JPH11200348A - 可撓性膜堰 - Google Patents

可撓性膜堰

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JPH11200348A
JPH11200348A JP10005393A JP539398A JPH11200348A JP H11200348 A JPH11200348 A JP H11200348A JP 10005393 A JP10005393 A JP 10005393A JP 539398 A JP539398 A JP 539398A JP H11200348 A JPH11200348 A JP H11200348A
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JP
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flexible membrane
flexible
slope
mounting
pair
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JP10005393A
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Takeo Muramatsu
建夫 村松
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B7/00Barrages or weirs; Layout, construction, methods of, or devices for, making same
    • E02B7/20Movable barrages; Lock or dry-dock gates
    • E02B7/54Sealings for gates
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B7/00Barrages or weirs; Layout, construction, methods of, or devices for, making same
    • E02B7/005Deformable barrages or barrages consisting of permanently deformable elements, e.g. inflatable, with flexible walls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Barrages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造及び施工が簡単な可撓性膜堰を提供する
こと。 【解決手段】 可撓性膜堰10を構成する可撓性膜18
は展開した時の形状を二次元形状とし、内部に空気を供
給したときに起立するように、可撓性膜18の外周端の
総長さを取付け面(河床14及び法面16)の取付け長
さよりも長く設定する。なお、可撓性膜18には所々に
重り36を取り付ける。可撓性膜18を取付け面に取り
付ける際に余った部分は、法尻32で折り重なるように
畳んで固定する。可撓性膜18が二次元形状であるので
構造が簡単になる。また、重りによって浮き上がりを防
止することができ、河床14に凹凸を形成する必要がな
いので施工が簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川等を横断して
敷設され、空気、水等の流体の供給により起立し、排出
により倒伏する可撓性膜で形成された可撓性膜堰に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水門、防潮堰等は、鋼鉄製で設備の規模
の大きなものが一般的である。
【0003】そこで、通常ゴム堰と称される空気、水等
の流体の供給・排出により可撓性膜堰を起立もしくは倒
伏させるものは、施工が簡単であることから河川に多く
使用されているが、これを水門又は防潮堰に利用するこ
ともできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水門や防潮
堤は、河川の途中に設けられるものとは異なり、その両
側の水位が反転することがあり、何れの状態でも安定し
て起立している必要がある。
【0005】また、両側の水位が同位の時に水門や堰を
開くことになるので、両側の水位が同じ状態で可撓性膜
堰を完全に倒伏することが望ましい。
【0006】しかしながら、空気を用いる場合、倒伏時
に袋体内に空気が閉じ込められて部分的に浮遊膜を生じ
たり、空気が残らなくとも河床に密着しない部分がある
ので、これが水中に浮遊して完全に倒伏することが困難
であった。
【0007】特に、船舶の往来する場所に設置した場
合、水中に浮遊する部分があると、場合によっては船舶
の船底に接触する虞れがある。
【0008】上記問題を解決するために、特開昭62−
45811号公報では河床を凹凸を形成したり、河床に
凹凸形成物体(例えば、管、棒等)を取付けているが、
凹凸を形成する手間がかかり、また凹凸形成物体の費用
も係りコスト高となる問題がある。
【0009】また、このような可撓性膜堰は、空気の供
給、排出に伴って形状が変化するため、余剰長さを吸収
する構造が必要となり、構造が複雑化する懸念がある。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、構造及び施工
が簡単な可撓性膜堰を提供することが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、底面及び底面の両側に位置する法面に取り付けら
れ、一方の法面から他方の法面に向かって横断し、流体
の供給、排出により起立、倒伏する可撓性膜からなる可
撓性膜堰であって、前記可撓性膜は展開時の形状が二次
元形状であり、前記可撓性膜の外周端の総長さが前記底
面及び法面の取付け部位における取付け長さよりも長く
設定され、前記可撓性膜を前記取付け部位に取り付ける
際に余った部分を、法尻で折り重なるように畳んで固定
すること、を特徴としている。
【0012】請求項1に記載の可撓性膜堰では、可撓性
膜の外周端の総長さが底面及び法面の取付け部位におけ
る取付け長さよりも長く設定されているので、可撓性膜
を取付け部位に取り付ける際に余った部分が生じる。こ
の余った部分は法尻で折り重なるように畳んで固定さ
れ、これにより底面及び両法面に対して可撓性膜の外周
部分の全てが固定されることになり、内部が密閉され
る。
【0013】なお、可撓性膜の外周端の総長さが底面及
び法面の取付け部位における取付け長さよりも長く設定
されているので、内部に空気等を供給した際に起立可能
となる。また、可撓性膜の展開時の形状が二次元形状で
あるので、構造及び施工が簡単になる。
【0014】請求項2に記載の発明は、底面及び底面の
両側に位置する法面に取り付けられ、一方の法面から他
方の法面に向かって横断し、流体の供給、排出により起
立、倒伏する可撓性膜からなる可撓性膜堰であって、前
記可撓性膜は展開時の形状が二次元形状であり、互いに
平行とされて一方向に沿って延びる一対の第1取付端
と、前記第1取付端の長手方向端部に連続して設けられ
前記第1取付端とは反対側の端部が互いに直接或いは間
接的に連結される一対の第2取付端とを備え、前記一対
の第2取付端を、前記法面に設けられ各々が前記可撓性
膜を平面状に配置したときの前記第2取付端と同じ長さ
に設定されると共に前記一対の第2取付端の間隔よりも
狭角に設定された一対の第2ラインに合わせて取り付
け、前記一対の第1取付端を、前記底面に設けられ各々
が前記可撓性膜を平面状に配置したときの前記第2取付
端との交点まで延長して設定されると共に前記一対の第
1取付端の間隔寸法よりも短い間隔に設定された互いに
平行な横断方向に延びる一対の第1ラインに合わせて取
り付け、前記第1ラインからはみ出した前記第1取付端
の余剰部分を法尻付近に集中させて重ね合わせるように
して取り付けたことを特徴としている。
【0015】可撓性膜で構成される可撓性膜堰は、倒伏
時の形状と起立時の形状とに差があるため、内部に空気
等を供給して起立させるための余裕をもって設置する必
要がある。
【0016】展開時の形状が二次元形状である可撓性膜
を用いた請求項1に記載の可撓性膜堰では、可撓性膜
が、互いに平行とされて一方向に沿って延びる一対の第
1取付端と、第1取付端の長手方向端部に連続して設け
られ第1取付端とは反対側の端部が互いに直接或いは間
接的に連結される一対の第2取付端とを備えている。
【0017】そして、一対の第2取付端は、法面に設け
られ各々が可撓性膜を平面状に配置したときの第2取付
端と同じ長さに設定されると共に一対の第2取付端より
も狭角に設定された一対の第2ラインに合わせて取り付
けられている。このため、可撓性膜堰の長手方向端部、
即ち、法面に設置される部分では、倒伏時において可撓
性膜の余裕が生じることになり、可撓性膜堰の内部に空
気等を供給したときに起立可能となる。
【0018】また、一対の第1取付端は、底面に設けら
れ各々が可撓性膜を平面状に配置したときの第2取付端
との交点まで延長して設定されると共に一対の第1取付
端の間隔寸法よりも短い間隔に設定された互いに平行な
横断方向に延びる一対の第1ラインに合わせて取り付け
られている。このため、可撓性膜堰の長手方向中間部、
即ち、底部に設置される部分では、倒伏時において可撓
性膜の余裕が生じることになり、可撓性膜堰の内部に空
気等を供給したときに起立可能となる。
【0019】第1取付端の長さが第1ラインよりも長い
ので、第1取付端に余剰部分が生じることになるが、第
1ラインからはみ出した第1取付端の余剰部分は法尻付
近に集中させて重ね合わせるようにして取り付けるの
で、底面及び両法面に対して可撓性膜の外周部分の全て
が固定されることになり、内部が密閉される。
【0020】可撓性膜の展開時の形状が二次元形状であ
るので、構造及び施工が簡単になる。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の可撓性膜堰において、前記一対の第2取付端は、第1
取付端とは反対側が互いに接近するように各々傾斜して
いることを特徴としている。
【0022】請求項3に記載の可撓性膜堰では、法部頂
部に向かって傾斜端が狭まっているため、余分な周長が
ないため、起立、倒伏時の余剰が少なく、外観上好まし
く、また、曲率半径も小さく済むので、袋体張力も少な
く安全である。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の可撓性膜堰において、前記
可撓性膜よりも比重の大きな重りを取り付けたことを特
徴としている。
【0024】請求項4に記載の可撓性膜堰では、可撓性
膜よりも比重の大きな重りを取り付けたので、全体の比
重が大きくなり、内部の空気を排出した際に可撓性膜堰
全体を底面及び法面に密着させることが可能となる。な
お、重りは、可撓性膜の一部が浮き上がらないように適
当な間隔で複数設けることが好ましい。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の可撓性膜堰において、前記重りを含む前記可撓性膜の
比重を1.5以上としたことを特徴としている。
【0026】請求項5に記載の可撓性膜堰では、重りを
含む可撓性膜の比重を1.5以上としたので、水に対し
て沈み易くなり、可撓性膜堰全体を確実に密着させ、水
流によって一部が浮き上がることを防止することも可能
である。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の可撓性膜堰において、前記
可撓性膜と同一形状とされると共に前記可撓性膜よりも
薄いシールシートが底面及び法面と前記可撓性膜との間
に配置され、前記シールシートの外周端付近と前記可撓
性膜の外周端付近とが密着していることを特徴としてい
る。
【0028】請求項6に記載の可撓性膜堰では、可撓性
膜よりも薄いシールシートを底面及び法面と前記可撓性
膜との間に配置し、シールシートの外周端付近と可撓性
膜の外周端付近とを密着させたので、可撓性膜とシール
シートとによって袋体が形成され、気密性が良くなるの
で内部に供給した空気の漏れを確実に防止することがで
きる。また、シールシートも可撓性膜と同様に2次元形
状であるので、製造が容易である。
【0029】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の可撓性膜堰において、前記シールシートの外周端付近
と前記可撓性膜の外周端付近とは、底面及び法面と固定
金具との間に挟持されていることを特徴としている。
【0030】請求項7に記載の可撓性膜堰では、シール
シートの外周端付近と可撓性膜の外周端付近とを、底面
及び法面と固定金具との間で挟持したので、接着剤等を
用いなくてもシールシートの外周端付近と可撓性膜の外
周端付近とを確実に密着させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の可撓性膜堰の一実施形態
を図1乃至図7にしたがって説明する。
【0032】図1に示すように、本実施形態の可撓性膜
堰10が施工される河川12の河床14は、平面であ
り、河川12の両側に位置する法面16は河床14に対
して一定の角度(θ)で傾斜している。
【0033】本実施形態では、河床14及び法面16が
コンクリート等で形成されている。図2に示すように、
可撓性膜堰10は内部にコード、織物等の補強層(図示
せず)を有するゴムまたは軟質樹脂製の可撓性膜(比重
1.1)18を備えており、可撓性膜18の外周縁が法
面16及び河床14に固定されることによって、袋体状
の内室を形成し、流体(本実施形態では空気)の供給、
排出により起立、倒伏可能とされている。
【0034】図1及び図2に示すように、可撓性膜堰1
0の内部に空気を供給して起立させると、ほぼ一定の高
さHで河川12を一方の法面16から他方の法面16へ
一直線状に延びて横断する。
【0035】図3は可撓性膜18、河床14及び法面1
6を平面状に展開した平面図(対称形状であるので片側
は図示省略)であり、可撓性膜18の外周端部は、互い
に平行とされた一対の直線端20(本発明の第1取付
端)、この直線端20の両端に連結し互いに内側に傾斜
する傾斜端22(本発明の第2取付端)、直線端20と
は反対側で一方の傾斜端22と他方の傾斜端22とを連
結する連結端部24を備えている。
【0036】また、図3に示す点線は、可撓性膜18の
外周部分を固定する河床14及び法面16の取付け部分
の外輪郭を示しており、26は可撓性膜18の連結端部
24が配置される連結部固定ライン、28は傾斜端22
が配置される傾斜端固定ライン(本発明の第2ライ
ン)、30は直線端20が配置される直線端固定ライン
(本発明の第1ライン)である。なお、図3において、
連結部固定ライン26は可撓性膜18の連結端部24と
重なっている。
【0037】ここで、連結部固定ライン26は、法尻3
2と平行であり、その長さL1 は、可撓性膜18の連結
端部24の長さL2 と同じ長さである。
【0038】次に、2つの直線端固定ライン30は、互
いに平行であり、その間隔W1 は可撓性膜18の直線端
20と直線端20との間隔W2 よりも小さく設定されて
いる。
【0039】また、直線端20の長さL5 は、直線端固
定ライン30の長さL6 よりも寸法2aだけ長く設定さ
れている。なお、寸法aは、可撓性膜堰10を起立させ
た際の法面16に設置される部分の上端の高さと、河床
14に設置される部分の状態の高さとがほぼ一致するよ
うに決められている(図1参照)。
【0040】次に、法面16における2つの傾斜端固定
ライン28は、法尻32から法肩34に向かうに従って
互いに内側に傾斜しており、傾斜端固定ライン28の一
端は直線端固定ライン30の一端と連結し、傾斜端固定
ライン28の他端は連結端部24の一端に連結してい
る。また、傾斜端固定ライン28の長さL3 は、可撓性
膜18の傾斜端22の長さL4 と同じ長さである。
【0041】本実施形態の可撓性膜堰10は、可撓性膜
18の連結端部24を法面16の連結部固定ライン26
に取り付け、傾斜端22を図3の矢印aで示すように引
き寄せて傾斜端固定ライン28に合わせる。
【0042】また、可撓性膜18の直線端20を図3の
矢印bで示すように、直線端固定ライン30に向かって
平行に引き寄せ、直線端20を直線端固定ライン30に
合わせる。
【0043】ここで、図3に示す可撓性膜18の直線端
20の長さaの部分20Aは、直線端固定ライン30か
ら外れてはみ出てしまい、図4(A)のように河床14
及び法面16に取り付けられない余剰部分となるので、
これを図4(B)又は図8乃至図10に示すように、シ
ールシート51と共に法尻32の近傍で重ね合わせて折
り畳み、後述する取付金具52を用いて河床14及び法
面16に固定する。なお、固定部分の詳細は後述する。
【0044】また、内部に空気を供給して可撓性膜堰1
0を起立させたときの河床14での高さHは寸法W1 と
寸法W2 との差で決定され、全長に渡って高さHがほぼ
一定となるように、連結部固定ライン26の高さが決め
られている。
【0045】図1,2及び4に示すように、可撓性膜1
8には、適当な間隔で重り36が取り付けられている。
重り36は可撓性膜18の比重よりも大きい、例えば、
腐蝕し難いステンレス等の金属や、樹脂コーティングし
た金属等が好ましい。なお、重り36を含んだ可撓性膜
18の比重は1.5以上とすることが好ましい。
【0046】図5に示すように、重り36には孔38が
形成されており、可撓性膜18をの内側から貫通したフ
ランジ付きボルト40のねじ部40Aにナット42が螺
合されることにより重り36は可撓性膜18に取り付け
られている。なお、フランジ付きボルト40のフランジ
40Bには、可撓性膜18との密着性を高めるために、
環状の突起部44が一体的に形成されている。
【0047】次に、可撓性膜18の固定部分の構造を詳
述する。連結部固定ライン26、傾斜端固定ライン28
及び直線端固定ライン30には、図6に示すように、ア
ンカーボルト46が取り付けられている。アンカーボル
ト46の中間部分にはナット47及び埋込み金具49が
取り付けられている。
【0048】河床14及び法面16には、図2及び図6
に示すように、水及び空気を透過させない可撓性膜18
よりも薄肉のシールシート51が敷設されている。
【0049】このシールシート51の外周近傍には前記
アンカーボルト46に対応する位置に、アンカーボルト
46を挿通するボルト孔53が形成されており、可撓性
膜18の外周近傍には、前記アンカーボルト46に対応
する位置に、アンカーボルト46を挿通するボルト孔4
8が形成されている。
【0050】アンカーボルト46を対応するボルト孔5
3及びボルト孔48に挿入し、ボルト孔50の形成され
た取付金具52と河床14又は法面16に敷設されたシ
ールシート51との間に可撓性膜18の外周端を挟み込
み、アンカーボルト46にナット54を螺合して締めつ
けると、シールシート51の外周端付近と可撓性膜18
の外周端付近とが埋込み金具49と取付金具52との間
に挟持固定され、内部が密閉される。
【0051】なお、シールシート51の大きさ(外形形
状)は、外周端付近を可撓性膜18の外周端付近に密着
させることができるものであれば良い。本実施形態のシ
ールシート51は、図3で示す可撓性膜18と同じ大き
さに設定されており、可撓性膜18と同様に2次元形状
であるので、製造が容易である。
【0052】上記のようにして固定された可撓性膜堰1
0の内部(即ち、可撓性膜18とシールシート51との
間)に空気を供給すると、可撓性膜堰10は図1及び図
2に示すように一定の高さで起立する。なお、法尻32
の上側では、矢印Aで示すように可撓性膜18の一部が
重なって略帯状となり、倒伏時と起立時との形状の違い
によって生ずる余剰部分を吸収する。
【0053】本実施形態の可撓性膜堰10は、可撓性膜
18とシールシート51とによって気密性の良い袋体が
形成され、この袋体の内部に空気を供給するので、空気
の漏れを確実に防止することができる。
【0054】次に、可撓性膜堰10の内部から空気を排
出すると、図7に示すように、可撓性膜18の全体が河
床14及び法面16に密着する。
【0055】また、本実施形態の可撓性膜堰10には、
重り36の重量が作用しており、比重が大となっている
ので、内部に多少の空気が残っていても全体を確実に密
着させることができる。なお、河床14を凹凸形状に形
成したり、河床14に凹凸形成物体を固定するような大
がかりなり施工を現場でする必要がないので、全体のコ
ストを低減することができる。
【0056】また、本実施形態の可撓性膜堰10は、法
部頂部に向かって傾斜端22が狭まっているため、余分
な周長がないため、起立、倒伏時の余剰が少なく、外観
上好ましく、また、曲率半径も小さく済むので、袋体張
力も少なく安全である。
【0057】なお、上記実施形態では、可撓性膜堰10
を河川に用いた例を示したが、本実施形態の可撓性膜堰
10は、水門又は防潮堰に利用することもできる。
【0058】なお、上記実施形態では、シールシート5
1の外周端付近と可撓性膜18の外周端付近とを埋込み
金具49と取付金具52との間に挟持して内部を密閉す
るようにしたが、さらに、確実性を増すためにシールシ
ート51の外周端付近と可撓性膜18の外周端付近とを
施工現場にて接着しても良い。
【0059】また、上記実施形態では、シールシート5
1の外周端付近と可撓性膜18の外周端付近とを埋込み
金具49及び取付金具52を用いて施工現場にて密着さ
せたが、予め製造工場にてシールシート51の外周端付
近と可撓性膜18の外周端付近と接着しておき、気密性
をテストしておいても良い。こうすることによって、施
工現場での接着作業及び気密性の確認試験等を不要にす
ることができ、作業性を良くすることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
可撓性膜堰は上記の構成としたので、構造及び施工が簡
単になる、という優れた効果を有する。
【0061】請求項2に記載の可撓性膜堰は上記の構成
としたので、構造及び施工が簡単になる、という優れた
効果を有する。
【0062】請求項3に記載の可撓性膜堰は上記の構成
としたので、袋体の曲率半径が小さく、かつ偏平になる
為、過剰な堰高にならず、また、倒伏時に於いても余剰
部分が少なくなる。
【0063】請求項4に記載の可撓性膜堰は上記の構成
としたので、可撓性膜堰全体を底面及び法面に密着させ
ることが可能となる。
【0064】請求項5に記載の可撓性膜堰は上記の構成
としたので、確実に密着させる事が可能となり、水流に
よって一部が浮き上がることも防止できる、という優れ
た効果を有する。
【0065】請求項6に記載の可撓性膜堰は上記の構成
としたので、内部に供給した空気の漏れを確実に防止す
ることができる、即ち、確実な気密性が得られる、とい
う優れた効果を有する。
【0066】請求項7に記載の可撓性膜堰は上記の構成
としたので、接着剤等を用いなくてもシールシートの外
周端付近と可撓性膜の外周端付近とを確実に密着させる
ことができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る可撓性膜堰の起立状
態を示す正面図である。
【図2】起立した可撓性膜堰の一部を示す斜視図であ
る。
【図3】可撓性膜、河床及び法面の展開図である。
【図4】(A)は可撓性膜の取付け途中を示す法尻付近
の斜視図であり、(B)は可撓性膜の取付け終了状態を
示す法尻付近の斜視図である。
【図5】可撓性膜に取付けられた重りを示す断面図であ
る。
【図6】可撓性膜の取付け構造を示す断面図である。
【図7】倒伏した可撓性膜堰の一部を示す斜視図であ
る。
【図8】可撓性膜の法尻付近の他の取り付け形態を示す
斜視図である。
【図9】可撓性膜の法尻付近の更に他の取り付け形態を
示す斜視図である。
【図10】可撓性膜の法尻付近の更に他の取り付け形態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 可撓性膜堰 14 底面 16 法面 18 可撓性膜 20 直線端(第1取付端) 22 傾斜端(第2取付端) 28 傾斜端固定ライン(第2ライン) 30 直線端固定ライン(第1ライン) 36 重り 51 シールシート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面及び底面の両側に位置する法面に取
    り付けられ、一方の法面から他方の法面に向かって横断
    し、流体の供給、排出により起立、倒伏する可撓性膜か
    らなる可撓性膜堰であって、 前記可撓性膜は展開時の形状が二次元形状であり、前記
    可撓性膜の外周端の総長さが前記底面及び法面の取付け
    部位における取付け長さよりも長く設定され、前記可撓
    性膜を前記取付け部位に取り付ける際に余った部分を、
    法尻で折り重なるように畳んで固定すること、を特徴と
    する可撓性膜堰。
  2. 【請求項2】 底面及び底面の両側に位置する法面に取
    り付けられ、一方の法面から他方の法面に向かって横断
    し、流体の供給、排出により起立、倒伏する可撓性膜か
    らなる可撓性膜堰であって、 前記可撓性膜は展開時の形状が二次元形状であり、互い
    に平行とされて一方向に沿って延びる一対の第1取付端
    と、前記第1取付端の長手方向端部に連続して設けられ
    前記第1取付端とは反対側の端部が互いに直接或いは間
    接的に連結される一対の第2取付端とを備え、 前記一対の第2取付端を、前記法面に設けられ各々が前
    記可撓性膜を平面状に配置したときの前記第2取付端と
    同じ長さに設定されると共に前記一対の第2取付端の間
    隔よりも狭角に設定された一対の第2ラインに合わせて
    取り付け、 前記一対の第1取付端を、前記底面に設けられ各々が前
    記可撓性膜を平面状に配置したときの前記第2取付端と
    の交点まで延長して設定されると共に前記一対の第1取
    付端の間隔寸法よりも短い間隔に設定された互いに平行
    な横断方向に延びる一対の第1ラインに合わせて取り付
    け、前記第1ラインからはみ出した前記第1取付端の余
    剰部分を法尻付近に集中させて重ね合わせるようにして
    取り付けたことを特徴とする可撓性膜堰。
  3. 【請求項3】 前記一対の第2取付端は、第1取付端と
    は反対側が互いに接近するように各々傾斜していること
    を特徴とする請求項2に記載の可撓性膜堰。
  4. 【請求項4】 前記可撓性膜よりも比重の大きな重りを
    取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れか1項に記載の可撓性膜堰。
  5. 【請求項5】 前記重りを含む前記可撓性膜の比重を
    1.5以上としたことを特徴とする請求項4に記載の可
    撓性膜堰。
  6. 【請求項6】 前記可撓性膜と同一形状とされると共に
    前記可撓性膜よりも薄いシールシートが底面及び法面と
    前記可撓性膜との間に配置され、前記シールシートの外
    周端付近と前記可撓性膜の外周端付近とが密着している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に
    記載の可撓性膜堰。
  7. 【請求項7】 前記シールシートの外周端付近と前記可
    撓性膜の外周端付近とは、底面及び法面と固定金具との
    間に挟持されていることを特徴とする請求項6に記載の
    可撓性膜堰。
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