JP6192694B2 - 通信システム、通信装置、及び空気調和システム - Google Patents

通信システム、通信装置、及び空気調和システム Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、通信装置、及び空気調和システムに関する。
フォトカプラを使用したシリアル通信により、複数の通信装置が相互に通信する通信システムがある。フォトカプラは、発光ダイオードとフォトトランジスタとから構成され、スイッチング素子として使用される。例えば、特許文献1には、空気調和機の室外機と室内機とが、通信装置として機能し、空気調和に係る運転制御のためのデータを送受信することが記載されている。室外機には、一対の商用電源線(電源線と共用線)と信号線とを介して、複数の室内機が並列に接続されている。室外機と複数の室内機とは、フォトカプラを使用して信号線と共用線とを含むカレントループの通電を制御し、相互に通信する。
特許第2948502号公報
特許文献1に開示された構成において、電源線、共用線、信号線の線長(ケーブル長)が長く、商用電源の電圧レベルが高い場合には、信号線と共用線との間に発生する誘起電圧レベルが大きくなる。よって、カレントループ上に大きなノイズが発生する。ノイズによりカレントループに流れる電流信号のレベルが不安定になるため、受信回路のフォトカプラに含まれるフォトトランジスタのスイッチング間隔がばらついてしまう。
通信装置間の通信速度が低速である場合、スイッチング間隔がばらついたとしても情報伝達には支障がない。しかし、通信速度が高速になるに従って伝達されるパルスの歪みが大きくなり、いずれ伝送ミスが発生する。このような理由により、通信速度の高速化は困難である。
本発明は、線路上の誘導ノイズのレベルが大きい場合であっても、通信装置間の高速通信を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信システムは、送信装置と、信号線と共用線と電源線とにより送信装置に接続された受信装置と、を備え、信号線と共用線とが直列に接続されて構成されるカレントループに流れる電流の有無に基づいて送信装置と受信装置との間でデータの送受信が行われる通信システムである。送信装置は、送信データに基づいてカレントループの通電を制御することにより、カレントループに流れる電流から構成されるパルス状電流信号を出力する。受信装置は、カレントループに流れる電流の有無を判別することにより、パルス状電流信号を受信する。送信装置と受信装置のうちのいずれか一方の装置は、電源線と共用線とを介して交流電源に接続され、交流電源の交流出力から直流電流を生成し、生成した直流電流をカレントループに流す直流電源を備える。送信装置は、信号線と共用線の間に生じた誘導ノイズの振幅と位相とに応じて、出力するパルス状電流信号のオン期間とオフ期間を、予め定められたオン期間とオフ期間の基準値から変化させる送信制御部、を備える。
本発明によれば、信号線と共用線の間に生じた誘導ノイズの振幅と位相とに応じて、出力するパルス状電流信号のオン期間とオフ期間を、予め定められたオン期間とオフ期間の基準値から変化させるので、通信装置間の通信速度を高速化することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る調整量データベースのデータの一例を示す図である。 誘導ノイズと受信部がオフ状態からオン状態に変化するときの通信電流の大きさの関係を示す図である。(a)は、誘導ノイズの電圧レベルが0Vのとき、(b)は誘導ノイズが通信電流を増加させるように働いているとき、(c)は誘導ノイズが通信電流を減少させるように働いているときの通信電流の大きさの変化の様子を示す。 誘導ノイズと受信部がオン状態からオフ状態に変化するときの通信電流の大きさの関係を示す図である。(a)は、誘導ノイズの電圧レベルが0Vのとき、(b)は誘導ノイズが通信電流を増加させるように働いているとき、(c)は誘導ノイズが通信電流を減少させるように働いているときの通信電流の大きさの変化の様子を示す。 (a)は、送信設定値に格納されるデータの一例を示す図である。(b)は、判定信号定義情報に格納されるデータの一例を示す図である。 誘導ノイズの振幅判定の処理の流れを示す図である。 実施の形態2に係る通信システムの構成を示す図である。 実施の形態3に係る通信システムの構成を示す図である。 変形例3に係る通信システムの構成を示す図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係る通信システムを図面を参照しながら説明する。図1に、実施の形態1に係る通信システム1000の構成を示す。
通信システム1000は、交流電源10と通信装置100と通信装置200とを備える。通信装置100と通信装置200とは、電源線20と共用線30と信号線40とで相互に接続されている。通信装置100、200は、信号線40と共用線30とが直列に接続された線路(カレントループ)の通電を制御してデータを送受信する。
交流電源10は、交流電力を供給する交流電源である。交流電源10は、例えば200Vの電圧を出力する商用電源である。
通信装置100は、直流電流を生成する電源回路部110、カレントループの通電を制御することでデータを送信する送信部120、カレントループに流れる電流の有無を判別することでデータを受信する受信部130、データの送信と受信に関する制御を行う制御部140、各種パラメータ等を記憶する記憶部150、交流電源10の電源位相を検出する電源位相検出部160を備える。通信装置100は、通信装置200にデータを送信する際には、送信装置として動作し、通信装置200からデータを受信する際には、受信装置として動作する。
電源回路部110は、電源線20と共用線30とを介して、交流電源10に接続されている。電源回路部110は、交流電源10の交流出力から直流電流を生成し、生成した直流電流をカレントループに流す。以下、カレントループに流れる直流電流を通信電流と呼ぶ場合がある。図1の構成では、電源回路部110により交流電源10の交流出力から生成された直流電流が、通信装置100、信号線40、通信装置200、共用線30の順に流れる。
送信部120は、フォトカプラ121、電流制限用の抵抗122、を有している。フォトカプラ121は、発光ダイオード121a、フォトトランジスタ121bを含む。発光ダイオード121aのアノードは、制御部140の送信制御部141に接続されている。発光ダイオード121aのカソードは、抵抗122を介して接地されている。抵抗122は、発光ダイオード121aに流れる電流を制限する。フォトトランジスタ121bのコレクタは、ダイオード170、抵抗180を介して、電源回路部110に接続されている。フォトトランジスタ121bのエミッタは受信部130の発光ダイオード131aのアノードに接続されている。
送信部120は、送信制御部141の制御に従って、カレントループに流れる通信電流を流し又は遮断する。以下、カレントループに通信電流が流れている状態のことを、カレントループが導通状態であるという。カレントループの通信電流が遮断されている状態のことを、カレントループが非導通状態であるという。カレントループは、導通状態と非導通状態とのいずれかの状態をとる。また、カレントループが導通状態であることをオン状態、カレントループが非導通状態であることをオフ状態という場合がある。
送信制御部141がハイレベルの電圧信号を出力すると、発光ダイオード121aのアノードに閾値を超える電圧が印加され、発光ダイオード121aが発光し、フォトトランジスタ121bがオンする。フォトトランジスタ121bがオンすることで、カレントループは導通状態になる。一方、送信制御部141がローレベルの電圧信号を出力すると、発光ダイオード121aは発光せず、フォトトランジスタ121bはオフする。フォトトランジスタ121bがオフすることで、カレントループは非導通状態になる。このように、送信部120が動作することで、カレントループにパルス状電流信号が流れる。
受信部130は、フォトカプラ131、電流制限用の抵抗132、電源133を有している。フォトカプラ131は、発光ダイオード131a、フォトトランジスタ131bを含む。発光ダイオード131aのアノードは、送信部120のフォトトランジスタ121bのエミッタに接続されている。発光ダイオード131aのカソードは、通信装置200の電流制限用の抵抗280に接続されている。フォトトランジスタ131bのコレクタは、抵抗132を介して電源133に接続されている。フォトトランジスタ131bのエミッタは、制御部140の受信制御部142に接続されている。
カレントループが導通状態であり、カレントループに通信電流が流れている場合、発光ダイオード131aは発光し、フォトトランジスタ131bはオンする。従って、フォトカプラ131のコレクタからエミッタに電流が流れる。一方、カレントループが非導通状態である場合、発光ダイオード131aは発光せず、フォトトランジスタ131bはオフする。
制御部140はプロセッサ等から構成される。制御部140は、送信部120を介して通信装置200にデータを送信する送信制御部141、受信部130を介して通信装置200からのデータを受信する受信制御部142、誘導ノイズの振幅を判定する誘導ノイズ振幅判定部143を有する。
送信制御部141は、送信する情報を示す2進値をパルス電圧波形のハイレベル、ローレベルに対応させ、送信部120にハイレベルまたはローレベルの電圧信号を出力する。また、送信制御部141は、通信装置200からデータを受信している期間、カレントループを導通状態にするよう、送信部120にハイレベルの電圧信号を出力する。
通信装置100から通信装置200にデータを送信する方法を説明する。なお、通信装置100がデータを送信する間、通信装置200の送信部220のフォトトランジスタ221bはオンになっており、電源回路部110は、直流電流を出力しているものとする。送信制御部141は、「1」を送信するときは、ハイレベルの電圧信号を送信部120に出力して、カレントループを導通状態にする。「0」を送信するときは、ローレベルの電圧信号を送信部120に出力して、カレントループを非導通状態にする。従って、通信電流が遮断される。
さらに、送信制御部141は、信号線40と共用線30の線間に発生する誘導ノイズの位相と振幅とに基づいて、送信部120にハイレベルの電圧信号を出力する期間とローレベルの電圧信号を出力する期間とを調整する。
受信制御部142は、予め決められた基準周期毎に、受信部130の出力(フォトトランジスタ131bのコレクタ−エミッタ間の電圧のハイ又はロー)に基づいて、カレントループが導通状態であるか非導通状態であるかを検出する。受信制御部142は、カレントループが導通状態であると検出した場合、「1」を受信したと判別し、カレントループが非導通状態であると検出した場合、「0」を受信したと判別する。
カレントループの通信電流の有無と、「0」と「1」の対応は、適宜、反転させることができる。
誘導ノイズ振幅判定部143は、信号線40と共用線30の線間に発生した誘導ノイズの振幅(大きさ)を判定する。
ここで、伝送上に発生する誘導ノイズについて説明する。以下の説明において、誘導ノイズとして、信号線40と共用線30の線間に発生する誘導ノイズのみを考慮するものとする。電源線20と信号線40と共用線30とは、それぞれ絶縁体で皮膜され、同一シース内に収められている。このため、電源線20と信号線40と共用線30との間には、無視できない程度の大きさの線間容量が存在する。線間容量は、線の長さに比例して大きくなる。線の材料(誘電率)によって異なるが、例えば、信号線40、共用線30の長さが約100メートルの場合、共用線30と信号線40の線間容量は約10000pFとなる。
交流電源10が、電源線20と信号線40の線間容量と、信号線40と共用線30との間のインピーダンスと、により分圧されることで、信号線40と共用線30との間にノイズが誘起される。共用線30と信号線40の線間の誘導ノイズの電圧振幅は、電源線20と信号線40との線間容量と、信号線40と共用線30との間のインピーダンスと、交流電源10の電圧振幅と、に比例する。本実施の形態では、誘導ノイズの周波数、位相は交流電源10と同様であるとする。
データを正確に伝送するためには、送信部120が「1」を送信するためカレントループを導通状態にする期間(オン期間)と「0」を送信するため非導通状態にする期間(オフ期間)とが、通信装置200の受信部230が検出するカレントループのオン期間とオフ期間とが一致する必要がある。しかし、誘導ノイズによりカレントループに流れる通信電流が増加又は減少させられ、送信時の通信電流(送信電流)のレベルと受信時の通信電流(受信電流)のレベルとが異なる場合がある。この場合、受信回路はデータを正確に受信することができない。
このような理由から、通信装置100は、誘導ノイズの振幅と位相とに基づいて、カレントループのオン期間とオフ期間とを、オン期間とオフ期間の基準値から変更する。オン期間とオフ期間の基準値とは、例えば、誘導ノイズの影響がない場合に通信装置100がデータを送信するため、カレントループを導通状態にする期間と非導通状態にする期間である。
このため、誘導ノイズ振幅判定部143は、通信装置200から受信した誘導ノイズの判定に使用するための信号(誘導ノイズ振幅判定信号)から、誘導ノイズの振幅を判定する。送信制御部141は、判定された誘導ノイズの振幅と位相とに基づいて、データ送信のためカレントループを導通状態にする期間と非導通状態にする期間とを、予め定められたオン期間とオフ期間の基準値から変更する。送信制御部141は、変更されたオン期間とオフ期間で、ハイレベル、ローレベルの電圧信号を送信部120に出力する。
また、誘導ノイズ振幅判定部143は、通信装置200が誘導ノイズの振幅を判定できるよう、誘導ノイズ振幅判定信号を通信装置200に送信する。
誘導ノイズ振幅判定部143は、3パターンの誘導ノイズ振幅判定信号を通信装置200に送信するため、以下のように動作するよう送信制御部141を制御する。送信制御部141が以下のように動作することで、誘導ノイズ振幅判定信号が通信装置200に送信される。また、通信装置200から送信する誘導ノイズ振幅判定信号についても同様である。
以下のいずれのパターンにおいても、誘導ノイズ振幅判定信号の送信のタイミングで、送信部220のフォトトランジスタ221bを導通状態にしているものとする。なお、前述したように、実施の形態1においては、誘導ノイズの位相は交流電源10と同じであるので、誘導ノイズの位相は、交流電源10の位相から検出することができる。以下、送信部120のフォトトランジスタ121bを導通状態にすることを送信部120をオン状態にする、送信部120のフォトトランジスタ121bを非導通状態にすることを送信部120をオフ状態にする、と言う場合がある。送信部220についても同様である。
(パターン1)
(1)誘導ノイズの位相が0degであるときに、送信部120をオン状態からオフ状態に切り替える。
(2)再び、誘導ノイズの位相が0degになったときに、送信部120をオフ状態からオン状態に切り替える。
(パターン2)
(1)誘導ノイズの位相が0degであるときに、送信部120をオン状態からオフ状態に切り替える。
(2)誘導ノイズの位相が90degになったときに、送信部120をオフ状態からオン状態に切り替える。
(パターン3)
(1)誘導ノイズの位相が90degであるときに、送信部120をオン状態からオフ状態に切り替える。
(2)誘導ノイズの位相が0degになったときに、送信部120をオフ状態からオン状態に切り替える。
誘導ノイズ振幅判定部143は、決められたタイミングで(例えば、毎日決められた時刻に)、後述の判定信号定義情報153に規定された順序で、誘導ノイズ振幅判定信号を送信する。誘導ノイズ振幅判定部143は、誘導ノイズ振幅判定信号の送信に先だって、決められた開始信号を通信装置200に送信し、誘導ノイズ振幅判定信号の送信の開始を通信装置200に通知する。なお、通信装置100は、誘導ノイズ振幅判定処理の一連の動作の中で、必ずしも3パターンの誘導ノイズ振幅判定信号をすべて通信装置100に送信する必要はない。
記憶部150は、調整量データベース151、送信設定値152、判定信号定義情報153、判定結果154を有する。
図2に示す調整量データベース151には、誘導ノイズの振幅と位相とに基づいた送信信号のデューティの調整時間が規定されている。
前述したように、通信装置100は、誘導ノイズの振幅と位相とに基づいて、受信時のカレントループのオン期間とオフ期間との、送信時からの変化量を求め、求めた変化量に基づいて、送信時のカレントループのオン期間とオフ期間とを調節(増減)する。
まず、誘導ノイズと受信部130に流れる通信電流(受信電流)の大きさとの関係を説明する。図3に、異なる3パターンの誘導ノイズについて、受信部130のフォトトランジスタ131bがオフ状態からオン状態に変化するときの通信電流(受信電流)の大きさの変化の様子を示す。 (a)は誘導ノイズの電圧レベルが0Vのときの通信電流(受信電流)を示す。(b)は、誘導ノイズの電圧レベルが0Vでなく、誘導ノイズが受信電流を増加させるように働いているときの通信電流(受信電流)を示す。(c)は、誘導ノイズの電圧レベルが0Vでなく、誘導ノイズが受信電流を減少させるように働いているときの通信電流(受信電流)を示す。
(b)の場合、通信電流(受信電流)がしきい値を上回るまでの時間が(a)〜(c)のうちで最も短いことから、受信部130のフォトトランジスタ131bのスイッチングに必要な時間が最も短いといえる。(c)の場合、通信電流(受信電流)がしきい値を上回るまでの時間が(a)〜(c)のうちで最も長いことから、受信部130のフォトトランジスタ131bのスイッチングに必要な時間が最も長いといえる。
図4に、受信部130がオン状態からオフ状態に変化するときの、受信部130に流れる通信電流(受信電流)の大きさの時間的な変化の様子の例を示す。(a)〜(c)の誘導ノイズの条件は、図3と同様である。
(b)の場合、通信電流(受信電流)がしきい値を下回るまでの時間が(a)〜(c)のうちで最も長いことから、受信部130のフォトトランジスタ131bのスイッチングに必要な時間が最も長いといえる。(c)の場合、通信電流(受信電流)がしきい値を下回るまでの時間が(a)〜(c)のうちで最も短いことから、受信部130のフォトトランジスタ131bのスイッチングに必要な時間が最も短いといえる。
このように、誘導ノイズにより受信電流が変化することで、受信部130のスイッチングに必要な時間が長く、あるいは短くなる。スイッチング時間の影響の度合いは、誘導ノイズの振幅と位相によって変化する。
上記のことをふまえ、図2に示すように、調整量データベース151には、誘導ノイズの振幅と位相とに対応した、送信部120をオフ状態からオン状態、オン状態からオフ状態に切り替える際の調整時間が規定されている。誘導ノイズの振幅は、送信部120、送信部220のオン状態/オフ状態の組み合わせによって変化するが、ここでは、一例として、送信部120、送信部220がともにオン状態のときの誘導ノイズの振幅を誘導ノイズレベルの指標としている。
図2に示す例では、送信部120、送信部220がオン状態のとき、誘導ノイズの振幅が10V、30V、50Vとなることが想定されるような交流電源10の振幅、ケーブルの線間容量を前提条件とした調整時間を示す。図2(a)は、オフ状態からオン状態に切り替えるときのデューティ比の調整量(調整時間)である。図2(b)は、オン状態からオフ状態に切り替えるときのデューティ比の調整量(調整時間)である。
ここでは、送信部120、送信部220がともにオン状態のときの誘導ノイズの振幅を誘導ノイズレベルの指標としたスイッチング時間の調整量の例を示した。これに限られず、送信部120がオフ状態、送信部220がオン状態のときの誘導ノイズの振幅を誘導ノイズレベルの指標としてスイッチング時間の調整量を規定してもよい。
送信設定値152は、図5(a)に示すように、データを送信するために決められた周期において、カレントループを導通状態にする期間(オン時間)と非導通状態にする期間(オフ時間)、つまり、デューティの基準値を記憶する。デューティの基準値は、誘導ノイズの影響がない場合のデータ送信におけるオン時間とオフ時間の基準値を規定したものである。
判定信号定義情報153は、誘導ノイズ振幅判定部143が後述の誘導ノイズ振幅判定処理の際に使用する各種設定値を記憶する。
判定信号定義情報153の各種設定値には、誘導ノイズ振幅判定処理のための誘導ノイズ振幅判定信号の送信に関する設定値と、誘導ノイズ振幅判定処理のための誘導ノイズ振幅判定信号の受信に関する設定値と、が含まれる。
誘導ノイズ振幅判定信号の送信に関する設定値には、図5(b)に示すように、通信装置100が、誘導ノイズ振幅判定処理の際に、通信装置200に送信する上記の3パターンの誘導ノイズ振幅判定信号の送信方法(誘導ノイズの位相と、オン/オフの切り替えの組み合わせ)、誘導ノイズ振幅判定信号を送信する送信順序が含まれる。誘導ノイズ振幅判定信号を送信する送信順序は、誘導ノイズの振幅を判定する際に、判定の対象とする誘導ノイズの位相に応じて決まる。
なお、通信装置200も通信装置100と同様に誘導ノイズ振幅判定信号の送信に関する設定値を記憶しており、通信装置200からは、誘導ノイズの振幅の判定のため、複数パターンの誘導ノイズ振幅判定信号のうち、あらかじめ決められた信号が、決められた順序で送信される。このため、受信に関する設定値には、通信装置200から受信する複数の誘導ノイズ振幅判定信号を示すパラメータ(オン時間とオフ時間等)、誘導ノイズ振幅判定信号を受信する順番が含まれる。
ここで、判定信号定義情報153に定義されている通信装置200から受信する誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間とは、通信装置200が誘導ノイズ振幅判定信号を送信するときのオン時間とオフ時間ではない。判定信号定義情報153には、通信装置100が誘導ノイズ振幅判定信号を受信する際に想定される受信部130のオン時間とオフ時間である。具体的には、誘導ノイズの影響以外の、例えば、通信装置200の送信部220のフォトカプラ221のスイッチング動作に起因したパルス幅の変化を考慮したものである。よって、後述の誘導ノイズ振幅判定処理においては、誘導ノイズ以外の影響を考慮する必要はない。
判定結果154には、誘導ノイズ振幅判定処理により判定された誘導ノイズの振幅と、判定時の条件等が格納される。
電源位相検出部160は、交流電源10の電源位相を検出する。例えば、交流電源10のゼロクロス周期から、交流電源10の周波数を算出する。また、交流電源10の電圧の正負、ゼロクロスからの経過時間から交流電源10の位相を算出する。電源位相検出部160は、算出した交流電源10の周波数、位相の情報を誘導ノイズ振幅判定部143に供給する。
ダイオード170は、アノードからカソードに向かう方向にのみ電流を流す整流素子である。ダイオード170は、誤配線などにより、通信経路上を流れる可能性がある逆方向電流を遮断する。
抵抗180は、通信装置100の回路素子を保護するため、通信装置100内の通信経路に流れる通信電流を制限する。
通信装置200は、カレントループを導通又は非導通にする送信部220、カレントループが導通しているか否かを検出する受信部230、データの送信、受信に関する制御を行う制御部240、各種パラメータ等を記憶する記憶部250、交流電源10の電源位相を検出する電源位相検出部260を備える。通信装置200は、通信装置100にデータを送信する際には、送信装置として動作し、通信装置100からデータを受信する際には、受信装置として動作する。
通信装置200は、前述の通信装置100とほぼ同様の構成を備える。ただし、実施の形態1において、通信装置200は、電源回路部110を有しない。
送信部220は、通信装置100の送信部120と同様の構成を備え、同様に動作する。受信部230は、通信装置100の受信部230と同様の構成を備え、同様に動作する。
制御部240は、送信部220を制御して通信装置100にデータを送信する送信制御部241、受信部230を介して通信装置100からのデータを受信する受信制御部242、誘導ノイズの振幅を判定する誘導ノイズ振幅判定部243を有する。
送信制御部241は、通信装置100の送信制御部141と同様の構成を備え、同様に動作する。受信制御部242は、通信装置100の受信制御部142と同様の構成を備え、同様に動作する。
誘導ノイズ振幅判定部243は、通信装置100の誘導ノイズ振幅判定部143と同様に誘導ノイズの振幅を判定する。
記憶部250は、調整量データベース251、送信設定値252、判定信号定義情報253、判定結果254を有する。
調整量データベース251には、調整量データベース151と同様に、送信部220のオフ状態からオン状態、オン状態からオフ状態に切り替える際の調整時間を規定したパラメータが格納されている。ただし、調整量データベース251に格納されているデータと、通信装置100の調整量データベース151に格納されているデータとは同一であるとは限らない。
送信設定値252は、送信設定値152と同様に、データを送信する際の基準周期を記憶する。判定信号定義情報253は、判定信号定義情報153と同様に、誘導ノイズ振幅判定部243が後述の誘導ノイズ振幅判定処理の際に使用する各種設定値(誘導ノイズ振幅判定信号の送信に関する設定値と、誘導ノイズ振幅判定信号の受信に関する設定値)を記憶する。ただし、判定信号定義情報253に格納される情報は、通信装置100の判定信号定義情報153に格納されている情報と同一であるとは限らない。判定結果254には、誘導ノイズ振幅判定処理の際に、判定された誘導ノイズの振幅が格納される。
電源位相検出部260は、通信装置100の電源位相検出部160と同様に動作する。
ダイオード270は、誤配線などにより、通信経路上を流れる可能性がある逆方向電流を遮断する。抵抗280は、通信装置200の回路素子を保護するため、通信装置200内の通信経路に流れる通信電流を制限する。
次に、誘導ノイズ振幅判定部143、誘導ノイズ振幅判定部243が行う誘導ノイズ振幅判定処理を説明する。ここでは、通信装置200の誘導ノイズ振幅判定部243が、通信装置100から受信した誘導ノイズ振幅判定信号を使用して、誘導ノイズの振幅を判定する例を説明する。判定信号定義情報153には、誘導ノイズ振幅判定信号の送信順序として、パターン1、パターン2の順が定義されている。
図6を参照する。通信装置100(誘導ノイズ振幅判定部143)は、決められた時刻になると、誘導ノイズ振幅判定処理を開始することを通知するための開始信号を通信装置200に送信する(ステップ1)。
誘導ノイズ振幅判定部243は、通信装置100から開始信号を受信すると、受信部230を制御して、判定信号定義情報253から受信する誘導ノイズ振幅判定信号の順序を読み出す(ステップ2)。
通信装置100(誘導ノイズ振幅判定部143)は、パターン1の誘導ノイズ振幅判定信号を通信装置200に送信する(ステップ3)。誘導ノイズ振幅判定部243は、受信したパターン1の誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間を求める(ステップ4)。
続いて、通信装置100(誘導ノイズ振幅判定部143)は、パターン2の誘導ノイズ振幅判定信号を通信装置200に送信する(ステップ5)。誘導ノイズ振幅判定部243は、受信したパターン2の誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間を求める(ステップ6)。
誘導ノイズ振幅判定部243は、誘導ノイズのレベル(振幅)を求める(ステップ7)。まず、誘導ノイズ振幅判定部243は、誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間の規定値と、実際に受信した誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間と、の差分を求める。
具体的には、誘導ノイズ振幅判定部243は、判定信号定義情報253に定義されているパターン1の誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間(デフォルト値)と、ステップ4で求めた誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間と、の差分を求める。同様に、通信装置200は、判定信号定義情報253に定義されているパターン2の誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間(デフォルト値)と、ステップ6で求めた誘導ノイズ振幅判定信号のオン時間とオフ時間と、の差分を求める。
ここで、誘導ノイズの位相が0degであるときに送信部120をオン状態からオフ状態に切り替え、次に誘導ノイズの位相が0degになったときに、送信部120をオフ状態からオン状態に切り替えたとしても、スイッチング時間に与える影響はほぼ0である。よって、パターン1の誘導ノイズ振幅判定信号についての差分と、パターン2の誘導ノイズ振幅判定信号についての差分と、に基づいて、誘導ノイズの位相が90degであり、送信部120をオフ状態からオン状態に切り替えるときのスイッチング時間の変化量を求めることができる。
誘導ノイズ振幅判定部243は、パターン1の誘導ノイズ振幅判定信号についての差分と、パターン2の誘導ノイズ振幅判定信号についての差分とから、誘導ノイズの位相が90degにおけるスイッチング時間の変化量を求める。
誘導ノイズ振幅判定部243は、求めた誘導ノイズの位相が90degにおけるスイッチング時間の変化量と、調整量データベース251に記憶されている調整時間とを比較し、誘導ノイズのレベルを判定する。図2を参照する。誘導ノイズ振幅判定部243は、例えば、誘導ノイズの90degにおけるオフ状態からオン状態に切り替えるときのスイッチング時間の変化量が270usであるとき、誘導ノイズのレベルを50Vと判定する。誘導ノイズ振幅判定部243は、判定した値(この場合は50V)を判定結果254に格納する。このようにして、誘導ノイズのレベル(振幅)が求められる。
通信装置200の誘導ノイズ振幅判定処理が完了した後、通信装置100の誘導ノイズ振幅判定部143も同様に誘導ノイズ振幅判定処理を行う。以上が、誘導ノイズの振幅判定に係る処理である。
また、例えば、判定信号定義情報153に規定された送信する誘導ノイズ振幅判定信号の順序が、パターン1、パターン3である場合は、誘導ノイズの位相が90degであり、送信部120をオン状態からオフ状態に切り替えるときの、スイッチング時間の変化量を求めることができる。このため、判定信号定義情報153には、判定の対象とする誘導ノイズの位相に応じた、誘導ノイズ振幅判定信号の順序が規定される。
上述の例では、一連の誘導ノイズ振幅判定処理において、パターン1、パターン2の誘導ノイズ振幅判定信号を送信して、誘導ノイズの位相が90degであり、送信部120をオン状態からオフ状態に切り替えるときの、スイッチング時間の変化量を求めるのみであった。しかし、例えば、パターン1、パターン2、パターン1、パターン3を送信し、誘導ノイズの位相が90degであり、送信部120をオフ状態からオン状態に切り替えるときのスイッチングの変化量、送信部120をオン状態からオフ状態に切り替えるときのスイッチングの変化量、を順次求めてもよい。
また、誘導ノイズのレベル判定の精度を高めるため、複数の条件下でのスイッチング時間の変化量を用いて誘導ノイズのレベルを判別してもよい。
次に、誘導ノイズ振幅判定部143により判定された誘導ノイズの振幅に基づいて、送信制御部141が、データ送信時のスイッチング時間を調整する方法を説明する。以下の説明においては、通信装置100、通信装置200のそれぞれについて誘導ノイズ振幅判定処理が完了しており、通信装置100の判定結果154、通信装置200の判定結果254には、判定された誘導ノイズのレベル(振幅)が格納されているものとする。ここでは、誘導ノイズの振幅が50Vである例を説明する。
以下、通信装置100の送信制御部141が通信装置200にデータを送信する例を説明する。
送信制御部141は、記憶部150の判定結果154から誘導ノイズのレベルを、送信設定値152からデューティの基準値を取得する。
送信制御部141は、デューティの調整をしない場合に、送信データの1ビット目の送信の際の送信部120のオフ状態からオン状態への切り替えのときの誘導ノイズの位相の予測値を求める。具体的には、送信制御部141は、電源位相検出部160から出力された交流電源10の周波数(ω)とデューティの基準値から算出した周期(t)とを乗じた値を、誘導ノイズの位相として求める。
ここでは、送信部120のオン状態からオフ状態への切り替えが、誘導ノイズの位相が45degのタイミングで行われ、送信部120のオフ状態からオン状態への切り替えが、135degで予測される場合を例とする。
送信制御部141は、調整量データベース151を参照して、オン状態をオフ状態に切り替える場合であって、誘導ノイズ振幅が50V、誘導ノイズの位相が45degであるときの、調整量を取得する。図2より、調整量は−50マイクロ秒である。これは、誘導ノイズのレベルが0Vのときと比較して、誘導ノイズの影響により、オン状態からオフ状態への切り替えのときに受信部230のスイッチング時間が50マイクロ秒短くなることを意味する。同様に、送信制御部141は、オフ状態からオン状態に切り替える場合であって、誘導ノイズ振幅が50V、誘導ノイズの位相が135degであるときの調整量を調整量データベース151から取得する。図2より、調整量は240マイクロ秒である。これは、誘導ノイズのレベルが0Vのときと比較して、誘導ノイズの影響により、オフ状態からオン状態への切り替えのときに受信部230のスイッチング時間が240マイクロ秒長くなることを意味する。
以上より、送信制御部141は、デューティの調整をしないで送信制御部141がデータを送信した場合、受信部230のオフ状態は、誘導ノイズのレベルが0Vである、つまり、誘導ノイズの影響がない場合に比べ、290マイクロ秒長くなってしまうと判別する。
このため、送信制御部141は、受信時におけるデューティが誘導ノイズの影響がない場合のデューティに近づくよう、データ送信時において、送信部120のオフ状態の時間を短くする。例えば、誘導ノイズの影響が無い場合に送信すべきパルスのデューティ比が50:50である場合、送信制御部141は、オン状態が50マイクロ秒長く、オフ状態が240マイクロ秒短いパルス幅で、データを送信する。
このように、送信制御部141がデューティを調整してデータを送信することで、誘導ノイズによる受信部230のスイッチング時間のばらつきを低減させることが可能である。よって、通信速度が高速化した場合であっても、受信側においてデータを正しく受信することができる。通信装置200から通信装置100へデータ送信するときも同様である。
本実施の形態では、通信装置100、通信装置200の管理者等が手動設定を行う必要なく、誘導ノイズのレベルを判定することができる。
また、通信装置100、通信装置200が備えている通信機能を利用して、誘導判定ノイズを送受信することにより誘導ノイズ判定を行うため、通信装置100、通信装置200に新たな部品等を追加する必要がない。
(実施の形態2)
実施の形態1では通信装置100と通信装置200とで通信を行い、誘導ノイズの影響がない場合に予測されるデューティと、実際に信号を受信したときのデューティと、から求められるスイッチング時間の変化量から誘導ノイズの振幅を判定した。しかし、誘導ノイズの振幅の判定手法はこれに限られない。実施の形態2では、受信部に流れる電流値から誘導ノイズ振幅判定を行う。以下の説明においては、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図7は、実施の形態2に係る通信システム1000の構成を示す図である。通信システム1000においては、実施の形態1と同様に、通信装置100と通信装置200は、伝送路を流れる電流の強弱により情報を伝達するカレントループ方式により相互に通信を行う。
通信装置100は、実施の形態1の受信部130の代わりに受信部1302を備えている。通信装置200は、実施の形態1の受信部230の代わりに受信部2302を備えている。
受信部1302は、フォトカプラ131と、抵抗132と、電源133と、スイッチ134と、抵抗135と、を備える。
抵抗132は、デフォルトでフォトトランジスタ131bのエミッタに接続されている。抵抗132は、フォトトランジスタ131bに流れる電流を制限する。
抵抗135は、カレントループに流れる通信電流から誘導ノイズの振幅を判定する際に、フォトカプラ131のエミッタに接続される抵抗である。抵抗135の抵抗値は、抵抗132に比べ十分小さい値である。
スイッチ134は、フォトカプラ131のフォトトランジスタ131bのエミッタに接続される抵抗を、抵抗132と抵抗135とのいずれかに切り替える。スイッチ134は、通常時(データの受信時等)には、フォトカプラ131と抵抗132とを接続している。誘導ノイズ振幅判定処理時には、誘導ノイズ振幅判定部143の制御により、スイッチ134は、フォトカプラ131と抵抗135とを接続する。
受信部1302は、実施の形態1の受信部230と同様に、カレントループに通信電流が流れる間、受信制御部142にハイレベルを入力し、カレントループに電流が流れない間、ローレベルを入力する。
後述の誘導ノイズ振幅判定処理においては、受信部1302のフォトカプラ131は能動領域で動作させられる。この場合、受信部1302は、受信電流に比例した電圧信号を受信制御部142に出力する。
受信制御部142は、予め決められた基準周期毎に、受信部130の出力(フォトトランジスタ131bのコレクタ−エミッタ間の電圧のハイ又はロー)を検出する。受信制御部142は、受信部130の出力に基づいて、カレントループが導通状態であるか非導通状態であるかを検出し、受信した2進値を判別する。
誘導ノイズ振幅判定処理を説明する。ここでは、通信装置100が誘導ノイズ振幅判定処理を実行する例を説明する。なお、通信装置100の誘導ノイズの振幅判定処理も同様である。
まず、通信装置100の誘導ノイズ振幅判定部143は、送信制御部141を介して送信部120を導通状態にする。通信装置200の誘導ノイズ振幅判定部243は、送信制御部241を介して送信部220を導通状態とする。
誘導ノイズ振幅判定部143は、受信部1302のスイッチ134を制御し、フォトカプラ131のエミッタに抵抗135を接続する。
抵抗135の抵抗値が十分小さいため、通信装置100の受信部1302のフォトカプラ131は能動領域で動作する。このため、受信制御部142に入力される電圧は、受信部1302の受信電流に比例したものとなる。
誘導ノイズ振幅判定部143は、受信部1302から受信制御部142に入力された電圧の振幅から、誘導ノイズの振幅を算出し、算出した振幅の値を判定結果154に格納する。
誘導ノイズの振幅の判定が完了したら、誘導ノイズ振幅判定部143は、受信部1302のスイッチ134を制御し、フォトカプラ131のエミッタに抵抗132を接続する。
その後、通信装置200の誘導ノイズ振幅判定部243は、スイッチ234を制御して、フォトカプラ231を抵抗235に接続する。誘導ノイズ振幅判定部243は、受信部1302から受信制御部142に入力された電圧の振幅から、誘導ノイズの振幅を算出し、算出した振幅の値を判定結果254に格納する。
通信装置100、通信装置200がともに誘導ノイズ振幅判定処理を完了したら、通信装置100、通信装置200は判別した誘導ノイズの振幅に基づいて送信信号のデューティの調整をして、相互に通信する。デューティの調整の手法は実施の形態1と同様である。
なお、通信装置100、通信装置200が並行して、誘導ノイズ振幅判定処理を実行してよい。この場合、送信部120、送信部220を導通状態にした後、誘導ノイズ振幅判定部143によるスイッチ134の切り替え、誘導ノイズ振幅判定部243によるスイッチ234の切り替え、が同じタイミングで行われる。
実施の形態2においても、送信制御部141が送信データのデューティを調整してデータを送信することで、誘導ノイズによる受信部2302のスイッチング時間のばらつきを低減することができる。このため、通信速度が高速となった場合であっても、データの送受信を正常に行うことが可能となる。通信装置200から通信装置100にデータを送信する場合においても同様の効果が得られる。
実施の形態2では、誘導ノイズの振幅の判定のために、通信装置100と通信装置200とが相互に通信を行う必要がない。よって、実施の形態1に比べ処理の時間と手順を簡略化することができる。
また、通信装置100と通信装置200とが並列に誘導ノイズ判定処理を行うことができるため、実施の形態1に比べ、短時間で誘導ノイズの振幅を判定することができる。
また、通信装置100、通信装置200の管理者等が手動設定を行う必要なく、誘導ノイズのレベルを判定することができる。
(変形例1)
実施の形態2では、受信部1302の受信電流により誘導ノイズの振幅を判定したが、誘導ノイズの振幅の判定手法はこれに限られない。例えば、信号線40と共用線30の線間電圧を直接測定して、線間電圧の時間的な変化から誘導ノイズの振幅を求めてもよい。この場合、誘導ノイズ振幅を求めるため、信号線40と共用線30の間に絶縁アンプ等を実装し、誘導ノイズ振幅判定部143が絶縁アンプの出力電圧を測定する。
(実施の形態3)
実施の形態1では、通信装置100と通信装置200とで通信を行い、受信回路において、データの受信のときに予測されるデューティと、実際にデータを受信したときのデューティと、の差分時間に基づいて、誘導ノイズの振幅を判定した。実施の形態3ではユーザ(通信システム1000の管理者等)により指定された、交流電源10の電圧振幅、ケーブル長に基づいて誘導ノイズの振幅を判定する。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
実施の形態3では、通信装置100は、図1に示した構成に加え、ユーザからの各種情報の入力を受け付ける入力部190を備える。入力部190は、キーボード、タッチパネル等の入力装置である。なお、通信装置100は、入力部190を必ずしも有している必要はない。例えば、入力部190は、通信装置100とネットワークを介して接続された別の装置に設けられていてもよい。
さらに、通信装置100の記憶部150は、入力部190を介して入力された交流電源10の電圧振幅とケーブル長の情報を格納するユーザ指定パラメータ155を有する。
ユーザが、入力部190を介して、交流電源10の電圧振幅とケーブル長の情報を入力すると、制御部140は、入力された情報をユーザ指定パラメータ155に格納する。
誘導ノイズ振幅判定部143は、ユーザ指定パラメータ155に格納された交流電源10の電圧振幅とケーブル長から誘導ノイズ振幅を決定する。
次に、誘導ノイズ振幅判定処理について説明する。通信装置100の誘導ノイズ振幅判定部243が誘導ノイズ振幅判定処理を実行する例に説明する。
誘導ノイズ振幅判定部143は、決められたタイミング(例えば、決められた時刻)に、ユーザ指定パラメータ255に格納された交流電源10の電圧振幅とケーブル長から誘導ノイズ振幅を算出する。ここで、電源線20、共用線30、信号線40とはほぼ同一の長さであると仮定し、ケーブル長さは、これらの線の長さを指すものとする。具体的には、誘導ノイズ振幅判定部143は、ケーブル長から線間容量を算出し、線間容量から信号線40と共用線30間のインピーダンスを算出する。誘導ノイズ振幅判定部143は、信号線40と共用線30間のインピーダンスと交流電源10の電圧振幅とから信号線40と共用線30間に分圧される誘導ノイズの振幅を算出する。誘導ノイズ振幅判定部143は算出した誘導ノイズの振幅の値を判定結果154に格納する。
通信装置200も、通信装置100と同様の構成(入力部290、ユーザ指定パラメータ255)を備える。通信装置200の誘導ノイズ振幅判定部243も、通信装置100と同様に誘導ノイズの振幅を判定し、判定した振幅の値を判定結果254に格納する。
通信装置100、通信装置200がともに誘導ノイズ振幅判定処理を完了したら、通信装置100、通信装置200は決定した誘導ノイズの振幅に基づいて送信信号のデューティの調整をして、相互に通信する。デューティの調整の手法は実施の形態1と同様である。
なお、通信装置100、通信装置200が同じタイミングで並行して、誘導ノイズ振幅判定処理を実行してもよい。
実施の形態3においても、送信制御部141が送信データのデューティを調整してデータを送信することで、誘導ノイズによる受信部230のスイッチング時間のばらつきを低減することができる。このため、通信速度が高速となった場合であっても、データの送受信を正常に行うことが可能となる。通信装置200から通信装置100へデータを送信する場合においても同様の効果が得られる。
また、実施の形態3では、ユーザが入力した交流電源10の電圧振幅とケーブル長の情報から、誘導ノイズの振幅を算出しているため、カレントループ上の電子部品の故障によらず誘導ノイズ振幅判定処理を実行することができる。
(変形例2)
実施の形態3では、誘導ノイズ振幅判定部143は、ユーザにより入力された交流電源10の電圧振幅とケーブル長から誘導ノイズの振幅を算出したが、誘導ノイズの振幅の判定方法はこれに限られない。例えば、通信装置100は、記憶部150にあらかじめ、交流電源10の電圧振幅とケーブル長に基づいて導き出される誘導ノイズの振幅の値を定義したテーブルを有していてもよい。具体的には、誘導ノイズ振幅判定部143は、まず、ユーザ指定パラメータ155に格納されている交流電源10の電圧振幅とケーブル長を読み出し、読み出した交流電源10の電圧振幅とケーブル長から、上記テーブルを検索して、誘導ノイズの振幅の値を取得してもよい。この場合、誘導ノイズ振幅判定部143は複雑な計算を行う必要がなく、処理の負荷を低減することができる。また、通信装置200の誘導ノイズ振幅判定部243も同様の処理を行う。
(変形例3)
実施の形態1〜3では、1台の通信装置100と1台の通信装置200とが接続される構成を示したが、通信システム1000が有する通信装置の台数は2台に限られない。図9に示すように3台の通信装置200、通信装置300、通信装置400が接続される構成としてもよい。ここでは、通信装置200、通信装置300、通信装置400は、通信装置100に対して並列に接続されている。通信装置100がデータを送信する場合、通信装置200、300、400の動作は、通信装置200と同様であり、それぞれの送信部を導通状態とする。また、通信装置200がデータを送信する場合、通信装置300、通信装置400は送信部を非導通状態とする必要がある。
(変形例4)
実施の形態1〜3における、通信装置100、通信装置200とは、通信機能を備えた2以上の設備機器によって実現されてもよい。例えば、通信システム1000は空気調和機の室外機、室内機を有する空気調和システムにより実現されてもよい。この場合、例えば、室外機が通信装置100に相当し、室内機が通信装置200に相当する。
実施の形態1〜3に係る通信システム1000は、通信装置100が電源回路部110を有していたが、通信装置200が電源回路部110を有していてもよい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
10 交流電源、20 電源線、30 共用線、40 信号線、100,200,300,400 通信装置、110 電源回路部、120,220 送信部、121,131,221,231 フォトカプラ、122,132,135,180,222,224,232,235,280 抵抗、130,230,1302,2302 受信部、133,223,233 電源、134,234 スイッチ、140,240 制御部、141,241 送信制御部、142,242 受信制御部、143,243 誘導ノイズ振幅判定部、150,250 記憶部、151,251 調整量データベース、152,252 送信設定値、153,253 判定信号定義情報、154,254 判定結果、155,255 ユーザ指定パラメータ、160,260 電源位相検出部、170,270 ダイオード、190,290 入力部、1000 通信システム。

Claims (8)

  1. 送信装置と、信号線と共用線と電源線とにより前記送信装置に接続された受信装置と、を備え、前記信号線と前記共用線とが直列に接続されて構成されるカレントループに流れる電流の有無に基づいて前記送信装置と前記受信装置との間でデータの送受信が行われる通信システムであって、
    前記送信装置は、送信データに基づいて前記カレントループの通電を制御することにより、前記カレントループに流れる電流から構成されるパルス状電流信号を出力し、
    前記受信装置は、前記カレントループに流れる電流の有無を判別することにより、前記パルス状電流信号を受信し、
    前記送信装置と前記受信装置のうちのいずれか一方の装置は、
    前記電源線と前記共用線とを介して交流電源に接続され、前記交流電源の交流出力から直流電流を生成し、生成した前記直流電流を前記カレントループに流す直流電源、
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記信号線と前記共用線の間に生じた誘導ノイズの振幅と位相とに応じて、出力する前記パルス状電流信号のオン期間とオフ期間を、予め定められたオン期間とオフ期間の基準値から変化させる送信制御部、
    を備える、
    通信システム。
  2. 前記送信装置は、
    前記誘導ノイズの振幅を判定する誘導ノイズ振幅判定部と、
    前記交流電源の交流出力の位相を検出する電源位相検出部と、
    を備え、
    前記送信制御部は、前記誘導ノイズの振幅と、前記交流電源の交流出力の位相にもとづく前記誘導ノイズの位相と、に応じて、出力する前記パルス状電流信号のオン期間とオフ期間を、予め定められたオン期間とオフ期間の基準値から変化させる、
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記送信装置は、
    前記カレントループに流れる電流の有無を判別することにより、前記パルス状電流信号を受信する受信部を備え、
    前記送信装置の前記誘導ノイズ振幅判定部は、前記受信部が受信した前記パルス状電流信号のオン期間と予め定められたオン期間の基準値との差と、前記受信部が受信した前記パルス状電流信号のオフ期間と予め定められたオフ期間の基準値との差と、から前記誘導ノイズの振幅を判定する、
    請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記送信装置は、
    前記カレントループに流れる電流の有無を判別することにより、データを受信する受信部を備え、
    前記送信装置の前記誘導ノイズ振幅判定部は、前記受信部に流れる電流を求め、求めた電流の時間的な変化から前記誘導ノイズの振幅を判定する、
    請求項2に記載の通信システム。
  5. 前記送信装置の前記誘導ノイズ振幅判定部は、前記信号線と前記共用線の線間電圧を測定し、測定した線間電圧の時間的な変化から前記誘導ノイズの振幅を判定する、
    請求項2に記載の通信システム。
  6. 前記送信装置は、
    ユーザからの入力を受け付ける入力部をさらに備え、
    前記送信装置の前記誘導ノイズ振幅判定部は、前記入力部を介してユーザが入力した前記交流電源の電圧振幅と、前記信号線と前記共用線と前記電源線の線長と、から前記誘導ノイズの振幅を判定する、
    請求項2に記載の通信システム。
  7. 信号線と共用線と電源線とにより少なくとも1つの他の通信装置に接続され、前記信号線と前記共用線とが直列に接続されて構成されるカレントループに流れる電流の有無に基づいて前記他の通信装置との間でデータの送受信を行う通信装置であって、
    前記少なくとも1つの他の通信装置は、前記信号線と前記共用線と前記電源線とにより前記通信装置に対して互いに並列に接続され、
    前記電源線と前記共用線とを介して交流電源に接続され、前記交流電源の交流出力から直流電流を生成し、生成した直流電流を前記カレントループに流す直流電源と、
    送信データに基づいて前記カレントループの通電を制御することにより、前記カレントループに流れる電流から構成されるパルス状電流信号を出力する送信部と、
    前記カレントループに流れる電流の有無を判別することにより、前記パルス状電流信号を受信する受信部と、
    前記信号線と前記共用線の間に生じた誘導ノイズの振幅と位相とに応じて、出力する前記パルス状電流信号のオン期間とオフ期間を、予め定められたオン期間とオフ期間の基準値から変化させる送信制御部と、
    を備える、
    通信装置。
  8. 室外機と、信号線と共用線と電源線とにより前記室外機に接続された室内機と、を備え、前記信号線と前記共用線とが直列に接続されて構成されるカレントループに流れる電流の有無に基づいて前記室外機と前記室内機との間でデータの送受信が行われる空気調和システムであって、
    前記室外機は、送信データに基づいて前記カレントループの通電を制御することにより、前記カレントループに流れる電流から構成されるパルス状電流信号を出力し、
    前記室内機は、前記カレントループに流れる電流の有無を判別することにより、前記パルス状電流信号を受信し、
    前記室外機と前記室内機のうちのいずれか一方の装置は、
    前記電源線と前記共用線とを介して交流電源に接続され、前記交流電源の交流出力から直流電流を生成し、生成した前記直流電流を前記カレントループに流す直流電源、
    を備え、
    前記室外機は、
    前記信号線と前記共用線の間に生じた誘導ノイズの振幅と位相とに応じて、出力する前記パルス状電流信号のオン期間とオフ期間を、予め定められたオン期間とオフ期間の基準値から変化させる送信制御部、
    を備える、
    空気調和システム。
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