JPH11196430A - 消磁コイル制御方法及び消磁コイル制御装置 - Google Patents

消磁コイル制御方法及び消磁コイル制御装置

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JPH11196430A
JPH11196430A JP28633098A JP28633098A JPH11196430A JP H11196430 A JPH11196430 A JP H11196430A JP 28633098 A JP28633098 A JP 28633098A JP 28633098 A JP28633098 A JP 28633098A JP H11196430 A JPH11196430 A JP H11196430A
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JP
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degaussing coil
ray tube
cathode ray
degaussing
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▲禎▼壽 金
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消磁が完全に終了する以前に陰極線管の主電
源がオフされた場合であっても,消磁を完全に終了させ
ることが可能な消磁コイル制御方法及び消磁コイル制御
装置を提供する。 【解決手段】 陰極線管の消磁コイル制御方法は,消磁
コイル3の駆動時間を測定する第1工程と,消磁コイル
の駆動時間tと,消磁コイルが陰極線管の消磁を行うの
に要する時間Tとを比較する第2工程と,第2工程にお
いて消磁コイルの駆動時間の方が基準時間より短いと判
断された場合,消磁コイルを陰極線管の消磁を行うのに
要する時間だけ駆動させる第3工程とを含むことを特徴
とする。消磁コイルによる陰極線管の消磁が完全に終了
していないうちに陰極線管の主電源がオフされた場合で
あっても,消磁を完全に行うことができるため,安定し
た画面を提供することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,帯磁した陰極線管
(CRT:Cathode Ray Tube)の消磁
を行うための消磁コイル(degaussing co
il)制御方法及び消磁コイル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管を用いたディスプレイ装
置には,陰極線管のシャドウマスクが地磁気等の影響で
帯磁した場合に,その消磁を行うための消磁コイルなる
コイルが陰極線管の蛍光面近くに取り付けられており,
消磁コイルに時間とともに減衰する交流電流を流すこと
により,自動的にシャドウマスクの消磁を行うことがで
きる。
【0003】消磁コイルは,陰極線管の初期駆動時に同
期して所定時間動作し,その動作時間は通常3秒程度に
設定されている。また,陰極線管の主電源がオンされて
消磁コイルが動作した後,主電源がオフされ,その後の
所定時間内,例えば約30分以内に再度主電源がオンさ
れた場合は,陰極線管は十分に消磁されていると判断さ
れ,消磁コイルが動作しないように設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,陰極線管の
主電源がオンされて,消磁コイルが動作が開始され,消
磁が完全に終了する以前に陰極線管の主電源がオフされ
た場合は,陰極線管は完全に消磁されていない。この状
態で,所定時間内に再度陰極線管の主電源がオンされた
場合,陰極線管が完全に消磁していないにもかかわら
ず,上述のように消磁コイルは動作しないという問題が
あった。
【0005】本発明は,従来の陰極線管の消磁コイル制
御方法が有する上記問題点に鑑みてなされたものであ
り,本発明の目的は,消磁が完全に終了する以前に陰極
線管の主電源がオフされた場合であっても,消磁を完全
に終了させることが可能な消磁コイル制御方法及び消磁
コイル制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1によれば,陰極線管の消磁コイル制御方法
において:消磁コイルの駆動時間を測定する第1工程
と;消磁コイルの駆動時間と,予め設定された基準時間
とを比較する第2工程と;第2工程において消磁コイル
の駆動時間の方が基準時間より短いと判断された場合,
消磁コイルを基準時間だけ駆動させる第3工程と;を含
むことを特徴とする陰極線管の消磁コイル制御方法が提
供される。なお,消磁コイルの駆動時間の測定は,請求
項2に記載のように,主電源がオンされた時から開始す
るようにしてもよく,請求項3に記載のように,主電源
がオフされた時に終了するようにしてもよい。
【0007】かかる制御方法によれば,陰極線管の主電
源がオンされてからオフされるまでの消磁コイルの駆動
時間を検出し,駆動時間が予め設定された基準時間,例
えば,請求項4に記載のように,消磁コイルが陰極線管
の消磁を行うのに要する時間,と比較することで,消磁
コイルによる陰極線管の消磁が完全に終了したかを判断
することが可能である。
【0008】そして,消磁コイルによる陰極線管の消磁
が完全に終了していない場合には,基準時間を経過する
まで消磁コイルを継続して駆動させることで,陰極線管
の完全に消磁することが可能である。
【0009】従って,消磁コイルによる陰極線管の消磁
が完全に終了していないうちに陰極線管の主電源がオフ
された場合であっても,消磁を完全に行うことができる
ため,安定した画面を提供することが可能である。
【0010】さらに,陰極線管の主電源がオフされると
同時に陰極線管への電源の供給は終了させ,消磁コイル
による陰極線管の消磁が終了すると同時に消磁コイルを
含むすべての電源の供給を終了させることができるの
で,陰極線管の消磁を必要最小限の電力で行うことが可
能である。
【0011】また,請求項5によれば,陰極線管の消磁
コイル制御装置において:陰極線管の主電源がオンされ
た後,陰極線管の主電源がオフされるまでの消磁コイル
の駆動時間を検出するタイマと;タイマにより検出され
た時間と,予め設定された基準時間とを比較する比較手
段と;消磁コイルを駆動させる消磁コイル駆動部と;を
含むことを特徴とする消磁コイル制御装置が提供され
る。なお,基準時間は,請求項6に記載のように,消磁
コイルが陰極線管の消磁を行うのに要する時間であるよ
うに設定しておくことが望ましい。
【0012】かかる構成によれば,所定の時間を検出す
るタイマと,所定の時間を比較する比較手段とを備えた
ことにより,優れた効果を奏する上記消磁コイル制御方
法を容易にかつ効果的に実行することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる消磁コイル制御方法及び消磁コイル制御
装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。な
お,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構
成を有する構成要素については,同一の符号を付するこ
とにより重複説明を省略する。
【0014】図1は,本実施の形態にかかる消磁コイル
制御装置の概略的なブロック図である。消磁コイル制御
装置は,図1に示したように,交流常用電源ACの入力
を受けて,交流常用電源ACの電圧レベルを陰極線管内
の各構成要素に対応する電圧レベルに変換する電源部1
と,電源部1により変換された所定レベルの電圧の印加
を受けて画像を形成する陰極線管2と,陰極線管2周囲
に装着されて帯磁した陰極線管2の消磁を行うための消
磁コイル3とを含んでいる。
【0015】消磁コイル制御装置は,さらに,陰極線管
の主電源がオンされた後,陰極線管2の主電源がオフさ
れるまでの消磁コイル3の駆動時間を検出するタイマ6
を含んでいる。
【0016】消磁コイル制御装置は,さらに,タイマ6
により検出された時間と,予め設定された後述の基準時
間とを比較する機能や,各構成要素への電源の供給制御
等を行う制御部5と,消磁コイル3を駆動させる消磁コ
イル駆動部4とを含んでいる。
【0017】なお,上記制御部5の各機能については,
それぞれの機能を有する個別の構成要素を備えるように
してもよい。すなわち,タイマ6により検出された時間
と,予め設定された後述の基準時間とを比較する比較手
段と,各構成要素への電源の供給制御等とをそれぞれ異
なる構成要素としてもよい。
【0018】図2は本実施の形態にかかる消磁コイル制
御方法を説明するための流れ図であり,図3は主電源と
消磁コイルのタイミングチャートである。上記のように
構成された消磁コイル制御装置による消磁コイル制御方
法を,図2及び図3を参照しながら説明する。
【0019】主電源オン/オフ信号によって陰極線管の
主電源がオンされると(ステップS1),制御部5は,
タイマ6による測定を開始させる(ステップS2)とと
もに,消磁コイル駆動部4を制御して消磁コイル3を駆
動させる(ステップS3)。
【0020】主電源オン/オフ信号により陰極線管の主
電源がオフされると,制御部5は,タイマ6により消磁
コイル3の駆動時間を検出する(ステップS4)。ステ
ップS4により検出された消磁コイル3の駆動時間が,
予め設定された基準時間Tを経過したかを判断する(ス
テップS5)。
【0021】ステップS5における判断は,主電源がオ
フされるまで行われる(ステップS7)。ステップS5
における判断の結果,図3に示したように,消磁コイル
3の駆動時間tが予め設定された基準時間Tを経過して
いる(t>T)と判断された場合,消磁コイル3により
消磁作業が完了されたことを意味するので,制御部5
は,消磁コイル制御部4を制御して消磁コイル3の駆動
状態を中止させる(ステップS6)。
【0022】ステップS5における判断の結果,図3に
示したように,消磁コイル3の駆動時間tが予め設定さ
れた基準時間Tを経過していない(t<T)と判断され
た場合,消磁コイル3により陰極線管2が完全に消磁さ
れなかったことを意味する。この場合,主電源がオフさ
れたかを判断して(ステップS7),主電源がオフされ
なかったと判断された場合,制御部5はステップS4以
降の工程を実行する。
【0023】ステップS5における判断の結果,消磁コ
イル3による陰極線管2の消磁が完全に行われなかった
と判断され,かつ,ステップS7における判断の結果,
主電源がオフされたと判断された場合,消磁コイル3を
基準時間だけ駆動させるための制御を行う。
【0024】すなわち,制御部5は,消磁コイル3,及
び,主電源が遮断されても基本的な電源が供給されて駆
動される構成部,例えば,タイマ6,制御部5等(以下
「基本構成部」と称する。)には電源を供給し続ける。
そして,消磁コイル3及び基本構成部以外の構成要素,
特に,陰極線管2の電源をオフさせる(ステップS
8)。
【0025】消磁コイル3及び基本構成部のみが動作し
ている状態で,ステップS4以降の工程を実行する。そ
して,ステップ5において消磁コイル3による陰極線管
2の消磁が完全に行われたと判断された後,消磁コイル
3と基本構成部を含むすべての電源をオフする。
【0026】以上説明したように,本実施の形態によれ
ば,陰極線管2の主電源がオンされてからオフされるま
での消磁コイル3の駆動時間tを検出し,消磁コイル3
が陰極線管2の消磁を行うのに要する時間Tと比較する
ことで,消磁コイル3による陰極線管2の消磁が完全に
終了したかを判断することが可能である。
【0027】そして,消磁コイル3による陰極線管2の
消磁が完全に終了していない場合には,基準時間Tを経
過するまで消磁コイル3を継続して駆動させることで,
陰極線管2の完全に消磁することが可能である。
【0028】従って,消磁コイル3による陰極線管2の
消磁が完全に終了していないうちに陰極線管2の主電源
がオフされた場合であっても,消磁を完全に行うことが
できるため,安定した画面を提供することが可能であ
る。
【0029】さらに,陰極線管2の主電源がオフされる
と同時に陰極線管2への電源の供給は終了させ,消磁コ
イル3による陰極線管2の消磁が終了すると同時に消磁
コイル3を含むすべての電源の供給を終了させることが
できるので,陰極線管2の消磁を必要最小限の電力で行
うことが可能である。
【0030】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる消磁コイル制御方法及び消磁コイル制御装置の好適
な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限
定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載さ
れた技術的思想の範疇内において各種の変更例または修
正例に想到し得ることは明らかであり,それらについて
も当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0031】例えば,上記実施形態においては,制御部
が,タイマにより検出された時間と,予め設定された基
準時間とを比較するとともに,各構成要素への電源の供
給制御を行う場合の一例につき説明したが,本発明はか
かる場合に限定されない。タイマにより検出された時間
と,予め設定された基準動作時間とを比較する比較手段
と,各構成要素への電源の供給制御手段とをそれぞれ異
なる構成要素としても同様に本発明は適用可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明にかかる消磁コイル制御方法及び
消磁コイル制御装置によれば,以下のような優れた効果
を奏する。
【0033】請求項1,2または3のいずれかに記載の
消磁コイル制御方法または請求項5に記載の消磁コイル
制御装置によれば,陰極線管の主電源がオンされてから
オフされるまでの消磁コイルの駆動時間を検出し,駆動
時間が予め設定された基準時間,例えば,請求項4また
は6に記載のように,消磁コイルが陰極線管の消磁を行
うのに要する時間,と比較することで,消磁コイルによ
る陰極線管の消磁が完全に終了したかを判断することが
可能である。
【0034】そして,消磁コイルによる陰極線管の消磁
が完全に終了していない場合には,基準時間を経過する
まで消磁コイルを継続して駆動させることで,陰極線管
の完全に消磁することが可能である。
【0035】従って,消磁コイルによる陰極線管の消磁
が完全に終了していないうちに陰極線管の主電源がオフ
された場合であっても,消磁を完全に行うことができる
ため,安定した画面を提供することが可能である。
【0036】さらに,陰極線管の主電源がオフされると
同時に陰極線管への電源の供給は終了させ,消磁コイル
による陰極線管の消磁が終了すると同時に消磁コイルを
含むすべての電源の供給を終了させることができるの
で,陰極線管の消磁を必要最小限の電力で行うことが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】消磁コイル制御装置の概略を示すブロック図で
ある。
【図2】消磁コイル制御方法を説明するための流れ図で
ある。
【図3】主電源と消磁コイルのタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 電源部 2 陰極線管 3 消磁コイル 4 消磁コイル駆動部 5 制御部 6 タイマ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の消磁コイル制御方法におい
    て:消磁コイルの駆動時間を測定する第1工程と;前記
    消磁コイルの駆動時間と,予め設定された基準時間とを
    比較する第2工程と;前記第2工程において前記消磁コ
    イルの駆動時間の方が前記基準時間より短いと判断され
    た場合,前記消磁コイルを前記基準時間だけ駆動させる
    第3工程と;を含むことを特徴とする消磁コイル制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記消磁コイルの駆動時間の測定は,主
    電源がオンされた時から開始することを特徴とする,請
    求項1に記載の消磁コイル制御方法
  3. 【請求項3】 前記消磁コイルの駆動時間の測定は,主
    電源がオフされた時に終了することを特徴とする,請求
    項1または2に記載の消磁コイル制御方法。
  4. 【請求項4】 前記基準時間は,前記消磁コイルが前記
    陰極線管の消磁を行うのに要する時間であることを特徴
    とする,請求項1,2または3のいずれかに記載の消磁
    コイル制御方法
  5. 【請求項5】 陰極線管の消磁コイル制御装置におい
    て:前記陰極線管の主電源がオンされた後,前記陰極線
    管の主電源がオフされるまでの前記消磁コイルの駆動時
    間を検出するタイマと;前記タイマにより検出された時
    間と,予め設定された基準時間とを比較する比較手段
    と;前記消磁コイルを駆動させる消磁コイル駆動部と;
    を含むことを特徴とする,消磁コイル制御装置。
  6. 【請求項6】 前記基準時間は,前記消磁コイルが前記
    陰極線管の消磁を行うのに要する時間であることを特徴
    とする,請求項5に記載の消磁コイル制御装置。
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