JPH1119529A - ローラミル及びそのエアパージ方法 - Google Patents

ローラミル及びそのエアパージ方法

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JPH1119529A
JPH1119529A JP17969097A JP17969097A JPH1119529A JP H1119529 A JPH1119529 A JP H1119529A JP 17969097 A JP17969097 A JP 17969097A JP 17969097 A JP17969097 A JP 17969097A JP H1119529 A JPH1119529 A JP H1119529A
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air
roller mill
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roller
jet
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JP17969097A
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English (en)
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Kazunori Satou
一教 佐藤
Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
Nobuyasu Meguri
信康 廻
Kazunori Shoji
一紀 正路
Eiji Murakami
英治 村上
Hideo Mitsui
秀雄 三井
Tadashi Hasegawa
忠 長谷川
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕ローラに対するノズルの配置及び当該ノ
ズルから噴射される空気噴流の噴射条件を最適化し、ロ
ーラミルの自励振動を完全に防止する。 【解決手段】 回転テーブル5と当該回転テーブルの上
面に圧接された複数個のタイヤ型の粉砕ローラ1との間
で原料である塊状物11を微粉砕するローラミルにおい
て、前記各粉砕ローラの原料噛み込み側と対向させてそ
れぞれ複数個の空気噴流噴射ノズル17を配置し、これ
らのノズル群から噴射される空気噴流22を前記各粉砕
ローラと回転テーブルとの間の粉砕部に吹き付け、該部
にたまる粉層10をエアパージする。空気噴流の噴射方
向と回転テーブルの上面とのなす角度θを20度以上8
0度未満に調整する。粉層に衝突する空気噴流の最大速
度が11m/s以上になるように噴射条件を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はローラミル及びロー
ラミルのエアパージ方法に係り、特にローラミルの自励
振動を防止する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラでは、排ガス中のNOx低
減及び灰中の未燃分低減を目的とした低公害燃焼や広域
負荷運用が行われ、それに伴って微粉炭機に対しても高
い粉砕性能や信頼性が要求されている。
【0003】石炭をはじめとしてセメント原料や新素材
原料などの塊状物を細かく粉砕する粉砕機(ミル)とし
ては、最近では、回転するテーブルと複数個のタイヤ型
ローラとの間で原料塊状物の粉砕を行う竪型のローラミ
ルが広く用いられており、特に日本国内では、代表機種
としての地位を固めている。
【0004】図23に、従来より知られているローラミ
ルの代表的な構成を示す。この図から明らかなように、
本例のローラミルは、略円筒形のハウジング13と、当
該ハウジング13の下部に配置された略円台状の回転テ
ーブル6と、当該回転テーブル6の上面に油圧力又はス
プリング力等で圧接された複数個のタイヤ型の粉砕ロー
ラ1と、前記回転テーブル6の中心部上方に設けられた
原料供給管12と、当該原料供給管12の外周部に回転
可能に設けられた回転分級機14と、前記回転テーブル
6とハウジング13との間に設けられたスロートベーン
16とから主に構成されている。
【0005】回転テーブル6は、図示しない減速機を介
して図示しないモータに連結されており、当該モータに
よって所要の回転速度で一方向に回転駆動される。粉砕
ローラ1は、回転テーブル6の円周方向に等分に配置さ
れており、回転テーブル6の回転に伴って回転駆動され
る。
【0006】原料供給管12より回転テーブル6の中央
へ供給された原料11は、回転テーブル6の回転に伴う
遠心力によりうず巻状の軌跡を描いて回転テーブル6上
を外周側に移動し、回転テーブル6に形成された粉砕レ
ースと粉砕ローラ1との間に噛み込まれて粉砕される。
ハウジング13の下部には、図示しないダクトを通して
熱風(1次空気)15が導かれており、この熱風15が
回転テーブル6とハウジング13の間に設けられたスロ
ートベーン16によって形成されるエアスロートを通し
て吹き上っている。粉砕後の粉粒体は、このエアスロー
トから吹き上る熱風15によってハウジング13内を上
昇しながら乾燥される。ハウジング13の上方へ輸送さ
れた粉粒体のうち、粒径が粗いものは重力によって落下
し(1次分級)、粉砕部で再粉砕される。一方、1次分
級部を貫通したやや細かな粉粒体は、ハウジング13の
上部に設けた回転式分級機14で2次分級される。
【0007】所定の粒径より小さな微粉は、気流によっ
て搬送され、例えばボイラに付設されたローラミルにお
いては、微粉炭バーナへと送られる。回転式分級機14
を貫通しなかった所定粒径以上の粗粉は、回転テーブル
6の上へ重力により落下し、原料供給管12より供給さ
れたばかりの原料といっしょに再度粉砕される。このよ
うにして、ミル内では粉砕が繰り返され、製品微粉が生
成されていく。
【0008】ローラミルを低負荷で運用する場合や、負
荷減少あるいは停止操作をする際に問題となるのはミル
の振動である。この振動現象は、粉砕ローラのすべりに
起因する一種の摩擦振動であり、振動のタイプとしては
自励振動である。火力発電等に多く用いられている普通
の石炭では、図16に示すように、低負荷運用時、即ち
ミル内の石炭のホールドアップ量が少ないときにこの振
動が激しくなることが多いが、石炭種によってはかなり
の高負荷時にも発生することがある。
【0009】図17に、従来より知られている粉砕ロー
ラ1の支持構造を示す。このタイプのローラミルでは、
ローラブラケット2を介して、ローラピボット3を支軸
として、粉砕ローラ1が回転テーブル6の半径方向に振
り子運動可能なように支持されている。この振り子運動
の機能は大変に重要であり、粉砕ローラ1が、鉄片等粉
砕しにくい異物を噛み込んだ場合、粉砕ローラ1は振り
子運動をすることによって衝撃を回避することができ
る。また、粉砕ローラ1や粉砕レース8が摩耗変形した
ときには、適切な押圧位置(粉砕ローラ1と粉砕レース
8との位置関係)を自動調心的に見つけ出す作用もこの
振り子運動にはある。
【0010】ところで、高負荷粉砕時には、粉砕ローラ
1はほとんど振り子運動をすることがない。上記したよ
うに、ミルの起動時あるいは負荷上昇時などにおいて粉
砕ローラ1が原料を活発に噛み込む場合には、粉砕ロー
ラはゆっくりした速度で振り子運動をするものの、この
振り子動作は自励振動の発生には直接関与しない。
【0011】これに対して、粉砕ローラ1が激しく自励
振動する場合には、図18に符号αで示すように、粉砕
ローラ1が回転テーブル6の外周側へずれるように横す
べりする。粉砕ローラ1が横すべりすると、この動作に
回転テーブル6の回転方向の動きが加わるため、粉砕ロ
ーラ1と粉砕レース8の接触点が正常な位置から回転テ
ーブル6の回転方向の上流側へとずれる。そして、粉砕
ローラ1が、かかる不正な接触点から正常な接触点に戻
ろうとして、図19のような上下振動を発生するのであ
る。粉砕ローラ1の横すべりは、全ての粉砕ローラ1に
ついてほぼ同時に起こることもあるし、ひとつの粉砕ロ
ーラ1の横すべりがきっかけとなって順次他の粉砕ロー
ラが追従することもある。
【0012】以上の説明から明らかなように、ローラミ
ルの振動を粉砕部の機構改善によって抑止しようとする
場合には、粉砕ローラ1の横すべり動作をできるだけ防
ぐことが肝要であることが分かる。
【0013】このような粉砕ローラ1の横すべりは、図
18及び図19に図示した粉砕ローラ1の下部にたまる
圧縮粉層9の崩壊によって発生する。圧縮粉層9は、微
粉粒度が細かくなるに従い脆弱になり、崩壊しやすくな
る。したがって、粉砕ローラ1の噛み込み側にたまる余
分な微粉を取り除けば、粉砕ローラ1の下にある圧縮粉
層は崩壊せず、粉砕ローラ1は安定に転動するようにな
る。
【0014】粉砕ローラ1の下部にたまる微粉を取り除
くための手段としては、従来より圧縮空気を吹きつける
方法が提案されている。なお、圧縮空気を吹きつける方
法は、ローラミルの異常振動を防止する目的のみなら
ず、ミル停止時における残炭パージ等、他の目的のため
にも行われる。
【0015】図20に示すのは、実開昭60−7954
8号公報に記載されたものであって、回転テーブル19
1の中央から外側へ向けて配置された2つのノズル19
3から、ローラ192の微粉生成側(噛み込み部とは反
対方向)に圧縮空気を噴射するようになっている。但
し、この発明の意図は自励振動の防止ではなく、粉砕能
力の向上と過粉砕の防止を実現しようとするところにあ
る。
【0016】図21に示すのは、特開昭63−1716
50号公報に記載されたものであって、ローラミルの振
動を防止するために、ローラ201の噛み込み側に空気
噴出管202を配置した構成になっている。本例装置
は、ローラミルの振動を検出し、検出された振動レベル
が基準上限値を超えたとき、その超過分に応じた風量の
熱風をローラ201の噛み込み側に吹き付けるようにな
っている。
【0017】図22に示すのは、実開昭63−1492
42号公報に記載されたものであって、ローラミルの振
動を防止するために、ボウル(回転テーブル)211の
中央に三又状のノズル212を設け、当該ノズル212
から3個のローラ213の中間部分に気体を水平に噴出
させることを特徴とする。
【0018】その他、公知例に係るローラミルの振動防
止あるいは残炭パージのための空気噴射法としては、実
開平5−60532号公報、実開平5−95651号公
報、実開平6−246179号公報に記載のものを挙げ
ることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ローラミルに自励振動
が発生すると、ミル及びその周辺機器の信頼性が損なわ
れ、かつプラント内の従業員が不快感を味わうことにな
るので、これを完全に回避する必要がある。一方、ロー
ラミルの自励振動を回避する手段としては、回転式分級
機の回転数を下げたり、粉砕荷重を下げる等の手段を採
ることもできるが、このような手段によると製品である
ミル出口の粉粒体の粒度は粗くなり、微粉炭焚ボイラで
は、排ガス中のNOx濃度や灰中未燃分が増加するとい
う問題が発生する。
【0020】これに対して、前掲の各公知例に挙げられ
た方法、即ち粉砕部の粉層をノズルから噴射される空気
噴流にてパージする方法によると、上記の不都合が回避
できるので好都合である。特に、特開昭63−1716
50号公報に記載の方法(図21)、即ちローラ201
の噛み込み側に空気噴出管202から噴射される空気噴
流を吹き付ける方法によると、自励振動の主原因である
噛み込み側の粉層を効率的に除去できるので、他の公知
技術に比べて自励振動を回避する効果が高い。
【0021】しかしながら、前記公知例に記載の方法
は、ローラミルを構成する複数個の粉砕ローラのそれぞ
れに対応してノズル(空気噴出管202)を1本ずつし
か備えず、しかも回転テーブルの外周側から空気噴流を
噴射するので、噛み込み側の粉層を少ない空気流量で広
い範囲にわたって効率的にパージすることが難しく、ロ
ーラミルの自励振動を完全に防止することが難しい。ま
た、当該公知例には、噛み込み側の粉層を最も効率的に
パージするための空気噴流の噴射条件が挙げられていな
いので、この点からも改善の余地がある。
【0022】本発明は、このような従来技術の不備を解
決するためになされたものであって、その目的は、粉砕
ローラに対するノズルの配置及び当該ノズルから噴射さ
れる空気噴流の噴射条件を最適化し、ローラミルの自励
振動を完全に防止することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、ローラミルに関しては、回転テーブルと
当該回転テーブルの上面に圧接された複数個のタイヤ型
の粉砕ローラとの間で原料である塊状物を微粉砕するロ
ーラミルにおいて、前記各粉砕ローラの原料噛み込み側
と対向させてそれぞれ複数個の空気噴流噴射ノズルを配
置し、これらのノズル群から噴射される空気噴流を前記
各粉砕ローラと回転テーブルとの間の粉砕部に吹き付
け、該部にたまる粉層をエアパージするという構成にし
た。
【0024】このように、空気噴流噴射ノズルを各粉砕
ローラの原料噛み込み側と対向に配置し、かつ各粉砕ロ
ーラごとに複数個の空気噴流噴射ノズルを配置すると、
1個の空気噴流噴射ノズルを粉砕ローラの側面方向に配
置する場合に比べて、少ない空気流量で広い範囲にわた
って格段に効率良く粉砕ローラの噛み込み側にたまる粉
層をパージできるので、自励振動の発生をより確実に抑
制することができる。
【0025】なお、前記ノズル群から噴射される空気噴
流の噴射方向と前記回転テーブルの上面とのなす角度と
粉層のパージ効率との間には密接な関係があり、前記角
度は20度以上80度未満、より好ましくは35度以上
55度未満に調整することが望ましい。
【0026】一方、ローラミルのエアパージ方法につい
ては、各粉砕ローラの原料噛み込み側と対向させてそれ
ぞれ複数個の空気噴流噴射ノズルを配置し、これらのノ
ズル群から噴射される空気噴流の噴射方向と回転テーブ
ルの上面とのなす角度を20度以上80度未満に調整す
ると共に、各ノズルの口径、各ノズルの空気噴流噴射口
とエアパージしようとする粉層との距離及び各ノズルか
ら噴射される空気流量を、粉層に衝突する空気噴流の最
大速度が少なくとも11m/s以上、好ましくは15m
/s以上となるように調整するという構成にした。
【0027】複数個の空気噴流噴射ノズルを各粉砕ロー
ラの原料噛み込み側と対向させ、かつこれらのノズル群
から噴射される空気噴流の噴射方向と回転テーブルの上
面とのなす角度を20度以上80度未満に調整しても、
粉層に衝突する空気噴流の噴出速度が不十分である場合
には、粉層を高能率にパージすることができず、ローラ
ミルの自励振動を確実に抑制することが難しい。実験に
よれば、各ノズルの口径や各ノズルと粉層との距離、そ
れに各ノズルから噴射される空気流量を調整することに
よって粉層に衝突する空気噴流の最大速度を11m/s
以上にすると、実用上好ましい粉層のパージ効果が得ら
れ、ローラミルの自励振動を確実に抑制できることがわ
かった。
【0028】なお、粉層のエアパージは、ローラミルが
定格給炭量で運用されている場合には必要がなく、これ
よりも低い給炭量で運用されている場合に必要になる。
一般的には、ローラミルの定格給炭量に対して15%以
上75%未満の給炭運用範囲においてエアパージを実施
する。但し、エアパージが必要になる給炭運用範囲は原
料の種類や性状に応じて変化するので、これにあわせて
エアパージを実施する給炭運用範囲を適宜変更すること
が好ましい。また、エアパージは、ローラミルの自励振
動が発生しやすいローラミルの減負荷過程又は停止過程
で実施することが好ましい。
【0029】また、エアパージ用に供給される空気流量
は、多いほどパージ効果が上がるが、微粉炭焚きボイラ
においては蒸気特性(蒸気温度や圧力)に対する外乱も
大きくなるため、かかる不都合を防止するため、一次空
気の0.4%以上3%未満にすることが好ましい。
【0030】さらに、エアパージに際しては、各粉砕ロ
ーラに対応して備えられた各ノズル群から同時に空気噴
流を噴射することもできるが、エアパージ用に供給され
る空気流量を抑制するため、各粉砕ローラに対応して備
えられた各ノズル群のうち、1個又は2個の粉砕ローラ
に対応して備えられたノズル群から順番に空気噴流を噴
射することが好ましい。この場合、各粉砕ローラに対応
して備えられた各ノズル群から各ノズル群ごとに順番に
空気噴流を噴射することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例に係る
ローラミルを、図1〜図5に基づいて説明する。図1は
本例に係るローラミルの全体構造図、図2はローラミル
の空気噴流噴射ノズル設定部を回転テーブルの上流側か
ら見た側面図、図3はローラミルの空気噴流噴射ノズル
設定部を回転テーブルの上面側から見た平面図、図4は
ローラミルの空気噴流噴射ノズル設定部を回転テーブル
の外周側から見た側面図、図5はエアパージ用ノズルの
一例を示す要部断面図である。
【0032】図1〜図4から明らかなように、本例のロ
ーラミルは、図23に示した従来のローラミルの所定部
分に所定構造のエアページ用のノズル装置を設けたこと
を特徴とする。したがって、本発明の特徴部であるノズ
ル装置以外の部分については、重複を避けるため、図1
〜図4の対応部分に前出の図23と同一の符号を表示し
て説明を省略する。
【0033】図1〜図3に示すように、本例のローラミ
ルに備えられるエアパージ用のノズル装置は、図示しな
い圧縮空気発生機に接続された圧縮空気供給配管33a
と、当該圧縮空気供給配管33aの先端部に取り付けら
れたノズルヘッド33と、当該ノズルヘッド33に連結
された複数本(図示の例では、5本)のノズル17とか
ら構成されており、図1及び図4に示すように、各粉砕
ローラ1の噛み込み側に配置されている。ノズルヘッド
33は、図3に示すように、粉砕ローラ1の粉砕面の曲
率に応じて円弧状に形成されている。また、複数本のノ
ズル17は、図2に示すように、粉砕ローラ1の幅方向
に配列されており、少なくとも粉砕ローラ1の幅方向の
全領域について、その噛み込み側にたまっている粉層を
パージできるようになっている。さらに、各ノズル17
の先端部(噴出孔の開口部)は、図2に示すように、回
転テーブル6に設けられた粉砕レース8の曲率に応じて
円弧状に配列されており、各ノズル17の先端部から粉
砕レース8の表面までの距離、即ちスタンドオフ距離X
sが一定に調整されている。最適なスタンドオフ距離X
sの決定方法については、後に詳述する。
【0034】前記各ノズル17から噴射される空気噴流
22の噴射方向と回転テーブル6の上面とのなす角度θ
(図4参照)は、0゜<θ<90゜の範囲で任意に設定
できるが、0゜<θ<20゜の範囲及び80゜<θ<9
0゜の範囲では粉層のパージ効率が悪いため、20度以
上80度未満、より好ましくは、35度以上55度未満
に設定することが望ましい。
【0035】前記ノズル17としては、図5に示すよう
に、上流の空気流路19から噴出孔21に至る絞り部2
0の傾斜角度αがなるべく小さいものが用いられる。絞
り部20の傾斜角度αを小さくすることで、ノズル17
内における圧力損失を小さくすることができ、低圧力で
多くの空気噴流を粉砕部に噴射できる。
【0036】次に、前記のノズル装置を用いて、粉砕ロ
ーラと回転テーブルとの間の粉砕部にたまる粉層をエア
パージする方法について説明する。
【0037】エアパージ用の圧縮空気18は、ハウジン
グ13の外部から圧縮空気供給配管33aを通じて導か
れ、ノズルヘッド33から分岐されたノズル17を通じ
て、粉砕ローラ1の噛み込み側に所定の傾斜角度θで噴
射される。ノズル17の先端から噴射された空気噴流2
2は、粉砕ローラ1の噛み込み部にたまっている粉層1
0をパージする。
【0038】本例のノズル装置は、粉砕ローラ1の噛み
込み部と対向に配置され、かつ1個のノズルヘッド33
に5本のノズル17を並列して成るので、粉砕ローラ1
の幅方向の全領域にわたって噛み込み部にたまる粉層1
0を高能率にパージすることができる。なお、前記実施
形態例においては、ノズル17の本数を5本としたが、
本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、ローラ
のサイズ等に応じて5本以下の複数本とすることもでき
るし、5本以上の複数本とすることもできる。
【0039】エアパージは、常時行う必要はなく、自励
振動の発生しやすい操作条件に対応させて行えば足り
る。この場合、前出の特開昭63−171650号公報
に記載された技術のように、振動センサの検知レベルに
応じてエアパージを行うのではなく、自励振動の発生頻
度の高い条件が分っているので、その条件に相当する給
炭量になった時点で、自動的にエアパージを実行する。
即ち、給炭機に対する給炭量指令に応じてエアパージを
実行するのが本発明の特徴である。
【0040】図6に示すように、給炭量と炭種と自励振
動の振幅との間には密接な関係があり、特定の炭種を特
定の給炭量で供給したときに自励振動の振幅が急激に大
きくなる。なお、図6では、横軸に実際の給炭量Qc
定格給炭量Qc1で割って無次元化した値(Qc /Qc1
を表示している。
【0041】ここで、定格給炭量Qc1とは、ハードグロ
ーブ粉砕性指数HGI=50の石炭において、微粉粒度
(200メッシュ通過あるいは75μm以下)が重量率
70%となる給炭量のことである。図6から明らかなよ
うに、連続給炭運用範囲に対して、炭種AについてはQ
c /Qc1の値が0.15〜0.60の範囲でエアパージ
を実施し、炭種BについてはQc /Qc1の値が0.15
〜0.75の範囲でエアパージを実施する。いずれの炭
種でも、例えば定格給炭量が80t/hのローラミルで
あれば、少なくとも12t/hを超える範囲においてエ
アパージを実施することになる。広い領域でエアパージ
の必要な炭種Bは、自励振動の生じやすい石炭である。
このように、本発明のエアパージ方法は、炭種に応じて
エアパージの実施領域を変化させるので、炭種に関係な
くローラミルの自励振動を確実に防止することができ
る。
【0042】ローラミルの自励振動は、給炭量を急速に
減少させていく減負荷過程や、ミルの停止過程の給炭機
停止後に発生しやすい。本発明においては、図7に示す
ように、給炭機停止指令に基づいて給炭機が停止したタ
イミングでエアパージを開始し、ミルが停止(モータ停
止)する直前までエアパージを実施する。このように、
ミル停止時においてエアパージを実施すると、回転テー
ブル6上に石炭を残さないので、残炭による自然発火の
防止等に対しても有効である。
【0043】なお、一般的なローラミルには3個の粉砕
ローラが備えられており、本発明のローラミルには各粉
砕ローラごとにエアパージ用のノズル装置が備えられて
いるが、全てのノズル装置から同時に空気噴流22を噴
出させて3個の粉砕ローラに対するエアパージを同時に
行う必要な必ずしもなく、各粉砕ローラごとに、あるい
は2つの粉砕ローラの組み合わせごとに順番に行うこと
もできる。即ち、3個の粉砕ローラに対して同時にエア
パージを行えば自励振動をより的確に抑制できるが、大
量のエアパージ用空気を消費するので、設備コストが高
価になるためである。特に、プラント内に複数のローラ
ミルが備えられている場合において、全てのローラミル
について全ての粉砕ローラを同時にエアパージしようと
すると、かかる不都合が顕著になる。
【0044】したがって、プラント内に備えられた複数
のローラミルのうちの1台のみが負荷低減あるいは停止
操作に入り、自励振動を起こす可能性が高くなった場合
には、当該ローラミルを構成する全ての粉砕ローラにつ
いて同時にエアパージを行うことができる。対象となる
ローラミルが一台なので、パージ用の空気を3つの粉砕
ローラに対し同時に消費しても問題はないからである。
これに対して、全台のローラミルが一勢に負荷低減操作
に入る場合には、エアパージ用の空気量を節約するた
め、各ローラミルを構成する3個の粉砕ローラを順番に
エアパージするという方法を採ることが好ましい。
【0045】次に、本発明における最適エアパージ条件
について説明する。当該最適エアパージ条件は、図8〜
図11に示す実験の結果、導き出されたものである。
【0046】図8及び図9に、本実験の実験装置と実験
条件とを示す。図8から明らかなように、本実験では、
直径300mmの皿型円板28の上に、実機においてロ
ーラミルに自励振動を発生させる粉層を構成する微粉体
と粒度が一致する3kgの資料粉26を山型に乗せ、圧
縮空気18の流量及びノズル17の出口から試料紛26
の頂部までの距離xを種々変更しつつ、資料粉26の中
心直上に配置されたノズル17から空気噴流22を3秒
間だけ噴射し、図9に示すように、パージされた資料粉
26の質量Δmと、山型の試料紛層26に形成されるく
ぼみ27の直径Dを測定した。ノズル17の内径D1
8mmとし、当該ノズル17を含む皿型円板28の周囲
をヴェント32を有する直径が930mmのアクリルカ
バー31で覆った。なお、空気流量は、フロート式の流
量計29で測定し、空気噴流22の断続は、配管中に設
けられた三方切替弁を操作することによって行った。
【0047】図10に、圧縮空気18の流量Aを0.0
24kg/3secとしたときの距離xの変化に対する
パージされた資料粉26の質量Δmの変化を示す。この
図から明らかなように、パージされて飛び散った粉体の
質量Δmは、x=200mmにおいて最大となり、ノズ
ル17を試料粉層26に近づけ過ぎても、パージ量Δm
を多くできないことが明らかになった。なお、距離xを
400mm以上にすると、Δmは急減する。これは、空
気噴流22が試料粉層に衝突するエネルギーが拡散し弱
まってしまうためである。
【0048】図11に、圧縮空気18の流量Aを0.0
24kg/3secとしたときの距離xの変化に対する
試料粉層26の頂部に形成されるくぼみの直径Dcの変
化を示す。この図から明らかなように、試料粉層26の
頂部にできるくぼみは、x=200〜300mmの範囲
で最大に達することが分かる。これら図10及び図11
の試験結果から、同一の空気流量で、パージ効果を最大
にするためには最適な噴射距離が存在することが明らか
になった。
【0049】これらの結果から、最適なパージ条件を導
きだすことができる。即ち、ノズル17の口径D1 と空
気流量Aとからノズル17から噴射される空気噴流の噴
出流速が求まるので、これにノズル17から試料粉層2
6までの噴射距離xを加えて演算することにより、図1
2に示す最適エアパージ条件における空気噴流の中心最
大速度Ua が一義的に求まり、その値はおよそ17.5
m/sになる。実際には、空気噴流22の乱れや、中心
軸に対する空気噴流22の非対称性が影響するため、多
少流速が低下しても好適なパージ効果を保持することが
でき、中心最大速度Ua=11m/s以上、より好まし
くはUa=15m/s以上の範囲で好適なパージ効果を
得ることができる。
【0050】なお、空気噴流の流速を高くするほどパー
ジ効果を上げることができるが、その反面、ボイラに導
入される空気量が過大になって、蒸気特性に悪影響を与
える結果になるので、計算によって求められた最適な中
心最大速度Ua=17.5m/sを中心として、11m
/s以上24m/s未満、より好ましくは15m/s以
上20m/s未満が望ましい流速条件であると考えられ
る。
【0051】また、ボイラに導入される空気量を抑制し
て蒸気特性を安定化するため、パージ用に使用する空気
流量は、一次空気の0.4%以上、最大でも3%未満に
抑えることが望ましい。
【0052】図13は、小型のローラミル(ベンチスケ
ールの試験装置)に対し、粉砕部のみを利用するバッチ
式の粉砕を行い、エアパージの有無による振動特性の変
化を比較したものである。縦軸の振幅δocは、ローラミ
ル空転時(粉砕ローラ1と粉砕レース8がメタルコンタ
クトする)の振幅δoc1 で割ることにより無元化した値
である。エアパージは、上記の最適条件に設定して行っ
た。この図から明らかなように、エアパージ無しの場合
には、粉砕開始してからしばらくすると、粉層の粒度が
細かくなって振幅δocが急増して自励振動が発生し、δ
ocの高い状態がずっと持続する。これに対して、エアパ
ージを行った場合には、はじめはエアパージ無しの場合
と同様にδocが増加するものの、粉砕が進んで細かな粉
体が生成されるにつれてそれがエアパージされるため、
振幅が減少する。この結果から、エアパージによる振動
抑制効果が確認された。
【0053】図14は、実験によって求められた最適条
件のエアパージを実機ローラミルに適用した場合の効果
を、エアパージ無しの場合と比較したものである。これ
は、連続給炭による定常粉砕の結果である。エアパージ
は、連続的に実施した。横軸のミル内石炭ホールドアッ
プWは、定格給炭負荷運用時におけるミル内石炭ホール
ドアップW1 で割ることにより無次元化した。また、縦
軸の振幅δocも、空転時における振幅δoc1 で割ること
により無次元化して表した。この図から明らかなよう
に、エアパージ無しの場合には、W/W1 が0.35の
付近において、振幅δocが急増し、激しい自励振動が生
じたが、前記の最適条件でエアパージを行った場合に
は、振幅は低いレベルに抑えられている。したがってエ
アパージは、実機のローラミルが定常運用をする場合に
おいても大変に有効であることが分かった。
【0054】図15は、ローラミルの停止過程において
エアパージを実施したものである。エアパージは、給炭
機停止と同時に開始した。この図から明らかなように、
エアパージ無しの場合には、給炭機停止後に、残炭を粉
砕する過程で激しい自励振動が発生する。これに対し
て、前記の最適条件でエアパージを行った場合には、わ
ずかに振幅レベルが上昇する傾向はあるものの、振動は
著しく軽減され、静粛にミルを停止できる。このよう
に、本考案を具体化したエアパージ法は、一定負荷運用
時の振動防止のみならず、ミル停止過程の自励振動防止
に対しても有効である。また、ミル停止時におけるエア
パージは、振動防止のみならず、自然発火や爆発を防ぐ
目的の残炭パージとしても有効である。
【0055】なお、本発明に係るエアパージ装置及びエ
アパージ方法は、3個の粉砕ローラが三角形の加圧フレ
ームの下部に一体に支持される構造のローラミルばかり
でなく、それぞれの粉砕ローラが片持ちばりのようにア
ームによって独立に支持されるローラミルにも適用でき
ることは勿論のことであり、いずれの場合にも自励振動
の抑制に顕著な効果がある。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
空気噴流噴射ノズルを各粉砕ローラの原料噛み込み側と
対向に配置し、かつ各粉砕ローラごとに複数個の空気噴
流噴射ノズルを配置したので、1個の空気噴流噴射ノズ
ルを粉砕ローラの側面方向に配置する場合に比べて、少
ない空気流量で広い範囲にわたって格段に効率良く粉砕
ローラの噛み込み側にたまる粉層をパージすることがで
き、自励振動の発生をより確実に抑制することができ
る。
【0057】また、ノズルの口径や各ノズルと粉層との
距離、それに各ノズルから噴射される空気流量を調整す
ることによって粉層に衝突する空気噴流の最大速度を1
1m/s以上にしたので、実用上好ましい粉層のパージ
効果が得られ、ローラミルの自励振動を確実に抑制する
ことができる。
【0058】さらには、従来技術のように、ローラミル
の振動を検出し、検出された振動レベルに応じた量の空
気噴流を噴射するのではなく、ローラミルが予め知得さ
れている自励振動を起こしやすい運用状態に至ったとき
に予め実験によって求められた最適な一定流量のパージ
用空気噴流を噴射するので、エアパージ装置の簡略化と
エアパージ方法の効率化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローラミルの全体構造図である。
【図2】本発明に係るローラミルの空気噴流噴射ノズル
設定部を回転テーブルの上流側から見た側面図である。
【図3】本発明に係るローラミルの空気噴流噴射ノズル
設定部を回転テーブルの上面側から見た平面図である。
【図4】本発明に係るローラミルの空気噴流噴射ノズル
設定部を回転テーブルの外周側から見た側面図である。
【図5】エアパージ用ノズルの一例を示す要部断面図で
ある。
【図6】炭種によるエアパージの適用範囲の相違を示す
グラフ図である。
【図7】ローラミル停止過程におけるエアパージのタイ
ミングを示すグラフ図である。
【図8】本発明の効果を確認する実験装置の構成図であ
る。
【図9】実験後の粉層を状態を示す模式図である。
【図10】図8の実験装置によって得られた実験データ
を示すグラフ図である。
【図11】図8の実験装置によって得られた他の実験デ
ータを示すグラフ図である。
【図12】ノズルから噴射される空気噴流のモデルを示
す模式図である。
【図13】本発明の効果を示すグラフ図である。
【図14】本発明の効果を示すグラフ図である。
【図15】本発明の効果を示すグラフ図である。
【図16】ミル内の石炭ホールドアップ量と自励振動と
の関係を示すグラフ図である。
【図17】粉砕ローラの支持機構を模式的に示す要部側
面図である。
【図18】横すべり発生時における粉砕ローラの挙動を
示す要部側面図である。
【図19】自励振動発生時における粉砕ローラの挙動を
示す要部側面図である。
【図20】公知例に係るローラミルの要部平面図であ
る。
【図21】公知例に係るローラミルの要部側面図であ
る。
【図22】公知例に係るローラミルの要部平面図であ
る。
【図23】従来より知られている一般的なローラミルの
構成図である。
【符号の説明】
1 粉砕ローラ 6 回転テーブル 8 粉砕レース 10 原料粉層 11 粉砕原料 12 原料供給管 13 ハウジング 14 回転分級機 15 一次空気 16 スロートベーン 17 ノズル 18 圧縮空気 19 空気流路 20 絞り部 21 噴出孔 22 空気噴流 26 資料粉層 28 皿型円板 29 流量計 30 三方切替弁 31 アクリルカバー 32 ヴェント 33 ノズルヘッド x 噴射距離 θ 噴射角度 D1 ノズル内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正路 一紀 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 村上 英治 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 三井 秀雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 長谷川 忠 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルと当該回転テーブルの上面
    に圧接された複数個のタイヤ型の粉砕ローラとの間で原
    料である塊状物を微粉砕するローラミルにおいて、前記
    各粉砕ローラの原料噛み込み側と対向させてそれぞれ複
    数個の空気噴流噴射ノズルを配置し、これらのノズル群
    から噴射される空気噴流を前記各粉砕ローラと回転テー
    ブルとの間の粉砕部に吹き付け、該部にたまる粉層をエ
    アパージすることを特徴とするローラミル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のローラミルにおいて、
    前記ノズル群から噴射される空気噴流の噴射方向と前記
    回転テーブルの上面とのなす角度を、20度以上80度
    未満に調整したことを特徴とするローラミル。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のローラミルにおいて、
    前記ノズル群から噴射される空気噴流の噴射方向と前記
    回転テーブルの上面とのなす角度を、35度以上55度
    未満に調整したことを特徴とするローラミル。
  4. 【請求項4】 回転テーブルと当該回転テーブルの上面
    に圧接された複数個のタイヤ型の粉砕ローラとの間で原
    料である塊状物を微粉砕するローラミルに空気噴流噴射
    ノズルを備え、当該ノズルから噴射される空気噴流によ
    り前記粉砕ローラの原料噛み込み側にたまる粉層をエア
    パージするローラミルのエアパージ方法において、前記
    各粉砕ローラの原料噛み込み側と対向させてそれぞれ複
    数個の空気噴流噴射ノズルを配置し、これらのノズル群
    から噴射される空気噴流の噴射方向と前記回転テーブル
    の上面とのなす角度を20度以上80度未満に調整する
    と共に、前記各ノズルの口径、前記各ノズルの空気噴流
    噴射口とエアパージしようとする粉層との距離及び前記
    各ノズルから噴射される空気流量を、前記粉層に衝突す
    る空気噴流の最大速度が少なくとも11m/s以上とな
    るように調整することを特徴とするローラミルのエアパ
    ージ方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のローラミルのエアパー
    ジ方法において、前記粉層に衝突する空気噴流の最大速
    度を、15m/s以上とすることを特徴とするローラミ
    ルのエアパージ方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のローラミルのエアパー
    ジ方法において、前記ローラミルの定格給炭量に対し
    て、15%以上75%未満の給炭運用範囲においてエア
    パージを実施することを特徴とするローラミルのエアパ
    ージ方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のローラミルのエアパー
    ジ方法において、微粉砕しようとする原料の種類や性状
    に応じて、エアパージを実施する給炭運用範囲を変更す
    ることを特徴とするローラミルのエアパージ方法。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載のローラミルのエアパー
    ジ方法において、前記ローラミルの減負荷過程でエアパ
    ージを実施することを特徴とするローラミルのエアパー
    ジ方法。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載のローラミルのエアパー
    ジ方法において、前記ローラミルの停止過程でエアパー
    ジを実施することを特徴とするローラミルのエアパージ
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項4に記載のローラミルのエアパ
    ージ方法において、前記ローラミルで使用する全空気流
    量の0.4%以上3%未満に相当する流量の空気をエア
    パージ用として前記ノズルから噴射することを特徴とす
    るローラミルのエアパージ方法。
  11. 【請求項11】 請求項4に記載のローラミルのエアパ
    ージ方法において、前記各粉砕ローラに対応して備えら
    れた各ノズル群から同時に空気噴流を噴射することを特
    徴とするローラミルのエアパージ方法。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載のローラミルのエアパ
    ージ方法において、前記各粉砕ローラに対応して備えら
    れた各ノズル群のうち、1個又は2個の粉砕ローラに対
    応して備えられたノズル群から順番に空気噴流を噴射す
    ることを特徴とするローラミルのエアパージ方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のローラミルのエア
    パージ方法において、前記各粉砕ローラに対応して備え
    られた各ノズル群から各ノズル群ごとに順番に空気噴流
    を噴射することを特徴とするローラミルのエアパージ方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178839A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Ube Machinery Corporation Ltd 竪型粉砕機の制御方法
JP2018051524A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 三菱日立パワーシステムズ株式会社 炭素含有固体燃料粉砕装置及び炭素含有固体燃料粉砕装置の清掃方法

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