JPH11198211A - 押出成形品の切断装置 - Google Patents

押出成形品の切断装置

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JPH11198211A
JPH11198211A JP10017989A JP1798998A JPH11198211A JP H11198211 A JPH11198211 A JP H11198211A JP 10017989 A JP10017989 A JP 10017989A JP 1798998 A JP1798998 A JP 1798998A JP H11198211 A JPH11198211 A JP H11198211A
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extrusion
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一晴 成瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断刃を交換することなく、製品の端部形状
に応じて、押出成形品をその成形ライン上で所要角度に
切断することができる押出成形品の切断装置を提供す
る。 【解決手段】 押出成形機から押出される押出成形品M
を前方へ間欠的に所要長送り出す送り出し手段と、前記
送り出される押出成形品Mのための押出成形品通路50
と、該押出成形品通路50に形成された切断用開口部5
4の上下に刃先72,76の対抗する切断刃71,75
を有し、該両切断刃71,75の少なくとも一方が他方
に向けて前進後退可能とされるとともに、前記両切断刃
71,75が押出成形品Mの送り出し方向に対する前後
方向への所要角度の傾斜および上下方向に沿う軸を中心
とする所要角度の回動を可能とされた切断手段70とを
備え、前記所要長送り出された押出成形品Mを、前記切
断用開口部54の位置で所要角度に傾斜あるいは回動さ
せた切断刃71,75で切断するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、押出成形品の切
断装置に関し、特にはモール等の押出成形品をその成形
ライン上で所要角度に切断することのできる押出成形品
の切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体側面等に貼着される樹脂製
モールは、所定断面形状の長尺品で構成されることか
ら、成形作業性や製造コスト等の点から、押出成形によ
って連続的に押し出され、用途に応じて適宜長さに切断
されたものが多い。
【0003】ところで、前記モール製品等に用いられる
押出成形品は、その用途によっては端部を斜めにしたも
のが求められる。例えば、自動車の側面に貼着されるモ
ール製品にあっては、ドアの部分とその前後の車体部分
とに分けて貼着され、ドア開閉時にドア部分のモール製
品の端部と車体のモール製品の端部とが衝突してドアの
開閉を妨げないようにするため、あるいはドアの縁に合
わせた形状にするため等の理由から、モール製品の端部
が斜めにされる。しかも、その傾斜、すなわち端部形状
は、モール製品の取付部位によって異なったものとされ
る。
【0004】そのため、従来においては、前記押出成形
機から押し出された押出成形品を、押出成形ライン外
で、あるいは押出成形ライン上で斜めに切断することが
なされている。前記押出成形ライン外での切断は、押出
成形機から押し出された押出成形品に対し、一旦、押出
成形品の端面が押出成形品の長さ方向に対して直角とな
るよう第一の切断装置でおおよその寸法に切断し、その
切断後の押出成形品を別の場所へ運んで更に第二の切断
装置により端部を斜めに切断することにより行なわれ
る。また、押出成形ライン上における斜めの切断は、前
記第一の切断装置に代えて、押出成形品端部を斜めに切
断する切断装置を押出成形ラインに配置し、押出成形機
から押し出された押出成形品を、前記切断装置で所要寸
法にかつ端部を斜めに切断することにより行なわれる。
【0005】しかし、前記押出成形ライン外での切断
は、切断加工にかかる工数が多く、作業効率が悪いとと
もに、複数の製品端部形状に対応して前記押出成形ライ
ン外の第二の切断装置を複数用意しなければならず、具
体的には、自動車の車体側面に貼着されるサイドモール
製品の場合一車種につき4つの切断装置を用意しなけれ
ばならず、設備コストが高いといった問題がある。ま
た、前記第二の切断装置を設置するための場所等を確保
しなければならないといった問題もある。
【0006】他方、前記押出成形ライン上の切断は、当
該成形ラインにおいて、製品の端部形状が変更された場
合には切断装置の切断刃を交換しなければならない。そ
のため、当該切断刃の交換中、押出成形ライン、すなわ
ち押出成形機の成形を一時的に停止させるか、あるい
は、押出成形ラインを停止させない場合には、切断刃の
交換後に押出成形ライン上の切断をスムーズに行なうた
め、前記切断刃の交換中に押出された押出成形品の弛ん
だ部分を鋏等の適宜切断治具により切断して、その切断
部分を破棄しなければならないといった問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題点に鑑み提案されたもので、切断刃を交換することな
く、製品の端部形状に応じて、押出成形品をその成形ラ
イン上で所要角度に切断することができる押出成形品の
切断装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、押出
成形機から押出される押出成形品を所要角度に切断する
装置であって、前記押出成形機からの押出成形品を前方
へ間欠的に所要長送り出す送り出し手段と、前記送り出
される押出成形品のための押出成形品通路と、該押出成
形品通路の途中に形成された切断用開口部の上下に刃先
の対抗する切断刃を有し、該両切断刃の少なくとも一方
が他方に向けて前進後退可能とされるとともに、前記両
切断刃が押出成形品の送り出し方向に対する前後方向へ
の所要角度の傾斜および上下方向に沿う軸を中心とする
所要角度の回動を可能とされた切断手段とを備え、前記
送り出し手段により所要長送り出された押出成形品を、
前記切断用開口部の位置で所要角度に傾斜あるいは回動
させた切断刃で切断するようにしたことを特徴とする押
出成形品の切断装置に係る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、前
記押出成形機と送り出し手段間に押出成形品の弛み量を
測定する弛み量測定手段を有し、前記送り出し手段によ
る押出成形品の送り出し速度を前記測定された弛み量に
応じて制御することを特徴とする押出成形品の切断装置
に係る。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、前記押出成形品通路の切断用開口部の前方底面
に、前記押出成形品の不要切断片を排除するための不要
切断片落下用開口部が形成されていることを特徴とする
押出成形品の切断装置に係る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従ってこの発明を
説明する。図1はこの発明の一実施例に係る切断装置全
体を示す概略正面図、図2は同切断装置の要部の横断面
図、図3は同切断装置の要部の縦断面図、図4は図1の
Z部分を拡大して示す正面図、図5は切断加工前のモー
ル用押出成形品を示す部分斜視図、図6は同切断装置の
作動により切断加工されたモール製品を示す部分斜視
図、図7は同切断装置の作動による切断加工の一例を示
す概略斜視図、図8は他の例の同切断装置の作動による
切断加工を示す概略斜視図、図9はさらに他の例の同切
断装置の作動による切断加工を示す概略斜視図である。
【0012】図1に示すように、この発明の一実施例に
係る押出成形品の切断装置10は、押出成形機(図示せ
ず)から連続的に押出される押出成形品Mをその成形ラ
イン上で所要角度に切断するため成形ラインに配置され
るものである。この切断装置10は、送り出し手段20
と弛み量測定手段40と押出成形品通路50と切断手段
70とを備え、前記送り出し手段20と弛み量測定手段
40と切断手段70とは互いに電気的に同期して接続さ
れている。また、この実施例では、前記送り出し手段2
0と押出成形品通路50と切断手段70は、ボックス状
の台部11上面に取り付けられている。
【0013】送り出し手段20は、押出成形機から押出
される押出成形品Mを成形ラインの前方、すなわち切断
手段70側へ間欠的に所要長送り出すためのもので、上
側ローラー21,22と、該ローラー21,22に回動
自在に張設された上側回動ベルト23と、下側ローラー
25,26と、該ローラー25,26に回動自在に張設
された下側回動ベルト27とを備える。前記上側ローラ
ー21,22および下側ローラー25,26は、取付部
24,28を介して枠体29にそれぞれ昇降自在に取り
付けられているとともに、前記ローラー21,22,2
5,26の少なくとも一のローラー(この例では21)
にサーボモーター等の回転駆動装置(図示せず)が接続
されて、その回転駆動装置の作動により当該ローラーに
張設された回動ベルト(この例では上側回動ベルト2
3)が所要回動速度で回動するようにされている。そし
て、下側ローラー25,26に対して上側ローラー2
1,22を下降させることによって、上側回動ベルト2
3と下側回動ベルト27間に押出成形品を挟むととも
に、その回動ベルト23,27の少なくとも一方(この
例では上側回動ベルト23)の回動により切断手段70
側へ押出成形品通路50を介して当該押出成形品を送り
出すようになっている。また、この実施例では、前記回
転駆動装置にエンコーダ(パルス測定器とも称され
る。)30が接続され、切断手段70へ送り出された押
出成形品Mの長さが測定できるようになっているととも
に、押出成形品Mを所要長さ送り出した時点で、前記回
転駆動装置が停止するように制御されている。なお、図
示の符号31は上側取付部24を昇降させるための昇降
用ハンドル、32は下側取付部28を必要に応じて昇降
させるためのシリンダ装置、33は前記枠体29の押出
成形機側に設けられた押出成形品用受け部である。な
お、この受け部33は断面凹状(樋状)からなる。
【0014】また、この実施例では、押出成形機と前記
送り出し手段20間に弛み量測定手段(ダンサー部とも
称される。)40を有する。この弛み量測定手段40
は、後述の切断手段70による押出成形品の切断の際、
送り出し手段20が停止している間に押出成形機から連
続的に押出される押出成形品Mの押出成形機と送り出し
手段20間の弛み量を測定するものである。この実施例
の弛み量測定手段40は、押出成形品の両側位置で互い
に平行とされた上下方向に沿う2枚の平行板41,42
に光電管等からなるセンサー43が上下所定間隔で、所
定数取り付けられた従来公知のものからなる。この弛み
量測定手段40によって測定された押出成形品Mの弛み
量に応じて、前記送り出し手段20のローラーに接続さ
れる回転駆動装置の回転速度(回転数)を制御して、前
記送り出し手段20による押出成形品の送り出し速度を
制御するようになっている。なお、図示の符号44はセ
ンサー取付部材を表す。
【0015】押出成形品通路50は、前記送り出し手段
20により送り出された押出成形品Mを切断手段70
(第1ハウジング80)内に通すとともに、該切断手段
70により切断加工された製品P1(P2,P3)を払
出し機Dに搬送するためのもので、この実施例において
は、第1通路51と第2通路61を有する。
【0016】前記第1通路51は送り出し手段20によ
り送り出された押出成形品Mを切断手段70へ導くため
の部分で、図2より容易に理解されるように、両側にガ
イド部52が設けられた断面凹形状からなり、所定高さ
の脚部53を介して台部11に固定されている。そし
て、この第1通路51には、切断手段70の切断刃7
1,75の位置に合わせて切断用開口部54が形成され
ている。なお、この実施例においては、前記切断用開口
部54は、切断刃71,75が傾斜あるいは回動して押
出成形品を切断する際に、当該切断刃71,75がぶつ
からないような形状(図では略X状)に形成されてい
る。
【0017】前記第2通路61は、当該切断装置により
所要寸法および所要角度に切断された製品P1を払出し
機Dに搬送する部分で、コンベア部62と回転駆動ロー
ラー部63とを備える。前記コンベア部62は、前記第
1通路51と同じ高さとなるように配置され、該コンベ
ア部62の切断装置側端部には第1通路51との連結部
64が設けられている。前記回転駆動ローラー部63
は、前記コンベア部62上の切断された製品P1に搬送
力を付与するとともに、切断手段70の作動時、すなわ
ち押出成形品の切断時に、該切断の反動で押出成形品が
跳ねたり、あるいはコンベア部62上から外れるのを防
ぐためのもので、押出成形品の上面を押圧するようにな
っている。
【0018】この実施例では、前記第2通路61は、押
出成形品Mの送り出し方向の前後方向へ前記第1通路5
1に対し、より正確に言うと切断手段70に対して進退
可能となるよう台部11に取り付けられ、押出成形品の
切断時には、当該切断手段70の作動(傾斜あるいは回
動)を妨げないように、その傾斜角度あるいは回動角度
に応じて所定距離後退し、その切断完了後には、再び前
進して前記第1通路51と連結するように構成されてい
る。なお、図示の符号12は台部11に配設されたスラ
イド用レール、65は前記スライド用レール12に第2
通路61を前進後退可能に取付けるための第2通路用取
付部である。
【0019】また、この実施例においては、図1および
図2より理解されるように、前記押出成形品通路50の
切断用開口部54の前方底面、図示の切断装置10にお
いては前記第2通路61のコンベア部62に設けられた
連結部64の底面に、押出成形品の不要切断片Nuを排
除するための不要切断片落下用開口部66が形成されて
いるとともに、該落下用開口部66の下方に筒状のシュ
ーター67が設けられている。なお、台部11には、前
記シューター67の位置に合わせて、シューター用開口
13が設けられている。
【0020】切断手段70は、この発明に係る切断装置
10の本体部分となるもので、図3に示すように、前記
送り出し手段20により所要長送り出された押出成形品
Mを所要角度に切断する切断刃71,75と第1ハウジ
ング80と第2ハウジング90とを有する。
【0021】前記切断刃71,75は、前記押出成形品
通路50の切断用開口部54の上下に刃先72,76が
対向するように配置され、両切断刃71,75の少なく
とも一方が他方に向けて前進後退可能に構成されてい
る。この実施例では、上側切断刃71の型部73が第1
ハウジング80の上面に固定されたシリンダ装置74の
作動部74aと適宜固定部材74bによって固定され、
該上側切断刃71が下側切断刃75に向けて前進後退可
能に構成されている。なお、押出成形品の切断完了後、
前記前進した上側切断刃71が押出成形品の切断前の元
の位置にスムーズに戻ることができるように、両切断刃
71,75の型部73,77間にスプリング等(図示せ
ず)を設けてもよい。また、この例では上側切断刃71
に対して前進後退しない下側切断刃75の刃先76は、
押出成形品Mの下面よりも僅か下方位置となるようにさ
れていて、押出成形品Mの送り出し時に下側切断刃75
が押出成形品Mの下面と接触して当該下面を傷付けない
ようにしてある。
【0022】また、前記両切断刃71,75は、図2お
よび図3より理解されるように、前記両切断刃71,7
5の型部73,77がボックス形状の第1ハウジング8
0の開口81内に取り付けられるとともに、前記第1ハ
ウジング80が断面コ形状の第2ハウジング90内に回
動可能に取り付けられ、かつ前記第2ハウジング90が
台部11に回動可能に取り付けられることによって、押
出成形品Mの送り出し方向に対する前後方向への所要角
度の傾斜および上下方向に沿う軸を中心とする所要角度
の回動(図7,8,9参照)を可能とされるように構成
されている。
【0023】なお、前記第1ハウジング80の第2ハウ
ジング90に対する回動は、第1ハウジング80の正面
および背面から押出成形品Mの送り出し方向に直角な方
向に設けられた軸部82,83を該軸部82,83の位
置に合わせて第2ハウジング90に形成された軸孔9
1,92に挿通し、前記第1ハウジング80の背面側軸
部83先端と第2ハウジング90の背面に取り付けられ
たシリンダ装置84の作動部84aを腕部85を介して
接続する、一種のクランク機構を構成することによって
可能となる。また、第2ハウジング90の台部11に対
する回動は、台部11の第2ハウジング用取付部14の
軸孔15内に第2ハウジング90下面に設けられた軸部
93を回動可能に嵌めるとともに、前記第2ハウジング
90下面の軸部93の基部周縁に設けられた円盤部94
周囲の所定位置に形成された歯部95と台部11上面に
取り付けられたサーボモータ等の回転駆動装置96の作
動部(歯車)97の歯部98と係合させることに可能と
なる。なお、図示の符号86は前記上側切断刃71に固
定されたシリンダ装置74の作動部74aを挿通するた
めに第1ハウジング80上面に形成された開口部、B
1,B2は第1ハウジング80の軸部82,83と第2
ハウジング90の軸孔91,92間に設けられた軸受、
B3は第2ハウジング90の円盤部94と台部11の第
2ハウジング用取付部14間に設けられた軸受を表す。
【0024】なお、この実施例においては、前記両切断
刃71,75が押出成形品の送り出し方向に対する前後
方向へ傾斜しないで、上下方向に沿う軸を中心として所
要角度回動して押出成形品を切断する際(図8参照)
に、確実に両切断刃71,75が傾斜しないようにする
ため、すなわち、第2ハウジング90が台部11に対し
てのみ回動して第1ハウジング80が第2ハウジング9
0に対して回動しないようにするため、図1および図3
に示すように、第1ハウジング80と第2ハウジング9
0間にロック機構Rが設けられている。当該ロック機構
Rは第1ハウジング80の正面に設けられた回動阻止板
R1と該回動阻止板R1の位置に対応して第2ハウジン
グ90の正面に回動可能に設けられた回動挟持部材R2
からなり、図3に示すように、前記回動阻止板R1を回
動挟持部材R2の先端が挟んで係合することにより第1
ハウジング80が第2ハウジング90に対して回動しな
いようになっている。図1の符号R3は、回動挟持部材
R2の回動操作を容易にする把持レバーである。なお、
前記回動挟持部材R2による回動阻止板R1の挟持係合
を感知するセンサー(図示せず)を回動阻止板R1等に
設けて、第1ハウジング80を回動させるシリンダ装置
84(クランク機構)に信号を発信して、当該シリンダ
装置84が誤作動しないように制御してもよい。
【0025】また、この実施例では、第1ハウジング8
0が第2ハウジング90に対して最大限回動した際に生
じる衝撃を吸収するため、図4からよく理解されるよう
に、前記第1ハウジングの正面側軸部82先端に緩衝用
突部82aが設けられるとともに、前記正面側軸部82
の軸受B1の表面に固定した取付板87には前記最大回
動時に緩衝用突部82aが衝突するショックアブソーバ
ーSを適宜数設けられている。
【0026】さらに、この実施例においては、前記切断
刃71,75の上下方向に沿う軸を中心とする回動角度
(第2ハウジング90の台部11に対する回動角度に相
当する)を目視で簡単に把握できるようにするため、第
2ハウジング90の正面下部に針100を設けるととも
に該針100に対応する目盛板101を台部11上面の
第2ハウジング用取付部14周縁に取り付けてある(図
2参照)。さらに、前記切断刃71,75の押出成形品
の送り出し方向に対する前後方向の傾斜角度(第1ハウ
ジング80の第2ハウジング90に対する回動角度に相
当する)に対する把握のために、前記緩衝用突部82a
の先端側に針102を設けるとともに該針102に対応
する目盛板103を第2ハウジング90の正面略中央部
に取り付けてある(図3,図4参照)。
【0027】以下、上記した構造の切断装置10の作動
一例を説明する。この例の切断加工は、図5に示すよう
な所定断面形状を有するモール用押出成形品Mを該押出
成形品の長手方向および上下方向に斜めに切断して、図
6の(A)図に示すような端部Paが長手方向および上
下方向に斜め形状となった、自動車の側面に貼着される
モール製品P1を得るものである。
【0028】まず、図1に示すように、押出成形機によ
り連続的に押出される押出成形品Mを、送り出し手段2
0の上側回動ベルト23と下側回動ベルト27間で挟む
とともに、前記回転駆動装置(図示せず)の作動により
上側ローラー21,22を回動させて前記上側回動ベル
ト23を回動させる。それによって、上側回動ベルト2
3と下側回動ベルト27間に挟まれた押出成形品Mは、
前方の切断手段70側へ押出成形品通路50を介して送
り出され、切断手段70の切断刃71,75間に導かれ
る。この時、前記送り出し手段20に設けられたエンコ
ーダ30によって、押出成形品Mの送り出し量が測定さ
れ、押出成形品Mを所要長送り出した時点で、当該送り
出し手段20の作動が一時的に停止する。なお、この一
時停止の間、前記送り出し手段20の送り出し停止によ
って生じる押出成形品Mの弛み量は、前記押出成形機と
送り出し手段20間に配置された弛み量測定手段40に
よって測定される。
【0029】次いで、前記所要長送り出された押出成形
品Mを、図7に示すように、前記押出成形品通路50の
第1通路51に形成された切断用開口部54の位置で、
切断手段70の切断刃71,75によって切断する。そ
の切断の際、あらかじめ、前記シリンダ装置84(クラ
ンク機構)の作動により第1ハウジング80を第2ハウ
ジング90に対して所要角度回動させるとともに、前記
回転駆動装置96の作動により第2ハウジング90を台
部11(押出成形品通路50)に対して所要角度回動さ
せることによって、図7の(A)図の状態から(B)図
に示すように、前記切断刃71,75を、押出成形品M
の送り出し方向に対する前後方向へ所要角度傾斜させる
とともに押出成形品Mの上下方向に沿う軸を中心として
所要角度回動させる。その状態で、図7の(C)図に示
すように、前記シリンダ装置74の作動によって、上側
切断刃71を下側切断刃75に向けて前進させて両切断
刃71,75の刃先72,76で押出成形品Mを挟むこ
とにより押出成形品Mを所要角度で切断する。ここで、
前記切断刃71,75の傾斜および回動は、送り出し手
段20の停止時間を少なくするために、すなわち、押出
成形機と送り出し手段20間の押出成形品Mの弛み量を
少なくするために、送り出し手段20によって送り出さ
れる押出成形品Mの長さが所要長さに達する前までに完
了するようにするのが好ましい。なお、図7の(A)図
は、切断刃71,75の傾斜および回動していない状態
を示している。
【0030】また、この切断時、前記押出成形品通路5
0の第2通路61上の押出成形品Mは、前記回転駆動ロ
ーラー部63によって下方へ押さえられているので、当
該切断の反動によって押出成形品Mが跳ねたりすること
はない。したがって、前記押出成形品Mの切断を良好に
行なうことができる。なお、前記切断装置70の第1ハ
ウジング80および第2ハウジング90の回動を妨げな
いように、前記第2通路61を切断手段70に対して所
定距離後退させる。
【0031】前記押出成形品Mの切断後、前記上側切断
刃71を後退させる。また、前記切断時に、前記第2通
路61が切断手段70に対して後退している場合は、当
該第2通路61を前進させて前記第1通路51と連結す
る。そして、所要長および所要角度に切断された製品P
1は、前記押出成形品通路50の第2通路61の回転駆
動ローラー部63の作動により前方の払出し機Dへ搬送
される。
【0032】次いで、前記送り出し手段20が再び作動
して前記押出成形品Mを所要長さ送り出す。その際、前
記弛み量測定手段40によって測定された押出成形品の
弛み量に応じて、送り出し手段20に接続される回転駆
動装置の回転速度、すなわち、押出成形品Mの送り出し
速度が制御される。具体的には、前記弛み量が多い場合
には、前記押出成形品Mの送り出し速度が速くされ、前
記弛み量が少なくなってきた場合には、前記押出成形品
Mの送り出し速度が遅くされる。この例では、前記弛み
がなくなった場合、押出成形品Mの送り出し速度は押出
成形機の押出速度と同じ速度となるように設定される。
このようにすることによって、送り出しによる過度の張
力が押出成形品Mに加わるのを防止するとともに、弛み
の速やかな解消を図っている。
【0033】その後、前記と同様に切断刃71,75を
所要の角度にして切断し、切断された製品P1を払出し
機Dへ送る。なお、その際、製品の両端部の形状が互い
に異なったり、連続して加工される各製品の端部の形状
が互いに異なる等の理由により、製品として使用するこ
とができない不要切断片Nu(図1参照)が生じても、
当該不要切断片Nuは、前記製品切断後における押出成
形品の送り出し時に、押出成形品通路50の切断用開口
部54の前方底面に形成されている不要切断片落下用開
口部66から下方へ落下し、当該開口部66の下方に設
けられたシューター67を介して、自動的に切断装置1
0外へ排出される。
【0034】次に、前記切断装置10による他の例の切
断加工について説明する。この例の切断加工は、図6の
(B)図に示すような端部Pbが長手方向にのみ斜め形
状となったモール製品P2を得るものである。その際、
前記第1ハウジング80を押出成形品の送り出し方向と
直交させ、前記回転駆動装置96の作動により第2ハウ
ジング90を台部11に対して所要角度回動させること
によって、図8の(A)図に示すように、切断刃71,
75を、切断用開口部54の位置で押出成形品Mの上下
方向に沿う軸を中心として所要角度回動させる。その
後、図8の(B)図に示すように、前記シリンダ装置7
4の作動によって、上側切断刃71を下側切断刃75に
向けて前進させて両切断刃71,75の刃先72,76
で押出成形品Mを挟んで切断する。なお、この例におい
ては前記ロック機構Rにより、第1ハウジング80を第
2ハウジング90に対して回動しないように固定しても
よい。
【0035】さらに他の例の切断装置10の作動による
切断加工について説明する。この例の切断加工は、図6
の(C)図に示すような端部Pcが上下方向にのみ斜め
形状となったモール製品P3を得るものである。この例
においては、前記切断刃71,75をその刃幅方向が押
出成形品の送り出し方向と直交するようにするととも
に、前記シリンダ装置84の作動によって、第1ハウジ
ング80を第2ハウジング90に対して所要角度回動さ
せることによって、図9の(A)図に示すように、切断
刃71,75を、押出成形品Mの送り出し方向に沿って
前後方向へ所要角度傾斜させる。その後、図9の(B)
図に示すように、前記シリンダ装置74の作動によっ
て、上側切断刃71を下側切断刃75に向けて前進させ
て両切断刃71,75の刃先72,76で押出成形品M
を挟んで切断する。
【0036】なお、図示しないが、前記切断装置10
は、前記切断刃71,75を所要角度に傾斜および回動
させないで押出成形品を直角に切断することも可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
切断装置によれば、種々の製品の端部形状に応じて、押
出成形品をその成形ライン上で、切断刃を交換すること
なく、所要角度に切断することができる。したがって、
従来のように、成形ライン外に複数の切断装置を用意し
たり、製品の端部形状が変更された場合に切断刃を交換
する必要がなくなり、作業効率を大幅に改善することが
でき、かつ設備コストを低減することができる。しか
も、この発明の切断装置は、押出成形機から連続的に押
出される押出成形品を送り出し手段により間欠的に所要
長切断手段へ送り出して切断加工を行なうので、押出成
形品の切断時に押出成形ラインを停止させずに済み、か
つ押出成形ライン上で押出成形品に弛みが生じても、そ
の弛み部分を破棄する必要はない。
【0038】また、請求項2の発明のように、押出成形
機と送り出し手段間に押出成形品の弛み量を測定する弛
み量測定手段を設け、前記送り出し手段による押出成形
品の送り出し速度を前記測定された弛み量に応じて制御
するようにすれば、送り出し手段の送り出しによる過度
の張力が押出成形品に加わるのを防止するとともに、弛
みの速やかな解消を図ることができ、作業効率がより向
上する。
【0039】さらに、請求項3の発明のように、押出成
形品通路に不要切断片落下用開口部を形成すれば、連続
的に切断加工を行なう際に生じる不要切断片を自動的に
切断装置外へ排除することができ、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る切断装置全体を示す
概略正面図である。
【図2】同切断装置の要部の横断面図である。
【図3】同切断装置の要部の縦断面図である。
【図4】図1のZ部分を拡大して示す正面図である。
【図5】切断加工前のモール用押出成形品を示す部分斜
視図である。
【図6】同切断装置の作動により切断加工されたモール
製品を示す部分斜視図である。
【図7】同切断装置の作動による切断加工の一例を示す
概略斜視図である。
【図8】他の例の同切断装置の作動による切断加工を示
す概略斜視図である。
【図9】さらに他の例の同切断装置の作動による切断加
工を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 切断装置 20 送り出し手段 40 弛み量測定手段 50 押出成形品通路 54 切断用開口部 66 不要切断片落下用開口部 70 切断手段 71,75 切断刃 72,76 切断刃の刃先 M 押出成形品 Nu 不要切断片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形機から押出される押出成形品を
    所要角度に切断する装置であって、 前記押出成形機からの押出成形品を前方へ間欠的に所要
    長送り出す送り出し手段と、 前記送り出される押出成形品のための押出成形品通路
    と、 該押出成形品通路の途中に形成された切断用開口部の上
    下に刃先の対抗する切断刃を有し、該両切断刃の少なく
    とも一方が他方に向けて前進後退可能とされるととも
    に、前記両切断刃が押出成形品の送り出し方向に対する
    前後方向への所要角度の傾斜および上下方向に沿う軸を
    中心とする所要角度の回動を可能とされた切断手段とを
    備え、 前記送り出し手段により所要長送り出された押出成形品
    を、前記切断用開口部の位置で所要角度に傾斜あるいは
    回動させた切断刃で切断するようにしたことを特徴とす
    る押出成形品の切断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記押出成形機と送
    り出し手段間に押出成形品の弛み量を測定する弛み量測
    定手段を有し、前記送り出し手段による押出成形品の送
    り出し速度を前記測定された弛み量に応じて制御するこ
    とを特徴とする押出成形品の切断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記押出成
    形品通路の切断用開口部の前方底面に、前記押出成形品
    の不要切断片を排除するための不要切断片落下用開口部
    が形成されていることを特徴とする押出成形品の切断装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006021381A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Mitsubishi Rayon Co Ltd 板状物の製造方法
JP2007111953A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Toshiba Mach Co Ltd 樹脂成形装置
CN112935379A (zh) * 2019-12-10 2021-06-11 吴炯东 冷媒管裁切装置

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