JP3828035B2 - 空気調和機の運転制御装置及びマルチ式空気調和機の運転制御装置 - Google Patents

空気調和機の運転制御装置及びマルチ式空気調和機の運転制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3828035B2
JP3828035B2 JP2002090790A JP2002090790A JP3828035B2 JP 3828035 B2 JP3828035 B2 JP 3828035B2 JP 2002090790 A JP2002090790 A JP 2002090790A JP 2002090790 A JP2002090790 A JP 2002090790A JP 3828035 B2 JP3828035 B2 JP 3828035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
transmission
indoor
operation control
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002090790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003287265A (ja
Inventor
典和 伊藤
英和 戸塚
勝彦 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002090790A priority Critical patent/JP3828035B2/ja
Publication of JP2003287265A publication Critical patent/JP2003287265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3828035B2 publication Critical patent/JP3828035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送方式により行い、送受信回路部の給電に直流電源を用いる空気調和機の運転制御装置、及びマルチ式空気調和機の運転制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、室外機と複数の室内機との間でマルチ運転制御を行う場合、一本の信号線に複数のデータを時系列に並べて直列に伝送するシリアル伝送方式が採用されている。図8は、例えば特開平8−271022号公報に示された従来のマルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図である。図に示すように、室外機1に室内機2、3、4が商用電源線路R、Sと信号線路5を介して接続され、商用電源線路R、S間に、ユニット毎に、送受信回路部6を接続し、送受信回路部6に、コントローラ9から出力する送信データにより、選択的に直流電流を通電させる送信スイッチ部7と、送受信回路部6の通電の有無をコントローラ9に出力する受信検出部8を直列に設けて、送信スイッチ部7と受信検出部8の接続部分を、信号線路5を介して相互に接続するものである。
【0003】
室外機1と室内機2、3、4間の運転制御のためのデータ伝送の給電には直流電源が用いられている。交流電源eを電流制限用の抵抗R1、整流用ダイオードD、電圧制限用ツェナーダイオードZD1及び平滑用コンデンサC1で直流に変換する。直流電圧は約25Vであり、送受信回路部6に使用する半導体は通常耐圧のものでよく、また絶縁距離も小さくてよい。
【0004】
室外機1の送受信回路部6には、誤配線時に送信スイッチ部7及び受信検出部8を保護するための商用電源を遮断可能なダイオードD2、電流を制限する抵抗R2が接続されており、送信スイッチ部7には高耐圧の送信用フォトカプラが使用されている。また、室内機2の送受信回路部6には、誤配線時に送信スイッチ部7及び受信検出部8を保護するための抵抗R3、商用電源を遮断可能なダイオードD3、ツェナーダイオードZD2が接続されている。
【0005】
次に、動作について説明する。上記のように構成された従来のマルチ式空気調和機の運転制御装置では、送信スイッチ部7は、コントローラ9の出力ポートPOに接続する発光素子71と、発光素子71から発せられる光信号を受光し通電又は遮断する受光素子72を備えたフォトカプラを用い、コントローラ9から出力させる送信データに基づいて、送受信回路部6に直流電流を選択的に通電させるものである。
【0006】
受信検出部8は、送受信回路部6に流れる直流電流により駆動される発光素子81と、発光素子81から発せられる光信号を受光する受光素子82を備え、受光素子82が通電又は遮断することにより、コントローラ9の入力ポートPIをハイレベル「H」又はローレベル「L」にできるようになっている。
【0007】
コントローラ9は、出力ポートPOに出力する論理「1」に対応したハイレベル「H」又は論理「0」に対応したローレベル「L」をもつパルス状の送信データを出力し、送受信回路部6に通電又は遮断される直流電流の有無を受信検出部8で取り込むのである。
【0008】
信号を室外機1から室内機2へ送信する場合には、まず室内機送信用スイッチ部7を常時オンとし、その状態で室外機の送信スイッチ部7をオン/オフさせることにより室内機の受信検出部8をオン/オフさせて信号を伝達する。
【0009】
信号を室内機2から室外機1へ送信する場合には、まず室外機送信用スイッチ部7を常時オンとし、その状態で室内機の送信スイッチ部7をオン/オフさせることにより室外機の受信検出部8をオン/オフさせて信号を伝達する。
【0010】
次に、信号線路5と電源線路Sに誤って商用電源が接続された場合の動作について説明する。
(1)室外機1の信号線路5と電源線路S間に商用電源が配線された場合の保護(1−1)信号線路5が正で電源線路Sが負の期間
この場合はダイオードD2がオフで電流が流れないので、室外機の送信スイッチ部7、室外機の受信検出部8の保護は問題ない。
(1−2)信号線路5が負で電源線路Sが正の期間
この場合は室外機の送信スイッチ部7、室外機の受信検出部8に高電圧がかかるが、高耐圧の送信スイッチ部7と高耐圧のダイオードにより、室外機の送信スイッチ部7、室外機の受信検出部8を保護することができる。
【0011】
(2)室内機2の信号線路5と電源線路S間に商用電源が配線された場合の保護(2−1)信号線路5が正で電源線路Sが負の期間
ダイオードD3がオンするが、抵抗R3とツェナーダイオードZD2により室内機2の送受信回路部6にかかる電圧が30V程度に低下するので室内機の送信スイッチ部7、室内機の受信検出部8が保護される。
(2−2)信号線路5が負で電源線路Sが正の期間
ダイオードD3はオフして、全電圧がダイオードD3にかかり、ツェナーダイオードZD2にはVF分(約1V)程度しかかからないので室内機の送信スイッチ部7、室内機の受信検出部8を保護することができる。
【0012】
また、信号線路5と商用電源線路S間が誤って短絡された場合には、室外機1のみ送受信回路部6→ダイオードD2→抵抗R2の順に短絡電流が流れるが、抵抗R2により電流が制限されて室外機の送信スイッチ部7、室外機の受信検出部8、ダイオードD2を保護する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマルチ式空気調和機の運転制御装置は以上のように構成されているので、一対の商用電源線路R、Sのほかに1本の信号路線5のみを用いるだけで、室外機1と複数の室内機2〜4との間で、相互にデータの送信及び受信を可能にした。
【0014】
しかしながら、図9に示すように、商用電源線路Sと信号線路5との間の線間静電容量に起因する配線間の誘起電圧11が発生し、室外機の送信スイッチ部7が動作していないときに、信号線路5、抵抗R3、ダイオードD3、室内機の送信スイッチ部7、室内機の受信検出部8、商用電源線路Sの10−1の経路で電流が流れ、室内機の受信検出部8が誤検出をするという問題点があった。
【0015】
また、図10に示すように、室内機負荷電流が商用電源線路Sに流れることにより、商用電源線路Sに誘導電圧12が発生し、室外機の送信スイッチ部7が動作していないときに、信号線路5、抵抗R3、ダイオードD3、室内機の送信スイッチ部7、室内機の受信検出部8、商用電源線路S、線間静電容量13の10−3の経路で電流が流れ、室内機の受信検出部8が誤検出をするという問題点があった。
【0016】
また、図11に示すように、商用電源線路Sと信号線路5との間の線間静電容量に起因する配線間の誘起電圧11が発生し、室内機の送信スイッチ部7が動作していないときに商用電源線路S、コンデンサC1、室外機の送信スイッチ部7、室外機の受信検出部8、抵抗R2、ダイオードD2の経路で電流が流れ、室外機の受信検出部8が誤検出をするという問題点があった。
【0017】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、一対の商用電源線路と1本の信号線路を介して、室外機と室内機相互間で送受信を行う場合、商用電源線路と信号線路との間の線間静電容量に起因する配線間の誘起電圧により、または負荷電流が商用電源線路に流れることにより商用電源線路に発生する電圧が発生により、室内機もしくは室外機の受信検出部が誤検出するのを防ぐことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機と室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設けたことを特徴とする。
【0019】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室外機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする。
【0020】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機と室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機と室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする。
【0022】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室内機の直流電源をコンデンサ、ツェナーダイオードにより構成したことを特徴とする。
【0023】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室内機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする。
【0024】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部をフォトカプラで構成したことを特徴とする。
【0025】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機と室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とする。
【0026】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機と室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする。
【0027】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機と室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする。
【0028】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機と室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする。
【0029】
この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機と複数台の室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設けたことを特徴とする。
【0030】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部をフォトカプラで構成したことを特徴とする。
【0031】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室外機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする。
【0032】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機と複数台の室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とする。
【0033】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機と複数台の室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とする。
【0034】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室内機の直流電源をコンデンサ、ツェナーダイオードにより構成したことを特徴とする。
【0035】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室内機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする。
【0036】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室内機の直流電源に接続された前記スイッチ部をフォトカプラで構成したことを特徴とする。
【0037】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機と複数台の室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とする。
【0038】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機と複数台の室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、前記室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧をツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とする。
【0039】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機と複数台の室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とする。
【0040】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機と複数台の室内機を有し、室外機と室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧をツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図8で説明した従来の室外機1と室内機2のデータの伝送のために信号線路5と一方の商用電源線路Sを並列に接続し、室内機の送受信回路部6及び室外機の送受信回路部6を直列に接続された回路では、室外機の送信スイッチ部7がオフ、室内機の送信スイッチ部7がオンの状態で、信号線路5と商用電源線路S間に結合容量による誘起電圧11が発生すると、図9に示したように回路インピーダンスの最も小さい信号線路5、抵抗R3、ダイオードD3、室内機の送信スイッチ部7、室内機の受信検出部8、商用電源線路Sの10−1の経路で電流が流れ、室内機の受信検出部8が誤検出してしまう。そこで別途低インピーダンスの経路を設け、室外機の送信スイッチ部7がオフ時に、その別経路に電流を流し、信号線路5と商用電源線路S間電圧を低減させ、誤検出を防止可能にしたものである。
【0042】
図1、2は実施の形態1を示す図で、図1はマルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図、図2はマルチ式空気調和機の運転制御装置の動作説明図である。図1において、R4、PC1、TR1以外は従来の技術の図8と同一又は相当部分であり、説明は省略する。抵抗R4とスイッチ部としてフォトカプラPC1が信号線路5と商用電源線路S間に直列に接続されている。フォトカプラPC1はデジタルトランジスタTR1を介して、室外機の送信スイッチ部7と反転の論理で動作するように接続されている。抵抗R4は室内機の受信検出部8が誤検出するときに電流が流れる経路のインピーダンスに比べ、十分小さい抵抗値になっている。
【0043】
次に室外機の送信スイッチ部7が動作していないときに、信号線路5と商用電源線路S間の線間静電容量に起因する配線間の誘起電圧により発生する電流に基因する室内機の受信検出部8の誤検出を防止した回路について、その動作を図2により説明する。信号線路5と商用電源線路Sに抵抗R4とフォトカプラPC1が直列に接続されている。抵抗R4は誤検出時に流れる電流経路のインピーダンスに比べ十分小さい抵抗値であり、フォトカプラPC1はデジタルトランジスタTR1を介して、室外機の送信スイッチ部7と反転の論理で動作するように接続されているので、室外機の送信スイッチ部7がオンのときにオフ、オフのときにオンとなる。そのため室外機の送信スイッチ部7オフ、室内機の送信スイッチ部7オンの状態においては、フォトカプラPC1がオンとなり、誘起電圧11による電流は回路インピーダンスの小さい10−2の閉回路に流れる。これにより、室外機の送信スイッチ部7がオフのときに室内機の受信検出部8に誤って電流が流れることはなく、室内機の受信検出部8の誤検出を防止できる。
【0044】
また室外機の送信スイッチ部7オン、室内機の送信スイッチ部7オンの状態においては、フォトカプラPC1はオフであるため、室外コントローラ9からの信号は室内コントローラ9に伝達される。
【0045】
この実施の形態によれば、室外機の送信スイッチ部7がオフの状態においては、信号線路5と商用電源線路Sの配線間の静電容量により配線間に誘起電圧11が発生しても、配線間に室外機の送信スイッチ部7がオフのときにオンとなるフォトカプラPC1と抵抗R4を直列につないだ経路を別に設けたので、配線間のインピーダンスをアクティブに低減し、別経路に電流を流すことにより、室内機の送受信回路部6に電流が流れるのを防ぎ、室内機の受信検出部8が誤ってオンになるのを防ぐことができる。
【0046】
上記実施の形態1では、マルチ式空気調和機の運転制御装置を例に挙げて説明したが、室外機と室内機が1対1の空気調和機の運転制御装置にも適用される。
【0047】
実施の形態2.
図8で説明した従来の室外機1と室内機2のデータの伝送のために信号線路5と一方の商用電源線路Sを並列に接続し、室内機の送受信回路部6及び室外機の送受信回路部6を直列に接続された回路では、図10に示したように室内機運転電流が商用電源線路Sに流れることにより商用電源線路Sに誘導電圧12が発生すると、室内機の受信検出部8に電流が流れ、誤検出してしまう。そこで室内機の送受信回路部6にツェナーダイオードを設け、ツェナー電圧までの電圧をカットし、誤検出を防止可能にしたものである。
【0048】
図3は実施の形態2を示す図で、マルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図である。図に示すように、室内機の送受信回路部6にツェナーダイオードZD3を設ける。ZD3以外は従来の技術の図8と同一又は相当部分であり、説明は省略する。
【0049】
次に室内機運転電流が商用電源線路Sに流れることにより商用電源線路Sに線路電圧が発生して電流が流れることによる室内機の受信検出部8の誤検出を防止した回路について、その動作を説明する。室内機の送受信回路部6にツェナーダイオードZD3を設けることにより、商用電源線路Sに線路電圧が発生したときに、ツェナーダイオードZD3両端にかかる電圧がツェナー電圧より大きくなるまで、図8で示した電流経路10−3を流れる電流をカットすることができる。これにより、室内機の受信検出部8に誤って電流が流れることはなく、室内機の受信検出部8の誤検出を防止できる。
【0050】
また室外機の送信スイッチ部7オン、室内機の送信スイッチ部7オンの状態においては、ツェナーダイオードZD3にはツェナー電圧以上の電圧がかかるため、室内機の送受信回路部6には電流が流れ、室外コントローラ9からの信号は室内コントローラ9に伝達される。
【0051】
この実施の形態によれば、室外機の送信スイッチ部7がオフの状態においては、商用電源線路Sに運転電流が流れることで商用電源線路Sに誘導電圧12が発生しても、室内機の送受信回路部6にツェナーダイオードZD3を設けたので、室内機の送受信回路部6に電流が流れるのを防ぎ、室内機の受信検出部8が誤ってオンになるのを防ぐことができる。
【0052】
上記実施の形態2では、マルチ式マルチ式空気調和機の運転制御装置を例に挙げて説明したが、室外機と室内機が1対1の空気調和機の運転制御装置にも適用される。
【0053】
実施の形態3.
図8で説明した従来の室外機1と室内機2のデータの伝送のために信号線路5と一方の商用電源線路Sを並列に接続し、室内機の送受信回路部6及び室外機の送受信回路部6を直列に接続された回路では、室内機の送信スイッチ部7がオフ、室外機の送信スイッチ部7がオンの状態で、図11に示したように信号線路5と商用電源線路S間に結合容量による誘起電圧11が発生すると、商用電源線路S、コンデンサC1、室外機の送信スイッチ部7、室外機の受信検出部8、抵抗R2、ダイオードD2、信号線路5の経路で電流が流れ、室外機の受信検出部8が誤検出してしまう。そこで室内に別の電源を設け、室外機の送信スイッチ部7がオフ時に、前記とは別経路に電流を流し、信号線路5と商用電源線路S間の電圧を安定させ、商用電源線路Sの極性が正になることがないようにして、誤検出を防止可能にしたものである。
【0054】
図4、5は実施の形態3を示す図で、図4はマルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図、図5はマルチ式空気調和機の運転制御装置の動作説明図である。図4において、PC2、TR2、ZD4、ZD5、C4、R5以外は従来の技術の図8と同一又は相当部分であり、説明は省略する。室内機にコンデンサC4、ツェナーダイオードZD4により直流電源を設ける。フォトカプラPC2はデジタルトランジスタTR2を介して、室内機の送信スイッチ部7と反転の論理で動作するように接続されている。ツェナーダイオードZD5を信号線路5と商用電源線路S間に設ける。室内機の直流電源とフォトカプラPC2の間に抵抗R5を設ける。
【0055】
次に信号線路5と商用電源線路S間の静電容量による配線間の誘起電圧11による室外機の受信検出部8の誤検出を防止した回路について、その動作を図5により説明する。室内機にコンデンサC4、ツェナーダイオードZD4により直流電源を設ける。フォトカプラPC2はデジタルトランジスタTR2を介して、室内機の送信スイッチ部7と反転の論理で動作するように接続されているので、室内機の送信スイッチ部7がオンのときにオフ、オフのときにオンとなる。
【0056】
そのため室内機の送信スイッチ部7オフ、室外機の送信スイッチ部7オンの状態においては、フォトカプラPC2がオンとなり、電流は10−6の経路で流れる。その際の電流の大きさは抵抗R5によって制限される。またツェナーダイオードZD5によって信号線路5と商用電源線路S間の電圧を直流電源電圧より大きいツェナー電圧で固定している。これにより、室内機の送信スイッチ部7がオフのときに室外機の受信検出部8に誤って電流が流れることはなく、室外機の受信検出部8の誤検出を防止できる。
【0057】
また、室内機の送信スイッチ部7オン、室外機の送信スイッチ部7オンの状態においては、フォトカプラPC2はオフであるため、室内コントローラ9からの信号は室外コントローラ9に伝達される。
【0058】
この実施の形態によれば、室内機の送信スイッチ部7がオフの状態においては、信号線路5と商用電源線路S間の静電容量により配線間に誘起電圧11が発生しても、室内機2にコンデンサC4、ツェナーダイオードZD4により直流電源と、室内機の送信スイッチ部7がオフのときにオンとなるフォトカプラPC2及び抵抗R5を直列につないだ経路を送受信回路部6と別経路で設け、室外機の信号線路5と商用電源線路S間にツェナーダイオードZD5を設けたので、信号線路5と商用電源線路S間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧11による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部6に電流が流れるのを防ぎ、室外機の受信検出部8が誤ってオンになるのを防ぐことができる。
【0059】
上記実施の形態3は、室外機と室内機が1対1の空気調和機の運転制御装置に適用されるものである。
【0060】
実施の形態4.
実施の形態3で説明した装置では、配線間の静電容量による配線間誘起電圧の発生に対し、1対1式の空気調和機においては室外機の受信検出部8が誤検出するのを防ぐことができるが、複数台の室内機を備えるマルチ式空気調和機においては、他の室内機の信号を室外機が受信できない。そこで室外機の送受信回路部6の抵抗R2、室内機の送受信回路部6の抵抗R3、及び抵抗R5の定数を検討する必要がある。
【0061】
図4に示した実施の形態3の装置では、室内機のうちの1台(例えば室内機2)が送信スイッチ部7をオフとすると、前記動作により室外機1の信号線路5と商用電源線路S間がツェナーダイオードZD5のツェナー電圧に固定されるため、室外機1は他の室内機(例えば室内機3)の信号を受信できない。
【0062】
本実施の形態では、室外機の送受信回路部6の抵抗R2、室内機の送受信回路部6の抵抗R3、及びR5の定数を調節することにより、信号線路5と商用電源線路S間の電圧をツェナー電圧未満とすることができ、通信を可能とするものである。
【0063】
図6、7は実施の形態4を示す図で、図6は信号線路と商用電源線路S間の電圧を求めるための等価回路を示す図、図7は信号線路と商用電源線路S間の電圧の計算結果である。
【0064】
信号線路5と商用電源線路S間の電圧Vinを、図6の等価回路により求める計算式を以下に示す。
図6(a)の矢印の経路で流れる電流を、I1、I2、I3と置き、Vinを式で表しますと、
Vin=V(ZD3)+VF+PC_VF+PC_VCE+R3*I3
それぞれの電流は、
I3=I1+I2
I1=[(V(ZD4)−Vin−VF−PC_VCE)/R5]*a
I2=[V(ZD1)−Vin−VF−PC_VF−PC_VCE]/R2
となる。
【0065】
I1〜I3をVinの式に代入すると、
Vin=V(ZD3)+VF+PC_VF+PC_VCE+R3*[[(V(ZD4)−Vin−VF−PC_VCE)/R5]*a+[V(ZD1)−Vin−VF−PC_VF−PC_VCE)/R2]
(1+a*R3/R5+R3/R2)*Vin=V(ZD3)+VF+PC_VF+PC_VCE+[((V(ZD4)−VF−PC_VCE)/R5)*a+(V(ZD1)−VF−PC_VF−PC_VCE)/R2]*R3
Vin=V(ZD3)+VF+PC_VF+PC_VCE+[((V(ZD4)−VF−PC_VCE)/R5)*a+(V(ZD1)−VF−PC_VF−PC_VCE)/R3]*R2/(1+a*R2/R5+R2/R3)
とVinが求められる。
ここで、
V(ZD1)、V(ZD3)、V(ZD4)はそれぞれのツェナーダイオードの逆方向電圧
VFはダイオードD3の順方向電圧
PC_VFはフォトカプラの入力側ダイオードの順方向電圧
PC_VCEはフォトカプラPC2の出力側のコレクタ−エミッタ間電圧
aは(室内機の台数−1)であり、室内機2台ならa=1、3台ならa=2である。
またこの計算には、図3で示したZD3が回路に加わっている。
【0066】
上記の計算式を用いて、試算した結果を図7に示す。図に示すように、Vin<V(ZD5)となり、ツェナー電圧以下にできる。
【0067】
上記実施の形態1〜4は、それらを組み合わせて使用することができ、それにより製品の信頼性を一層向上させることができる。具体的には、室外機と室内機が1対1の空気調和機の運転制御装置では実施の形態1〜3、マルチ式空気調和機の運転制御装置では実施の形態1、2、4を組み合わせて使用することにより、製品の信頼性を一層向上させることができる。
【0068】
【発明の効果】
この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設けたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0069】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室外機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることにより、室外機の送信スイッチ部がオフのときに、室内機受信検出部に誤って電流が流れることがなく、室外機の送信スイッチ部がオンのときは、通常の送受信を可能とする。
【0070】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことにより、商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0071】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことにより、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0072】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室内機の直流電源をコンデンサ、ツェナーダイオードにより構成したことにより、信頼性を高めることができる。
【0073】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室内機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることにより、室内機の送信スイッチ部がオフのときに、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室外機の受信検出部が誤検出することを防止でき、室内機の送信スイッチ部がオンのときに、通常の送受信を可能とする。
【0074】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部をフォトカプラで構成したことにより、信頼性を高めることができる。
【0075】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、また商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0076】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、また信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0077】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、また商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、さらに信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0078】
また、この発明に係る空気調和機の運転制御装置は、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことにより、商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、さらに信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、また誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0079】
この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設けたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0080】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部をフォトカプラで構成したことにより、信頼性を高めることができる。
【0081】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室外機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることにより、室外機の送信スイッチ部がオフのときに、室内機受信検出部に誤って電流が流れることがなく、室外機の送信スイッチ部がオンのときは、通常の送受信を可能とする。
【0082】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことにより、商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0083】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことにより、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できると共に、送受信回路の抵抗の定数を調節することにより、複数の室内機を備えたマルチ式空気調和機にも適用することができる。
【0084】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室内機の直流電源をコンデンサ、ツェナーダイオードにより構成したことにより、信頼性を高めることができる。
【0085】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、室内機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることにより、室内機の送信スイッチ部がオフのときに、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室外機の受信検出部が誤検出することを防止でき、室内機の送信スイッチ部がオンのときに、通常の送受信を可能とする。
【0086】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室内機の直流電源に接続されたスイッチ部をフォトカプラで構成したことにより、信頼性を高めることができる。
【0087】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、また商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止できる。
【0088】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、また信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できると共に、送受信回路の抵抗の定数を調節することにより、複数の室内機を備えたマルチ式空気調和機にも適用することができる。
【0089】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設け、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、前記室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことにより、信号線路と商用電源線路間のインピーダンスをアクティブに低減でき、信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、また商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、さらに信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できると共に、送受信回路の抵抗の定数を調節することにより、複数の室内機を備えたマルチ式空気調和機にも適用することができる。
【0090】
また、この発明に係るマルチ式空気調和機の運転制御装置は、室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備え、室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧をツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことにより、商用電源線路を流れる負荷電流により誘導される電圧が商用電源線路に発生しても、室内機の送受信回路部を電流が流れることはなく、室内機の受信検出部が誤検出することを防止でき、また信号線路と商用電源線路間に配線間静電容量により電圧が発生しても、配線間の電圧を一定で固定させることができ、さらに誘起電圧による電流を別経路で安定させることにより、室外機の送受信回路部に電流が流れることはなく、室外機の受信検出部が誤検出することを防止できると共に、送受信回路の抵抗の定数を調節することにより、複数の室内機を備えたマルチ式空気調和機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図で、マルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図である。
【図2】 実施の形態1を示す図で、マルチ式空気調和機の運転制御装置の動作説明図である。
【図3】 実施の形態2を示す図で、マルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図である。
【図4】 実施の形態3を示す図で、マルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図である。
【図5】 実施の形態3を示す図で、マルチ式空気調和機の運転制御装置の動作説明図である。
【図6】 実施の形態4を示す図で、信号線路と商用電源線路S間の電圧を求めるための等価回路を示す図である。
【図7】 実施の形態4を示す図で、信号線路と商用電源線路S間の電圧の計算結果を示す図である。
【図8】 従来のマルチ式空気調和機の運転制御装置の回路図である。
【図9】 従来のマルチ式空気調和機の運転制御装置の動作説明図である。
【図10】 従来のマルチ式空気調和機の運転制御装置の動作説明図である。
【図11】 従来のマルチ式空気調和機の運転制御装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 室外機、2〜4 室内機、5 信号線路、6 送受信回路部、7 送信スイッチ部、8 受信検出部、9 コントローラ、11 誘起電圧、C1 コンデンサ、C2 コンデンサ、C3 コンデンサ、C4 コンデンサ、D1 ダイオード、D2 ダイオード、D3 ダイオード、e 商用電源、PC1 フォトカプラ、PC2 フォトカプラ、R 商用電源線路、S 商用電源線路、R1 抵抗、R2 抵抗、R3 抵抗、R4 抵抗、R5 抵抗、TR1 デジタルトランジスタ、TR2 デジタルトランジスタ、ZD1 ツェナーダイオード、ZD2 ツェナーダイオード、ZD3 ツェナーダイオード、ZD4 ツェナーダイオード、ZD5 ツェナーダイオード。

Claims (23)

  1. 室外機と室内機を有し、前記室外機と前記室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、前記室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、
    前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、前記室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設けたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  2. 前記スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、前記室外機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の運転制御装置。
  3. 室外機と室内機を有し、前記室外機と前記室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、前記室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  4. 室外機と室内機を有し、前記室外機と前記室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線でデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、前記室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えた空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  5. 前記室内機の直流電源をコンデンサ、ツェナーダイオードにより構成したことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機の運転制御装置。
  6. 前記スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、前記室内機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機の運転制御装置。
  7. 前記スイッチ部をフォトカプラで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の空気調和機の運転制御装置。
  8. 請求項1に記載の空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  9. 請求項1に記載の空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  10. 請求項8に記載の空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  11. 請求項3に記載の空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設け、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設けたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  12. 室外機と複数台の室内機を有し、前記室外機と前記室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、前記室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、
    前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間に、前記室外機の送受信回路部と並列にスイッチ部と電流を制限する抵抗を直列に接続した回路を設けたことを特徴とするマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  13. 前記スイッチ部をフォトカプラで構成したことを特徴とする請求項12に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  14. 前記スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、前記室外機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする請求項12に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  15. 室外機と複数台の室内機を有し、前記室外機と前記室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、前記室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とするマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  16. 室外機と複数台の室内機を有し、前記室外機と前記室内機間で運転制御のためのデータ伝送を一本の信号線で複数のデータを伝送するシリアル伝送システムにより行うもので、前記室外機に設けられた直流電源部に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室外機の送受信回路部と、この室外機の送受信回路部を介して直列に接続され、送信スイッチ部及び受信検出部を有する室内機の送受信回路部を備えたマルチ式空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、前記室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、前記室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び前記抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とするマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  17. 前記室内機の直流電源をコンデンサ、ツェナーダイオードにより構成したことを特徴とする請求項16に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  18. 前記スイッチ部はデジタルトランジスタを介して、前記室内機の送信スイッチ部と反転の論理で動作するように接続されていることを特徴とする請求項16に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  19. 前記室内機の直流電源に接続された前記スイッチ部をフォトカプラで構成したことを特徴とする請求項16に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  20. 請求項12に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の送受信回路部に設けられ、送信スイッチ部及び受信検出部と直列に接続され、室内機運転電流が一方の商用電源線路に流れることにより発生する誘導電圧により流れる電流を遮断するツェナーダイオードを備えたことを特徴とするマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  21. 請求項12に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、前記室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、前記室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び前記抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とするマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  22. 請求項20に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、前記室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、前記室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び前記抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とするマルチ式空気調和機の運転制御装置。
  23. 請求項15に記載のマルチ式空気調和機の運転制御装置において、
    前記室内機の信号線路と一方の商用電源線路間に、室内機の直流電源、抵抗R5及びスイッチ部とを直列につないだ経路を送受信回路部と別経路で設けると共に、前記室外機の信号線路と一方の商用電源線路間にツェナーダイオードを設け、前記室外機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室外機の受信検出部を保護するための抵抗R2、前記室内機の送受信回路部に設けた誤配線時に前記室内機の受信検出部を保護するための抵抗R3、及び前記抵抗R5の3個の抵抗の定数を調節して、信号線路と一方の商用電源線路間の電圧を前記ツェナーダイオードのツェナー電圧未満とすることにより、複数の室内機との通信を可能としたことを特徴とするマルチ式空気調和機の運転制御装置。
JP2002090790A 2002-03-28 2002-03-28 空気調和機の運転制御装置及びマルチ式空気調和機の運転制御装置 Expired - Fee Related JP3828035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002090790A JP3828035B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 空気調和機の運転制御装置及びマルチ式空気調和機の運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002090790A JP3828035B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 空気調和機の運転制御装置及びマルチ式空気調和機の運転制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003287265A JP2003287265A (ja) 2003-10-10
JP3828035B2 true JP3828035B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=29236042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002090790A Expired - Fee Related JP3828035B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 空気調和機の運転制御装置及びマルチ式空気調和機の運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3828035B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5125262B2 (ja) * 2007-07-02 2013-01-23 ダイキン工業株式会社 空気調和機
JP2009097754A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Toshiba Carrier Corp 空気調和機の通信制御装置
WO2015015638A1 (ja) * 2013-08-02 2015-02-05 三菱電機株式会社 空調システム
JP6223177B2 (ja) * 2013-12-26 2017-11-01 三菱電機株式会社 伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法
JP6334982B2 (ja) * 2014-03-26 2018-05-30 三菱電機株式会社 受信装置、伝送システム、及び、受信方法
US10116352B2 (en) 2015-03-03 2018-10-30 Mitsubishi Electric Corporation Communication system, transmission device, and reception device
JP6425798B2 (ja) * 2015-04-01 2018-11-21 三菱電機株式会社 通信システムおよび通信装置
JP6192694B2 (ja) * 2015-08-10 2017-09-06 三菱電機株式会社 通信システム、通信装置、及び空気調和システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003287265A (ja) 2003-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2948502B2 (ja) マルチ式空気調和機の運転制御装置
US7359640B2 (en) Optical coupling device and method for bidirectional data communication over a common signal line
EP2748923B1 (en) Safe torque off over network wiring
US8013612B2 (en) Ground fault detection circuit for use in high voltage motor drive applications
US20090077990A1 (en) Indoor unit and air conditioning system using the same
KR20150099410A (ko) 4 와이어 페어 이더넷 전원 시스템의 검출 스킴
EP0454505B1 (en) Multipath transmission system
JP3828035B2 (ja) 空気調和機の運転制御装置及びマルチ式空気調和機の運転制御装置
US20060046766A1 (en) Method and system for bidirectional communications and power transmission
JP4648195B2 (ja) 設備機器用通信回路
US7046157B2 (en) Short circuit detector for shield conductor in a fieldbus network
US20010032474A1 (en) Communication control system for air conditioner
JP4725119B2 (ja) 空気調和機の制御装置
US8042345B2 (en) Outdoor unit and air conditioning system using the same
JP4751969B2 (ja) 入出力信号制御装置およびこれを用いた入出力信号制御システム
JPH06123479A (ja) 空気調和機
JP5627490B2 (ja) 空気調和機
JP3434098B2 (ja) 双方向信号転送回路の保護装置
JP2006129276A (ja) 通信制御装置及び空気調和機
JP2006112704A (ja) 設備機器用通信回路
JP2002039603A (ja) 通信装置
KR100192044B1 (ko) 교류전원선을 이용한 공기조화기의 실내외기 직렬통신장치
KR102613664B1 (ko) 화재감지시스템용 s-bus/c-bus 통신컨버터
JPH0851675A (ja) 通信装置
JP2010078197A (ja) 通信装置及びそれを備えた空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040518

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040518

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees