JPH11200158A - 炭化ケイ素繊維の製造方法 - Google Patents

炭化ケイ素繊維の製造方法

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JPH11200158A
JPH11200158A JP9359722A JP35972297A JPH11200158A JP H11200158 A JPH11200158 A JP H11200158A JP 9359722 A JP9359722 A JP 9359722A JP 35972297 A JP35972297 A JP 35972297A JP H11200158 A JPH11200158 A JP H11200158A
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fiber
silicon carbide
silicon
inert gas
boron
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Kaoru Okada
薫 岡田
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Oji Paper Co Ltd
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    • D01F11/10Chemical after-treatment of artificial filaments or the like during manufacture of carbon
    • D01F11/12Chemical after-treatment of artificial filaments or the like during manufacture of carbon with inorganic substances ; Intercalation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度な複合材料の繊維強化用途などに供する
ため、炭化ケイ素の公知の表面処理技術に比較して、さ
らに強度が高く、また耐熱性に優れた炭化ケイ素繊維を
製造する方法を提案することを課題とする。 【解決手段】 繊維径が1〜30μmで、BET窒素吸
着法による比表面積が700〜1500m2/g の活性
炭素繊維と、ケイ素及びケイ素酸化物から選ばれた少な
くとも一種のガスとを、減圧下もしくは不活性ガス雰囲
気下で1200〜1500℃の温度条件下で反応させて
炭化ケイ素繊維を製造する工程と、該炭化ケイ素繊維
を、ホウ素化合物の存在下で、不活性ガス雰囲気中で1
700〜2300℃で加熱する工程とからなる炭化ケイ
素繊維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化ケイ素繊維の
製造方法に関するものであり、特に、強度および耐熱性
に優れた炭化ケイ素繊維を製造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】炭化ケイ素繊維を製造する簡便な方法と
しては、多孔質炭素繊維と一酸化ケイ素(SiO)ガスと
を、温度800〜2000℃で反応させる方法が特開平
6−192917号公報に開示されている。また、特開
平7−97281号公報には、比表面積が100〜30
00m2/gの多孔質炭素繊維からなるシート状または
その他の三次元構造体、例えばハニカム構造体に、一酸
化ケイ素ガスを800〜2000℃の温度で反応させる
ことにより、シート状、またはその他の三次元構造体を
なす炭化珪素材料を得る方法が開示されている。
【0003】また、特開平7−277719号公報に
は、比表面積が100〜2500m2/gの多孔質炭素
繊維からなるシート状またはその他の三次元構造体に、
一酸化ケイ素ガスを800〜2000℃の温度で反応さ
せて得られる、繊維、シート状、またはその他の三次元
構造体をなす炭化珪素材料に、酸素を実質的に含まな
い、窒素を含むガス雰囲気中で加熱処理を行うを方法が
開示されている。ところで、本出願人らは先に、特願平
8−203443号において、比表面積が100〜25
00m2/gの繊維状活性炭を、減圧下で一酸化ケイ素
ガスと温度800〜2000℃で反応させて得られる炭
化ケイ素繊維を、金属酸化物を一成分として含む被覆を
施すことを特徴とする炭化ケイ素繊維の製造方法を提案
した。この場合の金属酸化物とは、酸化ケイ素、酸化ホ
ウ素などを指す。ま同提案のなかで、繊維状活性炭を、
減圧下で一酸化ケイ素ガスと反応させて得られる炭化ケ
イ素繊維を、窒素を成分として含む雰囲気中で、800
〜2000℃で加熱処理し、さらに該加熱処理炭化ケイ
素繊維に金属酸化物を一成分として含む被覆を施すこと
を特徴とする炭化ケイ素繊維の製造方法についても提案
した。この場合の窒素を成分として含む雰囲気とは、窒
素、アンモニア等の元素窒素を含むガスを成分として含
み実質的に酸素を含まない雰囲気を指す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術または上記本出願人らが提案した方法で製造
した炭化ケイ素繊維でも、複合材料の強化繊維などの用
途として用いるには、まだ強度が不十分であった。本発
明では、さらに強度が高く、また耐熱性に優れた炭化ケ
イ素繊維を製造する方法を提案することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、下記の構成を採用する。即ち、本発明の第1
の発明は、 (1)繊維径が1〜30μmで、BET窒素吸着法によ
る比表面積が700〜1500m2/gの活性炭素繊維
と、ケイ素及びケイ素酸化物から選ばれた少なくとも一
種のガスとを、減圧下もしくは不活性ガス雰囲気下で1
200〜1500℃の温度条件下で反応させて炭化ケイ
素繊維を製造する工程と、該炭化ケイ素繊維をホウ素化
合物の存在下で、不活性ガス雰囲気中で1700〜23
00℃で加熱する工程とからなる炭化ケイ素繊維の製造
方法。である。
【0006】本発明の第2の発明は、 (2)繊維径が1〜30μmで、BET窒素吸着法によ
る比表面積が700〜1500m2/gの活性炭素繊維
と、ケイ素及びケイ素酸化物から選ばれた少なくとも一
種のガスとを、減圧下もしくは不活性ガス雰囲気下で1
200〜1500℃の温度条件下で反応させて炭化ケイ
素繊維を製造する工程と、該炭化ケイ素繊維にホウ素化
合物を担持させる工程と、該ホウ素化合物担持炭化ケイ
素繊維を、不活性ガス雰囲気中で1700〜2300℃
で加熱する工程とからなる炭化ケイ素繊維の製造方法。
【0007】本発明の第3から第5の発明は、上記の発
明において下記の要件が加わるものである。 (3)第2の発明において、ホウ素化合物が単体ホウ
素、炭化ホウ素、ホウ水素化リチウムから選ばれた1種
である炭化ケイ素繊維の製造方法。 (4)第1〜第3の発明において、不活性ガスがアルゴ
ン、ヘリウムから選ばれた1種である炭化ケイ素繊維の
製造方法。 (5)第1〜第4の発明において、活性炭素繊維が、活
性炭素繊維を成分として含むシートもしくは三次元構造
体である炭化ケイ素繊維の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、活性炭素繊維をケイ素
及びケイ素酸化物ガスから選ばれた少なくとも一種のガ
スと、減圧下もしくは不活性ガス雰囲気下で加熱して、
炭化ケイ素化した繊維に対して、ホウ素化合物の存在下
で、不活性ガス雰囲気中で1700〜2300℃で加熱
することに特徴がある。本発明に用いられる活性炭素繊
維は、繊維径が1〜30μmで、BET窒素吸着法によ
る比表面積が700〜1500m2/g、であって、好
ましくは長さが0.1〜50mmの短繊維、および実質
的に長さの制限がない連続繊維(フィラメント、ヤーン
等)を包含し、これらは紡績糸、モノフィラメント、マ
ルチフィラメント糸などのいずれであってもよい。ま
た、本発明に用いられる活性炭素繊維は、二次元シート
状体(ペーパー、フェルト、布など)あるいは三次元構
造体(ハニカム、パイプ、三次元織物等)に形成されて
いてもよく、その形態で本発明の反応に供されるもので
ある。
【0009】本発明に好適な活性炭素繊維の、BET窒
素吸着法により測定した比表面積は、700〜1500
2/g、好ましくは800〜1200m2/gの範囲内
にある。比表面積が700m2/g未満では、炭化ケイ
素化反応工程において十分にケイ素化反応が進行せず、
得られる繊維中に未反応の炭素が残存するため、結果と
して炭化ケイ素繊維の特徴を十分に発現しうる製品が得
られない。また、比表面積が1500m2/gを越えて
大きい場合は、活性炭素化(賦活)工程における活性炭
素繊維の収率が低いということであり、これは不経済で
あるばかりではなく、活性炭素繊維としての強度が不足
し、その結果、得られる炭化ケイ素化された繊維の強度
も不十分になる。
【0010】前記の特性を有する本発明方法用活性炭素
繊維は、公知の方法により製造される。プレカーサー繊
維を活性炭素化する方法については、例えば、特開平6
−306710号公報には、化石燃料から得られるピッ
チを原料とする活性炭素繊維について記載されている。
【0011】本発明に好適な活性炭素繊維は、前記のよ
うに、1〜30μm、好ましくは5〜20μmの範囲内
の繊維径を有するものである。繊維径が1μmより小さ
いと、ハンドリングが困難になり、また繊維径が30μ
mを超えて大きくなると、ケイ素および/またはケイ素
の酸化物のガスとの反応を均一に行わせることが難しく
なる。
【0012】活性炭素繊維を予めシート状構造体(シー
ト、ウェブ等)の形状に形成するには、例えば特開平2
−255516号公報に開示されているように、ピッチ
を溶融紡糸して連続(長)繊維とする工程と、この繊維
を捕集、堆積させてウェブとする工程と、このシート状
繊維集合体を不融化する工程と、不融化したシートを賦
活する工程とを連続して行うピッチ系活性炭素繊維の製
造方法を用いることができる。又、炭素繊維用プレカー
サー繊維や炭素繊維を、乾式又は湿式によりフェルト状
シートに形成し、これを活性炭素繊維化したもの、或い
は、活性炭素繊維のステープルを上記と同様にしてシー
ト化したものを本発明方法の出発原料として用いること
もできる。更に、炭素繊維用プレカーサー繊維又は炭素
繊維の長繊維もしくは紡績糸から織物を製造し、この織
布を活性炭素化したもの、或いは活性炭素繊維の長繊維
からなる織布等を本発明方法の出発原料として用いるこ
とができる。一方、活性炭素繊維からなる三次元構造体
は、前記のフェルトや布のような構造体をコルゲート加
工して巻いたもの、或いはハニカム状に加工したもの等
を包合する。
【0013】本発明で活性炭素繊維と反応するのはガス
状のケイ素または酸化ケイ素であるが、当該ガスは反応
室(加熱炉)とは別の所で発生させて加熱炉に供給し、
活性炭素繊維を炭化ケイ素化しても良いし、加熱炉内に
ケイ素及び/または酸化ケイ素の板やブロック、粉末等
を存在させ、加熱によりそこからガスを発生させ、活性
炭素繊維を炭化ケイ素化させても良い。また、活性炭素
繊維とケイ素およびケイ素酸化物から選ばれた少なくと
も一種以上(以下、ケイ素及び/又はケイ素酸化物とも
表現する)の粉体との混合物を加熱し、ケイ素または酸
化ケイ素のガス発生と活性炭素繊維との反応を同時に行
う方法でも良いが、この場合反応した炭化ケイ素繊維と
未反応の粉体との分離が必要となる。活性炭素繊維とし
て予めシート状構造体、たとえばフェルト状に形成した
ものを用いる場合、このシート状構造体に、ケイ素及び
/又はケイ素酸化物含有粉体を適当な分散媒を用いて含
浸させるか、シート状構造体を、ケイ素及び/又はケイ
素酸化物含有粉体の上に載せることにより、シートを炭
化ケイ素化することができる。
【0014】本発明方法に用いられるケイ素及び/又は
ケイ素酸化物を含有する粉体としては、ケイ素(Si)
と二酸化ケイ素(SiO2)の混合粉末、固体状の一酸
化ケイ素(SiO)粉末、ケイ素(Si)粉末、炭素
(C)と二酸化ケイ素(SiO 2)との混合粉末などを
挙げることができる。これらのなかでも、とりわけ入手
の容易さと比較的廉価であるという理由で、ケイ素(S
i)と固体状の一酸化ケイ素(SiO)との混合粉末及
びケイ素(Si)と二酸化ケイ素(SiO2)との混合
粉末あるいは固体状の一酸化ケイ素が本発明のために好
適に使用される。固体状の一酸化ケイ素としては、例え
ば、蒸着用として市販されているもの(例えば住友ステ
ィックス社製)が使用できる。
【0015】前記ケイ素及び/又はケイ素酸化物を含有
する粉末を不活性ガス雰囲気、もしくは減圧下で120
0〜1500℃に加熱すると、ケイ素(Si)及び/又
はケイ素酸化物(SiOx)のガスが発生し、これらが
活性炭素繊維と反応して活性炭素繊維が炭化ケイ素繊維
に変換される。ケイ素粉体に二酸化ケイ素粉体を混合し
て使用すると、効率的にケイ素及びケイ素酸化物(Si
Ox)のガスの発生が促進される。その場合のケイ素と
二酸化ケイ素のモル比は1:0.1〜1:2であること
が好ましく、より好ましくは1:0.5〜1:1.5の
範囲である。ケイ素に対する二酸化ケイ素のモル比が
0.1未満では、二酸化ケイ素のケイ素に対する活性化
効果が不十分になることがあり、また前記モル比が2を
超えると、前記活性化の効果は飽和して、経済的に不利
になることがある。
【0016】ケイ素及び/又はケイ素酸化物含有粉体の
使用量は、活性炭素繊維の乾燥重量の1.2〜20倍で
あることが好ましく、より好ましくは1.5〜10倍、
なお好ましくは2.0〜3.0倍である。ケイ素及び/
又はケイ素酸化物含有粉末の使用量が1.2倍未満で
は、活性炭素繊維の炭化ケイ素化反応が十分進行しない
ことがあり、従って、好ましい性質を備えた炭化ケイ素
繊維が得られないことがある。又、その使用量が20倍
を超える多量で用いられると、反応に関与しない粉末を
多量に使用することになり不経済である。
【0017】上記のようにして得られた活性炭素繊維と
前記無機粉体又はそれらの混合物を、加熱し炭化ケイ素
化するが、このときに用いられる加熱炉は、不活性ガス
雰囲気中もしくは減圧下における加熱、炭化ケイ素化が
可能である限り、特にその種類に制限は無い。即ち、こ
のような炉は、管状炉、トンネル炉、箱形炉、キルン、
転炉、流動層炉等の中から適宜選択することができる。
焼成は不活性ガス雰囲気中もしくは減圧下で行なわれ
る。
【0018】本発明方法の加熱工程に用いられる不活性
ガス雰囲気とは、実質的にヘリウム、またはアルゴン等
から選ばれた成分からなるガスであることが好ましい。
不活性ガスに含まれる酸素は、0.001容量%以下、
窒素は1容量%以下にコントロールされることが望まし
い。
【0019】前記不活性ガスの流量は、活性炭素繊維
と、ケイ素及び/又はケイ素酸化物含有粉体との合計重
量1kg当たり10〜300リットル/分の範囲内にあ
ることが好ましく、50〜200リットル/分の範囲内
にあることがより好ましい。流量が10リットル/分/
kg未満では、反応によって副生したガスが除去されずに
系内に蓄積することがあり、また、流量が300リット
ル/分/kgを超えて多くなると、ケイ素及び/又はケ
イ素酸化物含有ガスの一部が活性炭素繊維の炭化ケイ素
化に用いられることなく、系外に流出してしまうことが
あるため、いずれの場合も炭化ケイ素化反応が不十分に
なることがある。
【0020】不活性ガス雰囲気で焼成を行う場合の炉内
の圧力は、大気圧〜大気圧の1.2倍の範囲内、なかで
も標準状態における大気圧(1.0気圧(atm))下で
あれば良好に反応を行うことができる。ただし、炉内へ
の外気の侵入を防ぐために、ガス出口側に背圧弁を設け
て炉内の圧力を炉外の圧力より僅かに高めに維持するこ
とが好ましい。また、減圧下で反応を行う場合の減圧度
は、1〜103Paの範囲では反応性を判断する上で結
果に相違を生じない。
【0021】焼成物の加熱速度は、50〜1500℃/
時間の範囲内において適宜選択されて用いられることが
好ましい。加熱による昇温過程において、温度が700
〜1100℃の範囲内で一旦昇温を止めて、その温度を
暫時、例えば30分〜5時間の範囲の間保持することに
より、ウィスカーの生成を防止し、活性炭素繊維の炭化
ケイ素化反応を効率よく進めることができる。
【0022】ウィスカーは、炭化ケイ素(SiC)から
構成される直径が0.5〜1μmでアスペクト比が20
〜100の細長い繊維状結晶物質であって、そのディメ
ンジョンが小さいため通常の繊維としては使用できない
ものである。本発明方法ではこのウィスカーの生成は極
力防止する必要があるため、炭化ケイ素化反応が行われ
る前に、活性炭素繊維中に含まれる炭素を含む揮発成分
は、加熱により除去しておくことが好ましく、このた
め、前記のように活性炭素繊維と、前記ケイ素及び/又
はケイ素酸化物含有無機粉体あるいはそれらの混合物と
を、炭化ケイ素化反応が起こる前に予備加熱しておくこ
とが好ましい。当然のことながら、本発明方法において
は、反応系にウィスカー生成用触媒を含有させることは
ない。
【0023】活性炭素繊維と、ケイ素及び/又はケイ素
酸化物含有無機粉体およびそれらの混合物は、温度12
00〜1500℃の範囲、好ましくは1300〜145
0℃、なお好ましくは1350〜1430℃の範囲に加
熱され、その温度で所定時間保持される。温度が120
0℃より低いと、活性炭素繊維と、ケイ素及び/又はケ
イ素酸化物含有粉体から生成するガスとの反応が十分に
進行せず、得られる炭化ケイ素繊維の耐熱性や強度が不
足するという結果を招く。又、温度が1500℃を超え
て高いと、ケイ素及び/又はケイ素酸化物含有粉体が凝
固して塊となり、得られた炭化ケイ素繊維と、前記無機
粉体との分離操作が困難となる。
【0024】前記加熱温度を1200〜1500℃の範
囲に保持する時間は、温度が高い場合は比較的短く、温
度が低い場合には比較的長く設定されるが、10分〜1
0時間、好ましくは1〜5時間の範囲内で適宜選択して
用いられる。時間が10分より短いと、十分に炭化ケイ
素化反応が進行しないことがあり、時間が10時間を超
えて長くなると、不必要なエネルギーを消費することに
なるのみならず、繊維内における炭化ケイ素の結晶の成
長が発生して、繊維強度に好ましくない影響を及ぼすこ
とがある。十分に炭化ケイ素化反応が終了した後、得ら
れた炭化ケイ素繊維含有混合物は室温まで冷却される
が、その冷却速度には特に制限はない。
【0025】以上の方法で製造された炭化ケイ素繊維
は、そのまま次に解説するホウ素化合物の存在下におけ
る不活性ガス雰囲気中での加熱処理に用いることができ
るが、上記で得られた炭化ケイ素繊維が5〜10%程度
の酸素を含有している場合、以下の工程を行うことによ
る繊維強度向上効果を高めるために、必要に応じて酸素
含有量を減らす処理を行うことも差し支えない。上記繊
維の酸素含有量を減らす方法としては、フッ酸による洗
浄、水素や一酸化炭素ガスなど還元性のガス中での加熱
などの公知の方法をとることができる。これらの処理を
行うことにより炭化ケイ素繊維の酸素含有量を5%以下
にすることが出来ると、より高い繊維強度向上効果が得
られる。
【0026】以上の方法で製造された炭化ケイ素繊維
は、用途によっては十分な強度を有していない。この十
分な強度が発現することを妨げている原因は、未だ十分
に解明されていないが、この製造方法で得られた炭化ケ
イ素繊維が繊維内に若干の空隙を含んでいることによる
影響が大きいと考えられている。この空隙を減少させて
繊維内部の構造を緻密化することで、繊維の強度は大幅
に向上すると考えられるが、炭化ケイ素繊維の性質を損
なわずに繊維の内部の空隙を減少させることは容易では
なく、発明者は様々な方法を試行した結果、本発明の方
法、即ち炭化ケイ素繊維をホウ素化合物の存在下で、不
活性ガス雰囲気中で1700〜2300℃で加熱すると
いう方法が、繊維の微細構造を緻密化させ、繊維強度を
向上させる目的において特異的に有効であることを見い
だすに至った。
【0027】ところで、炭化ケイ素の粉末を成形し、こ
れを焼結させてセラミックス材料を製造する方法におい
ては、ホウ素化合物を原料に添加することで焼結が促進
されることが知られている。即ち、炭素とホウ素を炭化
ケイ素粉末に添加して混合後プレス成形し、不活性ガス
雰囲気中2040℃で加熱すると理論密度の95〜98
%の焼結体が得られることが、Prochazca, S., "Specia
l Ceramics 6," ed. P. Popper, British Ceramic Rese
arch Association, Stoke-on-Trent (1975), p.171-182
に記載されている。この文献は、炭化ケイ素粉末の焼
結法について述べているが、繊維状の炭化ケイ素繊維に
ついての知見は報告されていない。
【0028】炭化ケイ素繊維の製造においてホウ素化合
物を使用する方法については、以下のものが知られてい
る。即ち、特開平9−78358号公報にはポリチタノ
カルボシラン繊維を溶融紡糸し、不融化後、不活性ガス
中1200〜1450℃で無機化した後、ホウ素含有雰
囲気中で1200〜1450℃で熱処理し、さらにアル
ゴン雰囲気下1700〜2100℃で熱処理して高耐熱
性セラミックス繊維を得る方法が開示されている。ま
た、特開昭54ー82435号公報には、ポリシランと
ポリボロシロキサンを混合し、重合させたポリカルボシ
ランを主成分とするポリマーを紡糸し、不融化後真空中
あるいは不活性ガス雰囲気中で800〜1800℃の温
度範囲で焼成しSiC繊維を得る方法が開示されてい
る。
【0029】また、USP4908340号公報には、
炭化ケイ素などの非酸化物系セラミック粉末にB4Cな
どの焼結助剤、フェノール樹脂、ポリエチレン、オレイ
ン酸などを加えて熱をかけながら混練し、溶融紡糸した
ものを窒素やアルゴン雰囲気中2000〜2300℃で
焼成し、炭化ケイ素繊維を得る方法が開示されている。
また、 USP5071600号公報にはポリカルボシ
ランにホウ素を混合したものを紡糸する、あるいはポリ
カルボシラン糸にジボランなどのホウ素を含むガスを2
5〜200℃で作用させたものを不活性雰囲気中160
0℃以上、好ましくは1800〜1850℃で熱処理す
ることで炭化ケイ素繊維を得る方法が開示されている。
【0030】また、特開平2−6615には、α-炭化
珪素、分散助剤、B4C、ポリカーボシランをキシレン
に溶解・分散させ、押し出し紡糸し、アルゴン中200
0℃で焼成することで炭化ケイ素繊維を得る方法が開示
されている。しかしながら、上記の公知技術のいずれ
も、活性炭素繊維をケイ素および/またはケイ素の酸化
物のガスと、減圧下もしくは不活性ガス雰囲気下で加熱
して炭化ケイ素化して得られた繊維については解説して
いない。
【0031】本発明は、活性炭素繊維とケイ素および/
またはケイ素の酸化物のガスとを、減圧下もしくは不活
性ガス雰囲気下で加熱して、炭化ケイ素化して得られた
繊維に対し、その微細構造を緻密化させ、耐熱性および
強度を向上させるため、ホウ素化合物の存在下で、これ
を不活性ガス雰囲気中で加熱するという方法をはじめて
適用するものである。
【0032】不活性ガス雰囲気中にホウ素化合物を存在
せしめるために、ホウ素化合物を供給する方法の一つと
して、前記の方法で製造した炭化ケイ素繊維にホウ素化
合物を担持させる方法が可能である。ホウ素化合物とし
ては、無定型もしくは結晶性の単体ホウ素、炭化ホウ
素、ホウ水素化リチウムやホウ水素化ナトリウムのよう
なホウ水素化合物や、ホウ酸エチルやホウ酸メチルのよ
うなアルコキシド、三塩化ホウ素や三フッ化ホウ素のよ
うなハロゲン系ホウ素化合物、ジボランやペンタボラン
のような水素化ホウ素、ホウ酸やそのアルカリ金属塩な
どを用いることができるが、これらの中で本発明方法に
特に好適なものは、無定型もしくは結晶性の単体ホウ
素、炭化ホウ素、およびホウ水素化リチウムである。
【0033】ホウ素化合物を炭化ケイ素繊維に担持させ
る方法には特に制限はないが、単体ホウ素や炭化ホウ素
のように室温における適当な溶媒がない固体のホウ素化
合物の場合、好ましい担持方法としては、0.1〜10
μm程度の微粉末にしたこれらのホウ素化合物を、水や
アルコールなどの適当な溶媒に分散させこれを炭化ケイ
素繊維に含浸させる方法がある。この場合、好適なホウ
素化合物分散液の濃度は0.01〜10重量%で、0.
1〜5重量%がより好ましい。この場合、ホウ素化合物
分散液の濃度が0.01重量%より低いと十分な量のホ
ウ素が担持されず、結果として所望の繊維強度及び耐熱
性向上効果が得られない。また、ホウ素化合物の濃度が
10重量%より高いとホウ素の担持が不均一になり、繊
維強度及び耐熱性向上効果に著しいばらつきが生じるの
でやはり好ましくない。
【0034】また、ホウ水素化リチウムのように室温に
おいて溶媒に溶かすことが出来るホウ素化合物を担持さ
せる場合、適当な溶媒に溶解したものを炭化ケイ素繊維
に含浸させる方法が好ましく用いられる。この場合、好
適なホウ素化合物溶液の濃度は上記の不溶性ホウ素化合
物の分散液と同様、0.01〜10重量%で、0.1〜
5重量%がより好ましい。この場合、ホウ素化合物の濃
度が0.01重量%より低いと十分な量のホウ素が担持
されず、結果として所望の繊維強度及び耐熱性向上効果
が得られない。また、ホウ素化合物の濃度が10%より
高いとホウ素の担持が不均一になり、繊維強度及び耐熱
性向上効果に著しいばらつきが生じるのでやはり好まし
くない。
【0035】これらのホウ素化合物を炭化ケイ素繊維に
担持させる場合、加熱処理による繊維強度及び耐熱性向
上の効果を高めるために、必要に応じてホウ素化合物中
に含まれるホウ素の0.1〜2.0倍程度の重量の炭素
を同時に添加することも差し支えない。この炭素を添加
する方法としては、上記のホウ素化合物を含有する液に
カーボンブラックのような微粉状の炭素を添加する方法
や、不活性雰囲気で加熱した時に炭素が生成するフェノ
ール樹脂の様な有機化合物を溶解あるいは分散させる方
法を用いることができる。
【0036】これらの方法でホウ素化合物含有液体を含
浸させた炭化ケイ素繊維は、遠心脱液や吸引ろ過などの
適当な方法で余剰の液体を除去し、乾燥によって溶媒を
除去する。溶媒を除去した後、担持したホウ素化合物が
炭化ケイ素繊維から容易に脱落する場合、補助的に上記
分散液もしくは溶液を調製する場合に適当なバインダー
を添加することも差し支えない。好適なバインダーとし
ては、アクリル樹脂やポリビニルアルコールなどがあ
る。これらのバインダーの好適な添加量は対溶媒0.1
〜1.0重量%である。
【0037】乾燥後の繊維に担持されたホウ素化合物の
量は、担持前の繊維の重量を100とした場合、単体ホ
ウ素に換算して0.1〜50が好適である。中でも1〜
10が特に好適である。担持されたホウ素化合物の量が
単体ホウ素に換算して0.1より少ないと、次に述べる
熱処理によっても、所望の繊維強度及び耐熱性向上効果
が得られない。また、担持されたホウ素化合物の量が5
0より多いと担持が不均一になり、均一な繊維強度及び
耐熱性向上効果が得られない。
【0038】上記の方法で得られたホウ素化合物を担持
した炭化ケイ素繊維を、後述するように不活性ガス雰囲
気中で1700〜2300℃で加熱する。ホウ素化合物
を供給する、上記以外の方法として、不活性ガス雰囲気
中にガス状のホウ素化合物を供給する方法も可能であ
る。この方法を用いる場合には、炭化ケイ素繊維にはホ
ウ素化合物をあらかじめ担持させる必要はない。ガス状
のホウ素化合物としては、三塩化ホウ素、三フッ化ホウ
素のようなハロゲン系ホウ素化合物、ジボランやペンタ
ボランのような水素化ホウ素、ホウ酸などが挙げられ
る。ホウ素化合物のガスは不活性ガスに対して0.01
〜1容量%程度の量で存在することが推奨される。
【0039】本発明における不活性ガス雰囲気とは、ヘ
リウム、アルゴン、ネオンなどの希ガスをさすが、本発
明の目的に特に好適な不活性ガスはヘリウムおよびアル
ゴンである。不活性ガスは、実質的に酸素および窒素を
含まないものが好ましく、不純物の含有量としては0.
1容量%以下であることが望ましい。不活性ガス雰囲気
中で加熱する具体的な方法としては、不活性ガスを大気
圧下(1気圧、1.01×105Pa)に連続的に供給
するガス気流中で行うことが好ましい。この場合のガス
流量は、材料の量や装置の内容積によるため、一概に規
定できないが、例えば内容積が5リットルの炉に、ホウ
素化合物を担持した材料10gを入れて加熱する場合、
毎分1〜2リットルの不活性ガスを流すことが好まし
い。
【0040】炭化ケイ素繊維を不活性ガス雰囲気中で加
熱する際の昇温速度は、バッチ炉でこれを行う場合、5
〜100℃/分が好ましく、10〜50℃/分がさらに
好ましい。以上の昇温速度で1700〜2300℃の最
高温度まで繊維を加熱し、熱処理を行う。熱処理を行う
最高温度は1700〜2300℃が好適であるが、さら
に1900〜2200℃が好ましく、2000〜215
0℃がより好ましい。最高温度が1700℃未満の場
合、保持時間を非常に長くとっても十分な繊維強度及び
耐熱性向上効果が得られず、最高温度が2300℃を越
える場合、炭化ケイ素繊維の分解が起こって著しい繊維
強度の低下が起こる。
【0041】熱処理を行う炉内が所定の加熱最高温度即
ち1700〜2300℃に達した時点で、この温度を所
定時間保持する。保持時間は保持する温度によって好適
な値が変化するので一概に規定できないが、例えば保持
温度が2000℃の場合、0〜60分が好ましい。保持
時間が短すぎる場合、十分な強度及び耐熱性向上効果が
得られず、また長すぎる場合、繊維の分解や結晶成長に
よって強度低下が起こる場合があるばかりでなく、不経
済でもある。加熱に用いる炉は、不活性ガス雰囲気中1
700〜2300℃で焼成できる炉であって、加熱され
る部分が炭素やモリブデン、タングステンなどからなる
炉が好適に用いられる。最高温度で保持を行った後は、
無用に長く繊維を高温に曝さないよう降温することが望
ましい。降温速度は10〜500℃/分が好ましく、5
0〜100℃/分がより好ましい。繊維の温度が160
0℃以下になってからの降温速度は特に制限はない。降
温中、特に繊維の温度が1300℃以下になるまでは、
不活性ガス雰囲気を保ったまま降温することが必要であ
る。
【0042】
【実施例】本発明方法を、下記実施例により具体的に説
明するが、本発明の範囲は勿論下記実施例により限定さ
れるものではない。 <実施例1>平均繊維長6mm、比表面積1000m2
g、及び繊維径13μmのピッチを原料とする活性炭素
繊維(商品名:リノベスA−10、大阪ガス社製)を、
送風式乾燥機中で120℃で5時間乾燥し、この乾燥繊
維50gを、ケイ素粉末(試薬一級、和光純薬工業社
製)100gと二酸化ケイ素粉末(試薬一級、和光純薬
工業社製)215gとを乳鉢で十分に混合した粉体と良
く混合し、この混合物を、内径70mmのムライト製炉
心管を備えた管状炉中に、400mmの長さにわたって
充填した。この炉の炉心管内にアルゴンガス(純度9
9.99容量%)を毎分10リットルで流しながら、室
温から900℃まで3時間かけて昇温し、900℃にお
いて3時間保持し、さらに1400℃まで2時間かけて
昇温し、1400℃を4時間保持した。その後、室温ま
で5時間かけて冷却した。冷却後、繊維と未反応粉末を
炉から取り出し、30リットルの水の中で攪拌機(商品
名:アジター、シマザキ社製)を用いて繊維を離解し
た。この混合物を含む分散液を149μmの目孔のふる
いに通し、ふるいを通過しなかった繊維を流水で洗浄し
た。洗浄後の繊維は、120℃の送風乾燥機中で5時間
乾燥した。得られた繊維の重量は、60gであった。こ
の繊維は走査型電子顕微鏡による観察および、X線回折
分析により、炭化ケイ素からなる繊維であることがわか
った。この繊維の繊維径と長さは、原料の活性炭素繊維
と実質的に変わらなかった。上記繊維1.00gをと
り、ホウ素(試薬;無定型、和光純薬工業社製)1gを
メタノールに分散させて100gとした分散液に5分間
浸漬した後、これを取り出して、余剰の溶液をブフナー
漏斗上で吸引ろ過した。上記繊維を、105℃の送風乾
燥機中で3時間乾燥し、重量を測定したところ、1.0
7gであった。この繊維1.00gを、内径50mmの
グラファイト発熱管を備えたタンマン炉に入れ、室温か
ら1000℃まで30分で昇温し、さらに2000℃ま
で30分で昇温した。2000℃に達した時点でその温
度を1分間維持し、1700℃まで2分間で冷却し、さ
らに室温まで2時間で冷却して繊維を取り出した。この
加熱操作は、アルゴン(純度99.9容量%)を毎分
2.0リットル流しながら行った。加熱後の繊維の重量
は、0.91gであった。走査型電子顕微鏡でこの繊維
の断面を観察したところ、ホウ素担持および2000℃
の加熱処理を行う前の繊維に比べて、組織が緻密化して
いて気孔が殆どみられず、炭化ケイ素の焼結が起こって
いることが分かった。
【0043】<比較例1>活性炭素繊維からの炭化ケイ
素繊維の製造とホウ素の担持については、すべて実施例
1と同様に処理を行った。この繊維1.00gを、内径
50mmのグラファイト発熱管を備えたタンマン炉に入
れ、室温から1000℃まで30分で昇温し、さらに1
600℃まで18分で昇温した。1600℃に達した時
点でその温度を60分間維持し、室温まで2時間で冷却
して繊維を取り出した。この加熱操作は、アルゴン(純
度99.9容量%)を毎分2.0リットル流しながら行
った。加熱後の繊維の重量は、0.96gであった。走
査型電子顕微鏡でこの繊維の断面を観察したところ、1
600℃の加熱処理を行う前の繊維と比べて微細組織に
変化が無く、炭化ケイ素の焼結が起こっていないことが
分かった。
【0044】<比較例2>活性炭素繊維からの炭化ケイ
素繊維の製造とホウ素の担持については、すべて実施例
1と同様に処理を行った。この繊維1.00gを、内径
50mmのグラファイト発熱管を備えたタンマン炉に入
れ、室温から1000℃まで30分で昇温し、さらに2
400℃まで42分で昇温した。2400℃に達したと
き、その温度を1分間維持し、1700℃まで4分間で
冷却した。さらに、室温まで2時間で冷却して繊維を取
り出した。この加熱操作は、アルゴン(純度99.9容
量%)を毎分2.0リットル流しながら行った。加熱後
の繊維の重量は、0.75gであった。走査型電子顕微
鏡でこの繊維の表面および断面を観察したところ、繊維
全体に著しい損耗が生じていることが分かった。
【0045】<実施例2>炭化ケイ素繊維を製造する工
程までは、実施例1において行ったものと全て同様に処
理をおこなった。この繊維1.00gをとり、炭化ホウ
素(試薬; 和光純薬工業社製)1.5gをメタノール
に分散させて100gとした分散液に5分間浸漬した
後、これを取り出して、余剰の溶液をブフナー漏斗上で
吸引ろ過した。上記繊維を、105℃の送風乾燥機中で
3時間乾燥し、重量を測定したところ、1.11gであ
った。この繊維1.00gを、内径50mmのグラファ
イト発熱管を備えたタンマン炉に入れ、室温から100
0℃まで30分で昇温し、さらに2000℃まで30分
で昇温した。2000℃に達した時点でその温度を1分
間維持し、1700℃まで2分間で冷却し、さらに室温
まで2時間で冷却して繊維を取り出した。この加熱操作
は、アルゴン(純度99.9容量%)を毎分2.0リッ
トル流しながら行った。加熱後の繊維の重量は、0.8
9gであった。走査型電子顕微鏡でこの繊維の断面を観
察したところ、炭化ホウ素担持および2000℃の加熱
処理を行う前の繊維に比べて、組織が緻密化していて気
孔が殆どみられず、炭化ケイ素の焼結が起こっているこ
とが分かった。
【0046】<実施例3>炭化ケイ素繊維を製造する工
程までは、実施例1において行ったものと全て同様に処
理をおこなった。この繊維1.00gをとり、ホウ水素
化リチウム(試薬; アルドリッチ社製)2.0gをテ
トラヒドロフラン(試薬;特級、和光純薬工業社製)に溶
解して100gとした液に5分間浸漬した後、これを取
り出して、余剰の溶液をブフナー漏斗上で吸引ろ過し
た。上記繊維を、60℃の真空乾燥機中で3時間乾燥
し、重量を測定したところ、1.15gであった。この
繊維1.00gを、内径50mmのグラファイト発熱管
を備えたタンマン炉に入れ、室温から1000℃まで3
0分で昇温し、さらに2000℃まで30分で昇温し
た。2000℃に達した時点でその温度を1分間維持
し、1700℃まで2分間で冷却し、さらに室温まで2
時間で冷却して繊維を取り出した。この加熱操作は、ア
ルゴン(純度99.9容量%)を毎分2.0リットル流
しながら行った。加熱後の繊維の重量は、0.90gで
あった。走査型電子顕微鏡でこの繊維の断面を観察した
ところ、ホウ素化合物担持および2000℃の加熱処理
を行う前の繊維に比べて、組織が緻密化していて気孔が
殆どみられず、炭化ケイ素の焼結が起こっていることが
分かった。
【0047】<実施例4>活性炭素繊維からの炭化ケイ
素繊維の製造とホウ素の担持については、すべて実施例
1と同様に処理を行った。この繊維1.00gを、内径
50mmのグラファイト発熱管を備えたタンマン炉に入
れ、室温から1000℃まで30分で昇温し、さらに2
000℃まで30分で昇温した。2000℃に達したと
き、その温度を1分間維持し、1700℃まで3分間で
冷却した。さらに、室温まで2時間で冷却して繊維を取
り出した。この加熱操作は、ヘリウム(純度99.9容
量%)を毎分2.0リットル流しながら行った。加熱後
の繊維の重量は、0.91gであった。走査型電子顕微
鏡でこの繊維の表面および断面を観察したところ、ホウ
素担持および2000℃の加熱処理を行う前の繊維に比
べて、組織が緻密化していて気孔が殆どみられず、炭化
ケイ素の焼結が起こっていることが分かった。
【0048】<実施例5>黒鉛製の箱の中に、5gの塊
状一酸化ケイ素(住友スティックス社製)を敷き、その
上に比表面積が1000m2/gのフェノール樹脂を原
料とする活性炭素繊維からなる目付200g/m2のフ
ェルト(商品名:クラクティブフェルトFT−300、
クラレケミカル社製)を50×50mm(重量0.50
g)に断裁したものを載せて、黒鉛製の蓋を載せた。こ
れを内容積約5リットル、内径70mmのアルミナ製炉
心管を備えた管状炉に入れて、排気能力毎秒50リット
ルの油回転式真空ポンプを接続して炉心管内部を減圧し
ながら、室温から1300℃まで4時間で昇温した。1
300℃に達した時点でその温度を2時間保持し、6時
間かけて室温まで冷却し、フェルトを取り出しその重量
を測定したところ0.72gであった。このフェルトを
ホウ素(試薬;無定型、和光純薬工業社製)1gをメタ
ノールに分散させて100gとした分散液に5分間浸漬
した後、これを取り出して、余剰の溶液を吸い取り紙上
で除去した。上記フェルトを、105℃の送風乾燥機中
で3時間乾燥し、重量を測定したところ、0.76gで
あった。
【0049】このフェルトをグラファイト製の板に載せ
て内径50mmのグラファイト発熱管を備えたタンマン
炉に入れ、室温から1000℃まで30分で昇温し、さ
らに2000℃まで30分で昇温した。2000℃に達
した時点でその温度を1分間維持し、1700℃まで2
分間で冷却し、さらに室温まで2時間で冷却して繊維を
取り出した。この加熱操作は、アルゴン(純度99.9
容量%)を毎分2.0リットル流しながら行った。加熱
後の繊維の重量は、0.68gであった。走査型電子顕
微鏡でこのフェルトを構成している繊維の断面を観察し
たところ、ホウ素担持および2000℃の加熱処理を行
う前のフェルトの繊維に比べて、組織が緻密化していて
気孔が殆どみられず、炭化ケイ素の焼結が起こっている
ことが分かった。また、加熱処理後のフェルトは、加熱
処理前のものに比べて大幅に強度が向上しており、ハン
ドリング時に繊維の折損によって繊維が脱落する現象が
ほとんど無くなった。
【0050】<実施例6>炭化ケイ素繊維を製造する工
程までは、実施例1において行ったものと全て同様に処
理をおこなった。この繊維1.00gを内径50mmの
グラファイト発熱管を備えたタンマン炉に入れ、室温か
ら1000℃まで30分で昇温し、さらに2000℃ま
で30分で昇温した。2000℃に達した時点でその温
度を1分間保持し、1700℃まで2分間で冷却し、さ
らに室温まで2時間で冷却して繊維を取り出した。この
加熱操作は、ジボランとヘリウムの混合ガスを毎分1.
0リットル流しながら、冷却はヘリウムガスのみを毎分
1.0リットル流しながら行った。ジボランとヘリウム
の混合ガスは、ジボランを0.1容量%含み、ヘリウム
ガスは純度99.99%のガスを用いた。加熱後の繊維
の重量は、0.95gであった。走査型電子顕微鏡でこ
の繊維の断面を観察したところ、加熱処理を行う前の繊
維に比べて、組織が緻密化しており、繊維表面および断
面の気孔がみられず、炭化ケイ素の焼結が起こっている
ことがわかった。
【0051】以上の、実施例1〜6、比較例1、比較例
2、において製造した炭化ケイ素繊維、およびホウ素化
合物の担持および不活性雰囲気中での熱処理を行ってい
ない炭化ケイ素繊維の強度を、顕微鏡下で先端の鋭いピ
ンセットで繊維を折ることで評価した。評価は、特に
強、強、並、弱の四段階とした。また、繊維の耐熱性を
知るため、空気中1100℃で10時間加熱した際の重
量増加量を測定した。重量増加量は下記の(1)式によ
って求めた。これらの評価を表1に記載した。
【0052】(1)式 重量増加量(%)=((空気中加熱後重量/空気中加熱
前重量)−1)×100
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明のホウ
素化合物存在下の不活性ガス雰囲気中での加熱処理を行
った炭化ケイ素繊維(実施例1〜4及び実施例6)は、
この処理を行わなかった繊維(未処理繊維)、および本
発明の範囲を逸脱した処理を行った繊維(比較例1およ
び比較例2)より強度が高い。これは、本発明の処理に
より、炭化ケイ素繊維を構成している炭化ケイ素の粒子
が焼結して一体性が高まったためと、粒子が結合して、
繊維が応力を受けた際に破壊開始の原因となる欠陥が減
ったことによるものと考えられる。また、本発明のホウ
素化合物存在下の不活性ガス中での加熱処理を行った炭
化ケイ素繊維(実施例1〜4及び実施例6)は、この処
理を行わなかった繊維(未処理繊維)、および本発明の
範囲を逸脱した処理を行った繊維(比較例1および比較
例2)に比べて空気中1100℃で10時間加熱した際
の重量増加が少ない。これは、本発明の処理により、炭
化ケイ素繊維を構成している炭化ケイ素の粒子が焼結し
て空気中の酸素が繊維中の炭化ケイ素粒子を酸化し難く
なったためと考えられる。本発明の方法は、繊維そのも
の以外にも、フェルト(実施例5)やハニカムなどの二
次元あるいは三次元の構造体に適用することが可能であ
り、幅広い応用が可能な技術である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径が1〜30μmで、BET窒素吸
    着法による比表面積が700〜1500m2/gの活性
    炭素繊維と、ケイ素及びケイ素酸化物から選ばれた少な
    くとも一種のガスとを、減圧下もしくは不活性ガス雰囲
    気下で1200〜1500℃の温度条件下で反応させて
    炭化ケイ素繊維を製造する工程と、該炭化ケイ素繊維を
    ホウ素化合物の存在下で、不活性ガス雰囲気中で170
    0〜2300℃で加熱する工程とからなる炭化ケイ素繊
    維の製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維径が1〜30μmで、BET窒素吸
    着法による比表面積が700〜1500m2/gの活性
    炭素繊維と、ケイ素及びケイ素酸化物から選ばれた少な
    くとも一種のガスとを、減圧下もしくは不活性ガス雰囲
    気下で1200〜1500℃の温度条件下で反応させて
    炭化ケイ素繊維を製造する工程と、該炭化ケイ素繊維に
    ホウ素化合物を担持させる工程と、該ホウ素化合物担持
    炭化ケイ素繊維を、不活性ガス雰囲気中で1700〜2
    300℃で加熱する工程とからなる炭化ケイ素繊維の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 ホウ素化合物が単体ホウ素、炭化ホウ
    素、ホウ水素化リチウムから選ばれた1種である請求項
    2に記載の炭化ケイ素繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】不活性ガスがアルゴン、ヘリウムから選ば
    れた1種である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    炭化ケイ素繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】 活性炭素繊維が、活性炭素繊維を成分と
    して含むシートもしくは三次元構造体である請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の炭化ケイ素繊維の製造方
    法。
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