JPH11199729A - 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH11199729A JPH11199729A JP10007400A JP740098A JPH11199729A JP H11199729 A JPH11199729 A JP H11199729A JP 10007400 A JP10007400 A JP 10007400A JP 740098 A JP740098 A JP 740098A JP H11199729 A JPH11199729 A JP H11199729A
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- methylstyrene
- styrene
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C65/00—Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor
- B29C65/02—Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor by heating, with or without pressure
- B29C65/18—Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor by heating, with or without pressure using heated tools
- B29C65/20—Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor by heating, with or without pressure using heated tools with direct contact, e.g. using "mirror"
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂材料の成形品を加熱した金属板を用いて
の熱板溶着接合する際、成形品を加熱した金属板から引
き離す時に起こる糸曳き現象を解決し、かつ衝撃強度の
良好な熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)αーメチルスチレン単量体残基を
ある一定量以上含有するαーメチルスチレン系共重合
体、(B)ゴム状重合体をある一定量以上含有するスチ
レン系グラフト共重合体、更に必要に応じて(C)α−
メチルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単量体をある
一定量以上含有するスチレン系共重合体、および/また
は(D)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体をある一定量
以上含有するイミド化共重合体からなる熱可塑性樹脂組
成物とすることによって解決した。
の熱板溶着接合する際、成形品を加熱した金属板から引
き離す時に起こる糸曳き現象を解決し、かつ衝撃強度の
良好な熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)αーメチルスチレン単量体残基を
ある一定量以上含有するαーメチルスチレン系共重合
体、(B)ゴム状重合体をある一定量以上含有するスチ
レン系グラフト共重合体、更に必要に応じて(C)α−
メチルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単量体をある
一定量以上含有するスチレン系共重合体、および/また
は(D)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体をある一定量
以上含有するイミド化共重合体からなる熱可塑性樹脂組
成物とすることによって解決した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂組成
物の成形品を加熱した熱板により溶融後、加圧溶着する
ことにより接合させるいわゆる熱板溶着に適した成形品
の原料となる熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物に関するも
のである。
物の成形品を加熱した熱板により溶融後、加圧溶着する
ことにより接合させるいわゆる熱板溶着に適した成形品
の原料となる熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、樹脂成形品の接合には、熱板
溶着が用いられてきた。熱板溶着は、例えば車両用照明
器具であるウィンカーのハウジングとレンズを接合する
場合に、それぞれの接合部を熱板により別々に溶融した
後、即座にこれらの接合部を合わせ、加圧して溶着させ
ることにより接合させるものである。しかし、この熱板
溶着では、樹脂成形品を熱板から引き離すときに、樹脂
が糸状に引き伸ばされるいわゆる糸曳き現象を起こし、
これが成形品の表面に残り、外観不良および作業性の著
しい低下を招いてしまう。
溶着が用いられてきた。熱板溶着は、例えば車両用照明
器具であるウィンカーのハウジングとレンズを接合する
場合に、それぞれの接合部を熱板により別々に溶融した
後、即座にこれらの接合部を合わせ、加圧して溶着させ
ることにより接合させるものである。しかし、この熱板
溶着では、樹脂成形品を熱板から引き離すときに、樹脂
が糸状に引き伸ばされるいわゆる糸曳き現象を起こし、
これが成形品の表面に残り、外観不良および作業性の著
しい低下を招いてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
熱板溶着時に起こる糸曳き現象を解決し、成形品の外観
不良および作業性の低下を改良することを目的とし、糸
曳き現象が改良され、かつ衝撃強度の良好な熱板溶着用
熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
熱板溶着時に起こる糸曳き現象を解決し、成形品の外観
不良および作業性の低下を改良することを目的とし、糸
曳き現象が改良され、かつ衝撃強度の良好な熱板溶着用
熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、熱板溶着に用いる樹脂中
に(A)α−メチルスチレン単量体残基をある一定量以
上含有するα−メチルスチレン系共重合体と、(B)ゴ
ム状重合体をある一定量以上含有するスチレン系グラフ
ト共重合体を、ある特定量含有させることにより、糸曳
き現象が改良され、かつ衝撃強度の良好な熱板溶着用熱
可塑性樹脂組成物を見出した。
解決すべく鋭意検討した結果、熱板溶着に用いる樹脂中
に(A)α−メチルスチレン単量体残基をある一定量以
上含有するα−メチルスチレン系共重合体と、(B)ゴ
ム状重合体をある一定量以上含有するスチレン系グラフ
ト共重合体を、ある特定量含有させることにより、糸曳
き現象が改良され、かつ衝撃強度の良好な熱板溶着用熱
可塑性樹脂組成物を見出した。
【0005】本発明を概説すれば、本発明は熱板溶着用
熱可塑性樹脂組成物に関する発明であって、(A)α−
メチルスチレン単量体残基10〜100重量%、α−メ
チルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単量体残基0〜
90重量%、およびこれら単量体と共重合可能なビニル
単量体残基0〜45重量%からなるα−メチルスチレン
系共重合体40〜90重量%、(B)ゴム状重合体5〜
80重量%、α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体残基20〜95重量%、およびこれら単量体
と共重合可能なビニル単量体残基0〜40重量%からな
るスチレン系グラフト共重合体10〜60重量%、
(C)α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単
量体残基55〜100重量%、およびこれら単量体と共
重合可能なビニル単量体残基0〜45重量%からなるス
チレン系共重合体0〜50重量%、並びに(D)α−メ
チルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単量体残基25
〜65重量%、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基3
5〜75重量%、不飽和ジカルボン酸無水物単量体残基
0〜25重量%、およびこれら単量体と共重合可能なビ
ニル単量体残基0〜40重量%からなるイミド化共重合
体0〜50重量%を有効成分とする熱可塑性樹脂組成物
である。
熱可塑性樹脂組成物に関する発明であって、(A)α−
メチルスチレン単量体残基10〜100重量%、α−メ
チルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単量体残基0〜
90重量%、およびこれら単量体と共重合可能なビニル
単量体残基0〜45重量%からなるα−メチルスチレン
系共重合体40〜90重量%、(B)ゴム状重合体5〜
80重量%、α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体残基20〜95重量%、およびこれら単量体
と共重合可能なビニル単量体残基0〜40重量%からな
るスチレン系グラフト共重合体10〜60重量%、
(C)α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単
量体残基55〜100重量%、およびこれら単量体と共
重合可能なビニル単量体残基0〜45重量%からなるス
チレン系共重合体0〜50重量%、並びに(D)α−メ
チルスチレン単量体以外の芳香族ビニル単量体残基25
〜65重量%、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基3
5〜75重量%、不飽和ジカルボン酸無水物単量体残基
0〜25重量%、およびこれら単量体と共重合可能なビ
ニル単量体残基0〜40重量%からなるイミド化共重合
体0〜50重量%を有効成分とする熱可塑性樹脂組成物
である。
【0006】本発明で用いる(A)α−メチルスチレン
系共重合体には10〜100重量%のα−メチルスチレ
ン単量体残基と、0〜90重量%のα−メチルスチレン
単量体以外の芳香族ビニル単量体残基と、α−メチルス
チレン単量体、α−メチルスチレン単量体以外の芳香族
ビニル単量体と共重合可能な0〜45重量%のビニル単
量体残基を含有することができる。なお、α−メチルス
チレン単量体残基の含有量が10重量%未満の場合、熱
板溶着時の糸曳き現象の改良効果が低い。
系共重合体には10〜100重量%のα−メチルスチレ
ン単量体残基と、0〜90重量%のα−メチルスチレン
単量体以外の芳香族ビニル単量体残基と、α−メチルス
チレン単量体、α−メチルスチレン単量体以外の芳香族
ビニル単量体と共重合可能な0〜45重量%のビニル単
量体残基を含有することができる。なお、α−メチルス
チレン単量体残基の含有量が10重量%未満の場合、熱
板溶着時の糸曳き現象の改良効果が低い。
【0007】α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体としてはスチレン、ビニルトルエン、t−ブ
チルスチレン、クロロスチレン等のスチレン単量体およ
びその置換体があり、これらの中でスチレンが特に好ま
しい。
ニル単量体としてはスチレン、ビニルトルエン、t−ブ
チルスチレン、クロロスチレン等のスチレン単量体およ
びその置換体があり、これらの中でスチレンが特に好ま
しい。
【0008】α−メチルスチレン単量体、α−メチルス
チレン単量体以外の芳香族ビニル単量体と共重合可能な
ビニル単量体としてはアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、α−クロロアクリロニトリル等のシアン化ビニ
ル単量体、メチルアクリル酸エステル、エチルアクリル
酸エステル、ブチルアクリル酸エステル等のアクリル酸
エステル単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチル
メタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量
体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単
量体、アクリル酸アミドおよびメタクリル酸アミド等が
挙げられる。
チレン単量体以外の芳香族ビニル単量体と共重合可能な
ビニル単量体としてはアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、α−クロロアクリロニトリル等のシアン化ビニ
ル単量体、メチルアクリル酸エステル、エチルアクリル
酸エステル、ブチルアクリル酸エステル等のアクリル酸
エステル単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチル
メタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量
体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単
量体、アクリル酸アミドおよびメタクリル酸アミド等が
挙げられる。
【0009】この(A)α−メチルスチレン系共重合体
は、従来より知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊
状重合法、溶液重合法等のいずれの方法によって得られ
たものであっても良いし、またこれらの重合法を複合化
した技術によるものでも良いが、乳化重合法によるもの
が好ましい。
は、従来より知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊
状重合法、溶液重合法等のいずれの方法によって得られ
たものであっても良いし、またこれらの重合法を複合化
した技術によるものでも良いが、乳化重合法によるもの
が好ましい。
【0010】本発明で用いる(B)スチレン系グラフト
共重合体には5〜80重量%のゴム状重合体と、20〜
95重量%のα−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体残基と、α−メチルスチレン単量体以外の芳
香族ビニル単量体と共重合可能な0〜40重量%のビニ
ル単量体残基を含有することができる。なお、ゴム状重
合体の含有量が5重量%未満の場合、衝撃強度が低くな
る。
共重合体には5〜80重量%のゴム状重合体と、20〜
95重量%のα−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体残基と、α−メチルスチレン単量体以外の芳
香族ビニル単量体と共重合可能な0〜40重量%のビニ
ル単量体残基を含有することができる。なお、ゴム状重
合体の含有量が5重量%未満の場合、衝撃強度が低くな
る。
【0011】ゴム状重合体としてはブタジエン重合体、
ブタジエンと共重合可能なビニル単量体との共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体、ブタジエンと芳香族ビニルとのブロ
ック共重合体、アクリル酸エステル重合体およびアクリ
ル酸エステルとこれと共重合可能なビニル単量体との共
重合体等が用いられる。
ブタジエンと共重合可能なビニル単量体との共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体、ブタジエンと芳香族ビニルとのブロ
ック共重合体、アクリル酸エステル重合体およびアクリ
ル酸エステルとこれと共重合可能なビニル単量体との共
重合体等が用いられる。
【0012】α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体としては前述と同様のスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン等のスチレ
ン単量体およびその置換体があり、これらの中でスチレ
ンが特に好ましい。
ニル単量体としては前述と同様のスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン等のスチレ
ン単量体およびその置換体があり、これらの中でスチレ
ンが特に好ましい。
【0013】α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体と共重合可能なビニル単量体としては前述と
同様のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチ
ルアクリル酸エステル、エチルアクリル酸エステル、ブ
チルアクリル酸エステル等のアクリル酸エステル単量
体、メチルメタクリル酸エステル、エチルメタクリル酸
エステル等のメタクリル酸エステル単量体、アクリル
酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単量体、アクリ
ル酸アミドおよびメタクリル酸アミド等が挙げられる。
ニル単量体と共重合可能なビニル単量体としては前述と
同様のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチ
ルアクリル酸エステル、エチルアクリル酸エステル、ブ
チルアクリル酸エステル等のアクリル酸エステル単量
体、メチルメタクリル酸エステル、エチルメタクリル酸
エステル等のメタクリル酸エステル単量体、アクリル
酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単量体、アクリ
ル酸アミドおよびメタクリル酸アミド等が挙げられる。
【0014】この(B)スチレン系グラフト共重合体
は、従来より知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊
状重合法、溶液重合法等のいずれの方法によって得られ
たものであっても良いし、またこれらの重合法を複合化
した技術によるものでも良いが、乳化重合法によるもの
が好ましい。
は、従来より知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊
状重合法、溶液重合法等のいずれの方法によって得られ
たものであっても良いし、またこれらの重合法を複合化
した技術によるものでも良いが、乳化重合法によるもの
が好ましい。
【0015】本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物中
の(C)スチレン系共重合体は必須ではないが、剛性等
の改良を考える場合50重量%以下の範囲で含有させる
ことができる。
の(C)スチレン系共重合体は必須ではないが、剛性等
の改良を考える場合50重量%以下の範囲で含有させる
ことができる。
【0016】この(C)スチレン系共重合体には55〜
100重量%のα−メチルスチレン単量体以外の芳香族
ビニル単量体残基と、α−メチルスチレン単量体以外の
芳香族ビニル単量体と共重合可能な0〜45重量%のビ
ニル単量体残基を含有することができる。
100重量%のα−メチルスチレン単量体以外の芳香族
ビニル単量体残基と、α−メチルスチレン単量体以外の
芳香族ビニル単量体と共重合可能な0〜45重量%のビ
ニル単量体残基を含有することができる。
【0017】α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体としては前述と同様のスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン等のスチレ
ン単量体およびその置換体があり、これらの中でスチレ
ンが特に好ましい。
ニル単量体としては前述と同様のスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン等のスチレ
ン単量体およびその置換体があり、これらの中でスチレ
ンが特に好ましい。
【0018】α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体と共重合可能なビニル単量体としては前述と
同様のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチ
ルアクリル酸エステル、エチルアクリル酸エステル、ブ
チルアクリル酸エステル等のアクリル酸エステル単量
体、メチルメタクリル酸エステル、エチルメタクリル酸
エステル等のメタクリル酸エステル単量体、アクリル
酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単量体、アクリ
ル酸アミドおよびメタクリル酸アミド等が挙げられる。
ニル単量体と共重合可能なビニル単量体としては前述と
同様のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチ
ルアクリル酸エステル、エチルアクリル酸エステル、ブ
チルアクリル酸エステル等のアクリル酸エステル単量
体、メチルメタクリル酸エステル、エチルメタクリル酸
エステル等のメタクリル酸エステル単量体、アクリル
酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単量体、アクリ
ル酸アミドおよびメタクリル酸アミド等が挙げられる。
【0019】この(C)スチレン系共重合体は、従来よ
り知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、
溶液重合法等のいずれの方法によって得られたものであ
っても良いし、またこれらの重合法を複合化した技術に
よるものでも良いが、懸濁重合法あるいは溶液重合法に
よるものが好ましい。
り知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、
溶液重合法等のいずれの方法によって得られたものであ
っても良いし、またこれらの重合法を複合化した技術に
よるものでも良いが、懸濁重合法あるいは溶液重合法に
よるものが好ましい。
【0020】本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物中
の(D)イミド化共重合体は必須ではないが、耐熱性等
の改良を考える場合50重量%以下の範囲で含有させる
ことができる。
の(D)イミド化共重合体は必須ではないが、耐熱性等
の改良を考える場合50重量%以下の範囲で含有させる
ことができる。
【0021】この(D)イミド化共重合体には25〜6
5重量%のα−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビニ
ル単量体残基と、35〜75重量%の不飽和ジカルボン
酸イミド誘導体残基と、0〜25重量%の不飽和ジカル
ボン酸無水物単量体残基と、α−メチルスチレン単量体
以外の芳香族ビニル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド
誘導体、不飽和ジカルボン酸無水物単量体と共重合可能
な0〜40重量%のビニル単量体残基を含有することが
できる。
5重量%のα−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビニ
ル単量体残基と、35〜75重量%の不飽和ジカルボン
酸イミド誘導体残基と、0〜25重量%の不飽和ジカル
ボン酸無水物単量体残基と、α−メチルスチレン単量体
以外の芳香族ビニル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド
誘導体、不飽和ジカルボン酸無水物単量体と共重合可能
な0〜40重量%のビニル単量体残基を含有することが
できる。
【0022】α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体としては前述と同様のスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン等のスチレ
ン単量体およびその置換体があり、これらの中でスチレ
ンが特に好ましい。
ニル単量体としては前述と同様のスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン等のスチレ
ン単量体およびその置換体があり、これらの中でスチレ
ンが特に好ましい。
【0023】不飽和ジカルボン酸イミド誘導体としては
不飽和ジカルボン酸無水物を芳香族ビニルと共重合させ
た後、アンモニアおよび/または第1級アミンと反応さ
せてイミド誘導体にしても、またはマレイミド、N−メ
チルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−ナフ
チルマレイミド等のマレイミド単量体を直接芳香族ビニ
ル単量体と共重合させたものでもよい。しかしながらこ
れら共重合体を製造する方法としては前者、すなわち不
飽和ジカルボン酸無水物を芳香族ビニルと共重合させた
後にイミド化する方法が、共重合性および経済性の点で
より好ましい。不飽和ジカルボン酸無水物としてはマレ
イン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニット酸等の
無水物があり、マレイン酸が特に好ましい。イミド化反
応に用いる第1級アミンとしてはメチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、シクロへキシルアミン等のア
ルキルアミン、およびこれらのクロルまたはブロム置換
芳香族アミンが挙げられる。
不飽和ジカルボン酸無水物を芳香族ビニルと共重合させ
た後、アンモニアおよび/または第1級アミンと反応さ
せてイミド誘導体にしても、またはマレイミド、N−メ
チルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−ナフ
チルマレイミド等のマレイミド単量体を直接芳香族ビニ
ル単量体と共重合させたものでもよい。しかしながらこ
れら共重合体を製造する方法としては前者、すなわち不
飽和ジカルボン酸無水物を芳香族ビニルと共重合させた
後にイミド化する方法が、共重合性および経済性の点で
より好ましい。不飽和ジカルボン酸無水物としてはマレ
イン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニット酸等の
無水物があり、マレイン酸が特に好ましい。イミド化反
応に用いる第1級アミンとしてはメチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、シクロへキシルアミン等のア
ルキルアミン、およびこれらのクロルまたはブロム置換
芳香族アミンが挙げられる。
【0024】不飽和ジカルボン酸無水物単量体としては
前述したマレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコ
ニット酸等の無水物があり、マレイン酸が特に好まし
い。
前述したマレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコ
ニット酸等の無水物があり、マレイン酸が特に好まし
い。
【0025】α−メチルスチレン単量体以外の芳香族ビ
ニル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体と共重合
可能なビニル単量体としては前述と同様のアクリロニト
リル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリ
ル等のシアン化ビニル単量体、メチルアクリル酸エステ
ル、エチルアクリル酸エステル、ブチルアクリル酸エス
テル等のアクリル酸エステル単量体、メチルメタクリル
酸エステル、エチルメタクリル酸エステル等のメタクリ
ル酸エステル単量体、アクリル酸、メタクリル酸等のビ
ニルカルボン酸単量体、アクリル酸アミドおよびメタク
リル酸アミド等が挙げられる。
ニル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体と共重合
可能なビニル単量体としては前述と同様のアクリロニト
リル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリ
ル等のシアン化ビニル単量体、メチルアクリル酸エステ
ル、エチルアクリル酸エステル、ブチルアクリル酸エス
テル等のアクリル酸エステル単量体、メチルメタクリル
酸エステル、エチルメタクリル酸エステル等のメタクリ
ル酸エステル単量体、アクリル酸、メタクリル酸等のビ
ニルカルボン酸単量体、アクリル酸アミドおよびメタク
リル酸アミド等が挙げられる。
【0026】この(D)イミド化共重合体は、従来より
知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、溶
液重合法等のいずれの方法によって得られたものであっ
ても良いし、またこれらの重合法を複合化した技術によ
るものでも良いが、溶液重合法によるものが好ましい。
知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、溶
液重合法等のいずれの方法によって得られたものであっ
ても良いし、またこれらの重合法を複合化した技術によ
るものでも良いが、溶液重合法によるものが好ましい。
【0027】本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物
は、(A)α−メチルスチレン系共重合体40〜90重
量%、(B)スチレン系グラフト共重合体10〜60重
量%、(C)スチレン系共重合体0〜50重量%、およ
び(D)イミド化共重合体0〜50重量%を有効成分と
する。本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物中の
(A)α−メチルスチレン系共重合体の含有量は40〜
90重量%であり、更に好ましくは50〜90重量%で
ある。(A)α−メチルスチレン系共重合体の含有量が
40重量%未満の場合、熱板溶着時の糸曳き現象の改良
効果が低い。また、(A)α−メチルスチレン系共重合
体の含有量が90重量%を越えると、衝撃強度が低い。
は、(A)α−メチルスチレン系共重合体40〜90重
量%、(B)スチレン系グラフト共重合体10〜60重
量%、(C)スチレン系共重合体0〜50重量%、およ
び(D)イミド化共重合体0〜50重量%を有効成分と
する。本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物中の
(A)α−メチルスチレン系共重合体の含有量は40〜
90重量%であり、更に好ましくは50〜90重量%で
ある。(A)α−メチルスチレン系共重合体の含有量が
40重量%未満の場合、熱板溶着時の糸曳き現象の改良
効果が低い。また、(A)α−メチルスチレン系共重合
体の含有量が90重量%を越えると、衝撃強度が低い。
【0028】本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物中
の(B)スチレン系グラフト共重合体中の含有量は10
〜60重量%であり、更に好ましくは10〜50重量%
である。(B)スチレン系グラフト共重合体の含有量が
10重量%未満の場合、衝撃強度が低い。また、スチレ
ン系グラフト共重合体の含有量が60重量%を越える
と、熱板溶着時の糸曳き現象の改良効果が低い。
の(B)スチレン系グラフト共重合体中の含有量は10
〜60重量%であり、更に好ましくは10〜50重量%
である。(B)スチレン系グラフト共重合体の含有量が
10重量%未満の場合、衝撃強度が低い。また、スチレ
ン系グラフト共重合体の含有量が60重量%を越える
と、熱板溶着時の糸曳き現象の改良効果が低い。
【0029】(A)α−メチルスチレン系共重合体と
(B)スチレン系グラフト共重合体の混合、および更に
必要に応じて用いる(C)スチレン系共重合体および/
または(D)イミド化共重合体の混合は、通常の溶融混
練装置を用いて行うことができるが、好適に使用できる
溶融混練装置としては、スクリュー押出機、バンバリー
ミキサー、コニーダー、混合ロール等がある。
(B)スチレン系グラフト共重合体の混合、および更に
必要に応じて用いる(C)スチレン系共重合体および/
または(D)イミド化共重合体の混合は、通常の溶融混
練装置を用いて行うことができるが、好適に使用できる
溶融混練装置としては、スクリュー押出機、バンバリー
ミキサー、コニーダー、混合ロール等がある。
【0030】本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物
は、本発明の目的を逸脱しない条件で用途に応じて他の
添加剤あるいは改質剤を加えて組成物とすることが可能
であり、具体的には、ガラス繊維、カーボン繊維、アラ
ミド繊維等の補強繊維、タルク、シリカ、クレー、マイ
カ、炭酸カルシウム等の充填剤、安定剤、難燃剤、可塑
剤、滑剤、紫外線吸収剤、着色剤等が挙げられる。
は、本発明の目的を逸脱しない条件で用途に応じて他の
添加剤あるいは改質剤を加えて組成物とすることが可能
であり、具体的には、ガラス繊維、カーボン繊維、アラ
ミド繊維等の補強繊維、タルク、シリカ、クレー、マイ
カ、炭酸カルシウム等の充填剤、安定剤、難燃剤、可塑
剤、滑剤、紫外線吸収剤、着色剤等が挙げられる。
【0031】本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物の
成形品は、例えばウィンカー、リヤコンビネーションラ
ンプ、あるいはヘッドランプ等の車両用照明器具に好適
に用いることができるが、これに限定されるものではな
い。
成形品は、例えばウィンカー、リヤコンビネーションラ
ンプ、あるいはヘッドランプ等の車両用照明器具に好適
に用いることができるが、これに限定されるものではな
い。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、実施例および比較例で用いた%はすべて重量
基準である。また、これらはいずれも例示的なものであ
って、本発明の内容を限定するものではない。
明するが、実施例および比較例で用いた%はすべて重量
基準である。また、これらはいずれも例示的なものであ
って、本発明の内容を限定するものではない。
【0033】(A)α−メチルスチレン系共重合体 α−メチルスチレン69.7%、アクリロニトリル3
0.3%からなる共重合体をa−1として用いた。α−
メチルスチレン60.8%、スチレン10.4%、アク
リロニトリル28.8%からなる共重合体をa−2とし
て用いた。α−メチルスチレン3.8%、スチレン6
7.2%、アクリロニトリル29.0%からなる共重合
体をa−3として用いた。
0.3%からなる共重合体をa−1として用いた。α−
メチルスチレン60.8%、スチレン10.4%、アク
リロニトリル28.8%からなる共重合体をa−2とし
て用いた。α−メチルスチレン3.8%、スチレン6
7.2%、アクリロニトリル29.0%からなる共重合
体をa−3として用いた。
【0034】(B)スチレン系グラフト共重合体 ブタジエン63.1%、スチレン25.7%、アクリロ
ニトリル11.2%からなる共重合体をb−1として用
いた。ブタジエン50.6%、スチレン36.8%、ア
クリロニトリル12.6%からなる共重合体をb−2と
して用いた。ブタジエン3.4%、スチレン72.2
%、アクリロニトリル24.4%からなる共重合体をb
−3として用いた。
ニトリル11.2%からなる共重合体をb−1として用
いた。ブタジエン50.6%、スチレン36.8%、ア
クリロニトリル12.6%からなる共重合体をb−2と
して用いた。ブタジエン3.4%、スチレン72.2
%、アクリロニトリル24.4%からなる共重合体をb
−3として用いた。
【0035】(C)スチレン系共重合体 スチレン64.3%、アクリロニトリル35.7%から
なる共重合体をc−1として用いた。スチレン77.4
%、アクリロニトリル22.6%からなる共重合体をc
−2として用いた。
なる共重合体をc−1として用いた。スチレン77.4
%、アクリロニトリル22.6%からなる共重合体をc
−2として用いた。
【0036】(D)イミド化共重合体 スチレン47.3%、N−フェニルマレイミド50.5
%、無水マレイン酸2.2%からなる共重合体をd−1
として用いた。
%、無水マレイン酸2.2%からなる共重合体をd−1
として用いた。
【0037】実施例1〜8および比較例1〜9 表1、2に示した配合割合(重量%)で全量8kgにな
るように、(A)α−メチルスチレン系共重合体、
(B)スチレン系グラフト共重合体、(C)スチレン系
共重合体、および(D)イミド化共重合体を、20リッ
トルヘンシェルに投入しブレンド後、TEM35B押出
機〔東芝機械(株)製、2軸同方向〕にて、温度280
℃で押出しペレット化した。このペレットを使用し、射
出成形機により試験片を作成し、衝撃強度を測定すると
ともに、糸曳きを評価した。結果は表1および表2に示
す。
るように、(A)α−メチルスチレン系共重合体、
(B)スチレン系グラフト共重合体、(C)スチレン系
共重合体、および(D)イミド化共重合体を、20リッ
トルヘンシェルに投入しブレンド後、TEM35B押出
機〔東芝機械(株)製、2軸同方向〕にて、温度280
℃で押出しペレット化した。このペレットを使用し、射
出成形機により試験片を作成し、衝撃強度を測定すると
ともに、糸曳きを評価した。結果は表1および表2に示
す。
【0038】比較例1〜4は、(A)α−メチルスチレ
ン系共重合体の含有量が範囲外。比較例5は、(B)ス
チレン系グラフト共重合体の含有量が範囲外。比較例6
は、(A)α−メチルスチレン系共重合体および(B)
スチレン系グラフト共重合体の含有量が範囲外。比較例
7は、(A)α−メチルスチレン系共重合体中のα−メ
チルスチレン単量体残基の含有量が範囲外。比較例8
は、(B)スチレン系グラフト共重合体中のゴム状重合
体の含有量が範囲外。比較例9は、(A)α−メチルス
チレン系共重合体および(B)スチレン系グラフト共重
合体の含有量が範囲外の例である。
ン系共重合体の含有量が範囲外。比較例5は、(B)ス
チレン系グラフト共重合体の含有量が範囲外。比較例6
は、(A)α−メチルスチレン系共重合体および(B)
スチレン系グラフト共重合体の含有量が範囲外。比較例
7は、(A)α−メチルスチレン系共重合体中のα−メ
チルスチレン単量体残基の含有量が範囲外。比較例8
は、(B)スチレン系グラフト共重合体中のゴム状重合
体の含有量が範囲外。比較例9は、(A)α−メチルス
チレン系共重合体および(B)スチレン系グラフト共重
合体の含有量が範囲外の例である。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】糸曳きの評価用の試験片は、射出成形機
〔川口鉄工(株)製、K−125−I〕により、幅10
0mm、長さ355mm、厚さ2mmの角板を成形温度
260℃で成形し、これを100×60×2mmの大き
さに切り出して用いた。
〔川口鉄工(株)製、K−125−I〕により、幅10
0mm、長さ355mm、厚さ2mmの角板を成形温度
260℃で成形し、これを100×60×2mmの大き
さに切り出して用いた。
【0042】糸曳きの評価は、上記の試験片の60×2
mmの面を温度300℃に加熱した鉄板に押し付け、2
0秒後に300mm/秒の速度で、この試験片を引き上
げ、糸曳きの最大長を調べた。なお、表中の評価は以下
のことを示す。 ◎:糸曳きの最大長が2mm未満で、外観良好 ○:糸曳きの最大長が2mm以上5mm未満で、外観良
好 △:糸曳きの最大長が5mm以上10mm未満で、外観
○と×の間 ×:糸曳きの最大長が10mm以上で、外観不良
mmの面を温度300℃に加熱した鉄板に押し付け、2
0秒後に300mm/秒の速度で、この試験片を引き上
げ、糸曳きの最大長を調べた。なお、表中の評価は以下
のことを示す。 ◎:糸曳きの最大長が2mm未満で、外観良好 ○:糸曳きの最大長が2mm以上5mm未満で、外観良
好 △:糸曳きの最大長が5mm以上10mm未満で、外観
○と×の間 ×:糸曳きの最大長が10mm以上で、外観不良
【0043】衝撃強度は、ASTM D−256に従
い、成形温度260℃で成形した厚さ1/4”の射出成
形品によりノッチ付きアイゾット衝撃強度を測定した。
い、成形温度260℃で成形した厚さ1/4”の射出成
形品によりノッチ付きアイゾット衝撃強度を測定した。
【0044】実施例および比較例の結果から、熱板溶着
用熱可塑性樹脂組成物中の(A)α−メチルスチレン系
共重合体の含有量が、40重量%以上であると、糸曳き
があまり見られず、特に、50重量%以上であると、糸
曳きがほとんど見られない。これに対して、(A)α−
メチルスチレン系共重合体の含有量が、40重量%未満
であると、糸曳き現象の改良効果が低く、外観不良およ
び作業性の著しい低下の原因となる。また、(A)α−
メチルスチレン系共重合体の含有量が、90重量%を越
えるか、あるいはスチレン系グラフト共重合体の含有量
が10重量%未満であると、衝撃強度が極めて低くな
る。
用熱可塑性樹脂組成物中の(A)α−メチルスチレン系
共重合体の含有量が、40重量%以上であると、糸曳き
があまり見られず、特に、50重量%以上であると、糸
曳きがほとんど見られない。これに対して、(A)α−
メチルスチレン系共重合体の含有量が、40重量%未満
であると、糸曳き現象の改良効果が低く、外観不良およ
び作業性の著しい低下の原因となる。また、(A)α−
メチルスチレン系共重合体の含有量が、90重量%を越
えるか、あるいはスチレン系グラフト共重合体の含有量
が10重量%未満であると、衝撃強度が極めて低くな
る。
【0045】また、(A)α−メチルスチレン系共重合
体中のα−メチルスチレン単量体残基の含有量が規定範
囲より少ないと、糸曳き現象改良効果が低く、外観不良
および作業性の著しい低下の原因となる。(B)スチレ
ン系グラフト共重合体中のゴム状重合体の含有量が規定
範囲より少ないと衝撃強度が極めて低くなる。(A)α
−メチルスチレン系共重合体および(B)スチレン系グ
ラフト共重合体の含有量が範囲外だと、糸曳き現象の改
良効果が低くなる。
体中のα−メチルスチレン単量体残基の含有量が規定範
囲より少ないと、糸曳き現象改良効果が低く、外観不良
および作業性の著しい低下の原因となる。(B)スチレ
ン系グラフト共重合体中のゴム状重合体の含有量が規定
範囲より少ないと衝撃強度が極めて低くなる。(A)α
−メチルスチレン系共重合体および(B)スチレン系グ
ラフト共重合体の含有量が範囲外だと、糸曳き現象の改
良効果が低くなる。
【0046】以上のように、熱板溶着用熱可塑性樹脂組
成物中の(A)α−メチルスチレン系共重合体が、10
〜100重量%のα−メチルスチレン単量体残基を含有
し、それ自体の含有量が、40〜90重量%であり、か
つ(B)スチレン系グラフト共重合体が、5〜80重量
%のゴム状重合体を含有し、それ自体の含有量が、10
〜60重量%であるときにのみ、糸曳き現象が改良さ
れ、良好な熱板溶着が行え、衝撃強度が良好となること
がわかる。
成物中の(A)α−メチルスチレン系共重合体が、10
〜100重量%のα−メチルスチレン単量体残基を含有
し、それ自体の含有量が、40〜90重量%であり、か
つ(B)スチレン系グラフト共重合体が、5〜80重量
%のゴム状重合体を含有し、それ自体の含有量が、10
〜60重量%であるときにのみ、糸曳き現象が改良さ
れ、良好な熱板溶着が行え、衝撃強度が良好となること
がわかる。
【0047】
【発明の効果】本発明の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物
は、従来の樹脂と比較して、糸曳き現象が極めて改良さ
れる。従って成形品の表面に残らず、外観が良好となり
作業性が著しく改善されるとともに、衝撃強度が良好
で、熱板溶着用として有用である。
は、従来の樹脂と比較して、糸曳き現象が極めて改良さ
れる。従って成形品の表面に残らず、外観が良好となり
作業性が著しく改善されるとともに、衝撃強度が良好
で、熱板溶着用として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 51:04 25:00 35:06) B29K 25:00 B29L 31:30
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)α−メチルスチレン単量体残基1
0〜100重量%、α−メチルスチレン単量体以外の芳
香族ビニル単量体残基0〜90重量%、およびこれら単
量体と共重合可能なビニル単量体残基0〜45重量%か
らなるα−メチルスチレン系共重合体40〜90重量
%、(B)ゴム状重合体5〜80重量%、α−メチルス
チレン単量体以外の芳香族ビニル単量体残基20〜95
重量%、およびこれら単量体と共重合可能なビニル単量
体残基0〜40重量%からなるスチレン系グラフト共重
合体10〜60重量%、(C)α−メチルスチレン単量
体以外の芳香族ビニル単量体残基55〜100重量%、
およびこれら単量体と共重合可能なビニル単量体残基0
〜45重量%からなるスチレン系共重合体0〜50重量
%、並びに(D)α−メチルスチレン単量体以外の芳香
族ビニル単量体残基25〜65重量%、不飽和ジカルボ
ン酸イミド誘導体残基35〜75重量%、不飽和ジカル
ボン酸無水物単量体残基0〜25重量%、およびこれら
単量体と共重合可能なビニル単量体残基0〜40重量%
からなるイミド化共重合体0〜50重量%を有効成分と
することを特徴とする熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の(A)α−メチルスチレ
ン系共重合体50〜90重量%と(B)スチレン系グラ
フト共重合体10〜50重量%からなることを特徴とす
る熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の熱板溶着
用熱可塑性樹脂組成物の成形品と樹脂成形品とを熱板溶
着で接合したことを特徴とする成形部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10007400A JPH11199729A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10007400A JPH11199729A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11199729A true JPH11199729A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11664849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10007400A Pending JPH11199729A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11199729A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001164123A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | Techno Polymer Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JP2001253990A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 車両灯具成形用樹脂組成物及びそれを用いた車両用灯具 |
WO2006039110A1 (en) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | General Electric Company | Method for reducing stringiness of a resinous composition during hot plate welding |
WO2006071097A1 (en) * | 2004-12-31 | 2006-07-06 | Lg Chem, Ltd. | Plastic resin composition having improved heat resistance, weld strength, chemical resistance, impact strength, elongation, and wettability |
KR100702437B1 (ko) | 2004-12-31 | 2007-04-03 | 주식회사 엘지화학 | 열융착성, 내화학성, 충격강도, 신율, 및 도장 퍼짐성이우수한 초내열 열가소성 수지 조성물 |
KR100702438B1 (ko) * | 2004-12-31 | 2007-04-03 | 주식회사 엘지화학 | 열융착성, 내화학성, 충격강도, 신율, 및 도장 퍼짐성이우수한 초내열 열가소성 수지 조성물 |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP10007400A patent/JPH11199729A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2006039110A1 (en) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | General Electric Company | Method for reducing stringiness of a resinous composition during hot plate welding |
JP2008514466A (ja) * | 2004-09-29 | 2008-05-08 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 熱板溶着時の樹脂組成物の糸引き性を軽減する方法 |
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KR100702437B1 (ko) | 2004-12-31 | 2007-04-03 | 주식회사 엘지화학 | 열융착성, 내화학성, 충격강도, 신율, 및 도장 퍼짐성이우수한 초내열 열가소성 수지 조성물 |
KR100702438B1 (ko) * | 2004-12-31 | 2007-04-03 | 주식회사 엘지화학 | 열융착성, 내화학성, 충격강도, 신율, 및 도장 퍼짐성이우수한 초내열 열가소성 수지 조성물 |
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