JPH11191614A - アンチフューズを有する半導体記憶デバイス - Google Patents
アンチフューズを有する半導体記憶デバイスInfo
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Abstract
ないで済む半導体記憶デバイスを提供する。 【解決手段】半導体基板30上に形成された第1のポリ
シリコン薄膜37と、その表面に立設された第2のポリ
シリコン薄膜39とで一方の電極が形成され、その表面
に形成された誘電体薄膜と第2の電極とで記憶セル内の
キャパシタ11が構成された半導体記憶デバイスについ
て、キャパシタ11と同じ構造のアンチフューズ12を
設ける。追加する薄膜が無いので、製造コストが低くて
済み、また、アンチフューズ12の配置も容易である。
第2のポリシリコン薄膜39を立設させず、第1のポリ
シリコン薄膜39表面に形成してアンチフューズ13を
構成してもよい。
Description
いられるアンチフューズにかかり、特に、半導体記憶デ
バイスに適したアンチフューズに関する。
集積度になっており、そのため、一部分の不良回路によ
って半導体デバイス全体が不良品とならないように、予
め冗長回路を設けておき、検査工程で判明した不良回路
を冗長回路に切換える技術が用いられている。
般に、半導体デバイス内に予めフューズを設けておき、
不良回路に対応するフューズにレーザビームを照射して
切断し、フューズの状態によってプログラミングを行
い、実際の動作時に、冗長回路に切換える技術が用いら
れている。
向上により、配線幅が狭くなっているのに対し、レーザ
ビームスポットは小さくできないため、フューズを近接
配置できないという問題がある。
ンチフューズを設けておき、所定電圧を印加すること
で、不良回路に対応するアンチフューズを短絡させ、プ
ログラムを行う技術が注目されている。
例であり、下層の配線211と、その表面に形成された
絶縁性薄膜上の上層配線212とを、それぞれ回路モジ
ュール221、222に接続し、下層配線211と上層
配線212の交差部分をアンチフューズ205とし、不
良回路に対応するアンチフューズ202に所定の絶縁破
壊電圧(5〜20V)を印加し、そのアンチフューズ20
5の下層配線211と上層配線212とで挟まれた部分
の絶縁性薄膜間を破壊し、下層配線211と上層配線2
12とを短絡させ、回路モジュール221、222内の
所望の回路ブロックを下層配線211と上層配線212
にそれぞれ接続させることで、不良回路の救済を行って
いた。
は、シリコン基板250中に形成した拡散層であり、両
端部分を薄膜配線241に接続されており、拡散層25
1上には、絶縁性薄膜であるONO薄膜(オキサイド・
ナイトライド・オキサイド薄膜)253が形成され、該
ONO薄膜253上には、両端を薄膜配線242に接続
されたポリシリコン薄膜252が形成されており、拡散
層251とポリシリコン薄膜252の交差部分でアンチ
フューズ245が構成されている。
面図を図20に示す。アンチフューズ245を短絡させ
る際には、2本の配線241、242間に所定電圧を印
加し、拡散層251とポリシリコン薄膜252間のON
O薄膜253を破壊し、配線241、242間を短絡さ
せている。
フューズでは、レーザビームを用いる必要がないため、
アンチフューズ間を近接配置することができ、チップ占
有面積も小さくて済む。
ーズに比べると、破壊面が半導体デバイスの表面に露出
しないため、破壊面からの水分や不純物の侵入がなく、
高信頼性の半導体デバイスを得ることができる。
ズ205、245を半導体記憶デバイスに用いる場合に
は、記憶セルや周辺回路を形成するためのプロセス工程
とは別個に、アンチフューズ205、245を形成する
ための専用の薄膜が必要になる。そのため、プロセス工
程が増加しコスト高になる。また、用いる薄膜が増加す
る結果、歩留まりが低下するという問題がある。
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、薄膜製造工程の追加を必要としないアンチフュ
ーズを有する半導体記憶デバイスを提供することにあ
る。
に、請求項1記載の発明は、半導体基板に形成された第
1の電極と、前記第1の電極表面に形成された誘電体薄
膜と、前記誘電体薄膜表面に形成された第2の電極とで
構成されたキャパシタを、充電又は放電させるとデータ
の記憶が行えるように構成された半導体デバイスであっ
て、前記第1、第2の電極と前記誘電体薄膜とで構成さ
れたアンチフューズと、前記アンチフューズに直列接続
されたMOSトランジスタとを有し、前記アンチフュー
ズと前記MOSトランジスタとが直列接続された回路
に、前記キャパシタに印加される電圧よりも高電圧の絶
縁破壊電圧を印加し、前記MOSトランジスタを導通さ
せると前記アンチフューズの前記誘電体薄膜が破壊し、
前記第1、第2の電極間が短絡するように構成されたこ
とを特徴とする。
が、前記半導体基板上に形成された第1のポリシリコン
薄膜と、前記第1のポリシリコン薄膜上に形成された第
2のポリシリコン薄膜とを有する場合には、請求項2記
載の発明のように、前記キャパシタと前記アンチフュー
ズの前記第1の電極を、前記第1のポリシリコン薄膜
と、該第1のポリシリコン薄膜上に立設された第2のポ
リシリコン薄膜とで構成させることができる。
が、前記第1のポリシリコン薄膜と、該第1のポリシリ
コン薄膜上に立設された第2のポリシリコン薄膜とで構
成されている場合にも、請求項2記載の発明のように、
前記アンチフューズの前記第1の電極は、前記第1のポ
リシリコン薄膜と該第1のポリシリコン薄膜表面に形成
された前記第2のポリシリコン薄膜とで構成させること
ができる。
れか1項記載の半導体記憶デバイスについては、請求項
4記載の発明のように、前記第2の電極は、金属薄膜で
構成させることができる。
項記載の半導体記憶デバイスについては、請求項5記載
の発明のように、前記アンチフューズと前記MOSトラ
ンジスタとの接続部分には、他のMOSトランジスタの
一端を接続し、該他のMOSトランジスタの他端に前記
絶縁破壊電圧よりも低電圧の電源電圧を印加できるよう
に構成するとよい。
か1項記載の半導体記憶デバイスについては、請求項6
記載の発明のように、前記アンチフューズと前記MOS
トランジスタとの直列接続回路を複数個並列接続し、そ
の複数個のアンチフューズのうち、所望位置のアンチフ
ューズを破壊できるように構成させることができる。
スでは、半導体基板に形成された第1の電極と、前記第
1の電極表面に形成された誘電体薄膜と、誘電体薄膜表
面に形成された第2の電極とでキャパシタを構成させ、
そのキャパシタを充電又は放電させ、データの記憶を行
わせている。
で構成されるアンチフューズと、そのアンチフューズに
直列接続されたMOSトランジスタとを有しており、ア
ンチフューズとMOSトランジスタとが直列接続された
回路に対し、データの記憶を行わせる際に、キャパシタ
に印加される電圧よりも高電圧の絶縁破壊電圧を印加し
た状態でMOSトランジスタを導通させると、アンチフ
ューズ内の誘電体薄膜が破壊するので、前記第1、第2
の電極間が短絡する。不良回路と対応するアンチフュー
ズを短絡させ、冗長回路によって救済されるようにプロ
グラミングしておくと、電気的にプログラミングを行う
ことができる。
いばかりでなく、キャパシタを構成している電極や誘電
体薄膜と同じ電極、同じ誘電体薄膜によってアンチフュ
ーズが構成されているので、アンチフューズ専用の薄膜
を追加する必要がなく、プロセス工程の増加によるコス
ト増もない。
基板上に形成された第1のポリシリコン薄膜と、その第
1のポリシリコン薄膜上に形成された第2のポリシリコ
ン薄膜とを有しており、記憶セル内のキャパシタの第1
の電極が、第1のポリシリコン薄膜と、該第1のポリシ
リコン薄膜上に立設された第2のポリシリコン薄膜とで
構成されている。この場合、アンチフューズについて
も、キャパシタと同様に、第1の電極を、第1のポリシ
リコン薄膜と、該第1のポリシリコン薄膜上に立設され
た第2のポリシリコン薄膜とで構成させると、キャパシ
タとアンチフューズとが同じ構造になるので、アンチフ
ューズの設計や配置が容易になる。
リシリコン薄膜上に立設された第2のポリシリコン薄膜
を有している場合であっても、アンチフューズの第1の
電極を、第1のポリシリコン薄膜と、その第1のポリシ
リコン薄膜表面に形成された第2のポリシリコン薄膜と
で構成させると、アンチフューズをキャパシタよりも小
さくすることができる。この場合、誘電体薄膜と第1の
ポリシリコン薄膜とは接触していない。
の電極は、ポリシリコン薄膜で構成してもよいが、金属
薄膜で構成すると低抵抗になって都合がよい。
には、アンチフューズと直列接続されたMOSトランジ
スタを導通させ、アンチフューズに絶縁は解電圧を印加
し、誘電体薄膜を破壊させるが、アンチフューズとMO
Sトランジスタとの接続部分に、他のMOSトランジス
タの一端を接続し、他端に絶縁破壊電圧よりも低電圧の
電源電圧を印加し、アンチフューズの短絡前は、そのM
OSトランジスタをオンさせておくと、アンチフューズ
と直列接続されたMOSトランジスタがオフからオンに
転じる際に、高電圧の絶縁破壊電圧が印加されないの
で、MOSトランジスタが劣化したり破壊されたりする
ことがない。
ンジスタを直列接続した回路を並列接続してアンチフュ
ーズアレイを構成させ、所望位置のアンチフューズを破
壊できるようにしておくと、アドレスを示す信号によっ
てアンチフューズの短絡と、冗長回路への切替を行うこ
とができるので、回路構成が簡単になる。
デバイスを、その製造工程と共に説明する。図1〜図1
4は、その製造工程の第一例であり、各図1〜図14の
(an)〜(cn)は、シリコン基板30に形成される同一半
導体記憶デバイス中の異なる領域を示している。図1〜
図14の(an)はデータの記憶に用いられる記憶セル領
域、(bn)は記憶セル構造のアンチフューズ領域、(cn)
は縮小構造のアンチフューズ領域を示している。
ン基板30表面に、ロコス酸化膜31とゲート酸化膜3
2とが形成されており、パターニングされたポリシリコ
ン薄膜から成るワード線33と、該ワード線33表面の
シリコン酸化膜35とが、ゲート酸化膜32上に設けら
れ、シリコン酸化膜36が全面成膜されている。
図示しない拡散層と、ゲート酸化膜32と、ワード線3
3とでnチャネルMOSトランジスタ14が形成されて
おり(図1(a1))、アンチフューズ領域では、異なる導
電型の拡散層によってpチャネルMOSトランジスタ1
5が形成されている(図1(b1)、(c1))。
ターニングしたレジスト膜81を形成し、エッチングに
より、レジスト膜81に形成された窓部82底面に露出
したシリコン酸化膜36を除去する。その際、シリコン
酸化膜36底面にあるとゲート酸化膜32も一緒に除去
され、シリコン基板30表面が露出する(図1(a2)〜
(c2))。
ン酸化膜36で覆われており、レジスト膜81を除去し
た後、第1のポリシリコン薄膜37を全面成膜すると、
第1のポリシリコン薄膜37はワード線33と電気的に
絶縁した状態でシリコン基板30と電気的に接続される
(図2(a3)〜(c3))。
38を堆積し(図2(a4)〜(c4))、該窒化物38表面に
パターニングしたレジスト膜83を形成する。
ーズ領域では、シリコン酸化膜36を除去した部分をレ
ジスト膜83によって保護し、他の部分に窓部84を形
成し、他方、縮小構造のアンチフューズ領域では全面に
窓部84を形成し、窓部84底面に露出した窒化物38
をエッチングすると、第1のポリシリコン薄膜37がス
トッパとなり、窒化物38がパターニングされる。
のアンチフューズ領域では、窒化物38は島状に点在
し、縮小構造のアンチフューズ領域では窒化物38は全
部除去される(図3(a5)〜(c5))。
のポリシリコン薄膜39を形成すると、島状に点在する
窒化物38の表面と側面とが第2のポリシリコン薄膜3
9で覆われる(図3(a6)、(b6))。このとき、縮小構造
のアンチフューズ領域では、第2のポリシリコン薄膜3
8は第1のポリシリコン薄膜37表面に形成される(図
3(c6))。
85を形成し、縮小構造のアンチフューズ領域の全面を
保護し(図4(c7))、記憶セル領域と記憶セル構造のア
ンチフューズ領域上は窓部86を形成し、第2のポリシ
リコン薄膜39を露出させる。
憶セル領域及び記憶セル構造のアンチフューズ領域で
は、シリコン酸化膜36上の第1、第2のポリシリコン
薄膜37、39が深さ方向にエッチングされ、シリコン
酸化膜36表面と窒化物38表面が露出する(図4
(a7)、(b7))。
リシリコン薄膜37が残り、側面には、第2のポリシリ
コン薄膜39が第1のポリシリコン薄膜37と接した状
態で残る。その状態でレジスト膜85を除去し、次いで
窒化物38を除去した後、表面にパターニングしたレジ
スト膜87を形成する。
憶セル構造のアンチフューズ領域を保護し(図4(a8)、
(b8))、レジスト膜87に形成した窓部88により、縮
小構造のアンチフューズ領域の第2のポリシリコン薄膜
39を露出させ、第2のポリシリコン薄膜39と第1の
ポリシリコン薄膜37とをこの順にエッチングすると、
縮小構造のアンチフューズ領域ではシリコン酸化膜36
が露出する(図4(c8))。
域及び記憶セル構造のアンチフューズ領域に、窒化物3
8側面に形成された第2のポリシリコン薄膜39が第1
のポリシリコン薄膜37上に立設された状態になる(図
5(a9)、(b9))。他方、縮小構造のアンチフューズ領
域では、第1のポリシリコン薄膜37上に第2のポリシ
リコン薄膜39が積層された状態になる。
は、プレート電極に金属膜を使用する場合であり、図5
(a9)〜(c9)の状態から表面に金属薄膜41を形成する
と、記憶セル領域及び記憶セル構造のアンチフューズ領
域では、第1のポリシリコン薄膜37表面と、シリコン
酸化膜36表面と、第1のポリシリコン薄膜37上に立
設した第2のポリシリコン薄膜39表面とが、その金属
薄膜41によって覆われる(図6(a10)、(b10))。
のポリシリコン薄膜37表面に積層された第2のポリシ
リコン薄膜39表面とシリコン酸化膜36表面とが金属
薄膜41によって覆われる(図6((c10)))。そして、そ
の状態で熱処理を行うと、第1のポリシリコン薄膜3
7、又は第2のポリシリコン薄膜39と金属薄膜41と
が接触した部分が低抵抗化される。
し、誘電体薄膜と金属薄膜とをこの順で全面成膜し、そ
の誘電体薄膜と金属薄膜とから成る積層膜42を形成す
る(図6(a11)〜(c11))。
アンチフューズ領域では、第2のポリシリコン薄膜39
が第1のポリシリコン薄膜37に接続された状態で立設
されており、従って、積層膜42は、第1のポリシリコ
ン薄膜37表面とシリコン酸化膜36表面に形成される
他、立設された第2のポリシリコン薄膜39の表面周囲
にも形成される。
は、積層膜42は第2のポリシリコン薄膜39表面とシ
リコン酸化膜36表面に形成され、第2のポリシリコン
薄膜39底面にある第1のポリシリコン薄膜37とは接
触しない。
ジスト膜91を形成し、窓部92底面に露出した積層膜
42をエッチング除去し、積層膜42間を分離させ、プ
レート配線を形成する。プレート配線の形成により、記
憶セル領域では、第1、第2のポリシリコン薄膜37、
39が一方の電極、積層膜42中の金属薄膜が他方の電
極となったデータ記憶用のキャパシタ11が形成される
(図7(a12))。そのキャパシタ11の二個の電極間は、
積層膜42中の誘電体薄膜で絶縁されている。記憶セル
構造のアンチフューズ領域でも、そのキャパシタ11と
同じ構造のアンチフューズ12が形成される(図7
(b12))。
は、第2のポリシリコン薄膜39(及びその底面に位置
する第1のポリシリコン薄膜37)が一方の電極、積層
膜42中の金属薄膜が他方の電極となったアンチフュー
ズ13が形成される(図7(c12))。
面にシリコン酸化膜44を堆積すると、キャパシタ11
とアンチフューズ12、13内はシリコン酸化膜44で
充填される(図7(a13)〜(c13))。
レジスト膜93を形成し、記憶セル領域の各キャパシタ
11間に窓部94を形成する。次いで、窓部94底面に
露出したシリコン酸化膜44をエッチングすると、該シ
リコン酸化膜44の下層のシリコン酸化膜36とゲート
酸化膜32も一緒にエッチング除去され、底面にシリコ
ン基板30表面が露出した孔94'が形成される(図8
(a14))。このとき、アンチフューズ側には窓部94を
形成せず、レジスト膜93によって保護し、孔94'は
形成しない(図8(b14)、(c14))。
化膜44上に第3のポリシリコン薄膜から成るコンタク
ト配線45を形成すると、孔94'内がそのコンタクト
配線45によって充填される(図9(a15)〜(c15))。
を行うと、孔94'内のコンタクト配線45は残り、シ
リコン酸化物44表面のコンタクト配線45は除去され
る(図9(a16)〜(c16))。
ニングしたレジスト膜95を形成し、アンチフューズ領
域に設けられた窓部96の底面に露出したシリコン酸化
膜44をエッチングすると、孔96'が形成される(図9
(b17)、(c17))。この孔96'底面にはシリコン基板3
0又は積層膜42が露出している。このとき、キャパシ
タ11側は、レジスト膜95によって全面を保護してお
く(図9(a17))。
44表面を露出させた状態で金属薄膜46を全面成膜す
ると、孔96'内がその金属薄膜46で充填される(図1
0(a18)〜(c18))。
れた金属薄膜46をエッチング除去すると、アンチフュ
ーズ領域側では、孔96'内に充填された金属薄膜46
によって、シリコン基板30と接続されたコンタクト配
線461と、積層膜42に接続されたコンタクト配線4
62とが形成される(図10(b19)、(c19))。記憶セル
領域側では、シリコン基板30に接続されたコンタクト
配線45上に金属薄膜46残渣が残る(図10(a19))。
コン酸化膜44表面に配線用の金属薄膜47を形成する
と、アンチフューズ領域のコンタクト配線461、462
と配線用の金属薄膜47とが接続される(図11
(b20)、(c20))。記憶セル領域のコンタクト配線45
は、金属薄膜46残渣を介して接続される(図11
(a20))。
ニングしたレジスト膜97を形成し、その金属薄膜47
の不要部分をエッチング除去し、ビット線48、4
81、482を形成する(図11(a21)〜(c21))。
8とデータ記憶用のキャパシタ11の一方の電極(第
1、第2のポリシリコン薄膜37、39)とが、金属薄
膜46、ポリシリコン薄膜45、nチャネルMOSトラ
ンジスタ14を介して接続される。キャパシタ11の他
方の電極(積層膜42側)は、動作時にグラウンド電位が
印加されるパッドに接続される。なお、一つのビット線
48には、複数のキャパシタ11が接続される。
一方のビット線481とアンチフューズ12の一方の電
極とが、コンタクト配線461とpチャネルMOSトラ
ンジスタ15とを介して接続される。また、他方のビッ
ト線482とアンチフューズ12の他方の電極とが、コ
ンタクト配線462を介して接続される。
は、一方のビット線481とアンチフューズ13の一方
の電極とが、コンタクト配線461、pチャネルMOS
トランジスタ15を介して接続され、また、他方のビッ
ト線482と第2の電極とが、コンタクト配線462を介
して接続される。これらビット線48、481、482は
半導体記憶デバイス中の内部回路に接続される。
コン酸化膜49を堆積する(図12(a)22)〜(c22))。
次いで、金属薄膜から成る配線とシリコン酸化膜から成
る層間絶縁膜を順次積層させ、各回路間を接続すると、
半導体記憶デバイスが形成される。記憶セル領域では、
キャパシタ11と、そのキャパシタ11に直列接続され
たnチャネルMOSトランジスタ14によって記憶セル
が構成され、アンチフューズ領域では、アンチフューズ
12、13と、そのアンチフューズ12、13に直列接
続されたpチャネルMOSトランジスタ15によってア
ンチフューズ回路が構成される。
2側)をグラウンド電位に接続し、ワード線36によっ
てnチャネルMOSトランジスタ14を導通させ、ビッ
ト線48をキャパシタ11の一方の電極に接続せると、
ビット線48を介してキャパシタ11が充放電し、デー
タの入出力を行うことができる。
OSトランジスタ15で構成されたアンチフューズ回路
を、図15(a)の等価回路図に示す。この図5(a)の等
価回路図では、アンチフューズ12、13の一方の電極
はpチャネルMOSトランジスタ15のソース端子に接
続されており、他方の電極は高電圧の絶縁破壊電圧HV
が印加され、pチャネルMOSトランジスタ15のドレ
イン端子はグラウンド電位GNDに接続されるように構
成されている。pチャネルMOSトランジスタ15がオ
フしている状態で絶縁破壊電圧HVが印加されると、ア
ンチフューズ12、13の二個の電極の電圧は、共に絶
縁破壊電圧HVになる。
スタ15のゲート端子(ワード線33)をグラウンド電位
GNDにし、pチャネルMOSトランジスタ15をオン
させると、アンチフューズ12、13の二個の電極間
に、絶縁破壊電圧HVが印加される。
前後であり、この半導体記憶デバイスでは、通常の動作
状態では電源電圧VDDは7Vに設定されている。従っ
て、絶縁破壊電圧HVを15V程度に設定しておくと、
pチャネルMOSトランジスタ15のオンにより、アン
チフューズ12、13の誘電体薄膜に絶縁破壊電圧HV
が印加され、誘電体薄膜が破壊され、二個の電極間が短
絡する。
後、その半導体記憶デバイスを使用する際、絶縁破壊電
圧HVに替え、電源電圧VDDを用い、アンチフューズ1
2、13の第2の電極に電源電圧VDDを印加する。
15をオンさせると、短絡しているアンチフューズ1
2、13では、ソース端子に電源電圧VDDが現れ、短絡
していないアンチフューズ12、13では、ソース端子
にグラウンド電位GNDが現れる。従って、pチャネル
MOSトランジスタ15のソース端子の電圧を検出する
と、アンチフューズ12、13が切断されているか否か
を識別することができる。
スタ15に替え、記憶セル領域のnチャネルMOSトラ
ンジスタ14と同じ構造のnチャネルMOSトランジス
タ14'を用いた場合である。nチャネルMOSトラン
ジスタ14'のゲート端子がグラウンド電位GNDから
電源電圧VDDに転じると、nチャネルMOSトランジス
タ14'がオン状態になり、アンチフューズ12、13
の誘電体薄膜が破壊され、二個の電極間が短絡する。こ
のアンチフューズ回路では、nチャネルMOSトランジ
スタ14'のドレイン端子の電圧を検出すると、アンチ
フューズ12、13が短絡しているか否かを判断するこ
とができる。
ズ回路では、1個のMOSトランジスタ15、14'を
用いてアンチフューズ12、13を短絡させていたが、
その場合、誘電体薄膜を破壊する前は、MOSトランジ
スタ15、14'のアンチフューズ12、13に接続さ
れた方の電極も絶縁破壊電圧HVになってしまい、例え
ば図15(a)のアンチフューズ回路では、pチャネルM
OSトランジスタ15をオンさせる際に、ゲート端子
(ワード線33)をグラウンド電位GNDに接続した瞬
間、ゲート酸化膜32のソース端子側の部分に、絶縁破
壊電圧HVが印加されてしまう。
が印加される時間は、pチャネルMOSトランジスタ1
5が完全にオンするまでの僅かな時間であるが、絶縁破
壊電圧HVは、アンチフューズ12、13を確実に破壊
できる電圧に設定されているため、ゲート酸化膜32が
破壊してしまうことがある。
縁破壊電圧HVよりも低い電源電圧VDDを用意し、pチ
ャネルMOSトランジスタ15のソース端子を、他のp
チャネルMOSトランジスタ16を介して電源電圧VDD
に接続しており、アンチフューズ12、13に直列接続
されたpチャネルMOSトランジスタ15がオフ状態に
あるときは、他のpチャネルMOSトランジスタ16を
オン状態にし、pチャネルMOSトランジスタ15のソ
ース端子を電源電圧VDDにクランプしており、従って、
アンチフューズ12、13は、HV−VDDの電圧にプリ
チャージされている。
タ15をオン状態、他のpチャネルMOSトランジスタ
16をオフ状態にすると、pチャネルMOSトランジス
タ15のソース端子には、絶縁破壊電圧HVを印加させ
ずにアンチフューズ12、13の誘電体薄膜に絶縁破壊
電圧HVを印加することができる。従って、pチャネル
MOSトランジスタ15のゲート酸化膜32を破壊させ
ずに、アンチフューズ12、13を短絡させることがで
きる。
チャネルMOSトランジスタ14'のドレイン端子をp
チャネルMOSトランジスタ16を介して電源電圧VDD
に接続し、nチャネルMOSトランジスタ14'に絶縁
破壊電圧HVが印加されないようにしたものである。こ
の場合もnチャネルMOSトランジスタ14'のドレイ
ン端子は電源電圧VDDでクランプさせ、ゲート酸化膜が
破壊することがないようにしている。
けて不良回路救済のプログラミングを行う場合を説明す
る。図16に示した回路では、1個のアンチフューズ1
2、13に、3個のpチャネルMOSトランジスタQ1
〜Q3が直列に接続されており、各pチャネルMOSト
ランジスタQ1〜Q3が全部オン状態になると、アンチフ
ューズ12、13が短絡するように構成されている。
のゲート端子には、信号S1〜S3が個別に入力されてお
り、各信号S1〜S3の組合せが全てローの場合に全部の
pチャネルMOSトランジスタQ1〜Q3が導通し、アン
チフューズ12、13が短絡する。他方、信号S1〜S3
のうち、一個でもハイのものがあと、アンチフューズ1
2、13は短絡しない。
信号S1〜S3を入力し、図示しないアンチフューズを含
め、所望位置のアンチフューズ12、13を短絡させた
後、アンチフューズ12、13に印加する電圧を絶縁破
壊電圧HVから電源電圧VDDに替える。すると、アンチ
フューズ11、12が短絡していなければ、後段のトラ
ンスファーゲートGとインバータInvにグラウンド電
位GNDが出力される。他方、短絡している場合には電
源電圧VDDが出力される。
vにグラウンド電位GNDが出力された場合は、トラン
スファーゲートGは、入力信号B1、B2のうち、一方の
信号B1を出力し、電源電圧VDDが出力された場合に
は、他方の信号B2を出力するように構成されている。
一方の信号B1が出力された場合には、このアンチフュ
ーズ12、13に対応する回路は良品であると判断し、
冗長回路による救済は行わず、そのまま動作させる。他
方の信号B2が出力された場合には、アンチフューズ1
2、13は短絡されており、対応する回路は不良品であ
ると判断し、冗長回路を動作させる。このように、トラ
ンスファーゲートGからの出力に従って冗長回路による
救済を行えば、冗長回路が不足しない限り半導体記憶デ
バイスが不良になることはない。
チャネルMOSトランジスタQAとを直列接続した回路
を8個並列接続し、1セットのフューズアレイ18を構
成した場合であり、この図17では、8セットのフュー
ズアレイ181〜188が並列接続され、アンチフューズ
12、13がマトリックス状に配置されている。
た8個のpチャネルMOSトランジスタQAは、ソース
端子がアンチフューズ12、13に接続され、ドレイン
端子が共通の信号線L1〜L8にそれぞれ接続されてお
り、その信号線L1〜L8は、それぞれpチャネルMOS
トランジスタQB1〜QB8を介してグラウンド電位GND
に接続されている。
OSトランジスタQB1〜QB8は、信号B1〜B8で個別に
オン・オフするように構成されており、他方、1セット
中の8個のpチャネルMOSトランジスタQAは、信号
T1〜T8で個別にオン・オフするように構成されてい
る。
組合せると、所望位置のアンチフューズ12、13を特
定できるアドレス信号を構成することができるので、動
作試験を行う際に、各フューズアレイ181〜188内の
一端に絶縁破壊電圧HVを印加した状態で不良回路に対
応するアドレス信号を入力すると、各フューズアレイ1
81〜188内で、その不良回路に対応した位置のアンチ
フューズ12、13を短絡させることができる。
88に印加する電圧を絶縁破壊電圧HVから電源電圧V
DDに変更しておくと、フューズアレイ181〜188に不
良回路を示すアドレス信号が入力されたときに、短絡さ
れたアンチフューズ12、13によって信号線L1〜L8
が電源電圧VDDに接続され、信号線L1〜L8から電源電
圧VDDが出力されるので、逆に、信号線L1〜L8の状態
によって、そのアドレス信号が示す回路が、不良か良品
かを判断することができる。
フューズ12、13の短絡を行うと、不良回路の救済を
自動的に行うことができるので、半導体記憶デバイスの
内部回路を簡略化することができる。
チフューズ12、13は、一方の電極を第1、第2のポ
リシリコン薄膜37、39で構成し、他方の電極を積層
膜42中の金属薄膜で構成したが、以下に説明する製造
工程の第二例により、金属薄膜ではなく、ポリシリコン
薄膜を用いることができる。
コン薄膜37上に第2のポリシリコン薄膜39を立設さ
せるまでは上記第一例と同じ工程であり(図1〜図5)、
その状態から表面に、誘電体薄膜とポリシリコン薄膜と
をこの順で全面成膜し、その誘電体薄膜とポリシリコン
薄膜とから成る積層膜52を形成する(図13(a10)〜
(c10))。
レジスト膜91を形成し、窓部92の底面に露出した積
層膜52をエッチング除去し、積層膜52を分離させて
プレート配線を形成する。記憶セル領域では、第1、第
2のポリシリコン薄膜37、39を一方の電極とし、積
層膜52中のポリシリコン薄膜を他方の電極とし、その
二個の電極間が積層膜52中の誘電体薄膜で絶縁された
データ記憶用のキャパシタ11'が形成される(図13
(a11))。また、記憶セル構造のアンチフューズ領域で
は、キャパシタ11'と同じ構造のアンチフューズ12'
が形成される(図13(b11))。
は、第2のポリシリコン薄膜39と、その底面に位置す
る第1のポリシリコン薄膜37とが一方の電極となり、
積層膜52中のポリシリコン薄膜が他方の電極となった
アンチフューズ13'が形成される(図13(c11))。
述の第一例の製造工程と同様の製造工程を経てビット線
48、481、482を形成し、その表面にシリコン酸化
膜49を形成する。次いで、層間配線と層間絶縁膜とを
積層し、半導体記憶デバイスを構成させる。このアンチ
フューズ12'、13'も、直列接続したpチャネルMO
Sトランジスタ15によって絶縁破壊電圧HVを印加し
て短絡させる。
では、データの記憶に用いられるキャパシタ11、1
1'と構造が同じなので、半導体記憶デバイスの設計や
配置が容易になる。また、縮小構造のアンチフューズ1
3、13'を用いれば、構造が簡単になるので、キャパ
シタよりも信頼性の高いアンチフューズを得ることがで
きる。
アンチフューズを用いて不良回路の救済を行えるので、
レーザビームを用いず、電気的にプログラムを行うこと
ができる。アンチフューズを形成する際に記憶セル内の
キャパシタと同じ薄膜を用いることができるので、製造
工程が簡略化される。アンチフューズをキャパシタと同
じ構造にすれば、配置が容易である。また、縮小構造の
アンチフューズを用いれば、半導体記憶デバイスの面積
を縮小化することができる。
記憶デバイスの製造工程の第一例を説明するための図
するための図
するための図
するための図
説明するための図
説明するための図
説明するための図
説明するための図
を説明するための図
を説明するための図
スの製造工程の第二例を説明するための図
を説明するための図
図
のアンチフューズを短絡させる回路の一例
例
の例
3'……アンチフューズ 14'、15……MOSトランジスタ 16……他の
MOSトランジスタ 30……半導体基板 37……第1のポリシリコン薄
膜 39……第2のポリシリコン薄膜 HV……絶縁破壊電圧 VDD……電源電圧
Claims (6)
- 【請求項1】半導体基板に形成された第1の電極と、 前記第1の電極表面に形成された誘電体薄膜と、 前記誘電体薄膜表面に形成された第2の電極とで構成さ
れたキャパシタを、充電又は放電させるとデータの記憶
が行えるように構成された半導体デバイスであって、 前記第1、第2の電極と前記誘電体薄膜とで構成された
アンチフューズと、 前記アンチフューズに直列接続されたMOSトランジス
タとを有し、 前記アンチフューズと前記MOSトランジスタとが直列
接続された回路に、前記キャパシタに印加される電圧よ
りも高電圧の絶縁破壊電圧を印加し、 前記MOSトランジスタを導通させると前記アンチフュ
ーズの前記誘電体薄膜が破壊し、前記第1、第2の電極
間が短絡するように構成されたことを特徴とする半導体
記憶デバイス。 - 【請求項2】前記半導体基板上に形成された第1のポリ
シリコン薄膜と、 前記第1のポリシリコン薄膜上に形成された第2のポリ
シリコン薄膜とを有する請求項1記載の半導体記憶デバ
イスであって、 前記キャパシタと前記アンチフューズの前記第1の電極
は、前記第1のポリシリコン薄膜と、該第1のポリシリ
コン薄膜上に立設された第2のポリシリコン薄膜とで構
成されたことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶デ
バイス。 - 【請求項3】前記半導体基板上に形成された第1のポリ
シリコン薄膜と、 前記第1のポリシリコン薄膜上に形成された第2のポリ
シリコン薄膜とを有する請求項1記載の半導体記憶デバ
イスであって、 前記キャパシタの前記第1の電極は、前記第1のポリシ
リコン薄膜と、該第1のポリシリコン薄膜上に立設され
た第2のポリシリコン薄膜とで構成され、 前記アンチフューズの前記第1の電極は、前記第1のポ
リシリコン薄膜と、該第1のポリシリコン薄膜表面に形
成された前記第2のポリシリコン薄膜とで構成されたこ
とを特徴とする半導体記憶デバイス。 - 【請求項4】前記第2の電極は、金属薄膜で構成された
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項
記載の半導体記憶デバイス。 - 【請求項5】前記アンチフューズと前記MOSトランジ
スタとの接続部分には、他のMOSトランジスタの一端
が接続され、該他のMOSトランジスタの他端には前記
絶縁破壊電圧よりも低電圧の電源電圧を印加できるよう
に構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の
いずれか1項記載の半導体記憶デバイス。 - 【請求項6】前記アンチフューズと前記MOSトランジ
スタとの直列接続回路が複数個並列接続され、前記複数
個のアンチフューズのうち、所望位置のアンチフューズ
を破壊できるように構成されたフューズアレイを有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項
記載の半導体記憶デバイス。
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