JPH11196631A - 水田作業車 - Google Patents

水田作業車

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JPH11196631A
JPH11196631A JP683098A JP683098A JPH11196631A JP H11196631 A JPH11196631 A JP H11196631A JP 683098 A JP683098 A JP 683098A JP 683098 A JP683098 A JP 683098A JP H11196631 A JPH11196631 A JP H11196631A
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brake
front wheel
braking
operated
turning center
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JP683098A
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English (en)
Inventor
Tomio Tanaka
富穂 田中
Kenji Fujii
健二 藤井
Takeshi Mukai
猛 向井
Hiroaki Kitai
浩昭 北井
Masakazu Furuichi
正和 古市
Makoto Yasuda
安田  真
Koichi Nishikawa
幸一 西川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回時に旋回中心側のサイドブレーキが自動
的に制動側に操作されるように構成された水田作業車に
おいて、できるだけ田面を荒らさないようにして旋回が
行えるように構成する。 【解決手段】 前輪が直進位置A側から設定角度A1を
超えて右又は左に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキ24が制動側に操作されるように構成し、前
輪が設定角度A1を超えて右又は左に操向操作された位
置から、直進位置A側に操向操作された際、前輪が設定
角度A1に達する前に、旋回中心側のサイドブレーキ2
4を自動的に制動解除側に操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型田植機や乗
用型直播機等の水田作業車における走行系の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水田作業車の一例である乗用型田植機に
おいては、右及び左の後輪を各々独立に制動可能なサイ
ドブレーキを備えたものがある。この場合、前輪の直進
位置から右及び左に設定角度を設定して、前輪が直進位
置側から設定角度を越えて右又は左に操向操作される
と、旋回中心側のサイドブレーキが自動的に制動側に操
作されるように構成することが提案されている。これに
より、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達した
際、次の植付行程に入る為に畦際で旋回を開始すると
(前輪を操向操作すると)、旋回中心側のサイドブレー
キが自動的に制動側に操作されて、旋回中心側の後輪へ
の制動作用により、畦際で小回り旋回が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水田作業車において、
前述のように旋回中心側のサイドブレーキを制動側に操
作して旋回を行うと、小回り旋回が行えるのに対して、
逆に田面を荒らしてしまうことがある。このように畦際
の田面を荒らしてしまうと、例えば乗用型田植機におい
て畦際での苗の植付走行を行う際に、畦際を事前に充分
に整地しておかないと、苗の植付走行が困難になること
がある。本発明は、旋回時に旋回中心側のサイドブレー
キが自動的に制動側に操作されるように構成された水田
作業車において、できるだけ田面を荒らさないようにし
て旋回が行えるように構成することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】[I]水田作業車におい
て、前輪及び後輪のうち旋回中心側の後輪が機体の旋回
中心に最も近いものであり、旋回中心側の後輪の旋回半
径が最も小さなものとなっているので、旋回中心側のサ
イドブレーキを制動側に操作しての旋回時に、旋回中心
側の後輪が移動せずにその場で横に向きを変えると言う
ような状態となって、旋回中心側の後輪が田面を最も荒
らす可能性が高い。
【0005】請求項1及び2の特徴によれば、前輪が直
進位置側から設定角度を超えて右又は左に操向操作され
ると、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作され
て、旋回中心側の後輪への制動作用により小回り旋回が
開始される。次に小回り旋回がある程度終了して、設定
角度を超えて右又は左に操向操作された位置から、前輪
が直進位置側に操向操作されると(前輪が直進位置側に
戻し操作されると)、前輪が設定角度に達する前に、制
動側に操作されていた旋回中心側のサイドブレーキが制
動解除側に操作される。
【0006】これにより、小回り旋回の開始から完全な
終了までの間と言うように、旋回中心側のサイドブレー
キを制動側に操作している時間が長い構成に比べて、請
求項1及び2の特徴では、小回り旋回の前半だけ旋回中
心側のサイドブレーキを制動側に操作し、小回り旋回の
後半は早めに旋回中心側のサイドブレーキを制動解除側
に操作しており、旋回中心側のサイドブレーキを制動側
に操作している時間が短いものとなっている。従って、
請求項1及び2の特徴によると、旋回中心側のサイドブ
レーキを制動側に操作している時間が短い分だけ、旋回
中心側の後輪が田面を荒らす状態を少なくしている。
【0007】[II]請求項2の特徴によると、前項
[I]に記載の「作用」に加えて以下のような「作用」
を備えている。四輪駆動型の水田作業車においては、前
輪と後輪とが略同じ速度で駆動される第1状態、及び前
輪が後輪よりも高速で駆動されるように前輪及び後輪に
速度差を与える第2状態に切換操作自在な速度差変速装
置を備えて、前輪が右又は左に操向操作されると、速度
差変速装置を第1状態から第2状態に切換操作するよう
に構成することが提案されている。
【0008】これにより、請求項2の特徴によると、旋
回中心側のサイドブレーキを制動側に操作しての小回り
旋回において、速度差変速装置の第2状態により前輪及
び後輪に積極的に速度差(前輪が高速で後輪が低速)が
与えられ、内外輪差による前輪及び後輪の速度差が吸収
されて、円滑に小回り旋回が行われる。
【0009】[III]請求項3の特徴によると、請求
項1又は2の場合と同様に前項[I][II]に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。例えば4条植えの乗用型田植機等の
ように、比較的横幅の狭い作業装置を機体の後部に備え
た水田作業車においては、例えば図5(イ)に示すよう
に一回の植付行程が終了して機体が畦際に達した際、前
輪を操向操作して畦際での小回り旋回を開始すると、前
輪を所定の操向角度に略保持して略円弧状の軌跡D1を
描きながら小回り旋回を行うのであり、このような小回
り旋回を行うと、前回の植付行程に隣接する位置に達す
る(図5(イ)の二点鎖線の状態参照)。しかしながら
実際には水田の状態等により、正確に円弧状の軌跡D1
を描きながら前回の植付行程に隣接する位置に達するこ
とはできないことが多いので、小回り旋回の後半に入る
と、前輪を少し左右に操向操作しながら機体の向きを修
正して、できるだけ精度良く前回の植付行程に隣接する
位置に達するような操作が行われている。
【0010】請求項3の特徴によると、前輪が直進位置
側から設定角度を超えて右又は左に操向操作されて、旋
回中心側のサイドブレーキが制動側に操作され、前輪が
直進位置側に操向操作されて、旋回中心側のサイドブレ
ーキが制動解除側に操作された状態において、機体の向
きを修正する為に再び前輪が直進位置から離れる側に操
向操作されると、すぐに旋回中心側のサイドブレーキが
制動側に操作されて、機体の向きが修正される。前述の
ような機体の向きの修正は小回り旋回の後半に行われる
ことが多く、小回り旋回が終了するまでの短い時間の間
に、機体の向きの修正を素早く行う必要がある。これに
より、請求項3の特徴のように前輪が直進位置から離れ
る側に操向操作されると、すぐに旋回中心側のサイドブ
レーキが制動側に操作されるように構成すれば、小回り
旋回の終了するまでに遅れることなく、機体の向きの修
正が素早く行われる。
【0011】[IV]請求項4の特徴によると、請求項
1又は2の場合と同様に前項[I][II]に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。例えば8条植えの乗用型田植機等の
ように、比較的横幅の広い作業装置を機体の後部に備え
た水田作業車においては、例えば図5(ロ)の軌跡D2
に示すように一回の植付行程が終了して機体が畦際に達
すると、前輪を操向操作して小回り旋回を行い、機体が
畦と略平行になると、前輪を直進位置付近にまで操向操
作して畦と略平行に直進し、再び前輪を操向操作し旋回
を行って、前回の植付行程に隣接する位置に達する(図
5(ロ)の二点鎖線の状態参照)。
【0012】この場合、請求項4の特徴によると、前輪
が直進位置側から設定角度を超えて右又は左に操向操作
されて、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作さ
れ、前輪が直進位置側に操向操作されて、旋回中心側の
サイドブレーキが制動解除側に操作された状態におい
て、次に前輪が操向操作されても旋回中心側のサイドブ
レーキは制動側に操作されない。
【0013】例えば図5(ロ)の軌跡D2に示すように
畦際での小回り旋回を行う場合、畦と略平行に走行して
いる間に、何時のタイミングで前輪を操向操作すれば、
前回の植付行程に隣接する位置に達することができるの
かと言うことを、ある程度把握することができるので、
畦と略平行に走行してから前輪の操向操作を行った際
に、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作されな
くても、精度良く前回の植付行程に隣接する位置に達す
ることができる。従って、請求項4の特徴のように旋回
中心側のサイドブレーキが制動解除側に操作された状態
において、次に前輪が操向操作されても旋回中心側のサ
イドブレーキが制動側に操作されないように構成すれ
ば、旋回中心側のサイドブレーキを制動側に操作するこ
とにより、旋回中心側の後輪により田面を不必要に荒ら
してしまう状態を避けることができる。
【0014】[V]請求項5の特徴によると、請求項1
〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜
[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。乗用型田植機等の
ように作業装置を昇降操作自在に支持した水田作業車で
は、走行用の変速装置が低速の作業走行位置に変速操作
された状態において、作業装置が田面から上昇操作され
た場合に、畦際での小回り旋回が行われる。これにより
請求項5の特徴によると、このような畦際での小回り旋
回の場合にしか、旋回中心側のサイドブレーキが自動的
に制動側に操作されると言うことがないので、旋回中心
側のサイドブレーキを制動側に操作することにより、旋
回中心側の後輪により田面を不必要に荒らしてしまう状
態を避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示すように、操向操作自在
な左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2で支持された
機体の後部に、苗植付装置3がリンク機構4及び油圧シ
リンダ5により昇降操作自在に連結されて、四輪駆動型
の水田作業車の一例である乗用型田植機が構成されてい
る。
【0016】次に、乗用型田植機の走行伝動系について
説明する。図2に示すように、機体の前部に配置された
エンジン6の動力が、主クラッチ7及び伝動軸8を介し
て、機体の後部のミッションケース9に伝達されてい
る。ミッションケース9に伝達された動力は、前進側及
び後進側に無段階に変速操作自在な静油圧式無段変速装
置10、副変速装置11及び後輪デフ装置12を介して
右及び左の後輪2に伝達されている。後輪デフ装置12
の直前から分岐した動力が、油圧操作型式の前輪変速装
置13、伝動軸14及び前輪デフ装置15を介して右及
び左の前輪1に伝達されている。副変速装置11は高速
位置である路上走行位置、及び低速位置である植付走行
位置の高低2段に変速操作自在に構成されている。
【0017】次に、前輪変速装置13について説明す
る。図2に示すように、伝動軸14に接続される支持軸
16に標準ギヤ17及び増速ギヤ18が相対回転自在に
外嵌されており、後輪デフ装置12の直前から分岐した
動力が伝動軸21を介して、標準ギヤ17及び増速ギヤ
18に伝達されている。支持軸16と標準ギヤ17との
間に摩擦多板型式で油圧操作型式の第1クラッチ19が
設けられ、支持軸16と増速ギヤ18との間に摩擦多板
型式で油圧操作型式の第2クラッチ20が設けられてい
る。これにより、第1クラッチ19を伝動側に操作する
と、前輪1と後輪2とが略同じ速度で駆動される第1状
態で、前輪デフ装置15に動力が伝達されるのであり、
第2クラッチ20を伝動側に操作すると、前輪1が後輪
2よりも高速で駆動される第2状態で、前輪デフ装置1
5に動力が伝達される。
【0018】図3に示すように、作動油が電磁切換弁2
7を介して前輪変速装置13に供給されるように構成さ
れている。電磁切換弁27において、第1クラッチ19
に作動油を供給して第1クラッチ19を伝動側に操作す
る第1位置27A、及び第2クラッチ20に作動油を供
給して第2クラッチ20を伝動側に操作する第2位置2
7Bが備えられており、バネによって電磁切換弁27が
第1位置27Aに付勢されている。
【0019】図2及び図3に示すように、右及び左の後
輪2を各々独立に制動可能な左右一対のサイドブレーキ
24、及びサイドブレーキ24を各々独立に制動側に操
作自在な左右一対のサイドブレーキペダル25が備えら
れている。右及び左のサイドブレーキ24を制動側及び
制動解除側に操作自在な電動シリンダ26が備えられて
いる。
【0020】次に、畦際での旋回の状態について、図3
及び図4に基づいて説明する(図5(イ)の状態に対
応)。図1及び図3に示すように、機体に対するリンク
機構4の上下角度を検出する角度センサー28、及び図
2に示す副変速装置11の変速位置を検出する変速位置
センサー29が備えられており、角度センサー29及び
変速位置センサー29の検出値が制御装置31に入力さ
れている。前輪1を操向操作するピットマンアーム22
が備えられ、直進位置Aからのピットマンアーム22の
右及び左の操向角度を検出するポテンショメータ23が
備えられており、ポテンショメータ23の検出値が制御
装置31に入力されている。図3に示すようにピットマ
ンアーム22において、直進位置Aと右及び左の操向限
度Bとの間に、右及び左の設定角度A1が設定されてい
る。
【0021】副変速装置11を植付走行位置に変速操作
し、苗植付装置3を田面にまで下降操作している植付行
程中では(ステップS1,S2)、ピットマンアーム2
2(前輪1)が、直進位置Aを挟んで右及び左の設定角
度A1の間に操向操作されており、前輪変速装置13が
第1状態に切換操作され、左右のサイドブレーキ24
(旋回中心側のサイドブレーキ24)が制動解除側に操
作されている(ステップS10)。
【0022】これにより、一回の植付行程が終了して機
体が畦際に達すると、運転者は苗植付装置3を大きく上
昇操作して(ステップS2)、図1に示す操縦ハンドル
30によりピットマンアーム22(前輪1)を操向操作
する。この場合、ピットマンアーム22(前輪1)を、
例えば図3に示すように直進位置Aから右に操向操作し
始めて旋回を開始すると(図3の矢印C1参照)、ピッ
トマンアーム22(前輪1)が右の設定角度A1を超え
るまでは、前輪変速装置13はまだ第1状態であり、右
及び左のサイドブレーキ24は制動側に操作されていな
い(ステップS3,S10)。ピットマンアーム22
(前輪1)が右の設定角度A1を超えると(ステップS
3)、この時点で制御装置31により電磁切換弁27が
切換操作されて、前輪変速装置13が第2状態に切換操
作され、制御装置31及び電動シリンダ26により、右
(旋回中心側)のサイドブレーキ24が制動側に操作さ
れて(ステップS4)、小回り旋回が開始される。
【0023】前述のように、ピットマンアーム22(前
輪1)が右の設定角度A1を超えて操向操作された状態
(図3の操向角度A2参照)において、ピットマンアー
ム22(前輪1)が直進位置A側に操向操作されると
(図3の矢印C2参照)(ステップS5)、この時点で
旋回中心側のサイドブレーキ24が制動解除側に操作さ
れ(ステップS6)、前輪変速装置13は第2状態に残
される。この場合、ピットマンアーム22(前輪1)が
操向角度A2から直進位置A側に操向操作された場合、
ピットマンアーム22(前輪1)が右の設定角度A1を
超えて、直進位置A側に操向操作されると、この時点で
前輪変速装置13も第1状態に切換操作される(ステッ
プS7,S10)。
【0024】前述のように、ピットマンアーム22(前
輪1)が直進位置A側に操向操作された状態(図3の操
向角度A3参照)において、ピットマンアーム22(前
輪1)が再び右の操向限度B側に操向操作されると(図
3の矢印C3参照)(ステップS8)、前輪変速装置1
3が第2状態に残された状態で旋回中心側のサイドブレ
ーキ24が再び制動側に操作される(ステップS9)。
【0025】ステップS4,S9のようにピットマンア
ーム22(前輪1)の右及び左の設定角度A1を超えて
の操向操作により、前輪変速装置13が第2状態に切換
操作される状態や、旋回中心側のサイドブレーキ24が
制動側に操作される状態は、ステップS1,S2に示す
ように、副変速装置11が植付走行位置に変速操作さ
れ、且つ、苗植付装置3が田面から上昇操作されている
状態である。従って、副変速装置11が路上走行位置に
変速操作されていたり、苗植付装置3が田面から上昇操
作されていない状態で、ピットマンアーム22(前輪
1)が右及び左の設定角度A1を超えて操向操作されて
も、前輪変速装置13が第2状態に切換操作されたり、
旋回中心側のサイドブレーキ24が制動側に操作された
りすることはない。
【0026】[発明の実施の別形態]図4に示す畦際で
の旋回の状態に代えて、図6に示すように旋回の状態を
構成してもよい(図5(ロ)の状態に対応)。副変速装
置11を植付走行位置に変速操作し、苗植付装置3を田
面にまで下降操作している植付行程中では(ステップS
21,S22)、ピットマンアーム22(前輪1)が、
直進位置Aを挟んで右及び左の設定角度A1の間に操向
操作されており、前輪変速装置13が第1状態に切換操
作され、左右のサイドブレーキ24(旋回中心側のサイ
ドブレーキ24)が制動解除側に操作されている(ステ
ップS30)。
【0027】これにより、一回の植付行程が終了して機
体が畦際に達すると、運転者は苗植付装置3を大きく上
昇操作して(ステップS22)、図1に示す操縦ハンド
ル30によりピットマンアーム22(前輪1)を操向操
作する。この場合、ピットマンアーム22(前輪1)
を、例えば直進位置Aから右に操向操作し始めて旋回を
開始すると、ピットマンアーム22(前輪1)が右の設
定角度A1を超えるまでは、前輪変速装置13はまだ第
1状態であり、右及び左のサイドブレーキ24は制動側
に操作されていない(ステップS23,S30)。ピッ
トマンアーム22(前輪1)が右の設定角度A1を超え
ると(ステップS23)、この時点で制御装置31によ
り電磁切換弁27が切換操作されて、前輪変速装置13
が第2状態に切換操作され、制御装置31及び電動シリ
ンダ26により、右(旋回中心側)のサイドブレーキ2
4が制動側に操作されて(ステップS23,S24,S
25)、小回り旋回が開始される。
【0028】前述のように、ピットマンアーム22(前
輪1)が右の設定角度A1を超えて操向操作された状態
において、ピットマンアーム22(前輪1)が直進位置
A側に操向操作されると(ステップS26)、この時点
で旋回中心側のサイドブレーキ24が制動解除側に操作
され(ステップS27)、前輪変速装置13は第2状態
に残される。この後、ピットマンアーム22(前輪1)
が右の設定角度A1を超えて、直進位置A側に操向操作
されると、この時点で前輪変速装置13も第1状態に切
換操作される(ステップS28,S29,S30)。次
に、ピットマンアーム22(前輪1)が直進位置A側か
ら右の設定角度A1を超えて操向操作されても(ステッ
プS23)、ステップS24からステップS29,S3
0に移行して、前輪変速装置13が第2状態に切換操作
されることはなく、旋回中心側のサイドブレーキ24も
制動側に操作されない。
【0029】ステップS25のように、ピットマンアー
ム22(前輪1)の右及び左の設定角度A1を超えての
操向操作により、前輪変速装置13が自動的に第2状態
に切換操作される状態や、旋回中心側のサイドブレーキ
24が自動的に制動側に操作される状態は、ステップS
21,S22に示すように、副変速装置11が植付走行
位置に変速操作され、且つ、苗植付装置3が田面から上
昇操作されている状態である。従って、副変速装置11
が路上走行位置に変速操作されていたり、苗植付装置3
が田面から上昇操作されていない状態で、ピットマンア
ーム22(前輪1)が右及び左の設定角度A1を超えて
操向操作されても、前輪変速装置13が自動的に第2状
態に切換操作されたり、旋回中心側のサイドブレーキ2
4が自動的に制動側に操作されたりすることはない。
【0030】以上の[発明の実施の形態]及び[発明の
実施の別形態]において、前輪変速装置13に代えて、
前輪1と後輪2とが略同じ速度で駆動される第1状態、
及び後輪2が前輪1よりも低速で駆動される第2状態に
切換操作自在な後輪変速装置(図示せず)を備えてもよ
い。[発明の実施の形態]における図4のステップS
6,S9、及び[発明の実施の別形態]における図6の
ステップS27において、旋回中心側のサイドブレーキ
24と同様に、前輪変速装置13も第1状態に切換操作
(図4のステップS6及び図6のステップS29)さ
れ、第2状態に切換操作(図4のステップS9)される
ように構成してもよい。[発明の実施の形態]における
図4のステップS3,S4、及び[発明の実施の別形
態]における図6のステップS23,S25において、
旋回中心側のサイドブレーキ24が制動側に操作される
設定角度A1とは、異なる設定角度(例えば設定角度A
1よりも直進位置A側の設定角度)で、前輪変速装置1
3が第2状態に切換操作されるように構成してもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1及び2の特徴によると、旋回時
に旋回中心側のサイドブレーキが自動的に制動側に操作
されるように構成された水田作業車において、設定角度
を超えて右又は左に操向操作された位置から前輪が直進
位置側に操向操作されると、前輪が設定角度に達する前
に、制動側に操作されていた旋回中心側のサイドブレー
キが制動解除側に操作されるように構成することによ
り、旋回中心側のサイドブレーキを制動側に操作してい
る時間を短いものにすることができ、旋回中心側の後輪
が田面を荒らす状態を少なくすることができるようにな
って、水田作業車の走行性能を向上させることができ
た。
【0032】請求項2の特徴によると、四輪駆動型の水
田作業車において旋回中心側のサイドブレーキを制動側
に操作しての小回り旋回に、速度差変速装置の第2状態
により前輪及び後輪に積極的に速度差(前輪が高速で後
輪が低速)を与えて、内外輪差による前輪及び後輪の速
度差を吸収し、円滑な小回り旋回が行えるようになっ
て、水田作業車の走行性能をさらに向上させることがで
きた。
【0033】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴による
と、例えば4条植えの乗用型田植機等のように比較的横
幅の狭い作業装置を機体の後部に備えた水田作業車の場
合、小回り旋回の後半と言う短い時間の間に、機体の向
きの修正が素早く行えるようになるので、水田作業車の
旋回性能を向上させることができた。
【0034】請求項4の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項4の特徴による
と、例えば8条植えの乗用型田植機等のように比較的横
幅の広い作業装置を機体の後部に備えた水田作業車の場
合、畦際での小回り旋回の後半では、旋回中心側のサイ
ドブレーキが制動側に操作されないように構成すること
により、旋回中心側の後輪により田面を不必要に荒らし
てしまう状態を避けることができるようになって、水田
作業車の走行性能をさらに向上させることができた。
【0035】請求項5の特徴によると、請求項1〜4の
うちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜4
のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えており、
この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効
果」を備えている。請求項5の特徴によると、畦際での
小回り旋回の場合にしか、旋回中心側のサイドブレーキ
が制動側に操作されると言うことはないので、旋回中心
側の後輪により田面を不必要に荒らしてしまう状態を避
けることができて、水田作業車の走行性能をさらに向上
させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】走行伝動系を示す概略図
【図3】前輪変速装置、サイドブレーキ及びピットマン
アームの関係を示す図
【図4】畦際での小回り旋回の状態における流れを示す
【図5】畦際での小回り旋回の2つの状態を示す平面図
【図6】発明の実施の別形態において、畦際での小回り
旋回の状態における流れを示す図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 作業装置 11 走行用の変速装置 13 速度差変速装置 24 サイドブレーキ 26 制動操作手段 27 切換手段 A 直進位置 A1 設定角度
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 49/00 B62D 49/00 E (72)発明者 北井 浩昭 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 古市 正和 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 安田 真 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 西川 幸一 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右及び左の後輪を各々独立に制動可能な
    サイドブレーキを備えて、前輪の直進位置から右及び左
    に設定角度を設定し、 前輪が直進位置側から前記設定角度を超えて右又は左に
    操向操作されると、旋回中心側の前記サイドブレーキを
    制動側に操作する制動操作手段と、 前輪が前記設定角度を超えて右又は左に操向操作された
    位置から、前記直進位置側に操向操作された際、前輪が
    前記設定角度に達する前に、旋回中心側の前記サイドブ
    レーキを制動解除側に操作する制動解除手段とを備えて
    ある水田作業車。
  2. 【請求項2】 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される
    第1状態、及び前輪が後輪よりも高速で駆動されるよう
    に前輪及び後輪に速度差を与える第2状態に切換操作自
    在な速度差変速装置と、 前輪が右又は左に操向操作されると、前記速度差変速装
    置を第1状態から第2状態に切換操作する切換手段とを
    備えると共に、 右及び左の後輪を各々独立に制動可能なサイドブレーキ
    を備えて、前輪の直進位置から右及び左に設定角度を設
    定し、 前輪が直進位置側から前記設定角度を超えて右又は左に
    操向操作されると、旋回中心側の前記サイドブレーキを
    制動側に操作する制動操作手段と、 前輪が前記設定角度を超えて右又は左に操向操作された
    位置から、前記直進位置側に操向操作された際、前輪が
    前記設定角度に達する前に、旋回中心側の前記サイドブ
    レーキを制動解除側に操作する制動解除手段とを備えて
    ある水田作業車。
  3. 【請求項3】 制動解除手段により旋回中心側のサイド
    ブレーキが制動解除側に操作されてから、前輪が前記直
    進位置から離れる側に操向操作されると、すぐに旋回中
    心側の前記サイドブレーキを制動側に操作する補助制動
    操作手段を備えてある請求項1又は2記載の水田作業
    車。
  4. 【請求項4】 制動解除手段により旋回中心側のサイド
    ブレーキが制動解除側に操作されてから、前輪が直進位
    置側から前記設定角度を超えて右又は左に操向操作され
    ても、制動操作手段の作動を牽制阻止する牽制手段を備
    えてある請求項1又は2記載の水田作業車。
  5. 【請求項5】 速度差変速装置と直列に配置された走行
    用の変速装置が、低速の作業走行位置に変速操作され、
    且つ、機体に備えられた作業装置が田面から上昇操作さ
    れている状態において、制動操作手段の作動を許す許容
    手段を備えてある請求項1〜4のうちのいずれか一つに
    記載の水田作業車。
JP683098A 1998-01-16 1998-01-16 水田作業車 Pending JPH11196631A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104299A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 農作業機
JP2018052164A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 株式会社クボタ 作業車

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