JPH07176504A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07176504A
JPH07176504A JP31723293A JP31723293A JPH07176504A JP H07176504 A JPH07176504 A JP H07176504A JP 31723293 A JP31723293 A JP 31723293A JP 31723293 A JP31723293 A JP 31723293A JP H07176504 A JPH07176504 A JP H07176504A
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康正 水津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲート酸化膜の成膜に先立って、不良要因を整
合的に除去すること。 【構成】表面に自然酸化膜が形成された半導体基板を反
応室内に収容し、半導体基板を外気から遮断した状態
で、以下の順序でゲート酸化膜を形成する。 1.自然酸化膜の表面,内部に存在する有機物,金属の
不純物をドライ洗浄によって除去する。 2.自然酸化膜をドライ洗浄によって除去する。 3.自然酸化膜が除去された領域にゲート酸化膜を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、特に信頼性の高い絶縁膜の形成工程を有する半
導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ−や通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。
【0003】LSI単体の性能向上は、集積度を高める
ことにより実現できるが、そのためには信頼性の高い製
造技術を確立する必要がある。半導体装置の性能を劣化
させる要因のうち、製造工程に係わるものとしては、以
下の四つものが最大のものである。
【0004】(A)Fe,Cu等に代表される重金属と
Al,Na等に代表される軽金属 (B)湿式洗浄や管理されない雰囲気により基板上に形
成される自然酸化膜 (C)管理されない雰囲気からのその他の汚染、例え
ば、クリーンルーム内の有機物や、基板の保管容器から
の有機物など (D)半導体基板表面のマイクロラフネス (A)の金属不純物は、ゲート絶縁膜の絶縁破壊耐圧
や、リーク電流等の劣化原因になる。
【0005】(B)の自然酸化膜は、湿式のHF系の処
理を行なった後、基板を放置する時間が増すにつれて増
加していく。また、10nm程度またはそれ以下の薄い
膜厚が求められるゲート酸化膜の成膜の場合、膜質の劣
る自然酸化膜(B)の存在は、ゲート酸化膜全体の特性
を低下させる原因となる。
【0006】(C)の有機物は、大気中にウエハを放置
することで吸着する。また、ダスト除去に用いられるS
C1洗浄(RCA洗浄)等は、アルカリエッチング溶液
を用いるため、基板表面のマイクロラフネス(D)が増
加する。さらに近年、ゲート絶縁膜上に吸着した有機物
や金属は、多結晶半導体薄膜の結晶粒の異常成長を引き
起こすことが明らかになってきた。
【0007】(D)のマイクロラフネスは、ゲート酸化
膜の絶縁耐圧特性などの信頼性を低下させる。また、薄
いゲート酸化膜の成膜の場合、基板表面のマイクロラフ
ネス(D)が増加すると、ゲート絶縁膜中で局所的な電
界集中が発生し、絶縁破壊に到る。
【0008】一般に、(A)から(C)までの不良要因
は、湿式洗浄によって最初に除去される。しかし、実際
には洗浄溶液の酸性度によっても異なるが、洗浄溶液中
の金属不純物(A)が活性な基板表面に現状でも109
〜1012atoms/cm2程度逆吸着する問題があ
る。
【0009】また、現状では、ゲート酸化膜を酸化炉で
形成した後、酸化膜上に電極膜を堆積するために、LP
CVD装置等の別の成膜装置に基板を搬送している。こ
のため、ゲート酸化膜上に、クリーンルーム内の金属不
純物(A)、有機物(C)、またはウエハーの保管容器
からの有機物(C)などが吸着する現象を避けることが
できない。
【0010】EEPROM等の不揮発性メモリーに代表
されるように、高信頼性の酸化膜が要求される半導体装
置では、その製造工程において、これらの不良要因を従
来にも増して厳しく管理し、徹底的に排除することが求
められている。
【0011】このため、近年では、半導体基板を外気に
曝さずに管理された雰囲気中において、必要なドライ洗
浄処理を続けて行なった後に必要なプロセスを行なうと
いういわゆる連続処理技術が多く提案されている。
【0012】例えば、ゲート酸化膜の形成工程の場合、
金属不純物(A)と自然酸化膜(B)の除去工程、また
は有機物(C)の除去工程の後に続けてゲート酸化の成
膜を行なうのが主流である。
【0013】上記(A)〜(D)までの不良要因は、高
信頼性が要求される絶縁膜、特に高電界が印加されるト
ンネル酸化膜等の場合には、どれも同等な不良または性
能低下をもたらすものである。
【0014】しかしながら、各不良要因について個別的
な除去技術について従来より提案されていたが、全ての
不良要因を整合的に除去する技術は提案されていなかっ
た。このため、信頼性の高いトンネル酸化膜の成膜が困
難になり、EEPROM等の半導体装置の信頼性を改善
するのが困難であるという問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、高信頼性
が要求される絶縁膜の成膜の場合、上記(A)〜(D)
までの不良要因は、どれも同等な不良または性能低下を
もたらすものである。しかし、従来の技術では、不良要
因を整合的に除去することができず、高信頼の高い絶縁
膜を形成するのが困難であるという問題があった。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、絶縁膜の成膜に先立っ
て、不良要因を整合的に除去できる工程を有する半導体
装置の製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の半導体装置の製造方法(請求項1)は、表
面に自然酸化膜が形成された被処理基体を処理室内に収
容し、前記被処理基体を外気から遮断した状態で、前記
自然酸化膜に存在する有機物または金属の少なくとも一
方をドライ洗浄によって除去する第1の工程と、この第
1の工程後、前記自然酸化膜をドライ洗浄によって除去
する第2の工程と、前記自然酸化膜が除去された領域に
絶縁膜を形成する第3の工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
(請求項2)は、予め表面に犠牲酸化膜を形成した被処
理基体を処理室内に収容し、前記被処理基体を外気から
遮断した状態で、前記犠牲酸化膜に存在する有機物およ
び金属の少なくとも一方をドライ洗浄によって除去する
第1´の工程と、この第1´の工程後、前記犠牲酸化膜
をドライ洗浄によって除去する第2´の工程と、前記犠
牲酸化膜が除去された領域に絶縁膜を形成する第3´の
工程とを備えたことを特徴とする。
【0019】前記第1(1´)の工程と前記第3(3
´)の工程との間に、前記被処理基体の表面を平坦化す
ることが好ましい(請求項3)。また、本発明の好まし
い実施態様は以下の通りである。
【0020】実施態様(1) 前記被処理基体の表面に自然酸化膜を形成する湿式洗浄
を行なった後に、前記被処理基体を前記処理室内に収納
する。
【0021】実施態様(2) 第3(3´)の工程の後、前記被処理基体を前記処理室
に収納したまま、前記絶縁膜上に電極を形成する工程を
続けて行なう。
【0022】実施態様(3) 第3(3´)の工程の被処理基体上に絶縁膜を形成する
工程において、700℃以下の温度で、約1nm程度以
下の初期絶縁膜を形成した後、連続して絶縁膜を形成す
る。
【0023】実施態様(4) 平坦化処理は、被処理基体の表面を酸化して酸化膜(犠
牲酸化膜)を形成し、この犠牲酸化膜のドライ洗浄によ
る剥離工程を少くとも一回以上繰り返す工程、あるいは
被処理基体の表面にシリコンエピタキシャル薄膜を成長
させる工程、あるいは被処理基体の表面を化学ドライエ
ッチング(CDE)によってエッチングする工程、或い
は被処理基体の表面を真空または不活性ガス中で約80
0℃以上の温度でアニールする工程で構成する。
【0024】実施態様(5) 実施態様(4)において、犠牲酸化膜の形成工程は、少
なくとも酸素元素とハロゲン元素を含むガスを用いて行
なう。
【0025】実施態様(6) 実施態様(4)において、犠牲酸化膜のドライ洗浄工程
は、HFを含むガス雰囲気中に前記犠牲酸化膜を暴露さ
せ行なう。
【0026】実施態様(7) 前記犠牲酸化膜に存在する(例えば犠牲酸化膜の表面,
内部)有機物もしくは金属の少なくとも一方をドライ洗
浄によって除去する工程の前に、前記犠牲酸化膜の表面
に水、有機溶剤、シリコーン等が凝縮した微粒子、もし
くは高速ガス原子または分子線、低エネルギーイオンの
いずれかを照射して、前記犠牲酸化膜表面のダストを除
去する。
【0027】実施態様(8) 第1(1´)工程の金属のドライ洗浄による除去は、ハ
ロゲン元素を含むガス雰囲気中で被処理基体を熱処理し
て行なう。この場合、特に400℃以上600℃以下、
好ましは550℃以下の温度で熱処理すると良い。ま
た、非酸化性雰囲気で行なうことが好ましい。
【0028】実施態様(9) 第1(1´)工程の有機物のドライ洗浄による除去は、
酸素元素を含むガス雰囲気中で被処理基板を熱処理し、
前記有機物を灰化して行なう。
【0029】実施態様(10) 第2(2´)工程の自然酸化膜のドライ洗浄による除去
は、HFを含むガス、水素またはシラン系ガスのいずれ
かの雰囲気中への暴露、もしくは真空中あるいは不活性
ガス雰囲気中で被処理基板を熱処理して行なう。
【0030】なお、本発明において犠牲酸化膜とは、被
処理基体の表面上に予め形成しておく酸化膜のことを指
し、被処理基体の表面をプラズマ酸化や熱酸化等により
酸化して形成しても良いし、CVD法により上記被処理
基体の表面上に基体構成材料の酸化膜等の酸化膜を形成
しても良い。この場合、基体構成材料の窒化膜等、他の
絶縁膜を形成することも可能である。
【0031】
【作用】本発明者等の研究によれば、不良要因を整合的
に取り除くことを考えた場合、それらの除去順序が重要
であることが分かった。すなわち、(A)〜(C)まで
の不良要因の全てを整合的に取り除く場合には、本発明
(請求項1,2)の順序で各不良要因を除去すれば良い
ことが分かった。
【0032】更に、(A)〜(D)までの不良要因の全
てを整合的に取り除く場合には、本発明(請求項3)の
順序で各不良要因を除去すれば良いことが分かった。以
下、本発明,実施態様の内容について説明する。
【0033】最初に、半導体基板に吸着した金属不純物
(A)と有機物(C)の不良要因を除去するために、湿
式洗浄として自然酸化膜が形成される洗浄処理を行なっ
た後、半導体基板を雰囲気が管理された反応室内に収納
する。
【0034】このとき、最終仕上げをHF系の湿式洗浄
+水洗処理によって行なうと、活性なシリコン基板の表
面が溶液中または気相中に露出するので、以下に述べる
金属不純物(A),有機物(C)の逆汚染が問題とな
る。
【0035】例えば、Cu,Ni等の一部の金属は、H
F系の溶液中に存在すると、活性なシリコン基板の表面
に逆吸着する。これらの金属は、基板表面に吸着した段
階で、安定な金属シリサイドを形成するという不都合が
ある。
【0036】また、洗浄溶液から半導体基板を取り出す
際に、クリーンルーム内のダストや有機物が活性なシリ
コン基板の表面に吸着する。活性なシリコン基板の表面
に吸着した有機物が、一旦シリコンカーバイト(Si−
C)等の安定な結合を形成すると、その後にドライ洗浄
を行なっても、半導体基板のエッチングを伴わないクリ
ーニング方法では、除去が非常に困難である。更に、エ
ッチングを伴なうクリーニング方法を行なった場合は、
エッチングレートの差から別の不良要因であるマイクロ
ラフネス(D)が増加する。
【0037】したがって、最終仕上げを自然酸化膜が形
成されるようにすれば、上述した金属不純物(A),有
機物(C)が直接半導体基板上に吸着する問題を解決で
き、更に、後工程のドライ洗浄にて、半導体基板に悪影
響を及ぼすこと無く除去できる。
【0038】次に湿式洗浄によってある程度除去できた
金属不純物(A)と有機物(C)をインラインのドライ
洗浄によって完全に除去する。これらに関しては、どの
ような手法を用いても良い。
【0039】例えば、ハロゲン原子を含むガス(例えば
HClガス)を添加した酸化性雰囲気中で例えば約60
0℃程度以下の温度で熱処理することで、半導体基板上
の金属不純物(A),有機物(C)を除去できる。
【0040】この場合、金属不純物(A)は蒸気圧の高
い金属塩化物となって気相中に除去され、一方、有機物
(C)は酸化性雰囲気中で燃焼し、炭酸ガスとなって気
相中に除去される。
【0041】次に自然酸化膜(C)を除去する。自然酸
化膜のドライ洗浄は、HFを含むガス,水素またはシラ
ン系のいずれかのガス雰囲気中への暴露、若しくは真空
中または不活性ガス雰囲気中での熱処理により行なう。
【0042】以上の(A)〜(C)の不良要因はこの順
序で除去することが重要である。何故なら、上述したよ
うに金属不純物(A)と有機物(C)の除去前に、自然
酸化膜(B)の除去を行なった場合には、これらの不純
物が活性なシリコン基板の表面と結合(一部はシリコン
基板内に拡散)し、除去が困難になるからである。
【0043】特に自然酸化膜(C)の除去をHFを含む
ガスで行なった場合には、上述したようにシリコン基板
の表面に残った金属不純物(A)の一部が安定なフッ化
物となり、その後のドライ洗浄において除去できなくな
る。また、自然酸化膜(C)の除去をシラン還元,真空
または不活性ガス中での高温アニールにより行なった場
合には、この高温処理のためにシリコン基板上の金属不
純物(A)がシリコン基板内に拡散し、その後に行なう
金属不純物(A)と有機物(C)の除去において、それ
らを効率良く除去できなくなる。
【0044】また別な理由として、先に自然酸化膜
(C)の除去を行なった後に、ハロゲン系のガスを用い
た金属不純物(A)の除去を試みると、シリコン基板も
同時にエッチングされてしまうため、基板表面のマイク
ロラフネス(D)が増加してしまう。
【0045】以上の問題点があるため、本発明では、金
属不純物(A)と有機物(C)の除去した後に、自然酸
化膜を除去している。マイクロラフネス(D)の除去
は、金属不純物(A)と有機物(C)とを除去した後、
自然酸化膜(B)の除去前または除去後に、犠牲酸化膜
の形成工程とドライ洗浄による犠牲酸化膜の剥離工程と
からなるプロセスを一回以上繰り返すことによる、基板
表面の平坦化により行なえる。
【0046】または、金属不純物(A)と有機物(C)
とを除去した後、真空中または不活性ガス雰囲気中にて
約800℃以上の高温アニールを行なうことによっても
基体表面の平坦化が行なえる。
【0047】他のマイクロラフネス(D)の除去は、自
然酸化膜(B)を除去した後、シリコン基板上にシリコ
ン薄膜をエピタキシャル成長させたり、平坦化CDEに
よっても行なえる。
【0048】このような順序で(A)〜(D)の不良要
因を除去すれば、(A)〜(D)の不良要因は、整合的
且つ効果的に除去される。更に、前述のドライ洗浄工程
に加えて、絶縁膜の形成工程(酸化工程)と、減圧処理
である電極用の半導体薄膜の形成工程(電極膜形成工
程)とを連続して同一反応室で行なうことによって、例
えば、ゲート絶縁膜上の吸着する金属不純物(A)また
は有機物(C)に起因する、電極用の半導体薄膜として
の多結晶半導体薄膜中の結晶粒の異常成長を防止でき
る。
【0049】したがって、フラッシュメモリ等のよう
に、高信頼性の絶縁膜が要求されるデバイスについて言
えば、上述したように、絶縁膜の形成工程前から各種の
不良要因を整合的且つ効果的に除去するドライ洗浄工
程,ゲート絶縁膜の形成工程,電極膜形成工程とを含む
一連のMOS製造工程を、管理されたプロセス雰囲気下
で続けて行なうことが非常に重要となる。
【0050】次に本発明の他の方法(請求項2)につい
て説明する。この方法は、ゲート酸化膜の形成領域上に
形成された犠牲酸化膜に吸着した金属不純物とダストを
ある程度除去する湿式洗浄処理以外は、ゲート酸化膜を
形成する部分に、湿式洗浄の前処理を一切行なわないこ
とを特徴としている。
【0051】最初に、ゲート酸化膜の形成領域上に形成
された犠牲酸化膜に吸着したダストをある程度除去する
ために、半導体基板を湿式洗浄する。次に半導体基板を
ダスト,不純物等が管理された成膜装置内に収納する。
その後、必要であるなら、犠牲酸化膜表面に、水,有機
溶剤,シリコーン等が凝縮した微粒子,或いは高速ガス
原子,高速ガス分子線または低エネルギーイオンのいず
れかを照射して、湿式洗浄から成膜装置搬入までの間に
逆吸着した犠牲酸化膜表面のダストを除去する。
【0052】次に犠牲酸化膜上の金属不純物(A)と有
機物(C)をドライ洗浄によって除去した後、犠牲酸化
膜をHFを含むガス雰囲気中でのドライ洗浄によって除
去する。
【0053】次に基板表面のマイクロラフネス(D)の
平坦化を行なうために、犠牲酸化膜形成とドライ洗浄に
よる犠牲酸化膜の剥離工程とからなるプロセスを一回以
上繰り返えす。または、真空中あるいは不活性ガス中に
て、約800℃以上の高温アニールを行なうことによっ
ても、基板表面のマイクロラフネス(D)の平坦化が行
なえる。
【0054】この後、ゲート酸化膜,電極用の多結晶半
導体膜を形成する。なお、上記方法による平坦化の代わ
りに、犠牲酸化膜の除去後、シリコン基板上にエピタキ
シャル薄膜を成長させたり、平坦化CDEによっても、
マイクロラフネス(D)の平坦化を行なえる。
【0055】犠牲酸化膜を湿式洗浄で剥離した後、ゲー
ト酸化膜を形成する前に前処理として、湿式洗浄処理を
行なう従来のプロセスシーケンスとは異なり、本発明で
は、犠牲酸化膜を管理されたプロセス雰囲気中でのドラ
イ洗浄によって剥離しているため、ゲート酸化膜を形成
する領域は一切外気に晒さずに、ドライ洗浄のみでゲー
ト酸化膜を形成できる。したがって、(A)〜(D)ま
での不良要因の発生を完全に防止し、且つこれら不良要
因を整合的に除去できるため、高信頼のゲート酸化膜を
形成できる。
【0056】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1〜図3を用いて本発明の第1の実施例に係るプ
ロセスシーケンスを説明する。図1は本発明の半導体装
置の製造方法を実現するための成膜装置、図2はプロセ
スシーケンス、図3は工程断面図を示している。上記成
膜装置はバッチ式・ホットウォール形式のもので、一つ
の反応室から構成されている。
【0057】まず、表面にフィールド酸化膜22が形成
され、湿式洗浄によってダスト,不純物のある程度の除
去が終了した複数枚の半導体基板1(図3(a))が熱
処理ボート7上に積載され、反応室5内に挿入される。
(図1(a)、図2(基板搬入))。
【0058】このとき、反応室5の温度は、基板搬入処
理時間内に基板表面が酸化を受けない温度、例えば、約
400℃程度以下にヒーター6で保たれる。次に反応室
5を外気から密閉した状態(図1(b))にした後、反
応室5内のガスを窒素等の不活性ガスに充分置換する。
これ以後、半導体基板1は管理制御されたプロセスガス
雰囲気中に置かれる。
【0059】次に第1のプロセスガスを導入系8より導
入し、反応室5内の雰囲気を第1の雰囲気1とし、基板
表面の金属不純物および有機物3の除去を行なう(不純
物除去)(図2,図3(b))。
【0060】次に第1のプロセスガスを充分に不活性ガ
ス等で置換した後、第2のプロセスガスを導入系8から
導入し、反応室5内の雰囲気を第2の雰囲気2とし、半
導体基板1の表面の自然酸化膜4を除去する(自然酸化
膜除去)(図2,図3(c))。
【0061】次に第2のプロセスガスを充分に不活性ガ
ス等で置換した後、第3のプロセスガスを導入系8から
導入し、反応室5内の雰囲気を第3の雰囲気3にする。
次いで反応室5と熱平衡状態になった半導体基板1およ
び第3の雰囲気3を、酸化温度、例えば、900℃程度
まで高速昇温し、所定の時間保持し、半導体基板1上に
ゲート酸化膜23を形成する(酸化膜形成)(図2,図
3(d))。
【0062】このとき、自然酸化膜の再形成を防ぐた
め、昇温速度が少なくとも100℃毎分程度以上の条件
で昇温を行なうことが好ましい。また、ゲート酸化膜形
成用の酸化終了後、第3の雰囲気3を不活性ガス等に置
換した後、ゲート酸化膜23のアニール等を行なっても
良い。
【0063】また、金属不純物および有機物3、並びに
自然酸化膜4の除去後、活性な半導体基板1を次のゲー
ト絶縁膜23の形成工程の前に安定化させることが必要
であれば、700℃程度以下の低温で数nm程度のクリ
ーンな初期酸化膜を形成し、活性な表面を安定化させる
こともできる。
【0064】なお、昇温中の第3の雰囲気3を窒素やア
ルゴンなどの不活性ガスで充分に希釈して半導体基板上
の自然酸化膜成長を抑えることも原理的に可能ではある
が、この場合、自然酸化膜の影響を完全に防ぐには希釈
比率を極めて高くする必要があり、反応室内でのガス組
成比の不均一性を避けるのが困難で、希釈比率を高くす
ることは事実上不可能である。更に、この場合、酸化種
を全く含まない雰囲気中で表面の露出した半導体基板を
通常の酸化温度まで加熱することは、半導体基板の表面
荒れなどを素子製造上致命的な不良につながってしま
う。
【0065】次に第3のプロセスガス中でゲート電極と
なる多結晶半導体膜の堆積工程に必要な温度にまで反応
室5を降温する。なお、降温は酸化雰囲気中あるいは第
3の雰囲気3を不活性ガス等に置換した後に行なっても
良い。降温後、第3のプロセスガスあるいは不活性ガス
を多結晶半導体の堆積が可能になる圧力、例えば、10
-3Torr程度以下の減圧雰囲気まで十分に排気した
後、第4のプロセスガスを導入系8から導入し、反応室
5内の雰囲気を第4の雰囲気4にして、ゲート電極とな
る多結晶半導体膜24の堆積を行なう(電極膜堆積)
(図2,図3(e))。
【0066】最後に、第4のプロセスガスを充分に排気
し、不活性ガス等でパージし、降温した後、表面にMO
S構造が形成された半導体基板1を反応室5から搬出す
る(基板搬出)。
【0067】本実施例の製造方法は、自然酸化膜4が形
成された半導体基板1上の金属不純物および有機物3を
除去する工程と、半導体基板1上の自然酸化膜4を除去
する工程と、ゲート酸化膜23を形成する工程と、この
ゲート酸化膜23上に多結晶半導体膜24を形成する工
程とを、一つの反応室5内で半導体基板1を外気と遮断
した状態のまま続けて行なうことを特徴としている。
【0068】更に、半導体基板1上のマイクロラフネス
を平坦化する場合には、自然酸化膜4の除去前あるいは
除去後に、犠牲酸化膜の形成・剥離工程を少なくとも一
回以上繰り返すことが必要である。または、真空中ある
いは不活性ガス雰囲気中にて約800℃以上の高温アニ
ールを行なうことが必要である。また、自然酸化膜4の
除去後にシリコンエピタキシャル成長を行なったり、自
然酸化膜4の除去後に平坦化CDEを行なうことでも平
坦化できる。
【0069】また、本発明に至る過程から、上記一連の
処理はすべて連続して行なうべきであるが、デバイスの
構造あるいはデバイスの性能から考え、絶縁膜(ゲート
酸化膜)形成までの連続処理で良いものに関しては、絶
縁膜形成後、反応室5の外に取り出すこともできる。
【0070】本発明の半導体装置の製造方法を実現する
ために、本実施例で示したように、外気と遮断された一
つの反応室からなる成膜装置により、上記工程の全てを
行なう場合には、搬入,搬出以外の基板搬送がないた
め、例えば、MOS構造を作成する間、外部からの汚染
やダスト発生等の不安定要素を完全に排除することがで
きる。
【0071】また、一つの反応室でプロセスを進めるこ
とができるため、プロセスガス中の水分等の不純物(p
pb以下)が基板表面に吸着しづらいように、数百℃以
上の高温状態、例えば、200℃以上に反応室と半導体
基板とを保持した状態で連続処理できる。
【0072】次に代表的な金属不純物である重金属Fe
とCuで汚染された半導体基板に対して、本実施例で示
した本発明の製造方法によりMOSキャパシタを作成
し、その効果を調べてみた。
【0073】FeとCuで自然酸化膜が汚染されたシリ
コン基板を用いて本実施例の方法に従ってMOSキャパ
シタを作成した。比較例1の試料として、同時に金属不
純物(Fe,Cu)と自然酸化膜とを除去してMOSキ
ャパシタを作成した。更に、比較例2の試料として、金
属不純物の除去工程と自然酸化膜の除去工程とを逆にし
てMOSキャパシタを作成した。
【0074】これらMOSキャパシタの電気特性を比較
した結果を図4,5に示す。図4には、本発明と比較例
1,2のMOSキャパシタについて、経時絶縁破壊寿命
をワイブル・プロットによって比較した結果が示されて
いる。この図4から比較例1,2に比べて本発明の方が
同寿命がそれぞれ1桁または1桁以上改善されているこ
とが分かる。
【0075】図5には、MOSキャパシタの発生ライフ
タイム(C−t)を比較した結果が示されている。この
場合にも、比較例1,2に比べて本発明の方がキャリヤ
の発生時間が長いことが分かる。
【0076】このような結果が得られた理由を図6を用
いて説明する。図6(a)に示すように、本発明の場合
には、最初の不純物除去の工程によりFeおよびCuが
効果的に除去された後、自然酸化膜の除去が行なわれる
ので、不良原因が整合的に除去される。このため、良質
なMOSキャパシタが作成される。
【0077】一方、図6(b)に示すように、比較例1
の場合には、金属不純物(Fe,Cu)3と自然酸化膜
とが同時に除去されたとしても、部分的にはFe,Cu
3がゲート酸化膜23の形成領域で直接シリコン基板1
と結合してしまう。また、一部の金属不純物3は、自然
酸化膜の除去に用いる無水HFガスと反応し、安定な金
属フッ化物に変わってしまう。このような状態で、ゲー
ト酸化膜23を形成すると、シリコン基板1あるいはゲ
ート酸化膜23中に金属不純物3が知り込まれ、電気特
性が劣化してしまう。
【0078】また、図6(c)に示すように、比較例2
の場合には、最初に自然酸化膜が除去されるため、比較
例1以上に活性なシリコン基板1の表面にFe,Cu等
の金属不純物3が残ってしまい、同様にシリコン基板1
あるいはゲート酸化膜23中に取り込まれ、電気特性が
劣化する。更に、自然酸化膜の除去をシラン還元で行な
った場合は、高温で処理する必要があるため、シリコン
基板1中に表面に吸着した大部分のFe,Cuが半導体
基板中に拡散してしまう。
【0079】なお、金属不純物の除去工程と酸化工程と
を連続で行なう方法に関しては、特開平3−12973
5、また、自然酸化膜の除去工程と酸化工程とを連続し
て行なう方法に関しては、特開平3−55838、特開
平3−55840等に開示されている。しかしながら、
上記結果から分かるように、このような部分的な連続処
理プロセスを行なっても信頼性の高いMOS半導体装置
を製造することができない。
【0080】次に本発明の第2の実施例に係るMOS型
半導体装置の製造方法について説明する。本実施例の製
造プロセスの一例を図7,図8の工程断面図を用いて具
体的に説明する。
【0081】まず、ゲート酸化膜の形成領域に形成され
た犠牲酸化膜25上に吸着したダストを除去するため
に、半導体基板1にアルカリ系の湿式洗浄処理を施し、
次いで半導体基板1を雰囲気が管理された成膜装置内に
収納する(図7(a))。
【0082】その後、必要ならば、犠牲酸化膜25の表
面に、水,有機溶剤,シリコーン等が凝縮した微粒子,
高速ガス原子,高速ガス分子線、低エネルギーイオンの
いずれかを照射して、搬送時に犠牲酸化膜25の表面に
吸着したダストをドライ洗浄によって除去する。
【0083】次に犠牲酸化膜25上の金属不純物3と有
機不純物26を除去するために、例えば、HClガスを
含む酸化性雰囲気中で熱処理するというドライ洗浄を行
なう(図7(b))。
【0084】次に犠牲酸化膜25を除去するために、例
えば、無水HFガスを用いたドライ洗浄を行なう(図7
(c))。次に基板表面のマイクロラフネスの平坦化を
行なうために、例えば、犠牲酸化膜の形成と剥離工程と
を一回以上繰り返す(図8(a))。その際、犠牲酸化
膜の剥離工程は、例えば、無水HFガスを用いる。
【0085】次にゲート酸化膜23の形成を行なう(図
8(b))。このとき、ゲート酸化膜23の形成前に、
犠牲酸化膜剥離後の活性な基板表面を安定化させるため
に、700℃以下の低温で、約1nm程度以下の厚さの
絶縁膜を一旦形成してからゲート絶縁膜23を形成すれ
ば、高電界印加におけるリーク電流を十分少なくでき
る。
【0086】最後に、ゲート絶縁膜23上にゲート電極
となる多結晶半導体膜24の形成を行なう(図8
(c))。なお、上記プロセス内で、平坦化のために行
なう犠牲酸化膜の形成工程およびその剥離工程の間、或
いは犠牲酸化膜の剥離後に、犠牲酸化膜上、或いは半導
体基板上の金属不純物を除去するドライ洗浄処理を行な
っても良い。
【0087】また、最初に成膜装置内部へ挿入する半導
体基板は、本実施例で述べた犠牲酸化膜が形成されたも
のだけでなく、自然酸化膜が形成された半導体基板でも
同様に処理できる。
【0088】この手法によると、ゲート酸化膜の形成領
域は一切外気に曝されることなく、また湿式洗浄工程に
も曝されることがないので、(A)から(D)までの不
良要因の全てを整合的に除去できる。
【0089】図9には、マイクロラフネスの平坦化処理
の回数と面内平均荒さとの関係が示されている。面内平
均荒さは、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて測定し
た。図中、縦軸はAFMで観察された表面荒れ平均Ra
(nm)、横軸は犠牲酸化・剥離回数を示している。こ
の図9から犠牲酸化膜の形成工程とその剥離工程とを繰
り返すことによってある程度、平坦度が向上することが
分かる。
【0090】本実施例の方法に従って作成されたMOS
キャパシタ(本発明)と従来に従って作成されたMOS
キャパシタ(比較例3)とについて信頼性評価を行なっ
てみた。
【0091】より詳細には、犠牲酸化膜が形成されたシ
リコン基板を本実施例で示したゲート酸化膜の形成領域
が一切外気に曝されることなく、オールドライ洗浄によ
って不純物と自然酸化膜とが除去され、且つゲート酸化
膜の形成領域のシリコン基板が平坦化処理された後に形
成されたMOSキャパシタ(本発明)と、HF系の湿式
洗浄処理で犠牲酸化膜を除去し、そのシリコン基板にR
CA湿式洗浄を施した後、そのシリコン基板を成膜装置
に搬入し、ハロゲンガスを紫外光(UV光)を用いて活
性化させ、基板表面の金属不純物と自然酸化膜との除去
を行なった後に、ゲート絶縁膜を形成する従来の連続処
理で形成したMOSキャパシタ(比較例3)について、
経時絶縁破壊寿命の評価を行なった。
【0092】図10に、ゲート絶縁膜の経時絶縁破壊寿
命をワイブル・プロットによって比較した結果を示す。
この図10から本発明の方が比較例3に比べて経時絶縁
破壊寿命が改善され、ゲート絶縁膜の信頼性が向上して
いるのが分かる。
【0093】この理由は第1に、比較例3ではゲート酸
化膜の形成領域をHF系の湿式洗浄処理を含む従来の湿
式洗浄工程で処理しているため、薬液中の不純物がゲー
ト活性領域に逆吸着したり、シリコン基板中へ拡散する
問題が本質的に解決できないからである。
【0094】第2に、パーティクルカウンターでは検出
困難な0.1μm以下のダスト、あるいは炭化水素から
なる有機物に関しては、湿式洗浄処理を行なう比較例3
ではその吸着量を十分に管理できないからである。
【0095】第3に、基板表面のマイクロラフネスを平
坦化する処理が行われていない等が考えられる。以上の
結果から、比較例3のように湿式洗浄工程をゲート酸化
膜の形成直前に行なった場合は、その後にシリコン基板
の表面の不純物および自然酸化膜をドライ洗浄によって
除去し、続けてゲート絶縁膜を形成する従来の連続処理
を行なっても、デバイスの信頼性を低下させる不良原因
を整合的に除去できていないことが分かる。
【0096】一方、本実施例の場合には、犠牲酸化膜が
ゲート絶縁膜の形成領域上にあり、ゲート活性領域が不
安定要因となる湿式洗浄工程および外気に曝されていな
いため、問題となるのは犠牲酸化膜上のダスト、有機
物、金属不純物だけである。このため、これらを整合的
に除去した場合には、ゲート酸化膜の形成領域は不安定
要因に曝されることないので、良質なゲート絶縁膜が形
成される。
【0097】図11には、本発明と従来のDRAMの電
荷保持特性の高温放置時間依存が示されている。図11
から、従来例の場合には、高温保持時間が経つにつれて
電荷保持特性が劣化するが、本発明の場合には、高温放
置時間依存性がなく、良好な電荷保持特性が保たれてい
ることが分かる。これは従来法では基板内部および酸化
膜(ゲート酸化膜)中に不純物汚染があることを示し、
一方、本発明では基板内部および酸化膜中への不純物汚
染が抑えられていることを示している。
【0098】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、上記実施例では、熱酸化によ
る絶縁膜(ゲート酸化膜)の場合について説明したが、
本発明は、CVD等による堆積絶縁膜にも適用できる。
【0099】具体的には、ジクロロシランとアンモニア
による窒化膜の他、酸化タンタル、チタン酸ストロンチ
ウムなどの高誘電体膜があげられる。また、単層のシリ
コン熱酸化膜、窒化膜等の絶縁膜だけではなく、不純物
が添加された絶縁膜、例えば、熱酸化膜をアンモニアま
たは一酸化窒素(N2 O)等の窒化ガスによって窒化し
たオキシナイトライド膜にも適用できる。同様に、ハロ
ゲン元素が添加された絶縁膜にも適用できる。
【0100】また、上記実施例では、シリコン半導体基
板の熱酸化のみを対象としてきたが、本発明は、ポリシ
リコン膜や、アモルファスシリコン膜等の半導体薄膜に
も適用できる。
【0101】更に、プロセスガスの導入方法を考慮すれ
ば、CDE等の化学ドライエッチングによる表面処理も
本発明に係る製造装置内で行なえる。また、上記実施例
では、バッチ式・ホットウォール型・単一処理室の成膜
装置を用いた場合について説明したが、その代わりに、
枚様式・コールドウォール型あるいは枚様式・ホットウ
ォ−ル型の処理室からなる成膜装置を用いても良い。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して
実施できる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、不
良要因を整合的に取り除くことができるので、信頼性の
高い絶縁膜を形成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法を実現するため
の成膜装置の概略構成を示す模式図
【図2】本発明の半導体装置の製造方法を示すプロセス
シーケンス
【図3】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程断面図
【図4】本発明と比較例のMOSキャパシタの経時絶縁
破壊寿命を示す図
【図5】本発明と比較例のMOSキャパシタの発生ライ
フタイムを示す図
【図6】本発明と比較例の汚染状態の違いを示す図
【図7】本発明の第2の実施例に係る製造方法の前半を
示す工程断面図
【図8】本発明の第3の実施例に係る製造方法の後半を
示す工程断面図
【図9】マイクロラフネスの平坦化処理の回数と面内平
均荒さとの関係を示す図
【図10】本発明と比較例のMOSキャパシタの経時絶
縁破壊寿命を示す図
【図11】本発明と従来のDRAMの電荷保持特性の違
いを示す図
【符号の説明】
1…半導体基板 3…不純物(金属不純物,有機物) 4…自然酸化膜 5…反応室(処理室) 6…ヒータ 7…熱処理ボード 8…プロセスガス導入系 23…ゲート酸化膜 24…多結晶半導体膜 25…犠牲酸化膜 26…有機物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に自然酸化膜が形成された被処理基体
    を処理室内に収容し、前記被処理基体を外気から遮断し
    た状態で、 前記自然酸化膜に存在する有機物または金属の少なくと
    も一方をドライ洗浄によって除去する第1の工程と、 この第1の工程後、前記自然酸化膜をドライ洗浄によっ
    て除去する第2の工程と、 前記自然酸化膜が除去された領域に絶縁膜を形成する第
    3の工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】予め表面に犠牲酸化膜を形成した被処理基
    体を処理室内に収容し、前記被処理基体を外気から遮断
    した状態で、 前記犠牲酸化膜に存在する有機物および金属の少なくと
    も一方をドライ洗浄によって除去する第1´の工程と、 この第1´の工程後、前記犠牲酸化膜をドライ洗浄によ
    って除去する第2´の工程と、 前記犠牲酸化膜が除去された領域に絶縁膜を形成する第
    3´の工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記第1の工程または前記第1´の工程
    と、前記第3の工程または前記第3´の工程との間に、
    前記被処理基体の表面を平坦化する工程を有することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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