JP2000177573A - 液圧倍力装置 - Google Patents
液圧倍力装置Info
- Publication number
- JP2000177573A JP2000177573A JP10354981A JP35498198A JP2000177573A JP 2000177573 A JP2000177573 A JP 2000177573A JP 10354981 A JP10354981 A JP 10354981A JP 35498198 A JP35498198 A JP 35498198A JP 2000177573 A JP2000177573 A JP 2000177573A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve seat
- valve
- input shaft
- power chamber
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】作動開始時の動力室への圧液の供給を遅れない
ようにする。 【解決手段】制御弁40は、パワーピストン12内に移
動可能に設けられたボール弁18と、パワーピストン1
2に固定された弁座部材15に設けられ、ボール弁18
が着座可能な第1弁座15cと、入力軸22の先端に設
けられた筒状部21の第2弁座21aとからなる。ま
た、入力軸22に固定された筒状ストッパ部材23のス
トッパ部23aが弁座部材15のフランジ部15aに対
向して設けられている。フランジ部15aには所定数の
半径方向の溝15bが形成されている。ボール弁18が
第1弁座15cから離座するときに、ストッパ部23a
がフランジ部15aにきわめて接近しても、この半径方
向の溝15bにより、ストッパ部23aとフランジ部1
5aとの間に、制御弁40から動力室31への圧液の流
路が確保され、この部分で圧液が絞られることはない。
ようにする。 【解決手段】制御弁40は、パワーピストン12内に移
動可能に設けられたボール弁18と、パワーピストン1
2に固定された弁座部材15に設けられ、ボール弁18
が着座可能な第1弁座15cと、入力軸22の先端に設
けられた筒状部21の第2弁座21aとからなる。ま
た、入力軸22に固定された筒状ストッパ部材23のス
トッパ部23aが弁座部材15のフランジ部15aに対
向して設けられている。フランジ部15aには所定数の
半径方向の溝15bが形成されている。ボール弁18が
第1弁座15cから離座するときに、ストッパ部23a
がフランジ部15aにきわめて接近しても、この半径方
向の溝15bにより、ストッパ部23aとフランジ部1
5aとの間に、制御弁40から動力室31への圧液の流
路が確保され、この部分で圧液が絞られることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧により操作手
段の操作力を所定の大きさに倍力させて出力する液圧倍
力装置の技術分野に属するものである。
段の操作力を所定の大きさに倍力させて出力する液圧倍
力装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のブレーキシステムにお
いては、従来、液圧によりブレーキペダルのペダル踏力
を所定の大きさに倍力させて出力するブレーキ液圧倍力
装置が採用されている場合がある。このブレーキ液圧倍
力装置は、小さなブレーキペダル踏力で大きなブレーキ
力を得ることができ、これにより、制動を確実にしかつ
運転者の労力を軽減することができるものである。
いては、従来、液圧によりブレーキペダルのペダル踏力
を所定の大きさに倍力させて出力するブレーキ液圧倍力
装置が採用されている場合がある。このブレーキ液圧倍
力装置は、小さなブレーキペダル踏力で大きなブレーキ
力を得ることができ、これにより、制動を確実にしかつ
運転者の労力を軽減することができるものである。
【0003】このような一般的なブレーキ液圧倍力装置
の一例として、実開平7−31540号公報に開示され
ているものがある。この公開公報のブレーキ液圧倍力装
置は、ブレーキペダルの踏み込みで入力軸が前進して制
御弁を切り換えることにより、動力室に圧液を供給して
動力室圧を入力軸の入力に応じた液圧に御御し、この動
力圧でパワーピストンを作動させて出力するようになっ
ている。
の一例として、実開平7−31540号公報に開示され
ているものがある。この公開公報のブレーキ液圧倍力装
置は、ブレーキペダルの踏み込みで入力軸が前進して制
御弁を切り換えることにより、動力室に圧液を供給して
動力室圧を入力軸の入力に応じた液圧に御御し、この動
力圧でパワーピストンを作動させて出力するようになっ
ている。
【0004】この液圧倍力装置における制御弁は、パワ
ーピストン内に移動可能に設けられた弁体と、パワーピ
ストンに固定され、弁体の弁部が着座可能な第1弁座を
有する弁座部材と、入力軸の先端に設けられ、弁体の弁
部が着座可能な第2弁座を有する筒状部材とから構成さ
れている。そして、入力軸の前進で、筒状部材の第2弁
座が弁体の弁部に当接した後、弁体の弁部が弁座部材の
第1弁座から離座することにより、制御弁が切り換えら
れる。
ーピストン内に移動可能に設けられた弁体と、パワーピ
ストンに固定され、弁体の弁部が着座可能な第1弁座を
有する弁座部材と、入力軸の先端に設けられ、弁体の弁
部が着座可能な第2弁座を有する筒状部材とから構成さ
れている。そして、入力軸の前進で、筒状部材の第2弁
座が弁体の弁部に当接した後、弁体の弁部が弁座部材の
第1弁座から離座することにより、制御弁が切り換えら
れる。
【0005】一方、入力軸の先端部にはストッパ部が弁
座部材に対向して設けられており、このストッパ部が液
圧倍力装置のハウジングの孔を塞ぐプラグに設けられた
突出部に当接することにより、入力軸の後退限が規定さ
れている。したがって、このストッパ部は入力軸の前進
に伴って前進し、弁座部材に接近するようになる。
座部材に対向して設けられており、このストッパ部が液
圧倍力装置のハウジングの孔を塞ぐプラグに設けられた
突出部に当接することにより、入力軸の後退限が規定さ
れている。したがって、このストッパ部は入力軸の前進
に伴って前進し、弁座部材に接近するようになる。
【0006】そして、入力軸が前進して制御弁の弁体が
第1弁座から離座して制御弁が切り換えられたとき、液
圧源からの圧液は、弁体と第1弁座との隙間および弁座
部材とストッパ部との隙間を通って動力室に導入される
ようになっている。
第1弁座から離座して制御弁が切り換えられたとき、液
圧源からの圧液は、弁体と第1弁座との隙間および弁座
部材とストッパ部との隙間を通って動力室に導入される
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の液圧倍力装置では、例えば急ブレーキ等のような
ブレーキペダルが急激にかつ大きく踏み込まれた場合に
は、弁体が第1弁座から離座するときに、ストッパ部が
弁座部材にきわめて接近するかあるいは当接する場合が
ある。しかしながら、このようにストッパ部が弁座部材
にきわめて接近するかあるいは当接すると、ストッパ部
と弁座部材との間の隙間がきわめて小さくなるので、ス
トッパ部と弁座部材との間の部分で圧液の流れが絞ら
れ、液圧源からの圧液の供給が遅れてしまうことが考え
られる。
従来の液圧倍力装置では、例えば急ブレーキ等のような
ブレーキペダルが急激にかつ大きく踏み込まれた場合に
は、弁体が第1弁座から離座するときに、ストッパ部が
弁座部材にきわめて接近するかあるいは当接する場合が
ある。しかしながら、このようにストッパ部が弁座部材
にきわめて接近するかあるいは当接すると、ストッパ部
と弁座部材との間の隙間がきわめて小さくなるので、ス
トッパ部と弁座部材との間の部分で圧液の流れが絞ら
れ、液圧源からの圧液の供給が遅れてしまうことが考え
られる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、作動開始時の動力室への
圧液の供給を遅れないようにすることのできる液圧倍力
装置を提供することである。
たものであって、その目的は、作動開始時の動力室への
圧液の供給を遅れないようにすることのできる液圧倍力
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、液圧源からの圧液が供給され
る動力室、操作時に加えられる入力で作動する入力軸、
この入力軸で作動制御されかつ前記動力室への液圧源か
らの圧液の供給排出を制御して前記動力室に前記入力軸
の入力に応じた動力室圧を発生させる制御弁、および前
記動力室の動力室圧で作動して出力するパワーピストン
を少なくとも備え、前記制御弁は、前記パワーピストン
内に移動可能に設けられた弁体と、前記パワーピストン
に固定された弁座部材に設けられ、前記弁体の弁部が着
座可能な第1弁座と、入力軸の先端に設けられた第2弁
座とからなり、前記入力軸の先端部にはストッパ部が前
記弁座部材に対向して設けられており、前記制御弁から
の圧液が前記ストッパ部と前記弁座部材との間の隙間を
通って前記動力室へ流れるようになっている液圧倍力装
置において、前記弁座部材のストッパ部との対向面側お
よび前記ストッパ部の前記弁座部材との対向面側の少な
くとも一方に、半径方向の溝が形成されていることを特
徴としている。
めに、請求項1の発明は、液圧源からの圧液が供給され
る動力室、操作時に加えられる入力で作動する入力軸、
この入力軸で作動制御されかつ前記動力室への液圧源か
らの圧液の供給排出を制御して前記動力室に前記入力軸
の入力に応じた動力室圧を発生させる制御弁、および前
記動力室の動力室圧で作動して出力するパワーピストン
を少なくとも備え、前記制御弁は、前記パワーピストン
内に移動可能に設けられた弁体と、前記パワーピストン
に固定された弁座部材に設けられ、前記弁体の弁部が着
座可能な第1弁座と、入力軸の先端に設けられた第2弁
座とからなり、前記入力軸の先端部にはストッパ部が前
記弁座部材に対向して設けられており、前記制御弁から
の圧液が前記ストッパ部と前記弁座部材との間の隙間を
通って前記動力室へ流れるようになっている液圧倍力装
置において、前記弁座部材のストッパ部との対向面側お
よび前記ストッパ部の前記弁座部材との対向面側の少な
くとも一方に、半径方向の溝が形成されていることを特
徴としている。
【0010】
【作用】このような構成をした本発明の液圧倍力装置に
おいては、弁座部材およびストッパ部材の少なくとも一
方に半径方向の溝が形成されているので、入力軸が急激
にかつ大きく前進した場合等で、弁体が第1弁座から離
座するときに、ストッパ部が弁座部材にきわめて接近す
るかあるいは当接しても、この半径方向の溝により、ス
トッパ部と弁座部材との間に、制御弁から動力室への圧
液の流路が確保されるようになる。これにより、圧液は
ストッパ部と弁座部材との間で絞られることがなく、通
常の場合と同様に遅れずに動力室へ供給されるようにな
る。したがって、液圧倍力装置は、作動開始時での作動
遅れが防止されるようになる。
おいては、弁座部材およびストッパ部材の少なくとも一
方に半径方向の溝が形成されているので、入力軸が急激
にかつ大きく前進した場合等で、弁体が第1弁座から離
座するときに、ストッパ部が弁座部材にきわめて接近す
るかあるいは当接しても、この半径方向の溝により、ス
トッパ部と弁座部材との間に、制御弁から動力室への圧
液の流路が確保されるようになる。これにより、圧液は
ストッパ部と弁座部材との間で絞られることがなく、通
常の場合と同様に遅れずに動力室へ供給されるようにな
る。したがって、液圧倍力装置は、作動開始時での作動
遅れが防止されるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明に係る液圧倍力
装置の実施の形態の一例が採用されているブレーキ液圧
発生装置の断面図、図2は図1の部分拡大断面図、図3
は図1に示す制御弁部分の拡大断面図、図4は図1に示
すブレーキ液圧倍力装置に用いられている反力ピストン
の断面図である。
の形態について説明する。図1は本発明に係る液圧倍力
装置の実施の形態の一例が採用されているブレーキ液圧
発生装置の断面図、図2は図1の部分拡大断面図、図3
は図1に示す制御弁部分の拡大断面図、図4は図1に示
すブレーキ液圧倍力装置に用いられている反力ピストン
の断面図である。
【0012】図1ないし図4に示すように、この例の液
圧倍力装置2はマスタシリンダ3と組み合わされてブレ
ーキ液圧発生装置1として構成されている。液圧倍力装
置2はハウジング4を有し、このハウジング4は右端に
開口する第1孔5とこの第1孔5の左端に連続して形成
され、第1孔5の径より小さい径の第2孔6とからなる
段付孔を有している。第1孔5の右端はプラグ10によ
って液密に閉塞されており、このプラグ10はハウジン
グ4に螺合されたナット11によって第1孔5および第
2孔6の段部に当接されてハウジング4に固定されてい
る。
圧倍力装置2はマスタシリンダ3と組み合わされてブレ
ーキ液圧発生装置1として構成されている。液圧倍力装
置2はハウジング4を有し、このハウジング4は右端に
開口する第1孔5とこの第1孔5の左端に連続して形成
され、第1孔5の径より小さい径の第2孔6とからなる
段付孔を有している。第1孔5の右端はプラグ10によ
って液密に閉塞されており、このプラグ10はハウジン
グ4に螺合されたナット11によって第1孔5および第
2孔6の段部に当接されてハウジング4に固定されてい
る。
【0013】第2孔6内には液圧倍力装置2のパワーピ
ストン12が配設されており、このパワーピストン12
は、後側が大径部12aで前側が小径部12bの段付ピ
ストンとして構成されており、大径部12aが第2孔6
内に、この大径部12aの外周面に設けられたOリング
により液密にかつ摺動可能に嵌合されている。
ストン12が配設されており、このパワーピストン12
は、後側が大径部12aで前側が小径部12bの段付ピ
ストンとして構成されており、大径部12aが第2孔6
内に、この大径部12aの外周面に設けられたOリング
により液密にかつ摺動可能に嵌合されている。
【0014】パワーピストン12には、このパワーピス
トン12の後端に開口する第3孔13と、この第3孔1
3の左端に連続して形成されるとともに左端が閉塞され
た、第3孔13の径より小さい径の第4孔14とがそれ
ぞれ穿設され、これらの第3および第4孔13,14は
1つの段付孔として形成されている。パワーピストン1
2には、筒状の弁座部材15がその一部を第4孔14内
に位置して液密に固定されており、この弁座部材15の
フランジ部15aは、第3孔13内に嵌入された筒状固
定部材16を介してパワーピストン12の右端に螺合さ
れたナット17によってパワーピストン12に固定され
ている。図3に拡大かつ詳細に示すように、弁座部材1
5のフランジ部15aの後端面側、つまり後述する筒状
ストッパ部材23のストッパ部23aとの対向面側に
は、所定数の半径方向の溝15bが形成されている(図
では溝15bは2つしか示されていないが、周方向に所
定の間隔を置いて、所定数形成されている)。
トン12の後端に開口する第3孔13と、この第3孔1
3の左端に連続して形成されるとともに左端が閉塞され
た、第3孔13の径より小さい径の第4孔14とがそれ
ぞれ穿設され、これらの第3および第4孔13,14は
1つの段付孔として形成されている。パワーピストン1
2には、筒状の弁座部材15がその一部を第4孔14内
に位置して液密に固定されており、この弁座部材15の
フランジ部15aは、第3孔13内に嵌入された筒状固
定部材16を介してパワーピストン12の右端に螺合さ
れたナット17によってパワーピストン12に固定され
ている。図3に拡大かつ詳細に示すように、弁座部材1
5のフランジ部15aの後端面側、つまり後述する筒状
ストッパ部材23のストッパ部23aとの対向面側に
は、所定数の半径方向の溝15bが形成されている(図
では溝15bは2つしか示されていないが、周方向に所
定の間隔を置いて、所定数形成されている)。
【0015】第4孔14内には、ボール弁18を支持し
た弁体19が摺動可能に配設されており、この弁体19
はバルブスプリング20によりボール弁18が弁座部材
15の第1弁座15cに着座する方向に常時付勢されて
いる。また、弁座部材15の軸方向孔15d内には、ボ
ール弁18に当接可能な第2弁座21aを先端に有する
筒状部材21が配設されている。この筒状部材21は、
入力軸22の前端部に嵌合固定された筒状ストッパ部材
23の軸方向孔に嵌合されているとともに、弁座部材1
5と筒状部材21との間に縮設されたスプリング24に
よって筒状ストッパ部材23に固定されている。入力軸
22と筒状ストッパ部材23とは、プラグ10の筒状突
出部10aの軸方向孔10bを貫通している。更に、入
力軸22はプラグ10を液密にかつ摺動可能に貫通し、
この入力軸22の後端は、図示しないがブレーキペダル
に連結されるようになっている。そして、図示するよう
に筒状ストッパ部材23のフランジ状のストッパ部23
aがプラグ10の筒状突出部10aの先端10cに当接
することにより、筒状部材21、入力軸22および筒状
ストッパ部材23の各後退限がそれぞれ規定されてい
る。図3に明瞭に示すように、ストッパ部23aには、
動力室31へ供給される圧液の流路のための所定数の貫
通孔23bが穿設されている。
た弁体19が摺動可能に配設されており、この弁体19
はバルブスプリング20によりボール弁18が弁座部材
15の第1弁座15cに着座する方向に常時付勢されて
いる。また、弁座部材15の軸方向孔15d内には、ボ
ール弁18に当接可能な第2弁座21aを先端に有する
筒状部材21が配設されている。この筒状部材21は、
入力軸22の前端部に嵌合固定された筒状ストッパ部材
23の軸方向孔に嵌合されているとともに、弁座部材1
5と筒状部材21との間に縮設されたスプリング24に
よって筒状ストッパ部材23に固定されている。入力軸
22と筒状ストッパ部材23とは、プラグ10の筒状突
出部10aの軸方向孔10bを貫通している。更に、入
力軸22はプラグ10を液密にかつ摺動可能に貫通し、
この入力軸22の後端は、図示しないがブレーキペダル
に連結されるようになっている。そして、図示するよう
に筒状ストッパ部材23のフランジ状のストッパ部23
aがプラグ10の筒状突出部10aの先端10cに当接
することにより、筒状部材21、入力軸22および筒状
ストッパ部材23の各後退限がそれぞれ規定されてい
る。図3に明瞭に示すように、ストッパ部23aには、
動力室31へ供給される圧液の流路のための所定数の貫
通孔23bが穿設されている。
【0016】入力軸22と筒状ストッパ部材23の各外
周とプラグ10の筒状突出部10aの軸方向孔10bの
内周との間に、筒状の反力ピストン25がいずれにも摺
動可能に嵌合されている。図4に示すように、この反力
ピストン25の図4において左端部には、第1フランジ
部25aと第2フランジ部25bとが設けられており、
第1フランジ部25aの左側部は、筒状ストッパ部材2
3のストッパ部23aが当接可能となっており、このス
トッパ部23aが当接することにより、反力ピストン2
5に対してこの筒状ストッパ部材23のそれ以上の後退
を阻止するストッパ部25cとされている。
周とプラグ10の筒状突出部10aの軸方向孔10bの
内周との間に、筒状の反力ピストン25がいずれにも摺
動可能に嵌合されている。図4に示すように、この反力
ピストン25の図4において左端部には、第1フランジ
部25aと第2フランジ部25bとが設けられており、
第1フランジ部25aの左側部は、筒状ストッパ部材2
3のストッパ部23aが当接可能となっており、このス
トッパ部23aが当接することにより、反力ピストン2
5に対してこの筒状ストッパ部材23のそれ以上の後退
を阻止するストッパ部25cとされている。
【0017】また、第2フランジ部25bの右側部は、
反力ピストン25がパワーピストン12に対して所定量
後退移動したとき、筒状固定部材16の段部16aに係
合する係合部25dとされている。更に、反力ピストン
25の右端25eは、入力軸22の段部22aに当接可
能となっている。そして、反力ピストン25の第2フラ
ンジ部25bと筒状固定部材16との間にスプリング2
6が縮設されており、このスプリング26のばね力によ
り、通常時は反力ピストン25の第2フランジ部25b
は弁座部材15のフランジ部15aの後面に当接されて
いる。
反力ピストン25がパワーピストン12に対して所定量
後退移動したとき、筒状固定部材16の段部16aに係
合する係合部25dとされている。更に、反力ピストン
25の右端25eは、入力軸22の段部22aに当接可
能となっている。そして、反力ピストン25の第2フラ
ンジ部25bと筒状固定部材16との間にスプリング2
6が縮設されており、このスプリング26のばね力によ
り、通常時は反力ピストン25の第2フランジ部25b
は弁座部材15のフランジ部15aの後面に当接されて
いる。
【0018】更にハウジング4には、圧液が導入される
入力口27と、この入力口27と第2孔6とを連通する
通路孔28とが設けられているとともに、パワーピスト
ン12の外周にこの通路孔28に連通する環状溝29が
設けられ、更にパワーピストン12にこの環状溝29と
第4孔14の弁座部材15より弁体19側との間を連通
する通路孔30が穿設されている。これらの入力口2
7、通路孔28、環状溝29、および通路孔30によ
り、液圧供給通路が構成されている。
入力口27と、この入力口27と第2孔6とを連通する
通路孔28とが設けられているとともに、パワーピスト
ン12の外周にこの通路孔28に連通する環状溝29が
設けられ、更にパワーピストン12にこの環状溝29と
第4孔14の弁座部材15より弁体19側との間を連通
する通路孔30が穿設されている。これらの入力口2
7、通路孔28、環状溝29、および通路孔30によ
り、液圧供給通路が構成されている。
【0019】プラグ10とパワーピストン12の後端と
の間の第2孔6内には、動力室31が形成されており、
この動力室31は弁座部材15の軸方向孔15dに常時
連通されている。この動力室31内に、筒状ストッパ部
材23のストッパ部23aおよび反力ピストン25の第
1および第2フランジ部25a,25bがそれぞれ位置
されている。なお、プラグ10の筒状突出部10aの外
周面と筒状固定部材16のスプリング支持部の内周面と
の間に軸方向溝(不図示)が設けられていて、筒状固定
部材16の軸方向両側で作動液が自由に流動可能となっ
ている。また、動力室31は、ハウジング4に穿設され
た通路孔32を介して図示しない出力口に常時連通され
ているとともに、この出力口は2ブレーキ系統のうちの
一方の系統における図示しないホイールシリンダに常時
連通されている。
の間の第2孔6内には、動力室31が形成されており、
この動力室31は弁座部材15の軸方向孔15dに常時
連通されている。この動力室31内に、筒状ストッパ部
材23のストッパ部23aおよび反力ピストン25の第
1および第2フランジ部25a,25bがそれぞれ位置
されている。なお、プラグ10の筒状突出部10aの外
周面と筒状固定部材16のスプリング支持部の内周面と
の間に軸方向溝(不図示)が設けられていて、筒状固定
部材16の軸方向両側で作動液が自由に流動可能となっ
ている。また、動力室31は、ハウジング4に穿設され
た通路孔32を介して図示しない出力口に常時連通され
ているとともに、この出力口は2ブレーキ系統のうちの
一方の系統における図示しないホイールシリンダに常時
連通されている。
【0020】更に、左右両端に開口する筒状部材21の
軸方向孔21bは、入力軸22に穿設された軸方向通路
孔33および径方向の通路孔34、プラグ10に形成さ
れた環状溝35および径方向の通路孔36、プラグ10
とハウジング4との間に形成された環状空間37、ハウ
ジング4に穿設された軸方向の通路孔38を介して排出
口39に常時連通されており、この排出口39は図示し
ない液圧倍力装置用リザーバに常時連通されている。
軸方向孔21bは、入力軸22に穿設された軸方向通路
孔33および径方向の通路孔34、プラグ10に形成さ
れた環状溝35および径方向の通路孔36、プラグ10
とハウジング4との間に形成された環状空間37、ハウ
ジング4に穿設された軸方向の通路孔38を介して排出
口39に常時連通されており、この排出口39は図示し
ない液圧倍力装置用リザーバに常時連通されている。
【0021】更に、図示しないが従来の一般的な液圧ブ
レーキシステムと同様に、入力口27と液圧倍力装置用
リザーバとを接続する液圧回路に、液圧ポンプとこの液
圧ポンプの吐出側にチェックバルブを介してアキュムレ
ータとがそれぞれ設けられている。アキュムレータに
は、液圧ポンプの吐出圧によって常時所定圧が蓄えられ
ているとともに、このアキュムレータの蓄圧が入力口2
7に常時導入されている。
レーキシステムと同様に、入力口27と液圧倍力装置用
リザーバとを接続する液圧回路に、液圧ポンプとこの液
圧ポンプの吐出側にチェックバルブを介してアキュムレ
ータとがそれぞれ設けられている。アキュムレータに
は、液圧ポンプの吐出圧によって常時所定圧が蓄えられ
ているとともに、このアキュムレータの蓄圧が入力口2
7に常時導入されている。
【0022】そして、ブレーキペダルが踏み込まれない
ブレーキ非操作時は、ボール弁18、弁座部材15の第
1弁座15cおよび筒状部材21の第2弁座21aは、
図1ないし図3に示す位置関係にある。すなわち、ボー
ル弁18が弁座部材15の第1弁座15cに着座してい
るとともに、ボール弁18が筒状部材21の第2弁座2
1aから離座しており、この状態では入力口27に常時
連通している通路孔30と弁座部材15の軸方向孔15
dとが遮断されているとともに、弁座部材15の軸方向
孔15dと排出口39と常時連通している筒状部材21
の軸方向孔21bとが連通している。したがって、ブレ
ーキ非操作時は、動力室31が液圧ポンプおよびアキュ
ムレータから遮断されているとともに液圧倍力装置用リ
ザーバに連通し、動力室31には圧液が供給されない。
ブレーキ非操作時は、ボール弁18、弁座部材15の第
1弁座15cおよび筒状部材21の第2弁座21aは、
図1ないし図3に示す位置関係にある。すなわち、ボー
ル弁18が弁座部材15の第1弁座15cに着座してい
るとともに、ボール弁18が筒状部材21の第2弁座2
1aから離座しており、この状態では入力口27に常時
連通している通路孔30と弁座部材15の軸方向孔15
dとが遮断されているとともに、弁座部材15の軸方向
孔15dと排出口39と常時連通している筒状部材21
の軸方向孔21bとが連通している。したがって、ブレ
ーキ非操作時は、動力室31が液圧ポンプおよびアキュ
ムレータから遮断されているとともに液圧倍力装置用リ
ザーバに連通し、動力室31には圧液が供給されない。
【0023】また、ブレーキペダルが踏み込まれたブレ
ーキ操作時は、入力軸22が前進し、筒状部材21の第
2弁座21aがボール弁18に当接してボール弁18が
第2弁座21aに着座するとともに、ボール弁18が弁
座部材15の第1弁座15cから離座するので、この状
態では弁座部材15の軸方向孔15dと筒状部材21の
軸方向孔21bとが遮断されるとともに、通路孔30と
弁座部材15の軸方向孔15dとが連通する。したがっ
て、ブレーキ操作時は、動力室31が液圧倍力装置用リ
ザーバから遮断されるとともに液圧ポンプおよびアキュ
ムレータに連通し、アキュムレータの圧液がボール弁1
8と第1弁座15cとの間の隙間、フランジ部15aと
ストッパ部23aとの間の隙間およびストッパ部23a
の貫通孔23bを通って動力室31に供給される。この
ように、ボール弁18、弁座部材15の第1弁座15c
および筒状部材21の第2弁座21aにより、動力室3
1を液圧ポンプおよびアキュムレータの液圧源または液
圧倍力装置用リザーバのいずれかに選択的に切換制御す
る液圧倍力装置2の制御弁40が構成されている。更
に、動力室31は、パワーピストン12に穿設された軸
方向の通路孔41を介して弁体19の左端に面する室4
2に常時連通されている。
ーキ操作時は、入力軸22が前進し、筒状部材21の第
2弁座21aがボール弁18に当接してボール弁18が
第2弁座21aに着座するとともに、ボール弁18が弁
座部材15の第1弁座15cから離座するので、この状
態では弁座部材15の軸方向孔15dと筒状部材21の
軸方向孔21bとが遮断されるとともに、通路孔30と
弁座部材15の軸方向孔15dとが連通する。したがっ
て、ブレーキ操作時は、動力室31が液圧倍力装置用リ
ザーバから遮断されるとともに液圧ポンプおよびアキュ
ムレータに連通し、アキュムレータの圧液がボール弁1
8と第1弁座15cとの間の隙間、フランジ部15aと
ストッパ部23aとの間の隙間およびストッパ部23a
の貫通孔23bを通って動力室31に供給される。この
ように、ボール弁18、弁座部材15の第1弁座15c
および筒状部材21の第2弁座21aにより、動力室3
1を液圧ポンプおよびアキュムレータの液圧源または液
圧倍力装置用リザーバのいずれかに選択的に切換制御す
る液圧倍力装置2の制御弁40が構成されている。更
に、動力室31は、パワーピストン12に穿設された軸
方向の通路孔41を介して弁体19の左端に面する室4
2に常時連通されている。
【0024】このパワーピストン12の小径部12aの
先端には調整部材49が設けられており、パワーピスト
ン12はその作動時この調整部材49を介してマスタシ
リンダ3のプライマリピストン43を作動するようにな
っている。
先端には調整部材49が設けられており、パワーピスト
ン12はその作動時この調整部材49を介してマスタシ
リンダ3のプライマリピストン43を作動するようにな
っている。
【0025】次に、このように構成されたこの例の液圧
倍力装置2の作動について説明する。 ブレーキペダル
が踏み込まれないブレーキ非操作時には、入力軸22が
前進しなく、制御弁40は前述のように図1ないし図3
に示す非作動状態にある。したがって、動力室31には
アキュムレータからの圧液が供給されないので、パワー
ピストン12は作動しなく、液圧倍力装置2は出力しな
い。また、反力ピストン25の右端25eは、入力軸2
2の段部22aから離隔しているとともに、筒状ストッ
パ部材23のストッパ部23aが筒状突出部10aの先
端10cに当接して反力ピストン25の第1フランジ部
25aのストッパ部25cから離隔し、このストッパ部
25cより前進した位置となっている。
倍力装置2の作動について説明する。 ブレーキペダル
が踏み込まれないブレーキ非操作時には、入力軸22が
前進しなく、制御弁40は前述のように図1ないし図3
に示す非作動状態にある。したがって、動力室31には
アキュムレータからの圧液が供給されないので、パワー
ピストン12は作動しなく、液圧倍力装置2は出力しな
い。また、反力ピストン25の右端25eは、入力軸2
2の段部22aから離隔しているとともに、筒状ストッ
パ部材23のストッパ部23aが筒状突出部10aの先
端10cに当接して反力ピストン25の第1フランジ部
25aのストッパ部25cから離隔し、このストッパ部
25cより前進した位置となっている。
【0026】ブレーキペダルの踏込によりブレーキ操作
が行われると、入力軸22、筒状ストッパ部材23およ
び筒状部材21が前進し、前述のようにボール弁18が
第2弁座21aに着座するとともに第1弁座15cから
離座して、制御弁40が切り換わる。これにより、動力
室31が液圧倍力装置用リザーバから遮断されかつアキ
ュムレータに連通されるので、この動力室31内にアキ
ュムレータからの圧液が導入される。動力室31内に導
入された圧液がパワーピストン12の摺動抵抗およびマ
スタシリンダ3のプライマリリターンスプリング54の
ばね力に打ち勝つ圧力になると、この圧液によりパワー
ピストン12が前進し、液圧倍力装置2が出力する。こ
の液圧倍力装置2の出力でマスタシリンダ3が作動して
マスタシリンダ圧を発生する。
が行われると、入力軸22、筒状ストッパ部材23およ
び筒状部材21が前進し、前述のようにボール弁18が
第2弁座21aに着座するとともに第1弁座15cから
離座して、制御弁40が切り換わる。これにより、動力
室31が液圧倍力装置用リザーバから遮断されかつアキ
ュムレータに連通されるので、この動力室31内にアキ
ュムレータからの圧液が導入される。動力室31内に導
入された圧液がパワーピストン12の摺動抵抗およびマ
スタシリンダ3のプライマリリターンスプリング54の
ばね力に打ち勝つ圧力になると、この圧液によりパワー
ピストン12が前進し、液圧倍力装置2が出力する。こ
の液圧倍力装置2の出力でマスタシリンダ3が作動して
マスタシリンダ圧を発生する。
【0027】動力室31の動力室圧は通路孔32を介し
て一方の系統のホイールシリンダに供給されるととも
に、マスタシリンダ3のマスタシリンダ圧(セカンダリ
側の圧力)が他方の系統のホイールシリンダに供給され
る。更に、動力室31内の圧液は軸方向通路孔41を介
して室42内にも導入され、この室42内の液圧により
弁体19は入力軸22の入力に抗する方向に付勢され
る。
て一方の系統のホイールシリンダに供給されるととも
に、マスタシリンダ3のマスタシリンダ圧(セカンダリ
側の圧力)が他方の系統のホイールシリンダに供給され
る。更に、動力室31内の圧液は軸方向通路孔41を介
して室42内にも導入され、この室42内の液圧により
弁体19は入力軸22の入力に抗する方向に付勢され
る。
【0028】動力室31内の液圧により反力ピストン2
5がスプリング26のばね力に抗してパワーピストン1
2および入力軸22に対して右方へ相対変位されるが、
各ホイールシリンダのロスストロークがあって実質的に
これら各ホイールシリンダがブレーキ力を発生しない作
動初期においては、反力ピストン25の後端25eが入
力軸22の段部22aに当接するまでには至らない。こ
のように、反力ピストン25の右端25eが入力軸22
の段部22aに当接しないので、入力軸22は反力ピス
トン25から何らの力も作用されない。したがって、入
力軸22は、その先端にある筒状ストッパ部材23およ
び筒状部材21の比較的小さな有効受圧面が受ける動力
室31内の液圧による力が作用されるようになり、この
力が反力として運転者に伝えられる。
5がスプリング26のばね力に抗してパワーピストン1
2および入力軸22に対して右方へ相対変位されるが、
各ホイールシリンダのロスストロークがあって実質的に
これら各ホイールシリンダがブレーキ力を発生しない作
動初期においては、反力ピストン25の後端25eが入
力軸22の段部22aに当接するまでには至らない。こ
のように、反力ピストン25の右端25eが入力軸22
の段部22aに当接しないので、入力軸22は反力ピス
トン25から何らの力も作用されない。したがって、入
力軸22は、その先端にある筒状ストッパ部材23およ
び筒状部材21の比較的小さな有効受圧面が受ける動力
室31内の液圧による力が作用されるようになり、この
力が反力として運転者に伝えられる。
【0029】入力軸22の反力が入力軸22の入力に等
しくなると、ボール弁18が第1弁座15cおよび第2
弁座21aのいずれにも着座し、動力室31はアキュム
レータおよび液圧倍力装置用リザーバのいずれからも遮
断される。入力軸22の入力が更に上昇すると、再びボ
ール弁18が第1弁座15cから再び離座し、動力室3
1には更にアキュムレータの圧液が供給され、動力室3
1内の液圧が更に上昇する。以後、ボール弁18が第1
弁座15cに対する着座および離座を繰り返すことによ
り、動力室31内の液圧が入力軸22の入力の上昇にし
たがって、所定の倍力比で連続的に上昇する。
しくなると、ボール弁18が第1弁座15cおよび第2
弁座21aのいずれにも着座し、動力室31はアキュム
レータおよび液圧倍力装置用リザーバのいずれからも遮
断される。入力軸22の入力が更に上昇すると、再びボ
ール弁18が第1弁座15cから再び離座し、動力室3
1には更にアキュムレータの圧液が供給され、動力室3
1内の液圧が更に上昇する。以後、ボール弁18が第1
弁座15cに対する着座および離座を繰り返すことによ
り、動力室31内の液圧が入力軸22の入力の上昇にし
たがって、所定の倍力比で連続的に上昇する。
【0030】各ホイールシリンダのロスストローク中
は、反力ピストン25の右端の25eが入力軸22の段
部22aに当接していないので、動力室31内の液圧が
作用する入力軸22の有効受圧面積が小さく、したがっ
てこのときの倍力比は大きい。このため、液圧倍力装置
2の出力は大きな倍力比で入力軸22の入力に対してき
わめて大きく上昇し、液圧倍力装置2はいわゆるジャン
ピング作用を行うようになる。
は、反力ピストン25の右端の25eが入力軸22の段
部22aに当接していないので、動力室31内の液圧が
作用する入力軸22の有効受圧面積が小さく、したがっ
てこのときの倍力比は大きい。このため、液圧倍力装置
2の出力は大きな倍力比で入力軸22の入力に対してき
わめて大きく上昇し、液圧倍力装置2はいわゆるジャン
ピング作用を行うようになる。
【0031】動力室31内の液圧が更に上昇してパワー
ピストン12が更に前進し、各ホイールシリンダのロス
ストロークが解消すると、各ホイールシリンダがブレー
キ力を発生し、実質的に2ブレーキ系統のブレーキが作
動するようになる。この状態では、上昇した動力室31
内の液圧により反力ピストン25の右端25eが入力軸
22の段部22aに当接し、反力ピストン25は動力室
31内の液圧による付勢力で入力軸22に力を入力軸2
2の入力に対抗するように作用する。したがって、入力
軸22に作用される反力が大きくなり、液圧倍力装置2
の出力は入力軸22の入力に対してロスストローク中よ
りは小さく上昇し、ジャンピング作用が終了する。
ピストン12が更に前進し、各ホイールシリンダのロス
ストロークが解消すると、各ホイールシリンダがブレー
キ力を発生し、実質的に2ブレーキ系統のブレーキが作
動するようになる。この状態では、上昇した動力室31
内の液圧により反力ピストン25の右端25eが入力軸
22の段部22aに当接し、反力ピストン25は動力室
31内の液圧による付勢力で入力軸22に力を入力軸2
2の入力に対抗するように作用する。したがって、入力
軸22に作用される反力が大きくなり、液圧倍力装置2
の出力は入力軸22の入力に対してロスストローク中よ
りは小さく上昇し、ジャンピング作用が終了する。
【0032】以後、液圧倍力装置2は反力が大きくなる
ことから通常の比較的小さな倍力比で入力軸22の入力
を倍力して出力するとともに、動力室31内の液圧がこ
の倍力比に対応した液圧となる。
ことから通常の比較的小さな倍力比で入力軸22の入力
を倍力して出力するとともに、動力室31内の液圧がこ
の倍力比に対応した液圧となる。
【0033】ブレーキペダルを解放してブレーキ作動を
解除すると、入力軸22、筒状ストッパ部材23および
筒状部材21がともに右方へ後退し、前述のように制御
弁40の第2弁座21aがボール弁18から離隔して切
り換わり、動力室31が、貫通孔23b、ストッパ部2
3aとフランジ部15aとの間の隙間、弁座部材15の
軸方向孔15d、ボール弁18と第2弁座21aとの間
の間隙、筒状部材21の軸方向孔21b、入力軸22の
軸方向通路孔33および径方向通路孔34、プラグ10
の環状溝35および径方向通路孔36、プラグ10とハ
ウジング4との間の環状空間37、ハウジング4の軸方
向通路孔38、および排出口39を通って液圧倍力装置
用リザーバに連通し、動力室31内の圧液は液圧倍力装
置用リザーバに排出される。このとき、筒状ストッパ部
材23のストッパ部23aが、反力ピストン25のスト
ッパ部25cに当接するまで、入力軸22が大きく後退
するので、第2弁座21aがボール弁18から大きく離
隔し、制御弁40が大きく開くようになる。したがっ
て、動力室31内の圧液は迅速に排出され、動力室31
内の液圧が低下し、パワーピストン12がマスタシリン
ダ3のプライマリリターンスプリング54によって後退
する。
解除すると、入力軸22、筒状ストッパ部材23および
筒状部材21がともに右方へ後退し、前述のように制御
弁40の第2弁座21aがボール弁18から離隔して切
り換わり、動力室31が、貫通孔23b、ストッパ部2
3aとフランジ部15aとの間の隙間、弁座部材15の
軸方向孔15d、ボール弁18と第2弁座21aとの間
の間隙、筒状部材21の軸方向孔21b、入力軸22の
軸方向通路孔33および径方向通路孔34、プラグ10
の環状溝35および径方向通路孔36、プラグ10とハ
ウジング4との間の環状空間37、ハウジング4の軸方
向通路孔38、および排出口39を通って液圧倍力装置
用リザーバに連通し、動力室31内の圧液は液圧倍力装
置用リザーバに排出される。このとき、筒状ストッパ部
材23のストッパ部23aが、反力ピストン25のスト
ッパ部25cに当接するまで、入力軸22が大きく後退
するので、第2弁座21aがボール弁18から大きく離
隔し、制御弁40が大きく開くようになる。したがっ
て、動力室31内の圧液は迅速に排出され、動力室31
内の液圧が低下し、パワーピストン12がマスタシリン
ダ3のプライマリリターンスプリング54によって後退
する。
【0034】動力室31内の圧液の排出により、一方の
系統のホイールシリンダの圧液も迅速に動力室31を通
って液圧倍力装置用リザーバに排出される。このとき、
他方の系統のホイールシリンダの圧液もマスタシリンダ
3を通してマスタシリンダ用リザーバに排出される。こ
れにより、両ブレーキ系統のブレーキが迅速に解除開始
される。
系統のホイールシリンダの圧液も迅速に動力室31を通
って液圧倍力装置用リザーバに排出される。このとき、
他方の系統のホイールシリンダの圧液もマスタシリンダ
3を通してマスタシリンダ用リザーバに排出される。こ
れにより、両ブレーキ系統のブレーキが迅速に解除開始
される。
【0035】動力室31内の液圧が所定圧に低下する
と、スプリング26のばね力により反力ピストン25が
パワーピストン12および入力軸22に対して相対的に
前進して弁座部材15のフランジ部15aに当接すると
ともに、反力ピストン25の右端25eが入力軸33の
段部22aから離隔する。
と、スプリング26のばね力により反力ピストン25が
パワーピストン12および入力軸22に対して相対的に
前進して弁座部材15のフランジ部15aに当接すると
ともに、反力ピストン25の右端25eが入力軸33の
段部22aから離隔する。
【0036】ブレーキ解除がほぼ終了するまで入力軸2
2が更に後退すると、筒状ストッパ部材23のストッパ
部23aがプラグ10の筒状突出部10aの先端10c
に当接することにより、入力軸22、筒状ストッパ部材
23および筒状部材21の後退が停止し、入力軸22、
筒状ストッパ部材23および筒状部材21はともに後退
限となる。しかしながら、入力軸22、筒状ストッパ部
材23および筒状部材21の後退が停止しても、パワー
ピストン12、反力ピストン25、ボール弁18および
弁座部材15は、ともに更に後退を続ける。このため、
筒状ストッパ部材23のストッパ部23aが反力ピスト
ン25のストッパ部25cから離隔するとともに、ボー
ル弁18が筒状部材21の第2弁座21aに近づいてく
る。
2が更に後退すると、筒状ストッパ部材23のストッパ
部23aがプラグ10の筒状突出部10aの先端10c
に当接することにより、入力軸22、筒状ストッパ部材
23および筒状部材21の後退が停止し、入力軸22、
筒状ストッパ部材23および筒状部材21はともに後退
限となる。しかしながら、入力軸22、筒状ストッパ部
材23および筒状部材21の後退が停止しても、パワー
ピストン12、反力ピストン25、ボール弁18および
弁座部材15は、ともに更に後退を続ける。このため、
筒状ストッパ部材23のストッパ部23aが反力ピスト
ン25のストッパ部25cから離隔するとともに、ボー
ル弁18が筒状部材21の第2弁座21aに近づいてく
る。
【0037】パワーピストン12の後端が図1および図
2に示すプラグ10に当接すると、パワーピストン12
の後退が停止し、パワーピストン12は非作動位置とな
り、これにともないマスタシリンダ3も非作動となっ
て、ブレーキが迅速にかつ完全に解除される。この状態
では、ボール弁18が第2弁座21aにきわめて近づい
てボール弁18と第2弁座21aとの間の間隙がきわめ
て小さくなり、着座寸前となる。したがって、次にブレ
ーキペダルが踏み込まれて入力軸22および筒状部材2
1が前進すると、直ぐに第2弁座21aがボール弁18
に当接して、ボール弁18が第2弁座21aの着座する
とともに第1弁座15cから直ぐに離座する。すなわ
ち、制御弁40の切換作動を行うためのロスストローク
がきわめて小さくなり、ブレーキが迅速に作動する。
2に示すプラグ10に当接すると、パワーピストン12
の後退が停止し、パワーピストン12は非作動位置とな
り、これにともないマスタシリンダ3も非作動となっ
て、ブレーキが迅速にかつ完全に解除される。この状態
では、ボール弁18が第2弁座21aにきわめて近づい
てボール弁18と第2弁座21aとの間の間隙がきわめ
て小さくなり、着座寸前となる。したがって、次にブレ
ーキペダルが踏み込まれて入力軸22および筒状部材2
1が前進すると、直ぐに第2弁座21aがボール弁18
に当接して、ボール弁18が第2弁座21aの着座する
とともに第1弁座15cから直ぐに離座する。すなわ
ち、制御弁40の切換作動を行うためのロスストローク
がきわめて小さくなり、ブレーキが迅速に作動する。
【0038】このようにして、ブレーキ操作時には迅速
にブレーキが作動するとともに、ブレーキ操作解除時に
はブレーキ作動が迅速に解除し、ブレーキ液圧発生装置
1はきわめて応答性のよいものとなる。
にブレーキが作動するとともに、ブレーキ操作解除時に
はブレーキ作動が迅速に解除し、ブレーキ液圧発生装置
1はきわめて応答性のよいものとなる。
【0039】ポンプやアキュムレータ等の液圧源が故障
して、ブレーキ操作時に動力室31にアキュムレータの
圧液が流入されないときは、ブレーキペダルが踏み込ま
れて入力ピストン8が前進すると、前述と同様に筒状部
材21がボール弁18に当接し、このボール弁18を介
して弁体19を前方に押圧する。一方、筒状ストッパ部
材23のストッパ部23aが弁座部材15のフランジ部
15aに当接する。このため、入力軸22が筒状ストッ
パ部材23、弁座部材15、パワーピストン12および
調整部材49を介してプライマリピストン43を直接押
すようになるため、プライマリピストン43が前進して
マスタシリンダ3がマスタシリンダ圧を発生する。この
マスタシリンダ圧が各ホイールシリンダに供給されて、
ブレーキが作動する。こうして、ポンプ故障時にも、2
ブレーキ系統のブレーキ作動が確実に行われるようにな
る。
して、ブレーキ操作時に動力室31にアキュムレータの
圧液が流入されないときは、ブレーキペダルが踏み込ま
れて入力ピストン8が前進すると、前述と同様に筒状部
材21がボール弁18に当接し、このボール弁18を介
して弁体19を前方に押圧する。一方、筒状ストッパ部
材23のストッパ部23aが弁座部材15のフランジ部
15aに当接する。このため、入力軸22が筒状ストッ
パ部材23、弁座部材15、パワーピストン12および
調整部材49を介してプライマリピストン43を直接押
すようになるため、プライマリピストン43が前進して
マスタシリンダ3がマスタシリンダ圧を発生する。この
マスタシリンダ圧が各ホイールシリンダに供給されて、
ブレーキが作動する。こうして、ポンプ故障時にも、2
ブレーキ系統のブレーキ作動が確実に行われるようにな
る。
【0040】このように、この例のブレーキ液圧発生装
置1の液圧倍力装置2によれば、弁座部材15のフラン
ジ部15aに所定数の半径方向の溝15bが形成されて
いるので、例えば急ブレーキ等のようなブレーキペダル
が急激にかつ大きく踏み込まれて入力軸22が急激にか
つ大きく前進した場合等で、ボール弁18が第1弁座1
5cから離座するときに、筒状ストッパ部材23のスト
ッパ部23aが弁座部材15にきわめて接近するかある
いは当接しても、この半径方向の溝15bにより、スト
ッパ部23aと弁座部材15との間に、アキュムレータ
から動力室31への圧液の流路が確保されるようにな
る。すなわち、ボール弁18と第1弁座15cとの間の
隙間から流れてくる圧液はこの溝15bおよびストッパ
部23aの貫通孔23bを通って容易に動力室へ流れる
ようになる。これにより、圧液はストッパ部23aと弁
座部材15との間で絞られることがなく、通常の場合と
同様に遅れずに動力室31へ供給される。したがって、
液圧倍力装置2は作動開始時での作動遅れを防止できる
ようになる。
置1の液圧倍力装置2によれば、弁座部材15のフラン
ジ部15aに所定数の半径方向の溝15bが形成されて
いるので、例えば急ブレーキ等のようなブレーキペダル
が急激にかつ大きく踏み込まれて入力軸22が急激にか
つ大きく前進した場合等で、ボール弁18が第1弁座1
5cから離座するときに、筒状ストッパ部材23のスト
ッパ部23aが弁座部材15にきわめて接近するかある
いは当接しても、この半径方向の溝15bにより、スト
ッパ部23aと弁座部材15との間に、アキュムレータ
から動力室31への圧液の流路が確保されるようにな
る。すなわち、ボール弁18と第1弁座15cとの間の
隙間から流れてくる圧液はこの溝15bおよびストッパ
部23aの貫通孔23bを通って容易に動力室へ流れる
ようになる。これにより、圧液はストッパ部23aと弁
座部材15との間で絞られることがなく、通常の場合と
同様に遅れずに動力室31へ供給される。したがって、
液圧倍力装置2は作動開始時での作動遅れを防止できる
ようになる。
【0041】図5は、本発明の実施の形態の他の例の制
御弁部分を示す拡大断面図である。前述の例では、半径
方向の溝15bが弁座部材15のフランジ部15aの後
面側に形成されているが、この例の液圧倍力装置2で
は、所定数の半径方向の溝23cが筒状ストッパ部材2
3のストッパ部23aの前面側、つまりストッパ部23
aの弁座部材15との対向面側に形成されている。この
例の液圧倍力装置2の他の構成、および作用効果はとも
に前述の例と同じである。
御弁部分を示す拡大断面図である。前述の例では、半径
方向の溝15bが弁座部材15のフランジ部15aの後
面側に形成されているが、この例の液圧倍力装置2で
は、所定数の半径方向の溝23cが筒状ストッパ部材2
3のストッパ部23aの前面側、つまりストッパ部23
aの弁座部材15との対向面側に形成されている。この
例の液圧倍力装置2の他の構成、および作用効果はとも
に前述の例と同じである。
【0042】なお、前述の例の液圧倍力装置2では、入
力軸22と筒状ストッパ部材23とを別部材で形成して
いるが、入力軸22と筒状ストッパ部材23とを単一部
材で形成することもできる。更に、筒状部材21、入力
軸22および筒状ストッパ部材23も単一部材で形成す
ることもできる。
力軸22と筒状ストッパ部材23とを別部材で形成して
いるが、入力軸22と筒状ストッパ部材23とを単一部
材で形成することもできる。更に、筒状部材21、入力
軸22および筒状ストッパ部材23も単一部材で形成す
ることもできる。
【0043】また、前述の例の液圧倍力装置2では、こ
の液圧倍力装置2がセミフルパワーブレーキシステムに
適用されて、動力室圧が一方の系統のホイールシリンダ
に供給されるようになっているが、本発明は、前述の公
開公報に開示されているような、動力室圧が一方の系統
のホイールシリンダに供給されずにパワーピストン12
の作動のためにのみ使用される液圧倍力装置にも適用す
ることができる。
の液圧倍力装置2がセミフルパワーブレーキシステムに
適用されて、動力室圧が一方の系統のホイールシリンダ
に供給されるようになっているが、本発明は、前述の公
開公報に開示されているような、動力室圧が一方の系統
のホイールシリンダに供給されずにパワーピストン12
の作動のためにのみ使用される液圧倍力装置にも適用す
ることができる。
【0044】更に、半径方向の溝15b,23cは、弁
座部材15のフランジ部15aおよび筒状ストッパ部材
23のストッパ部23aのいずれにも形成することもで
きる。その場合、フランジ部15aとストッパ部23a
とが当接したとき、圧液の流路が確保されるように、半
径方向の溝15b,23cがそれぞれ形成されるように
する。
座部材15のフランジ部15aおよび筒状ストッパ部材
23のストッパ部23aのいずれにも形成することもで
きる。その場合、フランジ部15aとストッパ部23a
とが当接したとき、圧液の流路が確保されるように、半
径方向の溝15b,23cがそれぞれ形成されるように
する。
【0045】更に、前述の例の液圧倍力装置2では、反
力ピストン25によりジャンピング特性を有するように
しているが、反力ピストン25は必ずしも必要ではな
く、省略することもできる。更に、本発明の液圧倍力装
置は、ブレーキシステム以外の他の液圧システムにも適
用することができる。
力ピストン25によりジャンピング特性を有するように
しているが、反力ピストン25は必ずしも必要ではな
く、省略することもできる。更に、本発明の液圧倍力装
置は、ブレーキシステム以外の他の液圧システムにも適
用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の液圧倍力装置によれば、弁座部材およびストッパ部材
の少なくとも一方に半径方向の溝を形成しているので、
入力軸が急激に大きく前進した場合等で、弁体が第1弁
座から離座するときに、ストッパ部が弁座部材にきわめ
て接近するかあるいは当接しても、この半径方向の溝に
より、ストッパ部と弁座部材との間に、制御弁から動力
室への圧液の流路を確保できる。これにより、圧液をス
トッパ部と弁座部材との間で絞ることなく、通常の場合
と同様に遅れずに動力室へ供給できるようになる。した
がって、液圧倍力装置の作動開始時での作動遅れを防止
できる。
の液圧倍力装置によれば、弁座部材およびストッパ部材
の少なくとも一方に半径方向の溝を形成しているので、
入力軸が急激に大きく前進した場合等で、弁体が第1弁
座から離座するときに、ストッパ部が弁座部材にきわめ
て接近するかあるいは当接しても、この半径方向の溝に
より、ストッパ部と弁座部材との間に、制御弁から動力
室への圧液の流路を確保できる。これにより、圧液をス
トッパ部と弁座部材との間で絞ることなく、通常の場合
と同様に遅れずに動力室へ供給できるようになる。した
がって、液圧倍力装置の作動開始時での作動遅れを防止
できる。
【図1】 本発明に係る液圧倍力装置の実施の形態の一
例が適用されたブレーキ液圧発生装置の断面図である。
例が適用されたブレーキ液圧発生装置の断面図である。
【図2】 図1に示すブレーキ液圧倍力装置の部分拡大
断面図である。
断面図である。
【図3】 図1に示す制御弁部分の拡大断面図である。
【図4】 図1および図2に示す反力ピストンの詳細断
面図である。
面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の他の例の制御弁部分の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
1…ブレーキ液圧発生装置、2…液圧倍力装置、3…マ
スタシリンダ、12…パワーピストン、15…弁座部
材、15a…フランジ部、15b…半径方向の溝、15
c…第1弁座、16…筒状固定部材、18…ボール弁、
19…弁体、21…筒状部材、21a…第2弁座、22
…入力軸、22a…段部、23…筒状ストッパ部材、2
3a…ストッパ部、23b…貫通孔、23c…半径方向
の溝、25…反力ピストン、27…入力口、31…動力
室、39…排出口、40…制御弁
スタシリンダ、12…パワーピストン、15…弁座部
材、15a…フランジ部、15b…半径方向の溝、15
c…第1弁座、16…筒状固定部材、18…ボール弁、
19…弁体、21…筒状部材、21a…第2弁座、22
…入力軸、22a…段部、23…筒状ストッパ部材、2
3a…ストッパ部、23b…貫通孔、23c…半径方向
の溝、25…反力ピストン、27…入力口、31…動力
室、39…排出口、40…制御弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月5日(2000.1.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山淳一 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自 動車機器株式会社松山工場内 Fターム(参考) 3D048 BB29 CC09 GG00 GG18 QQ08
Claims (1)
- 【請求項1】 液圧源からの圧液が供給される動力室、
操作時に加えられる入力で作動する入力軸、この入力軸
で作動制御されかつ前記動力室への液圧源からの圧液の
供給排出を制御して前記動力室に前記入力軸の入力に応
じた動力室圧を発生させる制御弁、および前記動力室の
動力室圧で作動して出力するパワーピストンを少なくと
も備え、前記制御弁は、前記パワーピストン内に移動可
能に設けられた弁体と、前記パワーピストンに固定され
た弁座部材に設けられ、前記弁体の弁部が着座可能な第
1弁座と、入力軸の先端に設けられた第2弁座とからな
り、前記入力軸の先端部にはストッパ部が前記弁座部材
に対向して設けられており、前記制御弁からの圧液が前
記ストッパ部と前記弁座部材との間の隙間を通って前記
動力室へ流れるようになっている液圧倍力装置におい
て、 前記弁座部材のストッパ部との対向面側および前記スト
ッパ部の前記弁座部材との対向面側の少なくとも一方
に、半径方向の溝が形成されていることを特徴とする液
圧倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10354981A JP2000177573A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 液圧倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10354981A JP2000177573A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 液圧倍力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000177573A true JP2000177573A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18441182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10354981A Pending JP2000177573A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 液圧倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000177573A (ja) |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10354981A patent/JP2000177573A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10147234A (ja) | 液圧ブレーキシステム | |
JP2002308085A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP4111361B2 (ja) | 流体圧倍力装置およびこれを用いたブレーキシステム | |
JP2000177573A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JPH10147233A (ja) | ブレーキ液圧発生装置 | |
JP3821336B2 (ja) | 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム | |
JP3932153B2 (ja) | ブレーキシステム | |
JP3821335B2 (ja) | 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム | |
JP3959578B2 (ja) | 液圧倍力装置における液圧源回路 | |
JP3859346B2 (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP3741531B2 (ja) | 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム | |
JP2001354132A (ja) | ブレーキ増圧マスタシリンダおよびこれを用いたブレーキシステム | |
JP2000177576A (ja) | 液圧発生装置 | |
JP3932152B2 (ja) | ブレーキ液圧倍力システム | |
JP2000177574A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP2000177575A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JPH11192936A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP2001294145A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP2000198435A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP4038637B2 (ja) | 液圧倍力装置における液圧源回路 | |
JP2000318594A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP2000177571A (ja) | マスタシリンダおよびこのマスタシリンダを用いた液圧発生装置 | |
JPH11115727A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP2854421B2 (ja) | 液圧式倍力装置 | |
JP2001010478A (ja) | 液圧倍力装置 |