JPH10147233A - ブレーキ液圧発生装置 - Google Patents

ブレーキ液圧発生装置

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JPH10147233A
JPH10147233A JP8309214A JP30921496A JPH10147233A JP H10147233 A JPH10147233 A JP H10147233A JP 8309214 A JP8309214 A JP 8309214A JP 30921496 A JP30921496 A JP 30921496A JP H10147233 A JPH10147233 A JP H10147233A
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JP
Japan
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piston
brake
master cylinder
power
pressure
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JP8309214A
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English (en)
Inventor
Michio Kobayashi
小林道夫
Masahiro Shimada
島田昌宏
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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    • B60T13/145Master cylinder integrated or hydraulically coupled with booster
    • B60T13/146Part of the system directly actuated by booster pressure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60Y2400/81Braking systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】2系統でブレーキ圧が同じになるようにして、
ブレーキ力配分を適正にする。 【解決手段】液圧ブースタ2のパワーピストン10が、
動力室30の液圧が作用する大径部10aとマスタシリ
ンダピストン53と同径の小径部10bとからなる段付
ピストンで構成されている。両ピストン10,53は調
心ロッド62により連動されている。小径部10bの外
周に形成される環状室51に動力室30の圧液が導入さ
れ、その液圧が大径部10aと小径部10bとの間の段
部10cに動力室30の液圧と逆方向に作用する。これ
により、ブレーキ作動時、一方の系統のホイールシリン
ダ33,34に導入される動力室30内の液圧と他方の
系統のホイールシリンダ58,59に導入されるマスタ
シリンダ圧とがバランスして等しくなり、車輪の各ブレ
ーキ力がバランスよく適正に配分される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧によりブレー
キペダル踏力を所定の大きさに倍力させて出力する液圧
倍力装置を用いたブレーキ液圧発生装置の技術分野に属
し、特に2ブレーキ系統のうち、1系統にはマスタシリ
ンダで発生するマスタシリンダ圧が供給され、また他系
統には液圧倍力装置の動力室に導入される動力室圧が供
給されるセミフルパワーブレーキシステムに用いられる
ブレーキ液圧発生装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキ液圧発生装置に用いら
れる液圧倍力装置は、小さなブレーキペダル踏力で大き
なブレーキ力を得ることができるとともに、これにより
制動を確実にしかつ運転者の労力を軽減することができ
るものである。
【0003】このような液圧倍力装置は、応答性および
操作性等により、ブレーキペダルのストロークを短縮す
ることが望まれる。従来、ブレーキペダルのストローク
を短縮する液圧倍力装置として、2系統のブレーキシス
テムにおいて、1系統にはマスタシリンダで発生するマ
スタシリンダ圧が供給され、また他系統には液圧倍力装
置の動力室に導入される動力室圧が供給されるセミフル
パワーブレーキシステムに用いられる液圧倍力装置が、
特開昭63ー247155号公報において提案されてい
る。
【0004】図5は、この公報に開示されている液圧倍
力装置を示す図である。図中、aはブレーキ液圧発生装
置、bは液圧ブースタ、cは液圧ブースタbのパワーピ
ストン、dは液圧ブースタbの動力室、eは液圧ブース
タbの制御弁、fはマスタシリンダ、gはマスタシリン
ダfのピストン、hはマスタシリンダfの液室、iはマ
スタシリンダfの液室hに連通する一方の系統の液圧通
路、i1,i2はこの一方の液圧通路iの分岐通路、j1,
2はこれらの分岐通路i1,i2にそれぞれ接続される一
方の系統のホイールシリンダ、kは液圧ブースタbの動
力室dに連通する他方の系統の液圧通路、k1,k2はこ
の他方の液圧通路kの分岐通路、m1,m2はこれらの分
岐通路k1,k2にそれぞれ接続される他方の系統のホイ
ールシリンダ、nはリザーバ、pは液圧ポンプ、qはブ
レーキペダルである。
【0005】この液圧倍力装置aにおいては、ブレーキ
ペダルqが踏み込まれないブレーキ非操作時には、非作
動位置にある制御弁eは動力室dを液圧ポンプpから遮
断するとともにリザーバnに連通している。したがっ
て、液圧ポンプpからの液圧が動力室dには導入されな
く、液圧ブースタbは作動しないとともに、マスタシリ
ンダfも作動しなく、ブレーキは作動しない。ブレーキ
ペダルqが踏み込まれると、制御弁eが作動して動力室
dをリザーバnから遮断するとともに液圧ポンプpに連
通する。このため、液圧ポンプpからの液圧が動力室d
に導入されるので、パワーピストンcが作動し、液圧ブ
ースタbが出力し、この出力によりマスタシリンダfの
ピストンgが作動して液室hにマスタシリンダ圧を発生
する。
【0006】マスタシリンダ圧は液圧通路i,i1,i2
介してホイールシリンダj1,j2に導入され、一方の系
統のブレーキが作動する。また、動力室dに導入された
液圧ポンプpからの液圧は、更に液圧通路k,k1,k2
介してホイールシリンダm1,m2に導入され、他方の系
統のブレーキが作動する。
【0007】このような液圧倍力装置aによれば、マス
タシリンダを2系統用のタンデムマスタシリンダにする
必要はなく、したがって液圧ブースタbとマスタシリン
ダfとの組み立て体の軸方向長さが短縮されるととも
に、ブレーキペダルqのストロークも短縮される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のブレーキ液圧発生装置aにおいては、液圧ブースタ
bのパワーピストンcの径とマスタシリンダfのピスト
ンgの径とが異なって設定されているため、2系統のブ
レーキのブレーキ圧が異なってしまう。このように、2
系統でブレーキ圧が異なると、車両のブレーキ力が各ホ
イールシリンダに対して適切に配分されなく、ブレーキ
最適にが行われなくなる。特に、左前輪のホイールシリ
ンダと右後輪のホイールシリンダとが1系統に属し、右
前輪のホイールシリンダと左後輪のホイールシリンダと
が他系統に属するようないわゆるX配管の場合には、同
じ前輪でも左右でブレーキ力が異なってしまい、バラン
スよくブレーキが作動されないという問題がある。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、2系統でブレーキ圧が同
じになるようにして、ブレーキ力配分を適正にすること
のできるブレーキ液圧発生装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、2系統のブレーキ液圧発生装
置であって、ブレーキ操作時に作動する入力軸と、この
入力軸によって制御される制御弁、ブレーキ操作時に圧
液が導入されるとともに前記2系統のうち一方の系統の
ブレーキシリンダに連通する動力室およびこの動力室の
液圧によって作動するパワーピストンを有し、前記制御
弁によってブレーキ非操作時には圧液が前記動力室から
排出され、またブレーキ操作時には圧液が前記動力室に
導入され、前記動力室に導入された圧液が前記一方の系
統のブレーキシリンダに導入されるとともに、前記動力
室の液圧によってパワーピストンが作動することにより
出力する液圧ブースタと、この液圧ブースタの出力によ
って前記パワーピストンと連動して作動されるマスタシ
リンダピストンを有し、このマスタシリンダピストンの
作動によりマスタシリンダ圧を発生するとともにこのマ
スタシリンダ圧を前記2系統のうち他方の系統のブレー
キシリンダに供給するマスタシリンダとを備えているブ
レーキ液圧発生装置において、前記パワーピストンが、
その一端に前記動力室の液圧が作用される大径部と、こ
の大径部の一端と反対側に延設され、前記マスタシリン
ダピストンと同径の小径部とからなる段付ピストンで構
成されており、前記大径部と前記小径部との間の環状段
部を、前記動力室の液圧が前記大径部の一端に作用する
方向と逆方向に作用する受圧部とされていることを特徴
としている。
【0011】また請求項2の発明は、前記液圧ブースタ
のハウジングおよび前記マスタシリンダのハウジング
と、前記パワーピストンおよび前記マスタシリンダピス
トンとのうち、少なくとも一方が一体に形成されている
ことを特徴としている。
【0012】
【作用】このような構成をした請求項1の発明のブレー
キ液圧発生装置においては、実質的に動力室内の液圧が
作用するパワーピストンの有効受圧面積がマスタシリン
ダピストンにおける液室のマスタシリンダ圧の有効受圧
面積と等しいとともに、パワーピストンとマスタシリン
ダピストンとが連動することから、ブレーキ作動時、一
方の系統のブレーキシリンダに導入される動力室内の液
圧と他方の系統のブレーキシリンダに導入されるマスタ
シリンダ圧とがバランスして等しくなる。
【0013】したがって、すべてのブレーキシリンダの
ブレーキ圧が等しくなるので、ブレーキシステムのX配
管等の配管にかかわらず、車輪の各ブレーキ力がバラン
スよく適正に配分されて、車両のブレーキ作動が最適に
行われるようになる。
【0014】また、請求項2の発明においては、液圧ブ
ースタのハウジングとマスタシリンダのハウジング、お
よびパワーピストンとマスタシリンダピストンのうち、
少なくとも一方が一体に形成されるので、液圧ブースタ
とマスタシリンダの組立体の全長が短くなるとともに、
部品点数が削減されることによりこの組立体の構造が簡
素になり、しかもコストが低減する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明に係るブレーキ
液圧発生装置の実施の形態の一例を示す断面図、図2は
図1の部分拡大断面図である。
【0016】図1および図2に示すように本例のブレー
キ液圧発生装置1は、液圧ブースタ2とこの液圧ブース
タ2の出力によって作動されるマスタシリンダ3とが一
体に設けられており、液圧ブースタ2とマスタシリンダ
3とに共通のハウジング4を備えている。
【0017】液圧ブースタ2について説明すると、ハウ
ジング4に、図1において右端に開口する第1孔5と、
この第1孔5の左端に連続して形成され、第1孔5の径
より小さい径の第2孔6と、この第2孔6の左端に連続
して形成されるとともに左端が閉塞された、第2孔6の
径より小さい径の第3孔7とがそれぞれ穿設され、これ
らの第1ないし第3孔5,6,7は1つの段付孔として形
成されている。第1孔5の右端はプラグ8によって液密
に閉塞されており、このプラグ8はハウジング4に螺合
されたナット9によって第1孔5および第2孔6の段部
に当接されてハウジング4に固定されている。
【0018】第2および第3孔6,7内にわたって液圧
ブースタ2のパワーピストン10が配設されており、こ
のパワーピストン10は、右側の大径部10aが第2孔
6とほぼ同径にかつ左側の小径部10bが第3孔7の径
とほぼ同径の小径にされた段付ピストンとして構成され
ており、大径部10aが第2孔6内をOリングにより液
密にかつ摺動可能にされているとともに、小径部10b
が第3孔7内をカップシール11により液密にかつ摺動
可能にされている。その場合、カップシール11はパワ
ーピストン10の小径部10bとハウジング6の第3孔
7の内壁との間を、第2孔6から第3孔7に向かう液の
流れを阻止するとともに第3孔7から第2孔6に向かう
液の流れを許容するように一方向のみ液密にしている。
【0019】パワーピストン10には、パワーピストン
10の右端に開口する第4孔12と、この第4孔12の
左端に連続して形成されるとともに左端が閉塞された、
第4孔12の径より小さい径の第5孔13とがそれぞれ
穿設され、これらの第4および第5孔12,13は1つ
の段付孔として形成されている。第5孔13内には筒状
の弁座部材14が液密に配設されており、この弁座部材
14は、第4孔12内に嵌入された筒状固定部材15を
介してパワーピストン10の右端に螺合されたナット1
6によって、その右端のフランジ部14aが第4および
第5孔12,13間の段部に当接されてパワーピストン
10に固定されている。筒状固定部材15はプラグ8の
軸方向に延びる筒状の突出部8aの外周に摺動可能に嵌
合されている。
【0020】第5孔13内には、ボール弁17を支持し
た弁体18が摺動可能に配設されており、この弁体18
はスプリング19によりボール弁17が弁座部材14の
第1弁座14bに着座する方向に常時付勢されている。
また、弁座部材14の軸方向孔14c内には、先端に形
成された第2弁座20aがボール弁17に着座可能な筒
状部材20が配設されている。この筒状部材20は、入
力軸21の左端部に嵌合固定された筒状ストッパ部材2
2の軸方向孔に嵌合されているとともに、弁座部材14
と筒状部材20との間に縮設されたスプリング23によ
って筒状ストッパ部材22に固定されている。入力軸2
1と筒状ストッパ部材22とは、プラグ8の筒状突出部
8aの軸方向孔8bを貫通しているとともに、入力軸2
1の後端は、図示しないがブレーキペダルに連結される
ようになっている。そして、筒状ストッパ部材22のフ
ランジ部22aがプラグ8の筒状突出部8aの先端8c
に当接することにより、筒状部材20および入力軸21
の後退限が規定されている。
【0021】入力軸21と筒状ストッパ部材22の外周
とプラグ8の筒状突出部8aの軸方向孔8bの内周との
間に、筒状の反力ピストン24がいずれにも摺動可能に
嵌合されている。図3に示すように、この反力ピストン
24の図3において左端部には、第1フランジ部24a
と第2フランジ部24bとが設けられており、第1フラ
ンジ部24aの左側部は、筒状ストッパ部材22のフラ
ンジ部22aが当接可能となっており、このフランジ部
22aが当接することにより、反力ピストン24に対し
てこの筒状ストッパ部材22のそれ以上の後退を阻止す
るストッパ部24cとされている。
【0022】また、第2フランジ部24bの右側部は、
反力ピストン24がパワーピストン10に対して所定量
後退移動したとき、筒状固定部材15の段部15aに係
合する係合部24dとされている。更に、反力ピストン
24の右端24eは、入力軸21の段部21aに当接可
能となっている。そして、反力ピストン24の第2フラ
ンジ部24bと筒状固定部材15との間にスプリング2
5が縮設されており、このスプリング25のばね力によ
り、通常時は反力ピストン24の第2フランジ部24b
は弁座部材14のフランジ部14aに当接されている。
【0023】更にハウジング4には、圧液が導入される
入力口26と、この入力口26と第2孔6とを連通する
通路孔27とが設けられているとともに、パワーピスト
ン10の外周にこの通路孔27に連通する環状溝28が
設けられ、更にパワーピストン10にこの環状溝28と
第5孔13の弁座部材14より弁体18側との間を連通
する通路孔29が穿設されている。これらの入力口2
6、通路孔27、環状溝28、および通路孔29によ
り、液圧供給通路が構成されている。
【0024】プラグ8とパワーピストン10の右端との
間の第2孔6内には、動力室30が形成されており、こ
の動力室30は弁座部材14の軸方向孔14cに常時連
通されている。この動力室30内に、筒状ストッパ部材
22のフランジ部22aおよび反力ピストン24の第1
および第2フランジ部24a,24bがそれぞれ位置さ
れている。なお、プラグ8の筒状突出部8aの外周面と
筒状固定部材15の内周面との間に軸方向溝(不図示)
が設けられていて、筒状固定部材15の軸方向両側で作
動液が自由に流動可能となっている。また、動力室30
は、ハウジング4に穿設された通路孔31を介して出力
口32に常時連通されているとともに、この出力口32
は2ブレーキ系統のうちの一方の系統におけるホイール
シリンダ33,34に常時連通されている。
【0025】更に、左右両端に開口する筒状部材20の
軸方向孔20bは、入力軸21に穿設された軸方向通路
孔35および径方向の通路孔36、プラグ8に形成され
た環状溝37および径方向の通路孔38、プラグ8とハ
ウジング4との間に形成された環状空間39、ハウジン
グ4に穿設された軸方向の通路孔40を介して排出口4
1に常時連通されており、この排出口41は液圧ブース
タ用リザーバ42に常時連通されている。
【0026】更に、入力口26と液圧ブースタ用リザー
バ42とを接続する液圧回路に、モータ43で駆動され
る液圧ポンプ44と液圧ポンプ44の吐出側にチェック
バルブ45を介してアキュムレータ46とがそれぞれ設
けられている。アキュムレータ46には、液圧ポンプ4
4の吐出圧によって常時所定圧が蓄えられるようになっ
ている。
【0027】そして、ブレーキペダルが踏み込まれない
ブレーキ非操作時は、ボール弁17、弁座部材14およ
び筒状部材20の先端20aは、図1および図2に示す
位置にある。すなわち、ボール弁17が弁座部材14の
第1弁座14bに着座しているとともに、筒状部材20
の第2弁座20aがボール弁17から離座しており、こ
の状態では入力口26に常時連通している通路孔29と
弁座部材14の軸方向孔14cとが遮断されているとと
もに、弁座部材14の軸方向孔14cと排出口41と常
時連通している筒状部材20の軸方向孔20bとが連通
している。したがって、ブレーキ非操作時は、動力室3
0がポンプ44およびアキュムレータ46から遮断され
ているとともに液圧ブースタ用リザーバ42に連通し、
動力室30には圧液が供給されない。
【0028】また、ブレーキペダルが踏み込まれたブレ
ーキ操作時は、入力軸21が前進し、筒状部材20の第
2弁座20aがボール弁17に着座するとともに、ボー
ル弁17が弁座部材14の第1弁座14bから離座する
ので、この状態では通路孔29と弁座部材14の軸方向
孔14cとが連通するとともに、弁座部材14の軸方向
孔14cと筒状部材20の軸方向孔20bとが遮断され
る。したがって、ブレーキ操作時は、動力室30がポン
プ44およびアキュムレータ46に連通するととととも
に液圧ブースタ用リザーバ42から遮断され、動力室3
0にアキュムレータ46の圧液が供給される。
【0029】このように、ボール弁17、弁座部材14
の第1弁座および筒状部材20の第2弁座により、動力
室30をポンプ44およびアキュムレータ46の液圧源
または液圧ブースタ用リザーバ42に選択的に切換制御
する液圧ブースタ2の制御弁47が構成されている。
【0030】更に、動力室30は、パワーピストン10
に穿設された軸方向の通路孔48を介して弁体18の左
端に面する室49に常時連通されているとともに、通路
孔48からパワーピストン10に穿設された径方向の通
路孔50を介して、ハウジング4の第2孔6の内周面と
パワーピストン10の小径部10bの外周面との間に形
成されている環状室51に常時連通している。この環状
室51にはパワーピストン10を非作動位置の方へ常時
付勢するリターンスプリング52が収容されている。
【0031】一方、マスタシリンダ3について説明する
と、このマスタシリンダ3は従来の一般的なシングルマ
スタシリンダと同様の構成とされている。すなわち、ハ
ウジング4の第3孔7内にマスタシリンダピストン53
が摺動可能に設けられている。また、ハウジング4に
は、マスタシリンダ用リザーバ54が取り付けられてい
るとともに、このマスタシリンダ用リザーバ54と第3
孔7とを連通するブレーキ液供給口55と補償口56と
が穿設されている。更に、第3孔7内にはマスタシリン
ダピストン53により液室57が画成されているととも
に、この液室57は2ブレーキ系統のうちの他方の系統
におけるホイールシリンダ58,59に常時連通されて
いる。そして、マスタシリンダピストン53の先端に設
けられているカップシール60が補償口56の開口端よ
り右方の非作動位置にあるときは、液室57はマスタシ
リンダ用リザーバ54に連通して、液室57にはマスタ
シリンダ圧は発生しないが、マスタシリンダピストン5
3のカップシール60が補償口56の開口端より左方に
前進し、ホイールシリンダ58,59のロスストローク
が解消したときには、マスタシリンダ圧が発生するよう
になっている。
【0032】ところで、本例のブレーキ圧発生装置1に
おいては、パワーピストン10の大径部10aと小径部
10bとの間の環状段部10cの有効受圧面積が、動力
室30内の液圧が作用するパワーピストン10の有効受
圧面積からパワーピストン1ー0の小径部10bのカッ
プシール11による有効受圧面積を差し引いた大きさに
設定されているとともに、パワーピストン10の小径部
10bのカップシール11による有効受圧面積がマスタ
シリンダ圧が作用するマスタシリンダピストン53の有
効受圧面積と等しく設定されている。すなわち、動力室
30内の液圧が作用するパワーピストン10の実質的な
有効受圧面積と、マスタシリンダ3の液室57内のマス
タシリンダ圧が作用するマスタシリンダピストン53の
有効受圧面積とが等しくなるように設定されている。
【0033】更にマスタシリンダピストン53はリター
ンスプリング61により常時右方すなわち非作動位置方
向に付勢されているとともに、パワーピストン10とマ
スタシリンダピストン53との間には、調心ロッド62
が介在されており、これにより両ピストン10,53は
調心されるとともに互いに連動するようにされている。
【0034】このように構成された本例のブレーキ液圧
発生装置1においては、ブレーキペダルが踏み込まれて
いないブレーキ非操作時には、入力軸21が前進しな
く、制御弁47は前述のように図1および図2示す非作
動状態にある。したがって、動力室30にはアキュムレ
ータ46からの圧液が供給されないので、パワーピスト
ン10は作動しなく、液圧ブースタ2は出力しない。ま
た、環状室51が動力室30に常時連通していることか
ら、ブレーキ非操作時にはこの環状室51にもアキュム
レータ46の圧液は導入されない。
【0035】更に、反力ピストン24の右端24eは、
入力軸21の段部21aから離隔しているとともに、筒
状ストッパ部材22のフランジ部22aが反力ピストン
24の第1フランジ部24aのストッパ部24cから離
隔してこのストッパ部24cより前進した位置となって
いる。
【0036】ブレーキペダルの踏込によりブレーキ操作
が行われると、入力軸21および筒状部材20が前進
し、前述のように制御弁47が切り換わる。これによ
り、動力室30が液圧ブースタ用リザーバ42から遮断
されかつアキュムレータ46に連通されるので、この動
力室30内にアキュムレータ46からの圧液が導入され
る。動力室14内に導入された圧液がリターンスプリン
グ51,61のばね力に打ち勝つ圧力になると、この圧
液によりパワーピストン10が前進し、液圧ブースタ2
が作動するとともに、マスタシリンダピストン53が前
進して液室57にマスタシリンダ圧が発生する。そし
て、動力室30内の圧液が一方の系統の両ホイールシリ
ンダ33,34に導入されるとともに、マスタシリンダ
圧が他方の系統の両ホイールシリンダ58,59に導入
される。
【0037】また、動力室30内の液圧により反力ピス
トン24がスプリング25のばね力に抗してパワーピス
トン10および入力軸21に対して右方へ相対変位され
るが、反力ピストン24の後端24eが入力軸21の段
部21aに当接するまでには至らない。更に、動力室3
0内の圧液は、通路孔48,50を通して環状室51内
に導入され、パワーピストン10の環状段部10cに、
動力室30内の液圧がパワーピストン10に作用する方
向と逆方向に作用するようになる。この環状段部10c
は本発明の受圧部となっている。その場合、前述のよう
に実質的に動力室30内の液圧が作用するパワーピスト
ン10の有効受圧面積がマスタシリンダピストン53に
おける液室57のマスタシリンダ圧の有効受圧面積と等
しいとともに、パワーピストン10とマスタシリンダピ
ストン53とが調心ロッド62を介して連動することか
ら、動力室30内の液圧とマスタシリンダ圧とはバラン
スして等しくなる。したがって、各ホイールシリンダ3
3,34;58,59にはともに等しい液圧の圧液が供給
される。
【0038】更に動力室30内の圧液は軸方向通路孔4
8を介して室49内にも導入され、この室49内の液圧
により弁体18は入力軸21の入力に抗する方向に付勢
される。
【0039】各ホイールシリンダ34,35;58,59
のロスストロークがあって実質的にこれら各ホイールシ
リンダがブレーキ力を発生しない作動初期においては、
反力ピストン24の右端24eが入力軸21の段部21
aに当接しないので、入力軸21は反力ピストン24か
ら何らの力も作用されない。したがって、入力軸21
は、その先端にある筒状ストッパ部材22および筒状部
材20の比較的小さな有効受圧面が受ける動力室30内
の液圧による力が作用されるようになり、この力が反力
として運転者に伝えられる。
【0040】入力軸21の反力が入力軸21の入力に等
しくなると、ボール弁17が第1弁座14bおよび第2
弁座20aのいずれにも着座し、動力室30はアキュム
レータ46および液圧ブースタ用リザーバ42のいずれ
からも遮断される。入力軸21の入力が更に上昇する
と、再び第2弁座20aがボール弁17に着座しかつボ
ール弁17が第1弁座14bから再び離座し、動力室3
0には更に圧液が供給され、動力室30内の液圧が更に
上昇する。以後、ボール弁17が第1弁座14bに対す
る着座および離座を繰り返すことにより、動力室30内
の液圧が入力軸21の入力の上昇にしたがって、所定の
倍力比で連続的に上昇する。
【0041】各ホイールシリンダ33,34;58,59
のロスストローク中は、反力ピストン24の右端の24
eが入力軸21の段部21aに当接していないので、動
力室30内の液圧が作用する入力軸21の有効受圧面積
が小さく、したがってこのときの倍力比は大きい。この
ため、液圧ブースタ2の出力は大きな倍力比で入力軸2
1の入力に対してきわめて大きく上昇し、液圧ブースタ
2はいわゆるジャンピング作用を行うようになる。
【0042】動力室30内の液圧が更に上昇してパワー
ピストン10が更に前進し、各ホイールシリンダ33,
34;58,59のロスストロークが解消すると、各ホ
イールシリンダ33,34;58,59がブレーキ力を発
生し、実質的にブレーキが作動するようになる。この状
態では、上昇した動力室30内の液圧により反力ピスト
ン24の右端24eが入力軸21の段部21aに当接
し、反力ピストン24は動力室30内の液圧による付勢
力で入力軸21に力を入力軸21の入力に対抗するよう
に作用する。したがって、入力軸21に作用される反力
が大きくなり、液圧ブースタ2の出力は入力軸21の入
力に対してロスストローク中よりは小さく上昇し、ジャ
ンピング作用が終了する。
【0043】以後、液圧ブースタ2は反力が大きくなる
ことから比較的小さな倍力比で入力軸21の入力を倍力
して出力するとともに、動力室30内の液圧がこの倍力
比に対応した液圧となる。そして、動力室30内の圧液
が一方の系統の両ホイールシリンダ33,34に供給さ
れるとともに、液圧ブースタ2の出力でマスタシリンダ
3がマスタシリンダ圧を発生し、このマスタシリンダ圧
が他方の系統の両ホイールシリンダ58,59に供給さ
れ、各ホイールシリンダ33,34;58,59はそれぞ
れ入力軸21の入力に対して大きなブレーキ力を発生
し、このブレーキ力でブレーキが作動する。
【0044】このとき、液圧ブースタ2の環状室51に
も動力室30内の圧液が導入され、この環状室51の液
圧がパワーピストン10の環状段部10cに作用するの
で、前述のように動力室30内の液圧とマスタシリンダ
圧とはバランスして互いに等しくなり、各ホイールシリ
ンダ33,34;58,59が発生するブレーキ力も互い
に等しくなる。
【0045】ブレーキペダルを解放してブレーキ作動を
解除すると、入力軸21および筒状部材20がともに右
方へ後退して制御弁47の第2弁座20aがボール弁1
7から離座し、動力室30が液圧ブースタ用リザーバ4
2に連通する。したがって、動力室30内の圧液は弁座
部材14の軸方向孔14c、ボール弁17と第2弁座2
0aの間隙、筒状部材20の軸方向孔20b、、入力軸
21の軸方向通路孔35および径方向通路孔36、プラ
グ8の環状溝37および径方向通路孔38、プラグ8と
ハウジング4との間の環状空間39、ハウジング4の軸
方向通路孔40、および排出口41を通って液圧ブース
タ用リザーバ42に排出される。このとき、筒状ストッ
パ部材22のフランジ部22aが、反力ピストン24の
ストッパ部24cに当接するまで、入力軸21が大きく
後退するので、第2弁座20aがボール弁17から大き
く開くようになる。したがって、動力室30内の圧液は
迅速に排出され、動力室30内の液圧が低下する。
【0046】動力室30内の圧液の排出により、一方の
系統の両ホイールシリンダ33,34の圧液も迅速に動
力室30を通って液圧ブースタ用リザーバ42に排出さ
れるとともに、リターンスプリング52のばね力により
パワーピストン10が迅速に後退する。このパワーピス
トン10の後退により、マスタシリンダピストン53も
迅速に後退し、マスタシリンダ3の液室57がマスタシ
リンダ用リザーバ54に連通するので、他方の系統の両
ホイールシリンダ58,59の圧液も迅速に液室57を
通ってマスタシリンダ用リザーバ54に排出される。こ
れにより、ブレーキが迅速に解除開始される。更に、環
状室51の内の圧液も径方向通路孔50、軸方向通路孔
48、動力室30を通って、同様に液圧ブースタ用リザ
ーバ42に排出される。
【0047】動力室30内の液圧が所定圧に低下する
と、スプリング25のばね力により反力ピストン24が
パワーピストン10および入力軸21に対して相対的に
前進して弁座部材14のフランジ部14aに当接すると
ともに、反力ピストン24の右端24eが入力軸35の
段部21aから離隔する。
【0048】ブレーキ解除がほぼ終了するまで入力軸2
1が更に後退すると、筒状ストッパ部材22のフランジ
部22aがプラグ8の筒状突出部8aの先端8cに当接
することにより、入力軸21および筒状部材20の後退
が停止し、入力軸21および筒状部材20はともに後退
限となる。しかしながら、入力軸21および筒状部材2
0の後退が停止しても、パワーピストン10、反力ピス
トン24、ボール弁17および弁座部材14は、ともに
更に後退を続ける。このため、筒状ストッパ部材22の
フランジ部22aが反力ピストン24のストッパ部24
cから離隔するとともに、ボール弁17が筒状部材20
の第2弁座20aに近づいてくる。
【0049】パワーピストン10の右端が図1および図
2に示すプラグ8に当接すると、パワーピストン10の
後退が停止し、パワーピストンは非作動位置となり、こ
れにともないマスタシリンダピストン53も後退が停止
して非作動位置となって、ブレーキが迅速にかつ完全に
解除される。この状態では、ボール弁17が第2弁座2
0aにきわめて近づいてボール弁17と第2弁座20a
との間の間隙がきわめて小さくなり、着座寸前となる。
したがってブレーキペダルが踏み込まれて入力軸21お
よび筒状部材20が前進すると、直ぐに第2弁座20a
がボール弁17に着座するとともにボール弁17が第1
弁座14bから直ぐに離座する。すなわち、制御弁47
の切換作動を行うためのロスストロークがきわめて小さ
くなり、ブレーキが迅速に作動する。
【0050】このようにして、ブレーキ操作時には迅速
にブレーキが作動するとともに、ブレーキ操作解除時に
はブレーキ作動が迅速に解除し、ブレーキ液圧発生装置
1はきわめて応答性のよいものとなる。
【0051】この例のブレーキ液圧発生装置1によれ
ば、ブレーキ作動時、一方の系統の両ホイールシリンダ
33,34に導入される動力室30内の液圧と、他方の
系統の両ホイールシリンダ58,59に導入されるマス
タシリンダ圧とがバランスして等しくなるので、各ホイ
ールシリンダ33,34;58,59のブレーキ圧はすべ
て等しくなる。したがって、ブレーキシステムのX配管
等の配管にかかわらず、車輪の各ブレーキ力をバランス
よく適正に配分することができ、車両のブレーキ作動を
最適に行うことができる。
【0052】また、液圧ブースタ2のハウジングとマス
タシリンダ3のハウジングとを一体のハウジング4とし
て形成しているので、液圧ブースタ2とマスタシリンダ
3との組立体の全長を短くすることができるとともに、
部品点数が削減されることによりこの組立体の構造が簡
素になり、しかもコストが低減する。
【0053】図4は、本発明の実施の形態の他の例を示
す図1と同様の図である。なお、図1の例のブレーキ液
圧発生装置1と同じ構成要素の一部には同じ符号を付す
ことにより、その詳細な説明は省略し、また符号を付し
ていないものも図1の対応する構成要素と同じである。
【0054】図1に示す例では、パワーピストン10と
マスタシリンダピストン53とが別体に形成されている
とともに、これらの両ピストン10,53は調心ロッド
62によって互いに連動するようにされているが、本例
のブレーキ液圧発生装置1は、図4に示すようにパワー
ピストンとマスタシリンダピストンが一体にされて、大
径部63a、小径部63bおよび環状段部63cからな
る1つの段付ピストン63として形成されている。その
場合、環状室51の液圧は段部63cに作用するように
なる。この例のブレーキ液圧発生装置1の他の構成は、
図1および図2示す例と同じである。
【0055】この例のブレーキ液圧発生装置1によれ
ば、パワーピストンとマスタシリンダピストンが一体に
されているので、調心ロッドが不要になる。これによ
り、パワーピストンとマスタシリンダピストンとの組立
体の全長が更に短くなるとともに、部品点数が更に削減
されて、この組立体の構造が更に簡易になり、しかもコ
ストが更に低減する。この例のブレーキ液圧発生装置1
の他の作用効果は、図1および図2に示す例と同じであ
る。
【0056】なお前述の実施例においては、本発明を、
パワーピストン内に制御弁を内蔵したタイプのブレーキ
液圧発生装置に適用しているが、本発明は、前述の公報
に開示されているようなパワーピストン外に制御弁が配
設されるタイプのブレーキ液圧発生装置にも適用するこ
とができる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明のブレーキ液圧発生装置によれば、ブレーキ作
動時、一方の系統のブレーキシリンダに導入される動力
室内の液圧と他方の系統のブレーキシリンダに導入され
るマスタシリンダ圧とをバランスさせて等しくなるよう
にしているので、すべてのブレーキシリンダのブレーキ
圧を等しくできる。したがって、ブレーキシステムのX
配管等の配管にかかわらず、車輪の各ブレーキ力をバラ
ンスよく適正に配分することができ、車両のブレーキ作
動を最適に行うことができる。
【0058】また、請求項2の発明によれば、液圧ブー
スタのハウジングとマスタシリンダのハウジング、およ
びパワーピストンとマスタシリンダピストンのうち、少
なくとも一方を一体に形成しているので、液圧ブースタ
とマスタシリンダの組立体の全長を短くできるととも
に、部品点数を削減できることにより組立体の構造を簡
素にでき、しかもコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るブレーキ液圧発生装置の実施の
形態の一例を示す断面図である。
【図2】 図1に示すブレーキ液圧発生装置の部分拡大
断面図である。
【図3】 図1および図2に示す反力ピストンの詳細断
面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の他の例を示す、図1と
同様の断面図である。
【図5】 従来のブレーキ液圧発生装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…ブレーキ液圧発生装置、2…液圧ブースタ、3…マ
スタシリンダ、10…パワーピストン、10c…環状段
部、11…カップシール、14…弁座部材、14b…第
1弁座、17…ボール弁、20…筒状部材、20a…第
2弁座、21…入力軸、24…反力ピストン、30…動
力室、33,34;58,59…ホイールシリンダ、47
…制御弁、48…軸方向通路、50…径方向通路、51
…環状室、53…マスタシリンダピストン、57…液
室、62…調心ロッド、63…段付ピストン、63c…
環状段部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2系統のブレーキ液圧発生装置であっ
    て、ブレーキ操作時に作動する入力軸と、この入力軸に
    よって制御される制御弁、ブレーキ操作時に圧液が導入
    されるとともに前記2系統のうち一方の系統のブレーキ
    シリンダに連通する動力室およびこの動力室の液圧によ
    って作動するパワーピストンを有し、前記制御弁によっ
    てブレーキ非操作時には圧液が前記動力室から排出さ
    れ、またブレーキ操作時には圧液が前記動力室に導入さ
    れ、前記動力室に導入された圧液が前記一方の系統のブ
    レーキシリンダに導入されるとともに、前記動力室の液
    圧によってパワーピストンが作動することにより出力す
    る液圧ブースタと、この液圧ブースタの出力によって前
    記パワーピストンと連動して作動されるマスタシリンダ
    ピストンを有し、このマスタシリンダピストンの作動に
    よりマスタシリンダ圧を発生するとともにこのマスタシ
    リンダ圧を前記2系統のうち他方の系統のブレーキシリ
    ンダに供給するマスタシリンダとを備えているブレーキ
    液圧発生装置において、 前記パワーピストンが、その一端に前記動力室の液圧が
    作用される大径部と、この大径部の一端と反対側に延設
    され、前記マスタシリンダピストンと同径の小径部とか
    らなる段付ピストンで構成されており、前記大径部と前
    記小径部との間の環状段部を、前記動力室の液圧が前記
    大径部の一端に作用する方向と逆方向に作用する受圧部
    とされていることを特徴とするブレーキ液圧発生装置。
  2. 【請求項2】 前記液圧ブースタのハウジングおよび前
    記マスタシリンダのハウジングと、前記パワーピストン
    および前記マスタシリンダピストンとのうち、少なくと
    も一方が一体に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のブレーキ液圧発生装置。
JP8309214A 1996-11-20 1996-11-20 ブレーキ液圧発生装置 Pending JPH10147233A (ja)

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