JPH11190267A - スタータ保護装置 - Google Patents
スタータ保護装置Info
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- JPH11190267A JPH11190267A JP9359484A JP35948497A JPH11190267A JP H11190267 A JPH11190267 A JP H11190267A JP 9359484 A JP9359484 A JP 9359484A JP 35948497 A JP35948497 A JP 35948497A JP H11190267 A JPH11190267 A JP H11190267A
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Abstract
し、オルタネ−タ等からの配線が不要である標準化、小
型化が可能なスタ−タ保護装置を得る。 【解決手段】 エンジンを始動するためのスタ−タ
(2)を保護するために所定の条件下でスタ−タ補助ス
イッチ(5)を開状態として、スタ−タ(2)を非作動
状態とするスタ−タ保護装置であって、キースイッチ
(6)の投入で閉成してスタータ補助スイッチ(5)を
閉状態とするスイッチ回路(716)と、キ−スイッチ
(6)の投入と同時に動作を開始するタイマ回路(71
5)と、キースイッチ(6)の投入解除と同時に動作を
開始するタイマ回路(710)とを備え、第1および第
2のタイマ回路の出力に基づいてスイッチ回路(71
6)の開閉を制御する。
Description
通電およびエンジンまたはスタ−タの惰性回転時のスタ
−タ飛び込みを防止してスタ−タを保護するようにした
スタ−タ保護装置に関するものである。
は、キ−スイッチのスタ−トスイッチオンの操作により
始動し、エンジンが着火され始動する。エンジンが着火
され始動した後キ−スイッチのスタ−トスイッチオフの
操作によりスタ−タは停止する。このとき、キ−スイッ
チの戻り不良等の要因のためにスタ−トスイッチオフが
操作されずエンジンが着火された後もスタ−タが動作し
ているとスタ−タは熱的に損傷を受ける。また、キ−ス
イッチのスタ−トスイッチオンしたときエンジンが即着
火せず一度キ−スイッチのスタ−トスイッチオフした
後、即スタ−トスイッチオンすると、エンジンまたはス
タ−タの惰性回転中にスタ−タは始動することになりエ
ンジンのリングギヤおよびスタ−タを傷めることにな
る。そのため、エンジンの回転数をオルタネ−タの発電
電圧等を利用してエンジンの始動状態を検出し、スタ−
タを保護するスタ−タ保護装置等が従来使用されてい
る。
装置を示す構成図である。図において、車載用バッテリ
1の両端にはスタータ2が接続され、このスタータ2は
主スイッチ3とモータ4からなる。主スイッチ3はコイ
ル3a,3bと接点3cを有し、接点3cの一端はバッ
テリ1の正極側に接続され、他端はモータ4を介してバ
ッテリ1の負極側に接続される。コイル3aおよび3b
は直列接続されてモータ4の両端に並列接続され、コイ
ル3aおよび3bの共通接続点がスタータ補助スイッチ
5の接点5bを介してバッテリ1の正極側およびキース
イッチ6の可動端子に接続される。キースイッチ6はO
FF端子,IG端子(ON端子),ST端子の固定端子
と可動端子を有し、可動端子はバッテリ1の正極側に接
続される。
タ2を保護するスタータ保護装置7は、オルタネータ8
のエンジン回転に応じて発生する交流電圧の周波数を直
流電圧に変換する周波数−電圧変換器(以下、F−V変
換器という)701と、その出力電圧が反転入力端子に
供給され、非反転入力端子に予め印加されている所定値
と比較する比較器702とを備える。この比較器702
の所定値は分圧抵抗器703および704で設定され
る。比較器702の出力端子は出力トランジスタ705
のベースに接続される。
6のIG端子に接続された電源回路706と、この電源
回路706より電源が与えられるタイマ回路710を備
える。電源回路706からの電源は、またF−V変換器
701と比較器702にも与えられるようになされてい
る。電源回路706の出力側には平滑用のコンデンサ7
07が接続される。タイマ回路710の入力側には主ス
イッチ3と補助スイッチ5の共通接続点がインバータ7
08を介して接続され、またその共通接続点は抵抗器7
09を介して接地される。タイマ回路710の出力側は
インバータ711を介して出力トランジスタ705のベ
ースに接続されると共に抵抗器712を介してキースイ
ッチ6のIG端子に接続される。出力トランジスタ70
5のコレクタは並列接続の補助スイッチ5のコイル5a
およびダイオード713をそれぞれ介してキースイッチ
6のST端子に接続され、そのエミッタは接地される。
ダイオード713は出力トランジスタ705がオフした
とき、補助スイッチ5のコイル5aに発生するサージ電
圧を抑制するためのいわゆるフライホィールダイオード
である。
チ6をIG端子側に投入すると、バッテリ1の電圧がス
タータ保護装置7の電源回路706に印加されると共
に、出力トランジスタ705のベースに印加され、出力
トランジスタ705が導通可能状態となる。次に、キー
スイッチ6をST端子側に投入すると、スタータ補助ス
イッチ5のコイル5aおよび出力トランジスタ705を
通してバッテリ1から電流が流れ、これにより補助スイ
ッチ5のコイル5aが付勢され、その接点5bが閉成す
る。接点5bが閉成したことにより、スタータ2の主ス
イッチ3のコイル3aが給電されその接点3cが閉成
し、バッテリ1の電圧がスタータ2のモータ4に印加さ
れ、モータ4が回転をし始め、エンジン(図示せず)を
始動する。
8は発電を開始し、F−V変換器701の入力であるオ
ルタネータ8の交流電圧の周波数は、エンジン回転数の
上昇と共に増加し、F−V変換器701の出力も、入力
に比例して増加する。エンジン回転数がスタータ切り離
し回転数に達すると、F−V変換器701の出力は所定
値を越え、比較器702は導通状態、つまりその出力の
レベルがローレベル“L”に切り換わる。これにより、
出力トランジスタ705がオフとなり、補助スイッチ5
のコイル5aが消勢状態となり、その接点5bが開き、
スタータ2の主スイッチ3への給電が停止してスタータ
2のモータ4が停止し、スタータ2はエンジンから切り
離され、連続通電が防止される。
F端子からIG端子、ST端子と切り換えて出力トラン
ジスタ705をオンし、スタータ2のモータ4を回転さ
せてエンジンを始動させる一連の動作において、出力ト
ランジスタ705がオフするまでの間にキースイッチ6
をST端子から離すとキースイッチ6はIG端子に戻
り、スタータ補助スイッチ5のコイル5aが消勢されて
その接点5bが開き、スタータ2の主スイッチ3のコイ
ル3aおよび3bに流れる電流が遮断されるので、スタ
ータ補助スイッチ5と主スイッチ3の共通接続点即ちイ
ンバータ708の入力側の電位は実質的にローレベル
“L”となり、タイマ回路710の入力側にはインバー
タ708で反転されたハイレベル“H”の入力信号が供
給される。
同期して動作を開始し、その出力側に所定時間ハイレベ
ル“H”の出力信号を発生する。このハイレベル“H”
はインバータ711で反転されてローレベル“L”の信
号となり、出力トランジスタ705のベースに供給され
る。従って、キースイッチ6を再度ST端子側に投入し
てもタイマ回路710が動作している所定時間の間は出
力トランジスタ705はオフ状態を保持する。つまり、
スタータ通電停止後タイマ回路710の動作している所
定時間の間はキースイッチ6をST端子側に投入して
も、主スイッチ3のコイル3a,3bには電流が流れ
ず、接点3cは開いた状態であるので、スタータ2は動
作しない。以て、エンジンまたはスタータ2のモータ4
の惰性回転中の飛び込みが防止される。
なオルタネ−タの発電電圧によりエンジンの始動状態を
検出する従来のスタータ保護装置は、オルタネ−タを装
着していないエンジンについてはスタ−タ保護装置を採
用することができないという問題点があった。また、上
述のような従来のスタータ保護装置は、オルタネータや
キースイッチのIG端子からスタータ保護装置への配線
が必要となる問題点があった。この発明は上記のような
間題点を解消するためになされたもので、実質的にキ−
スイッチからの信号のみで作動し、オルタネ−タ等から
の配線が不要であるスタ−タ保護装置を提供することを
目的とするものである。
タータ保護装置は、エンジンを始動するためのスタ−タ
を保護するために所定の条件下でスタ−タ補助スイッチ
を開状態として、上記スタ−タを非作動状態とするスタ
−タ保護装置であって、上記キースイッチの投入で閉成
して上記スタータ補助スイッチを閉状態とするスイッチ
手段と、上記キ−スイッチの投入と同時に動作を開始す
る第1のタイマ回路と、上記キースイッチの投入解除と
同時に動作を開始する第2のタイマ回路とを備え、上記
第1および第2のタイマ回路の出力に基づいて上記スイ
ッチ手段の開閉を制御するようにしたものである。
は、請求項1の発明において、上記スイッチ手段は、上
記第1のタイマ回路が動作している所定時間経過後に開
状態となり、上記第2のタイマ回路の動作している所定
時間中開状態を持続するものである。
は、請求項1または2の発明において、上記スイッチ手
段は、上記キースイッチの投入と同時に導通する第1の
スイッチング素子を含む漏れ電流防止回路と、該第1の
スイッチング素子の導通と同時に導通する第2のスイッ
チング素子および該第2のスイッチング素子の制御電極
と上記第1および第2のタイマ回路との間に設けられた
ブリッジ回路を含むスイッチ回路とからなるものであ
る。
は、請求項1〜3のいずれかの発明において、上記スイ
ッチ手段に接続され、上記キースイッチの投入と同時に
作動して上記第1および第2のタイマ回路に電源を供給
する電源回路を備えたものである。
は、請求項1〜4のいずれかの発明において、上記第1
および第2ののタイマ回路の少なくとも一方を間欠型の
充放電回路で構成したものである。
は、請求項1〜5のいずれかの発明において、上記スタ
ータ補助スイッチと、該スタータ補助スイッチ以外の回
路部分を一体化構造としたものである。
は、請求項1〜6のいずれかの発明において、上記キー
スイッチの動きをチェックするCPUを備え、該CPU
からの制御信号に基づいて、上記第1および第2のタイ
マ回路と上記スイッチ手段を制御するものである。
よるスタータ保護装置を、図6と同様に車両に適用した
場合を例にとり、図を参照して説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるス
タータ保護装置を示す構成図である。同図において、図
6と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。図において、スタータ2、スタータ補助スイ
ッチ5、キースイッチ6およびオルタネータ8は、バッ
テリ1に対して図6の場合と同様に接続されている。本
実施の形態におけるスタータ保護装置7Aは、電源回路
706およびエンジンまたはスタータ惰性回転時の飛び
込み防止用のタイマ回路710の外に連続通電防止用の
タイマ回路705と、これらタイマ回路710および7
15の出力により制御されるスイッチ回路716と、漏
れ電流防止回路721とを備える。なお、スイッチ回路
716と漏れ電流防止回路721はスイッチ手段を構成
する。また、本実施の形態では、スタータ補助スイッチ
5は、スタータ保護装置7A内に含まれ、実質的に一体
化される。
6は、出力トランジスタ715と、ブリッジ回路726
を構成する複数個のダイオード717〜720とを有
し、ダイオード717および719の各アノードの共通
接続点が出力トランジスタ705のベースに接続される
と共に、抵抗器712を介して電源回路706の入力側
に接続される。また、ダイオード718および720の
各アノードの共通接続点が抵抗器714を介して第1の
タイマ回路としてのタイマ回路715の入力側に接続さ
れると共に、インバータ708を介して第2のタイマ回
路としてのタイマ回路710の入力側に接続される。抵
抗器714とタイマ回路715の共通接続点P1が抵抗
器709を介して接地されると共に、キースイッチ6の
ST端子に接続される。
から電源回路706側に流れ込む漏れ電流(暗電流)を
防止するもので、インバータ711の出力側に接続され
たインバータ722と、このインバータ722の出力側
にその一方の入力端が接続され、その他方の入力端が抵
抗器714とタイマ回路715の共通接続点P1に接続
されたノア回路723と、そのベースが抵抗器724を
介してノア回路723の出力側に接続され、そのエミッ
タがバッテリ1の正極側に接続され、そのコレクタが電
源回路706の入力側に接続されたトランジスタ725
とを有する。
デンサ707はここでは実質的に電源のバックアップ用
として用いられる。また、出力トランジスタ705のコ
レクタはダイオード713を介してキースイッチ6のS
T端子に接続され、そのエミッタは接地される。さら
に、ここでは、キースイッチ6のIG端子はスタータ保
護装置7Aには接続されず、図示せずも本来のエンジン
制御を行うコンピュータやオーディオ機器等の補器類に
接続されている。
ながら説明する。キースイッチ6をOFF端子からIG
端子(イグニッションスイッチオン)(図2A)を経て
ST端子側(スタートスイッチオン)(図2B)に投入
すると、共通接続点P1の電位がハイレベル“H”とな
り、漏れ電流防止回路721のノア回路723の出力が
ローレベル“L”となり、この結果トランジスタ725
がオンするので、バッテリ1の電圧が電源回路706に
印加されると共に、出力トランジスタ705のベースに
抵抗器712を介して印加され、出力トランジスタ70
5がオンする。
イル5aおよび出力トランジスタ705を通してバッテ
リ1から電流が流れ、スタータ補助スイッチ5のコイル
5aが付勢され、その接点5bが閉成する。接点5bが
閉成(図2C)したことにより、スタータ2の主スイッ
チ3のコイル3aおよび3bが給電されその接点3cが
閉成し、バッテリ1の電圧がスタータ2のモータ4に印
加され、モータ4が回転をし始め、エンジン(図示せ
ず)を始動する。
“H”となると、この信号がタイマ回路715に入力さ
れ、タイマ回路715はこの入力信号の印加に同期して
動作を開始し(図2D)、その出力側には所定時間例え
ば数十秒の間ハイレベル“H”の出力信号を発生され
(図2Dの連続通電時間)、スイッチ回路716のブリ
ッジ回路726に供給される。一方、共通接続点P1か
らのハイレベル“H”の信号は抵抗器714を通り、イ
ンバータ708で反転されてタイマ回路710に入力さ
れる。従って、タイマ回路710の出力信号はローレベ
ル“L”であり、この信号がインバータ711で反転さ
れてハイレベル“H”の信号となり、同様にスイッチ回
路716のブリッジ回路726に供給される。この状態
では、スイッチ回路716のブリッジ回路726を構成
するダイオード717〜720はいずれも非導通状態で
あり、出力トランジスタ705はオン状態にある。
すると、動作を停止し、その出力信号はローレベル
“L”となる。この結果スイッチ回路716のダイオー
ド717および718が導通して、出力トランジスタ7
05のベース電位がローレベル“L”となり、出力トラ
ンジスタ705がオフとなるので、スタータ補助スイッ
チ5のコイル5aを流れる電流が遮断されてコイル5a
が消勢状態となり、その接点5bが開き、スタータ2の
主スイッチ3への給電が停止してスタータ2のモータ4
が停止し、スタータ2はエンジンから切り離され、連続
通電が防止される(図2の時間t5以降)。以て、スタ
−タ2を自動的に停止させ、熱的損傷からスタ−タ2を
保護することができる。
時間ハイレベル“H”の出力信号を発生している間は、
スタータ2は動作しているが、その所定時間が経過する
途中でキースイッチ6をST端子から離すとキースイッ
チ6はIG端子に戻り(図2Bの時間t2とt3の
間)、共通接続点P1の電位が実質的にローレベル
“L”となり、タイマ回路715の入力信号がローレベ
ル“L”になるので、タイマ回路715の出力信号は強
制的にローレベル“L”となり、この結果スイッチ回路
716のダイオード717および718が導通して、出
力トランジスタ705のベース電位がローレベル“L”
となり、出力トランジスタ705がオフとなる。
バータ708の入力側もローレベル“L”になるので、
この信号の反転信号即ちハイレベル“H”に同期してタ
イマ回路710が動作を開始し(図2E)、その出力側
に所定時間例えば数秒の間ハイレベル“H”の出力信号
が発生され(図2Eの時間t2〜t4の間)、この信号
がインバータ711で反転されてローレベル“L”の信
号となり、この結果ダイオード719および720が導
通して、出力トランジスタ705のベース電位がローレ
ベル“L”となり、出力トランジスタ705がオフとな
り、この状態がタイマ回路710がハイレベル“H”の
出力信号を発生している所定時間継続する。
に投入してもタイマ回路710が動作している所定時間
の間はインバータ711の出力がローレベル“L”であ
るので、ダイオード720を通してインバータ708の
入力側がローレベル“L”の状態に保持される。よっ
て、スタータ通電停止後タイマ回路710の動作してい
る所定時間の間はキースイッチ6をST端子側に投入し
ても、主スイッチ3のコイル3a,3bには電流が流れ
ず、接点3cは開いた状態であるので、スタータ2は動
作しない。以て、エンジンまたはスタータ2のモータ4
の惰性回転中の飛び込みが防止される(図2の時間t2
とt4の間)。以て、エンジンまたはスタ−タの惰性回
転時の飛び込みによる衝撃からリングギヤ(図示せず)
およびスタ−タ2を保護することができる。そして、タ
イマ回路710の動作している所定時間経過後にはイン
バータ711の出力がハイレベル“H”になるので、出
力トランジスタ705がオンとなり、スタータ2を作動
することが可能になる。
ベル“H”で漏れ電流防止回路721のトランジスタ7
25がオンとなり、バッテリ1から電源回路701への
電源を取り出すことができるが、上述の如く、タイマ回
路710を動作させるときに共通接続点P1の電位がロ
ーレベル“L”となってしまい、結果として出力トラン
ジスタ705がオフして実質的にタイマ回路710がハ
イレベル“H”の出力信号を所定時間発生している間バ
ッテリ1から電源回路706への電源を確保できない。
がハイレベル“H”からローレベル“L”になったら、
結果として得られるタイマ回路710の出力側にあるイ
ンバータ711のローレベル“L”の出力信号をインバ
ータ722で反転してノア回路723に供給してその出
力側にローレベル“L”の信号を取り出し、これにより
トランジスタ725をオンし、タイマ回路710の動作
している所定時間経過後までバッテリ1から電源回路7
06への電源を確保している。なお、この際の電源回路
706への電源が確保されるまでの動作は、実質的に電
源回路706の出力側にあるコンデンサ707に充電さ
れた電圧で行っている。
用スタータ保護装置の外形を概略的に示す斜視図であ
る。図において、スタータ保護装置7Aの本体から配線
10および11が取り出され、配線10はスタータ保護
装置7A内の漏れ電流防止回路721のトランジスタ7
25とバッテリ1の正極とを接続し、配線11は補助ス
イッチ5のコイル5aの一端とスイッチ回路716の出
力トランジスタ705のコレクタおよびフライホィール
ダイオード713の共通接続点とを接続し、配線12は
補助スイッチ5のコイル5aの他端と共通接続点P1と
を接続するものである。スタータ補助スイッチ5の接点
5bの各固定端子13および14が、それぞれ主スイッ
チ3のコイル3aおよび3bの接続部と、キースイッチ
6およびバッテリ1の接続部とに電気的に係合されるよ
うになされている。スタータ補助スイッチ5のコイル5
aに接続された端子15はキースイッチ6のST端子に
接続される。かくして、スタータ保護装置7Aのスター
タ補助スイッチ5とそれ以外の回路部分とを構造的に一
体化し、スタータ本体にはフランジネジ16で固定す
る。
の回転数をオルタネ−タの発電電圧等を利用してエンジ
ンの始動状態を検出する必要がないので、オルタネータ
とスタータ保護装置を接続する配線(ハーネス線)が不
要になり、また、スタータ保護装置を実質的にキースイ
ッチのST端子からの信号のみで作動させるようにして
いるので、キースイッチのIG端子からスタータ保護装
置への配線(ハーネス線)も不要になり、以て、装置の
取り付け等が容易となり、作業性が向上し、また、他の
装置との整合が不要なため標準化が計れ、小型化が可能
となり、しかも、コスト的にも廉価となる。
ネ−タを装着していないエンジンについても適用でき、
使用用途の汎用性を拡大でき、またスペース的に有利で
ある。また、スタータ補助スイッチとそれ以外の回路部
分を実質的に一体化構造とすることにより容易にスタ−
タ本体に装着することができ、しかも、スタータ補助ス
イッチは慣用のものを流用でき、製品に互換性を持たせ
ることができる。
装置7Aのタイマ回路、特に連続通電防止用のタイマ回
路715のように比較的長時間タイマ回路が必要な場合
には、発振回路の信号を受けて断続されるトランジスタ
と、このトランジスタの断続により間欠制御される抵抗
とコンデンサからなる間欠型の充放電回路を採用するこ
とによりコンデンサの容量を小さくするようにしてもよ
い。図4はその一例を示す構成図である。図において、
タイマ回路は、基準電圧回路20と、その出力端子とグ
ランド間に設けられたトランジスタ21と、基準電圧回
路20の出力端子とパルス信号を発生する発振回路22
との間にダイオード23を介して設けられた間欠型の充
放電回路24とを備える。トランジスタ21のコレクタ
は基準電圧回路20の出力端子に接続され、そのエミッ
タは接地され、そのベースはタイマ回路の入力端子T1
に接続される。
れたコンデンサ24aおよび抵抗器24bと、トランジ
スタ24cとからなり、コンデンサ24aの一端と抵抗
器24bの一端は共通接続されてダイオード23のカソ
ードに接続されると共にタイマ回路の出力端子T2に接
続される。また、コンデンサ24aの他端は接地され、
抵抗器24bの他端はトランジスタ24cのコレクタに
接続される。そして、トランジスタ24cのベースは発
振回路22の出力端子に接続され、そのエミッタは接地
される。なお、このタイマ回路を図1のタイマ715と
して用いる場合には、入力端子T1が共通接続点P1に
接続され、出力端子T2がスイッチ回路716のダイオ
ード717および718のカソード側に接続される。
タ21の入力端子T1の電位がローレベル“L”のとき
には、トランジスタ21がオフ状態にあるので、基準電
圧回路20からの電圧がダイオード23を介してコンデ
ンサ24aに印加され、基準電圧回路20からの電流に
より充放電回路24のコンデンサ24aが充電される。
従って、出力端子T2の電位もコンデンサ24aの充電
に伴って、所定の電位まで上昇される。一方、入力端子
T1の電位がハイレベル“H”なると、トランジスタ2
1がオン状態となり、これにより基準電圧回路20より
流れ出す電流はトランジスタ21で短絡され、コンデン
サ24aに充電された電荷は抵抗器24bおよびトラン
ジスタ24cを介して放電するようになる。このとき、
トランジスタ24cは発振回路22からのパルス信号に
より駆動されるので、コンデンサ24aの放電は間欠放
電される(図2F参照)。
24cを用いないで、コンデンサ24aと抵抗器24b
からなる通常の充放電回路(図示せずも、図1のタイマ
回路715および710は、相互にその時定数は異なる
けれども、その回路構成は実質的にこれに相当する)の
場合に比べて、この図4の間欠型の充放電回路24は間
欠放電するので、放電時間が長くなり、長時間タイマ回
路として使用できる。また、発振回路22からのパルス
信号のデューティ比を小さくしてトランジスタ24cを
駆動することにより、さらに、長時間放電が可能にな
る。
路に使用されるコンデンサを間欠放電させる構成とする
ことにより、通常の充放電回路に使用されているコンデ
ンサの場合に比し、その容量を小さいものとすることが
でき、回路の小型が可能になる。なお、上述は、このタ
イマ回路を一例として、図1の連続通電防止用のタイマ
回路715に適用した場合であるが、エンジンまたはス
タータ惰性回転時の飛び込み防止用のタイマ回路710
にも同様に適用できる。また、コンデンサは間欠充電さ
せる構成としてもよい。
において、図示せずも、キースイッチ6の動きをチェッ
クするCPUを設け、このCPUからの制御信号に基づ
いて、スタータ保護装置7A内のタイマ710および7
15とスイッチ回路716とを制御するようにしてもよ
い。図5はその際のCPUの制御動作に関連したフロー
チャートの一例を示すものである。次に、この場合のC
PUの制御動作について説明する。まず、ステップS1
において、キ−スイッチ6がST端子に投入されている
か否かを判別し、投入されてなければ投入されるまで待
機し、投入されていればステップS2に移行して連続通
電防止用タイマ回路715を作動開始し、ステップS3
においてスイッチ回路716を導通してスタータ2を動
作させる。
チ6がST端子から離れてIG端子に戻ったか否かを判
別し、戻っていなければ、つまり、キースイッチ6がS
T端子に投入され続けていればステップS5に移行し、
タイマ回路715の所定時間が経過したか否かを判別
し、経過していなければ、ステップS3に戻って上述の
動作を繰り返し、経過していれば、ステップS6に移行
してスイッチ回路716を非導通にし、スタータ2を非
動作状態を保持したまま動作を終了する。これにより、
スタータ2はエンジンから切り離され、連続通電が防止
される。
T端子から離れてIG端子に戻ったならばステップS7
に移行し、エンジンまたはスタ−タ惰性回転時の飛び込
み防止用タイマ回路710を作動開始する。そして、ス
テップS8において、タイマ回路710の所定時間が経
過したか否かを判別し、経過してなければステップS9
においてスイッチ回路716を非導通に移行し、ステッ
プS8に戻って上述の動作を繰り返す。つまり、スター
タ通電停止後このタイマ回路710の動作している所定
時間の間はキースイッチ6をST端子側に投入しても、
スタータ2は動作せず、以て、エンジンまたはスタータ
2のモータの惰性回転中の飛び込みが防止される。一
方、ステップS8でスタ−タ惰性回転時の飛び込み防止
用タイマ回路710の所定時間が経過すればステップS
1に戻り、上述の動作を繰り返す。
防止用のタイマ回路や惰性回転時の飛び込み防止用のタ
イマ回路、或いはスイッチ回路をマイコン制御するよう
にすことにより、より精度の高いスタータの保護動作
と、回路構成の簡略化を達成できる。
は、この発明を車両に適用した場合を例に説明したが、
これに限定することなく、スタータで起動されるエンジ
ンを搭載した装置、例えば、非常用発電機等にも同様に
適用でき、同様の効果を奏する。
ば、エンジンを始動するためのスタ−タを保護するため
に所定の条件下でスタ−タ補助スイッチを開状態とし
て、上記スタ−タを非作動状態とするスタ−タ保護装置
であって、キースイッチの投入で閉成してスタータ補助
スイッチを閉状態とするスイッチ手段と、キ−スイッチ
の投入と同時に動作を開始する第1のタイマ回路と、キ
ースイッチの投入解除と同時に動作を開始する第2のタ
イマ回路とを備え、第1および第2のタイマの出力に基
づいてスイッチ手段の開閉を制御するようにしたので、
オルタネータを装着したエンジンの場合には、そのオル
タネータとスタータ保護装置を接続する配線やキースイ
ッチのIG端子からスタータ保護装置への配線が不要に
なり、以て、装置の取り付け等が容易となり、作業性が
向上し、また、他の装置との整合が不要なため標準化が
計れ、小型化が可能となり、しかも、コスト的にも廉価
となるという効果がある。また、オルタネ−タを装着し
ていないエンジンについても適用でき、使用用途の汎用
性を拡大でき、またスペース的に有利になるという効果
がある。
において、スイッチ手段は、第1のタイマ回路が動作し
ている所定時間経過後に開状態となり、第2のタイマ回
路の動作している所定時間中開状態を持続するので、連
続通電が防止されて熱的損傷からスタ−タを保護するこ
とができ、また、エンジンまたはスタ−タの惰性回転時
の飛び込みが防止されてその飛び込みによる衝撃からリ
ングギヤおよびスタ−タを保護することができるという
効果がある。
2の発明において、スイッチ手段は、キースイッチの投
入と同時に導通する第1のスイッチング素子を含む漏れ
電流防止回路と、この第1のスイッチング素子の導通と
同時に導通する第2のスイッチング素子およびこの第2
のスイッチング素子の制御電極と第1および第2のタイ
マ回路との間に設けられたブリッジ回路を含むスイッチ
回路とからなるので、バッテリ側からスタータ保護装置
へ漏れる暗電流を防止できると共に、スタータ補助スイ
ッチを確実に制御できるという効果がある。
いずれかの発明において、スイッチ手段に接続され、キ
ースイッチの投入と同時に作動して第1および第2のタ
イマ回路に電源を供給する電源回路を備えたので、第1
および第2のタイマ回路を確実に作動させることができ
るという効果がある。
いずれかの発明において、第1および第2ののタイマ回
路の少なくとも一方を間欠型の充放電回路で構成したの
で、使用されるコンデンサを小容量のものとすることが
でき、装置の小型化が可能になるという効果がある。
いずれかの発明において、スタータ補助スイッチと、こ
のスタータ補助スイッチ以外の回路部分を一体化構造と
したので、スタ−タ本体への装着が容易となり、しか
も、スタータ補助スイッチに慣用のものを流用でき、製
品に互換性を持たせることができるという効果がある。
いずれかの発明において、キースイッチの動きをチェッ
クするCPUを備え、このCPUからの制御信号に基づ
いて、第1および第2のタイマ回路とスイッチ手段を制
御するので、より精度の高いスタータの保護動作と、回
路構成の簡略化を達成できるという効果がある。
る。
ための波形図である。
斜視図である。
る。
トである。
である。
ータ、5 スタータ補助スイッチ、6 キースイッチ、
7A スタータ保護装置、716 スイッチ回路、72
1 漏れ電流防止回路、8 オルタネータ。
Claims (7)
- 【請求項1】 エンジンを始動するためのスタ−タを保
護するために所定の条件下でスタ−タ補助スイッチを開
状態として、上記スタ−タを非作動状態とするスタ−タ
保護装置であって、 上記キースイッチの投入で閉成して上記スタータ補助ス
イッチを閉状態とするスイッチ手段と、 上記キ−スイッチの投入と同時に動作を開始する第1の
タイマ回路と、 上記キースイッチの投入解除と同時に動作を開始する第
2のタイマ回路とを備え、上記第1および第2のタイマ
回路の出力に基づいて上記スイッチ手段の開閉を制御す
るようにしたことを特徴とするスタ−タ保護装置。 - 【請求項2】 上記スイッチ手段は、上記第1のタイマ
回路が動作している所定時間経過後に開状態となり、上
記第2のタイマ回路の動作している所定時間中開状態を
持続することを特徴とする請求項1記載のスタ−タ保護
装置。 - 【請求項3】 上記スイッチ手段は、上記キースイッチ
の投入と同時に導通する第1のスイッチング素子を含む
漏れ電流防止回路と、該第1のスイッチング素子の導通
と同時に導通する第2のスイッチング素子および該第2
のスイッチング素子の制御電極と上記第1および第2の
タイマ回路との間に設けられたブリッジ回路を含むスイ
ッチ回路とからなることを特徴とする請求項1または2
記載のスタ−タ保護装置。 - 【請求項4】 上記スイッチ手段に接続され、上記キー
スイッチの投入と同時に作動して上記第1および第2の
タイマ回路に電源を供給する電源回路を備えたことを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスタ−タ保護
装置。 - 【請求項5】 上記第1および第2のタイマ回路の少な
くとも一方を間欠型の充放電回路で構成したことを特徴
とする請求項1〜4のいずれかに記載のスタ−タ保護装
置。 - 【請求項6】 上記スタータ補助スイッチと、該スター
タ補助スイッチ以外の回路部分を一体化構造としたこと
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスタータ
保護装置。 - 【請求項7】 上記キースイッチの動きをチェックする
CPUを備え、該CPUからの制御信号に基づいて、上
記第1および第2のタイマ回路と上記スイッチ手段を制
御するようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載のスタ−タ保護装置。
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