JPH11193950A - 空気調和装置における室内外通信装置 - Google Patents

空気調和装置における室内外通信装置

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JPH11193950A
JPH11193950A JP9367968A JP36796897A JPH11193950A JP H11193950 A JPH11193950 A JP H11193950A JP 9367968 A JP9367968 A JP 9367968A JP 36796897 A JP36796897 A JP 36796897A JP H11193950 A JPH11193950 A JP H11193950A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】送受信回路部品の破壊、断線などの不都合の発
生を未然に防止する。 【解決手段】室外機1は、室外用マイコン14と、室外
用マイコン14に対する電源供給を行う室外用直流電源
11と、室外用マイコン14との間で信号授受を行い、
かつ商用交流電源10の出力端子間に半波整流直流電源
回路12を介して互いに直列接続した室外送信用フォト
カプラ15、室外受信用フォトカプラ16と、室外受信
用フォトカプラ16と並列接続したターミネーション抵
抗17とを含み、各室内機2は、商用交流電源10の出
力端子に対して商用電源線路3a、3bを介して接続さ
れる室内用直流電源21と、室内用直流電源21からの
電源供給が行われる室内用マイコン22と、室内用マイ
コン22との間で信号授受を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和装置にお
ける室内外通信装置に関し、さらに詳細にいえば、室外
機に対して、商用電源線路を含む3本の接続線を介して
室内機を接続してなる空気調和装置における室内外通信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、室外機に、商用電源線路を含
む3本の室内外接続線を介して室内機を接続してなる空
気調和装置が提案されている。このような空気調和装置
は、室外機の設置、室内機の設置および3本の室内外接
続線の配線を現場で行わなければならないので、常に誤
配線が発生する可能性がある。そして、誤配線が発生す
ると、室外機と室内機との間の信号授受を正常に行うこ
とができなくなるだけでなく、場合によっては回路素子
の破壊などを引き起こす可能性があるので、空気調和装
置が通常動作を行う前に誤配線の発生を検出することが
必要である。
【0003】このような要求を満足するために、従来か
ら、一定時間室内外の通信が成立しないとき、タイマ手
段によって電源開閉手段をOFFする構成(特開平6−
147616号公報参照)、異電圧検出保護部を設け
て、送受信回路部の送信スイッチ部の動作を中止する構
成(特開平8−271022号公報参照)が提案されて
いる。
【0004】そして、これらの構成を採用すれば、誤配
線が発生した場合に、空気調和装置を誤配線が発生した
まま動作させてしまうという不都合を未然に防止するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−1
47616号公報に示す構成を採用した場合には、電源
開閉手段が特別に必要であり、しかも、この電源開閉手
段は商用電源電圧に対して十分な耐圧を有していること
が要求されるとともに、通常の室内外通信動作時には無
関係なものであるから、通信回路部としてのコストを低
く抑えることが困難であるという不都合がある。もちろ
ん、通常の室内外通信動作時には無関係な電源開閉手段
を実装するための実装面積が必要であるから、通信回路
部の省スペース化を達成することも困難であるという不
都合がある。
【0006】また、特開平8−271022号公報に示
す構成を採用した場合には、異電圧検出保護部が特別に
必要であり、しかも、この異電圧検出保護部を構成する
部品として商用電源電圧に対して十分な耐圧を有してい
るものを採用することが要求されるとともに、通常の室
内外通信動作時には無関係なものであるから、通信回路
部としてのコストを低く抑えることが困難であるという
不都合がある。もちろん、通常の室内外通信動作時には
無関係な異電圧検出保護部を実装するための実装面積が
必要であるから、通信回路部の省スペース化を達成する
ことも困難であるという不都合がある。
【0007】また、1台の室外機に対して、商用電源線
路を含む3本の接続線を介して複数台の室内機を互いに
並列に接続してなるマルチ式空気調和装置においても、
これらの問題が同様に発生する。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、電源開閉手段、異電圧検出保護部などの
ように通常の室内外通信動作時には無関係な回路構成を
必要とせず、しかも誤配線が発生した場合であっても送
受信回路部品の破壊、断線などの不都合の発生を未然に
防止することができる空気調和装置における室内外通信
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和装置
における室内外通信装置は、室外機に対して、商用電源
線路を含む3本の接続線を介して室内機を接続してなる
空気調和装置において、室外機、室内機の一方は、第1
制御手段と、第1制御手段に対する電源供給を行う第1
電源手段と、第1制御手段との間で信号授受を行いかつ
商用交流電源の端子間に直流電源手段を介して互いに直
列接続した第1送信用フォトカプラ、第1受信用フォト
カプラと、第1受信用フォトカプラと並列接続した第1
抵抗手段とを含み、室内機、室内機の他方は、第2制御
手段と、第2制御手段との間で信号授受を行いかつ3本
の接続線のうちの2本を介して第1受信用フォトカプラ
と並列接続された第2受信用フォトカプラ、第2送信用
フォトカプラと、第2送信用フォトカプラと直列接続し
た、誤配線時の過電流を抑制する第2抵抗手段とを含む
ものである。
【0010】請求項2の空気調和装置における室内外通
信装置は、1台の室外機に対して、商用電源線路を含む
3本の接続線を介して複数台の室内機を互いに並列に接
続してなる空気調和装置において、室外機は、室外用制
御手段と、室外用制御手段に対する電源供給を行う室外
制御用電源手段と、室外用制御手段との間で信号授受を
行いかつ商用交流電源の端子間に直流電源手段を介して
互いに直列接続した室外送信用フォトカプラ、室外受信
用フォトカプラと、室外受信用フォトカプラと並列接続
した第1抵抗手段とを含み、各室内機は、商用交流電源
の端子に対して商用電源線路を介して接続される室内制
御用電源手段と、室内制御用電源手段により電源供給が
行われる室内用制御手段と、室内用制御手段との間で信
号授受を行いかつ3本の接続線のうちの2本を介して室
外受信用フォトカプラと並列接続された室内受信用フォ
トカプラ、室内送信用フォトカプラと、室内送信用フォ
トカプラと直列接続した、誤配線時の過電流を抑制する
第2抵抗手段とを含むものである。
【0011】請求項3の空気調和装置における室内外通
信装置は、第2抵抗手段として正温度特性サーミスタを
採用するものである。請求項4の空気調和装置における
室内外通信装置は、室外機に対して、商用電源線路を含
む3本の接続線を介して室内機を接続してなる空気調和
装置において、室外機、室内機の一方は、室外用制御手
段と、室外用制御手段に対する電源供給を行う室外制御
用電源手段と、室外用制御手段との間で信号授受を行い
かつ商用交流電源の端子間に直流電源手段を介して互い
に直列接続した室外送信用フォトカプラ、室外受信用フ
ォトカプラと、室外受信用フォトカプラと並列接続した
第1抵抗手段とを含み、室外機、室内機の他方は、商用
交流電源の端子に対して商用電源線路を介して接続され
るトランスと、トランスからの出力電圧を直流電圧に変
換する整流手段と、変換された直流電圧に基づいて動作
する異電圧検出手段と、整流手段の出力端子間に接続さ
れる第2電源手段と、変換された直流電圧が印加される
室内用制御手段と、室内用制御手段との間で信号授受を
行いかつ3本の接続線のうちの2本を介して室外受信用
フォトカプラと並列接続された室内受信用フォトカプ
ラ、室内送信用フォトカプラと、室内送信用フォトカプ
ラと直列接続した第2抵抗手段とを含むものである。
【0012】請求項5の空気調和装置における室内外通
信装置は、1台の室外機に対して、商用電源線路を含む
3本の接続線を介して複数台の室内機を互いに並列に接
続してなる空気調和装置において、室外機は、室外用制
御手段と、室外制御用電源手段と、室外用制御手段との
間で信号授受を行いかつ商用交流電源の端子間に直流電
源手段を介して互いに直列接続した室外送信用フォトカ
プラ、室外受信用フォトカプラと、室外受信用フォトカ
プラと並列接続した第1抵抗手段とを含み、各室内機
は、商用交流電源の端子に対して商用電源線路を介して
接続されるトランスと、トランスからの出力電圧を直流
電圧に変換する整流手段と、変換された直流電圧に基づ
いて動作する異電圧検出手段と、整流手段の出力端子間
に接続される室内制御用電源手段と、変換された直流電
圧が印加される室内用制御手段と、室内用制御手段との
間で信号授受を行いかつ3本の接続線のうちの2本を介
して室外受信用フォトカプラと並列接続された室内受信
用フォトカプラ、室内送信用フォトカプラと、室内送信
用フォトカプラと直列接続した第2抵抗手段とを含むも
のである。
【0013】
【作用】請求項1の空気調和装置における室内外通信装
置であれば、室外機に対して、商用電源線路を含む3本
の接続線を介して室内機を接続して、室外機と室内機と
の間で信号の授受を行いながら空気調和装置を動作させ
るに当って、商用交流電源から、室外機、室内機の一方
に対して交流電力を供給するとともに、商用電源線路を
介して室外機、室内機の他方に電力を供給する。そし
て、第1制御手段からの通信信号を第1送信用フォトカ
プラを介して第2受信用フォトカプラで受信し、第2受
信用フォトカプラによる受信信号を第2制御手段に供給
して室外機、室内機の他方を制御する。また、第2制御
手段からの通信信号を第2送信用フォトカプラを介して
第1受信用フォトカプラで受信し、第1受信用フォトカ
プラによる受信信号を第1制御手段に供給して室外機、
室内機の他方の状態の監視などを行う。
【0014】また、室外機と室内機とを設置し、これら
の間を3本の接続線を用いて接続した直後に室外機と室
内機との間での信号授受を行わせるべく各制御手段を動
作させれば、3本の接続線が正常に接続されている場合
に正常な信号の授受が行われ、逆に、3本の接続線が正
常に接続されていない場合には正常な信号の授受が行わ
れないので、3本の接続線の接続が正常か否かを検出す
ることができる。
【0015】したがって、第2送信用フォトカプラの動
作状態を強制的に設定するとともに、誤配線時の過電流
を抑制する第2抵抗手段により電流を制限することによ
り、誤配線に起因する送受信回路部品の破壊、断線など
の不都合の発生を未然に防止することができ、しかも、
通信用の給電を直流電源とすることにより、通信速度を
向上させることができ、さらに電源開閉手段、異電圧検
出保護部などのように信号授受に無関係な回路部品を全
く必要としないので、コストアップを防止できるととも
に、実装面積の増加をも防止することができる。
【0016】請求項2の空気調和装置における室内外通
信装置であれば、1台の室外機に対して、商用電源線路
を含む3本の接続線を介して複数台の室内機を互いに並
列に接続して、室外機と室内機との間で信号の授受を行
いながら空気調和装置を動作させるに当って、商用交流
電源から室外機に交流電力を供給するとともに、商用電
源線路を介して各室内機の室内制御用電源手段に交流電
力を供給する。そして、室外用制御手段からの通信信号
を室外送信用フォトカプラを介して室内機の室内受信用
フォトカプラで受信し、室内受信用フォトカプラによる
受信信号を室内用制御手段に供給して室内機を制御す
る。また、室内用制御手段からの通信信号を室内送信用
フォトカプラを介して室外機の室外受信用フォトカプラ
で受信し、室外受信用フォトカプラによる受信信号を室
外用制御手段に供給して室内機の状態の監視などを行
う。
【0017】また、室外機と複数台の室内機とを設置
し、これらの間を3本の接続線を用いて接続した直後に
室外機と室内機との間での信号授受を行わせるべく各制
御手段を動作させれば、3本の接続線が正常に接続され
ている場合に正常な信号の授受が行われ、逆に、3本の
接続線が正常に接続されていない場合には正常な信号の
授受が行われないので、3本の接続線の接続が正常か否
かを検出することができる。
【0018】したがって、室内送信用フォトカプラの動
作状態を強制的に設定するとともに、誤配線時の過電流
を抑制する第2抵抗手段により電流を制限することによ
り、誤配線に起因する送受信回路部品の破壊、断線など
の不都合の発生を未然に防止することができ、しかも、
通信用の給電を直流電源とすることにより、通信速度を
向上させることができ、さらに電源開閉手段、異電圧検
出保護部などのように信号授受に無関係な回路部品を全
く必要としないので、コストアップを防止できるととも
に、実装面積の増加をも防止することができる。
【0019】請求項3の空気調和装置における室内外通
信装置であれば、第2抵抗手段として正温度特性サーミ
スタを採用するのであるから、誤配線時の電流抑制効果
を高めることができるほか、請求項1または請求項2と
同様の作用を達成することができる。請求項4の空気調
和装置における室内外通信装置であれば、室外機、室内
機の一方に対して、商用電源線路を含む3本の接続線を
介して室外機、室内機の他方を接続して、室外機と室内
機との間で信号の授受を行いながら空気調和装置を動作
させるに当って、商用交流電源から室外機、室内機の一
方に交流電力を供給するとともに、商用電源線路および
トランスを介して室外機、室内機の他方の第2電源手段
に交流電力を供給する。そして、第1制御手段からの通
信信号を第1送信用フォトカプラを介して室外機、室内
機の他方の第2受信用フォトカプラで受信し、第2受信
用フォトカプラによる受信信号を第2制御手段に供給し
て室外機、室内機の他方を制御する。また、第2制御手
段からの通信信号を第2送信用フォトカプラを介して室
外機、室内機の一方の第1受信用フォトカプラで受信
し、第1受信用フォトカプラによる受信信号を第1制御
手段に供給して室外機、室内機の他方の状態の監視など
を行う。
【0020】また、室外機と室内機とを設置し、これら
の間を3本の接続線を用いて接続した直後に室外機と室
内機との間での信号授受を行わせるべく各制御手段を動
作させれば、3本の接続線が正常に接続されている場合
に正常な信号の授受が行われ、逆に、3本の接続線が正
常に接続されていない場合には正常な信号の授受が行わ
れないので、3本の接続線の接続が正常か否かを検出す
ることができる。そして、誤配線時には、第1抵抗手段
を通る電流ループが構成されることに起因してトランス
の出力側に正常な電圧が発生しないので、この状態を異
電圧検出手段によって検出し、誤配線の種別を認識する
ことができる。
【0021】したがって、誤配線に起因する送受信回路
部品の破壊、断線などの不都合の発生を未然に防止する
ことができ、しかも、通信用の給電を直流電源とするこ
とにより、通信速度を向上させることができ、さらに電
源開閉手段、異電圧検出保護部などのように信号授受に
無関係な回路部品を全く必要としないので、コストアッ
プを防止できるとともに、実装面積の増加をも防止する
ことができる。
【0022】請求項5の空気調和装置における室内外通
信装置であれば、1台の室外機に対して、商用電源線路
を含む3本の接続線を介して複数台の室内機を互いに並
列に接続して、室外機と室内機との間で信号の授受を行
いながら空気調和装置を動作させるに当って、商用交流
電源から室外機に交流電力を供給するとともに、商用電
源線路およびトランスを介して各室内機の室内制御用電
源手段に交流電力を供給する。そして、室外用制御手段
からの通信信号を室外送信用フォトカプラを介して室内
機の室内受信用フォトカプラで受信し、室内受信用フォ
トカプラによる受信信号を室内用制御手段に供給して室
内機を制御する。また、室内用制御手段からの通信信号
を室内送信用フォトカプラを介して室外機の室外受信用
フォトカプラで受信し、室外受信用フォトカプラによる
受信信号を室外用制御手段に供給して室内機の状態の監
視などを行う。
【0023】また、室外機と複数台の室内機とを設置
し、これらの間を3本の接続線を用いて接続した直後に
室外機と室内機との間での信号授受を行わせるべく各制
御手段を動作させれば、3本の接続線が正常に接続され
ている場合に正常な信号の授受が行われ、逆に、3本の
接続線が正常に接続されていない場合には正常な信号の
授受が行われないので、3本の接続線の接続が正常か否
かを検出することができる。そして、誤配線時には、第
1抵抗手段を通る電流ループが構成されることに起因し
てトランスの出力側に正常な電圧が発生しないので、こ
の状態を異電圧検出手段によって検出し、誤配線の種別
を認識することができる。
【0024】したがって、誤配線に起因する送受信回路
部品の破壊、断線などの不都合の発生を未然に防止する
ことができ、しかも、通信用の給電を直流電源とするこ
とにより、通信速度を向上させることができ、さらに電
源開閉手段、異電圧検出保護部などのように信号授受に
無関係な回路部品を全く必要としないので、コストアッ
プを防止できるとともに、実装面積の増加をも防止する
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の空気調和装置における室内外通信装置の実施の態
様を詳細に説明する。図1はこの発明の空気調和装置に
おける室内外通信装置の一実施態様を示す電気回路図で
ある。
【0026】この空気調和装置は、1台の室外機1と、
複数台の室内機2とを有している。そして、複数台の室
内機2は、3本の接続線3を介して室外機1に対して互
いに並列接続されている。前記室外機1は、商用交流電
源10の端子間に接続される半波整流直流電源回路(直
流電源手段)12と、商用交流電源10の端子間に接続
される室外制御用電源手段としての室外制御用直流電源
11と、室外用制御手段としての室外用マイコン14
と、室外用マイコン14の送信ポートに接続された室外
送信用フォトカプラ15と、室外用マイコン14の受信
ポートに接続された室外受信用フォトカプラ16と、室
外受信用フォトカプラ16と並列接続された第1抵抗手
段としてのターミネーション抵抗17{通信線路のイン
ピーダンスを一定にし、室内機と室外機とを接続する配
線ケーブル(通信線路)の浮遊容量に起因する誤動作対
策をとるための抵抗であり、通常の通信に必要な抵抗で
ある}とを有している。そして、室外送信用フォトカプ
ラ15の受光素子15b、第1ダイオード18a、第3
抵抗(誤配線時に室外送信用フォトカプラ15の受光素
子15bに対する十分な電流制限を達成できるととも
に、室外送信用フォトカプラ15の受光素子15bによ
る通信を達成できる抵抗値を有する抵抗)18b、第2
ダイオード18c、第4抵抗(誤配線時に室外受信用フ
ォトカプラ16の発光素子16aの破壊を阻止できる程
度に電流を制限できるとともに、室外受信用フォトカプ
ラ16の発光素子16aによる通信を達成できる抵抗値
を有する抵抗)18d、室外受信用フォトカプラ16の
発光素子16aおよびツェナーダイオード18eを直列
接続し、この直列接続回路を半波整流直流電源回路12
の平滑回路部と並列接続している。前記室外送信用フォ
トカプラ15の発光素子15aと直列にトランジスタ1
5cのコレクタ端子を接続し、トランジスタ15cのエ
ミッタ端子を接地しているとともに、トランジスタ15
cのベース端子とエミッタ端子との間に抵抗15dを接
続し、トランジスタ15cのベース端子と室外用マイコ
ン14の送信ポートとの間に抵抗15eを接続してい
る。なお、15fは室外制御用直流電源11の出力端子
と室外送信用フォトカプラ15の発光素子15aとの間
に接続される抵抗である。前記室外受信用フォトカプラ
16の受光素子16bのエミッタ端子を抵抗16cを介
して接地し、受光素子16bのエミッタ端子と抵抗16
cとの接続点を室外用マイコン14の受信ポートに接続
している。なお、前記トランジスタ15c、抵抗15
d、15eで構成される電気回路に代えてデジタルトラ
ンジスタを採用することが可能であるとともに、出力し
たい信号に合わせて極性を設定することが可能である。
【0027】前記3本の室内外接続線3は、1対の商用
電源線路3a、3bと、1本の通信信号線路3cとから
なり、1対の商用電源線路3a、3bが商用交流電源1
0の両端子に接続されているとともに、1本の通信信号
線路3cが第3抵抗18bと第2ダイオード18cとの
接続点に接続されている。前記室内機2は、1対の商用
電源線路3a、3bの間に接続された室内制御用電源手
段としての制御用直流電源21と、室内用制御手段とし
ての室内用マイコン22と、室内用マイコン22の送信
ポートに接続された室内送信用フォトカプラ23と、室
内用マイコン22の受信ポートに接続された室内受信用
フォトカプラ24と、室内送信用フォトカプラ23のフ
ォトトランジスタ23bのコレクタ端子に直列接続され
た、正温度係数を有する第2抵抗手段としての過電流保
護用の正温度特性サーミスタ25とを有している。そし
て、第3ダイオード26a、第5抵抗(誤配線時に室内
受信用フォトカプラ24の発光素子24aの破壊を阻止
できる程度に電流を制限できるとともに、室内受信用フ
ォトカプラ24の発光素子24aによる通信を達成でき
る抵抗値を有する抵抗)26b、室内受信用フォトカプ
ラ24の発光素子24aおよびツェナーダイオード26
cを直列接続し、この直列接続回路を商用電源線路3b
および通信信号線路3cを介して前記ターミネーション
抵抗17と並列接続している。また、正温度特性サーミ
スタ25と室内送信用フォトカプラ23の受光素子23
bとの直列接続回路を第5抵抗26b、室内受信用フォ
トカプラ24の発光素子24aおよびツェナーダイオー
ド26cの直列接続回路と並列接続している。さらに、
室内送信用フォトカプラ23の発光素子23aのカソー
ド端子を抵抗23cを介して接地しているとともに、こ
の発光素子23aのアノード端子をトランジスタ23d
のコレクタ端子と接続し、このトランジスタ23dのエ
ミッタ端子とベース端子との間に抵抗23eを接続し、
トランジスタ23dのベース端子を抵抗23fを介して
室内用マイコン22の送信ポートに接続している。な
お、23gは室内用マイコン22の送信ポートに接続さ
れたプルアップ抵抗である。さらにまた、室内受信用フ
ォトカプラ24の受光素子24bのエミッタ端子を抵抗
24cを介して接地しているとともに、受光素子24b
のエミッタ端子と抵抗24cとの接続点を室内用マイコ
ン22の受信ポートに接続している。前記トランジスタ
23c、抵抗23d、23eで構成される電気回路に代
えてデジタルトランジスタを採用することが可能である
とともに、出力したい信号に合わせて極性を設定するこ
とが可能である。また、前記正温度特性サーミスタ25
は、通常の通信動作時の室内送信用フォトカプラ23の
受光素子23bのスイッチング過電流を保護する機能を
有している。
【0028】図2は室内機の誤配線判定処理を説明する
フローチャートである。ステップSP1において、室内
用マイコン22の送信ポートをON(室内送信用フォト
カプラ23の受光素子23bをOFF)にし、ステップ
SP2において、商用電源周波数割込みの判定を行う。
そして、商用電源周波数割込みがあると判定された場合
には、ステップSP3において、室内外接続線3の接続
が異常であることを認識し、ステップSP4において、
室内用マイコン22の送信ポートをOFF(室内送信用
フォトカプラ23の受光素子23bをON)にし、その
まま一連の処理を終了する。
【0029】逆に、ステップSP2において商用電源周
波数割込みがないと判定された場合には、ステップSP
5において、室内外接続線3の接続が正常であることを
認識し、ステップSP6において、通常のシーケンスに
基く動作を行う。図3は室外機の誤配線判定処理を説明
するフローチャートである。ステップSP1において、
室外用マイコン14の送信ポートをOFF(室外送信用
フォトカプラ15の受光素子15bをOFF)にし、ス
テップSP2において、受信データ割込みの判定を行
う。そして、受信データ割込みがあると判定された場合
には、ステップSP8において、室内外接続線3の接続
が異常であることを認識し、再びステップSP1の処理
を行う。逆に、ステップSP2において受信データ割込
みがないと判定された場合には、ステップSP3におい
て、室内機2の誤配線判定期間が経過するまでウェイト
処理を行い、ステップSP4において、室外用マイコン
14の送信ポートをON(室外送信用フォトカプラ15
の受光素子15bをON)にし、ステップSP5におい
て、送信出力と受信入力とが互いに等しいか否かを判定
する。そして、送信出力と受信入力とが互いに等しくな
い場合には、ステップSP8の処理を行う。逆に、ステ
ップSP5において送信出力と受信入力とが互いに等し
いと判定された場合には、ステップSP6において、室
内外接続線3の接続が正常であることを認識し、ステッ
プSP7において、通常のシーケンスに基く動作を行
う。
【0030】図4は電源投入時の誤配線判定タイミング
を説明する信号波形図である。図4中(A)に示すよう
に電源がONになり、図4中(B)に示すようにリセッ
トが行われると、図4中(C)(D)に示すように、室
外送信出力および室外受信入力が共にローレベルにな
り、図4中(E)(F)に示すように、室内送信出力が
ハイレベルになるとともに、室内受信入力がローレベル
になる。
【0031】そして、リセット後の第1の期間(図4の
割込み判定期間)において図3のフローチャートのステ
ップSP2の受信データ割込みの判定が行われ、続く第
2の期間(図4の室内機判定期間Wait)において図
3のフローチャートのステップSP3のウェイト処理が
行われ、続く第3の期間(図4の入出力一致判定期間)
において図3のフローチャートのステップSP5の入出
力一致判定が行われ、室内外接続線3の接続が正常か否
かを判定することができる。
【0032】また、リセット後の第4の期間(前記第1
の期間よりも長く、かつ前記第1の期間と第2の期間と
の合計期間よりも短い期間であり、図4の商用電源周波
数判定期間)において図2のフローチャートのステップ
SP2の商用電源周波数割込みの判定が行われる。な
お、図4において、誤配線が発生した場合の信号波形を
破線で示している。
【0033】さらに詳細に説明する。電源投入後、室外
機送信信号発生を司る室外送信用フォトカプラ15の受
光素子15bをOFFにし、室外機が通信用電源供給を
行っていないにも拘らず、何らかのパルス信号を室外機
受信回路が受信した場合、室外機は誤配線であると判定
し、室外送信用フォトカプラ15の受光素子15bをO
FFにしたまま保持し、誤配線状態から通信回路素子を
保護する。
【0034】また、室内機受信回路にて商用電源周波数
のパルスが受信回路入力に基いて検出されると、室内送
信用フォトカプラ23の受光素子23bを室外送信用フ
ォトカプラ15の受光素子15bと逆にONにし、通信
信号線路3cと商用電源線路の一方とをショートさせる
ことにより、室内機が誤配線であることを知らずに室外
機がデータを送信した時でも、フォトカプラの耐圧を越
える電圧が室内送信用フォトカプラ23の受光素子23
bに印加されないように保護する。さらに、誤配線のあ
るパターンではこの動作を行うと商用電源線路間をショ
ートしてしまうため、たとえ商用電源線路間がショート
しても室内機の送受信回路にダメージを与えないよう
に、室内送信用フォトカプラ23の受光素子23bと直
列に通信電流制限およびダンピングを行う目的で過電流
保護用の正温度特性サーミスタ25を挿入し、ショート
された場合はこの正温度特性サーミスタ25の自己発熱
で抵抗値が急激に増加し、ひいてはショート電流を抑制
して室内送信用フォトカプラ23の受光素子23bの保
護を行う。
【0035】さらに、図4には示されていないが、ウォ
ッチドッグタイマでマイコンが自己リセットできるよう
に構成しておけば、誤配線時にマイコンが暴走した場合
であっても、自動復帰が可能であり、通信回路は破壊に
至る前に保護可能となる。図5は誤配線が発生していな
い場合における室外機から室内機への通信の一例を示す
信号波形図である。なお、図5中(A)(B)(C)
(D)(E)(F)は、それぞれ室外送信波形、室外受
信波形、室内1送信波形、室内1受信波形、室内2送信
波形、室内2受信波形を示している。ただし、実際の通
信波形は室外機、室内機での通信の取決めにより定まる
ので、必ずしも図5に示す波形にはならない。
【0036】この場合には、室外送信波形がOFFから
所定時間だけONになった後、送信信号に合わせてOF
F−ONを行う。そして、室外送信用フォトカプラ15
の発光素子15aがトランジスタ15c、抵抗15d、
15eで構成される電気回路により制御されているとと
もに、室外受信用フォトカプラ16の受光素子16bか
らの受信信号取出し端子および室内受信用フォトカプラ
24の受光素子24bからの受信信号取出し端子が図示
のように設定されているので、室外受信波形は室外送信
波形と同一になり、室内1受信波形、室内2受信波形も
室外送信波形と同一になる。そして、室内機1、室内機
2は信号を送出していないので、室内1送信波形、室内
2送信波形は共にONのままである。
【0037】図6は誤配線が発生していない場合におけ
る室内機1から室外機、室内機2への通信の一例を示す
信号波形図である。なお、図6中(A)(B)(C)
(D)(E)(F)は、それぞれ室外送信波形、室外受
信波形、室内1送信波形、室内1受信波形、室内2送信
波形、室内2受信波形を示している。ただし、実際の通
信波形は室外機、室内機での通信の取決めにより定まる
ので、必ずしも図6に示す波形にはならない。
【0038】この場合には、室内1送信波形が所定時間
だけONを継続した後、送信信号に合わせてOFF−O
Nを行う。そして、室内送信用フォトカプラ23の発光
素子23aがトランジスタ23c、抵抗23d、23e
で構成される電気回路により制御されているとともに、
室外受信用フォトカプラ16の受光素子16bからの受
信信号取出し端子および室内受信用フォトカプラ24の
受光素子24bからの受信信号取出し端子が図示のよう
に設定されているので、室内1受信波形は室内1送信波
形と同一になり、室外受信波形、室内2受信波形も室内
1送信波形と同一になる。そして、室外機、室内機2は
信号を送出していないので、室外送信波形、室内2送信
波形は共にONのままである。
【0039】図7は誤配線が発生していない場合におけ
る室内外通信データと通信信号線動作の一例を説明する
信号波形図である。なお、図7中(A)(B)(C)
(D)(E)は、それぞれ室外送信波形、室外受信波
形、通信線路波形、室内1送信波形、室内1受信波形を
示している。ただし、実際の通信波形は室外機、室内機
での通信の取決めにより定まるので、必ずしも図7に示
す波形にはならない。
【0040】この場合には、室外送信波形がOFFから
所定時間だけONになった後、送信信号に合わせてOF
F−ONを行ってデータを送出する。そして、室内送信
用フォトカプラ23の発光素子23aがトランジスタ2
3c、抵抗23d、23eで構成される電気回路により
制御されているとともに、室外受信用フォトカプラ16
の受光素子16bからの受信信号取出し端子が図示のよ
うに設定されているので、室外受信波形は室外送信波形
と同一になり、送出データをモニタすることができる。
もちろん、このデータは信号線路3cを通して室内機1
に供給されるとともに、室内受信用フォトカプラ24の
受光素子24bからの受信信号取出し端子が図示のよう
に設定されているのであるから、通信線路波形、室内1
受信波形も室外送信波形と同一になる。そして、室内機
1は信号を送出していないので、室内1送信波形はON
のままである。
【0041】以上のようにして室外機から室内機1への
データ伝送が行われた後は、室内1送信波形が送信信号
に合わせてOFF−ONを行ってデータを送出する。そ
して、室内送信用フォトカプラ23の発光素子23aが
トランジスタ23c、抵抗23d、23eで構成される
電気回路により制御されているとともに、室内受信用フ
ォトカプラ24の受光素子24bからの受信信号取出し
端子が図示のように設定されているので、室内1受信波
形は室内1送信波形と同一になり、送出データをモニタ
することができる。もちろん、このデータは信号線路3
cを通して室外機に供給されるとともに、室外受信用フ
ォトカプラ16の受光素子16bからの受信信号取出し
端子が図示のように設定されているのであるから、通信
線路波形、室外受信波形も室内1送信波形と同一にな
る。そして、室外機は信号を送出していないので、室外
送信波形はONのままである。
【0042】次いで、誤配線のパターンを図8中(A)
(B)(C)(D)(E)および図9中(AA)(A
B)(AC)(AD)(AE)に示す。なお、図8は室
外機と1台の室内機とが存在している場合を示し、図9
は室外機と2台の室内機とが存在している場合を示して
いる。なお、図9中(AA)(AB)(AC)(AD)
(AE)は、室外機と1台目の室内機との間で図8中
(A)に示すパターンの誤配線が発生し、2台目の室内
機との間でそれぞれ図8中(A)(B)(C)(D)
(E)に示すパターンの誤配線が発生した状態、すなわ
ち上記の誤配線パターンが組み合わされた状態を示して
いる。したがって、図9の誤配線のパターンは図8の誤
配線のパターンと基本的に同じ誤配線パターンとなる。
そして、誤配線された室内機の台数が増加しても、図8
の誤配線のパターンと基本的に同じ誤配線パターンとな
る。
【0043】次いで、図8中(A)(B)(C)(D)
(E)に示すように誤配線が発生した場合の動作を図1
0から図14を参照して詳細に説明する。図10は商用
電源線路3aと信号線路3cとを誤配線した状態を示す
図である。図10においては、商用交流電源10の出力
端子間に、第3ダイオード26a、第5抵抗26b、室
内受信用フォトカプラ24の発光素子24aおよびツェ
ナーダイオード26cが直列接続されているので、商用
交流電源10の半周期ごとに図10に矢印A1で示すよ
うに電流が流れる。なお、この場合には、室内制御用直
流電源21が商用交流電源10から遮断された状態であ
るから、室内用マイコン22に対して動作用電源が供給
されず、したがって、室内用マイコン22は動作しな
い。また、この場合には、室内受信用フォトカプラ24
の発光素子24aに直接電流が流れることになるが、第
5抵抗26bが直列接続されているので、発光素子24
aが破壊されてしまうという不都合は発生しない。
【0044】また、この場合には、室内機2からの信号
が室外機1に供給されることはないのであるから、室外
機1においては、信号送出後のタイムアウトに基づいて
誤配線がなされていることを検出することができる。図
11は商用電源線路3bと信号線路3cとを誤配線した
状態を示す図である。
【0045】図11では、商用交流電源10の半周期に
おいて、矢印A1で示すように、室内機2の制御用直流
電源21を通り、第2ダイオード18c、第4抵抗18
d、室外受信用フォトカプラ16の発光素子16aおよ
びツェナーダイオード18eの直列接続回路と、この直
列接続回路と並列接続されたターミネーション抵抗17
とを通って電流が流れ、室外用マイコン14に対して受
信データ割込みが発生する。また、商用交流電源10の
他の半周期において、矢印A2で示すように、第3ダイ
オード26a、第5抵抗26b、室内受信用フォトカプ
ラ24の発光素子24aおよびツェナーダイオード26
cの直列接続回路と、この直列接続回路と並列接続され
たターミネーション抵抗17とを通って電流が流れ、さ
らに室内機2の制御用直流電源21を通って電流が流れ
る。この結果、室内機2の制御用直流電源21が立ち上
がるので、室内用マイコン22も立ち上がり、室内用マ
イコン22に対する商用電源周波数割込みを検出するこ
とができる。したがって、図2のフローチャートの処理
および図3のフローチャートの処理によって、誤配線が
発生していることを検出できる。また、この場合には、
室内受信用フォトカプラ24の発光素子24aと直列に
第5抵抗26bが接続されているとともに、商用電源が
制御用直流電源21を介してこの直列接続回路に供給さ
れているので、発光素子24aが破壊されてしまうとい
う不都合は発生せず、さらに、室外受信用フォトカプラ
16の発光素子16aと直列に第4抵抗18dが接続さ
れているとともに、室外受信用フォトカプラ16の発光
素子16aと並列にターミネーション抵抗17が接続さ
れており、しかも商用電源がこれらの回路に対して制御
用直流電源21を介して供給されているので、発光素子
16aが破壊されてしまうという不都合も発生しない。
【0046】図12は商用電源線路3a、3bを誤配線
した状態を示す図である。図12では、商用交流電源1
0の半周期において、矢印A1で示すように、室内機2
の制御用直流電源21のみを通って電流が流れる。ま
た、商用交流電源10の他の半周期において、矢印A2
で示すように、ターミネーション抵抗17と、第3ダイ
オード26a、第5抵抗26b、室内受信用フォトカプ
ラ24の発光素子24aおよびツェナーダイオード26
cの直列接続回路とを通るとともに、室内機2の制御用
直流電源21を通って電流が流れる。この場合には、商
用交流電源10の両端子が入れ替わった状態で、室内機
2の制御用直流電源21に接続されているので、制御用
直流電源21は通常どおり動作し、室内用マイコン22
も通常どおり動作する。この結果、室内受信用フォトカ
プラ24の発光素子24aに通電されることにより、室
内用マイコン22に対して商用電源周波数割込みが発生
する。したがって、図2のフローチャートの処理および
図3のフローチャートの処理によって、誤配線が発生し
ていることを検出できる。すなわち、入出力の一致、不
一致を判定することによって、結果的に誤配線の有無を
判定することができる。また、この場合には、室内受信
用フォトカプラ24の発光ダイオード24aと直列に第
5抵抗26bが接続されており、ターミネーション抵抗
17およびこの直列接続回路を通して通電されるので、
室内受信用フォトカプラ24の発光素子24aが破壊さ
れてしまうという不都合は発生しない。
【0047】図13は商用電源線路3aが信号線路3c
と、信号線路3cが商用電源線路3bと、商用電源線路
3bが商用電源線路3aと、それぞれ誤配線された状態
を示す図である。図13では、商用交流電源10の半周
期において、矢印A1で示すように、第3ダイオード2
6a、第5抵抗26b、室内受信用フォトカプラ24の
発光素子24aおよびツェナーダイオード26cの直列
接続回路とを通り、第2ダイオード18c、第4抵抗1
8d、室外受信用フォトカプラ16の発光素子16aお
よびツェナーダイオード18eの直列接続回路と、この
直列接続回路と並列接続されたターミネーション抵抗1
7とを通って電流が流れる。この場合には、室内機2の
制御用直流電源21が立ち上がらないので、室内用マイ
コン22も立ち上がらず、商用電源周波数割込みは発生
しない。ただし、室外用マイコン14に対しては受信デ
ータ割込みが発生する。したがって、図3のフローチャ
ートの処理によって、誤配線が発生していることを検出
できる。また、この場合には、室内受信用フォトカプラ
24の発光素子24aと直列に第5抵抗26bおよびタ
ーミネーション抵抗17が接続されているとともに、室
内受信用フォトカプラ24の発光素子24aと直列に第
5抵抗26b、第4抵抗18dおよび室外受信用フォト
カプラ16の発光素子16aが接続されているので、室
内受信用フォトカプラ24の発光素子24aが破壊され
てしまうという不都合、室外受信用フォトカプラ16の
発光素子16aが破壊されてしまうという不都合も発生
しない。
【0048】また、この場合には、室内機2からの信号
が室外機1に供給されることはないのであるから、室外
機1においては、信号送出後のタイムアウトに基づいて
誤配線がなされていることを検出することもできる。図
14は商用電源線路3aが商用電源線路3bと、信号線
路3cが商用電源線路3aと、商用電源線路3bが信号
線路3cと、それぞれ誤配線された状態を示す図であ
る。
【0049】図14では、商用交流電源10の半周期に
おいて、矢印A1で示すように、室内機2の制御用直流
電源21を通り、第2ダイオード18c、第4抵抗18
d、室外受信用フォトカプラ16の発光素子16aおよ
びツェナーダイオード18eの直列接続回路と、この直
列接続回路と並列接続されたターミネーション抵抗17
とを通って電流が流れ、室外用マイコン14に対して受
信データ割込みが発生する。また、商用交流電源10の
他の半周期において、矢印A2で示すように、ターミネ
ーション抵抗17、室内機2の制御用直流電源21を通
って電流が流れるとともに、第3ダイオード26a、第
5抵抗26b、室内受信用フォトカプラ24の発光素子
24aおよびツェナーダイオード26cの直列接続回路
を通って電流が流れ、室内機2の制御用直流電源21が
立ち上がっているので、室内用マイコン22に対して商
用電源周波数割込みが発生する。したがって、図2のフ
ローチャートの処理および図3のフローチャートの処理
によって、誤配線が発生していることを検出できる。ま
た、この場合には、室内受信用フォトカプラ24の発光
素子24aと第5抵抗26bとの直列接続回路に商用交
流電源が直接印加されているが、室内受信用フォトカプ
ラ24の発光素子24aと直列に第5抵抗26bが直列
接続されているので、室内受信用フォトカプラ24の発
光素子24aが破壊されてしまうという不都合は発生し
ない。さらに、室外受信用フォトカプラ16の発光素子
16aと直列に第4抵抗18dが接続されているととも
に、室外受信用フォトカプラ16の発光素子16aと並
列にターミネーション抵抗17が接続されているので、
発光素子16aが破壊されてしまうという不都合も発生
しない。
【0050】もちろん、図10から図14の何れにおい
ても、室内送信用フォトカプラ23の受光素子23bと
直列に過電流保護用の正温度特性サーミスタ25が接続
されているのであるから、この直列接続回路に商用交流
電源電圧が直接印加されかつ室内送信用フォトカプラ2
3の受光素子23bがオンになった場合であっても、室
内送信用フォトカプラ23の受光素子23bの破壊を未
然に防止することができる。
【0051】以上から明らかなように、商用電源周波数
割込みの有無、受信データ割込みの有無を判定するとと
もに、室外用マイコン14の送信ポートをONにして送
信出力と受信入力との一致、不一致を判定することによ
り、誤配線か否かを判定することができる。また、誤配
線時のみに必要であり、かつ通常動作時には動作と無関
係な特別な誤配線保護回路などを必要としないので、ロ
ーコストで省スペースな通信制御回路を提供することが
でき、さらに誤配線時も送受信回路部品にダメージを与
えることなく安全に動作するので、基板交換などが不要
な保守性に優れたシステムを提供することができる。
【0052】また、内外送受信データパターンは送信し
たデータがそのままの形で受信ポートに現れるので、室
外機と室内機との通信処理プログラムを共通化でき、初
期通信状態は室外機、室内機の何れからでも送受信が可
能であり、さらに、1台の機器が送信したデータが同時
に各機器で受信できるため、通信効率、開発効率のよい
システムを提供することができる。
【0053】なお、上記の実施態様においては、正温度
係数を有する第2抵抗手段として過電流保護用の正温度
特性サーミスタを採用しているが、過電流保護用の正温
度特性サーミスタに代えて、導電性のカーボンとポリオ
レフィン、フッ素樹脂などのポリマーとを配合してなる
抵抗素子を採用することが可能である。図15はこの発
明の空気調和装置における室内外通信装置の他の実施態
様を示す電気回路図である。
【0054】この空気調和装置が図1の空気調和装置と
異なる点は、正温度特性サーミスタ25に代えてダンピ
ング抵抗25’を採用した点、電源21として、1次側
巻線が商用交流電源11の出力端子間に接続されたトラ
ンス21a、トランス21aの2次側巻線の端子間に接
続された整流回路21b、整流回路21bからの整流出
力を入力として、平滑化処理、電圧安定化処理などを行
う室内制御用直流電源回路21cを含むものを採用した
点、異電圧検出回路および室内用マイコン22として異
電圧検出回路からの異常検出用の入力を受け入れるもの
を採用した点のみである。
【0055】さらに詳細に説明する。室内制御用直流電
源回路21cの出力端子と室内用マイコン22の異常検
出入力との間に抵抗21dを接続し、室内用マイコン2
2の異常検出入力をトランジスタ21eのコレクタ−エ
ミッタ端子を介して接地している。そして、トランジス
タ21eのベース端子とエミッタ端子との間に抵抗21
fを接続し、室内制御用直流電源回路21cの入力端子
とトランジスタ21eのベース端子との間にツェナーダ
イオード(異電圧検出手段)21gと抵抗21hとをこ
の順に直列接続している。したがって、トランジスタ2
1e、抵抗21d、21f、21hおよびツェナーダイ
オード21gで異電圧検出手段(回路)を構成してい
る。なお、トランジスタ21e、抵抗21f、21hで
構成される電気回路に代えてデジタルトランジスタを採
用することが可能であるとともに、出力したい信号に合
わせて極性を設定することが可能である。
【0056】図16は室内機の誤配線判定処理を説明す
るフローチャートである。ステップSP1において、室
内用マイコン22の送信ポートをON(室内送信用フォ
トカプラ23の受光素子23bをOFF)にし、ステッ
プSP2において、商用電源周波数割込みの判定を行
う。そして、商用電源周波数割込みがあると判定された
場合には、ステップSP3において、室内外接続線3の
接続が異常であることを認識し、ステップSP4におい
て、異常電圧が検出されたか否かを判定する。そして、
異常電圧が検出された場合には、ステップSP5におい
て、極性反転以外の誤配線(図11、または図14の誤
配線)であることを認識し、ステップSP6において、
室内用マイコン22の送信ポートをON(室内送信用フ
ォトカプラ23の受光素子23bをOFF)にし、その
まま一連の処理を終了する。
【0057】ステップSP4において異常電圧が検出さ
れていないと判定された場合には、ステップSP7にお
いて、極性反転の誤配線(図12の誤配線)であること
を認識し、ステップSP8において、室内用マイコン2
2の送信ポートをOFF(室内送信用フォトカプラ23
の受光素子23bをON)にし、そのまま一連の処理を
終了する。
【0058】ステップSP2において商用電源周波数割
込みがないと判定された場合には、ステップSP9にお
いて、室内外接続線3の接続が正常であることを認識
し、ステップSP10において、通常のシーケンスに基
く動作を行う。さらに詳細に説明する。誤配線時には、
ターミネーション抵抗17を必ず通るカレントループが
構成される。したがって、ターミネーション抵抗17の
抵抗値をトランス21aのインピーダンスよりも大きく
設定しておけば、トランス21aの2次側には正常な電
圧が発生しない。そして、誤配線時においても、室内用
マイコン22の電源(室内制御用直流電源回路21c)
が立ち上がっていれば、トランス21aの2次側の電圧
をモニターすることができ、また、誤配線時には室内用
マイコン22の受信ポートに商用電源周波数のパルスが
入力されるのであるから、トランス21aの2次側の電
圧および商用電源周波数のパルスの有無に基いて誤配線
の種別を検出することができるとともに、誤配線の種別
に応じて最適な保護処理を行って通信回路素子の保護を
達成することができる。また、表示装置などを介して設
置作業者に誤配線の種別を示す情報を伝達することによ
り、誤配線解消のための作業性の向上を図ることができ
るとともに、安全な接続を促すことができる。なお、図
16のフローチャートの処理で検出可能な誤配線以外の
誤配線(図10、図13の誤配線)の場合には、室内機
2の室内制御用直流電源回路21cが立ち上がらないの
で、通信回路素子が破壊されるおそれはない。
【0059】さらに、通信用の給電を直流電源により行
うことにより、従来のシステム(商用電源周波数の2倍
のボーレートまでしか同期して伝送できなかった通信回
路を含むシステム)と比較して通信速度の著しい向上を
達成することができ、図示しないリモコンからの入力に
対して殆ど遅れることなく動作する、操作的に違和感の
ないシステムを構築することができる。なお、この作用
は、他の全ての実施態様において達成することができ
る。
【0060】前記の各実施態様において、1台の室外機
1に対して1台の室内機2が設けらる構成を採用する場
合には、室内機1の回路構成と室内機2の回路構成とを
入れ替えることが可能である。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明は、フォトカプラの動作
状態を強制的に設定するとともに、第2抵抗手段により
電流を制限することにより、誤配線に起因する送受信回
路部品の破壊、断線などの不都合の発生を未然に防止す
ることができ、しかも、電源開閉手段、異電圧検出保護
部などのように信号授受に無関係な回路部品を全く必要
としないので、コストアップを防止できるとともに、実
装面積の増加をも防止することができ、さらにまた、通
信用の給電を直流電源とすることにより、通信速度を向
上させることができるという特有の効果を奏する。
【0062】請求項2の発明は、マルチ式空気調和装置
において、フォトカプラの動作状態を強制的に設定する
とともに、第2抵抗手段により電流を制限することによ
り、誤配線に起因する送受信回路部品の破壊、断線など
の不都合の発生を未然に防止することができ、しかも、
電源開閉手段、異電圧検出保護部などのように信号授受
に無関係な回路部品を全く必要としないので、コストア
ップを防止できるとともに、実装面積の増加をも防止す
ることができ、さらにまた、通信用の給電を直流電源と
することにより、通信速度を向上させることができると
いう特有の効果を奏する。
【0063】請求項3の発明は、請求項1の効果に加
え、誤配線時の過電流の抑制効果を高めることができる
という特有の効果を奏する。請求項4の発明は、フォト
カプラの動作状態を強制的に設定するとともに、第2抵
抗手段により電流を制限することにより、誤配線に起因
する送受信回路部品の破壊、断線などの不都合の発生を
未然に防止することができ、しかも、電源開閉手段、異
電圧検出保護部などのように信号授受に無関係な回路部
品を全く必要としないので、コストアップを防止できる
とともに、実装面積の増加をも防止することができ、さ
らに、異電圧検出手段としてツェナーダイオードを追加
するだけで、誤配線の種別を認識することができ、さら
にまた、通信用の給電を直流電源とすることにより、通
信速度を向上させることができるという特有の効果を奏
する。
【0064】請求項5の発明は、マルチ式空気調和装置
において、フォトカプラの動作状態を強制的に設定する
とともに、第2抵抗手段により電流を制限することによ
り、誤配線に起因する送受信回路部品の破壊、断線など
の不都合の発生を未然に防止することができ、しかも、
電源開閉手段、異電圧検出保護部などのように信号授受
に無関係な回路部品を全く必要としないので、コストア
ップを防止できるとともに、実装面積の増加をも防止す
ることができ、さらに、異電圧検出手段としてツェナー
ダイオードを追加するだけで、誤配線の種別を認識する
ことができ、さらにまた、通信用の給電を直流電源とす
ることにより、通信速度を向上させることができるとい
う特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和装置における室内外通信装
置の一実施態様を示す電気回路図である。
【図2】室内機の誤配線判定処理を説明するフローチャ
ートである。
【図3】室外機の誤配線判定処理を説明するフローチャ
ートである。
【図4】電源投入時の誤配線判定タイミングを説明する
信号波形図である。
【図5】誤配線が発生していない場合における室外機か
ら室内機への通信を示す信号波形図である。
【図6】誤配線が発生していない場合における室内機1
から室外機、室内機2への通信を示す信号波形図であ
る。
【図7】誤配線が発生していない場合における室内外通
信データと通信信号線動作を説明する信号波形図であ
る。
【図8】室外機と1台の室内機とが存在している場合に
おける誤配線のパターンを説明する概略図である。
【図9】室外機と2台の室内機とが存在している場合に
おける誤配線のパターンを説明する概略図である。
【図10】商用電源線路3aと信号線路3cとを誤配線
した状態を示す図である。
【図11】商用電源線路3bと信号線路3cとを誤配線
した状態を示す図である。
【図12】商用電源線路3a、3bを誤配線した状態を
示す図である。
【図13】商用電源線路3aが信号線路3cと、信号線
路3cが商用電源線路3bと、商用電源線路3bが商用
電源線路3aと、それぞれ誤配線された状態を示す図で
ある。
【図14】商用電源線路3aが商用電源線路3bと、信
号線路3cが商用電源線路3aと、商用電源線路3bが
信号線路3cと、それぞれ誤配線された状態を示す図で
ある。
【図15】この発明の空気調和装置における室内外通信
装置の他の実施態様を示す電気回路図である。
【図16】室内機の誤配線判定処理を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 室外機 2 室内機 3 接続線 3a、3b 商用電源線路 10 商用交流電源 11 室外制御用直流電源 12 半波整流直流電源回路 14 室外用マイコン 15 室外送信用フォトカプラ 16 室外受信用フ
ォトカプラ 17 ターミネーション抵抗 21、21c 室内制
御用直流電源 21a トランス 21b 整流回路 21g ツェナーダイオード 22 室内用マイコン 23 室内送信用フォトカプラ 24 室内受信用フ
ォトカプラ 25 正温度特性サーミスタ 25’ ダンピング抵
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 光彦 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社金岡工場内 (72)発明者 村井 哲 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社金岡工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機(1)に対して、商用電源線路
    (3a)(3b)を含む3本の接続線(3)を介して室
    内機(2)を接続してなる空気調和装置において、室外
    機(1)、室内機(2)の一方は、第1制御手段(1
    4)と、第1制御手段(14)に対する電源供給を行う
    第1電源手段(11)と、第1制御手段(14)との間
    で信号授受を行いかつ商用交流電源(10)の端子間に
    直流電源手段(12)を介して互いに直列接続した第1
    送信用フォトカプラ(15)、第1受信用フォトカプラ
    (16)と、第1受信用フォトカプラ(16)と並列接
    続した第1抵抗手段(17)とを含み、室外機(1)、
    室内機(2)の他方は、第2制御手段(22)と、第2
    制御手段(22)との間で信号授受を行いかつ3本の接
    続線(3)のうちの2本を介して第1受信用フォトカプ
    ラ(16)と並列接続された第2受信用フォトカプラ
    (24)、第2送信用フォトカプラ(23)と、第2送
    信用フォトカプラ(23)と直列接続した、誤配線時の
    過電流を抑制する第2抵抗手段(25)とを含むことを
    特徴とする空気調和装置における室内外通信装置。
  2. 【請求項2】 1台の室外機(1)に対して、商用電源
    線路(3a)(3b)を含む3本の接続線(3)を介し
    て複数台の室内機(2)を互いに並列に接続してなる空
    気調和装置において、室外機(1)は、室外用制御手段
    (14)と、室外制御用電源手段(11)と、室外用制
    御手段(14)との間で信号授受を行いかつ商用交流電
    源(10)の端子間に直流電源手段(12)を介して互
    いに直列接続した室外送信用フォトカプラ(15)、室
    外受信用フォトカプラ(16)と、室外受信用フォトカ
    プラ(16)と並列接続した第1抵抗手段(17)とを
    含み、各室内機(2)は、商用交流電源(10)の端子
    に対して商用電源線路(3a)(3b)を介して接続さ
    れる室内制御用電源手段(21)と、室内用制御手段
    (22)と、室内用制御手段(22)との間で信号授受
    を行いかつ3本の接続線(3)のうちの2本を介して室
    外受信用フォトカプラ(16)と並列接続された室内受
    信用フォトカプラ(24)、室内送信用フォトカプラ
    (23)と、室内送信用フォトカプラ(23)と直列接
    続した、誤配線時の過電流を抑制する第2抵抗手段(2
    5)とを含むことを特徴とする空気調和装置における室
    内外通信装置。
  3. 【請求項3】 前記第2抵抗手段(25)は正温度特性
    サーミスタ(25)である請求項1または請求項2に記
    載の空気調和装置における室内外通信装置。
  4. 【請求項4】 室外機(1)に対して、商用電源線路
    (3a)(3b)を含む3本の接続線(3)を介して室
    内機(2)を互いに並列に接続してなる空気調和装置に
    おいて、室外機(1)、室内機(2)の一方は、第1制
    御手段(14)と、第1制御手段(14)に対する電源
    供給を行う第1電源手段(11)と、第1制御手段(1
    4)との間で信号授受を行いかつ商用交流電源(10)
    の端子間に直流電源手段(12)を介して互いに直列接
    続した第1送信用フォトカプラ(15)、第1受信用フ
    ォトカプラ(16)と、第1受信用フォトカプラ(1
    6)と並列接続した第1抵抗手段(17)とを含み、室
    内機(2)、室内機(2)の他方は、商用交流電源(1
    0)の端子に対して商用電源線路(3a)(3b)を介
    して接続されるトランス(21a)と、トランス(21
    a)からの出力電圧を直流電圧に変換する整流手段(2
    1b)と、変換された直流電圧に基づいて動作する異電
    圧検出手段(21g)と、整流手段(21b)の出力端
    子間に接続される第2電源手段(21c)と、変換され
    た直流電圧が印加される第2制御手段(22)と、第2
    制御手段(22)との間で信号授受を行いかつ3本の接
    続線(3)のうちの2本を介して第1受信用フォトカプ
    ラ(16)と並列接続された第2受信用フォトカプラ
    (24)、第2送信用フォトカプラ(23)と、第2送
    信用フォトカプラ(23)と直列接続した第2抵抗手段
    (25’)とを含むことを特徴とする空気調和装置にお
    ける室内外通信装置。
  5. 【請求項5】 1台の室外機(1)に対して、商用電源
    線路(3a)(3b)を含む3本の接続線(3)を介し
    て複数台の室内機(2)を互いに並列に接続してなる空
    気調和装置において、室外機(1)は、室外用制御手段
    (14)と、室外用制御手段(14)に対する電源供給
    を行う室外制御用電源手段(11)と、室外用制御手段
    (14)との間で信号授受を行いかつ商用交流電源(1
    0)の端子間に直流電源手段(12)を介して互いに直
    列接続した室外送信用フォトカプラ(15)、室外受信
    用フォトカプラ(16)と、室外受信用フォトカプラ
    (16)と並列接続した第1抵抗手段(17)とを含
    み、各室内機(2)は、商用交流電源(10)の端子に
    対して商用電源線路(3a)(3b)を介して接続され
    るトランス(21a)と、トランス(21a)からの出
    力電圧を直流電圧に変換する整流手段(21b)と、変
    換された直流電圧に基づいて動作する異電圧検出手段
    (21g)と、整流手段(21b)の出力端子間に接続
    される室内制御用電源手段(21c)と、変換された直
    流電圧が印加される室内用制御手段(22)と、室内用
    制御手段(22)との間で信号授受を行いかつ3本の接
    続線(3)のうちの2本を介して室外受信用フォトカプ
    ラ(16)と並列接続された室内受信用フォトカプラ
    (24)、室内送信用フォトカプラ(23)と、室内送
    信用フォトカプラ(23)と直列接続した第2抵抗手段
    (25’)とを含むことを特徴とする空気調和装置にお
    ける室内外通信装置。
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