JP2005257238A - 空気調和機及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる空気調和機及び制御方法を提供する。
【解決手段】 空気調和機1は、室内機10と、室外機20と、室内機10と室外機20との間で伝送信号を送受信するための信号ラインSとを備えた空気調和機である。室外機20は、主電力供給部26を有する。主電力供給部26は、電力供給を外部から受けて、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1を介して主電力を供給する。室内機10又は室外機20は、伝送電力供給部24と切換接点MR30とを有する。伝送電力供給部24は、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。伝送電力は、室内機10との間で信号ラインSを介して伝送信号を送受信するための直流電力である。切換接点MR30は、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気調和機及び制御方法に関する。
従来から、電力供給を外部から室外機で受けて、第1電源ラインを介した各部への主電力の供給を待機状態において制限することにより、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することが可能な空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この空気調和機は、主として、室内機と、室外機と、室内機と室外機との間で伝送信号を送受信するための信号ラインとを備えている。
特開2000−111123(第1−8頁、第1−6図)
しかし、従来の技術では、信号ラインを介した伝送信号の伝送が、交流電力により行われていたため、その通信速度が周波数に依存し、高速化が困難な傾向にある。
一方、信号ラインを介した伝送信号の伝送を高速化するために新たに電源を設けた場合、その電源を設けたために室内機及び室外機の待機状態における消費電力が増加するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる空気調和機及び制御方法を提供することにある。
請求項1に係る空気調和機は、室内機と、室外機と、室内機と室外機との間で伝送信号を送受信するための信号ラインとを備えた空気調和機である。室外機は、主電力供給部を有する。主電力供給部は、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室内機又は室外機は、伝送電力供給部と第1遮断部とを有する。伝送電力供給部は、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。伝送電力は、室外機との間で又は室内機との間で信号ラインを介して伝送信号を送受信するための直流電力である。第1遮断部は、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。
したがって、信号ラインを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができる。また、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項2に係る空気調和機は、請求項1に記載の空気調和機であって、第1遮断部は、待機状態から運転状態に切り替える際に、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給の遮断を解除する。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。第1遮断部が、待機状態から運転状態に切り替える際に、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給の遮断を解除する。
したがって、信号ラインを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができる。また、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項3に係る空気調和機は、請求項1又は2に記載の空気調和機であって、室外機は、室外駆動電力供給部と、第1雑音低減部とをさらに有する。室外駆動電力供給部は、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外駆動電力は、室外機器を駆動させるための電力である。第1雑音低減部は、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。第1雑音は、室外駆動電力供給部が発生した雑音である。伝送電力供給部は、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外機の第1雑音低減部が、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。これにより、第2電源ラインから第1電源ラインへ第1雑音を伝達することを低減することができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。
したがって、第1雑音ののっている第2電源ラインをバイパスして伝送電力供給部が主電力の供給を受けることができるので、伝送信号に第1雑音が混入するおそれを低減することができる。
なお、第2電源ラインをバイパスすることは、例えば、第2電源ラインの基準側のラインのみをバイパスすることでもよいし、第2電源ラインの基準側のラインと高圧側のラインとをバイパスすることでもよい。
請求項4に係る空気調和機は、請求項3に記載の空気調和機であって、室外機は、第2遮断部をさらに有する。第2遮断部は、第2電源ライン上に設けられ、待機状態において、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断する。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室外機の室外駆動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外機の第1雑音低減部が、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。これにより、第2電源ラインから第1電源ラインへ第1雑音を伝達することを低減することができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の第2遮断部が、第2電源ライン上に設けられ、待機状態において、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断する。
したがって、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項5に係る空気調和機は、請求項4に記載の空気調和機であって、室外機は、室外制御部と起動電力供給部とをさらに有する。室外制御部は、室外機器を制御する。起動電力供給部は、起動電力を生成して、起動電力を室外制御部へ供給する。起動電力は、室外制御部を起動させるための電力である。室外制御部は、起動されたことに基づいて、第2遮断部による遮断を解除する。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室外機の室外駆動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外機の第1雑音低減部が、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。これにより、第2電源ラインから第1電源ラインへ第1雑音を伝達することを低減することができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室外制御部が、室外機器を制御する。室外機の起動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の起動電力供給部が、起動電力を生成して、起動電力を室外制御部へ供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の第2遮断部が、第2電源ライン上に設けられ、待機状態において、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の室外制御部が、起動されたことに基づいて、第2遮断部による遮断を解除する。
したがって、室内機及び室外機の待機状態から運転状態に切り替わった際において、起動電力供給部に主電力が供給されれば室外制御部を起動することができるので、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給の遮断を解除することができる。
請求項6に係る空気調和機は、請求項5に記載の空気調和機であって、第1遮断部は、第1電源ラインと第3電源ラインとの間に設けられ、待機状態において、主電力供給部から起動電力供給部への主電力の供給をさらに遮断する。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室外機の室外駆動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外機の第1雑音低減部が、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。これにより、第2電源ラインから第1電源ラインへ第1雑音を伝達することを低減することができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、第3電源ラインを介して伝送電力を供給する。室外機の室外制御部が、室外機器を制御する。室外機の起動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の起動電力供給部が、起動電力を生成して、起動電力を室外制御部へ供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。室内機又は室外機の第1遮断部が、第1電源ラインと第3電源ラインとの間に設けられ、待機状態において、主電力供給部から起動電力供給部への主電力の供給をさらに遮断する。室外機の第2遮断部が、第2電源ライン上に設けられ、待機状態において、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の室外制御部が、起動されたことに基づいて、第2遮断部による遮断を解除する。
したがって、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から起動電力供給部への主電力の供給をさらに遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項7に係る空気調和機は、請求項6に記載の空気調和機であって、起動電力供給部は、待機状態から運転状態に切り替わる際に、第1電源ラインと第2電源ラインと第1遮断部と第3電源ラインとを介して主電力の供給を受ける。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室外機の室外駆動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外機の第1雑音低減部が、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。これにより、第2電源ラインから第1電源ラインへ第1雑音を伝達することを低減することができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室外制御部が、室外機器を制御する。室外機の起動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の起動電力供給部が、起動電力を生成して、起動電力を室外制御部へ供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の第2遮断部が、第2電源ライン上に設けられ、待機状態において、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の起動電力供給部が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、第1電源ラインと第2電源ラインと第1遮断部と第3電源ラインとを介して主電力の供給を受ける。これにより、室外機の起動電力供給部が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、起動電力を室外制御部へ供給することができる。室外機の室外制御部が、起動されたことに基づいて、第2遮断部による遮断を解除する。
したがって、室内機と室外機の待機状態から運転状態に切り替わる際に、第1遮断部による遮断が解除されて起動電力供給部へ主電力が供給されるので、室外制御部を起動することができる。このため、第2遮断部による遮断が解除されるので、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給の遮断を解除することができる。
請求項8に係る空気調和機は、請求項7に記載の空気調和機であって、伝送電力供給部は、待機状態から運転状態に切り替わる際に、第1電源ラインと第2電源ラインと第1遮断部と第3電源ラインとを介して主電力の供給を受ける。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室外機の室外駆動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外機の第1雑音低減部が、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。これにより、第2電源ラインから第1電源ラインへ第1雑音を伝達することを低減することができる。室外機の伝送電力供給部が、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室外制御部が、室外機器を制御する。室外機の起動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の起動電力供給部が、起動電力を生成して、起動電力を室外制御部へ供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の第2遮断部が、第2電源ライン上に設けられ、待機状態において、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の伝送電力供給部が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、第1電源ラインと第2電源ラインと第1遮断部と第3電源ラインとを介して主電力の供給を受ける。室外機の起動電力供給部が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、第1電源ラインと第2電源ラインと第1遮断部と第3電源ラインとを介して主電力の供給を受ける。これにより、室外機の起動電力供給部が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、起動電力を室外制御部へ供給することができる。室外機の室外制御部が、起動されたことに基づいて、第2遮断部による遮断を解除する。
したがって、待機状態から運転状態に切り替わる際における起動電力供給部と伝送電力供給部とへの主電力の供給経路を一部共通化することができるので、低コストで回路を構成することができる。
請求項9に係る空気調和機は、請求項5又は6に記載の空気調和機であって、室外機は、第2雑音低減部をさらに有する。第2雑音低減部は、第3電源ライン上で起動電力供給部と伝送電力供給部との間に設けられ、第2雑音を低減する。第2雑音は、起動電力供給部が発生した雑音である。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室外機の室外駆動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室外機の室外駆動電力供給部が、室外駆動電力を生成して、第2電源ラインを介して室外駆動電力を供給する。室外機の第1雑音低減部が、第1電源ラインと第2電源ラインとに接続され、第1雑音を低減する。これにより、第2電源ラインから第1電源ラインへ第1雑音を伝達することを低減することができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、第1電源ラインと第1遮断部とを介して主電力の供給を受ける。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室外制御部が、室外機器を制御する。室外機の起動電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。起動電力供給部が、起動電力を生成して、起動電力を室外制御部へ供給する。第2雑音低減部が、第3電源ライン上で起動電力供給部と伝送電力供給部との間に設けられ、第2雑音を低減する。これにより、第3電源ラインを介して起動電力供給部から伝送電力供給部へ第2雑音を伝達することを低減することができる。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の第2遮断部が、第2電源ライン上に設けられ、待機状態において、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断する。室外機の室外制御部が、起動されたことに基づいて、第2遮断部による遮断を解除する。
したがって、第3電源ラインを介して起動電力供給部から伝送電力供給部へ第2雑音が伝達されることを低減することができるので、伝送信号に第2雑音が混入するおそれを低減することができる。
請求項10に係る空気調和機は、請求項1から9のいずれか1項に記載の空気調和機であって、室内機は、指令電力供給部をさらに有する。指令電力供給部は、少なくとも待機状態において、指令電力を生成して供給する。指令電力は、外部から指令を受け付けるための電力である。指令電力供給部は、少なくとも待機状態において、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受ける。
この空気調和機では、室外機の主電力供給部が、電力供給を外部から受けて、第1電源ラインを介して主電力を供給する。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受けることができる。室内機又は室外機の伝送電力供給部が、伝送電力を生成して、信号ラインを介して伝送電力を供給する。室内機又は室外機の第1遮断部が、待機状態において、主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断する。指令電力供給部が、少なくとも待機状態において、主電力供給部から第1電源ラインを介して主電力の供給を受ける。指令電力供給部が、少なくとも待機状態において、指令電力を生成して供給する。
したがって、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から指令電力供給部へ主電力が供給されて指令電力供給部が指令電力を生成して供給するので、室内機及び室外機の待機状態において外部から指令を受け付けることができる。
なお、室内機及び室外機の運転状態において、指令電力は、指令電力供給部から供給されてもよいし、別の電力供給部から供給されてもよい。
請求項11に係る制御方法は、空気調和機が制御される制御方法であって、主電力供給ステップと伝送電力供給ステップと遮断ステップとを備える。空気調和機は、室内機と、室外機と、室内機と室外機との間で伝送信号を送受信するための信号ラインとを備える。主電力供給ステップでは、電力供給が外部から室外機で受けられて、第1電源ラインを介して主電力が供給される。伝送電力供給ステップでは、伝送電力が生成されて、信号ラインを介して伝送電力が供給される。伝送電力は、室外機と室内機との間で信号ラインを介して伝送信号が送受信されるための直流電力である。遮断ステップでは、待機状態において、伝送電力が生成されるための主電力の供給が遮断される。
この制御方法では、主電力供給ステップにおいて、電力供給が外部から室外機で受けられて、第1電源ラインを介して主電力が供給される。伝送電力供給ステップにおいて、伝送電力が生成されるための主電力の供給が第1電源ラインを介して受けられ得る。伝送電力供給ステップにおいて、伝送電力が生成されて、信号ラインを介して伝送電力が供給される。遮断ステップにおいて、待機状態において、伝送電力が生成されるための主電力の供給が遮断される。
したがって、信号ラインを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができる。また、室内機及び室外機の待機状態において伝送電力が生成されるための主電力の供給が遮断されるので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
なお、伝送電力供給ステップと遮断ステップとは、室内機で行われていてもよいし、室外機で行われていてもよい。
請求項1に係る空気調和機では、信号ラインを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができる。また、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項2に係る空気調和機では、信号ラインを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができる。また、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から伝送電力供給部への主電力の供給を遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項3に係る空気調和機では、第1雑音ののっている第2電源ラインをバイパスして伝送電力供給部が主電力の供給を受けることができるので、伝送信号に第1雑音が混入するおそれを低減することができる。
請求項4に係る空気調和機では、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給を遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項5に係る空気調和機では、室内機及び室外機の待機状態から運転状態に切り替わった際において、起動電力供給部に主電力が供給されれば室外制御部を起動することができるので、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給の遮断を解除することができる。
請求項6に係る空気調和機では、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から起動電力供給部への主電力の供給をさらに遮断するので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
請求項7に係る空気調和機では、室内機と室外機の待機状態から運転状態に切り替わる際に、第1遮断部による遮断が解除されて起動電力供給部へ主電力が供給されるので、室外制御部を起動することができる。このため、第2遮断部による遮断が解除されるので、主電力供給部から室外駆動電力供給部への主電力の供給の遮断を解除することができる。
請求項8に係る空気調和機では、待機状態から運転状態に切り替わる際における起動電力供給部と伝送電力供給部とへの主電力の供給経路を一部共通化することができるので、低コストで回路を構成することができる。
請求項9に係る空気調和機では、第3電源ラインを介して起動電力供給部から伝送電力供給部へ第2雑音が伝達されることを低減することができるので、伝送信号に第2雑音が混入するおそれを低減することができる。
請求項10に係る空気調和機では、室内機及び室外機の待機状態において主電力供給部から指令電力供給部へ主電力が供給されて指令電力供給部が指令電力を生成して供給するので、室内機及び室外機の待機状態において外部から指令を受け付けることができる。
請求項11に係る制御方法では、信号ラインを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができる。また、室内機及び室外機の待機状態において伝送電力が生成されるための主電力の供給が遮断されるので、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。このため、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態にかかる空気調和機1の構成図を図1に示す。また、空気調和機1の構成要素の回路図を図2〜図4に示す。
<空気調和機1の全体構成>
この空気調和機1は、図1に示すように、主として室内機10,室外機20,信号ラインS,高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1を備える。信号ラインSは、室内機10と室外機20との間で伝送信号を送受信するために設けられている。高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1は、室内機10と室外機20とに接続されており、室外機20で外部から受けた電力を室内機10及び室外機20に供給するために設けられている。
<室外機20の構成>
室外機20は、図1に示すように、主として主電力供給部26,主電力供給ラインLAC,信号ラインS,高圧側第1電源ラインACL1,高圧側第2電源ラインACL2,高圧側第3電源ラインACL3,基準側第1電源ラインACN1,基準側第2電源ラインACN2,基準側第3電源ラインACN3,伝送電力供給部24,起動電力供給部22,室外駆動電力供給部23,室外マイコン21,メーク接点MRM10,メーク接点MRM20,メーク接点MRM11,切換接点MR30,室外マイコン21,EMIフィルタLC1及び室外送受信部25を備える。
図1に示す主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外駆動電力供給部23が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給を受ける。室外駆動電力供給部23が、室外駆動電力を生成して、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力を供給する。ここで、室外駆動電力は、室外機器(例えば、モータ、圧縮機、アクチュエータなど)を駆動させるための電力である。EMIフィルタLC1が、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とに接続され、第1雑音を低減する。ここで、第1雑音は、室外駆動電力供給部23が発生した雑音である。これにより、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2から高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1へ第1雑音を伝達することが低減される。伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。ここで、伝送電力は、室内機10との間で信号ラインSを介して伝送信号を送受信するための直流電力である。室外マイコン21が、室外機器を制御する。起動電力供給部22が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給を受ける。起動電力供給部22が、起動電力を生成して、起動電力を室外マイコン21へ供給する。ここで、起動電力は、室外マイコン21を起動させるための電力である。
図1に示す切換接点MR30が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部22への主電力の供給を遮断する。切換接点MR30が、高圧側第1電源ラインACL1及び高圧側第2電源ラインACL2と高圧側第3電源ラインACL3との間に設けられ、待機状態において、主電力供給部26から起動電力供給部22への主電力の供給をさらに遮断する。メーク接点MRM10及びメーク接点MRM20が高圧側第2電源ラインACL2上に設けられ、メーク接点MRM11が基準側第2電源ラインACN2上に設けられている。メーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が、待機状態において、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給を遮断する。
図1に示す切換接点MR30が、待機状態から運転状態に切り替える際に、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給の遮断を解除する。それと同時に、切換接点MR30が、主電力供給部26から起動電力供給部22への主電力の供給の遮断も解除する。伝送電力供給部24が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。起動電力供給部22が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、高圧側第1電源ラインACL1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。これにより、起動電力供給部22が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、起動電力を室外マイコン21へ供給して室外マイコン21を起動する。室外マイコン21が、起動されたことに基づいて、メーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11による遮断を解除する。
図1に示す室外送受信部25は、運転状態において、信号ラインSを介して室内機10から送信された信号を受信する。あるいは、室外送受信部25は、運転状態において、信号ラインSを介して室内機10へ信号を送信する。
<室内機10の構成>
室内機10は、図1に示すように、主として指令電力供給部11,信号ラインS,高圧側第1電源ラインACL1,基準側第1電源ラインACN1及び室内送受信部15とを備える。
図1に示す指令電力供給部11が、待機状態において、主電力供給部26から主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力の供給を受ける。指令電力供給部11が、待機状態において、指令電力を生成して供給する。ここで、指令電力は、リモコンの指令など外部からの指令を受け付けるための電力である。
図1に示す室内送受信部15は、運転状態において、信号ラインSを介して室外機20から送信された信号を受信する。あるいは、室内送受信部15は、運転状態において、信号ラインSを介して室外機20へ信号を送信する。
<伝送電力供給部24の構成>
伝送電力供給部24は、図1に示すように、主として整流素子D1,定電圧素子ZD1及び平滑コンデンサC1を備える。
図1に示す高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して供給された主電力は、整流素子D1で交流電力から直流電力へ変換される。整流素子D171で整流された直流電力は、平滑コンデンサC171で平滑化される。整流平滑化された直流電力は、定電圧素子ZD1で一定値以上に上昇しないように調整される。調整後の直流電力は、伝送電力として、信号ラインSを介して供給される。
伝送電力供給部24の基準側は、基準側第2電源ラインACN2をバイパスして、基準側第1電源ラインACN1に接続されている。
<室内送受信部15の構成>
図1に示す室内送受信部15は、図2に示すように、主として送信素子Q151,受信素子D152,端子151及び端子152を備える。ここで、送信素子Q151は受光素子である。受信素子D152は発光素子である。
図2に示す端子151は信号ラインSを介して室外機20に接続され、端子152は基準側第1電源ラインACN1に接続されている。信号ラインSを介して室外機20から信号が送信された際(図3に示すQ251がOFFされた際)に、その信号が信号ラインSの電流の遮断として端子151に入力される。そして、信号ラインSの電流の遮断は、送信素子Q151や受信素子D152へと伝達される。そして、受信素子D152は、電流の遮断により発光しなくなり、信号ラインSを介して室外機20から送信された信号を光信号の遮断に変換する。そして、受光素子(図示せず)を介して、室内マイコン12(図1参照)に信号(光信号の遮断)が伝達される。このようにして、信号ラインSを介して室外機20から送信された信号が、室内送受信部15で受信される。
室内マイコン12(図1参照)が、室外機20へ送信する信号を、発光素子(図示せず)を介して、光信号の遮断として伝達する。その光信号の遮断は、送信素子Q151で感知され、送信素子Q151がOFF状態となる。これにより、送信素子Q151に電流が流れなくなり、室外機20へ送信する信号が、信号ラインSの電流の遮断として、端子151と信号ラインSとを経由して室外機20へ送信される。このようにして、信号ラインSを介して室外機20へ送信する信号が、室内送受信部15から送信される。
<室外送受信部25の構成>
図1に示す室外送受信部25は、図3に示すように、主として送信素子Q251,受信素子D252,定電圧素子ZD251,定電圧素子ZD252,端子251及び端子252を備える。ここで、送信素子Q151は受光素子である。受信素子D152は発光素子である。
図3に示す端子251は信号ラインSを介して室内機10に接続され、端子252は信号ラインSを介して伝送電力供給部24(図1参照)に接続されている。信号ラインSを介して室内機10から信号が送信された際に、その信号が信号ラインSの電流の遮断として端子251に入力される。そして、信号ラインSの電流の遮断は、受信素子D252や送信素子Q251へと伝達される。受信素子D252は、信号ラインSの電流の遮断により発光しなくなり、信号ラインSを介して室外機20から送信された信号を光信号の遮断に変換する。そして、受光素子(図示せず)を介して、室外マイコン21(図1参照)に信号(光信号の遮断)が伝達される。このようにして、信号ラインSを介して室内機10から送信された信号が、室外送受信部25で受信される。
室外マイコン21(図1参照)が、室内機10へ送信する信号を、発光素子(図示せず)を介して、光信号の遮断として伝達する。その光信号の遮断は、送信素子Q251で感知され、送信素子Q251がOFF状態となる。したがって、送信素子Q251に電流が流れなくなり、室内機10へ送信する信号が、信号ラインSの電流の遮断として、端子251と信号ラインSとを経由して室内機10へ送信される。このようにして、信号ラインSを介して室内機10へ送信する信号が、室外送受信部25から送信される。
<EMIフィルタLC1の構成>
図1に示すEMIフィルタLC1は、図4に示すように、主としてコンデンサC11,コンデンサC12,コンデンサC13,コイルL11,コイルL12,コイルL13,コイルL14,端子T1,端子T2,端子T3及び端子T4を備える。
端子T1は高圧側第1電源ラインACL1(図1参照)に接続され、端子T2は基準側第1電源ラインACN1(図1参照)に接続され、端子T3は高圧側第2電源ラインACL2(図1参照)に接続され、端子T4は基準側第2電源ラインACN2(図1参照)に接続されている。
室外駆動電力供給部23(図1参照)で発生した第1雑音は、高圧側第2電源ラインACL2(図1参照)を介して端子T3に入力されるとともに、基準側第2電源ラインACN2(図1参照)を介して端子T4に入力される。第1雑音は、主として低周波ノーマルモードノイズと高周波コモンモードノイズとを備える。低周波ノーマルモードノイズは、コンデンサC11とコイルL13とコイルL14とで構成されるローパスフィルタの作用により、そのカットオフ周波数以上のものが除去される。高周波コモンモードノイズは、コンデンサC12とコンデンサC13とコイルL11とコイルL12とで構成されるローパスフィルタの作用により、そのカットオフ周波数以上のものが除去される。
<空気調和機1の動作>
図1に示す空気調和機1の動作を、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
図5に示すステップS1では、主電力が供給される。すなわち、図1に示す主電力供給部26により、電力供給が外部から受けられて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力が供給される。指令電力供給部11により、待機状態において、主電力供給部26から主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力の供給が受けられる。指令電力供給部11により、待機状態において、指令電力が生成されて供給される。ここで、指令電力は、リモコンの指令など外部からの指令を受け付けるための電力である。
図5に示すステップS2では、待機状態から運転状態に切り替えるか否かが室内マイコン12により判断される。待機状態から運転状態に切り替えると判断された場合、ステップS10へ進められ、待機状態から運転状態に切り替えないと判断された場合、ステップS3へ進められる。
図5に示すステップS3では、運転状態から待機状態に切り替えるか否かが室内マイコン12により判断される。運転状態から待機状態に切り替えると判断された場合、ステップS4へ進められ、運転状態から待機状態に切り替えないと判断された場合、ステップS6へ進められる。
図5に示すステップS4では、第2遮断部による遮断が行われる。すなわち、運転状態から待機状態に切り替える旨の信号が、図1に示す室内マイコン12から室内送受信部15へ伝達され、信号ラインSを介して室内機10から室外機20へ送信される。運転状態から待機状態に切り替える旨の信号が、室外機20の室外送受信部25で受信され、室外マイコン21へ伝達される。室外マイコン21により、第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が開状態にされる。メーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11により、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給が遮断される。
図5に示すステップS5では、第1遮断部による遮断が行われる。すなわち、図1に示す室外マイコン21により、第1遮断部すなわち切換接点MR30が、高圧側第2電源ラインACL2側から信号ラインS側に切り換えられる。切換接点MR30により、主電力供給部26から伝送電力供給部22への主電力の供給が遮断される。
図5に示すステップS6では、運転状態であるか否かが室内マイコン12により判断される。運転状態であると判断された場合、ステップS7へ進められ、運転状態でないすなわち待機状態であると判断された場合、ステップS15へ進められる。
図5に示すステップS7では、伝送電力が供給される。すなわち、図1に示す伝送電力供給部24により、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給が受けられる。伝送電力供給部24により、伝送電力が生成されて、信号ラインSを介して伝送電力が供給される。
図5に示すステップS8では、起動電力が供給される。すなわち、図1に示す起動電力供給部22により、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給が受けられる。起動電力供給部22により、起動電力が生成されて、起動電力が室外マイコン21へ供給される。
図5に示すステップS9では、室外駆動電力が供給される。すなわち、図1に示す室外駆動電力供給部23により、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給が受けられる。室外駆動電力供給部23により、室外駆動電力が生成されて、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力が供給される。
図5に示すステップS10では、第1遮断部による遮断が解除される。すなわち、待機状態から運転状態に切り替える旨の信号が、図1に示す信号ラインSを介して室内機10から室外機20へ送信される。これにより、端子27の電位が上昇し、第1遮断部すなわち切換接点MR30が、信号ラインS側から高圧側第2電源ラインACL2側に切り換えられる。切換接点MR30により、主電力供給部26から伝送電力供給部22への主電力の供給の遮断が解除される。
図5に示すステップS11では、伝送電力が供給される。すなわち、図1に示す伝送電力供給部24により、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給が受けられる。伝送電力供給部24により、伝送電力が生成されて、信号ラインSを介して伝送電力が供給される。
図5に示すステップS12では、起動電力が供給される。すなわち、図1に示す起動電力供給部22により、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と切換接点MR30と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給が受けられる。起動電力供給部22により、起動電力が生成されて、起動電力が室外マイコン21へ供給される。その結果、室外マイコン21が起動される。
図5に示すステップS13では、第2遮断部による遮断が解除される。すなわち、図1に示す室外マイコン21により、起動されたことに基づいて、第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が閉状態にされる。メーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11により、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給の遮断が解除される。
図5に示すステップS14では、室外駆動電力が供給される。すなわち、図1に示す室外駆動電力供給部23により、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給が受けられる。室外駆動電力供給部23により、室外駆動電力が生成されて、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力が供給される。
図5に示すステップS15では、主電源がOFFされるか否かが判断される。主電源がOFFされると判断された場合、処理が終了され、主電源がOFFされないと判断された場合、ステップS1へ進められる。
<空気調和機1における特徴>
(1)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。ここで、伝送電力は、室内機10との間で信号ラインSを介して伝送信号を送受信するための直流電力である。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態から運転状態に切り替える際に、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給の遮断を解除する。
したがって、信号ラインSを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成することが可能である。このため、伝送信号を高速で伝送することが可能である。また、室内機10及び室外機20の待機状態において主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断するので、室内機10及び室外機20の待機状態における消費電力を低減することが可能である。このため、伝送信号を高速で伝送することが可能であるとともに、室内機10及び室外機20の待機状態における消費電力を低減することが可能である。
(2)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の室外駆動電力供給部23が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の室外駆動電力供給部23が、室外駆動電力を生成して、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力を供給する。室外機20のEMIフィルタLC1(第1雑音低減部)が、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とに接続され、第1雑音を低減する。これにより、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2から高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1へ第1雑音を伝達することが低減される。室外機20の伝送電力供給部24が、高圧側について、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、基準側について、主電力供給ラインLACと基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。
したがって、第1雑音ののっている基準側第2電源ラインACN2をバイパスして伝送電力供給部24が主電力の供給を受けるので、伝送信号に第1雑音が混入するおそれが低減される。
(3)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の室外駆動電力供給部23が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の室外駆動電力供給部23が、室外駆動電力を生成して、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力を供給する。室外機20のEMIフィルタLC1(第1雑音低減部)が、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とに接続され、第1雑音を低減する。これにより、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2から高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1へ第1雑音を伝達することが低減される。室外機20の伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。メーク接点MRM10及びメーク接点MRM20が、高圧側第2電源ラインACL2上に設けられている。メーク接点MRM11が、基準側第2電源ラインACN2上に設けられている。室外機20の第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が、待機状態において、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給を遮断する。
したがって、室内機10及び室外機20の待機状態において主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給を遮断するので、室内機10及び室外機20の待機状態における消費電力が低減される。
(4)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の室外駆動電力供給部23が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の室外駆動電力供給部23が、室外駆動電力を生成して、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力を供給する。室外機20のEMIフィルタLC1(第1雑音低減部)が、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とに接続され、第1雑音を低減する。これにより、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2から高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1へ第1雑音を伝達することが低減される。室外機20の伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。室外マイコン21が、室外機器を制御する。室外機20の起動電力供給部22が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の起動電力供給部22が、起動電力を生成して、起動電力を室外マイコン21へ供給する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。メーク接点MRM10及びメーク接点MRM20が、高圧側第2電源ラインACL2上に設けられている。メーク接点MRM11が、基準側第2電源ラインACN2上に設けられている。室外機20の第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が、待機状態において、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給を遮断する。室外機20の室外マイコン21が、起動されたことに基づいて、第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11による遮断を解除する。
したがって、室内機10及び室外機20の待機状態から運転状態に切り替わった際において、起動電力供給部22に主電力が供給されることにより室外マイコン21を起動することが可能である。このため、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給の遮断を解除することが可能である。
(5)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の室外駆動電力供給部23が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の室外駆動電力供給部23が、室外駆動電力を生成して、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力を供給する。室外機20のEMIフィルタLC1(第1雑音低減部)が、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とに接続され、第1雑音を低減する。これにより、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2から高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1へ第1雑音を伝達することが低減される。室外機20の伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。室外マイコン21が、室外機器を制御する。室外機20の起動電力供給部22が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の起動電力供給部22が、起動電力を生成して、起動電力を室外マイコン21へ供給する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、高圧側第1電源ラインACL1と第3電源ラインACL2との間に設けられ、待機状態において、主電力供給部26から起動電力供給部22への主電力の供給をさらに遮断する。メーク接点MRM10及びメーク接点MRM20が、高圧側第2電源ラインACL2上に設けられている。メーク接点MRM11が、基準側第2電源ラインACN2上に設けられている。室外機20の第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が、待機状態において、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給を遮断する。室外機20の室外マイコン21が、起動されたことに基づいて、第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11による遮断を解除する。
したがって、室内機10及び室外機20の待機状態において主電力供給部26から起動電力供給部22への主電力の供給をさらに遮断するので、室内機10及び室外機20の待機状態における消費電力が低減される。
(6)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の室外駆動電力供給部23が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の室外駆動電力供給部23が、室外駆動電力を生成して、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力を供給する。室外機20のEMIフィルタLC1(第1雑音低減部)が、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とに接続され、第1雑音を低減する。これにより、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2から高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1へ第1雑音を伝達することが低減される。室外機20の伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。室外マイコン21が、室外機器を制御する。室外機20の起動電力供給部22が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給を受ける。起動電力供給部22が、起動電力を生成して、起動電力を室外マイコン21へ供給する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。メーク接点MRM10及びメーク接点MRM20が、高圧側第2電源ラインACL2上に設けられている。メーク接点MRM11が、基準側第2電源ラインACN2上に設けられている。室外機20の第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が、待機状態において、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給を遮断する。室外機20の起動電力供給部22が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給を受ける。これにより、室外機20の起動電力供給部22が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、起動電力を室外マイコン21へ供給する。その結果、室外マイコン21が起動する。室外機20の室外マイコン21が、起動されたことに基づいて、第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11による遮断を解除する。
したがって、室内機10と室外機20の待機状態から運転状態に切り替わる際に、切換接点MR30(第1遮断部)による遮断が解除されて起動電力供給部22へ主電力が供給されるので、室外マイコン21を起動することが可能である。このため、第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11による遮断が解除されるので、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給の遮断を解除することが可能である。
(7)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の室外駆動電力供給部23が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の室外駆動電力供給部23が、室外駆動電力を生成して、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2を介して室外駆動電力を供給する。室外機20のEMIフィルタLC1(第1雑音低減部)が、高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2とに接続され、第1雑音を低減する。これにより、高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2から高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1へ第1雑音を伝達することが低減される。室外機20の伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。室外マイコン21が、室外機器を制御する。室外機20の起動電力供給部22が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2及び基準側第2電源ラインACN2と高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給を受ける。起動電力供給部22が、起動電力を生成して、起動電力を室外マイコン21へ供給する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。メーク接点MRM10及びメーク接点MRM20が、高圧側第2電源ラインACL2上に設けられている。メーク接点MRM11が、基準側第2電源ラインACN2上に設けられている。室外機20の第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11が、待機状態において、主電力供給部26から室外駆動電力供給部23への主電力の供給を遮断する。室外機20の伝送電力供給部24が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、高圧側について、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、基準側について、主電力供給ラインLACと基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の起動電力供給部22が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、高圧側について、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の起動電力供給部22が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、基準側について、主電力供給ラインLACと基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と基準側第2電源ラインACN2と基準側第3電源ラインACN3とを介して主電力の供給を受ける。これにより、室外機20の起動電力供給部22が、待機状態から運転状態に切り替わる際に、起動電力を室外マイコン21へ供給する。その結果、室外マイコン21が起動する。室外機20の室外マイコン21が、起動されたことに基づいて、第2遮断部すなわちメーク接点MRM10,メーク接点MRM20及びメーク接点MRM11による遮断を解除する。
したがって、待機状態から運転状態に切り替わる際における起動電力供給部22と伝送電力供給部24とへの主電力の供給経路を高圧側について共通化することが可能であるので、低コストで回路を構成することが可能である。
(8)
ここでは、室外機20の主電力供給部26が、電力供給を外部から受けて、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力を供給する。室外機20の伝送電力供給部24が、主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とEMIフィルタLC1と高圧側第2電源ラインACL2と切換接点MR30(第1遮断部)と高圧側第3電源ラインACL3とを介して主電力の供給を受ける。室外機20の伝送電力供給部24が、伝送電力を生成して、信号ラインSを介して伝送電力を供給する。室外機20の切換接点MR30(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。室内機10の指令電力供給部11が、待機状態において、室外機20の主電力供給部26から主電力供給ラインLACと高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1とを介して主電力の供給を受ける。室内機10の指令電力供給部11が、待機状態において、指令電力を生成して供給する。
したがって、室内機10及び室外機20の待機状態において主電力供給部26から指令電力供給部11へ主電力が供給されて指令電力供給部11が指令電力を生成して供給するので、室内機10及び室外機20の待機状態において外部から指令を受け付けることが可能である。
<第1実施形態の変形例>
(A)指令電力は、常に指令電力供給部11から供給されなくてもよい。すなわち、室内機10が、室内機器を駆動させるための電力である室内駆動電力を生成する室内駆動電力生成部(図示せず)をさらに備えてもよい。この場合、室内機10の待機状態において、指令電力供給部11に主電力が供給され、室内駆動電力生成部(図示せず)への主電力の供給は遮断され、指令電力は指令電力供給部11から供給される。室内機10の運転状態において、指令電力供給部11に主電力が供給され(又は主電力の供給が遮断され)、室内駆動電力生成部(図示せず)にも主電力が供給され、指令電力は室内駆動電力生成部(図示せず)から供給される。
(B)伝送電力供給部24aは、室外機20aでなく室内機10aに備えられていてもよい。また、室内機20は、メーク接点MR10をさらに備えていてもよい。この場合、空気調和機1aは、図6に示すような構成となる。すなわち、第1遮断部に相当するのがメーク接点MR10及び切換接点MR30となり、室内マイコン12がメーク接点MR10を開状態にし、メーク接点MR10が主電力供給部26から伝送電力供給部24aへの主電力の供給を遮断し、切換接点MR30が主電力供給部26から起動電力供給部22への主電力の供給を遮断する。伝送電力供給部24aは、信号ラインSを経由して室内送受信部15aと室外送受信部25aとに接続されている。室内送受信部15aは、図2に示す室内送受信部15とは向きが逆になり、端子151が信号ラインSを経由して伝送電力供給部24aに接続される。端子152が信号ラインSを経由して室外機20aに接続される。室外送受信部25aは、図3に示す室外送受信部25とは向きが逆になり、端子251が信号ラインSを経由して基準側第1電源ラインACN1に接続される。端子252が信号ラインSを経由して室内機10aに接続される。この場合でも、室内機10aと室外機20aとの間で伝送信号を高速で送受信することが可能な点は同様である。
(C)図1に示す室外駆動電力供給部23は、例えば、インバータ回路を備えてもよい。この場合、室外駆動電力供給部23のインバータ回路は、第1雑音を発生する。しかし、室外機20のEMIフィルタLC1(第1雑音低減部)が、高圧側第1電源ラインACL1と高圧側第2電源ラインACL2とに接続され、第1雑音を低減する。これにより、高圧側第2電源ラインACL2から高圧側第1電源ラインACL1へ第1雑音を伝達することが低減される。
(D)図1に示す室内送受信部15は、図2に示すように、抵抗素子R151,整流素子D151,定電圧素子ZD151及び抵抗素子R152の少なくとも1つをさらに備えてもよい。抵抗素子R151は、送信素子Q151や受信素子D152に流れる電流を制限する。整流素子D151は、電流が逆流することを防止する。定電圧素子ZD151は、送信素子Q151の両端に過電圧が印可されることを防止する。抵抗素子R152は、受信素子D152の両端に過電圧が印可されることを防止する。図1に示す室外送受信部25は、図3に示すように、整流素子D251,抵抗素子R251,抵抗素子R252及び抵抗素子R253の少なくとも1つをさらに備えてもよい。整流素子D251は、電流が逆流することを防止する。抵抗素子R251は、送信素子Q251や受信素子D252に流れる電流を制限する。抵抗素子R252は、受信素子D252の両端に過電圧が印可されることを防止する。抵抗素子R253は、送信素子Q151に過電流が流れることを防止する。図1に示す室外機20の高圧側第2電源ラインACL2上には、抵抗素子R11がさらに備えられていてもよい。抵抗素子R11は、メーク接点MRM11やメーク接点MRM20に過電流が流れることを防止する。図1に示すように、室内機10は、メーク接点MR10をさらに備えていてもよい。この場合、待機状態から運転状態へ切り換える際に、室内マイコン12によりメーク接点MR10が閉じられて、高圧側第1電源ラインACL1から主電力が信号ラインSへ供給される。すなわち、待機状態から運転状態へ切り換える旨の信号が、信号ラインSの電圧の上昇である点で、第1実施形態と同様である。室内機10は、メーク接点MR10と信号ラインSとの間に整流素子D3をさらに備えていてもよい。この場合、待機状態から運転状態へ切り換える際に、信号ラインSには、起動電力供給部22や伝送電力供給部24から供給された電流が切換接点MR30と整流素子D3とを経由して流れるので、切換接点MR30が信号ラインS側から高圧側第2電源ラインACL2側に切り換えられ得る。図1に示す伝送電力供給部24は、抵抗素子R2をさらに備えてもよい。抵抗素子R2は、定電圧素子ZD1や平滑コンデンサC1の両端に過電圧が印可されることを防止する。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態にかかる空気調和機100の構成図を図7に示す。図7に示す空気調和機100は、主として室内機10,室外機120,信号ラインS,高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1を備える。
この空気調和機100は、図7に示すように、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、室外機120がEMIフィルタLC2(第2雑音低減部)をさらに備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、室外機120のEMIフィルタLC2(第2雑音低減部)が、高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3上で起動電力供給部22と伝送電力供給部24との間に設けられ、第2雑音を低減する。ここで、第2雑音は、起動電力供給部22が発生した雑音である。第2雑音が主として低周波ノーマルモードノイズと高周波コモンモードノイズとを備える点は、第1雑音と同様である。また、EMIフィルタLC2(第2雑音低減部)の回路構成は、図4と同様である。これにより、高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3を介して起動電力供給部22から伝送電力供給部24へ第2雑音が伝達されることが低減される。したがって、伝送信号に第2雑音が混入するおそれが低減される。また、第1雑音ののっている基準側第2電源ラインACN2だけでなく高圧側第2電源ラインACL2もバイパスして伝送電力供給部24が主電力の供給を受けるので、伝送信号に第1雑音が混入するおそれがさらに低減される。これらの点で第1実施形態と異なる。
図7に示す信号ラインSを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成するため、伝送信号を高速で伝送することが可能である点は、第1実施形態と同様である。また、室内機10及び室外機120の待機状態において主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断するので、室内機10及び室外機120の待機状態における消費電力を低減することが可能である点も、第1実施形態と同様である。したがって、このような空気調和機100によっても、伝送信号を高速で伝送することが可能であるとともに、室内機10及び室外機120の待機状態における消費電力を低減することが可能である。
<第2実施形態の変形例>
(A)EMIフィルタLC2(第2雑音低減部)の回路構成は、図4と同様でなくてもよい。すなわち、EMIフィルタLC2(第2雑音低減部)は、図4に示すコンデンサC11とコイルL13とコイルL14とで構成されるローパスフィルタを備えていなくてもよい。この場合でも、第2雑音の低周波ノーマルモードノイズが小さければ、第2雑音の高周波コモンモードノイズが除去されるので、図7に示す高圧側第3電源ラインACL3及び基準側第3電源ラインACN3を介して起動電力供給部22から伝送電力供給部24へ第2雑音が伝達されることが低減される。したがって、伝送信号に第2雑音が混入するおそれが低減される。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態にかかる空気調和機200の構成図を図8に示す。図8に示す空気調和機200は、主として室内機10,室外機220,信号ラインS,高圧側第1電源ラインACL1及び基準側第1電源ラインACN1を備える。
この空気調和機200は、図8に示すように、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、室外機220がメーク接点MR40(第1遮断部)をさらに備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、室外機220の伝送電力供給部24が、高圧側第1電源ラインACL1とメーク接点MR40とを介して主電力の供給を受ける。室外機220のメーク接点MR40(第1遮断部)が、待機状態において、主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断する。したがって、第1雑音ののっている基準側第2電源ラインACN2だけでなく高圧側第2電源ラインACL2もバイパスして伝送電力供給部24が主電力の供給を受けるので、伝送信号に第1雑音が混入するおそれがさらに低減される。これらの点で第1実施形態と異なる。
図8に示す信号ラインSを介して伝送電力を供給するので、交流電力でなく直流電力を用いて伝送信号を生成するため、伝送信号を高速で伝送することが可能である点は、第1実施形態と同様である。また、室内機10及び室外機220の待機状態において主電力供給部26から伝送電力供給部24への主電力の供給を遮断するので、室内機10及び室外機220の待機状態における消費電力を低減することが可能である点も、第1実施形態と同様である。したがって、このような空気調和機200によっても、伝送信号を高速で伝送することが可能であるとともに、室内機10及び室外機220の待機状態における消費電力を低減することが可能である。
本発明にかかる空気調和機及び制御方法は、伝送信号を高速で伝送することができるとともに、室内機及び室外機の待機状態における消費電力を低減することができるという効果を有し、空気調和機及び制御方法等として有用である。
本発明の第1実施形態による空気調和機の構成図。 本発明の第1実施形態による室内送受信部の回路図。 本発明の第1実施形態による室外送受信部の回路図。 本発明の第1実施形態によるEMIフィルタの回路図。 空気調和機の動作を説明するフローチャート。 本発明の第1実施形態による空気調和機の構成図。 本発明の第2実施形態による空気調和機の構成図。 本発明の第3実施形態による空気調和機の構成図。
符号の説明
1,1a,100,200 空気調和機
10,10a 室内機
20,20a,120,220 室外機
S 信号ライン
ACL1 高圧側第1電源ライン
ACN1 基準側第1電源ライン

Claims (11)

  1. 室内機(10,10a)と、室外機(20,20a,120,220)と、前記室内機(10,10a)と前記室外機(20,20a,120,220)との間で伝送信号を送受信するための信号ライン(S)と、を備えた、空気調和機(1,1a,100,200)であって、
    前記室外機(20,20a,120,220)は、
    電力供給を外部から受けて、第1電源ライン(ACL1,ACN1)を介して主電力を供給する主電力供給部(26)を有し、
    前記室内機(10,10a)又は前記室外機(20,20a,120,220)は、
    前記室外機(20,20a,120,220)との間で又は前記室内機(10,10a)との間で前記信号ライン(S)を介して伝送信号を送受信するための直流電力である伝送電力を生成して、前記信号ライン(S)を介して前記伝送電力を供給する伝送電力供給部(24,24a)と、
    待機状態において、前記主電力供給部(26)から前記伝送電力供給部(24,24a)への前記主電力の供給を遮断する第1遮断部(MR30,MR10,MR40)と、
    を有する、
    空気調和機(1,1a,100,200)。
  2. 前記第1遮断部(MR30,MR10,MR40)は、待機状態から運転状態に切り替える際に、前記主電力供給部(26)から前記伝送電力供給部(24,24a)への前記主電力の供給の遮断を解除する、
    請求項1に記載の空気調和機(1,1a,100,200)。
  3. 前記室外機(20,20a,120,220)は、
    室外機器を駆動させるための電力である室外駆動電力を生成して、第2電源ライン(ACL2,ACN2)を介して前記室外駆動電力を供給する室外駆動電力供給部(23)と、
    前記第1電源ライン(ACL1,ACN1)と前記第2電源ライン(ACL2,ACN2)とに接続され、前記室外駆動電力供給部(23)が発生した雑音である第1雑音を低減する第1雑音低減部(LC1)と、
    をさらに有し、
    前記伝送電力供給部(24,24a)は、前記第1電源ライン(ACL1,ACN1)と前記第1遮断部(MR30,MR10,MR40)とを介して前記主電力の供給を受ける、
    請求項1又は2に記載の空気調和機(1,1a,100,200)。
  4. 前記室外機(20,20a,120,220)は、
    前記第2電源ライン(ACL2,ACN2)上に設けられ、待機状態において、前記主電力供給部(26)から前記室外駆動電力供給部(23)への前記主電力の供給を遮断する第2遮断部(MRM10,MRM20,MRM11)をさらに有する、
    請求項3に記載の空気調和機(1,1a,100,200)。
  5. 前記室外機(20,20a,120,220)は、
    室外機器を制御する室外制御部(21)と、
    前記室外制御部(21)を起動させるための電力である起動電力を生成して、前記起動電力を前記室外制御部(21)へ供給する起動電力供給部(22)と、
    をさらに有し、
    前記室外制御部(21)は、起動されたことに基づいて、前記第2遮断部(MRM10,MRM20,MRM11)による遮断を解除する、
    請求項4に記載の空気調和機(1,1a,100,200)。
  6. 前記第1遮断部(MR30)は、前記第1電源ライン(ACL1,ACN1)と第3電源ライン(ACL3,ACN3)との間に設けられ、待機状態において、前記主電力供給部(26)から前記起動電力供給部(22)への前記主電力の供給をさらに遮断する、
    請求項5に記載の空気調和機(1,1a,100,200)。
  7. 前記起動電力供給部(22)は、待機状態から運転状態に切り替わる際に、前記第1電源ライン(ACL1,ACN1)と前記第2電源ライン(ACL2,ACN2)と前記第1遮断部(MR30)と前記第3電源ライン(ACL3,ACN3)とを介して前記主電力の供給を受ける、
    請求項6に記載の空気調和機(1,1a,100)。
  8. 前記伝送電力供給部(24)は、待機状態から運転状態に切り替わる際に、前記第1電源ライン(ACL1,ACN1)と前記第2電源ライン(ACL2,ACN2)と前記第1遮断部(MR30)と前記第3電源ライン(ACL3,ACN3)とを介して前記主電力の供給を受ける、
    請求項7に記載の空気調和機(1,1a)。
  9. 前記室外機(220)は、
    前記第3電源ライン(ACL3,ACN3)上で前記起動電力供給部(22)と前記伝送電力供給部(24)との間に設けられ、前記起動電力供給部(22)が発生した雑音である第2雑音を低減する第2雑音低減部(LC2)をさらに有する、
    請求項6に記載の空気調和機(200)。
  10. 前記室内機(10,10a)は、
    少なくとも待機状態において、外部から指令を受け付けるための電力である指令電力を生成して供給する指令電力供給部(11)をさらに有し、
    前記指令電力供給部(11)は、少なくとも待機状態において、前記主電力供給部(26)から前記第1電源ラインを介して前記主電力の供給を受ける、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の空気調和機(1,1a,100,200)。
  11. 室内機(10,10a)と、室外機(20,20a,120,220)と、前記室内機(10,10a)と前記室外機(20,20a,120,220)との間で伝送信号を送受信するための信号ライン(S)と、を備えた、空気調和機(1,1a,100,200)が制御される制御方法であって、
    電力供給が外部から前記室外機(20,20a,120,220)で受けられて、第1電源ライン(ACL1,ACN1)を介して主電力が供給される主電力供給ステップと、
    前記室外機(20,20a,120,220)と前記室内機(10,10a)との間で前記信号ライン(S)を介して伝送信号が送受信されるための直流電力である伝送電力が生成されて、前記信号ライン(S)を介して前記伝送電力が供給される伝送電力供給ステップと、
    待機状態において、前記伝送電力が生成されるための前記主電力の供給が、遮断される遮断ステップと、
    を備えた、
    制御方法。
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