JPH11195257A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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Publication number
JPH11195257A
JPH11195257A JP9360471A JP36047197A JPH11195257A JP H11195257 A JPH11195257 A JP H11195257A JP 9360471 A JP9360471 A JP 9360471A JP 36047197 A JP36047197 A JP 36047197A JP H11195257 A JPH11195257 A JP H11195257A
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JP
Japan
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signal
circuit
supplied
frequency
signals
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JP9360471A
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Inventor
Takaharu Watanabe
隆治 渡辺
Tatsuya Hine
龍哉 日根
Yuji Yanagi
裕二 柳
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録信号の有無の判別を確実に行う。 【解決手段】 入力端子101〜104からの再生パイ
ロット信号が積分器108を通じてラッチ回路109に
供給される。また端子101〜104からの信号が、そ
れぞれピーク値検波器110〜113を通じてラッチ回
路114〜117に供給される。さらにラッチ回路10
9からの信号が比較器121で判別スレッショルドレベ
ルAと比較され、ラッチ回路114〜117からの信号
が比較器123〜126で判別スレッショルドレベルB
と比較される。そして比較器121からの再生パイロッ
ト信号の平均値の判別データと、ラッチ回路114〜1
17からの再生パイロット信号の最大値の判別データが
オア回路129に供給され、いずれかの判定データが得
られたときに記録信号有り、得られなかったときに記録
信号無しの検出結果が出力端子130に取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる4周波の
パイロット信号を用いてトラッキングサーボを行うVC
R装置等に適用される再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる4周波(f1 、f2 、f3 、f
4 )のパイロット信号を用いてトラッキングサーボを行
うVCR装置、例えば8ミリ方式のビデオ装置において
は、それぞれのパイロット信号の周波数が、例えばf1
= 6.5fH 、f2 = 7.5fH 、f3 =10.5fH 、f4 =
9.5fH (fH は水平周波数)に定められる。これによ
って隣接トラックのパイロット信号との周波数差は、常
にfH または3fH になるようにされているものであ
る。
【0003】そこで再生時には、トラッキングしたいト
ラックのパイロット信号の周波数を再生信号に乗算する
ことで、隣接トラックからのパイロット信号の成分がf
H 及び3fH に低域変換される。そしてこの低域変換さ
れた信号からバンドパスフィルタを用いてfH 及び3f
H の成分を抽出して、上述の低域変換されたパイロット
信号の成分を検出する。さらにこれらの抽出信号をエン
ベロープ検波し、その差分信号からトラッキングサーボ
の誤差信号を得るようにされている。
【0004】ここでパイロット信号の成分をfH 及び3
fH に低域変換しているのは、元の周波数で100kH
z〜166kHzのパイロット信号の各周波数を直接検
波しようとすると、極めてQ値の高い急峻な特性のバン
ドパスフィルタ等が必要とされるためである。すなわち
信号を低域変換することで、比較的Q値の低いバンドパ
スフィルタでも検出器を構成することができるようにし
ているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のような
VCR装置において、例えば未記録の磁気テープが装填
されて再生が行われると、画面上にいわゆる砂嵐状のノ
イズが発生し、極めて見苦しい画像が表示されてしまう
ことになる。そこで従来から、再生信号中の輝度信号の
レベルを判別して、再生信号が未記録の磁気テープから
のノイズであると判断されたときには画像の表示を中止
して、画面をミューティングする手段が用いられてい
る。
【0006】ところがこのような輝度信号のレベルを判
別する手段では、必ずしも確実に判別を行うことができ
るものではない。このため誤判別によって記録済テープ
の再生が行われない事態を無くすように判別のレベルを
設定すると、未記録の磁気テープの再生の際に画像が表
示されてしまう恐れが生じやすくなってしまう。また判
別のために特別なレベル判別回路等を設けることになっ
て、そのためのスペースや部品コストの上昇の問題も生
じる。
【0007】さらに、このような判別をいわゆるアナロ
グ処理で行っている場合には、個々の部品(アナログI
C)のばらつきや温度特性等によって、安定な判別を行
うことができない等の問題も生じやすいものであった。
【0008】この出願はこのような点に鑑みて成された
ものであって、解決しようとする問題点は、従来の装置
では記録信号の有無の判別を確実に行うことができず、
誤判別の恐れが大きいものであると共に、判別のために
特別なレベル判別回路等を設けることによるスペースや
部品コストの上昇の問題や、判別をアナログ処理で行っ
ている場合には、個々の部品のばらつきや温度特性等に
よって安定な判別を行うことができない等の問題も生じ
ていたというものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、トラッキングサーボのための4周波のパイロット信
号を用いて記録信号の有無の判別を行うようにしたもの
であって、これによれば、記録信号の有無の判別を確実
に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】すなわち本発明は、4周波のパイ
ロット信号を検出してトラッキングサーボを行う再生装
置において、再生される記録媒体上の記録信号の有無の
判別を検出されたパイロット信号を用いて行ってなるも
のである。
【0011】ところで本願出願人は、先に4周波のパイ
ロット信号をそれぞれ独立に検波検出し、これらの検波
検出された信号を用いてトラッキングサーボを行う再生
装置を提案(特願平9−357442号)した。図4、
図5は先願の再生装置の説明のためのブロック図であ
る。
【0012】すなわち図4において、磁気テープ1に記
録された信号が記録再生ヘッド(ヘリカルスキャン型の
回転ヘッドを代表して示す)2を通じて再生される。こ
の再生信号(PB・RF信号)が再生アンプ3を通じ
て、後段回路での折り返し歪み等を避けるために帯域を
サンプリング周波数の1/2以下に制限するローパスフ
ィルタ(LPF)4に供給される。そしてこのローパス
フィルタ4で帯域制限された信号が後段のA/D変換回
路5に供給される。
【0013】さらにこのA/D変換回路5でデジタル化
された信号が、それぞれ上述の4周波(f1 、f2 、f
3 、f4 )に対応したバンドパスフィルタ(BPF)+
エンベロープ検波回路+ローパスフィルタ(LPF)の
信号処理回路6、7、8、9に供給されて各パイロット
信号の検波検出が行われる。なお、処理回路6〜9にお
ける各フィルタは、従来のアナログ回路では構成が困難
なものであるが、本願においてはデジタル信号処理を行
うことによって実現されるものである。
【0014】これらの処理回路6、7、8、9で検波検
出された4周波(f1 、f2 、f3、f4 )の各再生パ
イロット信号(PB・ATF・PILOT信号)の信号
レベルの情報が、それぞれデータラッチ回路10、1
1、12、13に供給される。さらにこれらのラッチ回
路10〜13には、ATF・PILOTデータラッチ信
号発生部14からのラッチタイミング信号が供給され
る。
【0015】そしてこれらのラッチ回路10〜13にラ
ッチされた信号情報が、後述するトラッキングサーボの
位相エラー(ATFエラー)の計算+トラッキングサー
ボの位相エラー信号の自動利得制御(AGC)の計算+
トラックパターンの判別等を行う演算回路15に供給さ
れる。
【0016】また例えばテープ移送機構のキャプスタン
の回転速度を検出するFG検出素子16からの信号が、
キャプスタンFG信号(CFG)検出回路(波形成形回
路)17に供給されて矩形波のキャプスタンFG信号が
検出される。この検出されたキャプスタンFG信号がC
FG周期検出回路18に供給される。そしてこのCFG
周期検出回路18からの信号がキャプスタン速度エラー
の計算を行う演算回路19に供給される。
【0017】さらに上述の演算回路15からのトラック
パターンの判別信号が演算回路19に供給される。これ
によってこの演算回路19では、判別された標準モード
と低速モードのトラックパターンに応じて、キャプスタ
ン速度エラーの計算が行われて、必要な速度エラー信号
が出力される。
【0018】この速度エラー信号の出力と、上述の演算
回路15からの位相エラー信号の出力が加算されてD/
A変換回路20に供給される。このD/A変換回路20
でアナログ化された信号が電力増幅回路21に供給され
る。そして電力増幅された信号がモータドライバ回路2
2に供給されて、テープ移送機構のキャプスタン駆動モ
ータ23の駆動が行われる。
【0019】すなわちこの装置において、処理回路6、
7、8、9からは、4周波(f1 、f2 、f3 、f4 )
の各再生パイロット信号のレベルが、それぞれ独立に取
り出されている。そしてこれらの各再生パイロット信号
のレベルを用いて、演算回路15にて、トラッキングサ
ーボの位相エラーの計算、位相エラー信号の自動利得制
御の計算、トラックパターンの判別等が行われる。
【0020】さらに図5には、上述のバンドパスフィル
タ(BPF)+エンベロープ検波回路+ローパスフィル
タ(LPF)の信号処理回路6、7、8、9の具体的な
構成を示す。この図5において、入力端子30には上述
のA/D変換回路5からのデジタル信号が供給される。
ここでA/D変換回路5のサンプリングレートは、例え
ば4fsc(fscはクロマ信号の副搬送周波数で、例えば
NTSC方式では14.318181MHz、PAL方式では14.187
500MHz)とした場合である。
【0021】この入力端子30からの信号データが、信
号処理の時間間隔を落とすためのハーフバンドフィルタ
(HBF)31、32、33に順次供給される。これに
よって信号レートは、入力の4fscから、2fsc、fsc
と順に低下され、ハーフバンドフィルタ33の出力で
は、信号レートはfsc/2とされる。このハーフバンド
フィルタ33の出力が、それぞれ4周波(f1 、f2 、
f3 、f4 )に対応したエンベロープ検波回路91、9
2、93、94に供給される。
【0022】このエンベロープ検波回路91において
は、まずハーフバンドフィルタ33からの信号と、信号
発生器34からの周波数f1 のサイン波信号が乗算器3
5で乗算される。この乗算出力が、信号処理の時間間隔
を落とすためのハーフバンドフィルタ(HBF)36、
37、38、39に順次供給される。
【0023】これによって、信号レートがfsc/2か
ら、fsc/4、fsc/16と順に低下され、ハーフバン
ドフィルタ39の出力の信号レートはfsc/32とされ
る。このハーフバンドフィルタ39の出力信号が、ロー
パスフィルタ(LPF)40を通じて2乗回路41に供
給される。そしてこの2乗された信号データが加算回路
42に供給される。
【0024】また、ハーフバンドフィルタ33からの信
号と、信号発生器43からの周波数f1 のコサイン波信
号が乗算器44で乗算される。この乗算出力が、信号処
理の時間間隔を落とすためのハーフバンドフィルタ(H
BF)45、46、47、48に順次供給される。
【0025】これによって、信号レートがfsc/2か
ら、fsc/4、fsc/16と順に低下され、ハーフバン
ドフィルタ48の出力の信号レートはfsc/32とされ
る。このハーフバンドフィルタ48の出力信号が、ロー
パスフィルタ(LPF)49を通じて2乗回路50に供
給される。そしてこの2乗された信号データが加算回路
42に供給される。
【0026】さらにこの加算回路42で加算された信号
データが平方根(ルート)の計算回路51に供給され、
この計算回路51からの信号がローパスフィルタ(LP
F)52を通じて出力端子53に取り出される。これに
よって、周波数f1 のパイロット信号の絶対値が検波検
出される。
【0027】すなわちこの回路において、例えば再生信
号に含まれる周波数f1 のパイロット信号のレベル(振
幅)をAとすると、入力信号(Input )は Input =Asin (2π×f1 ×t+α) で表される。
【0028】一方、信号発生器34、43で発生された
信号の振幅をBとして、この信号を乗算して2乗した
後、加算された計算回路51の入力は、 入力=(Input ×Bsin(ω1 ×t) )2 +(Input ×Bcos(ω1 ×t) )2 =(Input ×B)2 ×〔(sin(ω1 ×t) )2 +(cos(ω1 ×t) )2 〕 =(AB)2 ×(sin(ω1 ×t+α) )2 =(AB)2 ×(1−cos(2ω1 ×t+α) )/2 ・・・〔式1〕 となる。
【0029】ここで〔式1〕の信号の周波数成分は、 DC成分 → 大きさ(AB)2 AC成分 → 振幅 (AB)2 、周波数 2×f1 となり、計算回路51の入力には、周波数f1 のパイロ
ット信号の振幅成分の2乗に比例する値を得ることがで
きる。そこでこの計算回路51で平方根(ルート)を取
ることによって、周波数f1 のパイロット信号の振幅成
分の絶対値を得ることができる。
【0030】なお上述の回路において、乗算器35、4
4を通した後の周波数f1 の成分はDCに落ちている。
そこでローパスフィルタ40、49、52では、DC成
分のみを抜き出す。すなわち乗算器35及び44からロ
ーパスフィルタ52までのフィルタ特性はDC成分のみ
を通すものである。
【0031】ここで周波数f1 のパイロット信号以外の
成分を落とすためには、特にfH 、2fH 、3fH の信
号成分を充分に落とす必要がある。そこで上述のフィル
タのカットオフ特性は、300Hz〜1kHz程度に設
計される。これによって〔式1〕の2f1 の周波数成分
を充分に落とすことができる。
【0032】さらにエンベロープ検波回路92において
も、同様にまずハーフバンドフィルタ33からの信号
と、信号発生器54からの周波数f2 のサイン波信号が
乗算器55で乗算される。この乗算出力が、信号処理の
時間間隔を落とすためのハーフバンドフィルタ(HB
F)56、57、58、59に順次供給される。
【0033】これによって、信号レートがfsc/2か
ら、fsc/4、fsc/16と順に低下され、ハーフバン
ドフィルタ59の出力の信号レートはfsc/32とされ
る。このハーフバンドフィルタ59の出力信号が、ロー
パスフィルタ(LPF)60を通じて2乗回路61に供
給される。そしてこの2乗された信号データが加算回路
62に供給される。
【0034】また、ハーフバンドフィルタ33からの信
号と、信号発生器63からの周波数f2 のコサイン波信
号が乗算器64で乗算される。この乗算出力が、信号処
理の時間間隔を落とすためのハーフバンドフィルタ(H
BF)65、66、67、68に順次供給される。
【0035】これによって、信号レートがfsc/2か
ら、fsc/4、fsc/16と順に低下され、ハーフバン
ドフィルタ68の出力の信号レートはfsc/32とされ
る。このハーフバンドフィルタ68の出力信号が、ロー
パスフィルタ(LPF)69を通じて2乗回路70に供
給される。そしてこの2乗された信号データが加算回路
62に供給される。
【0036】さらにこの加算回路62で加算された信号
データが平方根(ルート)の計算回路71に供給され、
この計算回路71からの信号がローパスフィルタ(LP
F)72を通じて出力端子73に取り出される。これに
よって、周波数f2 のパイロット信号の絶対値が検波検
出される。
【0037】なお、周波数f2 のパイロット信号の絶対
値が得られることの証明は、上述の周波数f1 のパイロ
ット信号の場合と同じである。また、周波数f3 、f4
のパイロット信号を検波検出するエンベロープ検波回路
93、94についても、具体的な回路の説明は省略する
が、信号発生器からのサイン波信号及びコサイン波信号
の周波数を変えることで同様に行われるものである。
【0038】さらにこれらのエンベロープ検波回路91
〜94はほぼ同等のものであるので、図5のブロック図
で8つに別れた回路をマルチプレックスして同一の回路
を使用することができる。これによって、これらの回
路、及びそれ以降の平方根(ルート)の計算回路やロー
パスフィルタ(LPF)を共通にして、装置全体の回路
規模を削減することが可能である。
【0039】すなわち本発明は、通常のアナログ処理に
よってパイロット信号を検波検出する装置に適用するこ
ともできるものであるが、好ましくは上述のようなデジ
タル処理によってパイロット信号を検波検出する装置に
適用されるものである。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明するに、
図1は本発明を適用した再生装置の要部の一例の構成を
示すブロック図である。
【0041】図1において、入力端子101、102、
103、104には、例えば上述の図5の端子53、7
3、76、79に取り出される4周波(f1 、f2 、f
3 、f4 )の再生パイロット信号がそれぞれに供給され
る。そしてこれらの端子101〜104からの周波数f
1 〜f4 の再生パイロット信号が加算器105〜107
で加算されて積分器108に供給される。さらにこの積
分された信号がラッチ回路109に供給される。
【0042】また端子101〜104からの周波数f1
〜f4 の再生パイロット信号が、それぞれピーク値検波
器110、111、112、113に供給される。さら
にこれらのピーク値検波された信号がそれぞれラッチ回
路114、115、116、117に供給される。
【0043】一方、入力端子118には例えばヘリカル
スキャン型の2つの記録再生ヘッドを切り換えるスイッ
チ信号が供給される。そしてこのスイッチ信号のエッジ
が検出器119で検出され、この検出されたスイッチ信
号のエッジ信号が、上述のラッチ回路109及び114
〜117にラッチ制御信号として供給される。さらにス
イッチ信号のエッジ信号が所定の遅延回路120を通じ
て積分器108及びピーク値検波器110〜113にリ
セット信号として供給される。
【0044】これによってラッチ回路109には、例え
ばヘリカルスキャン型の2つの記録再生ヘッドの切り換
えごとに、周波数f1 〜f4 の再生パイロット信号の加
算信号(平均値の4倍)が取り出される。また、ラッチ
回路114〜117には、例えばヘリカルスキャン型の
2つの記録再生ヘッドの切り換えごとに、周波数f1〜
f4 の再生パイロット信号のそれぞれのピーク値の信号
が取り出される。
【0045】そこでさらにラッチ回路109からの信号
が比較器121に供給されて、回路122からの判別ス
レッショルドレベルAと比較される。これによって比較
器121からは、再生パイロット信号の平均値の判別デ
ータが取り出される。
【0046】また、ラッチ回路114〜117からの信
号が比較器123、124、125、126に供給され
て、回路127からの判別スレッショルドレベルBと比
較され、これらの比較器123〜126からの信号がオ
ア回路128に供給される。これによってオア回路12
8からは、再生パイロット信号の最大値の判別データが
取り出される。
【0047】そしてこれらの比較器121からの再生パ
イロット信号の平均値の判別データと、オア回路128
からの再生パイロット信号の最大値の判別データがオア
回路129に供給されて、いずれかの判定データが得ら
れたときに記録信号有り、いずれの判定データが得られ
なかったときに記録信号無しの検出結果が出力端子13
0に取り出される。
【0048】従ってこの装置において、トラッキングサ
ーボのための4周波のパイロット信号を用いて記録信号
の有無の判別を行うことによって、記録信号の有無の判
別を確実に行うことができる。
【0049】これによって、従来の装置では記録信号の
有無の判別を確実に行うことができず、誤判別の恐れが
大きいものであると共に、判別のために特別なレベル判
別回路等を設けることによるスペースや部品コストの上
昇の問題や、判別をアナログ処理で行っている場合に
は、個々の部品のばらつきや温度特性等によって安定な
判別を行うことができない等の問題点があったものを、
本発明によればこれらの問題点を容易に解消することが
できるものである。
【0050】そしてこの装置において、例えば上述の判
別された記録信号が有りのときに再生信号を出力し、記
録信号が無しのときに再生信号をミューティングする切
り換えを行うことによって、例えば未記録の磁気テープ
の再生の際に画像が表示されてしまう恐れをなくすこと
ができる。また、例えば上述の判別された記録信号が有
りのときのみテープカウンタを駆動し、記録信号が無し
のときはテープカウンタを停止させることができる。
【0051】さらに上述の装置において、比較器121
以下の図中破線で囲んだ処理は、例えば映像信号の1フ
ィールドごとに行われるものである。従ってこの処理は
比較的低速で行われるものあるので、この処理を例えば
図2に示すようなソフトウエアで処理を行うこともでき
る。
【0052】すなわち図2において、判定処理が開始さ
れると、ステップS1では上述の判別スレッショルドレ
ベルA、Bの設定が行われる。ここでは、例えば判定対
象の磁気テープがいわゆるHi8ME(蒸着テープ)
と、いわゆるHi8MP(塗布テープ)及び標準MP
(塗布テープ)の場合について、それぞれ設定値を変え
て判別を行うものである。
【0053】そして例えばHi8MEの場合には、Aに
Hi8MEの平均値判定レベルが設定され、BにHi8
MEの最大値判定レベルが設定される。またHi8MP
の場合には、AにHi8MPの平均値判定レベルが設定
され、BにHi8MEの最大値判定レベルが設定され
る。さらに標準MPの場合には、Aに標準MPの平均値
判定レベルが設定され、Bに標準MEの最大値判定レベ
ルが設定される。
【0054】さらにステップS2では、まず上述のラッ
チ回路109からの再生パイロット信号の平均値がレベ
ルAと比較され、レベルAより大きいときに判定値C=
1にされる。次に周波数f1 の再生パイロット信号の最
大値がレベルBと比較され、レベルBより大きいときに
判定値C=1にされる。
【0055】また周波数f2 の再生パイロット信号の最
大値がレベルBと比較され、レベルBより大きいときに
判定値C=1にされる。さらに周波数f3 の再生パイロ
ット信号の最大値がレベルBと比較され、レベルBより
大きいときに値C=1にされる。さらに周波数f4 の再
生パイロット信号の最大値がレベルBと比較され、レベ
ルBより大きいときに判定値C=1にされる。
【0056】さらに以上のいずれの条件にも掛からない
ときは、判定値C=0にされる。そして判定値C=1の
ときに記録信号有り、それ以外のときに記録信号無しの
判定結果とされる。このようにしてソフトウエアにて上
述の判定処理を行うことができる。
【0057】なお図3には、上述の装置における各パイ
ロット信号の検出の様子を示す。ここで上述の装置にお
いて、例えば検出を1フィールドごとに数回(4回)ず
つ行うことによって、例えば上述の平均値の積分回路
や、最大値のホールド回路は無くしても実用上差し支え
なくすることができる。
【0058】さらに上述の装置で、平均値による判定は
例えばヘッド幅がトラック幅より大きい場合に有効であ
る。また最大値による判定は例えばガードバンドのある
記録の場合に有効である。さらに全データを使用して判
定を行うことによって、例えばスチルモードにおいても
判定を行うことができる。このようにして上述の全デー
タの平均値及び最大値を用いることによって、良好な判
定を行うことができるようになる。
【0059】こうして上述の再生装置によれば、4周波
のパイロット信号を検出してトラッキングサーボを行う
装置において、再生される記録媒体上の記録信号の有無
の判別を検出されたパイロット信号を用いて行うことに
より、記録信号の有無の判別を確実に行うことができる
ものである。
【0060】
【発明の効果】従って請求項1の発明によれば、トラッ
キングサーボのための4周波のパイロット信号を用いて
記録信号の有無の判別を行うことによって、記録信号の
有無の判別を確実に行うことができるものである。
【0061】これによって、従来の装置では記録信号の
有無の判別を確実に行うことができず、誤判別の恐れが
大きいものであると共に、判別のために特別なレベル判
別回路等を設けることによるスペースや部品コストの上
昇の問題や、判別をアナログ処理で行っている場合に
は、個々の部品のばらつきや温度特性等によって安定な
判別を行うことができない等の問題点があったものを、
本発明によればこれらの問題点を容易に解消することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用される再生装置の一例の要部の構
成図である。
【図2】その動作の説明のための図である。
【図3】その動作の説明のための図である。
【図4】本発明の適用される再生装置の要部の一例の構
成図である。
【図5】本発明の適用される再生装置の要部の一例の構
成図である。
【符号の説明】
101〜104,118…入力端子、105〜107…
加算器、108…積分器、109,114〜117…ラ
ッチ回路、110〜113…ピーク値検波器、119…
エッジ検出器、120…遅延回路、121,123〜1
26…比較器、122…判別スレッショルドレベルAの
発生回路、127…判別スレッショルドレベルBの発生
回路、128,129…オア回路、130…出力端子
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】そして例えばHi8MEの場合には、Aに
Hi8MEの平均値判定レベルが設定され、BにHi8
MEの最大値判定レベルが設定される。またHi8MP
の場合には、AにHi8MPの平均値判定レベルが設定
され、BにHi8MPの最大値判定レベルが設定され
る。さらに標準MPの場合には、Aに標準MPの平均値
判定レベルが設定され、Bに標準MPの最大値判定レベ
ルが設定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4周波のパイロット信号を検出してトラ
    ッキングサーボを行う再生装置において、 再生される記録媒体上の記録信号の有無の判別を上記検
    出されたパイロット信号を用いて行うことを特徴とする
    再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の再生装置において、 上記4周波のパイロット信号をそれぞれ独立に検波検出
    し、 これらの検波検出された信号を用いて上記有無の判別を
    行うことを特徴とする再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の再生装置において、 上記判別された記録信号の有無に応じて再生信号の出力
    またはミューティングの切り換えを行うことを特徴とす
    る再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の再生装置において、 上記判別された記録信号の有無に応じてテープカウンタ
    の駆動停止の制御の切り換えを行うことを特徴とする再
    生装置。
JP9360471A 1997-12-26 1997-12-26 再生装置 Pending JPH11195257A (ja)

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