JPH11189695A - 熱可塑性フルオロポリマー組成物 - Google Patents

熱可塑性フルオロポリマー組成物

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JPH11189695A
JPH11189695A JP10283114A JP28311498A JPH11189695A JP H11189695 A JPH11189695 A JP H11189695A JP 10283114 A JP10283114 A JP 10283114A JP 28311498 A JP28311498 A JP 28311498A JP H11189695 A JPH11189695 A JP H11189695A
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JP
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weight
composition
component
composition according
monomer
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Application number
JP10283114A
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English (en)
Inventor
Mikhail Zolotnitsky
ゾロトニトスキー,ミハイル
Gary Stanitis
スターニティス,ゲイリー
Julio A Abusleme
ア. アブズレーメ,ジュリオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Solvay Specialty Polymers Italy SpA
Original Assignee
Ausimont SpA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0016Plasticisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱源に接触したとき、発火に時間を要し、白
化作用を示さない高いたわみ性を有した水素化モノマー
修飾ETFEもしくはECTFEタイプのフルオロポリ
マーを提供すること。 【解決手段】 たわみ性を有し、白化しない熱可塑性フ
ルオロポリマー組成物において、I)水素化モノマー修
飾ETFEもしくはECTFEフルオロポリマーと、I
I)1またはそれ以上の水素化可塑剤と、III)1ま
たはそれ以上の無機難燃剤と、IV)好適にはその他
の、添加物、難発煙剤、膨張剤、色素剤、潤滑剤、有機
難燃剤および熱安定剤などの成分を含むことを特徴とす
る熱可塑性フルオロポリマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧ワイヤの絶縁体
およびケーブルの被覆に用いる熱可塑性フルオロポリマ
ー組成物であって、例えば円錐型熱量計内などの熱源に
接触したとき、発火するまでに時間を要し、煙および熱
の放出が少ない熱可塑性フルオロポリマー組成物に関す
る(ASTM E1354テストを参照)。
【0002】より詳細には、本発明はエチレンとテトラ
フルオロエチレン(ETFE)および/またはクロロト
リフルオロエチレン(ECTFE)とのフルオロポリマ
ーの熱可塑性組成物であって、1またはそれ以上の水素
化モノマー修飾熱可塑性フルオロポリマー組成物に関す
る。
【0003】
【従来の技術】エチレンと、テトラフルオロエチレン
(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTF
E)、あるいはその両方などのフッ素化モノマーとのコ
ポリマーが当分野において知られている。また0.1〜
10モル%の量のフッ素化不飽和モノマーで、それらの
コポリマーを修飾することができることも知られてい
る。たとえば、アルキル基が少なくとも2個の炭素原子
を有する(ぺル)フルオロアルキルビニルエーテル、特
にぺルフルオロプロピルビニルエーテルが挙げられる
(USP 3,624,250参照)。その他、式
R’−CH=CH2(式中R’−はぺルフルオロアルキ
ルまたはぺルフルオロアルコキシ−ぺルフルオロアルキ
ル)を有するコモノマーが可能である(EP 185,
241、EP 185,242参照)。
【0004】フルオロオレフィンで修飾されていない上
述のETFEおよびECTFEのコポリマーは、ポリマ
ーあるいは高分子量化合物(例えば可塑剤)などの水素
化物質との親和性が低い。
【0005】EP728,776には、たとえば修飾E
TFEを与えるフッ素化オレフィンと共重合することの
できる特別なフルオロオレフィンが開示されている。こ
のポリマーは、水素化ポリマー、特に芳香族ポリエステ
ルと優れた親和性を示す。
【0006】一般に、特別なフルオロオレフィンの合成
は複雑であって、このためこれらは高い性能が要求され
るときにのみエチレンフルオロポリマーにおけるコモノ
マーとして使用される。たとえば高温(150〜200
℃)において優れた力学的特性と併せて高い耐薬品性が
要求されるときなどに使用される。
【0007】ケーブル産業で使用可能なたわみ性を有し
たフルオロポリマーをつくるための1またはそれ以上の
可塑剤と混合されるフルオロポリマーの調製は、特に業
界の関心を集めている。これらのポリマーは、ケーブル
を曲げた場合、白化現象がないことを特徴としていなけ
ればならない。
【0008】白化現象は物質の可塑変形を視覚的に示す
もので、この作用のために物質は最初の状態に戻ること
ができないので、回避せばならない。こういった材料に
要求される電気的性質をECTFEは充分に満たすが、
あいにく室温で高い弾性率を有し、通常は1500MP
aよりも高く、たわみ性を有していない。
【0009】さらにECTFEは、曲げられたケーブル
への白化作用の影響を受けやすくさせる降伏時における
ネッキングを特徴とする、室温での応力−ひずみ曲線を
有する。ECTFEの弾性率は、可塑剤を加えることに
よって低くすることはできるが、いずれにせよこの材料
は白化作用を被る。
【0010】この問題を克服するために、EP866,
079に開示されているように出願人は、可塑剤と混合
された、高いたわみ性を有しかつ白化作用を示さない水
素化モノマー修飾ETFEもしくはECTFEタイプの
フルオロポリマーの使用を提案してきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら安全上の
理由から、これらのたわみ性を有するケーブルは、例え
ば円錐型熱量計内などの熱源に接触したとき、発火する
までに時間を要し、煙および熱の放出が少なくなければ
ならない(ASTM E1354テストを参照)。
【0012】しかしながら可塑剤の存在は、煙および熱
の放出を増加させる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、たわみ性を有
し、白化しない熱可塑性フルオロポリマー組成物におい
て、 I)水素化モノマー修飾ETFEもしくはECTFEフ
ルオロポリマーと、 II)1またはそれ以上の水素化可塑剤と、 III)1またはそれ以上の無機難燃剤と、 IV)好適にはその他の、添加物、難発煙剤、膨張剤、
色素剤、潤滑剤、有機難燃剤および熱安定剤などの成分
を含むことを特徴とする熱可塑性フルオロポリマー組成
物である。
【0014】また本発明は、成分I)はコポリマーであ
って、(a)10〜70モル%、望ましくは35〜55
モル%のエチレンと、(b)30〜90モル%、望まし
くは45〜65モル%の、テトラフルオロエチレン、ク
ロロトリフルオロエチレン、もしくはそれらの混合物か
ら選択されたフッ化モノマーと、(c)0.1〜30モ
ル%、望ましくは1〜15モル%の下記式の水素化モノ
マーとからなるコポリマーであり、 CH2 = CH−(CH2n−R1 …(I) (式中、R1=−OR2,−(O)tCO(O)p2 であ
り、tおよびpは0もしくは1に等しい整数であり、さ
らにR2は1〜20個の炭素原子C1−C20を有した水素
化基であるか、直鎖状および/または枝分かれ状のアル
キル基もしくはシクロアルキル基であるか、あるいはR
2はHであり、R2基は、好適には、ヘテロ原子であって
望ましくはO、N、またはハロゲンであって望ましくは
Clと、好適にはOH、COOH、エポキシド、エステ
ル、およびエーテルから選択された1またはそれ以上の
官能基と、および二重結合とを含んでもよく、nは0〜
10の範囲の整数であり、望ましくはR2 は、1〜10
個の炭素原子のアルキル基であって、好適には1または
それ以上のヒドロキシル基を含み、nは0〜5の範囲の
整数であり、成分II)は当分野でよく知られた、水素
化(コ)ポリマー中で用いられる水素化可塑剤で、該組
成物の総重量を基準にして、1〜20重量%、望ましく
は5〜10重量%の水素化可塑剤であり、成分III)
は、0.2〜35重量%、望ましくは1〜15重量%の
量の無機難燃剤であり、成分IV)は、0.1〜15重
量%、望ましくは0.5〜5重量%の量の成分であるこ
とを特徴とする。
【0015】また本発明は、成分I)のコモノマー
(c)は、 1)下記式のアクリルモノマー CH2 = CH−CO−O−R2 (式中、−R2は前述の意味を持つ。) 2)下記式のビニルエーテルモノマー CH2 = CH−O−R2 (式中、−R2は前述の意味を持つ。) 3)下記式のカルボン酸のビニルモノマー CH2 = CH−O−CO−R2 (式中、−R2は前述の意味を持つ。) 4)下記式の不飽和カルボン酸 CH2 = CH−(CH2n−COOH (式中、nは前述の意味を持つ。)から選択されること
を特徴とする。
【0016】また本発明は、成分I)のコモノマー
(c)は、 −エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、アク
リル酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、(ヒドロキシ)エチルヘキシルア
クリレート、 −プロピルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエー
テル、ビニル−4−ヒドロキシブチルエーテル、 −ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニル−
2−ヘキサノエート、 −ビニル酢酸 から選択されることを特徴とする。
【0017】また本発明は、式(I)の望ましいモノマ
ーはn−ブチルアクリレートであることを特徴とする。
【0018】また本発明は、成分II)である水素化可
塑剤は、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、
ネオペンチルグリコールジベンゾエート、トリクレシル
ホスフェート、テトラブロモフタレートエステル、トリ
−n−ヘキシル−トリメリテート、エチレングリコール
モノステアレート、アセチルトリ−n−ヘキシルシトレ
ート、望ましくはアセチルトリ−n−ブチルシトレー
ト、トリブチルトリメリテートおよびトリ−n−ヘキシ
ルトリメリテートから選択されることを特徴とする。
【0019】また本発明は、成分III)である無機難
燃剤は、無機リン酸エステル(リン酸アンモニウム)、
金属酸化物(酸化アルミニウム、三水素化酸化アルミニ
ウム、酸化アンチモン、酸化モリブデン)、シュウ酸ス
ズ、ホウ素化合物(ホウ砂、ホウ酸亜鉛、Firebr
ake(登録商標)ZB)、金属水素化物(水素化マグ
ネシウム、または水素化物の混合物、望ましくはZn
(OH)2およびSn(OH)4の混合物)から選択され
ることを特徴とする。
【0020】また本発明は、成分IV)は、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、雲母、雲母で被覆され
た金属酸化物および、金属酸化物またはその混合物と混
合された雲母であることを特徴とする。
【0021】また本発明は、無機難燃剤は、0.01〜
10重量%、より望ましくは0.1〜5重量%の範囲の
量の分散剤で処理されることを特徴とする。
【0022】また本発明は、成分IV)の1またはそれ
以上の無機的化合物は、0.01〜10重量%、より望
ましくは0.1〜5重量%の範囲の量の分散剤で処理さ
れることを特徴とする。
【0023】また本発明は、分散剤は、下記一般式 (R34-mA(X)m …(II) (式中、mは1〜3の整数であって、Aはケイ素または
チタンまたはジルコニウムであり、Xは加水分解可能な
基であり、R3は水素化モノマーのオリゴマーあるいは
1〜C15アルキルおよび/またはアリル基であり、R3
基は、好適には不飽和結合、O,N,S、またはClの
ようなハロゲンから選択された1またはそれ以上のヘテ
ロ原子、ならびにアミン、エポキシド、チオ基(−S
H)、水酸化物、カルボキシルおよびカルボン酸塩など
の官能基を含む)を有することを特徴とする。
【0024】また本発明は、モノマーまたはオリゴマー
型の分散剤は、m=2または3であり、Xは加水分解可
能な基であって、望ましくはXはアルコキシ基OR4
あり、ここでR4 はC1 〜C5 の直鎖状もしくは枝分か
れしたアルキル基であって、望ましくはAはケイ素およ
び/またはチタンであり、Aがケイ素に等しいときに
は、望ましくはm=3であり、R4 はメチルもしくはエ
チルであることを特徴とする。
【0025】また本発明は、分散剤は、ビニルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
3−クロロイソブチルトリエトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキ
シシラン、ビス−アセチルアセトネートジイソプロポキ
シチタネートから選択されることを特徴とする。
【0026】また本発明は、無機難燃剤へのおよび/ま
たは、1またはそれ以上の成分IV)の無機化合物への
分散剤の添加は、望ましくは室温で行われ、ついで1時
間またはそれ以上の時間、約100℃で熱処理され、分
散剤の加水分解に要する水は、反応媒質からおよび/ま
たは分散剤を含む溶液から、あるいは環境から得られる
ことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】出願人は可塑剤と混合させてポリ
マー中に難燃剤を用いたときに、以下の特性を有したた
わみ性組成物を得ることができることを発見した。 −すぐれた力学的特性 −白化作用がない −ASTM E1354テストに従い円錐型熱量計にお
いて試験をおこなった場合、煙および熱の放出が減少
【0028】本発明は組成物であって、 I)水素化モノマー修飾ETFEもしくはECTFEフ
ルオロポリマーと、 II)1またはそれ以上の水素化可塑剤と、 III)1またはそれ以上の無機難燃剤と、 IV)好適にはその他の、添加物、難発煙剤、膨張剤、
色素剤、潤滑剤、有機難燃剤および熱安定剤などの成分
を含むことを特徴とする組成物である。
【0029】より詳細には本発明の組成物の成分I)は
コポリマーであって、(a)10〜70モル%、望まし
くは35〜55モル%のエチレンと、(b)30〜90
モル%、望ましくは45〜65モル%の、テトラフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、もしくはそ
れらの混合物から選択されたフッ化モノマーと、(c)
0.1〜30モル%、望ましくは1〜15モル%の下記
式の水素化モノマーとからなるコポリマーである。
【0030】 CH2 = CH−(CH2n−R1 …(I) (式中、R1=−OR2,−(O)tCO(O)p2 であ
り、tおよびpは0もしくは1に等しい整数であり、さ
らにR2は1〜20個の炭素原子C1−C20を有した水素
化基であるか、直鎖状および/または枝分かれ状のアル
キル基もしくはシクロアルキル基であるか、あるいはR
2はHである。R2基は、好適には、ヘテロ原子であって
望ましくはO,N、ハロゲンであって望ましくはCl、
好適にはOH、COOH、エポキシド、エステル、およ
びエーテルから選択された1またはそれ以上の官能基、
および二重結合を含むことができる。上述のnは0〜1
0の範囲の整数である。) 望ましくはR2 は、1〜10個の炭素原子のアルキル基
であって、好適には1またはそれ以上のヒドロキシル基
を含み、nは0〜5の範囲の整数である。
【0031】望ましいコモノマー(c)は、例えば次の
クラスから選択される。
【0032】1)下記式のアクリルモノマー CH2 = CH−CO−O−R2 (式中、R2は前述の意味を持つ。
【0033】たとえば、エチルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、アクリル酸、ヒドロキシエチルアクリ
レート、ヒドロキシプロピルアクリレート、(ヒドロキ
シ)エチルヘキシルアクリレートなどを挙げることがで
きる。) 2)下記式のビニルエーテルモノマー CH2 = CH−O−R2 (式中、R2は前述の意味を持つ。
【0034】たとえば、プロピルビニルエーテル、シク
ロヘキシルビニルエーテル、ビニル−4−ヒドロキシブ
チルエーテルなどを挙げることができる。) 3)下記式のカルボン酸のビニルモノマー CH2 = CH−O−CO−R2 (式中、−R2は前述の意味を持つ。
【0035】たとえばビニル−アセテート、ビニルプロ
ピオネート、ビニル−2−エチルヘキサノエートなどを
挙げることができる。) 4)下記式の不飽和カルボン酸 CH2 =CH−(CH2n−COOH (式中、nは前述の意味を持つ。たとえばビニル酢酸な
どが挙げられる。) 式(I)の最も望ましいモノマーは、n−ブチルアクリ
レートである。
【0036】成分II)は当分野でよく知られた、水素
化(コ)ポリマー中で用いられる水素化可塑剤で、該組
成物の総重量を基準にして、1〜20重量%、望ましく
は5〜10重量%の水素化可塑剤である。
【0037】可塑剤の例は本発明のために制約されるこ
とはなく、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェー
ト、ネオペンチルグリコールジベンゾエート、トリクレ
シルホスフェート、テトラブロモフタレートエステル、
トリ−n−ヘキシル−トリメリテート、エチレングリコ
ールモノステアレート、アセチルトリ−n−ヘキシルシ
トレート、望ましくはアセチルトリ−n−ブチルシトレ
ート(Citroflex(登録商標)A4)、トリブ
チルトリメリテートおよびトリ−n−ヘキシルトリメリ
テートが挙げられる。
【0038】成分III)は、組成物の総重量を基準と
して、0.2〜35重量%、望ましくは1〜15重量%
の量で用いられる無機難燃剤である。
【0039】難燃剤は、水素化(コ)ポリマーの技術上
周知である。たとえば、無機リン酸エステル(たとえ
ば、リン酸アンモニウム)、金属酸化物(たとえば、酸
化アルミニウム、三水素化酸化アルミニウム、酸化アン
チモン、酸化モリブデン)、シュウ酸スズ、ホウ素化合
物(たとえば、ホウ砂、ホウ酸亜鉛、Firebrak
e(登録商標)ZB)、金属水素化物(たとえば、水素
化マグネシウム、またはZn(OH)2、Sn(OH)4
などの水素化物の混合物、たとえばZnSn(O
H)6)を挙げることができる。
【0040】成分IV)は、組成物の総重量を基準とし
て、0.1〜15重量%、望ましくは0.5〜5重量%
の量で用いられる。
【0041】好適な成分は、添加物(たとえば、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、ケイ酸塩、雲母、
雲母で被覆された金属酸化物、金属酸化物と混合された
雲母)、難煙剤、研磨剤、色素剤、有機難煙剤(たとえ
ば、クロロパラフィン、ブロム化ポリエステル、ブロム
化エポキシオリゴマーのようなハロゲン化化合物)、膨
張剤および、たとえばIrganox(登録商標)10
10のような熱安定剤である。
【0042】さらに本発明者は驚くべきことに、水素化
モノマー修飾可塑化ETFEあるいはECTFEフルオ
ロポリマータイプに対する無機難燃剤の単純な添加に関
して、分散剤で処理された無機難燃剤の使用が、円錐型
熱量計において行われたASTM試験に従って、さらな
る発火時間の予期せぬ増加、ならびにさらなる煙および
熱の放出の実質的減少を導くことを発見した。
【0043】したがって本発明のさらなる目的は、後述
のような分散剤で処理した無機難燃剤の使用である。
【0044】無機難燃剤は、0.01〜10重量%、よ
り好適には0.1〜5重量%の範囲の量の分散剤で処理
される。
【0045】好適には、組成物の無機成分IV)は、
0.01〜10重量%、より望ましくは0.1〜5重量
%の範囲の量の分散剤で処理されることができる。たと
えば難燃剤とともに、あるいは分散剤だけで処理された
添加物(たとえば、雲母)がある。
【0046】本発明に従う分散剤は、添加物を分散する
ために当分野で知られた分散剤であり、下記のテストの
1つを満たす。
【0047】テスト1:シリカ、たとえばクリストバル
石のような無機添加物を分散することができ、メチルメ
タクリレートのような溶媒中で少なくとも平均粒径2μ
mの粒子を少なくとも95%有するいずれかの物質。分
散とは、添加物の粒子が、溶媒中で分散される、あるい
は分離後、容易に再分散される系である。
【0048】テスト2:無機難燃剤および/または無機
成分IV)を、既知の粒度分布の別の固相中で均一に分
散することができるいずれかの物質。分散度は、着色立
体マトリックスを用いた錠剤の分散の視覚的な分析によ
って概算され得る。
【0049】本発明に従う望ましい分散剤は、下記の式
を有する。
【0050】 (R34-mA(X)m …(II) 式中、mは1〜3の整数であって、Aはケイ素もしくは
チタンあるいはジルコニウムであり、Xは加水分解可能
な基であり、R3 は水素化モノマーのオリゴマーあるい
はC1〜C15アルキルおよび/またはアリル基である。
3基は、不飽和結合、O,N,SあるいはClのよう
なハロゲンから選択された1またはそれ以上のヘテロ原
子、ならびにアミン、エポキシド、チオ基−SH、水酸
化物、カルボキシルおよびカルボン酸塩などの官能基を
含むことができる。
【0051】これらの中でモノマー型またはオリゴマー
型の望ましい分散剤は、式中のmが2または3であり、
Xは加水分解可能な基であって、望ましくはアルコキシ
基OR4であり、ここでR4はC1〜C5直鎖状もしくは枝
分かれしたアルキル基、望ましくはR4はメチルもしく
はエチルであって、R3およびAは上述の定義の通りで
ある。望ましくはAはケイ素および/またはチタンであ
る。Aとケイ素が等しいとき、望ましくはm=3および
4はメチルまたはエチルである。
【0052】たとえば、ビニルトリエトキシシラン、3
−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−クロロイソ
ブチルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、ビス
−アセチルアセトネートジイソプロポキシチタネートが
挙げられる。
【0053】式(II)に従うオリゴマー型の分散剤の
例として、シランA−174の分散剤を挙げることがで
きる。この場合、R3 は水素化モノマーにより形成され
ており、たとえばアシル酸エステルを挙げることができ
る。
【0054】無機難燃剤へのおよび無機成分IV)への
分散剤の添加は、望ましくは室温で行われ、続いて1時
間またはそれ以上の時間、約100℃で熱処理される。
分散剤の加水分解に要する水は、反応媒質からおよび/
または1またはそれ以上の分散剤を含む溶液から、ある
いは環境から得られる。
【0055】
【実施例】次の例は説明するための目的で与えられる
が、本発明を限定するものではない。
【0056】表1において、テストは酸素消費型熱量計
を用いて、放射熱流動90Kw/m2、サンプル重量5
0g、水平のサンプル方向で、発火までの時間と、原料
物質および生成物の熱および視覚的な煙の放出度を得る
ために、ASTM E1354法に従って行われた。
【0057】
【表1】
【0058】 P=可塑剤 Citroflex(登録商標)A4と混合 L=PTFE(POLYMIST)(登録商標)と混合 FR=雲母およびホウ酸亜鉛と混合 SiFR=シラネートで処理された雲母およびホウ酸亜
鉛と混合 TiFR=チタネートで処理された雲母およびホウ酸亜
鉛と混合 SiTiFR=シラネートおよびチタネートで処理され
た雲母およびホウ酸亜鉛と混合
【0059】実施例1 バッフルと、ハステロイC中で450rpmで動く攪拌
器とを備えたエナメルで塗られたオートクレーヴの中
に、7リットルの鉱物質除去された水、15.5gのク
ロロホルム、10gのn−ブチルアクリレートおよび2
kgのクロロトリフルオロエチレンを導入した。反応温
度は15℃に設定、保持した。その後、エチレンの圧力
を8.2絶対バールにまで上げた。オートクレーヴ内に
おいて、−17℃に保持された、0.1g TCAP/
mlの力価を有するトリクロロアセチルペルオキシド
(TCAP)のイソオクタン溶液であるラジカル開始剤
を、重合時間を通じて連続的に導入した。さらに、10
gのn−ブチルアルキレートを、エチレンの消費量が2
0,40,60,80,100,120,140,16
0および180gとなった時に、リアクターに投入し
た。
【0060】消費量が200gになるまで、すなわち開
始剤の全量が210mlになるまで、リアクター内にエ
チレンを連続的に供給することによって、圧力を全重合
反応を通じて一定に保持した。重合は405分間続い
た。
【0061】その後、生成されたポリマーを120℃で
約16時間乾燥した。総乾燥重量は1530gであっ
た。
【0062】次に、ポリマーを、共に熱安定剤として主
に用いられる0.45重量%のMARK−260(登録
商標)および0.15重量%のAclyn−316(登
録商標)と混合した。
【0063】(ポリマーAと定義された)このポリマー
の幾つかの特徴は、下記の通りである。ASTM327
5−89法に従ったメルトフローインデックス(M.
I.)は、9g/10’である。示差走査熱量計(DS
C)によって測定した第二融点(TmII)は190℃で
あり、炭素の元素分析および物質収支により得られたモ
ル組成は、40モル%のエチレン、55モル%のクロロ
トリフルオロエチレンおよび5モル%のn−ブチルアク
リレートである。
【0064】実施例2(比較例) ポリマー粉末Aは、混合物に基準にして7重量%に等し
い量でCitroflex(登録商標)A4と混合し
た。さらに混合物を二軸押出機でペレット化した。この
化合物はASTM E1354法に従った円錐型熱量計
内でテストした。表1には、重量50gのサンプルでの
発火までの時間、最大熱放出率、総熱放出量、および煙
に関した平均消火係数が示されている。
【0065】実施例3 実施例2のように、Citroflex(登録商標)A
4と混合したポリマー粉末Aを、総重量に基準にして5
重量%のホウ酸亜鉛(Firebrake(登録商標)
ZB)および1重量%の雲母と混合した。次に混合物を
二軸押出機でペレット化した。このコンパウンドはAS
TM E1354法に従った円錐型熱量計内でテストし
た。表1には重量50gのサンプルでの発火までの時
間、最大熱放出率、総熱放出量および煙に関係した平均
消火係数が示されている。
【0066】実施例4 ホウ酸亜鉛および雲母を、2重量%の含水3−アミノプ
ロピルトリエトキシシランと混合し、さらに100℃で
2時間熱処理したことを除いては、実施例3と同様であ
る。次に混合物を、二軸押出機でペレット化した。この
コンパウンドはASTM E1354法に従った円錐型
熱量計内でテストした。表1には重量50gのサンプル
での発火までの時間、最大熱放出率、総熱放出量および
煙に関係した平均消火係数が示されている。
【0067】実施例5 ホウ酸亜鉛および雲母を、75重量%のビスアセチルア
セトネートジイソプロポキシチタネートと25重量%の
イソプロパノールとから成る2重量%の溶液と混合し、
さらに100℃で2時間熱処理したことを除いては、実
施例3と同様である。さらに混合物は、二軸押出機でペ
レット化した。このコンパウンドはASTM E135
4法に従った円錐型熱量計内でテストした。表1には重
量50gのサンプルでの発火までの時間、最大熱放出
率、総熱放出量および煙に関係した平均消火係数が示さ
れている。
【0068】コンパウンドの圧縮成型標本のASTM
D1708テストによる23℃での機械的特性が、表2
に示されている。
【0069】
【表2】
【0070】(*) ひずみ−応力曲線に降伏時ネッキ
ングがないため決定不可 P=可塑剤 Citroflex(登録商標)A4と混合 L=PTFE(POLYMIST)(登録商標)と混合 TiFR=チタネートで処理された雲母およびホウ酸亜
鉛と混合 SiTiFR=シラネートおよびチタネートで処理され
た雲母およびホウ酸亜鉛と混合
【0071】実施例6 ホウ酸亜鉛および雲母を、75重量%のビスアセチルア
セトネートジイソプロポキシチタネートと25重量%の
イソプロパノールとから成る2重量%の溶液、ならびに
2重量%の含水3−アミノプロピルトエトキシシランと
混合し、さらに100℃で2時間熱処理したことを除い
ては、実施例3と同様である。さらに1重量%のPTF
E(POLYMIST(登録商標))をコンパウンドに
添加し、その後二軸押出機でペレット化した。
【0072】このコンパウンドはASTM E1354
法に従った円錐型熱量計内でテストした。表1には重量
50gのサンプルでの発火までの時間、最大熱放出率、
総熱放出量および煙に関係した平均消火係数が示されて
いる。
【0073】コンパウンドの圧縮成型標本のASTM
D1708テストによる23℃での機械的特性が、表2
に示されている 表1および2から言えることは、本発明の組成物は、良
好な機械的特性を有することによって特徴づけられ、た
わみ性を有し、白化作用を示さず、優れた難燃性および
難煙性を有する、ということである。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、可塑剤と
混合させてポリマー中に難燃剤を用いたときに、すぐれ
た力学的特性を有し、白化作用がなく、煙および熱の放
出が少ないたわみ性組成物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/10 C08K 5/10 5/521 5/521 5/56 5/56 9/02 9/02 C08L 23/08 C08L 23/08 27/12 27/12 (71)出願人 596183608 Piazzetta Maurilio Bossi 3−MILANO,Ital y (72)発明者 スターニティス,ゲイリー アメリカ合衆国 ニュージャージー州 08080 スーウェル アルドリッジ ウェ イ 21 (72)発明者 アブズレーメ,ジュリオ ア. イタリア国 ヴァレーセ サロンノ ヴィ ア ベルガモ5

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たわみ性を有し、白化しない熱可塑性フ
    ルオロポリマー組成物において、 I)水素化モノマー修飾ETFEもしくはECTFEフ
    ルオロポリマーと、 II)1またはそれ以上の水素化可塑剤と、 III)1またはそれ以上の無機難燃剤と、 IV)好適にはその他の、添加物、難発煙剤、膨張剤、
    色素剤、潤滑剤、有機難燃剤および熱安定剤などの成分
    を含むことを特徴とする熱可塑性フルオロポリマー組成
    物。
  2. 【請求項2】 成分I)はコポリマーであって、 (a)10〜70モル%、望ましくは35〜55モル%
    のエチレンと、 (b)30〜90モル%、望ましくは45〜65モル%
    の、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチ
    レン、もしくはそれらの混合物から選択されたフッ化モ
    ノマーと、 (c)0.1〜30モル%、望ましくは1〜15モル%
    の下記式の水素化モノマーとからなるコポリマーであ
    り、 CH2 = CH−(CH2n−R1 …(I) (式中、R1=−OR2,−(O)tCO(O)p2 であ
    り、tおよびpは0もしくは1に等しい整数であり、さ
    らにR2は1〜20個の炭素原子C1−C20を有した水素
    化基であるか、直鎖状および/または枝分かれ状のアル
    キル基もしくはシクロアルキル基であるか、あるいはR
    2はHであり、R2基は、好適には、ヘテロ原子であって
    望ましくはO、N、またはハロゲンであって望ましくは
    Clと、好適にはOH、COOH、エポキシド、エステ
    ル、およびエーテルから選択された1またはそれ以上の
    官能基と、および二重結合とを含んでもよく、nは0〜
    10の範囲の整数であり、望ましくはR2 は、1〜10
    個の炭素原子のアルキル基であって、好適には1または
    それ以上のヒドロキシル基を含み、nは0〜5の範囲の
    整数であり、 成分II)は当分野でよく知られた、水素化(コ)ポリ
    マー中で用いられる水素化可塑剤で、該組成物の総重量
    を基準にして、1〜20重量%、望ましくは5〜10重
    量%の水素化可塑剤であり、 成分III)は、0.2〜35重量%、望ましくは1〜
    15重量%の量の無機難燃剤であり、 成分IV)は、0.1〜15重量%、望ましくは0.5
    〜5重量%の量の成分であることを特徴とする請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 成分I)のコモノマー(c)は、 1)下記式のアクリルモノマー CH2 = CH−CO−O−R2 (式中、−R2は前述の意味を持つ。) 2)下記式のビニルエーテルモノマー CH2 = CH−O−R2 (式中、−R2は前述の意味を持つ。) 3)下記式のカルボン酸のビニルモノマー CH2 = CH−O−CO−R2 (式中、−R2は前述の意味を持つ。) 4)下記式の不飽和カルボン酸 CH2 = CH−(CH2n−COOH (式中、nは前述の意味を持つ。) から選択されることを特徴とする請求項2記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 成分I)のコモノマー(c)は、 −エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、アク
    リル酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプ
    ロピルアクリレート、(ヒドロキシ)エチルヘキシルア
    クリレート、 −プロピルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエー
    テル、ビニル−4−ヒドロキシブチルエーテル、 −ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニル−
    2−ヘキサノエート、 −ビニル酢酸 から選択されることを特徴とする請求項2〜3記載の組
    成物。
  5. 【請求項5】 式(I)の望ましいモノマーはn−ブチ
    ルアクリレートであることを特徴とする請求項2〜4記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】 成分II)である水素化可塑剤は、 2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ネオペン
    チルグリコールジベンゾエート、トリクレシルホスフェ
    ート、テトラブロモフタレートエステル、トリ−n−ヘ
    キシル−トリメリテート、エチレングリコールモノステ
    アレート、アセチルトリ−n−ヘキシルシトレート、望
    ましくはアセチルトリ−n−ブチルシトレート、トリブ
    チルトリメリテートおよびトリ−n−ヘキシルトリメリ
    テートから選択されることを特徴とする請求項1〜5記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 成分III)である無機難燃剤は、 無機リン酸エステル(リン酸アンモニウム)、金属酸化
    物(酸化アルミニウム、三水素化酸化アルミニウム、酸
    化アンチモン、酸化モリブデン)、シュウ酸スズ、ホウ
    素化合物(ホウ砂、ホウ酸亜鉛、Firebrake
    (登録商標)ZB)、金属水素化物(水素化マグネシウ
    ム、または水素化物の混合物、望ましくはZn(OH)
    2およびSn(OH)4の混合物)から選択されることを
    特徴とする請求項1〜6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 成分IV)は、ポリテトラフルオロエチ
    レン(PTFE)、雲母、雲母で被覆された金属酸化物
    および、金属酸化物またはその混合物と混合された雲母
    であることを特徴とする請求項1〜7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 無機難燃剤は、0.01〜10重量%、
    より望ましくは0.1〜5重量%の範囲の量の分散剤で
    処理されることを特徴とする請求項7〜8記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】 成分IV)の1またはそれ以上の無機
    的化合物は、0.01〜10重量%、より望ましくは
    0.1〜5重量%の範囲の量の分散剤で処理されること
    を特徴とする請求項6〜9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 分散剤は、下記一般式 (R34-mA(X)m …(II) (式中、mは1〜3の整数であって、Aはケイ素または
    チタンまたはジルコニウムであり、Xは加水分解可能な
    基であり、R3 は水素化モノマーのオリゴマーあるいは
    1〜C15アルキルおよび/またはアリル基であり、R3
    基は、好適には不飽和結合、O,N,S、またはCl
    のようなハロゲンから選択された1またはそれ以上のヘ
    テロ原子、ならびにアミン、エポキシド、チオ基(−S
    H)、水酸化物、カルボキシルおよびカルボン酸塩など
    の官能基を含む)を有することを特徴とする請求項9〜
    10記載の組成物。
  12. 【請求項12】 モノマーまたはオリゴマー型の分散剤
    は、m=2または3であり、Xは加水分解可能な基であ
    って、望ましくはXはアルコキシ基OR4 であり、ここ
    でR4 はC1 〜C5 の直鎖状もしくは枝分かれしたアル
    キル基であって、望ましくはAはケイ素および/または
    チタンであり、Aがケイ素に等しいときには、望ましく
    はm=3であり、R4 はメチルもしくはエチルであるこ
    とを特徴とする請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 分散剤は、ビニルトリエトキシシラ
    ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−クロ
    ロイソブチルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロ
    ピルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラ
    ン、ビス−アセチルアセトネートジイソプロポキシチタ
    ネートから選択されることを特徴とする請求項11〜1
    2記載の組成物。
  14. 【請求項14】 無機難燃剤へのおよび/または、1ま
    たはそれ以上の成分IV)の無機化合物への分散剤の添
    加は、望ましくは室温で行われ、ついで1時間またはそ
    れ以上の時間、約100℃で熱処理され、分散剤の加水
    分解に要する水は、反応媒質からおよび/または分散剤
    を含む溶液から、あるいは環境から得られることを特徴
    とする請求項9〜13記載の組成物。
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