JPH1120307A - 表面処理方法 - Google Patents
表面処理方法Info
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- JPH1120307A JPH1120307A JP9192015A JP19201597A JPH1120307A JP H1120307 A JPH1120307 A JP H1120307A JP 9192015 A JP9192015 A JP 9192015A JP 19201597 A JP19201597 A JP 19201597A JP H1120307 A JPH1120307 A JP H1120307A
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Abstract
ェット式プリンターによるカラー印刷物の耐水性,発色
性を向上させる表面塗布剤を得る。 【解決手段】少なくともN−ビニルホルムアミド系単量
体単位とカチオン性単量体単位とを含有する重合体を紙
の表面に塗布することにより上記目的を達成することが
できる。
Description
るものであり、特にインクジェットによる印刷後の耐水
性が向上する表面処理方に関する。
てはカチオン性の重合体が一般的に使用されている。用
紙には専用紙と共用紙とよばれる種類があり、専用紙は
微粉末シリカ、ポリビニルアルコールおよび耐水化剤が
主要薬品であり、共用紙はポリビニルアルコールや塗工
用デンプンに耐水化剤を配合したものを塗工し表面処理
を行なう。
しては耐水化剤のカチオン当量値を増加させることであ
るが、副作用として印刷後の発色の品位が低下してしま
う。発色の低下を抑えるために非イオンあるいはカチオ
ン性のゲルあるいは不溶性微粒子、または微粒子ととも
にカチオン性重合体を塗工する方法などが存在するがこ
の方法は耐水性が不十分である。
させようとすると印刷後の発色が低下し、発色を向上さ
せようとすると耐水性が低下するという矛盾を解決しよ
うとするものである。
種々検討を行なってきたが、N−ビニルカルボン酸アミ
ドとカチオン性単量体を含有する単量体の重合体を紙の
表面に塗布することにより印刷の発色状態を高品位に維
持したまま耐水性を高度に向上させることが可能である
ことが分かり本発明を完成させた。
で表されるN−ビニルカルボン酸アミドと下記式(2)
および/または下記式(3)で表されるカチオン性単量
体を含有する単量体の重合体を紙の表面に塗布すること
を特徴とする表面処理方法である。
H6 、C3 H5 OH;R1 はHまたはCH3 ;R2 ,R
3 は炭素数1〜4のアルキル基;R4 は水素、メチル基
またはベンジル基;X- はアニオン性対イオンを表
す。)
ルボン酸アミドがN−ビニルホルムアミドであることを
特徴とする請求項1に記載の表面処理方法である。
ルボン酸アミドがN−ビニルアセトアミドであることを
特徴とする請求項1に記載の表面処理方法である。
−ビニルカルボン酸アミドが10〜95モル%、カチオ
ン性単量体が20〜90モル%であることを特徴とする
請求項1ないし請求項3に記載の表面処理方法である。
ルボン酸アミドとカチオン性単量体とを含有する単量体
の重合体を紙表面に塗布した紙をインクジェット印刷用
紙として使用することを特徴とする請求項1ないし請求
項4に記載の表面処理方法である。
(1)で表されるN−ビニルカルボン酸アミドと下記式
(2)および/または下記式(3)で表されるカチオン
性単量体を含有する単量体の重合体を紙の表面に塗布す
ることを特徴とする表面処理方法である。
H6 、C3 H5 OH;R1 はHまたはCH3 ;R2 ,R
3 は炭素数1〜4のアルキル基;R4 は水素、メチル基
またはベンジル基;X- はアニオン性対イオンを表
す。)
において、N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニルホ
ルムアミドであることを特徴とする。本発明の第三の限
定は、請求項1に記載の表面処理方法において、N−ビ
ニルカルボン酸アミドがN−ビニルアセトアミドである
ことを特徴とする。本発明の第四の限定は、請求項1な
いし請求項3に記載の表面処理方法において、単量体中
のN−ビニルカルボン酸アミドが10〜95モル%、カ
チオン性単量体が20〜90モル%であることを特徴と
する。本発明の第五の限定は、請求項1ないし請求項4
に記載の表面処理方法において、N−ビニルカルボン酸
アミドとカチオン性単量体とを含有する単量体の重合体
を紙表面に塗布した紙をインクジェット印刷用紙として
使用することを特徴とする。
ミド具体的例はN−ビニルホルムアミドまたはN−ビニ
ルアセトアミドである。またカチオン性単量体の具体的
例としては(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどの
有機、無機酸の塩、あるいはハロゲン化メチルあるいは
ハロゲン化ベンジルによる四級アンモニウム塩、さらに
ジメチルジアリルアンモニウムハロゲン化物などが工業
的に使用し得るものである。またこれらN−ビニルカル
ボン酸アミドとカチオン性単量体のほかに対象とする紙
の機能、用途に応じてその他のイオン性、非イオン性単
量体、たとえばアクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、スチレン、アクリル酸などを共重合することも可能
である。
ン性単量体の共重合比率について述べる。N−ビニルカ
ルボン酸アミドのモル比としては10〜80モル%が一
般的であるが、好ましくは5〜60モル%、さらに好ま
しくは10〜50モル%である。一方カチオン性単量体
は20〜95モル%が一般的であるが、30〜90モル
%が好ましく、さらに好ましくは40〜90モル%であ
る。
現した場合、重合体濃度20%、25℃において一般的
には5〜100、000mpa・sであるが、好ましく
は10〜50、000mpa・s、さらに好ましくは2
0〜5、000mpa・sである。一般的にいって粘度
が高くなると塗工工程における操業上の問題あるいは塗
工後の印刷適性の点などトラブルが起きる可能性が高
く、好ましくない。
液重合、逆相乳化重合、分散重合などの重合法を用い
て、有機、無機の過酸化物あるいはアゾ系化合物、さら
に過酸化物と還元剤によるレドックスシステムでラジカ
ル重合を行ない重合体の水溶液や分散液を得ることがで
きる。重合は一般的には0〜70℃で行なうことがで
き、反応は単量体濃度として10〜50%で行なうのが
効率的である。
あれば、重合体単独で0.5〜5%の重合体濃度で、塗
工用デンプンやポリビニルアルコールと配合して使用す
るなら、塗工液中に重量比で10〜50%添加する。ま
た専用紙の処方であれば微粉末シリカ、ポリビニルアル
コール、重合体の合計に対して1〜10%配合する。塗
工操作はサイズプレスやゲートロールコーターを用いて
行なう一般の塗工と同様であるが、通常使用している表
面サイズ剤、各種填料類、表面強度剤、染料類および消
泡剤類などと同時に配合しても問題はない。
する。
5.5において各種組成の単量体溶液を調製し重合度調
節剤として2−メルカプトエタノールを表1に示す量添
加し、2、2アゾビスアミジノプロパン二塩化物を開始
剤として用い55℃、8時間重合した。重合後、溶液を
20%に調節し回転粘度計により25℃における溶液粘
度を測定した。結果は表1に示す。
O.1〜8、NO.10〜11につき坪量70g/
m2 、ステキヒトサイズ度約25秒の上質紙を原紙とし
て用い、下記の様な塗工、印刷、耐水性の評価試験を行
なった。塗工用酸化デンプンとして敷島スターチ製,M
−200を5%に加熱溶解し、各重合体溶液の5%溶液
とともに重量比でデンプン対重合体を4:1に混合し、
コーテイングロッドで固形分で片面1.0±0.1g/
m2 塗布した後、100℃、5分間乾燥し塗工紙を得
た。3時間放置後、キャノン製バブルジェット式プリン
ターBJC−600Jで印字およびベタ印刷した。その
後以下の性能評価試験を行なった。 (1)ベタ印刷部均一性。 目視による観察。 (2)印刷後のベタ部の発色状態。 日本電色製比色計NR−3000を用いて測定 (3)流水による耐水性試験。 5ml/secで流れる水中に10分間浸し、試験前後
の変化を比色計で測定。変化量をΔEで表す。ここで ΔE={(L* 2 −L* 1 )2 +(a* 2−a* 1 )2
+(b* 2 −b* 1 )2 }1/2 ここにL* 2 、a* 2、b* 2 は試験後の測定値、L*
1 、a* 1 、b* 1 は試験前の測定値である。L* 、a
* 、b* は規格化されたハンターの色空間座標パラメー
ターを表す。 以上の結果は表2に示す。
O.9〜10、また一級アミノ化率68%のp−(ビニ
ルホルムアミド−ビニルアミン)塩化物、25℃におけ
る20%溶液粘度117mpa・s(比較品1)を用
い、実施例と同様に性能評価をおこなった。結果を表2
に示す。
様の原紙、試験条件で重合体NO.1〜8、NO.10
〜11につき以下の組成の塗工液を固形分20%に調製
し片面5g/m2 塗布し、各試験を行ない表3のような
結果を得た。 微粉末シリカ(アエロジル380、日本アエロジル製);50% ポリビニルアルコール117(クラレ製) ;46% 本発明重合体 ; 4% 上記組成にて混合しホモジナイザーで10000rp
m,3分間攪拌する。
較品を用いて実施例11〜20の塗工液の組成で塗布、
印刷、性能評価試験を行なった。結果を表3に示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式(1)で表されるN−ビニルカル
ボン酸アミドと下記式(2)および/または下記式
(3)で表されるカチオン性単量体を含有する単量体の
重合体を紙の表面に塗布することを特徴とする表面処理
方法。 【化1】 (但し、式中、RはHまたはCH3 を表す) 【化2】 (但し、式中、AはOまたはNH;BはC2 H4 、C3
H6 、C3 H5 OH;R1 はHまたはCH3 ;R2 ,R
3 は炭素数1〜4のアルキル基;R4 は水素、メチル基
またはベンジル基;X- はアニオン性対イオンを表
す。) 【化3】 - 【請求項2】 N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニ
ルホルムアミドであることを特徴とする請求項1に記載
の表面処理方法。 - 【請求項3】 N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニ
ルアセトアミドであることを特徴とする請求項1に記載
の表面処理方法。 - 【請求項4】 単量体中のN−ビニルカルボン酸アミド
が10〜95モル%、カチオン性単量体が20〜90モ
ル%であることを特徴とする請求項1ないし請求項3に
記載の表面処理方法。 - 【請求項5】 N−ビニルカルボン酸アミドとカチオン
性単量体とを含有する単量体の重合体を紙表面に塗布し
た紙をインクジェット印刷用紙として使用することを特
徴とする請求項1ないし請求項4に記載の表面処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19201597A JP3842386B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | インクジェット印刷用紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19201597A JP3842386B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | インクジェット印刷用紙の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1120307A true JPH1120307A (ja) | 1999-01-26 |
JP3842386B2 JP3842386B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=16284192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19201597A Expired - Fee Related JP3842386B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | インクジェット印刷用紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3842386B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002294138A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-10-09 | Hymo Corp | 記録媒体用添加剤 |
WO2002068549A3 (de) * | 2001-02-23 | 2002-12-12 | Basf Ag | Streichmassen für ink-jet-aufzeichnung |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP19201597A patent/JP3842386B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002294138A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-10-09 | Hymo Corp | 記録媒体用添加剤 |
WO2002068549A3 (de) * | 2001-02-23 | 2002-12-12 | Basf Ag | Streichmassen für ink-jet-aufzeichnung |
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JP3842386B2 (ja) | 2006-11-08 |
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