JPH11202360A - 平面表示装置用アレイ基板、及びその製造方法 - Google Patents
平面表示装置用アレイ基板、及びその製造方法Info
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- JPH11202360A JPH11202360A JP329198A JP329198A JPH11202360A JP H11202360 A JPH11202360 A JP H11202360A JP 329198 A JP329198 A JP 329198A JP 329198 A JP329198 A JP 329198A JP H11202360 A JPH11202360 A JP H11202360A
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Abstract
において、画素電極(131)を構成するITO膜が、ソー
ス電極(126b)の端縁(126c)上で段切れを起こすことがな
いものを提供する。 【解決手段】各画素に配されるTFT部分において、ソ
ース電極(126b)の画素電極側の端縁(126c)を円弧状に形
成し、この上に形成されるコンタクトホール(129)の画
素電極側の端縁(129c)が、この円弧状より少し外側に位
置するようにする。
Description
平面表示装置に用いられるアレイ基板の製造方法に関す
る。
型の表示装置が盛んに開発されており、中でも液晶表示
装置は軽量、薄型、低消費電力等の利点から特に注目を
集めている。
置された光透過型のアクティブマトリクス型の液晶表示
装置を例にとり説明する。アクティブマトリクス型液晶
表示装置は、アレイ基板と対向基板との間に配向膜を介
して液晶層が保持されて成っている。アレイ基板は、ガ
ラスや石英等の透明絶縁基板上に複数本の信号線と走査
線とが格子状に配置され、各交点部分にアモルファスシ
リコン(以下、a−Si:Hと略称する。)等の半導体
薄膜を用いた薄膜トランジスタ(以下、TFTと略称す
る。)が接続されている。そしてTFTのゲート電極は
走査線に、ドレイン電極は信号線にそれぞれ電気的に接
続され、さらにソース電極は画素電極を構成する透明導
電材料、例えばITO(Indium-Tin-Oxide)に電気的に接
続されている。
ITOから成る対向電極が配置され、またカラー表示を
実現するのであればカラーフィルタ層が配置されて構成
されている。
の上には、その上方の半導体層等とを絶縁するために、
酸化シリコンからなる第1ゲート絶縁膜が配されてお
り、さらに窒化シリコンからなる第2ゲート絶縁膜が配
されている。また、上記透明導電材料の層と信号線等の
金属配線層との間には、窒化シリコンからなる層間絶縁
膜が配されている。
装置の製造コストを低減する上で、アレイ基板製造のた
めの工程数が多く、そのためアレイ基板のコスト比率が
高いという問題があった。
ては、画素電極を最上層に配置し、これに伴い信号線、
ソース、ドレイン電極と共に、半導体被膜等を同一のマ
スクパターンに基づいて一括してパターニングを行った
後、ソース電極と画素電極との接続用のコンタクトホー
ルの作製と共に、信号線や走査線の接続端を露出するた
めのコンタクトホールの作製を同時に行うことが提案さ
れている。これにより、少ないマスク数で生産性を向上
でき、しかも製造歩留まりを低下させることもない。
がソース電極を覆う画素上置きタイプの場合、以下に説
明するような問題があった。
ース電極と画素電極との接続不良の発生について、TF
T部分の模式的な縦断面図により示す。
配されるコンタクトホール(129)により、画素電極(131)
を構成するITO膜と接続される。コンタクトホール(1
29)は、全体がソース電極(126b)上に配されるので、ソ
ース電極(126b)についての画素電極側の端縁(126c)は、
ソース電極(126b)の層と画素電極(131)の層との間の層
間絶縁膜(127)により覆われる。
上層金属配線のための金属として、モリブデン金属また
は、モリブデン金属を55原子%(モル%)以上好まし
くは70原子%以上含む合金が耐ヒロック性や、エッチ
ング残渣がないこと等において優れている。しかし、こ
のような金属を用いた場合には、図中に示されるよう
に、ソース電極(126b)の端縁(126c)がほぼ垂直に近い形
状ないしはオーバーハング形状にエッチングされること
があり、その結果、以下のような問題が生じることがあ
った。
の端縁(126c)部分に対して、層間絶縁膜(127)が堆積さ
れた場合には、往々にしてボイド(128)が形成され、こ
れによりITO膜がカバーしきれない部分が生じる。ま
た、ITO膜パターニング工程中にこのボイド(128)に
滲み込んだエッチング液が、ITO膜を腐蝕し、ITO
膜の段切れを引き起こすことがある。
について、図12〜16を用いて、より詳細に説明す
る。ここでは、第1〜第5工程の説明を省略し、第6工
程から説明する。
第6工程では、この上に、窒化シリコン膜から成る層間
絶縁膜(127)を堆積した後、第4のマスクパターンを用
いて露光、現像し、ソース電極(126b)に対応する領域の
一部の層間絶縁膜(127)を除去することにより、図13
に示すように、コンタクトホール(129,163-166)を形成
する。
ンタクトホール(129)を形成する際のオーバーエッチン
グ(サイドエッチングによる寸法拡大)について示す。
エッチング初期のコンタクトホール(129-0)は、レジス
トパターンに対応する位置及び寸法を有する。オーバー
エッチングにより拡大されるものの、通常の設計におい
ては、コンタクトホール(129)の端縁がソース電極の範
囲からはみ出ることがない。また、ソース電極(126b)
は、画素電極と接続する側の端縁(126c)(ドレイン電極
と接続する側以外の端縁)が3つの直線からなる。すな
わち、ソース電極(126b)は、画素電極に囲まれる部分
が、長方形部分の平面形状を有する。
膜を堆積した後、パターニングにより画素電極(131)を
形成した様子を示す。
記問題点に鑑み、画素電極(131)を構成するITO膜
が、ソース電極(126b)の端縁(126c)上で段切れを起こす
ことがない表示装置用アレイ基板、及びその製造方法を
提供するものである。
用アレイ基板においては、基板上に配置される走査線
と、この上に配置される第1及び第2絶縁膜、この上に
配置される半導体膜、前記半導体膜に電気的に接続され
るソース電極及びドレイン電極とを含む薄膜トランジス
タと、前記ドレイン電極から導出されて前記走査線と略
直交する信号線と、この信号線と前記ソース電極及びド
レイン電極とを被覆する第3絶縁膜と、前記ソース電極
の上面の一部が露出するように前記第3絶縁膜に設けら
れたソース電極用コンタクトホールと、このソース電極
用コンタクトホールを覆う導電層を介して前記ソース電
極と電気的に接続される画素電極とを備えた表示装置用
アレイ基板において、前記ソース電極用コンタクトホー
ルが、前記画素電極と接続する側における前記ソース電
極の端縁を露出させるように形成され、前記端縁を直接
被覆する部分の前記導電層を介して、前記ソース電極と
前記画素電極とが接続されることを特徴とする。
電極側端縁がほぼ垂直ないしはややオーバーハング状で
あっても、絶縁膜の層によってこの部分にボイドが形成
されることがない。したがって、ソース電極の画素電極
側端縁におけるITO膜の段切れやエッチング液の滲み
込みに起因する表示装置の点欠陥不良を防止することが
できる。
いては、請求項1記載のアレイ基板において、前記画素
電極と接続する側において、前記ソース電極の端縁が略
円弧状をなし、この略円弧状の端縁が、前記ソース電極
用コンタクトホールの略円形の端縁の内側に沿って近接
して配されていることを特徴とする。
トホールが、オーバーエッチングにより容易に製造でき
る。特には、第3絶縁膜(Pass-SiN)と第2絶縁膜(g-
SiN)のエッチングレート差を5倍以上することで、オ
ーバーエッチングによって、下方の絶縁膜が損傷される
ことを十分に防止することができる。
いては、請求項1記載のアレイ基板において、前記ソー
ス電極が、モリブデン、またはモリブデンを55原子%
以上含む合金からなることを特徴とする。
造方法においては、基板上に配置される走査線を含む第
1導電層パターンを形成する工程と、この上に、第1及
び第2絶縁膜、及び、半導体膜を形成する工程と、前記
前記半導体膜に接続されて薄膜トランジスタを構成する
ソース電極及びドレイン電極と、前記ドレイン電極から
導出されて前記走査線に略直交する信号線とを含む第2
導電層パターンを形成する工程と、前記第2導電層パタ
ーンを被覆する第3絶縁膜を形成する工程と、前記ソー
ス電極の上面の一部が露出するよう前記第3絶縁膜にソ
ース電極用コンタクトホールを形成する工程と、前記ソ
ース電極用コンタクトホールにより前記ソース電極と電
気的に接続される画素電極を形成する工程とを備えた表
示装置用アレイ基板の製造方法において、前記ソース電
極用コンタクトホールを形成する工程において、このソ
ース電極用コンタクトホールが、レジストパターンにお
ける寸法から、サイドエッチングにより、前記ドレイン
電極から遠い側において前記ソース電極の端縁を含む寸
法まで拡大され、これにより、前記画素電極を形成する
工程において、前記ソース電極の端縁が前記画素電極を
形成する層によって直接被覆されることを特徴とする。
におけるITO膜の段切れやエッチング液の滲み込みに
起因する表示装置の点欠陥不良を防止することができ
る。
造方法においては、請求項4記載のアレイ基板の製造方
法において、アレイ基板の周縁部において、前記第1導
電層パターンに属する配線を露出させる第1コンタクト
ホールを形成する工程と、前記ソース電極用コンタクト
ホールを形成する工程と同時に、前記第1コンタクトホ
ールの外端縁に接する領域において前記第2絶縁層を取
り除くことにより、前記第2導電層パターンに属する配
線を露出させる第2コンタクトホールを形成する工程
と、前記画素電極を形成する工程と同時に、前記第1コ
ンタクトホールによって露出している前記第1導電層
と、前記第2コンタクトホールによって露出している前
記第2導電層とを、前記画素電極と同一の層により接続
する工程とを備えたことを特徴とする。
ンタクトホールについても、接続不良を確実に防止でき
るとともに、コンタクトホール形成の工程を簡略化する
ことができる。
造方法においては、請求項4又は5に記載のアレイ基板
の製造方法において、前記ソース電極用コンタクトホー
ル、又は、これとともに前記第2コンタクトホールを形
成する工程は、フッ化水素又はその塩を含有してなる単
一のエッチング液による単一のエッチング処理により行
われることを特徴とする。
明の表示装置用アレイ基板の構成について図1から図
3、及び図9に基づいて説明する。
示すものであり、図中の下側が液晶表示装置の画面上側
に位置するものであって、図中下側から上側に向かって
走査線が順次選択されるものである。
配置される480本の走査線(111)を含み、各走査線(11
1)の一端は、ガラス基板(101)の一端辺(101a)側に引き
出され、斜め配線部(150)を経て走査線パッド(152)に電
気的に接続される。
走査線(111)と略直交する1920本の信号線(110)を含
み、各信号線(110)はガラス基板(101)の他の一端辺(101
b)側に引き出され、斜め配線部(160)を経て信号線パッ
ド(162)に電気的に接続される。
傍には、TFT(112)が配置されている。
斜視図を用いて説明する。
査線(111)をゲートとした逆スタガー型であって、上層
の金属配線である信号線(110)からの延在部分がドレイ
ン電極(126a)をなしており、チャネル部にチャネル保護
被膜(122)を有する。また、TFT(112)は画素上置きタ
イプであって、ソース電極(126b)は、この上面を露出さ
せるように層間被覆絶縁膜(127)に設けられたコンタク
トホール(129)を介して、画素電極(131)と接続される。
についての画素電極と接続する側の端縁(129a)、すなわ
ち、ドレイン電極と接続する側以外の端縁は、対応する
ソース電極の端縁(126c)よりも少し外側にある。すなわ
ち、コンタクトホール(129)は、ソース電極(126b)の上
面から画素電極側へとはみ出して形成される。このた
め、コンタクトホール(129)の底面内には、ソース電極
についての、画素電極と接続する側の端縁(126c)が含ま
れ、これが底面内の段差部をなしている。
極と接続する側の端縁(126c)は、層間被覆絶縁膜(127)
に被覆されず、画素電極(131)を構成するITO膜によ
ってのみ被覆されることとなる。なお、図に示されるよ
うに、ソース電極の画素電極接続側の端縁(126c)は、コ
ンタクトホールの円形領域に収まりやすいように、予
め、円弧状の平面形状に形成される。
は、層間被覆絶縁膜(127)にくらべて被覆充填性が格段
に優れるものである。したがって、ソース電極の端縁(1
26c)がほぼ垂直ないしはオーバーハング状であっても、
ソース電極の端縁(126c)に沿った部分で、ボイドが形成
されることがない。そのため、画素電極(131)を構成す
るITO膜が、ソース電極の端縁(126c)上で段切れを起
こすことがない。
及び図9に基づいて説明する。
程にて同一材料で形成される下層配線部(111b)が、各信
号線(110)に対応してガラス基板(101)の一端辺(101b)側
の信号線(110)の斜め配線部(160)及び信号線パッド(16
2)に配置されている。
いては、下層配線部(111b)の上には、2層の絶縁膜(11
5),(117)が配置されている。また、この2層の絶縁膜(1
15),(117)の上に、半導体被膜(119)、低抵抗半導体被膜
(123)及び信号線(110)から延在される上層配線部(125b)
が積層され、この上層配線部(125b)上には層間絶縁膜(1
27)が配置されている。
から延在される上層配線部(125b)と、走査線(111)と同
一工程にて同一材料で形成される下層配線部(111b)とが
積層配置され、この2層によって、斜め配線部(160)の
基部と信号線パッド(162)とを電気的に接続している。
層配線部(125b)または下層配線部(111b)の一方が断線し
ても、他方が接続されているため、斜め配線部(160)に
断線不良が生じることが軽減される。
線パッド(162)においては、それぞれ、第2コンタクト
ホール(163)及び(165)が形成された領域中に第1コンタ
クトホール(164)及び(166)が形成されている。そして、
これらコンタクトホールの領域に、画素電極(131)と同
一工程にて同一材料のITOから形成される信号線接続
層(131b)が配されることによって、信号線(110)から延
在される上層配線部(125b)と下層配線部(111b)とが電気
的に接続されている。なお、第1コンタクトホール(16
4)及び(166)は、下層配線部(111b)の主表面の一部を露
出するように2層の絶縁膜(115),(117)、半導体被膜(11
9)、低抵抗半導体被膜(123)及び上層配線部(125b)を貫
通する開口であって、第2コンタクトホール(163)及び
(165)は上層配線部(125b)の主表面の一部を露出するよ
うに層間絶縁膜(127)を貫通する開口である。
に、第2コンタクトホール(163)の底面(163b)がドーナ
ツ状をなし、第1コンタクトホール(164)の外端縁(164
b)は、同時に、ドーナツ状の底面(163b)の内縁となって
いる。
された領域中に第1コンタクトホールが配されるため、
コンタクトホール形成のための面積は、両コンタクトホ
ールを接続層(131b)により接続したものにおいての最小
面積とすることができる。
抵抗率が高いものの、第1コンタクトホールの底面にて
下層配線部(111b)を覆う接続層(131b)部分と、第2コン
タクトホールの底面にて上層配線部(125b)を覆う接続層
(131b)部分とは、単に第1コンタクトホールの段差面上
の接続層(131b)部分だけを介して結合されている。した
がって、接続層(131b)部分の配線長は最小限となる。し
かも、第1コンタクトホールの外縁の全周にわたってこ
のような接続が行われている。したがって、接続層(131
b)部分の抵抗によってクロストークといった表示不良が
引き起こされることがない。
明した信号線付近の外周部の構造と同様である。
補助容量(Cs)が走査線の延在部(113)により形成さ
れるものとして説明しているが、走査線(111)と並行す
る補助容量線(Cs線)を配する構成とすることもでき
る。この場合、走査線(111)と同一工程にて同一材料よ
り形成される各補助容量線(Cs線)の一端又は両端
が、信号線(110)と同一工程にて同一材料より形成され
るCs束ね線とコンタクトホールを介して接続される。
このコンタクトホールについても、上記で説明した、信
号線側外周部における構造と全く同様のものとすること
ができる。
イ基板(100)の製造工程について、図4から図9を参照
して詳細に説明する。下記の説明において、走査線付近
の外周部の製造工程は、信号線付近の外周部の製造工程
と全く同様であるので、省略する。
(モリブデン−タングステン合金膜)を300nmの膜
厚に堆積させる。
いて走査線パターンと補助容量配線の一部を形成し、C
F4/O2系CDEでテーパー形状にドライエッチング
し、走査線と補助容量配線パターンを完成させる(第1
のパターニング)。
本の走査線(111)を作製すると共に、その一端辺(101a)
側において走査線(111)の斜め配線部(150)及び走査線パ
ッド(152)を構成する下層配線部(111a)、一端辺(101b)
において信号線(110)の斜め配線部(160)及び信号線パッ
ド(162)を構成する下層配線部(111b)をそれぞれ同時に
作製する。
体で走査線(111)と直交する方向に導出されるゲート電
極を作製する。また、走査線(111)のパターニングの際
に走査線(111)と直交する方向に導出され、補助容量
(Cs)を形成するための延在領域(113)も同時に作製
しておく(図1参照)。
した後、常圧プラズマCVD法により350nm厚の酸
化シリコン膜(SiOx膜)から成る第1ゲート絶縁膜
(115)を堆積した後、さらに減圧プラズマCVD法によ
り50nm厚の窒化シリコン膜から成る第2ゲート絶縁
膜(117)、50nm厚のa−Si:Hから成る半導体被
膜(119)及び200nm厚の窒化シリコン膜から成るチ
ャネル保護被膜(121)を連続的に大気にさらすことなく
成膜する。
絶縁膜(117)を成膜する際には、減圧プラズマCVDの
条件を、膜組成におけるケイ素(シリコン)元素に対す
る窒素元素の比(窒素/ケイ素の組成比N/Si)が
1.5以上となるように調整する。
を300℃以上に加熱した後、熱CVD法によるSiO
2膜を用いてもよい。
術により走査線(111)に自己整合的にチャネル保護被膜
(121)をパターニングし、さらにTFT領域に対応する
ように第2のマスクパターンを用いて露光し、現像、パ
ターニング(第2のパターニング)を経て、島状のチャ
ネル保護膜(122)を作製する。
ンタクトが得られるように露出する半導体被膜(119)表
面をフッ酸(HF)系溶液で処理し、プラズマCVD法
により不純物としてリンを含む30nm厚のn+a−S
i:Hから成る低抵抗半導体被膜(123)を堆積し、30
0nm厚のMo膜(モリブデン膜)(125)をスパッター
により堆積する。
ンを用いて露光、現像した後、Mo膜(125)、低抵抗半
導体被膜(123)及び半導体被膜(119)についてのパターニ
ングを行う(第3のパターニング)。この際、Mo膜(1
25)は、リン酸、硝酸、酢酸及び水の混酸を用いたウエ
ットエッチングによりパターニングする。また、低抵抗
半導体被膜(123)及び半導体被膜(119)は、窒化シリコン
膜から成る第1ゲート絶縁膜(115)あるいは第2ゲート
絶縁膜(117)とチャネル保護膜(122)とのエッチング選択
比を制御することによって、プラズマエッチングにより
パターニングする。
ス電極(126b)とその下方の低抵抗半導体膜部分(124a)と
を一体に作製し、信号線(110)及びドレイン電極(126a)
とその下方の低抵抗半導体膜部分(124b)とを一体に作製
する。
基部においては、下層配線部(111b)上に沿ってMo膜(1
25)をパターニングして信号線(110)から延在される上層
配線部(125b)を形成すると共に、上層配線部(125b)に沿
って低抵抗半導体被膜(123)及び半導体被膜(119)を一括
してパターニングする。
ール(164),(166)に対応する領域の上層配線部(125b)、
低抵抗半導体被膜(123)及び半導体被膜(119)を貫通する
開口(164a),(166a)を作製する。
膜(123)及び半導体被膜(119)のパターニングは、ウエッ
トエッチングとこれに続くドライエッチングとの連続工
程により行ったが、ドライエッチングのみ、又は、ウエ
ットエッチングのみにより行うこともできる。
から成る層間絶縁膜(127)を堆積する。
は、減圧プラズマCVDの条件を、ケイ素に対する窒素
の元素比が1.28以上となるように調整する。
光、現像し、ソース電極(126b)に対応する領域の一部の
層間絶縁膜(127)を除去してコンタクトホール(129,164-
166)を形成する(第4のパターニング)。
ング処理薬剤としては、フッ化水素系薬剤を用いる。特
に好ましいものとしては、フッ化水素−フッ化アンモニ
ウム緩衝液(バッファードフッ酸、BHF)が挙げられ
る。バッファードフッ酸は、フッ化水素を6%、フッ化
アンモニウムを30%含有する水溶液である。
は共に窒化シリコンからなるが、層間絶縁膜(127)がバ
ッファードフッ酸によってエッチングされる速度は、第
2ゲート絶縁膜(117)のそれの約10倍である。すなわ
ち、エッチング速度比が約10倍である。これは、同じ
減圧CVD法により成膜されても、成膜条件が異なり、
密度及び窒素/ケイ素の重量組成比が大きく異なること
に起因する。
27)にコンタクトホールを形成するエッチング工程につ
いて説明する。
ングによる寸法拡大の前)まず、図6に、エッチングの
初期におけるTFT部分の積層断面構造を示す。
さは、上記のようにマスクパターンにしたがって形成さ
れたレジストパターンにおけるコンタクトホール部分と
ほぼ同一である。
クトホールの(129)は、その全体がソース電極(126b)の
領域内にある。すなわち、ソース電極(126b)についての
画素電極側の端縁(126c)は、層間絶縁膜(127)によって
被覆されたままである。
め配線部(160)の基部においては、開口(164a),(166a)に
対応する第1及び第2ゲート絶縁膜(115),(117)と共に
層間絶縁膜(127)が一括して除去され、第1コンタクト
ホール(164),(166)が形成される(第4のパターニン
グ)。
ングによる寸法拡大の後)次に、図7に、エッチング終
了後、すなわち、オーバーエッチング後におけるTFT
部分の積層断面構造を示す。
ールのサイズが拡大された後には、コンタクトホール(1
29)についての画素電極側の端縁(129a)が、ソース電極
(126b)についての画素電極側の端縁(126c)を超えて外側
に来ている。したがって、ソース電極(126b)についての
画素電極側の端縁(126c)には、層間絶縁膜(127)が残ら
ない。
め配線部(160)の基部においては、第1コンタクトホー
ル(164),(166)を取り囲む領域の層間絶縁膜(127)が除去
され、第2コンタクトホール(163),(165)が形成され
る。
的に示すための、TFT部分の平面図である。
るコンタクトホール部分の設計サイズと、オーバーエッ
チングの時間とを調整することにより、コンタクトホー
ルがソース電極の画素電極側の端縁(126c)を少し超える
ところまで拡大するようにされる。
続する側の端縁(126c)は、略円弧状に形成され、略円形
のコンタクトホール(129)の端縁の内側に沿って近接し
て配されている。
ーバーエッチングのための時間は、最小限とすることが
でき、また、オーバーエッチング中にゲート絶縁膜(11
9)を損傷することもない。
のITO膜を基板温度230℃でスパッターにより堆積
し、第5のマスクパターンを用いて露光、現像した後、
画素電極(131)を作製するパターニングを行う(第5の
パターニング)。ITO膜のパターニングは、ウエット
エッチングであってもドライエッチングであってもかま
わない。
されたコンタクトホール(129)により、ソース電極(126
b)の上面の一部を被覆してこれと接続されるITO膜(1
31a)は、ソース電極の画素電極側の端縁(126c)、及び、
これとコンタクトホール(129)の画素電極側の端縁(129
a)との間の谷部を直接被覆するITO膜を介して、画素
電極(131)に接続される。
部(160)の基部においては、図9に示すように、第2コ
ンタクトホール(163),(165)及び第1コンタクトホール
(164),(166)の領域を覆うようにパッチ状の接続層(131
b)を形成する。これにより信号線(110)と信号線接続パ
ッド(162)とは、下層配線部(111b)と上層配線部(125b)
の2層構造の斜め配線部(160)により電気的に接続され
る。
FT部分について模式的に示す。既に説明したように、
画素電極側におけるソース電極の円弧状端縁よりコンタ
クトホールの端縁が外側に位置する。
をa−Si:Hで構成する場合について説明したが、多
結晶シリコン膜等であっても全く同様である。また、ア
レイ基板の周縁領域に信号線パッド(162)及び走査線パ
ッド(152)パッド(152),(162)が備えられるものとして説
明したが、アレイ基板の周縁領域に駆動回路部を一体に
形成し、この駆動回路部への入力接続部を形成したもの
であっても良い。
ズ及びエッチング時間の調整についての具体例を挙げれ
ば以下のようである。
めのレジストパターンにおけるコンタクトホールの画素
電極側の円弧状端縁が、第3のパターニング(第5工
程)のためのレジストパターンにおけるソース電極の画
素電極側の円弧状端縁より4μm内側となるように、そ
れぞれのマスクパターンを調整する。
形成する第3のパターニングの際、サイドエッチングが
0.75μmである。
ールのサイドエッチングの速度が、1.8μm/min
となるようにエッチング条件を設定し、120秒間エッ
チングを行う。例えば、層間被覆絶縁膜(127)に対し
て、バッファードフッ酸を28℃で用いる。
コンタクトホールの端縁からソース電極の端縁までの距
離は、以下のようになる。
20/60)=−0.35μmすなわち、コンタクトホ
ールの端縁がソース電極の端縁より0.35μmだけ外
側に位置することとなる。
板温度230℃でスパッターにより堆積し露光、現像し
た後、26%濃度の塩酸(26%HCl・aq)を液温
37℃で120秒間吹き付けるスプレーエッチングによ
り、画素電極(131)を作製する。
うに製造されたアレイ基板について行ったところ、ソー
ス電極の端縁におけるITO膜の段切れやエッチング液
の滲み込みによる点欠陥不良は全く観察されなかった。
素電極のパターン等における段切れの発生を防止するこ
とができ、これにより製品不良を低減させることができ
る。
図である。
クトホール形成領域の積層構造について示す模式的な断
面斜視図である。
ンタクトホール形成領域の積層構造について示す模式的
な断面斜視図である。
際の、第4工程終了後における積層断面図である。
際の、第5工程終了後における積層断面図である。
際の、第6工程のエッチング初期における積層断面図で
ある。
際の、第6工程のオーバーエッチング後における積層断
面図である。
エッチングついて模式的に示すための、TFT部分の平
面図である。
際の、第7工程終了後における積層断面図である。
図8と同様の平面図である。
コンタクトホール形成領域の積層構造について示す模式
的な縦断面図である。
の、第5工程終了後における積層断面図である。
の、第6工程終了後における積層断面図である。
エッチングついて模式的に示すための、TFT部分の平
面図である。
の、第7工程終了後における積層断面図である。
の、図14と同様の平面図である。
縁 127 層間絶縁膜(パッシベーション膜、Si
N) 131 画素電極(ITO膜) 131a ソース電極に被覆、接続されるITO膜 131b 接続部 129 ソース電極と画素電極との接続用のコンタ
クトホール 129a コンタクトホールの画素電極接続側の端縁 153,155 走査線パッド用第1コンタクトホール 154,156 走査線パッド用第2コンタクトホール 163,165 信号線パッド用第1コンタクトホール 164,166 信号線パッド用第2コンタクトホール
Claims (6)
- 【請求項1】基板上に配置される走査線と、 この上に配置される第1及び第2絶縁膜、この上に配置
される半導体膜、前記半導体膜に電気的に接続されるソ
ース電極及びドレイン電極とを含む薄膜トランジスタ
と、 前記ドレイン電極から導出されて前記走査線と略直交す
る信号線と、 この信号線と前記ソース電極及びドレイン電極とを被覆
する第3絶縁膜と、 前記ソース電極の上面の一部が露出するように前記第3
絶縁膜に設けられたソース電極用コンタクトホールと、 このソース電極用コンタクトホールを覆う導電層を介し
て前記ソース電極と電気的に接続される画素電極とを備
えた表示装置用アレイ基板において、 前記ソース電極用コンタクトホールが、前記画素電極と
接続する側における前記ソース電極の端縁を露出させる
ように形成され、 前記端縁を直接被覆する部分の前記導電層を介して、前
記ソース電極と前記画素電極とが接続されることを特徴
とする表示装置用アレイ基板。 - 【請求項2】請求項1記載のアレイ基板において、 前記画素電極と接続する側において、前記ソース電極の
端縁が略円弧状をなし、 この略円弧状の端縁が、前記ソース電極用コンタクトホ
ールの略円形の端縁の内側に沿って近接して配されてい
ることを特徴とする表示装置用アレイ基板。 - 【請求項3】請求項1記載のアレイ基板において、 前記ソース電極が、モリブデン、またはモリブデンを5
5原子%以上含む合金からなることを特徴とする表示装
置用アレイ基板。 - 【請求項4】基板上に配置される走査線を含む第1導電
層パターンを形成する工程と、 この上に、第1及び第2絶縁膜、及び、半導体膜を形成
する工程と、 前記前記半導体膜に接続されて薄膜トランジスタを構成
するソース電極及びドレイン電極と、前記ドレイン電極
から導出されて前記走査線に略直交する信号線とを含む
第2導電層パターンを形成する工程と、 前記第2導電層パターンを被覆する第3絶縁膜を形成す
る工程と、 前記ソース電極の上面の一部が露出するよう前記第3絶
縁膜にソース電極用コンタクトホールを形成する工程
と、 前記ソース電極用コンタクトホールにより前記ソース電
極と電気的に接続される画素電極を形成する工程とを備
えた表示装置用アレイ基板の製造方法において、 前記ソース電極用コンタクトホールを形成する工程にお
いて、このソース電極用コンタクトホールが、レジスト
パターンにおける寸法から、サイドエッチングにより、
前記画素電極と接続する側において前記ソース電極の端
縁を含む寸法まで拡大され、 これにより、前記画素電極を形成する工程において、前
記ソース電極の端縁が前記画素電極を形成する層によっ
て直接被覆されることを特徴とする表示装置用アレイ基
板の製造方法。 - 【請求項5】請求項4記載のアレイ基板の製造方法にお
いて、 アレイ基板の周縁部において、前記第1導電層パターン
に属する配線を露出させる第1コンタクトホールを形成
する工程と、 前記ソース電極用コンタクトホールを形成する工程と同
時に、前記第1コンタクトホールの外端縁に接する領域
において前記第2絶縁層を取り除くことにより、前記第
2導電層パターンに属する配線を露出させる第2コンタ
クトホールを形成する工程と、 前記画素電極を形成する工程と同時に、前記第1コンタ
クトホールによって露出している前記第1導電層と、前
記第2コンタクトホールによって露出している前記第2
導電層とを、前記画素電極と同一の層により接続する工
程とを備えたことを特徴とする表示装置用アレイ基板の
製造方法。 - 【請求項6】請求項4又は5に記載のアレイ基板の製造
方法において、 前記ソース電極用コンタクトホール、又は、これととも
に前記第2コンタクトホールを形成する工程は、フッ化
水素又はその塩を含有してなる単一のエッチング液によ
る単一のエッチング処理により行われることを特徴とす
る表示装置用アレイ基板の製造方法。
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