JP2977630B2 - 密閉通水路開閉装置 - Google Patents

密閉通水路開閉装置

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JP2977630B2
JP2977630B2 JP3082932A JP8293291A JP2977630B2 JP 2977630 B2 JP2977630 B2 JP 2977630B2 JP 3082932 A JP3082932 A JP 3082932A JP 8293291 A JP8293291 A JP 8293291A JP 2977630 B2 JP2977630 B2 JP 2977630B2
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敏 田籠
守 高崎
喜博 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性シートを折
重ねてその合せ辺を密閉通水路の内壁面に気水密に一体
に結合されて構成された袋体に、流体を給排させて、該
袋体を膨張、収縮することにより、密閉通水路の開閉を
行なう密閉通水路開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、通水路の開閉を行うにあったては鋼
鉄製の開閉装置が主に用いられて来た。しかし、この開
閉装置はその重量が重く、地盤の軟弱な用地に施設する
ことに困難があり、金属部分の防蝕等維持管理に手間が
かかり、また耐不等沈下、耐震性の点で劣っていた。
【0003】このため、鋼鉄製の開閉装置に代って、可
撓性膜製袋体を備えた通水路開閉装置が用いられるよう
になってきており、本出願人はさきに特願平2-96267 号
により、矩形状に折重ねて3方が開放された可撓性膜製
の袋体の、開放された対向する2辺を通水路の対向する
側壁面の長手方向に沿って、他の開放された1辺を通水
路の順流上流側で底面から前記対向する側壁面にかけ
て、それぞれ気水密に固定し、この袋体内に流体を給排
することにより該袋体を起立、倒伏させて通水路を開閉
するようにした通水路開閉装置を提案した。袋体は綿、
合成繊維等からなる1枚又は複数枚の帯状織布または繊
維コード等の補強層を埋設したゴムシートによって作ら
れている。
【0004】しかし、前記密閉通水路開閉装置において
は、可撓性シートの合せ辺に、押え金が当てがわれ、密
閉通水路壁に埋没されて該可撓性シートおよび押え金を
貫通したボルトに、ナットが螺合緊締されていたため、
折重ねられた可撓性シートの内、袋体収縮時に、密閉通
水路側に露出していた可撓性シート部分は、袋体内に流
体が供給されて、密閉通水路中に膨張する際に、前記可
撓性シートの合せ辺近傍は、前記押え金によって、拘束
を受けて充分に膨張変形することができず、前記可撓性
シートが密閉通水路の全内周壁面に亘り密接することが
できず、大きな圧力が与えられない状態では、密閉通水
路が完全に閉塞されにくい難点があった。また、押え金
で密閉通水路壁面に押え付けられた可撓性シートの合せ
辺近くの部分は、変形が拘束されているため、袋体注入
流体圧力を充分に高圧に昇圧させないと、可撓性シート
が閉塞通水路壁面に密接しにくかった。
【0005】
【課題を解決するための手段および効果】本発明は、こ
のような難点を克服した密閉通水路開閉装置の改良に係
り、密閉通水路の内壁面に、矩形状に折重ねられた可撓
性シートの合せ片が押え金によって気水密に一体に結合
されて袋体が構成され、該袋体内に流体が給排されて該
袋体が膨張、収縮することにより、前記密閉通水路が開
閉される密閉通水路開閉装置において、前記袋体の可撓
性シートが、前記密閉通水路の流れ方向に伸び易く該流
れ方向と直角方向には比較的伸び難い伸縮可能な材料で
構成されれいることを特徴とするものである。
【0006】本発明は、前記したように構成されている
ので、袋体が膨張した際に、可撓性シートの合せ辺近傍
が押え金によって膨張変形に拘束を受けても、前記袋体
は、前記押え金の位置よりも密閉通水路の流れ方向に伸
びて、該押え金の膨張変形の拘束を避けることができ、
密閉通水路開閉装置の閉塞時に、袋体が密閉通水路の内
壁面に全周に亘り隙間なく密着して、充分な水密性が得
られ、下流側への漏水が阻止される。
【0007】また、請求項2記載のように発明が構成さ
れることにより、折重ねられた矩形状袋体の上流側合せ
辺の密閉通水路の内壁面から対向内側壁面にかけて一体
に固定されるとともに、密閉通水路の長手方向に沿った
矩形状袋体の対向する2合せ辺も一体に固定されるの
で、膨張時の袋体と密閉通水路との間の水密性が確実に
保持され、しかも、袋体の収縮時に、密閉通水路に逆流
が生じても、袋体が反転することがないので、倒伏が容
易に行なわれる。
【0008】
【実 施 例】図1は本発明の一実施例に係る通水路開
閉装置1の斜視図で、図2はその横断面図である。通水
路開閉装置1は袋体2、押え金3、アンカボルト4、ナ
ット5、給排気管6、仕切弁7、ブロワ8、排気弁9等
から構成され、横断面が矩形状である通水路10に設置さ
れている。なお図1において矢印aは通水路10の流れ方
向を示す。
【0009】袋体2は、図3に示すように、織布または
繊維コード等の補強層を埋設した矩形状の未加硫ゴムシ
ートを中央部の折込辺2aで上下に2つ折して周端縁2b,
2c,2dが合致するように重ね合せ、この重ね合された上
下片の間に離型材を挟んで加硫圧着することにより作成
される。従って上下片間は3辺2b,2c,2dにおいて開放
されている。
【0010】この袋体2は、上記開放された3辺のうち
対向する2辺2c,2dを、通水路10の長手方向と平行にな
るように両側壁面10b,10cに、押え金3を当接してア
ンカボルト4およびナット5によって気水密に固定され
ている。そして残りの開放されている1辺2bは通水路10
の上流側において、底面10aから対向する両側壁10b,1
0cにかけて同様に気水密に固定されている。辺2bの長
さは通水路の横断面の内周壁長の略半分の長さに設定さ
れているので、前記対向する辺2c,2dは側壁面10b,10
cの略半分の高さに固定されることになる。
【0011】なお、袋体2は、引張り力に対する伸び量
の比(以下伸び率と称する)に方向性を持たせた伸縮可
能な材料で構成されており、上記のようにして通水路10
に設置した時に流れ方向と一致する方向aの伸び率は該
方向に直角な方向bの伸び率よりも大きい。
【0012】二つ折りされた矩形状袋体2の開放された
3辺2b,2c,2dが通水路の底面10aおよび側壁面10b,
10cに気水密に固定されるので、袋体2は密封された袋
状をなして通水路10中に取付けられる。この袋体2の配
置箇所に隣接して給排気管6が埋設され、該給排気管6
の一端は図示されない継手を介して袋体2内に連通さ
れ、吸気側の他端は仕切弁7を介してブロワ8に連結さ
れ、排気側の他端は排気弁9を介して大気に連通されて
いる。従って排気弁9を閉じて仕切弁7を開きブロワ8
を作動させると、給排気管6を通じて袋体2内に空気が
送り込まれ、袋体2は図4ないし図6に示すように通水
路10いっぱいに膨張起立し、通水路10は閉塞される。
【0013】袋体2の起立膨張に際して辺2bは通水路10
の両側壁面10b,10cおよび底面10aに固定されている
ので、固定されていない辺2a側が図6に示すように大き
く膨張する。ただし、辺2aの両端の辺2c,2d,との交点
部C,Dはそれぞれ側壁面10b,10cに固定されている
ので、この膨張は完全に自由に行われるわけではなく、
点C,Dにおける固定によって拘束を受ける。しかし本
実施例においては前記のように袋体2の流れ方向aの伸
び率が大きいので、袋体2自体がこの方向に伸びること
により上記拘束の影響が回避され、袋体2は容易に膨張
できる。すなわち袋体2の内部に比較的低い圧力を与え
るだけで図示のような最終起立形状が得られ、また、袋
体2を十分に膨張させて通水路10の上壁10dに広い面積
にわたって接触させ、閉塞効果を高めることができる。
【0014】図6にはまた図10について前述した従来提
案の通水路開閉装置の袋体の膨張時の状態を鎖線01で示
してある。この鎖線01と実線で示した本実施例の袋体2
の膨張状態を比較すれば本実施例による上述の効果が明
瞭に理解できる。さらにこの効果は図7により一層明確
に認められる。図7は本実施例による袋体2と従来提案
の袋体01とに同じ内圧を与えて自由に膨張させた時の袋
体中央部の縦断面形状を示したもので、袋体2の起立量
は袋体01の起立量よりも大きい。
【0015】図2と図5を比較すれば分るように、袋体
2は膨張起立に際して、流れ方向に直角な方向にはほと
んど伸長する必要がない。従って袋体2の該直角方向の
伸び率は特に大きくする必要はない。
【0016】図8は上記のように流れ方向aの伸び率が
直角方向bの伸び率より大きい袋体を形成する袋体材料
の一例2′を示す。この袋体材料2′はゴム質のシート
材11中に多数の繊維材12をb方向に互いに平行に埋設し
て構成されている。従ってこの袋体材料2′はa方向に
はシート材11の弾性伸びにより繊維材12の間隔が開くこ
とにより大きく伸びることができるが、繊維材12に平行
なb方向の伸び率は小さい。
【0017】図9は袋体材料の他の例2″を示す。この
袋体材料2″は縦横に織った繊維材13a,13bをゴム材
14で被覆した帆布状のもので、流れ方向aに指向する繊
維材13aは大きな波状をなしているが、直角方向bに指
向するゴム材bはほぼ直線状をなしている。従ってこの
袋体材料2″はb方向には余り伸びないが、a方向には
繊維材13aが直線状に変化することにより大きく伸びる
ことができる。
【0018】袋体2の流れ方向における常用可能な限界
伸びは15〜60%程度とするのが効果的であるが、上記袋
体材料により袋体2にこの程度の限界伸びを与えること
ができる。これに対し通常の繊維芯体を有する材料では
1〜10%程度の常用限界伸びしか与えることができな
い。
【0019】以上、本発明を横断面が矩形状の通水路に
適用した実施例について説明したが、本発明は横断面が
円形状等の通水路にも適用できることは言うまでもな
い。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通水路開閉装置の袋体
倒伏時の状態を示す斜視図である。
【図2】図1の通水路開閉装置の横断面図である。
【図3】袋体の斜視図である。
【図4】通水路開閉装置の袋体起立時の状態を示す斜視
図である。
【図5】通水路開閉装置の袋体起立時の状態を示す横断
面図である。
【図6】通水路開閉装置の袋体起立時の状態を示す縦断
面図である。
【図7】本発明による袋体と従来提案の袋体との自由膨
張時の形状を対比して示した略図である。
【図8】袋体材料の一例を示す斜視図である。
【図9】袋体材料の他の例を示す斜視図である。
【図10】従来提案の通水路開閉装置の袋体起立時の状態
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…通水路開閉装置、2…袋体、3…押え金、4…アン
カボルト、5…ナット、6…給排気管、7…仕切弁、8
…ブロワ、9…排気弁、10…通水路、11…シート材、1
2,13…繊維材、14…ゴム材。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 7/20 103 F16K 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉通水路の内壁面に、矩形状に折重ね
    られた可撓性シートの合せ片が押え金によって気水密に
    一体に結合されて袋体が構成され、該袋体内に流体が給
    排されて該袋体が膨張、収縮することにより、前記密閉
    通水路が開閉される密閉通水路開閉装置において、 前記袋体の可撓性シートが、前記密閉通水路の流れ方向
    に伸び易く該流れ方向と直角方向には比較的伸び難い伸
    縮可能な材料で構成されれいることを特徴とする密閉
    水路開閉装置。
  2. 【請求項2】 密閉通水路の内壁面に、矩形状に折重ね
    られた可撓性シートの合せ片が押え金によって気水密に
    一体に結合されて袋体が構成され、該袋体内に流体が給
    排されて該袋体が膨張、収縮することにより、前記密閉
    通水路が開閉される密閉通水路開閉装置において、 前記袋体の可撓性シートの合せ縁は3辺で、その内の対
    向する2辺は、密閉通水路の流れ方向、すなわち密閉通
    水路の対向する内側壁面の長手方向に沿って該密閉通水
    路内壁面に気水密に一体に結合されるとともに、他の開
    放された1辺は、前記密閉通水路の上流側で、該密閉通
    水路の底面から前記対向する内側壁面にかけて気水密に
    一体に結合されたことを特徴とする密閉通水路開閉装
    置。
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