JPH10325569A - 空気調和機の室外機および室外機における圧縮機の取付け固定方法 - Google Patents

空気調和機の室外機および室外機における圧縮機の取付け固定方法

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JPH10325569A
JPH10325569A JP13684697A JP13684697A JPH10325569A JP H10325569 A JPH10325569 A JP H10325569A JP 13684697 A JP13684697 A JP 13684697A JP 13684697 A JP13684697 A JP 13684697A JP H10325569 A JPH10325569 A JP H10325569A
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隆行 佐藤
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眞美 岩永
Yukihiro Kamigaki
幸博 上垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】底板と取付けボルトの防錆効果を損なうことな
く、底板に対する取付けボルトの確実な取付け固定をな
し、かつ信頼性の向上を図った空気調和機の室外機およ
び室外機における圧縮機の取付け固定方法を提供する。 【解決手段】室外機本体を構成する底板2上に圧縮機6
を配置するとともに、この圧縮機を取付けボルト1とナ
ット9からなる固定具10で底板に取付け固定する空気
調和機の室外機において、上記底板は塗装済み鋼板が用
いられ、上記取付けボルトは、その頭部1aが底板背面
に当接するとともに、そのねじ部1cが底板に設けられ
る取付け用孔3を介して底板内部へ突出され、かつこの
ねじ部の基端部は塑性変形され頭部とともに底板を挟持
固定する塑性変形部1bである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機の取付け構
造を改良した空気調和機の室外機および室外機における
圧縮機の取付け固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すような、空気調和機の室外機
が知られている。すなわち、室外機本体を構成する筺体
aの前面に吹出し口bが設けられ、図示しない左側側面
と背面には吸込み口が設けられる。
【0003】右側側面には、室内機から延出される配管
・配線類を接続するための接続部cが設けられる。また
底部には、複数の支脚dが設けられていて、筺体a底部
と据付け面との間に所定の間隔を存するようになってい
る。
【0004】図10に示すように、上記筺体aを構成す
る底板e上には、図に二点鎖線で示す平面視でL字状に
形成される室外熱交換器fと、図示しない室外送風機が
配置されるとともに、後述するように圧縮機Gが取付け
固定される。
【0005】すなわち、底板eには取付け用孔hが設け
られていて、ここに取付けボルトiのねじ部jが底板e
背面側から挿通される。取付けボルトiの頭部kが底板
eに当接した状態で仮保持され、さらにスポット溶接で
底板eに対する取付けボルト頭部kの固着がなされる。
【0006】底板e上に突出する取付けボルトiのねじ
部にjは、防振ゴムnが介挿され、さらに圧縮機gの支
脚oに設けられる透孔pが介挿される。すなわち、底板
e上に防振ゴムnが載り、この上に圧縮機Gの支脚oが
支持される。
【0007】圧縮機支脚oの上面からねじ部j先端が突
出していて、ここにナットqが螺合締結される。したが
って、防振ゴムnとともに圧縮機支脚oは取付けボルト
iとナットqからなる固定具によって底板eに取付け固
定されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような筺体aを構
成する上記底板eは、普通、所定の色に塗装された塗装
済み鋼板が用いられ、したがって本来、防錆効果は極め
て高く、耐蝕性に富む。取付けボルトiとナットqも同
様に、その表面全体が防錆被膜で覆われていて、耐蝕性
がある。
【0009】ところが、上記取付けボルトiの頭部kを
底板eにスポット溶接する際に、当然、底板eは部分的
に高熱にさらされる。この部分の塗装は焼き切られ、防
錆被膜が破壊される。取付けボルトiの頭部kも同様
に、高熱にさらされて防錆被膜が破壊される。
【0010】そのため、底板eに対して取付けボルトi
を強固に取付け固着できる反面、これらの防錆被膜が破
壊されるところから、直ちに腐食が始まる。取付けボル
トiの底板e固着部分は筺体aの外表面側であり、雨露
がかかって短期間で腐食が進行してしまう。
【0011】その対策として現在は、防錆被膜が破壊さ
れたスポット溶接部分を別途、塗装して、新たな塗装膜
を形成する処理をなしている。しかるに、作業者がスポ
ット溶接部分を1つ1つ手塗りしているため、時間がか
かって極めて作業性が悪い。特に、底板eとして用いら
れる塗装済み鋼板は塗料ののりが悪く、塗装むらが生じ
易い。
【0012】このような理由から、できればスポット溶
接など高熱が与えられる手段を避け、常温での処理が望
ましい。たとえば、接着剤を用いての取付けが考えられ
るが、固着強度が弱く耐久性に欠ける。また、底板の取
付け用孔部分をバーリング加工し、その周面にねじ孔加
工して取付けボルトのねじ部を螺着することも考えられ
るが、圧縮機などの重量物を支持するには十分なねじ長
さがとれず、信頼性に欠ける。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、底板と取付けボルト
の防錆効果を損なうことなく、底板に対する取付けボル
トの確実な取付け固定をなし、かつ信頼性の向上を図っ
た空気調和機の室外機および室外機における圧縮機の取
付け固定方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、本発明の空気調和機の室外機は、請求項1として、
室外機本体を構成する底板上に圧縮機を配置するととも
に、この圧縮機を取付けボルトとナットからなる固定具
で底板に取付け固定する空気調和機の室外機において、
上記底板は塗装済み鋼板が用いられ、上記取付けボルト
は、その頭部が底板背面に当接するとともに、そのねじ
部が底板に設けられる取付け用孔を介して室外機本体内
部へ突出され、かつこのねじ部の基端部は塑性変形され
上記頭部とともに底板を挟持固定する塑性変形部である
ことを特徴とする。
【0015】請求項2として、請求項1記載の空気調和
機の室外機において上記取付けボルトの頭部および塑性
変形部の周面に、あらかじめ接着剤が塗布され、上記塑
性変形部を塑性変形することによって、上記接着剤は取
付けボルトの頭部および塑性変形部の周面と底板とに亘
って付着されることを特徴とする。
【0016】請求項3として、請求項1記載の空気調和
機の室外機において上記取付けボルトの頭部および塑性
変形部の周面に、あらかじめ防錆剤が塗布され、上記塑
性変形部を塑性変形することによって、上記防錆剤は取
付けボルトの頭部および塑性変形部の周面と底板とに亘
って付着されることを特徴とする。
【0017】上記目的を満足するため、本発明の空気調
和機における圧縮機の取付け固定方法は、請求項4とし
て、室外機本体を構成する底板上に圧縮機を配置すると
ともに、この圧縮機を取付けボルトとナットからなる固
定具で底板に取付け固定する空気調和機の室外機におけ
る圧縮機の取付け固定方法において、上記取付けボルト
のねじ部を底板に設けられる取付け用孔に挿通して室外
機本体内に突出させるとともに、取付けボルトの頭部を
底板背面に当接し、上記ねじ部基端の塑性変形部を塑性
変形して、上記頭部とともに底板を挟持固定することを
特徴とする。
【0018】請求項5として、請求項4記載の室外機に
おける圧縮機の取付け固定方法において上記底板に設け
られる取付け用孔は、その周囲があらかじめバーリング
加工され、このバーリング加工部に沿って上記塑性変形
部が塑性変形されることを特徴とする。
【0019】請求項6として、請求項4記載の室外機に
おける圧縮機の取付け固定方法において上記底板に設け
られる取付け用孔は、上記塑性変形部を挿入することに
よってその周囲がバーリング加工され、このバーリング
加工部に沿って塑性変形部が塑性変形されることを特徴
とする。
【0020】以上のような課題を解決する手段を採用す
ることにより、請求項1ないし請求項6記載の発明によ
れば、高熱をかけずに底板に取付けボルトを確実に取付
け固定できて、これらの防錆効果を損なわずにすむとと
もに、十分な信頼性を得る状態で重量物である圧縮機を
支持し取付け固定する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、空気調和機の
室外機において、圧縮機を取付け固定するための取付け
ボルト1の塑性変形前の状態を示す。
【0022】ここで、室外機本体を構成する底板2は、
従来と同様、塗装済み鋼板が用いられる。この底板2の
所定位置に取付け用孔3が設けられ、上記取付けボルト
1が挿通される。
【0023】すなわち、上記取付けボルト1は、その頭
部1aが底板2背面に当接するよう、図示しない支持台
に支持される。この頭部1aに、後述する塑性変形部1
bと、ねじ部1cが連設され、これらで取付けボルト1
が構成される。
【0024】上記塑性変形部1bは、取付け用孔3に挿
通され、そのほとんど大部分は底板2内へ突出してい
る。塑性変形部1bの直径に対して上記ねじ部1cのね
じ径は小さく、したがって塑性変形部1bは台状に形成
される。
【0025】そして、上記塑性変形部1bの上面であ
る、上記ねじ部1cの基端に沿って凹溝4が設けられて
いて、この凹溝4の外周部分は比較的薄肉の薄肉部5が
形成されることになる。
【0026】実際の塑性変形加工は、上記塑性変形部1
bにおける凹溝4外周の薄肉部5に対して集中される。
図に矢印で示すように、薄肉部5を斜め下方に向かって
拡開する強力な力が付勢され、溝部4の幅が下端から上
端に亘って漸次拡大するよう変形する。
【0027】この塑性変形は、溝部4と薄肉部5ばかり
でなく、底板2より上方の塑性変形部1b下部全体に亘
って及ぶ。はじめ溝部4の外周面だった部分が新たな上
面部に変わり、かつ薄肉部5下方の塑性変形部1b外周
面をなしていた部分が折り返されて、底板2上面に載
る。
【0028】なお塑性変形加工を継続すると、変形され
た塑性変形部1bが上記頭部1aとともに底板2を確実
に挟持固定する。この状態を確認したあと、加工を終了
する。変形した塑性変形部1bは、その上面部がある程
度湾曲することは避けられないが、ほぼ平面に近い状態
となる。
【0029】一方で、上記頭部1aに対する何らの加工
もなされないところから、この変形が無く、かつ上記ね
じ部1cに対する何らかの加工もなされないところか
ら、変形が無いことは勿論、軸心のねじれなどの発生が
無い。
【0030】このようにして取付けボルト1に対する塑
性変形加工が終了したら、図2に示すように、圧縮機6
を底板2に取付け固定する。すなわち、取付けボルト1
のねじ部1cにリング状に形成された防振ゴム7を介挿
し、さらに圧縮機6の支脚6aに設けられる透孔8を介
挿する。この状態で、取付けボルト1を介して底板2上
に防振ゴム7が載り、さらに圧縮機6の支脚6aが支持
される。
【0031】この圧縮機支脚6aの上面からねじ部1c
先端が突出していて、この突出部分にナット9が螺合締
結される。したがって、防振ゴム7と圧縮機支脚6aは
取付けボルト1とナット9からなる固定具10によって
底板2に取付け固定されることになる。
【0032】このような圧縮機6の取付け固定手段を採
用すれば、少なくとも底板2および取付けボルト頭部1
aに、スポット溶接の際のような高熱がかかることが無
く、したがってこれらの防錆被膜が破壊されずにすむ。
【0033】実際に、この室外機を住宅外部に配置する
ことにより取付けボルト頭部1aと底板2が雨露にさら
されても、これらからの錆の発生が長期の使用に亘って
もほとんど見られず、十分な信頼性を保持する。
【0034】ただし、塑性変形部1bに対する塑性変形
加工によって、この防錆被膜が破壊されることは避けら
れない。この部分が雨露にさらされるようなことがあれ
ば、当然、早期に錆の発生が見られる。しかしながら、
塑性変形部1bは室外機筺体内部である底板2上部にあ
り、底板2の下面からは分離され、下方からの湿気から
保護された状態となる。
【0035】したがって、上記塑性変形部1bでの錆の
発生は軽微であり、進行は極めて遅く、長期に亘って圧
縮機6の取付け支持の信頼性を維持できる。なお、上記
実施の形態においては、取付けボルト1の塑性変形部1
bとして、ねじ部1cの基端に沿って断面矩形状の溝部
4を形成したが、これに限定されるものではなく、以下
に述べるような変形が可能である。
【0036】すなわち、図3(A)に示すように、塑性
変形部1bとして、ねじ部1cの基端に沿って断面三角
状の溝部11が設けられる取付けボルト1Aでもよい。
上記溝部11の外周は、すり鉢状の斜面が形成される三
角部12となる。
【0037】この状態で、溝部11の斜面に対し斜め下
方に向かう強力な塑性変形力を付勢することにより、同
図(B)に示すように、塑性変形部1bは塑性変形し
て、取付けボルト頭部1aとともに底板2を強固に挟持
固定する。
【0038】図4(A)に示すように、塑性変形部1b
として、ねじ部1cの基端に沿って断面矩形状の台部1
3が形成される取付けボルト1Bであってもよい。この
取付けボルト1Bの塑性変形部1bに対して、同様に強
力な塑性変形力を付勢することにより、同図(B)に示
すように、塑性変形して、取付けボルト頭部1aととも
に底板2を強固に挟持固定する。
【0039】実際の塑性変形加工は、以下に述べるよう
にして行う。たとえば図5に示すように、取付けボルト
1の軸心と一致する軸心を備えた回転ヘッド15の端部
に、上記軸心とは所定角度θを存した状態で、先端部が
中空状をなすもみすりヘッド16が取付けられる。この
もみすりヘッド16の中空部17先端面が取付けボルト
1の塑性変形部1bに当接し、かつ中空部17内にねじ
部1cが介挿される。
【0040】この状態で回転ヘッド15を回転駆動する
とともに図における下方側、すなわち取付けボルト1方
向に強力な押圧力が付勢される。もみすりヘッド16の
先端部は、回転ヘッド15に対する取付け角θの2倍の
角度2θで回転駆動されることになる。
【0041】しかも、もみすりヘッド16の中空部17
に取付けボルト1のねじ部1cが位置しているところか
ら、もみすりヘッド16の回転には少しの支障もない。
先に図1で説明したように、塑性変形部1bは斜め外側
方向に強力な付勢力を受け、所定の形状に塑性変形され
ることとなる。
【0042】また、図6(A)(B)に示すような、塑
性変形加工を採用してもよい。すなわち、下型18上
に、たとえば先に図4で説明した取付けボルト1Bと底
板2を支持する。この下型18には凹部19が形成され
ていて、ここに取付けボルト1Bの頭部1aが支持され
る。この状態で、底板2上に取付けボルト1Bの塑性変
形部1bとねじ部1cが突出する。
【0043】底板2上に突出する塑性変形部1bとねじ
部1cに対向して上型20が配置される。この上型20
には、塑性変形すべき形状に設けられた成形用孔部21
と、上記ねじ部1cに対する逃げ孔22が連設される。
【0044】そして、この上型20をプレス源に連結し
て、同図(B)に示すように塑性変形部1bに対して加
圧する。塑性変形部1bは瞬時に、所定の形状に塑性変
形されて、頭部1aとともに底板2を挟持固定する。
【0045】このような加工手段は、いわゆる機械プレ
スによる塑性変形であり、プレス機としては普通用いら
れているものをそのまま転用できるので、コスト的に有
利である。
【0046】また、以下に述べるような塑性変形加工で
あってもよい。図7(A)に示すように、たとえば先に
図4で説明した形状の取付けボルト1Bを底板2の取付
け用孔3に挿入する。このとき、底板2と当接する頭部
1a内面と取付け用孔3周囲にそれぞれ、あらかじめ接
着剤あるいは防錆剤Sを塗布しておく。
【0047】そして、上記塑性変形部1bに対して、先
に説明したような塑性加工を行う。同図(B)に示すよ
うに、塑性変形部1bは所定の形状に塑性変形されると
ともに、取付けボルト頭部1a周囲と底板2とに亘って
塗布した接着剤あるいは防錆剤Sが拡がり、かつ互いに
付着する。および、取付けボルト塑性変形部1b周面と
底板2に亘って、塗布した接着剤あるいは防錆剤Sが拡
がり、かつ互いに付着する。
【0048】したがって、取付けボルト1Bと底板2と
の間に接着剤あるいは防錆剤Sが介在して、取付けボル
ト1Bの廻り止め機能が得られるとともに、取付けボル
ト1Bと底板2が部分的に被膜保護される。
【0049】図8(A)に示すように、ここでも、たと
えば先に図4で説明した形状の取付けボルト1Bを用い
る。取付け用孔3はあらかじめバーリング加工が施さ
れ、取付け用孔周囲が立上がり成形されるバーリング加
工部23となっている。
【0050】そして、バーリング加工部23の端部から
突出する塑性変形部1bの一部に対して塑性加工が行わ
れる。すると、新たに塑性変形された部分1bがバーリ
ング加工部23の先端部にかかる。結局、取付けボルト
頭部1aと塑性変形部1bとで底板2の上記バーリング
加工部23を挟持固定して、先に説明したものと同一の
効果を得られる。
【0051】同図(B)に示すように、底板2に設けら
れる取付け用孔3aの直径は、上記取付けボルトねじ部
1cが挿通可能な程度とし、後述する取付けボルト1C
でバーリング加工をなしてもよい。
【0052】すなわち、取付けボルト1Cの塑性変形部
1bは、ねじ部1cを取付け用孔3aに挿入した状態
で、取付け用孔3a周囲に当接する。ここでの塑性変形
部1bは、ねじ部1cから頭部1aに亘ってその直径が
拡大するテーパ状に形成されている。
【0053】所定の手段で取付けボルト1Cを強固に挿
入することにより、塑性変形部1bの形状に沿って取付
け用孔3a周囲が立上がり形成され、結果として取付け
用孔3a周囲がバーリング加工されることとなる。
【0054】そのあと、先に説明したような塑性変形加
工がなされて、底板2に形成されるバーリング加工部2
3aを取付けボルト1Cの頭部1aと塑性変形部1bと
で挟持固定することは変わりがない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項6記載の発明によれば、底板と取付けボルトの防錆
効果を損なうことなく、底板に対する取付けボルトの確
実な取付け固定をなし、従来のような底板と取付けボル
トとの溶接部分の防錆被膜の破壊と腐食の急速進行およ
び、これを防止するための再塗装工程低下による生産性
の低下を防止して、信頼性の向上を得るという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、一実施の形態を示す、底板に取付け
ボルトを取付ける前の状態の縦断面図。
【図2】同実施の形態を示す、底板に圧縮機を取付け固
定した状態の一部縦断面図。
【図3】(A)は、他の実施の形態を示す、底板に取付
けボルトを取付ける前の状態の縦断面図。(B)は、底
板に取付けボルトを取付けた状態の縦断面図。
【図4】(A)は、さらに他の実施の形態を示す、底板
に取付けボルトを取付ける前の状態の縦断面図。(B)
は、底板に取付けボルトを取付けた状態の縦断面図。
【図5】一実施の形態の、塑性加工を説明する図。
【図6】(A)(B)は、さらに他の実施の形態の塑性
加工を説明する図。
【図7】(A)(B)は、さらに他の実施の形態の塑性
加工を説明する図。
【図8】(A)は、さらに他の実施の形態の塑性加工を
説明する図。(B)は、さらに他の実施の形態の塑性加
工を説明する図。
【図9】空気調和機の室外機の斜視図。
【図10】従来の、底板に対する圧縮機の取付け固定手
段を説明する図。
【符号の説明】
2…底板、 6…圧縮機、 1…取付けボルト、 9…ナット、 10…固定具、 1a…(取付けボルトの)頭部、 1c…ねじ部、 3…取付け用孔、 1b…塑性変形部、 S…接着剤あるいは防錆剤、 23,23a…バーリング加工部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室外機本体を構成する底板上に圧縮機を配
    置するとともに、この圧縮機を取付けボルトとナットか
    らなる固定具で底板に取付け固定する空気調和機の室外
    機において、 上記底板は塗装済み鋼板が用いられ、 上記取付けボルトは、その頭部が底板背面に当接すると
    ともに、そのねじ部が底板に設けられる取付け用孔を介
    して室外機本体内部へ突出され、かつこのねじ部の基端
    部は塑性変形され上記頭部とともに底板を挟持固定する
    塑性変形部であることを特徴とする空気調和機の室外
    機。
  2. 【請求項2】上記取付けボルトの頭部および塑性変形部
    の周面に、あらかじめ接着剤が塗布され、 上記塑性変形部を塑性変形することによって、上記接着
    剤は取付けボルトの頭部および塑性変形部の周面と底板
    とに亘って付着されることを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機の室外機。
  3. 【請求項3】上記取付けボルトの頭部および塑性変形部
    の周面に、あらかじめ防錆剤が塗布され、 上記塑性変形部を塑性変形することによって、上記防錆
    剤は取付けボルトの頭部および塑性変形部の周面と底板
    とに亘って付着されることを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機の室外機。
  4. 【請求項4】室外機本体を構成する底板上に圧縮機を配
    置するとともに、この圧縮機を取付けボルトとナットか
    らなる固定具で底板に取付け固定する空気調和機の室外
    機における圧縮機の取付け固定方法において、 上記取付けボルトのねじ部を底板に設けられる取付け用
    孔に挿通して室外機本体内に突出させるとともに、取付
    けボルトの頭部を底板背面に当接し、 上記ねじ部基端の塑性変形部を塑性変形して、上記頭部
    とともに底板を挟持固定することを特徴とする室外機に
    おける圧縮機の取付け固定方法。
  5. 【請求項5】上記底板に設けられる取付け用孔は、その
    周囲があらかじめバーリング加工され、このバーリング
    加工部に沿って上記塑性変形部が塑性変形されることを
    特徴とする請求項4記載の室外機における圧縮機の取付
    け固定方法。
  6. 【請求項6】上記底板に設けられる取付け用孔は、上記
    塑性変形部を挿入することによってその周囲がバーリン
    グ加工され、このバーリング加工部に沿って塑性変形部
    が塑性変形されることを特徴とする請求項4記載の室外
    機における圧縮機の取付け固定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100452992B1 (ko) * 2001-12-20 2004-10-15 주식회사 엘지이아이 공기조화기의 압축기 장착구조
JP2007285624A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の圧縮機支持構造
JP2008223782A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機の室外機
JP2012037051A (ja) * 2010-07-15 2012-02-23 Kobe Steel Ltd 締結具付き樹脂板、その構造体、その締結具及びその製造方法

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