JP2006112704A - 設備機器用通信回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源を含む三線で、誤結線保護、長配線・高速伝送が可能な通信回路を提供する。
【解決手段】親局側に、電流値可変の第1の定電流源と受信用フォトカプラ、定電圧ダイオードを直列接続し、第1の定電流源と受信用のフォトカプラ間から高周波遮断特性をもつインピーダンス素子経由で通信線路を子局側に配線し、第1の定電流源と並列に逆バイアス方向にダイオードを接続し、定電圧ダイオードと受信用フォトカプラとの直列部分と並列に逆バイアス方向にダイオードを接続する。各子局内では、通信端子と通信共通線間の負電圧の存在を検出する回路を設け、負電圧が検出された場合には通電しないリレーと高周波遮断のインピーダンス素子とを経由して第2の定電流源と子局受信用フォトカプラとを直列に基準線に接続する回路と、前記リレー出力と基準線とを短絡するように配置した子局送信用フォトカプラの二次側とを並列に接続する。
【選択図】図1
【解決手段】親局側に、電流値可変の第1の定電流源と受信用フォトカプラ、定電圧ダイオードを直列接続し、第1の定電流源と受信用のフォトカプラ間から高周波遮断特性をもつインピーダンス素子経由で通信線路を子局側に配線し、第1の定電流源と並列に逆バイアス方向にダイオードを接続し、定電圧ダイオードと受信用フォトカプラとの直列部分と並列に逆バイアス方向にダイオードを接続する。各子局内では、通信端子と通信共通線間の負電圧の存在を検出する回路を設け、負電圧が検出された場合には通電しないリレーと高周波遮断のインピーダンス素子とを経由して第2の定電流源と子局受信用フォトカプラとを直列に基準線に接続する回路と、前記リレー出力と基準線とを短絡するように配置した子局送信用フォトカプラの二次側とを並列に接続する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エアコンなどの住宅設備機器における機器の主要構成部分間のデータ通信回路に関するものであり、例えば、セパレート式エアコンの室外機と複数台も有り得る室内機の間のデータ通信に関するものであり、特に、配線の線の数を少なく、かつ通信配線が長い場合にでも高速で通信できる回路に関するものである。
従来、エアコンの室内機と室外機との通信は、図6に示すように、配線を3本として、そのうち2本は交流電源、残り1本が通信線であり、通信の基準電源は交流電源の片方と共有しているものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この方法は、1本の通信線でデータを送受信するもので、線上を電流が流れているかどうかで、受信用フォトカプラ526、536の一次側のLEDを発光させて制御回路521、531にてもう一方からのデータを受け取るものである。ここで、線路に直列に挿入された抵抗529、539とダイオード528、538は、配線の結線を誤り、通信回路に過大な電圧が印加されたときの保護を行うものである。
また、別の方法として、図7に示すように、通信線は専用で二本、無極性で伝送する方式も採用されている。この場合、伝送速度は前述の3本での方式よりも高速にすることができる。また、この場合には、電源線と通信線とが分離されており、あやまって電源線を通信線に接続した場合には、制御回路621、631に電源が供給されないので、通信回路に直列に挿入されたリレー629、639をONすることがなくなり、結線を誤ったときに回路が破壊することがないようにしている(例えば、非特許文献1参照)。
特開平06−147616号公報
小川ほか「異種異馬力ビル用システムマルチエアコン」National Technical Report、Vol.38、No.1、Feb.、1992
しかしながら、上記従来の構成のうち図6の3線による通信では、誤結線時の回路破壊防止のために通信線路に抵抗を挿入しているため、長配線になると、線間の浮遊容量と保護用の抵抗で決まる時定数のために、回路の応答が遅くなり高速伝送ができなくなるという課題がある。
さらに、子局である室内機を複数並列に接続すると、台数に応じて親局である室外機側の線路の抵抗を流れる電流が増加していくので、抵抗による電圧降下が大きくなり、回路を動作させるための電源電圧を高くしておく必要がある。
逆に、子局の数が少ないときには電圧が高い分大きな電流が流れてしまう。このためには、耐圧の高い、かつ大電流に耐えうる大型の電子部品を使用する必要がある。
また、図7の場合には、通信線と電源線が別々であることから、少なくとも4線が必要になるという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、複数の端末を有している場合でも配線を3線で行え、かつ、高速通信が実現でき、誤結線でも破壊しない通信回路を提供
することを目的とする。
することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、交流を直流に変換する直流電源回路と、前記直流電源回路の両出力電極間に直列接続された電流値を可変できる定電流回路と電流検出手段と、前記電流値を可変できる定電流回路と前記電流検出手段の間の結線を通信線接続部とする親局であって、通信接続部と前記直流電源の両端との間にダイオードを逆バイアスとなるように夫々接続した親局と、通信線接続部に一端を接続した子局用リレーと前記子局用リレーの他端と前記交流電源の間に直列に配設した子局用定電流回路と子局用電流検出手段と、前記子局用リレーと前記交流電源の間に配設された子局用スイッチ素子と、前記通信線接続部と前記交流電源の間に配設した子局用負電圧検出手段と、前記子局用電流検出手段と前記子局用負電圧検出手段からの入力信号を受けて前記子局用リレー並びに前記子局用スイッチ素子を制御する制御回路を内部に設けた単数または複数の子局とを接続してなる設備機器用通信回路であって、前記親局と子局は各々の通信線接続部において通信線と接続され、且つ共通線接続部において交流電源に結線されたものである。
上記構成を具備することによって、通信線路上には抵抗素子が存在しないので、浮遊容量と抵抗の積で決まる時定数による回路の応答遅れが殆どなくなり、高速でのデータ伝送が可能になる。
また、通信線路に高周波電力を出力しないので線路から発生する高周波ノイズを低減することができる。
さらに、子局にリレーを挿入することにより、誤結線により、通信線に交流電圧が印加されることになった場合には、回路に高電圧が印加されることが防止できる。
また、誤結線に時に子局の検出回路を経由して親局の通信端子に発生する高電圧については、直流電源の両端に逆バイアス状態になるダイオードが接続されているので、子局側の検出回路のインピーダンスとで、通信端子の電圧は親局の直流電源の電圧範囲にクランプされるため、親局も誤結線時に回路を破損することが防止できる。
以上により、機器の電源を含む三本の線による機器間の給電と高速通信が実現できる。
上記から明らかなように、本発明は、エアコンの室外機と室内機との間のように電力配線と通信配線が必要な場合において、複数の端末への接続を電流値を可変できる定電流回路により電圧調整しながら分配できるようにするもので、この構成によれば、回路に直列の抵抗がないため、浮遊容量と抵抗との積である時定数がないので、高速でデータ伝送が可能であるという効果を奏する。
さらに、通信線路に送信するときに、高周波電力を阻止するインピーダンス素子を直列に挿入しているので、電流の変化において高周波成分が除去され、線路から発生する高周波ノイズを低減することができ、工場以外の環境、例えば住宅などでも使用することが可能になる。
また、本発明では、子局の接続台数に応じて線路もしくは、親局の受信回路に流れる電流が自動調整されるので、大電流用の通信回路部品を必要としないという効果を奏する。
また、本発明は、子局では通信線に印加されている電圧を検出して、交流電源に誤って結線されて、負の電圧が見える時には、リレーにより通信回路を遮断するもので、この構
成によれば、誤結線による子局回路の破損を防ぐことが可能になり、配線施工における作業の慎重性を不要にできるという効果を奏する。
成によれば、誤結線による子局回路の破損を防ぐことが可能になり、配線施工における作業の慎重性を不要にできるという効果を奏する。
さらに、親局においても、誤結線時に子局の負電圧検出回路を経由して、親局の通信端子に高い電圧は印加されることがあるが、送信回路と受信回路との交点において、親局の直流電圧の両端に逆バイアス接続されたダイオードを有しており、ダイオードにより、送信回路および受信回路の交点の電圧は直流電源の電圧範囲を超えることが無くなり、誤結線時に、親局での回路遮断などによる保護は省略できるという効果を奏する。
また、子局における負電圧検出回路の検出結果を制御回路に入力するにあたり、負電圧検出状態への移行するときの応答速度を速くし、負電圧の非検出状態へ移行するときの応答速度を遅くすることにより、交流電圧が低く、検出できる一定レベル以上の負電圧の期間が短い場合でも、検出回路で確実に捉えることができ、制御回路を構成するマイクロコンピュータにおいて、信号を確認する制御周期を長くすることができ,マイクロコンピュータの処理を簡素化することができる。
第1の発明は、交流を直流に変換する直流電源回路と、前記直流電源回路の両出力電極間に直列接続された電流値を可変できる定電流回路と電流検出手段と、前記電流値を可変できる定電流回路と前記電流検出手段の間の結線を通信線接続部とする親局であって、通信接続部と前記直流電源の両端との間にダイオードを逆バイアスとなるように夫々接続した親局と、通信線接続部に一端を接続した子局用リレーと前記子局用リレーの他端と前記交流電源の間に直列に配設した子局用定電流回路と子局用電流検出手段と、前記子局用リレーと前記交流電源の間に配設された子局用スイッチ素子と、前記通信線接続部と前記交流電源の間に配設した子局用負電圧検出手段と、前記子局用電流検出手段と前記子局用負電圧検出手段からの入力信号を受けて前記子局用リレー並びに前記子局用スイッチ素子を制御する制御回路を内部に設けた単数または複数の子局とを接続してなる設備機器用通信回路であって、前記親局と子局は各々の通信線接続部において通信線と接続され、且つ共通線接続部において交流電源に結線したものであって、この構成をなすことにより、回路の応答時間を短縮できデータ伝送を高速で行うことと、誤結線により、通信線に交流電源が印加された場合にも回路の保護を行うことができる。
第2の発明は、第1の発明における通信端子と実際の回路との間に高周波電力を阻止するインピーダンス素子を設けるもので、親局送信の定電流回路の電流値の変化時に含まれる高周波成分を線路に出力されるのを素子することができる。これにより、定電流回路を単純にオンオフする簡易方法でも、線路上に流出する高周波成分が少なくでき、工場などの非居住用の設備だけではく、高周波ノイズに対する規制がより厳しい住宅などでも使用することができるようになる。
第3の発明は、子局における誤結線を検出するための負電圧検出回路において、出力信号に検出状態への移行時と非検出状態への移行時との応答速度を異なるようにする手段を設け、非検出状態へと移行するときの応答速度を遅く設定するものであり、交流電圧が低く、検出できる一定レベル以上の負電圧の期間が短い場合でも、検出回路で確実に捉えることができ、制御回路を構成するマイクロコンピュータにおいて、信号を確認する制御周期を長くすることができ,マイクロコンピュータの処理を簡素化することができる。
第4の発明は、親局の直流電源回路の両出力電極間に電流値を可変できる定電流回路と電流検出手段と定電圧回路を設け、前記定電圧回路の電圧値を子局の定電流回路の動作電圧と前記高周波阻止用のインピーダンス素子を電流が流れることによる電圧効果の最大値との和よりも高い値に設定することにより、子局の台数にかかわらず通信線路が一定の電
圧範囲で動作ことができ、子局の動作点を常に同じレベルとすることができる。
圧範囲で動作ことができ、子局の動作点を常に同じレベルとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1において、回路ブロック2は親局の回路であり、回路ブロック3、4、5は子局の回路である。親局回路は、機器全体を動かすための交流電源1から得た電力から直流電源22により直流電源を生成する。直流電源22のプラス側から、電流値を可変できる定電流回路23、受信用フォトカプラ26の一次側、定電圧回路27、電流検出用の抵抗231を直列接続して直流電源22のマイナス側に到達する。電流値を可変できる定電流回路23の詳細は後述する。直流電源22のマイナス側は交流電源1の一端と同じ線にすることで、子局への線路が電源を含めて3本で実現できる。さらに電流検出用の抵抗231と定電圧ダイオード27との間から、バイパス制御回路232へと制御情報を入力する。バイパス制御回路232の詳細は後述するが、電流値を可変できる定電流回路23とフォトカプラ26の接続端と直流電源22のマイナス側へとフォトカプラ26へと流れる電流をバイパスさせるように動作する。さらに、電流値を可変できる定電流回路23と受信用フォトカプラ26の一次側の接続点からは、インピーダンス素子25へと接続され、インピーダンス素子25のもう一端が通信線への接続部として、配線を介して子局3、4、5へと接続されている。インピーダンス素子25としては、高周波成分を遮断するものとして、例えばコイルなどがある。
図1において、回路ブロック2は親局の回路であり、回路ブロック3、4、5は子局の回路である。親局回路は、機器全体を動かすための交流電源1から得た電力から直流電源22により直流電源を生成する。直流電源22のプラス側から、電流値を可変できる定電流回路23、受信用フォトカプラ26の一次側、定電圧回路27、電流検出用の抵抗231を直列接続して直流電源22のマイナス側に到達する。電流値を可変できる定電流回路23の詳細は後述する。直流電源22のマイナス側は交流電源1の一端と同じ線にすることで、子局への線路が電源を含めて3本で実現できる。さらに電流検出用の抵抗231と定電圧ダイオード27との間から、バイパス制御回路232へと制御情報を入力する。バイパス制御回路232の詳細は後述するが、電流値を可変できる定電流回路23とフォトカプラ26の接続端と直流電源22のマイナス側へとフォトカプラ26へと流れる電流をバイパスさせるように動作する。さらに、電流値を可変できる定電流回路23と受信用フォトカプラ26の一次側の接続点からは、インピーダンス素子25へと接続され、インピーダンス素子25のもう一端が通信線への接続部として、配線を介して子局3、4、5へと接続されている。インピーダンス素子25としては、高周波成分を遮断するものとして、例えばコイルなどがある。
また、通信端子と直流電源22のマイナス側との間におよび直流電源22のプラス側との間にそれぞれダイオード28,29が接続されている。このダイオード28.29を設けることにより、誤結線などで定電流回路23と受信フォトカプラ26の接続部に高電圧が印加される可能性がある場合に、直流電圧のプラスおよびマイナス電位でクランプされるため、回路の損傷を防止することができる。さらに、このようにダイオードを設けておくことにより、正常な結線状態において、外来ノイズが入ったときにも、ノイズ電圧をクランプするので、送受信回路の損傷を防止する効果もある。
また、親局2における制御回路21は、送信信号を電流値を可変できる定電流回路23へ電流が可変する情報指令として出力し、受信信号を受信用フォトカプラ26の二次側から入力する、通常のデータ通信処理を行う。
次に回路ブロック3の子局の構成について説明する。子局においては、通信線と機器の電源と通信との共通線との間に、抵抗38と逆電圧検出フォトカプラ39とを接続する。
また、通信線からは、リレー35を介して、親局同様にインピーダンス素子32を経由させ、1つは、定電流回路33と受信用フォトカプラ36の一次側をへて、共通線に接続している。もうひとつは送信用フォトカプラ34の二次側とをへて、共通線に接続されている。
さらに、定電圧ダイオード37を経て、共通線に接続されている。子局3における制御回路31は親局2と同様に、送信信号を送信用フォトカプラ34の一次側に出力し、受信信号を受信用フォトカプラ36の二次側から入力する、通常のデータ通信処理を行うが、逆電圧検出フォトカプラ39の出力を見て、誤結線などにより通信線への接続部に高電圧が印加されている場合には、制御回路31からリレー35がONしないように制御する。
また、親局2と同様に、定電流回路33と受信用フォトカプラ36の一次側の接続順序、抵抗38と逆電圧検出フォトカプラ39の一次側の接続順序がそれぞれ逆であっても同
様の動作をする。
様の動作をする。
また、定電圧ダイオード37は通信線に大きな外来ノイズが誘発された場合に、定電流回路33やフォトカプラ34、36などに過大な電圧が印加されないようにするものである。
交流電源線と通信線の合計3本の線は、子局4、5へも同様の接続をすることが可能である。
図4は、子局3における負電圧検出回路と制御回路31による誤結線保護の詳細回路のブロック図である。
誤結線により、交流の高圧電圧が通信線と共通線との間に印加されると、抵抗38とフォトカプラ39の一次側には、交流電圧が負である期間のみ電流が流れる。
そのとき、フォトカプラ39の二次側のフォトトランジスタがオンし、ダイオード331を経由して、抵抗332の制御回路31に接続されている端子を、フォトトランジスタのエミッタ側とほぼ同電位にまで低下せしめる。
次に、交流電圧が負である期間を過ぎると、フォトカプラ39の二次側のフォトトランジスタはオフ状態になる。
このとき、電解コンデンサ333には、抵抗332を経由して、ゆっくりと、電流が流れ、その接続部の電圧は徐々に上昇する。
結果として、制御回路31への入力は、負電圧が検出されたときにはすばやく、Lレベルとなり、負電圧検出から非検出状態へと移行するときは、ゆっくりとHレベルへと変化する。
図5は、制御回路31における負電圧検出回路とリレーとの処理手順を示したフローチャートである。
制御回路31は電源投入され、プログラムがリセットされ、ステップ601で各種の変数や入出力の初期化を行ったのち、ステップ602において、一旦、リレー35をそれぞれOFFする。
次にステップ603に進み、逆電圧検出フォトカプラ39の出力から判断を行う。
逆電圧検出フォトカプラ39がOFFであれば、通信線への接続部に負電圧を含む電圧が印加されていない可能性があり、ステップ604へと進む。
逆電圧検出フォトカプラ39がONであれば、通信端子に負電圧を含む電圧が印加されていることになり、誤結線であるので、装置に具備している表示手段(図示せず)を用いて、誤結線で有る旨を表示し、結線作業を行った人に誤結線であり、通信回路の故障ではないことを通知せしめる。
表示手段としては、発光ダイオードの点滅や液晶などで文字で表示するなどが可能である。ステップ605では、高い電圧が印加されていなことが確認されているので、リレー25あるいは35をONし、通信可能にする。そして、ステップ606へと進み、通常の通信制御処理を行う。
次に、図1の回路構成でのデータ伝送について説明する。親局2からデータを送信するには、子局3、4、5が受信が可能であるように各子局の送信用フォトカプラ34をOFFしておき、親局2の電流値を可変できる定電流回路23の電流値を大小に変化させることで、通信線路に流れる電流が変化し、子局3の受信用フォトカプラ36がON/OFFする。このとき、受信用フォトカプラ36の一次側には、定電流回路23、33のうちの少ない方の電流が流れたり切れたりする。
図1のように子局が複数ある場合には、子局側の定電流回路の設定電流値の合計値と親局2の受信用フォトカプラ26に流す電流の合計値よりも少し大きい値を親局2の電流値を可変できる定電流回路23の大きい方の設定電流値にしておく。
子局3からデータを送信するには、親局2の電流値を可変できる定電流回路23の設定電流値を大きい値にした状態で、子局3の送信用フォトカプラ34をON/OFFする。送信用フォトカプラ34をONすると、線路と共通線との間のインピーダンスが非常に低い値になるので、親局2のから送信される電流は、子局3の送信用フォトカプラ34の二次側を経由して流れてしまい、通信線の端子電圧は、親局2の定電圧ダイオード27の電圧より低くなり、受信用フォトカプラ26はOFF状態になる。
同様に他の子局でも受信用フォトカプラはOFF状態になり、送信用フォトカプラ34をOFFすると、親局2および子局の受信用フォトカプラはONになる。
このようにして、子局からの送信は他の子局と親局で同時に受信することができる。また、線路に、インピーダンス素子25、32を挿入しているので、電流の急峻な変化が緩和され、通信線路における高周波ノイズを少なくすることができる。
図2は、図1における電流値を可変できる定電流回路23の構成例である。定電圧ダイオード215をトランジスタ210のベース端子に接続し、トランジスタ210のエミッタに電流検出用の抵抗211を接続する、いわゆるエミッタフォロワ回路を構成し、抵抗211の両端の電圧が、定電圧ダイオード215からトランジスタ210のベースーエミッタ間の電圧を差し引いた値にほぼ等しくなるように制御される。抵抗211の両端の電圧が一定であるということは、トランジスタ210のエミッタ電流が一定になっていることであり、エミッタ電流はコレクタ電流とほぼ等しいので、トランジスタ210のコレクタからエミッタを通り抜ける電流は略一定になる。
ここで、抵抗212は、フォトカプラ216がOFFのとき、定電圧ダイオード215に微少な電流を流し、小さい電圧降下を発生させる動作を行うものである。
これにより、図2の回路を上から下へ流れる電流が小さい値になる。フォトカプラ216をONすることにより、抵抗213を介して、やや大きい電流が定電圧ダイオード215に流れ込み、定電圧ダイオード215は略定電圧の電圧降下を発生し、所望の電流を流す定電流回路となる。
また、定電圧ダイオード215と並列に、抵抗214とコンデンサ217を配置する。抵抗214は、トランジスタ210のベース電位を決めている定電圧ダイオード215の電圧降下を小さくするときに放電を速やかに行うための抵抗であり、コンデンサ217はトランジスタ210のベース電位の変化の急峻性を緩和するためのものである。
これら抵抗214およびコンデンサ217を設けることにより、ベース電位の変化は速度を落とさずに急峻性のみを緩和することができる。
ベース電位の変化は、電流指令の変化であるので、電流が高速かつ非急峻に変化する定電流回路が実現される。したがって、電流の急峻性が緩和されるので、通信線に含まれる高周波成分が少なくなり、通信線から発生する高周波ノイズも少なくなる。
なお、インピーダンス素子25、32を挿入するだけで、使用する環境における高周波ノイズが十分に少なくなる場合には、定電流源回路とフォトカプラ216とを直列に接続して、少ない方の電流を定電流制御状態ではなく、単なる線路をオフするようにして使用することも可能である。
図3は電流バイパス制御回路232の構成を示した回路図であり、図1の親局2の内部において、関連する部分のみを抜き出したものである。
電流値を可変できる定電流回路23と直流電源22のマイナス側との間に、抵抗234、トランジスタ233とで構成される電流バイパス制御回路と232を設ける。
トランジスタ233のベースは電流検出用の抵抗231に接続されている。電流検出用の抵抗231に大きな電流が流れると、トランジスタ233がONし、受信用フォトカプラ26のダイオードや定電圧ダイオードを流れる電流を抵抗234を経由してトランジスタ233のコレクタに流し込む。
このように構成することにより、受信用フォトカプラ26のダイオードや定電圧ダイオードを流れる電流が一定以上に増加しないようにする。ここでの一定値は、受信用フォトカプラ26をONするのに必要な電流よりも大きい値に設定しておく。
以上のように本発明に係る設備機器用通信回路は、エアコンの室外機と室内機との間のように電力配線と通信配線が必要な場合において、回路に直列の抵抗がないため、浮遊容量と抵抗との積である時定数がないので、高速でデータ伝送が可能であるので、エアコンなどの住宅設備機器等の用途にも適用できるものである。
1 交流電源
2 親局
3〜5 子局
21、31 制御回路
25、32 インピーダンス素子
28、29 ダイオード
35 リレー
34 送信用フォトカプラ
23、33 定電流回路
26、36 受信用フォトカプラ
39 逆電圧検出フォトカプラ
22 直流電源回路
50 通信線接続部
51 共通線接続部
2 親局
3〜5 子局
21、31 制御回路
25、32 インピーダンス素子
28、29 ダイオード
35 リレー
34 送信用フォトカプラ
23、33 定電流回路
26、36 受信用フォトカプラ
39 逆電圧検出フォトカプラ
22 直流電源回路
50 通信線接続部
51 共通線接続部
Claims (7)
- 交流を直流に変換する直流電源回路と、前記直流電源回路の両出力電極間に直列接続された電流値を可変できる定電流回路と電流検出手段と、前記電流値を可変できる定電流回路と前記電流検出手段の間の結線を通信線接続部とする親局であって、通信接続部と前記直流電源の両端との間にダイオードを逆バイアスとなるように夫々接続した親局と、通信線接続部に一端を接続した子局用リレーと前記子局用リレーの他端と前記交流電源の間に直列に配設した子局用定電流回路と子局用電流検出手段と、前記子局用リレーと前記交流電源の間に配設された子局用スイッチ素子と、前記通信線接続部と前記交流電源の間に配設した子局用負電圧検出手段と、前記子局用電流検出手段と前記子局用負電圧検出手段からの入力信号を受けて前記子局用リレー並びに前記子局用スイッチ素子を制御する制御回路を内部に設けた単数または複数の子局とを接続してなる設備機器用通信回路であって、前記親局と子局は各々の通信線接続部において通信線と接続され、且つ共通線接続部において交流電源に結線されたことを特徴とする設備機器用通信回路。
- 親局の通信線接続部と実際の通信線を接続する部分の間に高周波電力の通過を阻止するインピーダンス素子を挿入したことを特徴とする、請求項1記載の設備機器用通信回路。
- 子局のリレーと直列に高周波電力の通過を阻止するインピーダンス素子を挿入したことを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の設備機器用通信回路。
- 子局用負電圧検出手段の出力信号に検出状態への移行時と非検出状態への移行時との応答速度を異なるようにする手段を設け、非検出状態へと移行するときの応答速度を遅く設定したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の設備機器用通信回路。
- 子局用負電圧検出手段の出力信号の非検出状態へと移行するときの応答速度を、前記交流電源の周期よりも長い周期になるよう設定したことを特徴とする、請求項4記載の設備機器用通信回路。
- 親局の直流電源回路の両出力電極間に電流値を可変できる定電流回路と電流検出手段と定電圧回路を設け、前記定電圧回路の電圧値を子局の定電流回路の動作電圧と前記高周波阻止用のインピーダンス素子を電流が流れることによる電圧効果の最大値との和よりも高い値に設定したことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の設備機器用通信回路。
- 親局の電流値を可変できる定電流回路の電流として、一定電流である状態と、電流がオフである状態とを含むことを特徴とする、請求項1〜6のいすれかに記載の設備機器用通信回路。
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