JPH11192937A - 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム - Google Patents
液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システムInfo
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- JPH11192937A JPH11192937A JP10025578A JP2557898A JPH11192937A JP H11192937 A JPH11192937 A JP H11192937A JP 10025578 A JP10025578 A JP 10025578A JP 2557898 A JP2557898 A JP 2557898A JP H11192937 A JPH11192937 A JP H11192937A
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Abstract
り大きな出力を得る。 【解決手段】作動時、動力室27に圧液が導入されると
パワーピストン8が作動する。動力室27の圧液は、通
路孔40,60を介してスプール弁55に導入される。
動力室27の液圧が所定圧より小さい間はスプール弁5
5は作動しないので、圧液は更にスプール弁55の第1
通路孔58を介して反力室50に導入される。反力室5
0の液圧がパワーピストン8の段部8cに作用する。こ
のため、通常ブレーキ時の小さいサーボ比でサーボ制御
が行われる。動力室27の液圧が所定圧以上になるとス
プール弁55が作動して、反力室50の圧液が第2通路
孔59、室53、および接続口63を介してリザーバ3
9に排出される。このため、パワーピストン8の段部8
cに液圧が作用しなく、大きいサーボ比のサーボ制御が
行われる。このように、液圧倍力装置は逆二段サーボ特
性を有するようになる。
Description
所定の大きさに倍力させて出力する液圧倍力装置および
この液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システムの
技術分野に属し、特に、サーボ制御時の途中でサーボ比
を変化させることができるようにする液圧倍力装置およ
びこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム
の技術分野に属するものである。
なペダル踏力で大きなブレーキ力を得るようにするもの
である。このブレーキ液圧倍力装置の一例として、自動
車のブレーキ液圧倍力システムに用いられたブレーキ液
圧倍力装置が、実願平4ー33402号(実開平5ー8
4553号)のマイクロフィルムにより提案されてい
る。
れているブレーキ液圧倍力装置を示す図である。図中、
1′はブレーキ液圧倍力装置、2′はハウジング、3′
はプラグ、4′はパワーピストン、5′は制御弁、6′
は弁座部材、7′は筒状固定部材、8′はナット、9′
はボール弁、10′は弁体、11′は筒状部材、12′
は入力軸、13′は筒状ストッパ部材、14′は反力ピ
ストン、15′は動力室、16′は出力軸である。
は、図示の非作動状態では、制御弁5′のボール弁9′
が弁座部材6′に着座しているとともに、筒状部材1
1′の先端弁部がボール弁9′から離座している。した
がって、動力室15′が、図示しない液圧源に常時接続
されている入力口17′から遮断しているとともに、同
じく図示しないリザーバに常時接続されている室18′
に連通し、動力室15′には液圧が導入されていなく、
パワーピストン4′は作動しない。
力軸12′が前進すると、筒状部材11′も前進して、
筒状部材11′の先端弁部が制御弁5′のボール弁9′
に当接するとともにこのボール弁9′を押して、弁座部
材6′から離座する。これにより、動力室15′は入力
口17′に連通するとともに、室18′から遮断し、動
力室15′に圧液が導入され、パワーピストン4′が作
動する。パワーピストン4′の作動により、ブレーキ液
圧倍力装置1′は出力軸16′から出力し、図示しない
マスタシリンダのピストンを作動し、マスタシリンダは
ブレーキ液圧を発生する。動力室15′の液圧が入力に
応じた大きさになると、ボール弁9′が弁座部材6′に
着座するので、ブレーキ液圧倍力装置1′の出力は、入
力を倍力した大きさとなる。
14′がスプリング19′に対抗して後方に押圧される
が、動力室15′の液圧がまだ小さく、ブレーキシステ
ムのロスストロークが解消しないで実質的にブレーキ力
が発生しない初期段階では、反力ピストン14′が入力
軸12′の段部12′aに当接しないので、倍力比つま
りサーボ比がきわめて大きいサーボ制御によるジャンピ
ング作用が行われる。動力室15′の液圧が所定圧とな
って、反力ピストン14′が入力軸12′の段部12′
aに当接した後は、ブレーキ力が実質的に発生し、この
ときサーボ比が小さくなって通常ブレーキのサーボ比と
なり、これ以後ブレーキ液圧倍力装置1′は、入力をこ
のサーボ比で倍力した出力を発生する通常ブレーキ時の
サーボ制御を行うようになる。
力で決まる最大圧となって、それ以上上昇しなくなる
と、ブレーキ液圧倍力装置1′は全負荷となってサーボ
制御を行わなく、それ以後は入力の上昇分に基づく出力
上昇分は倍力されない大きさとなる。
いリターンスプリングにより後退するので、筒状部材1
1′も後退して、筒状部材11′の先端弁部が制御弁
5′のボール弁9′から離座する。これにより、動力室
15′は入力口17′から遮断するとともに、室18′
に連通し、動力室15′に導入された液圧がリザーバに
排出され、パワーピストン4′がリターンスプリング2
0′により後退する。入力軸12′に固定された筒状ス
トッパ部材13′がプラグ3′のストッパ21′に当接
すると、入力軸12′はそれ以上後退しなく、後退限と
なって、図示の非作動状態に戻る。動力室15′の液圧
が完全に排出されると、パワーピストン4′も図示の非
作動状態に戻り、ブレーキ液圧倍力装置1′は出力しな
く、マスタシリンダも非作動状態となる。
いては、図13に示すように実質的にブレーキ力が発生
するサーボ制御でのサーボ比は一定となっている。通常
は、このサーボ比は通常ブレーキ時で望まれる入出力特
性に合わせて設定されている。このようにサーボ比が一
定であると、急ブレーキ時でも入出力特性が通常ブレー
キ時の場合と同じになり、通常ブレーキ時でも、急ブレ
ーキ時でも、同じ入力に対してブレーキ力は同じ速さで
上昇するようになっている。
ーキシステムにおいては、急ブレーキ時は、通常ブレー
キ時よりはなるべく早く大きなブレーキ力を発生させる
ことができるようにすることが望ましい。
発生させる必要があるが、初心者等の自動車の運転に慣
れていないドライバのなかには、ブレーキペダルを大き
く踏み込むことができなく、大きなブレーキ力を発生さ
せることができない場合があり、このような場合には、
運転に慣れていないドライバであっても、確実に大きな
ブレーキ力を発生させるために補助できるようにするこ
とが望ましい。
置1′では、実質的にブレーキ作動が行われるサーボ制
御でのサーボ比が一定であるため、急ブレーキ時に通常
ブレーキ時より早く大きなブレーキ力を発生させること
はできないばかりでなく、運転に慣れていない人に対し
て、確実に大きなブレーキ力を発生させるように補助す
ることはできなく、前述のような要望に確実に応えるこ
とが難しい。
たものであって、その目的は、簡単な構造で、所定以上
の入力で通常の出力より大きな出力を得ることのできる
液圧倍力装置を提供することである。
にはなるべく早く大きなブレーキ力を得ることができる
とともに、運転に慣れていない人にも、確実に大きなブ
レーキ力を発生させるように補助することのできるブレ
ーキ液圧倍力装置を提供することである。
めに、請求項1の発明の液圧倍力装置は、液圧を発生す
る液圧源と、作動液を貯えるリザーバと、前部が小径部
にかつ後部が大径部になる段部を有するとともに出力を
発生するパワーピストンと、このパワーピストンの後方
部の受圧面が面する動力室と、非作動時に前記動力室を
前記液圧源から遮断するとともに前記リザーバに連通
し、作動時に前記動力室を前記リザーバから遮断すると
ともに前記液圧源に連通して、前記液圧源の圧液をその
作動に応じて前記動力室に導入する制御弁と、この制御
弁を作動制御する入力軸とを備え、前記パワーピストン
の段部が位置するように反力室が形成されており、前記
動力室の液圧が所定圧より小さい時に前記反力室にサー
ボ比制御圧の圧液を導入するとともに、前記動力室の液
圧が前記所定圧以上の時に前記反力室の圧液を前記リザ
ーバに排出するサーボ比制御圧制御弁が設けられている
ことを特徴としている。
圧源と、作動液を貯えるリザーバと、前部が小径部にか
つ後部が大径部になる段部を有するとともに出力を発生
するパワーピストンと、このパワーピストンの後方部の
受圧面が面する動力室と、非作動時に前記動力室を前記
液圧源から遮断するとともに前記リザーバに連通し、作
動時に前記動力室を前記リザーバから遮断するとともに
前記液圧源に連通して、前記液圧源の圧液をその作動に
応じて前記動力室に導入する制御弁と、この制御弁を作
動制御する入力軸と、外径が前記入力軸の制御弁側と反
対側の部分の径より大きく設定されて筒状に形成されて
いるとともに前記入力軸の小径部に摺動可能に嵌合さ
れ、その前端が前記動力室に面しかつその後端が前記入
力軸の段部に当接可能な反力ピストンと、この反力ピス
トンの後端が前記入力軸の段部から離れる方向に常時付
勢するとともに、前記動力室の液圧が第1所定圧以上の
時前記反力ピストンの後端を前記入力軸の段部に当接さ
せるスプリングと、入力が加えられて前記入力軸を作動
する操作手段とを備え、前記パワーピストンの段部が位
置するように反力室が形成されており、前記動力室の液
圧が前記第1所定圧より大きい第2所定圧より小さい時
に前記反力室にサーボ比制御圧の圧液を導入するととも
に、前記動力室の液圧が前記第2所定圧以上の時に前記
反力室の圧液を前記リザーバに排出するように制御する
サーボ比制御圧制御弁が設けられていることを特徴とし
ている。
圧制御弁が、パワーピストンに設けられ、前記動力室の
液圧によって作動制御される切換弁であることを特徴と
している。更に、請求項4の発明は、前記切換弁が、ス
プール弁であることを特徴としている。
御圧制御弁が、1つの切換弁または2つの開閉弁からな
ることを特徴としている。更に、請求項6の発明は、前
記切換弁または前記開閉弁が、前記動力室の液圧によっ
て作動制御されるか、前記動力室の液圧に応じて励磁さ
れる電磁力によって制御されることを特徴としている。
御圧が、前記動力室の液圧であることを特徴としてい
る。更に、請求項8の発明は、前記サーボ比制御圧制御
弁が、前記動力室の液圧に応じて制御される電磁比例制
御弁であり、前記サーボ比制御圧は、前記動力室の液圧
または前記液圧源の液圧を前記電磁比例制御弁によって
制御された液圧であることを特徴としている。
8のいずれか1記載の液圧倍力装置と、この液圧倍力装
置の出力によって作動制御され、ブレーキ液圧を発生す
るマスタシリンダと、このマスタシリンダのブレーキ液
圧が導入されることによりブレーキ力を発生するブレー
キシリンダとを備えていることを特徴としている。
ーキシステムにおいて、請求項1ないし8のいずれか1
記載の液圧倍力装置と、この液圧倍力装置の出力によっ
て作動制御され、ブレーキ液圧を発生するマスタシリン
ダと、前記液圧倍力装置の前記動力室の液圧が導入され
ることによりブレーキ力を発生する一方の系統のブレー
キシリンダと、前記マスタシリンダのブレーキ液圧が導
入されることによりブレーキ力を発生する他方の系統の
ブレーキシリンダとを備えて、セミフルパワーブレーキ
が構成されていることを特徴としている。
力装置においては、作動時動力室の液圧が所定圧より小
さい間は、反力室が動力室の液圧と等しい液圧となって
いるとともに、この反力室のサーボ比制御圧がパワーピ
ストンの段部に、動力室の液圧と対抗するように作用す
るので、サーボ比は通常ブレーキ時の小さいサーボ比と
なり、このサーボ比でサーボ制御が行われる。更に、動
力室の液圧が所定圧以上の時は、反力室の圧液がリザー
バに排出されて大気圧となり、パワーピストンの段部に
は圧力が作用しないので、大きいサーボ比となり、液圧
倍力装置の出力が大きくなる。
するとともに、この段部を反力室に位置させるだけで、
簡単な構造で、液圧倍力装置は、入力がある所定以上大
きくなったとき、小さいサーボ比から大きいサーボ比に
変更する、いわゆる逆二段サーボ特性を発揮するように
なる。
いては、作動時動力室の液圧が第1所定圧より小さい時
は、反力ピストンが入力軸の段部に当接しなく、液圧倍
力装置はジャンピング作用を行うようになる。また、反
力ピストンが入力軸の段部に当接して、ジャンピング作
用の終了後は、請求項1の発明と同様に逆二段サーボ作
用を行うようになる。
の液圧が所定圧となると、切換弁が切換制御され、これ
により反力室のサーボ比制御圧がリザーバに排出され、
大きなサーボ比のサーボ制御が行われる。更に、請求項
4の発明においては、反力室に対するサーボ比制御圧の
給排がスプール弁で制御されるようになる。
の液圧が所定圧となると、1つの切換弁または2つの開
閉弁が切換制御され、これにより反力室のサーボ比制御
圧がリザーバに排出され、大きなサーボ比のサーボ制御
が行われる。更に、請求項6の発明においては、請求項
5の切換弁または開閉弁が、動力室の液圧、または動力
室の液圧に応じて励磁される電磁力によって制御される
ようになる。
の液圧がサーボ比制御圧として反力室に導入され、この
動力室の液圧によりサーボ比変更が制御されるようにな
る。
例制御弁により、反力室へのサーボ比制御圧が制御され
るので、サーボ比の切り換えが滑らかに行われるように
なる。 更に、請求項9および10の発明のブレーキ制
御システムにおいては、簡単構造で、ジャンピング特性
によりブレーキ力の立ち上がりが早くなるとともに、逆
二段サーボ制御により、急ブレーキ時や初心者等の運転
者でも大きなブレーキ力を得ることができる。
の形態について説明する。図1は本発明に係るブレーキ
液圧倍力システムの実施の形態の第1例を示す断面図、
図2は図1の部分拡大断面図である。
キ液圧倍力システムに用いられているブレーキ液圧倍力
装置1は、マスタシリンダ2が一体に設けられており、
このマスタシリンダ2と共通のハウジング3を備えてい
る。
b、および大径部4cからなる段付孔4が軸方向にかつ
図1において右端に開口して穿設されている。この段付
孔4の右端開口部は、Oリング5を有するプラグ6によ
って液密に閉塞されている。このプラグ6は段付筒状突
出部6aを有しており、この段付筒状突出部6aの小径
突出部6bがハウジング3の段付孔4の中径部4b内に
配置されているとともに、段付筒状突出部6aの大径突
出部6cが中径部4b内に液密に嵌合されている。ま
た、プラグ6はハウジング3に螺合されたナット7によ
って段付孔4の中径部4bと大径部4cとの間の段部に
当接されてハウジング3に固定されている。
8が液密にかつ摺動可能に配設されている。パワーピス
トン8には、その中心に位置して軸方向に延びるととも
にパワーピストン8の後端(図1および図2において右
端)に開口する段付孔9が穿設されており、段付孔9の
小径部9a内には、第1弁座10aを有する筒状の弁座
部材10が液密に嵌合されている。弁座部材10の右端
のフランジ部10bが段付孔9の段部に当接されている
とともに、段付孔9の大径部9b内に嵌入された筒状固
定部材11によって反力ピストン20を介して軸方向に
支持されており、更に筒状固定部材11はナット12に
よってパワーピストン8に固定されている。なお、反力
ピストン20は、後述するようにブレーキ液圧倍力装置
1にジャンピング機能を持たせるものであるが、この第
1例では、反力ピストン20は作動不能とされて、第1
例のブレーキ液圧倍力装置1の機能に直接的に関与しな
いので、省略することもできる。その場合には、弁座部
材10の右端のフランジ部10bは筒状固定部材11に
よって軸方向に直接固定支持される。
が液密に嵌合されているとともに、このカラー13に、
ボール弁14を支持した弁体15が摺動可能に配設され
ており、この弁体15はスプリング16によりボール弁
14が弁座部材10の第1弁座10aに着座する方向に
常時付勢されている。また、弁座部材10の軸方向孔1
0c内に、筒状部材17の先端部が配置されており、そ
の先端に第2弁座17aがボール弁14に着座可能に設
けられている。また、筒状部材17の後端部はは、段部
18aを有する入力軸18の先端に嵌合固定されている
筒状ストッパ部材22に液密に嵌合されている。
径突出部6bの先端に当接可能で、この当接時に入力軸
18の後退限を規定するフランジ状のストッパ部22a
が設けられている。弁座部材10と筒状部材17との間
にはスプリング19が縮設されていて、筒状部材17お
よび入力軸18は、常時右方に付勢されている。入力軸
18はプラグ6を液密に貫通し、その後端は、図示しな
いがブレーキペダルに連結されるようになっている。
口23と、この入力口23とパワーピストン8の外周に
形成された環状凹部24とを常時接続する通路孔25と
が設けられている。また、パワーピストン8には、環状
凹部24と段付孔9の小径部9aとを連通する通路孔2
6が穿設されている。その場合、通路孔26は、弁座部
材10とカラー13との間の小径部9aに開口してい
る。
の段付孔4の中径部4bには、動力室27が形成されて
おり、この動力室27は弁座部材10の軸方向孔10c
に常時連通されている。この動力室27内に、筒状スト
ッパ部材22のストッパ部22aおよび筒状部材17が
それぞれ位置されている。なお、プラグ6の小径突出部
6bの外周面と筒状固定部材11の内周面との間には隙
間が設けられていて、筒状固定部材11の軸方向の両方
向で作動液が自由に流動可能となっている。また、動力
室27は、ハウジング3に穿設された通路孔28を介し
て出力口29に常時連通されているとともに、この出力
口29は2ブレーキ系統のうちの一方の系統におけるホ
イールシリンダ30,31に常時連通されている。
軸方向の通路孔17bは、入力軸18に穿設された軸方
向の通路孔32および径方向の通路孔33、プラグ6に
形成された環状溝34および径方向の通路孔35、プラ
グ6とハウジング3との間に形成された環状室36、ハ
ウジング3に穿設された軸方向の通路孔37を介して排
出口38に常時連通されており、この排出口38はリザ
ーバ39に連通可能とされている。更に、動力室27
は、パワーピストン8に穿設された通路孔40を介して
弁体15の左端に面する室41に常時連通されている。
圧回路42に、モータ43で駆動される液圧ポンプ44
と液圧ポンプ44の吐出側にチェックバルブ45を介し
てアキュムレータ46とがそれぞれ設けられている。ア
キュムレータ46には、液圧ポンプ44の吐出圧によっ
て常時所定圧が蓄えられるようになっている。
ストン8とプラグ47とにより、軸方向空間48が形成
されているとともに、この軸方向空間48はパワーピス
トン8の径方向通路孔49を介して、パワーピストン8
の小径部8aの外周面とハウジング3における段付孔4
の中径部4bの内周面との間に形成された環状の反力室
50に常時連通している。この反力室50は、パワーピ
ストン8の大径部8bに設けられたOリング51と小径
部8aに設けられたカップシール52とにより、軸方向
に液密にされている。カップシール52は、パワーピス
トン8と後述するマスタシリンダピストンとの間の、段
付孔4の小径部4aに設けられた室53から反力室50
に向かう液の流れは許容するようになっている。更に、
反力室50には、パワーピストン8の段部8cとハウジ
ング3の段付孔4の小径部4aと中径部4bとの間の段
部との間に、リターンスプリング54が縮設されてお
り、このリターンスプリング54はパワーピストン8を
常時非作動方向に付勢している。
動可能に設けられている。スプール弁55の外周面に
は、第1および第2環状溝56,57が形成されてい
る。また、スプール弁55には、第1環状溝56に連通
するとともに、スプール弁55の後端面に開口する第1
通路孔58が設けられているとともに、第2環状溝57
に連通するとともに、スプール弁55の前端面に開口す
る第2通路孔59が設けられている。更に、スプール弁
55の後端面は、パワーピストン8に穿設された通路孔
60を介して室41に常時面しており、またスプール弁
55の前端面は、パワーピストン8およびプラグ46に
穿設された通路孔61を介して室53に常時面してい
る。
より後方へ常時付勢されていて、」通常時は図示の非作
動位置に設定されている。そして、スプール弁55のこ
の非作動位置では、第1環状溝56が径方向通路孔49
に連通するとともに第2環状溝57が径方向通路孔49
から遮断されている。したがって、この状態では、反力
室50は、径方向通路孔49、第1環状溝56、第1通
路孔58、通路孔60、室41、通路孔40を通って、
動力室27に連通され、かつ室53から遮断されるよう
になっている。また、室41の液圧つまりは動力室27
の液圧が所定圧以上になると、スプール弁55は、スプ
リング62のばね力に抗して前進する。すると、第1環
状溝56が径方向通路孔49から遮断されるとともに第
2環状溝57が径方向通路孔49に連通するようにな
る。したがって、この状態では、反力室50は、径方向
通路孔49、第2環状溝57、第2通路孔59、および
通路孔61を通って室53に連通され、かつ室41から
遮断されるようになっている。室53は接続口63に常
時連通している。
システムは自動ブレーキの機能も有しており、自動ブレ
ーキの機能のために、電磁切換弁64と電磁開閉弁65
とが設けられている。電磁切換弁64は、接続口63を
リザーバ39に接続する第1位置Iと、接続口63を、
圧力調整弁66を介してアキュムレータ46に接続する
第2位置IIとが設定されており、通常時は第1位置Iに
設定されている。また、電磁開閉弁65は、排出口38
をリザーバ39に接続する第1位置Iと、排出口38と
リザーバ39とを遮断する第2位置IIとが設定されてお
り、通常時は第1位置Iに設定されている。
タシリンダ2のマスタシリンダピストン67が配設され
ており、このマスタシリンダピストン67は、パワーピ
ストン8の小径部8aの有効受圧面積と同じ有効受圧面
積に設定されて、ハウジング3の段付孔4の小径部4a
に摺動可能に嵌合されている。このマスタシリンダピス
トン67により、ハウジング3の小径部4a内には液室
68が画成されているとともに、この液室68は出力口
69を介して2ブレーキ系統のうちの他方の系統におけ
るホイールシリンダ70,71に常時連通されている。
それぞれカップシール72,73が設けられている。カ
ップシール72は、液室68からこのカップシール72
より後方の室74へ向かう液の流れを阻止しかつ室74
から液室68へ向かう液の流れを許容するようになって
いる。また、カップシール73は、室53から室74へ
向かう液の流れを阻止しかつ室74から室53へ向かう
液の流れを許容するようになっている。室74はハウジ
ング3に穿設された図示しないブレーキ液供給口を介し
てリザーバ39に常時連通している。
軸方向孔67aには、先端に弁75が設けられた弁ロッ
ド76が貫通しており、この弁ロッド76はハウジング
3に設けられた弁解放ロッド77に当接可能となってい
る。弁解放ロッド77は、マスタシリンダピストン67
および段付孔4の小径部4aをそれぞれ径方向に貫通し
ているとともに、マスタシリンダピストン67が弁解放
ロッド77に対して軸方向に相対摺動可能となってい
る。更に、弁75はスプリング78によってマスタシリ
ンダピストン67の軸方向孔を閉じる方向に常時付勢さ
れている。
示の非作動位置にあるときは、弁ロッド76が弁解放ロ
ッド77に当接することにより、弁75がスプリング7
8のばね力に抗して前進して、軸方向孔67aが開き、
液室68と室74とが連通するようになっている。ま
た、マスタシリンダピストン67が前進したときは、弁
ロッド76が弁解放ロッド77から離れ、かつスプリン
グ78のばね力により弁75が軸方向孔67aを閉じ、
リザーバ39と液室68とが遮断されて、マスタシリン
ダ圧が発生するようになっている。液室68内には、マ
スタシリンダピストン67を常時非作動方向に付勢する
リターンスプリング79が縮設されている。
に突起80が形成されているとともに、この突起80
が、パワーピストン8の前端のプラグ47の前面に形成
された凹部81に嵌入しかつ凹部81の底部に当接され
ている。
体のブレーキ液圧倍力装置1を用いたブレーキ液圧倍力
システムは、一方のブレーキ系統のホイールシリンダ3
0,31に動力室27の液圧が導入されるとともに、他
方のブレーキ系統のホイールシリンダ70,71にマス
タシリンダ圧が導入されるという、セミフルパワーブレ
ーキシステムとして構成されている。
作用について説明する。ブレーキペダルが踏み込まれな
いブレーキ非操作時は、ボール弁14、弁座部材10の
第1弁座10aおよび筒状部材17の第2弁座17a
は、図1および図2に示す位置関係にある。すなわち、
ボール弁14が第1弁座10aに着座しているととも
に、第2弁座17aがボール弁14から離座している。
この状態では、入力口23に常時連通している通路孔2
6と弁座部材10の軸方向孔10cとが遮断されている
とともに、弁座部材10の軸方向孔10cと排出口38
に常時連通している筒状部材17の軸方向孔17bとが
連通している。したがって、ブレーキ非操作時は、動力
室27がポンプ44およびアキュムレータ46から遮断
されているとともにリザーバ39に連通し、動力室27
には圧液が供給されない。更に、筒状ストッパ部材22
のストッパ部22aがプラグ6の小径突出部6bに当接
しているとともに、スプール弁55が図示の位置にあ
り、反力室50は動力室27に連通している。更に、電
磁切換弁64および電磁開閉弁65がともに第1位置I
に設定されて、室53および排出口38がともにリザー
バ39に接続されている。
りブレーキ操作が行われると、入力軸18が前進し、筒
状部材17の第2弁座17aがボール弁14に着座する
とともに、ボール弁14が弁座部材10の第1弁座10
aから離座するので、通路孔26と弁座部材10の軸方
向孔10cとが連通するとともに、弁座部材10の軸方
向孔10cと筒状部材17の軸方向孔17bとが遮断さ
れる。したがって、動力室27がリザーバ39から遮断
されるとともにポンプ44およびアキュムレータ46に
連通し、動力室27にアキュムレータ44の圧液が供給
される。この場合、ボール弁14、第1弁座10aおよ
び第2弁座17aにより、動力室27をポンプ44およ
びアキュムレータ46の液圧源またはリザーバ39に選
択的に切換制御するブレーキ液圧倍力装置1の制御弁8
2が構成されている。
スプリング54のばね力に打ち勝つ圧力になると、この
液圧によりパワーピストン8が前進してブレーキ液圧倍
力装置1が出力を発生するとともに、マスタシリンダピ
ストン67が前進して、弁75が軸方向孔67aを閉
じ、液室68にマスタシリンダ圧が発生する。ブレーキ
液圧倍力装置1の出力は入力を倍力したものとなってい
る。そして、動力室27内の液圧が一方の系統の両ホイ
ールシリンダ30,31に導入されるとともに、マスタ
シリンダ圧が他方の系統の両ホイールシリンダ70,7
1に導入され、両系統のブレーキが作動する。
を介して室41内に導入され、この室41内の液圧が弁
体15に作用することにより、弁体15は動力室27の
液圧に対抗する方向に付勢される。更に、室41の圧液
は通路孔60、第1通路孔58、第1環状溝56、およ
び通路孔49を介して反力室50にも導入される。この
反力室50の液圧が、パワーピストン8の段部8cに作
用してこのパワーピストン8をその出力に対抗するよう
に付勢する。
7および筒状ストッパ部材22の有効受圧面が受ける動
力室27内の液圧による力が作用されるようになり、こ
の力が反力として運転者に伝えられる。
しくなると、ボール弁14が第1弁座10aおよび第2
弁座17aのいずれにも着座し、動力室27はアキュム
レータ46およびリザーバ39のいずれからも遮断さ
れ、パワーピストン8は入力を倍力した出力を発生する
ようになる。
W1、動力室27の液圧P1、マスタシリンダピストン6
7の有効受圧面積をA2、リターンスプリング54のば
ね力をSPGとすると、このときのブレーキ液圧倍力装
置1の出力W1は、
通常ブレーキの小さいサーボ比(小さな傾き)の直線α
で表される。入力軸18の入力が更に上昇すると、再び
ボール弁14が第1弁座10aから離座し、動力室27
には更に圧液が供給され、動力室27内の液圧が更に上
昇する。
圧がスプール弁55の作動圧になると、スプール弁55
がスプリング62のばね力に抗して前進し、第1環状溝
56が通路孔49から遮断され、かつ第2環状溝57が
通路孔49に接続される。すると、反力室50は室41
から遮断されるとともに、室53つまりリザーバ39に
接続され、反力室50の圧液がリザーバ39に排出され
て、反力室50は大気圧となる。したがって、パワーピ
ストン8の段部8cには液圧が作用しなくなり、ブレー
キ液圧倍力装置1の出力は大きくなる。以後、ブレーキ
液圧倍力装置1の出力は入力軸18の入力に対して通常
ブレーキ時のサーボ比より大きなサーボ比で大きく上昇
する。これにより、各ホイールシリンダ30,31;7
0,71はそれぞれ入力軸18の入力に対して通常ブレ
ーキ時のブレーキ力より大きなブレーキ力を発生する。
このときの、ブレーキ液圧倍力装置1の出力W2は、
大きなサーボ比(大きな傾き)の直線βで表される。
力装置1は、入力が所定以上大きくなると通常ブレーキ
時のサーボ比より大きなサーボ比でサーボ制御を行う逆
二段サーボ作用を行うようになる。
がアキュムレータ46に蓄圧される最大設定圧になる
と、動力室27の液圧はそれ以上上昇しなく、ブレーキ
液圧倍力装置1は大きなサーボ比によるサーボ制御を終
了し、全負荷状態となる。したがって、これ以後、ブレ
ーキ液圧倍力装置1の出力上昇分は、入力上昇分を倍力
しないものとなる。
解除すると、入力軸18および筒状部材17がともに後
退して制御弁82の第2弁座17aがボール弁14から
離座し、動力室27内の圧液が、弁座部材10の軸方向
孔10c、ボール弁14と第2弁座17aとの間の隙
間、筒状部材17の軸方向の通路孔17b、軸方向通路
孔32、径方向通路孔33、環状溝34、径方向通路孔
35、環状室36、軸方向通路孔37、排出口38、お
よび電磁開閉弁65を通ってリザーバ39に排出され
る。このとき、入力軸18がパワーピストン8に対して
大きく後退するので、第2弁座17aがボール弁14か
ら大きく開き、動力室27内の圧液は迅速に排出され
る。動力室27内の圧液の排出により、一方の系統の両
ホイールシリンダ30,31の圧液も迅速に動力室27
を通ってリザーバ39に排出されて、両ホイールシリン
ダ30,31の液圧が低下する。
より、マスタシリンダピストン67が後退するため、液
室68の液圧および他方の系統の両ホイールシリンダ7
0,71の液圧がともに低下する。そして、弁ロッド7
6が弁開放ロッド77に当接すると、それ以後のマスタ
シリンダピストン67の後退に対して、弁75が軸方向
孔67aを開き、液室68がリザーバ39に接続され
る。このため、両ホイールシリンダ70,71の圧液も
迅速に液室68を通ってリザーバ39に排出されて、両
ホイールシリンダ70,71の液圧が更に低下する。こ
れにより、両系統のブレーキが迅速に解除開始される。
動圧より低下すると、スプール弁55が非作動位置に後
退し、反力室50がリザーバ39から遮断され、かつ室
42に連通される。すると、反力室50に、再び動力室
27の圧液が導入され、前述と同様に反力室50の液圧
がパワーピストン8の段部8cに作用する。このため、
ブレーキ液圧倍力装置1の出力は、入力の低下に対し
て、小さいサーボ比の直線αに沿って低下するようにな
る。
8が更に後退すると、筒状ストッパ部材22のストッパ
部22aがプラグ6の小径突出部6bの先端に当接する
ことにより、入力軸18および筒状部材17の後退が停
止し、入力軸18および筒状部材17はともに後退限と
なる。しかしながら、入力軸18および筒状部材17の
後退が停止しても、パワーピストン8、ボール弁14お
よび弁座部材10は、ともに更に後退を続けるため、ボ
ール弁14が筒状部材17の第2弁座17aに近づいて
くる。
すると、パワーピストン8の後退が停止して非作動位置
となるとともに、マスタシリンダピストン47が非作動
位置となって、ブレーキが迅速にかつ完全に解除され
る。このブレーキ解除時では、ブレーキ液圧倍力装置1
の出力は、入力の低下に対して、入力上昇時とは逆に、
全負荷、直線β、および直線αに沿って降下するような
る。
ル弁14が筒状部材17の第2弁座17aにきわめて近
づいてボール弁14と第2弁座17aとの間の間隙がき
わめて小さくなり、着座寸前となる。したがってブレー
キペダルが踏み込まれて入力軸18および筒状部材17
が前進すると、直ぐに第2弁座17aがボール弁14に
着座するとともにボール弁14が弁座部材10の第1弁
座10aから直ぐに離座する。すなわち、制御弁82の
切換作動を行うためのロスストロークがきわめて小さく
なり、ブレーキが迅速に作動する。
にブレーキが作動するとともに、ブレーキ操作解除時に
はブレーキ作動が迅速に解除し、ブレーキ液圧発生装置
1はきわめて応答性のよいものとなる。一方、車両の走
行状態が自動ブレーキ作動条件を成立させた状態となる
と、図示しない電子制御装置は、電磁切換弁64および
電磁開閉弁65をともに第2位置IIに切換設定し、接続
口63をアキュムレータ46側に接続するとともに、排
出口38をリザーバ39から遮断する。
圧力調整弁66で所定圧に調圧されて接続口63に導入
され、更に、この圧液は室53、カップシール52、反
力室50、通路孔49、スプール弁55の第1通路孔5
8、通路孔60、室41、および通路孔40を通って動
力室27に導入される。更に、この動力室27に導入さ
れた圧液は、通路孔28および出力口29を通ってホイ
ールシリンダ30,31に導入され、一方の系統のブレ
ーキが作動する。このとき、排出口38がリザーバ39
から遮断されているので、動力室27の圧液はリザーバ
39に排出されなく、ブレーキは、ほとんど圧力ロスな
く作動するようになる。
トン67に作用するので、マスタシリンダピストン67
が前進し、前述と同様に、マスタシリンダピストン67
は液室68にマスタシリンダ圧を発生し、このマスタシ
リンダ圧がホイールシリンダ70,71に導入され、他
方の系統のブレーキが作動する。こうして、自動ブレー
キが作動する。
子制御装置は、電磁切換弁64および電磁開閉弁65
を、ともに再び第1位置Iに設定する。すると、室53
の圧液がリザーバ39に排出されるとともに、動力室2
7、室41、反力室50、およびホイールシリンダ3
0,31の圧液がリザーバ39に排出され、自動ブレー
キが解除する。
れば、通常ブレーキ時のサーボ制御の途中において、動
力室27の液圧が所定圧、換言すればブレーキペダルか
らの入力が所定の大きさ以上になると、通常ブレーキ時
のサーボ比より大きなサーボ比でサーボ制御を行う逆二
段サーボ作用を行うことができるようになる。その場
合、パワーピストン8の段部が面する空間に、反力室5
0を設けるとともに、パワーピストン8にスプール弁5
5を設けて、この反力室50に動力室27の液圧を導入
するという簡単な構造で、この逆二段サーボ特性を得る
ことができるようになる。特に、段付のパワーピストン
8およびその段部が面する空間は、従来から多く用いら
れている液圧倍力装置が有しているものであるから、従
来の液圧倍力装置に対して大幅な設計変更を必要としな
く、この第1例のブレーキ液圧倍力装置1をより一層簡
単に構成することができる。
ペダルをサーボ比切換点の入力まで踏み込むだけで、従
来のようにかなり大きく踏み込まなくても、早く大きな
ブレーキ力を得ることができる。また、運転に慣れてい
ない運転者でも、急ブレーキ時には確実に大きなブレー
キ力を発生させるように補助することができるようにな
る。
変更可能にすることにより、スプール弁55の作動圧を
種々調整することにより、サーボ比切換点を種々変える
ことが可能となる。
第2例を示す、図1および図2と同様の図である。な
お、第1例と同じ構成要素には同じ符号を付すことによ
り、その詳細な説明は省略する(以下、他の例について
も、同じである)。
プール弁55がパワーピストン8内に設けるようにして
いるが、この第2例では、サーボ比を変更する圧力切換
弁をブレーキ液圧倍力装置1の外に設けるようにしてい
る。すなわち、図4および図5に示すように、ハウジン
グ3に、反力室50に連通する制御圧導入口83が設け
られており、この制御圧導入口83に圧力切換弁84が
設けられている。この圧力切換弁84は、制御圧導入口
83を出力口29つまり動力室27およびホイールシリ
ンダ30,31に接続する第1位置Iと、制御圧導入口8
3を、リザーバ39に接続する第2位置IIとが設定され
ており、通常時は第1位置Iに設定されており、出力口
29の液圧つまり動力室27の液圧が所定圧以上のとき
にその液圧により第1位置IIに切換設定されるようにな
っている。
れることにより、第1例のスプール弁55が削除されて
いるとともに、スプール弁55に伴って設けられている
軸方向空間48、通路孔49,60,61が削除されてい
る。また、この第2例のブレーキ液圧倍力システムは自
動ブレーキの機能を有していないので、電磁切換弁6
4、電磁開閉弁65、圧力調整弁66、カップシール7
3、および接続口63も削除されている。
1では、ジャンピング作用を行わせるための反力ピスト
ン20と、この反力ピストン20を付勢するスプリング
21とが設けられている。すなわち、入力軸18と筒状
ストッパ部材22の各外周とプラグ6の小径突出部6b
の軸方向孔の内周との間に、筒状の反力ピストン20
が、入力軸18および筒状ストッパ部材22の各外周、
小径突出部6bの内周、筒状固定部材11の内周のいず
れにも摺動可能に嵌合されている。
の図6において左端部には、第1フランジ部20aと第
2フランジ部20bとが設けられている。第1フランジ
部20aの左側部は、筒状ストッパ部材22のストッパ
部17aが当接可能となっており、このストッパ部17
aが第1フランジ部20aの左側部に当接することによ
り、反力ピストン20に対してこの筒状ストッパ部材2
2のそれ以上の後退を阻止するストッパ部20cとされ
ている。換言すれば、筒状ストッパ部材22のストッパ
部22aが反力ピストン20のストッパ部20cに当接
することにより、反力ピストン20に対して入力軸18
のそれ以上の後退が阻止されるようになっている。
反力ピストン20がパワーピストン8に対して所定量後
退移動したとき、筒状固定部材11の段部11aに係合
する係合部20dとされている。更に、反力ピストン2
0の右端20eは、入力軸18の段部18aに当接可能
となっている。そして、反力ピストン20の第2フラン
ジ部20bと筒状固定部材11との間にスプリング21
が縮設されており、このスプリング21により、通常時
は反力ピストン20の第2フランジ部20bは弁座部材
10のフランジ部10aに当接されている。そして、筒
状ストッパ部材22のストッパ部22aおよび反力ピス
トン20の第1および第2フランジ部20a,20b
が、それぞれ動力室27内に位置されている。
ザーバ39aとマスタシリンダ用リザーバ39bとに分
割されており、ポンプ44、排出口38、および切換弁
84は、ともに液圧倍力装置用リザーバ39aに接続さ
れている。更に、ハウジング3には、マスタシリンダ用
リザーバ39bと段付孔4の小径部4aとを連通するブ
レーキ液供給口85と補償口86とが穿設されている。
マスタシリンダピストン44の先端のカップシール45
が補償口86の開口端より後方の非作動位置にあるとき
は、液室68はマスタシリンダ用リザーバ39bに連通
して、液室68にはマスタシリンダ圧は発生しないが、
マスタシリンダピストン67のカップシール72が補償
口86の開口端より前方に前進したときには、マスタシ
リンダ圧が発生するようになっている。更に、マスタシ
リンダ用リザーバ39bのブレーキ液がハウジング3に
穿設されたブレーキ液供給口85およびマスタシリンダ
ピストン67に穿設された軸方向孔75を介して液室6
8に供給可能となっている。更に、パワーピストン8と
マスタシリンダピストン67との間には、連結ロッド8
7が介設されている。
の構成は、第1例と同じである。
圧倍力装置1においては、ブレーキ非操作時は、図4お
よび図5に示す状態となっている。その場合、反力ピス
トン20の右端20eは、入力軸18の段部18aから
離隔している。また、筒状ストッパ部材22のストッパ
部22aは、反力ピストン20の第1フランジ部20a
のストッパ部20cから離隔してこのストッパ部20c
より前進した位置となっている。
るブレーキ操作が行われると、第1例と同様に、入力軸
18が前進し制御弁82が切り換えられて、動力室27
に圧液が導入され、パワーピストン8が作動する。動力
室27の圧液がホイールシリンダ30,31に導入され
るとともに、パワーピストン8の作動により、マスタシ
リンダピストン67が作動して、液室68のブレーキ液
がホイールシリンダ70,71に導入される。
トン20がスプリング21のばね力に抗してパワーピス
トン8および入力軸18に対して右方へ相対変位される
が、動力室27内の液圧が比較的小さく、各ホイールシ
リンダ30,31;70,71のロスストロークがあって
実質的にこれら各ホイールシリンダがブレーキ力を発生
しない初期段階では、反力ピストン20の後端20eが
入力軸18の段部18aに当接するまでには至らないの
で、入力軸18は反力ピストン20から何らの力も作用
されない。このため、ブレーキ液圧倍力装置1は、図7
に示す比較的大きなサーボ比の直線γ′に沿って出力
し、ジャンピング作用が行われる。
により反力ピストン20の右端20eが入力軸18の段
部18aに当接すると、反力ピストン20は動力室27
内の液圧による付勢力で入力軸18に力を入力軸18の
入力に対抗するように作用する。したがって、入力軸1
8に作用される反力が大きくなって、ジャンピング作用
が終了し、以後、ブレーキ液圧倍力装置1の出力は入力
軸18の入力に対してロスストローク中よりは小さく上
昇する。すなわち、ブレーキ液圧倍力装置1は反力が大
きくなることから、図7に示す比較的小さなサーボ比の
直線α′に沿って入力軸18の入力を倍力して出力する
サーボ制御を行うとともに、動力室27内の液圧がこの
サーボ比に対応した液圧となる。このときのサーボ比は
通常ブレーキ時のサーボ比に設定されている。また、こ
のサーボ制御中で、入力が所定の大きさになるまでは、
動力室27内の液圧が圧力切換弁84の作動圧まで上昇
しないので、圧力切換弁84は第1位置Iに設定された
ままとなり、反力室50は出力口29に接続されたまま
となっている。
圧になると、この液圧により、圧力切換弁84が第1位
置IIに切換設定される。すると、反力室50は出力口2
9から遮断されかつ液圧倍力装置用リザーバ39bに接
続されるので、反力室50の圧液は液圧倍力装置用リザ
ーバ39bに排出され、反力室50は大気圧となって、
反力室50の液圧によるパワーピストン8への作用はな
くなる。これにより、図7に示す比較的大きなサーボ比
の直線β′に沿って入力軸18の入力を倍力して出力す
るサーボ制御を行うようになる。
動を解除すると、筒状ストッパ部材22のストッパ部2
2aが、反力ピストン20のストッパ部20cに当接す
るまで、入力軸18が大きく後退するので、第2弁座1
7aがボール弁14から大きく開き、第1例と同様に動
力室27内の圧液は迅速に排出される。
レーキ液圧倍力装置1の出力は、入力の低下に対して、
入力上昇時とは逆に、全負荷、直線β′、直線α′、お
よび直線γ′に沿って降下するようなる。
れば、サーボ比を変更させる圧力切換弁84を、ブレー
キ液圧倍力装置1の外に設けているので、ブレーキ液圧
倍力装置1を小型化できる。この第2例のブレーキ液圧
倍力装置1の他の作用効果は、自動ブレーキの部分を除
いて、第1例と同じである。
室27の液圧に代えて、アキュムレータ46のアキュム
レータ圧を導入することもできる。この場合には、アキ
ュムレータ圧を圧力調整弁で調圧して反力室50に導入
するようにする。アキュムレータ圧は、通常ブレーキ時
には動力室27の液圧より高いので、大きなサーボ比、
すなわち同じ入力に対して大きな出力を得ることができ
る。このアキュムレータ圧導入については、後述する他
の例で具体的に説明する。
す、図5と同様の図である。前述の第2例では、サーボ
比を変更する圧力切換弁84を動力室27の液圧により
切換制御するようにしているが、この第3例のブレーキ
液圧倍力装置1では、この圧力切換弁84に代えて電磁
切換弁88が設けられているとともに、電磁切換弁88
を切換制御するために基準となる動力室27の液圧を検
出する圧力センサ89が設けられている。電磁切換弁8
8は、第2例の圧力切換弁84とまったく同様に、制御
圧導入口83を出力口29に接続する第1位置Iと、制
御圧導入口83を、液圧倍力装置用リザーバ39aに接
続する第2位置IIとが設定されている。そして、通常時
は第1位置Iに設定されており、動力室27の液圧が所
定圧以上のときに、圧力センサ89からの圧力検出信号
に基づいて、電子制御装置が第2位置IIに切換設定され
るようになっている。
いても、第2例と同じ図7に示す、ジャンピング特性と
逆二段サーボ特性とを有するようになる。この第3例の
ブレーキ液圧倍力装置1の他の構成および作用効果は、
前述の第2例と同じである。
す、図8と同様の図である。前述の図8に示す第3例で
は、電磁切換弁88を用いて逆二段サーボ特性を得るよ
うにしているが、この第4例のブレーキ液圧倍力装置1
は、図9に示すように第1および第2電磁開閉弁90,
91が用いられている。
圧導入口83とを接続する通路に設けられて、出力口2
9と制御圧導入口83とを連通する連通位置Iと、出力
口29と制御圧導入口83とを遮断する遮断位置IIとが
設定されており、通常は連通位置Iに設定される常開の
開閉弁とされている。
と液圧倍力装置用リザーバ39aとを接続する通路に設
けられて、制御圧導入口83と液圧倍力装置用リザーバ
39aとを遮断する遮断位置Iと、制御圧導入口83と
液圧倍力装置用リザーバ39aとを連通する連通位置II
とが設定されており、通常は遮断位置Iに設定される常
閉の開閉弁とされている。更に、これらの第3および第
4電磁開閉弁105,106の開閉は、動力室25の液
圧によって制御されるようになっており、そのために前
述の第3例と同様の、動力室27の液圧を検出する圧力
センサ89が設けられている。この第4例のブレーキ液
圧倍力装置1の他の構成は、第3例と同じである。
圧倍力装置1においては、動力室27の液圧がサーボ比
変更点の圧力になるまでは、電子制御装置は圧力センサ
89からの圧力検出信号に基づいて、第1電磁開閉弁9
0を図示の連通位置Iに切り換えるとともに、第2電磁
開閉弁91を遮断位置Iに切り換える。したがって、反
力室50には動力室27の液圧が導入される。また、動
力室27の液圧がサーボ比変更点の圧力となると、電子
制御装置は圧力センサ89からの圧力検出信号に基づい
て、第1電磁開閉弁90を遮断位置IIに切り換えるとと
もに、第2電磁開閉弁91を連通位置IIに切り換える。
したがって、反力室50の圧液は液圧倍力装置用リザー
バ39bに排出され、反力室50は大気圧となる。
いても、第2例と同じ図7に示す、ジャンピング特性と
逆二段サーボ特性とを有するようになる。この第4例の
ブレーキ液圧倍力装置1の他の構成および作用効果は、
前述の第3例と同じである。
1に代えて、図4に示す第2例の圧力切換弁84と同様
に、動力室27の液圧で切り換え制御される2つの開閉
弁を用いることもできる。
示す、図8と同様の図である。前述の図8に示す第3例
では、電磁切換弁88を用いて逆二段サーボ特性を得る
ようにしているが、この第4例のブレーキ液圧倍力装置
1では、図10に示すように電磁比例制御弁92を設け
ているとともに圧力調整弁93を設けており、アキュム
レータ46のアキュムレータ圧を圧力調整弁93によっ
て調整し、この調整した液圧をこの電磁比例制御弁92
によって制御して反力室50に導入するようにしてい
る。その場合、電子制御装置は圧力センサ89の検出信
号に基づいて動力室27の液圧が所定圧以上であること
を判断したとき、圧力センサ89の圧力検出信号の大き
さつまり動力室25の液圧に比例した大きさの制御信号
を出力して電磁比例制御弁92を作動するようになって
いる。
反力室50を圧力調整弁93に接続して、アキュムレー
タ圧を圧力調整弁93で調整した液圧をそのまま反力室
50に導入するようになっている。また、電磁比例制御
弁92は、作動時は反力室50の液圧が電子制御装置か
らの制御信号の大きさに比例して制御した液圧となるよ
うに、反力室50の液圧を液圧倍力装置用リザーバ39
bに排出したり、あるいは圧力調整弁93からの液圧を
反力室50に導入したりする制御を行うようになってい
る。この第5例のブレーキ液圧倍力装置1の他の構成
は、前述の第3および第4例と同じである。
圧倍力装置1においては、圧力センサ89からの圧力検
出信号に基づいて、電子制御装置は、動力室27の液圧
が電磁比例制御弁92の設定作動圧より低いと判断した
ときは、電磁比例制御弁92を作動しなく、電磁比例制
御弁92は反力室41を圧力調整弁93に何ら制限する
ことなく接続する。したがって、このときは、通常ブレ
ーキ時の小さなサーボ比でサーボ制御が行われる。
作動圧になったことが判断されると、電磁比例制御弁9
2が作動され、この電磁比例制御弁92は作動して、反
力室50の液圧を動力室25の液圧に比例した液圧に制
御する。これにより、反力室50の液圧が低くなり、サ
ーボ比が大きい方に変化する。反力室50に導入された
液圧は、動力室27の液圧上昇に対してリニア降下する
ようになるので、サーボ比も比例して次第に大きくな
る。
しくなると、前述の第3および第4例とまったく同じに
なり、ブレーキ液圧倍力装置1は、図11に示す大きな
サーボ比の直線β′に沿うサーボ制御を行うようにな
る。この第5例のブレーキ液圧倍力装置1によれば、直
線α′のサーボ比から直線β′のサーボ比への切換え
を、直線δ′に沿って滑らかに行うことができる逆二段
サーボを行うことができるようになる。また、反力室5
0にアキュムレータ46の蓄圧を導入するようにしてい
るので、反力室50に動力室27の液圧を導入する場合
に比べて、ブレーキ液圧倍力装置1の出力を大きくでき
る。この第5例のブレーキ液圧倍力装置1の他の作用効
果は、第3および第4例と同じである。
より、図11に二点鎖線で示すように直線α′のサーボ
比から直接全負荷に滑らかに変えるようにすることもで
きる。また、この第5例においても、アキュムレータ圧
に代えて、反力室50に動力室27の液圧を電磁比例制
御弁92で制御して導入することもできる。
ピストン20およびスプリング21を設けて反力ピスト
ン20によるジャンピング作用を行うものとしている
が、サーボ比を変更するための圧力切換弁84等をブレ
ーキ液圧倍力装置1の外に配設することは、図1および
図2に示す第1例のように反力ピストン20によるジャ
ンピング作用を行わない液圧倍力装置にも適用すること
ができる。また、前述の実施例では、本発明の液圧倍力
装置をブレーキ液圧倍力装置に適用して説明している
が、ブレーキ以外の他の液圧倍力装置にも適用できる。
の液圧倍力装置によれば、簡単な構造で、逆二段サーボ
特性を得ることができるようになる。これにより、所定
以上の入力で、通常の出力より大きな出力を得ることが
できる。特に、従来多く用いられている段付のパワーピ
ストンの段部を利用するので、大きな設計変更を必要と
しなく、より一層構造が簡単になる。
き、これにより種々の入出力特性に柔軟に対応すること
が可能となる。更に、電磁比例制御弁を用いているの
で、サーボ比を滑らかに変えることができるようにな
る。
れば、簡単構造で、ジャンピング特性によりブレーキ力
の立ち上がりを早くできるとともに、逆二段サーボ制御
により、急ブレーキ時に迅速に大きなブレーキ力を得る
ことができるとともに、初心者等の運転者でも大きなブ
レーキ力を確実に得られるように補助することができ
る。
施の形態の第1例を示す断面図である。
断面図である。
性を示す図である。
同様の断面図である。
2と同様の部分拡大断面図である。
ている反力ピストンを示す断面図である。
性を示す図である。
同様の部分拡大断面図である。
性を示す図である。
同様の部分拡大断面図である。
同様の部分拡大断面図である。
部分断面図である。
特性を示す図である。
ハウジング、8…パワーピストン、18…入力軸、18
a…段部、20…反力ピストン、20e…反力ピストン
の右端、21…スプリング、27…動力室、29…出力
口、39…リザーバ、39a…液圧倍力装置用リザー
バ、39b…マスタシリンダ用リザーバ、46…アキュ
ムレータ、50…反力室、55…スプール弁、67…マ
スタシリンダピストン、82…制御弁、83…制御圧導
入口、84…圧力切換弁、88…電磁切換弁、89…圧
力センサ、90…第1電磁開閉弁、91…第2電磁開閉
弁、92…電磁比例制御弁、93…圧力調整弁
Claims (10)
- 【請求項1】 液圧を発生する液圧源と、作動液を貯え
るリザーバと、前部が小径部にかつ後部が大径部になる
段部を有するとともに出力を発生するパワーピストン
と、このパワーピストンの後方部の受圧面が面する動力
室と、非作動時に前記動力室を前記液圧源から遮断する
とともに前記リザーバに連通し、作動時に前記動力室を
前記リザーバから遮断するとともに前記液圧源に連通し
て、前記液圧源の圧液をその作動に応じて前記動力室に
導入する制御弁と、この制御弁を作動制御する入力軸と
を備え、 前記パワーピストンの段部が位置するように反力室が形
成されており、前記動力室の液圧が所定圧より小さい時
に前記反力室にサーボ比制御圧の圧液を導入するととも
に、前記動力室の液圧が前記所定圧以上の時に前記反力
室の圧液を前記リザーバに排出するサーボ比制御圧制御
弁が設けられていることを特徴とする液圧倍力装置。 - 【請求項2】 液圧を発生する液圧源と、作動液を貯え
るリザーバと、前部が小径部にかつ後部が大径部になる
段部を有するとともに出力を発生するパワーピストン
と、このパワーピストンの後方部の受圧面が面する動力
室と、非作動時に前記動力室を前記液圧源から遮断する
とともに前記リザーバに連通し、作動時に前記動力室を
前記リザーバから遮断するとともに前記液圧源に連通し
て、前記液圧源の圧液をその作動に応じて前記動力室に
導入する制御弁と、この制御弁を作動制御する入力軸
と、外径が前記入力軸の制御弁側と反対側の部分の径よ
り大きく設定されて筒状に形成されているとともに前記
入力軸の小径部に摺動可能に嵌合され、その前端が前記
動力室に面しかつその後端が前記入力軸の段部に当接可
能な反力ピストンと、この反力ピストンの後端が前記入
力軸の段部から離れる方向に常時付勢するとともに、前
記動力室の液圧が第1所定圧以上の時前記反力ピストン
の後端を前記入力軸の段部に当接させるスプリングと、
入力が加えられて前記入力軸を作動する操作手段とを備
え、 前記パワーピストンの段部が位置するように反力室が形
成されており、前記動力室の液圧が前記第1所定圧より
大きい第2所定圧より小さい時に前記反力室にサーボ比
制御圧の圧液を導入するとともに、前記動力室の液圧が
前記第2所定圧以上の時に前記反力室の圧液を前記リザ
ーバに排出するように制御するサーボ比制御圧制御弁が
設けられていることを特徴とする液圧倍力装置。 - 【請求項3】 前記サーボ比制御圧制御弁は、パワーピ
ストンに設けられ、前記動力室の液圧によって作動制御
される切換弁であることを特徴とする請求項1または2
記載の液圧倍力装置。 - 【請求項4】 前記切換弁は、スプール弁であることを
特徴とする請求項3記載の液圧倍力装置。 - 【請求項5】 前記サーボ比制御圧制御弁は、1つの切
換弁または2つの開閉弁からなることを特徴とする請求
項1または2記載の液圧倍力装置。 - 【請求項6】 前記切換弁または前記開閉弁は、前記動
力室の液圧によって作動制御されるか、前記動力室の液
圧に応じて励磁される電磁力によって制御されることを
特徴とする請求項5記載の液圧倍力装置。 - 【請求項7】 前記サーボ比制御圧は、前記動力室の液
圧であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
1記載の液圧倍力装置。 - 【請求項8】 前記サーボ比制御圧制御弁は、前記動力
室の液圧に応じて制御される電磁比例制御弁であり、前
記サーボ比制御圧は、前記動力室の液圧または前記液圧
源の液圧を前記電磁比例制御弁によって制御された液圧
であることを特徴とする請求項1または2記載の液圧倍
力装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1記載の液
圧倍力装置と、この液圧倍力装置の出力によって作動制
御され、ブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、こ
のマスタシリンダのブレーキ液圧が導入されることによ
りブレーキ力を発生するブレーキシリンダとを備えてい
ることを特徴とするブレーキ液圧倍力システム。 - 【請求項10】2系統のブレーキシステムにおいて、 請求項1ないし8のいずれか1記載の液圧倍力装置と、
この液圧倍力装置の出力によって作動制御され、ブレー
キ液圧を発生するマスタシリンダと、前記液圧倍力装置
の前記動力室の液圧が導入されることによりブレーキ力
を発生する一方の系統のブレーキシリンダと、前記マス
タシリンダのブレーキ液圧が導入されることによりブレ
ーキ力を発生する他方の系統のブレーキシリンダとを備
えて、セミフルパワーブレーキが構成されていることを
特徴とするブレーキ液圧倍力システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02557898A JP3741531B2 (ja) | 1997-11-07 | 1998-02-06 | 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム |
US09/181,994 US6196641B1 (en) | 1997-10-30 | 1998-10-29 | Fluid pressure boosting device and brake pressure boosting system employing the device |
FR9813589A FR2770477B1 (fr) | 1997-10-30 | 1998-10-29 | Dispositif amplificateur d'une pression hydraulique et systeme amplificateur de la pression de freinage employant le dispositif |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-305869 | 1997-11-07 | ||
JP30586997 | 1997-11-07 | ||
JP02557898A JP3741531B2 (ja) | 1997-11-07 | 1998-02-06 | 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11192937A true JPH11192937A (ja) | 1999-07-21 |
JP3741531B2 JP3741531B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=26363216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02557898A Expired - Fee Related JP3741531B2 (ja) | 1997-10-30 | 1998-02-06 | 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3741531B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006507986A (ja) * | 2002-12-02 | 2006-03-09 | ロバート ボッシュ コーポレイション | 電気−油圧式ブレーキブースタ |
US7052094B2 (en) * | 2001-05-10 | 2006-05-30 | Kelsey-Hayes Company | Vehicle brake system |
-
1998
- 1998-02-06 JP JP02557898A patent/JP3741531B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7052094B2 (en) * | 2001-05-10 | 2006-05-30 | Kelsey-Hayes Company | Vehicle brake system |
JP2006507986A (ja) * | 2002-12-02 | 2006-03-09 | ロバート ボッシュ コーポレイション | 電気−油圧式ブレーキブースタ |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3741531B2 (ja) | 2006-02-01 |
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