JPH11200050A - タングステンシリサイド膜の形成方法、半導体装置の製造方法、及び半導体ウェーハ処理装置 - Google Patents

タングステンシリサイド膜の形成方法、半導体装置の製造方法、及び半導体ウェーハ処理装置

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JPH11200050A
JPH11200050A JP10005520A JP552098A JPH11200050A JP H11200050 A JPH11200050 A JP H11200050A JP 10005520 A JP10005520 A JP 10005520A JP 552098 A JP552098 A JP 552098A JP H11200050 A JPH11200050 A JP H11200050A
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silicide film
forming
dcs
tungsten
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Koji Ban
功二 伴
Akinobu Teramoto
章伸 寺本
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Mitsubishi Electric Corp
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/22Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the deposition of inorganic material, other than metallic material
    • C23C16/30Deposition of compounds, mixtures or solid solutions, e.g. borides, carbides, nitrides
    • C23C16/42Silicides

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置に使用するための特性が優れて安
定したタングステンシリサイド膜を得る。 【解決手段】 不活性ガス雰囲気中にシリコンウェーハ
を配置して昇温し、ジクロルシランを導入してシリコン
ウェーハの表面反応を起こさせた後、ジクロルシランに
WF6を加えて導入して上記シリコンウェーハに薄くタン
グステンシリサイドを堆積させる。次にWF6 を止めて
ジクロルシランを導入し、その後に、ジクロルシランに
加えてWF6を導入してタングステンシリサイドの堆積を
行ないタングステンシリサイド膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体デバイス
の製造において、多結晶(Poly)シリコンもしくは単結晶
シリコンの上にタングステンシリサイド(WSiX)を形成す
る形成方法、及びこれを適用した半導体製造方法並びに
半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェーハ上の多結晶シリコン
(Poly Si。以下、適宜、Poly Si又はポリシリコンと記
す)や単結晶シリコン(Si)の上にタングステンシリサ
イド(WSiX) を成膜(堆積)する構造が半導体デバイスに
適用されるようになっている。タングステンシリサイド
(WSiX)は低い電気抵抗が実現できる可能性を持つ一方
で、成膜プロセスがポリシリコン(Poly Si)もしくはS
iの表面・界面の影響を大きく受けるため、膜剥がれ等
のプロセス不良が起きやすく、特性の優れた膜を安定し
て堆積することが困難で、量産適用の上で問題となって
いた。なお、本明細書では、シリコンウェーハという用
語で、多結晶シリコン及び単結晶シリコンを含めて表現
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を解決するためになされたもので、性能の優れた
タングステンシリサイド膜を安定して得ることを目的と
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のタングステン
シリサイド膜の形成方法は、不活性ガス雰囲気中にシリ
コンウェーハを配置し昇温する昇温工程と、DCS(ジク
ロロシラン)を導入して上記シリコンウェーハの表面反
応を起こす第1のDCS処理工程とを順次実施した後に、D
CSとWF6(六ふっ化タングステン)とを導入して上記シ
リコンウェーハ表面にタングステンシリサイドを堆積さ
せる第1の堆積工程を実施することを特徴とするもので
ある。
【0005】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、DCSとWF6とを導入してシリコンウェー
ハの表面にタングステンシリサイド膜を堆積させる第1
の堆積工程と、WF6 を止めてDCSを導入する第2のDCS
処理工程とを順次実施することを特徴とするものであ
る。
【0006】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、不活性ガス雰囲気中にシリコンウェー
ハを配置し昇温する昇温工程と、DCSを導入して上記シ
リコンウェーハの表面反応を起こす第1のDCS処理工程
と、DCSに加えてWF6を導入して上記シリコンウェーハの
表面反応を起こす第1の堆積工程と、WF6 を止めてDCS
を導入する第2のDCS処理工程と、DCSに加えてWF6を導
入してタングステンシリサイドの堆積を行う第2の堆積
工程とを、順次実施することを特徴とするものである。
【0007】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記昇温工程と、上記第1のDCS処理
工程とにより上記シリコンウェーハの表面の還元を行う
ことを特徴とするものである。
【0008】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記第1のDCS処理工程と、上記第1
の堆積工程とを、上記昇温工程、上記第2のDCS処理工
程及び上記第2の堆積工程における雰囲気圧力の1.5
〜3.0倍の雰囲気圧力で実施することを特徴とするも
のである。
【0009】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記第1の堆積工程におけるWF6とDCS
の混合比が1:300〜1:500の範囲であり、上記第2の堆積
工程におけるWF6とDCSの混合比が1:30〜1:50の範囲であ
ることを特徴とするものである。
【0010】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記第2のDCS処理工程及び上記第2
の堆積工程におけるDCSの導入量を実質的に等しくする
ことを特徴とするものである。
【0011】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記第1の堆積工程と上記第2の堆積
工程とにおけるDCSの流量比を1:1〜5:1の範囲とするこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記第1の堆積工程と上記第2の堆積
工程とにおけるDCSの流量比を3:1〜5:1の範囲と
することを特徴とするものである。
【0013】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記第1のDCS処理工程に先立って、
上記シリコンウェーハの表面をDCSが分解し易い表面状
態に加工する表面処理工程を実施することを特徴とする
ものである。
【0014】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記表面状態がFによるSiのターミネ
イトであることを特徴とするものである。
【0015】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記表面処理工程が、上記シリコンウ
ェーハの表面を濃度0.05%以上の希弗酸水溶液(DHF)で
処理する工程と、上記シリコンウェーハの表面にF成分
を残して乾燥させる工程とを含むことを特徴とするもの
である。
【0016】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記表面処理工程が、上記シリコンウ
ェーハの表面を気相のHF、NF3又はClF3のいずれかによ
り処理する工程を含むことを特徴とするものである。
【0017】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記気相のHFが無水弗酸(Anhydrous
HF。以下、適宜、AHFと記す)であることを特徴とす
るものである。
【0018】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記気相のHFがアルコール系の溶媒に
通気して生成された電離HFであることを特徴とするもの
である。
【0019】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記表面処理工程を、上記タングステ
ンシリサイド膜を形成する処理チャンバの中で実施する
ことを特徴とするものである。
【0020】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記昇温工程に代えて、上記シリコン
ウェーハを300℃以上850℃以下のH2ガスで処理する処理
工程を実施することを特徴とするものである。
【0021】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記昇温工程及び上記第1のDCS処理
工程に代えて、上記シリコンウェーハを300℃以上850℃
以下のH2ガスで処理する処理工程を実施することを特徴
とするものである。
【0022】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記昇温工程に先立って、上記シリコ
ンウェーハを濃度0.1%〜35%の過酸化水素水の処理
液、濃度0.5〜30ppmのO3を溶解させた処理液又は過酸化
水素水とオゾンとを溶解させた処理液で処理する処理工
程を実施することを特徴とするものである。
【0023】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記処理液が0.001〜0.5%のHFを含む
ことを特徴とするものである。
【0024】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記昇温工程に代えて、上記シリコン
ウェーハをO2ガス、O3ガス、もしくはH2O蒸気で処理す
る処理工程を実施することを特徴とするものである。
【0025】上記昇温工程及び上記第1のDCS処理工程
に代えて、上記シリコンウェーハをO2ガス、O3ガス、も
しくはH2O蒸気で処理する処理工程を実施することを特
徴とするものである。
【0026】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記O2ガス、O3ガス、もしくはH2O蒸
気が0.001〜0.5%のHFを含むことを特徴とするものであ
る。
【0027】上記第2の堆積工程に先立って、上記シリ
コンウェーハの最表面を実質的に一分子層以上1.8nm以
下のSiO2で覆うようにすることを特徴とするものであ
る。
【0028】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記シリコンウェーハとの界面に高タ
ングステン成分層を堆積し、この高タングステン成分層
の上に低タングステン成分層を堆積するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0029】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記タングステンシリサイド膜のタン
グステン原子とシリコン原子との比が、上記高タングス
テン層では2.4以下、上記低タングステン層では2.5以上
であることを特徴とするものである。
【0030】また、この発明のタングステンシリサイド
膜の形成方法は、上記タングステンシリサイド膜のタン
グステン原子とシリコン原子との比が、上記高タングス
テン層では2.2以上であることを特徴とするものであ
る。
【0031】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、請求項1〜25のいずれかに記載の形成方法によ
り、タングステンシリサイド膜を形成する工程を含むこ
とを特徴とするものである。
【0032】また、この発明の半導体装置は、請求項1
〜25のいずれかに記載の形成方法により形成したタン
グステンシリサイド膜を含むことを特徴とするものであ
る。
【0033】また、この発明の半導体ウェーハ処理装置
は、第1のチャンバと、第2のチャンバと、上記第1の
チャンバと第2のチャンバとを接続し上記第1のチャン
バと第2のチャンバとの間を開放また閉鎖状態にするよ
うに移動可能な隔壁手段と、半導体ウェーハを上記第1
のチャンバ及び/又は上記第2のチャンバの中で支持す
る支持手段と、上記第1のチャンバと第2のチャンバに
それぞれ上記半導体ウェーハに対する処理薬液または処
理ガスを導入する導入手段と、上記第1のチャンバ及び
/又は上記第2のチャンバに導入する薬液または処理ガ
スを制御する制御手段とを備え、上記半導体ウェーハに
対する処理を行うようにしたたことを特徴とするもので
ある。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。なお、図中、同一の符
号は、同一又は相当の工程を示す。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1によるタ
ングステンシリサイド膜の形成方法を説明するためのプ
ロセスフロー図である。この実施の形態1は、タングス
テンシリサイド(WSiX)膜をポリシリコン(PolySi)もし
くはSi単結晶上に堆積するプロセスにおいて、ガスの種
類及び流量を規定するものである。
【0035】図1を参照して、タングステンシリサイド
膜の形成プロセスについて説明する。先ず、Siウェーハ
を処理チャンバ内に導入する(図示せず)。133Pa(1To
rr)より低い圧力下のAr雰囲気中で、550℃以上に保持
する(図1の工程1、昇温工程)。次に、199.5±66.5P
a(1.5±0.5Torr)の圧力になるようジクロロシラン(D
CS:dichlorosilane:SiH2Cl2)(以下、適宜、DCSと記
す)を導入し、Siウェーハ表面の調製を行う(図1の工
程2。第1のDCS処理工程、以下適宜、DCS処理1と記
す)。このプロセスは、処理チャンバの容積にも依る
が、本実施の形態では、300sccm以上の流量を確保し
た。なお、この昇温とDCS処理1とによりシリコンウェ
ーハの表面の還元作用がある。
【0036】この後、このDCSの流量を確保しながら圧
力を変えずにWF6(六ふっ化タングステン)をDCSの流量
の300分の1以下程度混合する(図1の工程3。第1の堆
積工程、以下適宜、DCS/WF6導入・堆積1と記す)。引き
続いて、DCSの流量を約1/3の100sccm程度に減じ同時にW
F6の混合を中止する。この時、圧力を1torr以下に減じ
る(図1の工程4。第2のDCS処理工程、以下適宜、DCS
処理2と記す)。この後のプロセスステップは、この低
い圧力を保持したまま行なう。
【0037】この2回目のDCSのみを導入する工程の直
後に、DCSの導入を保ったまま、再びWF6の導入を開始す
る。2回目のWF6導入は、1度目の導入の3倍以上の流
量を確保するのが望ましい(図1の工程5。第2の堆積
工程、以下適宜、DCS/WF6導入・堆積2と記す)。この工
程で、実質的にタングステンシリサイド(WSiX)を化学的
に堆積することができる(CVD: Chemical Vapor Deposi
tion)。
【0038】この実質的な堆積工程に引き続き、WF6
混合を中止し、DCSの流量を2.5倍に増加させながら、堆
積後の表面の処理を行う(図1の工程6。第3のDCS処理
工程、以下適宜、DCS処理3と記す)。最後にDCSの導入
も停止し、Arの導入のみでパージを行なう(図1の工程
7)。
【0039】図2は、この実施の形態によるタングステ
ンシリサイド膜の形成方法を実際に適用したデバイスの
構造を示す図である。図2を参照して説明する。Siウェ
ーハ21上にポリシリコン(Poly Si)22を形成し、
この上にDCS処理1による簡単な表面処理を行った。本
処理により極微量のSiが分子レベルで界面に残るがこれ
は図2に示せるほどの厚みを持つものではない。次にDC
S/WF6導入・堆積工程1を行い、タングステンシリサイ
ド(WSiX)23を100Å形成した。
【0040】更に、この後DCS処理2を行い、引き続い
てDCS/WF6導入・堆積2を行い、前者と異なる組成のタ
ングステンシリサイド(WSiX)24を600Å形成した。こ
の後DCS処理3を行った後、パージした。このような構
造とすることで、安定な特性を得たが、最も良い特性を
得たのは、成膜完了後の構造が下部からポリシリコン
(Poly Si)/WSi2.4/WSi2.5の順となっているときであ
った。
【0041】以上のように、この実施の形態では、シリ
コンウェーハとの界面に高タングステン成分層を堆積
し、この高タングステン成分層の上に低タングステン成
分層を堆積して、タングステンシリサイド膜を形成す
る。また、タングステンシリサイド膜のタングステン原
子とシリコン原子との比が、高タングステン層では2.4
以下、低タングステン層では2.5以上となるように形成
するのがよい。また、高タングステン層では2.2以上と
なるように形成するのがよい。なお、これから後に説明
する各実施の形態によっても、図2に示す構造と同様の
タングステンシリサイド膜が得られるが、膜の構造につ
いては、これで代表させる。
【0042】この実施の形態の膜形成プロセスの特徴を
いくつか挙げると、次のとおりである。まず、DCS処理
1と、DCS/WF6導入・堆積1とは、昇温工程、DCS処理2
及びDCS/WF6導入・堆積2における雰囲気圧力の1.5
〜3.0倍の雰囲気圧力で実施する。また、DCS/WF6
入・堆積1におけるWF6とDCSの混合比を1:300〜
1:500の範囲とし、DCS/WF6導入・堆積2におけるW
F6とDCSの混合比を1:30〜1:50の範囲とする。
また、DCS処理2とDCS/WF6導入・堆積2におけるDCSの
導入量を実質的に等しくする。また、DCS/WF6導入・堆
積1とDCS/WF6導入・堆積2とにおけるDCSの流量比を
1:1〜5:1の範囲とする。また、さらに好ましく
は、3:1〜5:1の範囲とする。なお、本願におい
て、いちいちことわらないが、液体の混合比は重量比、
気体の混合比は流量比または容積比であらわす。
【0043】以上説明したこの実施の形態によれば、タ
ングステンシリサイド膜の成膜の安定性を向上させるこ
とができる。また、シリコンウェーハに対して密着性の
すぐれたタングステンシリサイド膜を形成することがで
きる。また、シリコンウェーハの全面に対して均一なタ
ングステンシリサイド膜を形成できる。さらに、膜剥が
れが生じないタングステンシリサイド膜を得ることがで
きる。
【0044】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2によるタングステンシリサイド膜の形成方法を説
明するためのプロセスフロー図である。本実施の形態は
タングステンシリサイド(WSiX)膜をポリシリコン(Poly
Si)上に形成する際に、予めポリシリコン(Poly Si)
表面をDCSが分解しやすいように調整しておくプロセス
に関するものである。
【0045】図3を参照して、タングステンシリサイド
膜の形成プロセスについて説明する。先ず、ウェーハ上
にポリシリコン(Poly Si)の形成を行う(図示せ
ず)。そのウェーハを300rpmで回転させながら、上部よ
り0.05%の希弗酸(DHF:dilute Hydrofloride。以下、
適宜、DHFと記す)を滴下する(図3の工程31)。実験
によれば、ポリシリコン(Poly Si)表面とDHFの実質的
な接触時間が30秒に到達した時点で充分にポリシリコン
(Poly Si)上の自然酸化膜が除去されていることが、
接触角により判断された。
【0046】従来は、このDHFによる自然酸化膜除去の
後、通常、水洗を行いHFをポリシリコン(Poly Si)上
より取り除いた後、更に充分な水洗を追加もしくは継続
し、表面上に存在するSiと結合したF成分をも置換して
取り除くことが行われる。しかし、本実施の形態では、
水洗時間を短縮し、意図的にF成分を表面に残しておく
(図3の工程32)。具体的には、従来、水洗時間は通
常300秒で行っていたが、本実施の形態では例えば15秒
とする。この短縮水洗の後、回転数を3000rpmに高め、
振り切り乾燥を行なう(図3の工程33)。実験によれ
ば、この後の、別の評価で、表面の17%程度のSiの手がF
で終端されていることが判った。
【0047】この表面を保持したまま、不活性ガス中に
ウェーハをロードし、昇温の後DCSを導入し、DCS処理1
を行う。この時、ウェーハ表面にはFが残っていたの
で、安定してDCSは最表面で分解し極微量のSi系のサイ
トが残り、その直上に形成するタングステンシリサイド
(WSiX)はポリシリコン(Poly Si)との密着性が向上し
た。また、この後、実施の形態1に示したプロセスステ
ップを繰り返したが、成膜の再現性も良かった。
【0048】図4は、この実施の形態の変形例によるプ
ロセスフローを示す図である。この変形例では、DHFに
よる自然酸化膜除去(図4の工程41)の後、更に処理
を加速した例として、水洗を行わず(図4の工程4
2)、DHFを回転しながら振り切って乾燥してしまう
(図4の工程43)。この方法でも、水洗を短縮した場
合と同様に望ましい結果が得られた。本実施の形態にお
けるDHF処理は枚葉式に限定するものではない。
【0049】以上のように、この実施の形態では、DCS
処理1に先立って、シリコンウェーハの表面をDCSが分
解し易い表面状態に加工するための表面処理工程を実施
する。また、その表面状態が、FによるSiのターミネイ
トであるようにする。これにより、成膜工程が安定し、
密着性にすぐれたタングステンシリサイド膜を形成でき
る。
【0050】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3により、タングステンシリサイド膜の形成をする
ための半導体ウェーハ処理装置の概要を示す断面図、図
6は、この実施の形態3によるタングステンシリサイド
膜の形成方法を説明するためのプロセスフロー図であ
る。本実施の形態は、タングステンシリサイド(WSiX)膜
をポリシリコン(Poly Si)上に形成する際に、予めポ
リシリコン(Poly Si)表面をDCSが分解しやすいように
調整しておく装置及びプロセスに関するものである。
【0051】図5及び図6を参照して、タングステンシ
リサイド膜の形成プロセスについて説明する。先ず、ウ
ェーハ51上にポリシリコン(Poly Si)の形成を行
う。そのウェーハ51を処理チャンバ52に導入する
(図6の工程61)。チャンバ52は、実際は2つの部
分からなり、例えばそれぞれ上部チャンバ53(第1の
チャンバ)、下部チャンバ54(第2のチャンバ)とよ
ぶ。上部チャンバ53と下部チャンバ54は可動ウォー
ル55(隔壁手段)で仕切られている。
【0052】そのウェーハ51をローダ56からチャン
バ52に導入し、下部チャンバ54に導き(図6の工程
62)、可動ウォール55で密封する。下部チャンバ5
4にはウェーハ51を固定した後回転するウェーハ固定
台57(支持手段)が存在し、ウェーハ51はウェーハ
固定台57に保持される(図6の工程63)。
【0053】下部チャンバ54内には同時に薬液吐出管
58(薬液導入手段)が設置されており、薬液吐出管5
8の吐出口59がウェーハ51の直上になるように移動
する。ウェーハ固定台57が回転を開始し、回転数が30
0rpm一定となったところで、上部より0.05%のDHF(dilut
e Hydrofloride:希弗酸)が滴下される(図6の工程6
4)。なお、図示しないが、導入する薬液又は処理ガス
の種類・導入時間などを制御する制御手段が備えられて
いる。
【0054】この回転数は、ウェーハ上の親水面と疎水
面の割合や、段差を含む平坦性、ウェーハ径によって決
定されるもので、本実施の形態で適用したデバイスの場
合は、薬液の回り込みやエッチングの均一性の観点から
回転数300rpmが適当であった。
【0055】ウェーハ51のポリシリコン(Poly Si)
表面とDHFの実質的な接触時間が30秒に到達した時点で
充分にポリシリコン(Poly Si)上の自然酸化膜が除去
されるので、薬液吐出管58からの薬液の吐出を停止
し、ウェーハ固定台57の回転数を3000rpmに高め、振
り切り乾燥を行う。
【0056】この表面を保持したまま、可動ウォール5
5を開け、ウェーハ51を上部チャンバ53にロードす
る。可動ウォール55を閉じ、速やかにArを導入する。
この後、実施の形態1に示すプロセスを行う。なお、図
5に示した処理装置は、他の実施の形態においても用い
ることができるものであり、以後に適宜、図5を参照す
る。
【0057】実施の形態4.図7は、この発明の実施の
形態4によるタングステンシリサイド膜の形成方法を説
明するためのプロセスフロー図である。本実施の形態は
タングステンシリサイド(WSiX)膜をポリシリコン(Poly
Si)上に形成する際に、予めポリシリコン(Poly Si)
表面をDCSが分解しやすいようにAHF(Anhydrous Hydro F
loride)で調整しておくプロセスに関するものである。
【0058】図7を参照して、タングステンシリサイド
膜の形成プロセスについて説明する。処理装置について
は、図5を参照する。先ず、ウェーハ51上にポリシリ
コン(Poly Si)の形成を行う(図示せず)。そのウェ
ーハ51を処理チャンバ52に導入する(図7の工程7
1)。
【0059】そのウェーハ51をローダ56からチャン
バ52に導入し、密封する。チャンバ内で、AHFガスに
より、ウェーハ51のポリシリコン(Poly Si)表面に
存在する自然酸化膜を十分に除去する(図7の工程7
2)。自然酸化膜が十分に除去された時点で、この表面
を保持したまま、実施の形態1に示すプロセスを行う。
【0060】実験によれば、このAHFガス処理直後のウ
ェーハの表面は、20%以上がFに依り終端されていること
が判った。この効果は、実施の形態2に示す場合よりも
終端率が高いため、より高い効果が得られるものと推論
される。実際に成膜を行った結果、密着性に関する信頼
性は、意図通り高いものであった。
【0061】なお、以上ではAHFガスを用いる場合につ
いて説明したが、処理ガスとしては、さらに、次に説明
するHFガスのほかに、NF3ガス又はClF3ガスを用いるこ
とができる。
【0062】実施の形態5.図8は、この発明の実施の
形態5によるタングステンシリサイド膜の形成方法を説
明するためのプロセスフロー図である。実施の形態4に
おいて、非常に高い密着安定性が得られたが、AHFを用
いた場合、酸化膜のエッチングが始まるまでの遅延時間
が発生することがあった。これは、AHFがSiO2をエッチ
ングするときの反応(a)が、 H2O 4HF+2SiO2 ⇒ SiF4+2H2O・・・・・・・・(a) であり、開始剤としてH2Oを要することによる。
【0063】この実施の形態5は、この遅延時間の問題
を解決し、更に良いプロセスを得るために、改善したも
のである。図8を参照して、タングステンシリサイド膜
の形成プロセスについて説明する。先ず、ウェーハを適
宜昇温する(図8の工程81)。次に、AHFをIPA中に通
気し、ウェーハ表面に到着するまでに、予め電離させる
(図8の工程82)。この電離されたHFガスを導入する
ことによってこの遅延時間を実質的になくし、より均一
な自然酸化膜除去性を得ることができる。これに続い
て、実施の形態1の方法を適用し、ウェーハ全面に均一
なタングステンシリサイド(WSiX)を成膜することができ
た。
【0064】実施の形態6.図9は、この発明の実施の
形態6によるタングステンシリサイド膜の形成方法を説
明するためのプロセスフロー図である。実施の形態4及
び実施の形態5によれば、現在のデバイス製造に対し充
分安定したプロセスを提供することが可能となったが、
この実施の形態6は、さらに今後の製品である現在の開
発中の製品に対して、マージンのあるプロセスを提供し
ようとするものである。
【0065】図9を参照して、タングステンシリサイド
膜の形成プロセスについて説明する。一般に、化学反応
は温度に対して指数関数的に反応速度は向上する。本実
施の形態では、ウェーハ51をチャンバ52にロード
し、密封した後、成膜プロセスを開始するが、この時に
例えば120℃に昇温しておく(図9の工程91)。こ
の昇温下でHFガスを通じ、表面の自然酸化膜除去を行う
と同時に、表面のボンドをFで終端させる(図9の工程
92)。
【0066】これに続いて実施の形態1で説明した成膜
プロセスを行う。これによって、より密着性の高いタン
グステンシリサイド(WSiX)膜の形成をより短い処理時間
で実現することができる。なお、上記の例では、昇温下
でHFガスを通じているが、これは減圧下及び/又は昇温
下でHFガスを通じるようにしてもよい。
【0067】実施の形態7.図10は、この発明の実施
の形態7によるタングステンシリサイド膜の形成方法を
説明するためのプロセスフロー図である。一般的に半導
体製造プロセスは、半導体中の金属などの不純物の拡散
や応力発生を避けるため、出来るだけ低温で行うことが
好ましいとされている。上記の実施の形態は、自然酸化
膜除去処理を出来るだけ低温で行うことを意図したもの
であった。しかし、場合によっては、850℃を越えない
程度の熱処理は、それほど深刻な悪影響を与えないとさ
れている。この実施の形態は、昇温下で自然酸化膜除去
を行ない、均質な清浄表面を得るものである。
【0068】図10を参照して、タングステンシリサイ
ド膜の形成プロセスについて説明する。本実施の形態で
は、ウェーハ51をチャンバ52にロードし、密封した
後、成膜プロセスを開始するが、この時に先ずウェーハ
51を、例えば830℃に昇温する(図10の工程10
1)。この昇温下でH2ガスを通じ、1分程度処理を行う
(図10の工程102)。これにより、表面の自然酸化
膜除去を行うと同時に、表面のボンドをHで終端する。
次に、そのまま続いて実施の形態1で説明した成膜プロ
セスを行う。これによって、より密着性の高いタングス
テンシリサイド(WSiX)膜の形成をより短い処理時間で実
現するものである。なお、上記の例では、昇温下でHFガ
スを通じているが、これは減圧下及び/又は830℃昇
温下でHFガスを通じるようにしてもよい。
【0069】本実施の形態は、水素を高温で扱うため、
安全面での注意が必要であるが、表面を完全に水素で終
端してしまうため、均質な清浄表面が得られ、タングス
テンシリサイド(WSiX)のSi表面への初期の堆積がムラな
く行えるという効果が得られる。
【0070】なお、以上の説明では、830℃に昇温し
てH2ガス処理を行っているが、これは300℃以上850℃以
下の範囲で処理すれば効果がある。また、この実施の形
態では、H2ガス処理に続いて、DCS処理1を行う例を示
しているが、DCS処理1を省略してDCS/WF6導入・堆積1
へと続けてもよい。
【0071】実施の形態8.図11は、この発明の実施
の形態8によるタングステンシリサイド膜の形成方法を
説明するためのプロセスフロー図である。本実施の形態
はタングステンシリサイド(WSiX)膜をポリシリコン(Po
ly Si)上に形成する際に、予めポリシリコン(Poly S
i)表面を意図的に化学酸化膜で均一に覆っておくプロ
セスに関するものである。
【0072】従来のタングステンシリサイド(WSiX)成膜
の問題点は、WF6等を導入しタングステンシリサイド(WS
iX)の堆積を開始した際に、一旦RCA洗浄などのウエット
洗浄を行った後に成長する自然酸化膜が、面内に均一に
成長しないことにあった。このため、Si表面にタングス
テンシリサイド(WSiX)が堆積を始めるところとなかなか
堆積を始めないところが同一表面に存在したため、均一
に膜が堆積せず、膜剥がれ等の原因となっていた。この
実施の形態は、これを防止し、膜が均一に堆積するよう
にしたものである。
【0073】図11を参照して、タングステンシリサイ
ド膜の形成プロセスについて説明する。処理装置につい
ては、図5を参照する。本実施の形態では、ポリシリコ
ン(Poly Si)の形成を行ったウェーハ51に、H2O2を3
0%含み同時に0.005%のHFを含む薬液を塗布する(図11
の工程111)。これにより、ウェーハ表面の自然酸化
膜除去を行い、更に強制的に化学酸化膜の形成を行い、
表面に数原子層の化学酸化膜を均一に形成する。
【0074】具体的にプロセスを説明すると、ポリシリ
コン(Poly Si)を形成したウェーハ51をローダ56
からチャンバ52に導入し、密封する。可動ウォール5
5を開け、ウェーハ51を下部チャンバ54に導き、ウ
ェーハ固定台57に保持し可動ウォール55を封じる。
【0075】ウェーハ51を回転させながら、H2O2を30
%含み同時に0.005%のHFを含む薬液を薬液吐出管58か
ら塗布し、実質的に、望ましくは3分接触させ、全面に
均一な化学酸化膜を形成させる。次に、ウェーハ固定台
57の回転数を3000rpmにあげ、振り切り乾燥を行う。
次に、可動ウォール55を開け、ウェーハ51を上部チ
ャンバ53に挿入し、可動ウォール55にて密閉する。
その後は実施の形態1で説明したプロセスにより成膜を
行う。
【0076】本実施の形態で、タングステンシリサイド
(WSiX)の堆積は初期の段階から良好に行われたが、発明
者らは、これは本実施の形態の濃度条件ではウェーハ面
が全体に一様な性質となったことと、その化学酸化膜に
徴量のF成分が残留しており、表面への最初のDCSによる
Siのサイト形成が促進されたためと考えている。
【0077】また、従来は、前処理の後、気中その他か
ら極微量の有機物が表面に吸着し、ポリシリコン(Poly
Si)とタングステンシリサイド(WSiX)の界面に存在す
ることとなるため、膜剥がれや成膜不良が生じていた
が、本実施の形態の薬液処理により、同時にこの問題も
解決されるため、より成膜安定性が向上したものと考え
ている。なお、実験例からすると、DCS/WF6導入・堆積
2に先立って、シリコンウェーハの最表面を実質的に一
分子層以上1.8nm以下のSiO2で覆うようにするとよい。
【0078】この実施の形態における薬液は、以上の例
では、H2O2とHFの混合液を用いたが、この代わりに10pp
mのオゾンを含むHF濃度0.005%の薬液を用いても、同じ
効果が得られた。
【0079】実施の形態9.図12は、この発明の実施
の形態9によるタングステンシリサイド膜の形成方法を
説明するためのプロセスフロー図である。本実施の形態
は、タングステンシリサイド(WSiX)膜をポリシリコン
(Poly Si)上に形成する際に、予めポリシリコン(Pol
y Si)表面に均一な化学酸化膜を形成してからそれを除
去することにより、表面に露出するポリシリコン(Poly
Si)を数原子層エッチした非常に清浄で均一なものと
するプロセスに関するものである。
【0080】従来のタングステンシリサイド(WSiX)成膜
の問題点は、実施の形態8で記載したのと同様に、WF6
等を導入しタングステンシリサイド(WSiX)の堆積を開始
した際に、一旦RCA洗浄などのウエット洗浄を行った後
に成長する自然酸化膜が、面内に均一に成長しないこと
にあった。このため、Si表面にタングステンシリサイド
(WSiX)が堆積を始めるところとなかなか堆積を始めない
ところが同一表面に存在したため、均一に膜が堆積せ
ず、膜剥がれ等の原因となっていた。この実施の形態
は、これを防止し、膜が均一に堆積するようにしたもの
である。
【0081】図12を参照して、タングステンシリサイ
ド膜の形成プロセスについて説明する。処理装置につい
ては、図5を参照する。本実施の形態では、ポリシリコ
ン(Poly Si)の形成を行ったウェーハ51に、H2O2を3
%含み同時に0.1%のHFを含む薬液を塗布する(図12の
工程121)。これにより、ウェーハ表面に強制的に化
学酸化膜の形成を行い、表面に数原子層の化学酸化膜を
均一に形成しながら、よりエッチング速度の速いエッチ
ャントを同時に存在させることでそれを除去し、最終的
には、表面にFの残るポリシリコン(Poly Si)を露出さ
せる。
【0082】具体的にプロセスについて説明すると、ポ
リシリコン(Poly Si)を形成したウェーハ51をロー
ダ56からチャンバ52に導入し、密封する。可動ウォ
ール55を開け、ウェーハ51を下部チャンバ54に導
き、ウェーハ固定台57に保持し可動ウォール55を封
じる。
【0083】ウェーハ51を回転させながら、H2O2を3%
含み同時に0.1%のHFを含む薬液を薬液吐出管58から塗
布し、望ましくは実質的に3分接触させ、全面に均一な
化学酸化膜を形成させる。
【0084】次に、ウェーハ固定台57の回転数を3000
rpmにあげ、振り切り乾燥を行う。次に、可動ウォール
55を開け、ウェーハ51を上部チャンバ53に挿入
し、可動ウォール55にて密閉する。その後は実施の形
態1で説明したプロセスにより成膜を行う。
【0085】本実施の形態で、タングステンシリサイド
(WSiX)の堆積は初期の段階から良好に行われたが、発明
者らは、これは本実施の形態の濃度条件ではウェーハ面
が全体に一様な性質となったことと、その表面に実施の
形態8よりも多くの徴量F成分が残留しており、表面へ
の最初のDCSによるSiのサイト形成が促進されたためと
考えている。
【0086】また、従来は、前処理の後、気中その他か
ら極微量の有機物が表面に吸着し、ポリシリコン(Poly
Si)とタングステンシリサイド(WSiX)の界面に存在す
ることとなるため、膜剥がれや成膜不良が生じていた
が、本実施の形態の薬液処理により、同時にこの問題も
解決されたため、より成膜安定性が向上したものと考え
ている。本実施の形態の薬液は、以上のような3%のH2O2
の代わりに、1ppmのオゾンを含む薬液を適用しても同
等の効果が得られた。また、過酸化水素水とオゾンとを
溶解させた液に少量のHFを含ませた薬液によっても処理
できる。
【0087】実施の形態10.図13は、この発明の実
施の形態10によるタングステンシリサイド膜の形成方
法を説明するためのプロセスフロー図である。本実施の
形態はタングステンシリサイド(WSiX)膜をポリシリコン
(Poly Si)上に形成する際に、予めポリシリコン(Pol
y Si)表面に均一な化学酸化膜を形成してからそれを除
去することにより、表面に露出するポリシリコン(Poly
Si)を数原子層エッチした非常に清浄で均一なものと
するプロセスに関するものである。
【0088】従来のタングステンシリサイド(WSiX)成膜
の問題点は、実施の形態8,9で記載したのと同様に、
WF6等を導入しタングステンシリサイド(WSiX)の堆積を
開始した際に、一旦RCA洗浄などのウエット洗浄を行っ
た後に成長する自然酸化膜が、面内に均一に成長しない
ことにあった。このため、Si表面にタングステンシリサ
イド(WSiX)が堆積を始めるところとなかなか堆積を始め
ないところが同一表面に存在したため、均一に膜が堆積
せず、膜剥がれ等の原因となっていた。この実施の形態
は、これを防止し、膜が均一に堆積するようにしたもの
である。
【0089】図13を参照して、タングステンシリサイ
ド膜の形成プロセスについて説明する。処理装置につい
ては、図5を参照する。本実施の形態では、ポリシリコ
ン(Poly Si)の形成を行ったウェーハ51に、H2O2
みを30%含む薬液を塗布する(図13の工程131)。
これにより、ウェーハ表面に強制的に化学酸化膜の形成
を行い、表面に数原子層の化学酸化膜を均一に形成させ
る。
【0090】具体的にプロセスについて説明すると、ポ
リシリコン(Poly Si)を形成したウェーハ51をロー
ダ56からチャンバ52に導入し、密封する。可動ウォ
ール55を開け、ウェーハ51を下部チャンバ54に導
き、ウェーハ固定台57に保持し可動ウォール55を封
じる。
【0091】ウェーハ51を回転させながら、H2O2を30
%含む薬液を薬液吐出管58から塗布し、実質的に3分
接触させ、全面に均一な化学酸化膜を形成させる。次
に、ウェーハ固定台57の回転数を3000rpmにあげ、振
り切り乾燥を行う。次に、可動ウォール55を開け、ウ
ェーハ51を上部チャンバ53に挿入し、可動ウォール
55にて密閉する。その後は実施の形態1に示す成膜プ
ロセスを行う。
【0092】本実施の形態で、タングステンシリサイド
(WSiX)の堆積は初期の段階から良好に行われたが、発明
者らは、これは本実施の形態の濃度条件ではウェーハ面
が全体に一様な性質となったことによると考えている。
また、従来は、前処理の後、気中その他から極微量の有
機物が表面に吸着し、ポリシリコン(Poly Si)とタン
グステンシリサイド(WSiX)の界面に存在することとなる
ため、膜剥がれや成膜不良が生じていたが、本願発明者
は、本実施の形態の薬液処理により、この問題も解決さ
れたため、より成膜安定性が向上したものと考えてい
る。
【0093】本実施の形態の薬液として、30%のH2O2
代わりに、10ppmのオゾンを含む薬液を適用しても同等
の効果が得られた。また、過酸化水素水とオゾンとを溶
解させた処理液で処理することもできる。
【0094】実施の形態11.図14は、この発明の実
施の形態11によるタングステンシリサイド膜の形成方
法を説明するためのプロセスフロー図である。実施の形
態8〜10では、より高い成膜安定性が得られ、手法と
しては優れている。しかしながら、半導体製造工場の装
置設置場所によっては充分な湿式洗浄に対するファシリ
ティや環境が準備されていないところがある。本実施の
形態は、上記実施の形態8〜10で実現したプロセスを
ドライプロセスで実現するものである。
【0095】図14を参照して、タングステンシリサイ
ド膜の形成プロセスについて説明する。ポリシリコン
(Poly Si)を形成したウェーハ51をローダ56から
チャンバ52に導入し、密封する。一旦不活性ガスに密
閉雰囲気を置換した後、450℃以下、例えば400℃に昇温
する(図14の工程141)。次に、HFガスとオゾンガ
スの混合ガスを導入する(図14の工程142)。この
時の昇温は高いほど反応が速く時間が短縮される傾向に
あったが、高すぎると反応が急激に進み表面粗度が高く
なるため、好ましくない。その後は、実施の形態1に示
す、DCS導入とそれに続く成膜プロセスを行う。本実施
の形態で、タングステンシリサイド(WSiX)の堆積は初期
の段階から良好に行われ、成膜安定性が向上した。
【0096】本実施の形態によれば、ドライプロセスに
より、動力や環境に係わる多額の追加コストを抑えなが
ら、従来より安定したタングステンシリサイド(WSiX)の
成膜を行うことができる。また、チャンバ間の移動が省
けるので、全プロセス時間が短縮され、スループットが
向上し生産性が改善される効果も得られる。なお、以上
では、オゾンガスとHFガスとの混合ガスを使う場合につ
いて説明したが、これは酸素ガスとHFガスとの混合ガ
ス、あるいはH2O蒸気とHFガスとの混合ガスを用いるこ
ともできる。また、オゾンガス、酸素ガスあるいはH2O
蒸気に、HFガスを0.001〜0.5%含ませるようにするとよ
い。
【0097】実施の形態12.図15は、この発明の実
施の形態12によるタングステンシリサイド膜の形成方
法を説明するためのプロセスフロー図である。実施の形
態11ではオゾンガスとHFガスを混合することによる酸
化とエッチングの平衡反応により表面のクリーニングと
Fの終端を実現するものであったが、ポリシリコン(Pol
y Si)にPが含まれる場合など、エッチングが促進され
増加する表面粗度のため、逆に密着性が劣る現象が認め
られた。この実施の形態は、このような場合に、実施の
形態8〜10で実現したプロセスをドライプロセスで実
現するとともに、成膜安定性が向上したプロセスを提供
しようとするものである。
【0098】図15を参照して、タングステンシリサイ
ド膜の形成プロセスについて説明する。ポリシリコン
(Poly Si)を形成したウェーハ51をローダ56から
チャンバ52に導入し、密封する。一旦不活性ガスに密
閉雰囲気を置換した後、450℃以下、例えば450℃に昇温
する(図15の工程151)。次に、HFガスを供給せず
にオゾンガスのみを導入する(図15の工程152)。
その後は、実施の形態1に示す、DCS導入とそれに続く
成膜プロセスを行う。
【0099】以上のように、この実施の形態では、HFガ
スを供給せずにオゾンガスによる有機物の除去と極薄酸
化膜の形成のみを、実施の形態1に示すDCS導入に先立
って行う。これによりポリシリコン(Poly Si)にPが含
まれる場合などにも、密着性が得られることが認められ
た。
【0100】本実施の形態の導入ガスをオゾンから酸素
に変えることによっても近い効果が得られた。効果はオ
ゾンの方が高かったが、酸素は半導体ラインでは容易に
得ることが出来るので、汎用性の意味からは酸素で行う
ことも生産に大きく寄与すると考えられる。更に、水蒸
気の導入を試み、微妙な流量制御が必要であったもの
の、類似の効果が得られたので、オゾンの代わりに水蒸
気であっても良い。
【0101】実施の形態13.以上各実施の形態で説明
したタングステンシリサイド膜の形成方法は、各種の半
導体装置の製造工程において、活用できる。半導体装置
の例えばメモリ装置において、ゲート電極、ビット線、
ワード線などの配線の形成のために、低抵抗導電膜とし
て有効に用いることができる。この発明は、上記に説明
したいずれかのタングステンシリサイド膜の形成を、半
導体装置の製造工程に含むものである。また、この発明
は、上記に説明したいずれかの形成方法により形成した
タングステンシリサイド膜を半導体装置の中に含むもの
である。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、タングステンシリサイド膜の成膜の安定性を向上さ
せることができる。また、シリコンウェーハに対して密
着性のすぐれたタングステンシリサイド膜を形成するこ
とができる。また、シリコンウェーハの全面に対して均
一なタングステンシリサイド膜を形成できる。さらに、
膜剥がれが生じないタングステンシリサイド膜を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるタングステン
シリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフロ
ー図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるタングステン
シリサイド膜を形成したデバイスの構造を示す図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2によるタングステン
シリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフロ
ー図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の変形例によるプロ
セスフローを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3により、タングステ
ンシリサイド膜の形成をするための半導体ウェーハ処理
装置の概要を示す断面図である。
【図6】 この実施の形態3によるタングステンシリサ
イド膜の形成方法を説明するためのプロセスフロー図で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態4によるタングステン
シリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフロ
ー図である。
【図8】 この発明の実施の形態5によるタングステン
シリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフロ
ー図である。
【図9】 この発明の実施の形態6によるタングステン
シリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフロ
ー図である。
【図10】 この発明の実施の形態7によるタングステ
ンシリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフ
ロー図である。
【図11】 この発明の実施の形態8によるタングステ
ンシリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフ
ロー図である。
【図12】 この発明の実施の形態9によるタングステ
ンシリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセスフ
ロー図である。
【図13】 この発明の実施の形態10によるタングス
テンシリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセス
フロー図である。
【図14】 この発明の実施の形態11によるタングス
テンシリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセス
フロー図である。
【図15】 この発明の実施の形態12によるタングス
テンシリサイド膜の形成方法を説明するためのプロセス
フロー図である。
【符号の説明】
51 ウェーハ、 52 チヤンバ、 53 上部チャ
ンバ(第1のチャンバ)、 54 下部チャンバ(第2
のチャンバ)、 55 可動ウォール(隔壁手段)、
56 ローダ、 57 ウェーハ固定台(支持手段)、
58 薬液吐出管(薬液導入手段)、 59 吐出
口。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガス雰囲気中にシリコンウェーハ
    を配置し昇温する昇温工程と、ジクロロシラン(以下DC
    Sと記す)を導入して上記シリコンウェーハの表面反応
    を起こす第1のDCS処理工程とを順次実施した後に、DCS
    と六ふっ化タングステン(以下、WF6と記す)を導入し
    て上記シリコンウェーハ表面にタングステンシリサイド
    を堆積させる第1の堆積工程を実施することを特徴とす
    るタングステンシリサイド膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 DCSとWF6とを導入してシリコンウェーハ
    の表面にタングステンシリサイド膜を堆積させる第1の
    堆積工程と、WF6 を止めてDCSを導入する第2のDCS処
    理工程とを順次実施することを特徴とするタングステン
    シリサイド膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 不活性ガス雰囲気中にシリコンウェーハ
    を配置し昇温する昇温工程と、DCSを導入して上記シリ
    コンウェーハの表面反応を起こす第1のDCS処理工程
    と、DCSに加えてWF6を導入して上記シリコンウェーハの
    表面反応を起こす第1の堆積工程と、WF6を止めてDCSを
    導入する第2のDCS処理工程と、DCSに加えてWF6を導入
    してタングステンシリサイドの堆積を行う第2の堆積工
    程とを、順次実施することを特徴とするタングステンシ
    リサイド膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 上記昇温工程と、上記第1のDCS処理工
    程とにより上記シリコンウェーハの表面の還元を行うこ
    とを特徴とする請求項1又は3に記載のタングステンシ
    リサイド膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 上記第1のDCS処理工程と、上記第1の
    堆積工程とを、上記昇温工程、上記第2のDCS処理工程
    及び上記第2の堆積工程における雰囲気圧力の1.5〜
    3.0倍の雰囲気圧力で実施することを特徴とする請求
    項3又は4に記載のタングステンシリサイド膜の形成方
    法。
  6. 【請求項6】 上記第1の堆積工程におけるWF6とDCSの
    混合比が1:300〜1:500の範囲であり、上記第2の堆積工
    程におけるWF6とDCSの混合比が1:30〜1:50の範囲である
    ことを特徴とする請求項3又は5に記載のタングステン
    シリサイド膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 上記第2のDCS処理工程及び上記第2の
    堆積工程におけるDCSの導入量を実質的に等しくするこ
    とを特徴とする請求項3又は5に記載のタングステンシ
    リサイド膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 上記第1の堆積工程と上記第2の堆積工
    程とにおけるDCSの流量比を1:1〜5:1の範囲とすること
    を特徴とする請求項3又は5に記載のタングステンシリ
    サイド膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の堆積工程と上記第2の堆積工
    程とにおけるDCSの流量比を3:1〜5:1の範囲とすること
    を特徴とする請求項8に記載のタングステンシリサイド
    膜の形成方法。
  10. 【請求項10】 上記第1のDCS処理工程に先立って、
    上記シリコンウェーハの表面をDCSが分解し易い表面状
    態に加工する表面処理工程を実施することを特徴とする
    請求項3〜9のいずれかに記載のタングステンシリサイ
    ド膜の形成方法。
  11. 【請求項11】 上記表面状態がF(ふっ素)によるSi
    のターミネイトであることを特徴とする請求項10に記
    載のタングステンシリサイド膜の形成方法。
  12. 【請求項12】 上記表面処理工程が、上記シリコンウ
    ェーハの表面を濃度0.05%以上の希弗酸水溶液(DHF)で
    処理する工程と、上記シリコンウェーハの表面にF成分
    を残して乾燥させる工程とを含むことを特徴とする請求
    項10又は11に記載のタングステンシリサイド膜の形
    成方法。
  13. 【請求項13】 上記表面処理工程が、上記シリコンウ
    ェーハの表面を気相のHF、NF3又はClF3のいずれかによ
    り処理する工程を含むことを特徴とする請求項10又は
    11に記載のタングステンシリサイド膜の形成方法。
  14. 【請求項14】 上記気相のHFが無水弗酸(Anhydrous
    HF)であることを特徴とする請求項13に記載のタン
    グステンシリサイド膜の形成方法。
  15. 【請求項15】 上記気相のHFがアルコール系の溶媒に
    通気して生成された電離HFであることを特徴とする請求
    項13に記載のタングステンシリサイド膜の形成方法。
  16. 【請求項16】 上記表面処理工程を、上記タングステ
    ンシリサイド膜を形成する処理チャンバの中で実施する
    ことを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の
    タングステンシリサイド膜の形成方法。
  17. 【請求項17】 上記昇温工程に代えて、上記シリコン
    ウェーハを300℃以上850℃以下のH2ガスで処理する処理
    工程を実施することを特徴とする請求項3〜9のいずれ
    かに記載のタングステンシリサイド膜の形成方法。
  18. 【請求項18】 上記昇温工程及び上記第1のDCS処理
    工程に代えて、上記シリコンウェーハを300℃以上850℃
    以下のH2ガスで処理する処理工程を実施することを特徴
    とする請求項3〜9のいずれかに記載のタングステンシ
    リサイド膜の形成方法。
  19. 【請求項19】 上記昇温工程に先立って、上記シリコ
    ンウェーハを濃度0.1%〜35%の過酸化水素水の処理
    液、濃度0.5〜30ppmのO3を溶解させた処理液又は過酸化
    水素水とオゾンとを溶解させた処理液で処理する処理工
    程を実施することを特徴とする請求項3〜9のいずれか
    に記載のタングステンシリサイド膜の形成方法。
  20. 【請求項20】 上記処理液が0.001〜0.5%のHFを含む
    ことを特徴とする請求項19に記載のタングステンシリ
    サイド膜の形成方法。
  21. 【請求項21】 上記昇温工程に代えて、上記シリコン
    ウェーハをO2ガス、O3ガス、もしくはH2O蒸気で処理す
    る処理工程を実施することを特徴とする請求項3〜9の
    いずれかに記載のタングステンシリサイド膜の形成方
    法。
  22. 【請求項22】 上記昇温工程及び上記第1のDCS処理
    工程に代えて、上記シリコンウェーハをO2ガス、O3
    ス、もしくはH2O蒸気で処理する処理工程を実施するこ
    とを特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載のタング
    ステンシリサイド膜の形成方法。
  23. 【請求項23】 上記O2ガス、O3ガス、もしくはH2O蒸
    気が0.001〜0.5%のHFを含むことを特徴とする請求項2
    1又は22に記載のタングステンシリサイド膜の形成方
    法。
  24. 【請求項24】 上記第2の堆積工程に先立って、上記
    シリコンウェーハの最表面を実質的に一分子層以上1.8n
    m以下のSiO2で覆うようにすることを特徴とする請求項
    19〜23のいずれかに記載のタングステンシリサイド
    膜の形成方法。
  25. 【請求項25】 上記シリコンウェーハとの界面に高タ
    ングステン成分層を堆積し、この高タングステン成分層
    の上に低タングステン成分層を堆積するようにしたこと
    を特徴とする請求項3又は5〜24のいずれかに記載の
    タングステンシリサイド膜の形成方法。
  26. 【請求項26】 上記タングステンシリサイド膜のタン
    グステン原子とシリコン原子との比が、上記高タングス
    テン層では2.4以下、上記低タングステン層では2.5以上
    であることを特徴とする請求項25に記載のタングステ
    ンシリサイド膜の形成方法。
  27. 【請求項27】 上記タングステンシリサイド膜のタン
    グステン原子とシリコン原子との比が、上記高タングス
    テン層では2.2以上であることを特徴とする請求項25
    又は26に記載のタングステンシリサイド膜の形成方
    法。
  28. 【請求項28】 請求項1〜27のいずれかに記載の形
    成方法により、タングステンシリサイド膜を形成する工
    程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項1〜27のいずれかに記載の形
    成方法により形成したタングステンシリサイド膜を含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】 第1のチャンバと、第2のチャンバ
    と、上記第1のチャンバと第2のチャンバとを接続し上
    記第1のチャンバと第2のチャンバとの間を開放また閉
    鎖状態にするように移動可能な隔壁手段と、半導体ウェ
    ーハを上記第1のチャンバ及び/又は上記第2のチャン
    バの中で支持する支持手段と、上記第1のチャンバと第
    2のチャンバにそれぞれ上記半導体ウェーハに対する処
    理薬液または処理ガスを導入する導入手段と、上記第1
    のチャンバ及び/又は上記第2のチャンバに導入する薬
    液または処理ガスを制御する制御手段とを備え、上記半
    導体ウェーハに対する処理を行うようにしたたことを特
    徴とする半導体ウェーハ処理装置。
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