JPH11189076A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents
車両用シートスライド装置Info
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- B60N2/08—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable slidable characterised by the locking device
- B60N2/0831—Movement of the latch
- B60N2/0837—Movement of the latch pivoting
- B60N2/085—Movement of the latch pivoting about a transversal axis
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アッパレールのロアレールに対する剥離強度
を向上させること。 【解決手段】 アッパレール２を、車両シートに取り付
けられる基壁２１、基壁２１の両端から下方に延在する
対の側壁２２及び対の側壁２２の先端に形成されロアレ
ール１と係合する係合部２３を有して構成すると共に、
アッパレール２内に配設され側壁２２と略直交する対の
垂直壁８２、９２及び垂直壁８２、９２間を垂直壁８
２、９２の一端で連結し且つ基壁２１に固定される水平
壁８１、９１を備えた補強プレート８、９を有する。
を向上させること。 【解決手段】 アッパレール２を、車両シートに取り付
けられる基壁２１、基壁２１の両端から下方に延在する
対の側壁２２及び対の側壁２２の先端に形成されロアレ
ール１と係合する係合部２３を有して構成すると共に、
アッパレール２内に配設され側壁２２と略直交する対の
垂直壁８２、９２及び垂直壁８２、９２間を垂直壁８
２、９２の一端で連結し且つ基壁２１に固定される水平
壁８１、９１を備えた補強プレート８、９を有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートスラ
イド装置に関するものである。
イド装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のシートスライド装置とし
ては、特開平５−２２６２１７２号公報に示されるもの
が知られている。これは、車両フロアに取り付けられる
ロアレールと、車両シートに取り付けられロアレールに
摺動自在に支持されたアッパレールとを有する車両用シ
ートスライド装置である。
ては、特開平５−２２６２１７２号公報に示されるもの
が知られている。これは、車両フロアに取り付けられる
ロアレールと、車両シートに取り付けられロアレールに
摺動自在に支持されたアッパレールとを有する車両用シ
ートスライド装置である。
【０００３】この従来装置のロアレールは、車両フロア
に固定される基壁、基壁の両端から上方に延在する対の
側壁及び側壁の先端に形成されアッパレールと係合する
係合部を有して構成されたものであって、アッパレール
は、車両シートに固定される基壁、基壁の両端に形成さ
れロアレールの係合部を覆うように延在してロアレール
と係合すると共に両者間にロアレールの側壁が配置され
る係合部を有して構成されたものであった。
に固定される基壁、基壁の両端から上方に延在する対の
側壁及び側壁の先端に形成されアッパレールと係合する
係合部を有して構成されたものであって、アッパレール
は、車両シートに固定される基壁、基壁の両端に形成さ
れロアレールの係合部を覆うように延在してロアレール
と係合すると共に両者間にロアレールの側壁が配置され
る係合部を有して構成されたものであった。
【０００４】又、このアッパレールの基壁にシートベル
トのアンカー部材が取り付けられている。
トのアンカー部材が取り付けられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来装置であ
ると、アッパレールの断面形状内にロアレールを収容す
るレール構造となるため、ロアレールの幅方向寸法がア
ッパレールに比べて小さくなり、車両フロアへの取付代
が不足する恐れがある。又、車両フロアへの取付代を十
分なものとするためにロアレールの幅方向寸法を大きく
するとそれ以上にアッパレールの幅方向寸法が大きくな
り、装置自身が大型化することとなる。
ると、アッパレールの断面形状内にロアレールを収容す
るレール構造となるため、ロアレールの幅方向寸法がア
ッパレールに比べて小さくなり、車両フロアへの取付代
が不足する恐れがある。又、車両フロアへの取付代を十
分なものとするためにロアレールの幅方向寸法を大きく
するとそれ以上にアッパレールの幅方向寸法が大きくな
り、装置自身が大型化することとなる。
【０００６】これらの問題点を解消するために、従来装
置のロアレールとアッパレールを逆にして使用する、つ
まり、アッパレールを、基壁、基壁の両端から下方に延
在する側壁及び側壁の先端に形成された係合部を有して
構成し、ロアレールを、基壁及び基壁の両端に形成され
アッパレールの係合部を覆うように延在する係合部を有
して構成する。これにより、ロアレールの断面形状内に
アッパレールを収容するレール構造となり前述した問題
点は解消される。この例は、特開平９−１６４８６５号
公報に示される如き、スクリューシャフト及びナット部
材よりなる駆動機構を収容したパワーシートスライド装
置のレール構造として知られている。
置のロアレールとアッパレールを逆にして使用する、つ
まり、アッパレールを、基壁、基壁の両端から下方に延
在する側壁及び側壁の先端に形成された係合部を有して
構成し、ロアレールを、基壁及び基壁の両端に形成され
アッパレールの係合部を覆うように延在する係合部を有
して構成する。これにより、ロアレールの断面形状内に
アッパレールを収容するレール構造となり前述した問題
点は解消される。この例は、特開平９−１６４８６５号
公報に示される如き、スクリューシャフト及びナット部
材よりなる駆動機構を収容したパワーシートスライド装
置のレール構造として知られている。
【０００７】しかし、上記したレール構造では、アッパ
レールにシートベルトからの荷重等上方向の荷重が加わ
り、基壁上方向の変形が生じると、側壁及び係合部が内
側へと倒れ込む形となり、基壁の変形度合いによって
は、この係合部とロアレールとの係合が外れてしまう恐
れがある。
レールにシートベルトからの荷重等上方向の荷重が加わ
り、基壁上方向の変形が生じると、側壁及び係合部が内
側へと倒れ込む形となり、基壁の変形度合いによって
は、この係合部とロアレールとの係合が外れてしまう恐
れがある。
【０００８】故に、本発明は、アッパレールのロアレー
ルに対する剥離強度を向上させることを、その技術的課
題とするものである。
ルに対する剥離強度を向上させることを、その技術的課
題とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、アッパレ
ールを、車両シートに取り付けられる基壁、該基壁の両
端から下方に延在する対の側壁及び該対の側壁の先端に
形成されロアレールと係合する係合部を有して構成する
と共に、前記アッパレール内に配設され前記側壁と略直
交する対の垂直壁及び該垂直壁間を前記垂直壁の一端で
連結し且つ前記基壁に固定される水平壁を備えた補強プ
レートを有した、ことである。
るために本発明において講じた技術的手段は、アッパレ
ールを、車両シートに取り付けられる基壁、該基壁の両
端から下方に延在する対の側壁及び該対の側壁の先端に
形成されロアレールと係合する係合部を有して構成する
と共に、前記アッパレール内に配設され前記側壁と略直
交する対の垂直壁及び該垂直壁間を前記垂直壁の一端で
連結し且つ前記基壁に固定される水平壁を備えた補強プ
レートを有した、ことである。
【００１０】この技術的手段によれば、アッパレールの
基壁にシートベルトからの荷重等上方向の荷重が加わ
り、基壁が変形しようとすると、補強プレートの水平壁
がアッパレールの基壁を補強してその変形を抑制し、
又、補強プレートの垂直壁がアッパレールの側壁間で突
っ張り棒の役目を果たしてアッパレールの側壁の倒れ込
みを防止する。よって、アッパレールの係合部の倒れ込
みが抑制され、この係合部のロアレールからの外れが防
止される。
基壁にシートベルトからの荷重等上方向の荷重が加わ
り、基壁が変形しようとすると、補強プレートの水平壁
がアッパレールの基壁を補強してその変形を抑制し、
又、補強プレートの垂直壁がアッパレールの側壁間で突
っ張り棒の役目を果たしてアッパレールの側壁の倒れ込
みを防止する。よって、アッパレールの係合部の倒れ込
みが抑制され、この係合部のロアレールからの外れが防
止される。
【００１１】より好ましくは、前記補強プレートを、前
記垂直壁及び水平壁を複数組とし、該組間の隣合う前記
垂直壁間を前記垂直壁の他端で連結し且つ前記水平壁と
略平行な連結壁を有して構成する、と良い。
記垂直壁及び水平壁を複数組とし、該組間の隣合う前記
垂直壁間を前記垂直壁の他端で連結し且つ前記水平壁と
略平行な連結壁を有して構成する、と良い。
【００１２】より好ましくは、前記ロアレールを、前記
車両フロアに固定される基壁と、該基壁の両端に形成さ
れ前記アッパレールの前記係合部を覆うように延在して
前記アッパレールと係合すると共に両者間に前記アッパ
レールの前記側壁が配置される係合部を有して構成す
る、と良い。
車両フロアに固定される基壁と、該基壁の両端に形成さ
れ前記アッパレールの前記係合部を覆うように延在して
前記アッパレールと係合すると共に両者間に前記アッパ
レールの前記側壁が配置される係合部を有して構成す
る、と良い。
【００１３】より好ましくは、前記アッパレールの前記
係合部と前記ロアレールの前記基壁との間に配設された
転動自在なローラと、前記アッパレールの前記係合部の
外側と前記ロアレールの前記係合部との間に配設された
転動自在なボールとを有する、と良い。
係合部と前記ロアレールの前記基壁との間に配設された
転動自在なローラと、前記アッパレールの前記係合部の
外側と前記ロアレールの前記係合部との間に配設された
転動自在なボールとを有する、と良い。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１及び図２に示されるように、
車両フロア（図示せず）にブラケット３を介して固定さ
れるロアレール１は、水平な取付面１ａを構成する基壁
１１を基準として両端に係合部１２が夫々一体に形成さ
れた断面Ｕ形状を呈する長尺状のものである。このロア
レール１は、この基壁１１の長手方向両端に固定された
ブラケット３で車両フロアに固定される。車両シート
（図示せず）に固定されるアッパレール２は、水平な取
付面２ａを構成する基壁２１を基準として両端に側壁２
２を介して係合部２３が夫々一体に形成された断面略逆
Ｔ字状を呈した長尺状のものである。このアッパレール
２は、基壁２１により車両シートに固定される。ロアレ
ール１の係合部１２とアッパレールの係合部２３は互い
に係合し合い、これにより、アッパレール２は、ロアレ
ール１にその長手方向に沿って摺動自在に支持されてい
る。
車両フロア（図示せず）にブラケット３を介して固定さ
れるロアレール１は、水平な取付面１ａを構成する基壁
１１を基準として両端に係合部１２が夫々一体に形成さ
れた断面Ｕ形状を呈する長尺状のものである。このロア
レール１は、この基壁１１の長手方向両端に固定された
ブラケット３で車両フロアに固定される。車両シート
（図示せず）に固定されるアッパレール２は、水平な取
付面２ａを構成する基壁２１を基準として両端に側壁２
２を介して係合部２３が夫々一体に形成された断面略逆
Ｔ字状を呈した長尺状のものである。このアッパレール
２は、基壁２１により車両シートに固定される。ロアレ
ール１の係合部１２とアッパレールの係合部２３は互い
に係合し合い、これにより、アッパレール２は、ロアレ
ール１にその長手方向に沿って摺動自在に支持されてい
る。
【００１５】アッパレール２の対の側壁２２は、夫々、
基壁２１の端から下方に延在しており、所定の間隔をも
って互いに平行に対向している。又、アッパレール２の
対の係合部２３は、夫々、側壁２２の先端から外方へロ
アレール１の基壁１１と平行に延在するよう形成された
下壁２３ａ及び下壁２３ａの先端から内側斜上方に延在
し且つ側壁２２と所定の間隔をもって対向するよう形成
されたフランジ壁２３ｂを一体に備えている。
基壁２１の端から下方に延在しており、所定の間隔をも
って互いに平行に対向している。又、アッパレール２の
対の係合部２３は、夫々、側壁２２の先端から外方へロ
アレール１の基壁１１と平行に延在するよう形成された
下壁２３ａ及び下壁２３ａの先端から内側斜上方に延在
し且つ側壁２２と所定の間隔をもって対向するよう形成
されたフランジ壁２３ｂを一体に備えている。
【００１６】ロアレール１の対の係合部１２は、夫々、
基壁１１の端から上方向に延在するよう形成された側壁
１１ａ、側壁１１ａの先端から内側へ延在するよう形成
された上壁１１ｂ及び上壁１１ｂの先端から下方へ延在
し且つ所定の間隔をもって互いに対向するするよう形成
されたフランジ壁１１ｃを一体に備えている。
基壁１１の端から上方向に延在するよう形成された側壁
１１ａ、側壁１１ａの先端から内側へ延在するよう形成
された上壁１１ｂ及び上壁１１ｂの先端から下方へ延在
し且つ所定の間隔をもって互いに対向するするよう形成
されたフランジ壁１１ｃを一体に備えている。
【００１７】ロアレール１の係合部１２は、アッパレー
ル２の係合部２３を覆っており、この係合部１２のフラ
ンジ壁１２ｃは、アッパレール２の係合部２３のフラン
ジ壁２３ｂと側壁２２との間に位置でフランジ壁２３ｂ
と内側から係合可能となっている。これにより、アッパ
レール１は、側壁２２がロアレール１の係合部１２間に
位置して基壁２１が露出するようにロアレール１の断面
内に収容されている。又、アッパレール２の係合部２３
のフランジ壁２３ｂの外側とロアレール１の係合部１２
の側壁１２ａ及び上壁１２ｂ間のコーナ部位との間に
は、複数のボール５２が、アッパレール２の係合部２３
の下壁２３ａとロアレール１の基壁１１との間には、複
数のローラ５１が夫々転動自在に配設されており、この
ボール５２及びローラ５１によりアッパレール２のロア
レール１に対する摺動を円滑なものとしている。尚、こ
のボール５２及びローラ５１は、金属プレート５により
支持されてユニット化されている。
ル２の係合部２３を覆っており、この係合部１２のフラ
ンジ壁１２ｃは、アッパレール２の係合部２３のフラン
ジ壁２３ｂと側壁２２との間に位置でフランジ壁２３ｂ
と内側から係合可能となっている。これにより、アッパ
レール１は、側壁２２がロアレール１の係合部１２間に
位置して基壁２１が露出するようにロアレール１の断面
内に収容されている。又、アッパレール２の係合部２３
のフランジ壁２３ｂの外側とロアレール１の係合部１２
の側壁１２ａ及び上壁１２ｂ間のコーナ部位との間に
は、複数のボール５２が、アッパレール２の係合部２３
の下壁２３ａとロアレール１の基壁１１との間には、複
数のローラ５１が夫々転動自在に配設されており、この
ボール５２及びローラ５１によりアッパレール２のロア
レール１に対する摺動を円滑なものとしている。尚、こ
のボール５２及びローラ５１は、金属プレート５により
支持されてユニット化されている。
【００１８】ロアレール１の基壁１１の係合部１２の一
方の側壁１２ａ側には、長手方向に沿い複数の係合孔１
３が形成されている。又、アッパレール２の基壁２１に
は、逆Ｌ字状のブラケット６がその水平部分６１でアッ
パレール２の取付面２ａと面接触してかしめピン６３に
より固定されている。このブラケット６の垂直部分６２
は、ロアレール１の係合部１２の一方の側壁１２ａと対
向して平行に配置されており、係合孔１３と係脱自在に
配置される係合歯７１を備えたロックプレート７がピン
７３により回転自在に支持されている。このロックプレ
ート７には、操作ハンドル７２が連結されており、この
操作ハンドル７２を操作することでロックプレート７を
回転させ、係合歯７１を係合孔１３と係脱させる。これ
により、アッパレール２のロアレール１に対する摺動を
規制及び許容させられる。
方の側壁１２ａ側には、長手方向に沿い複数の係合孔１
３が形成されている。又、アッパレール２の基壁２１に
は、逆Ｌ字状のブラケット６がその水平部分６１でアッ
パレール２の取付面２ａと面接触してかしめピン６３に
より固定されている。このブラケット６の垂直部分６２
は、ロアレール１の係合部１２の一方の側壁１２ａと対
向して平行に配置されており、係合孔１３と係脱自在に
配置される係合歯７１を備えたロックプレート７がピン
７３により回転自在に支持されている。このロックプレ
ート７には、操作ハンドル７２が連結されており、この
操作ハンドル７２を操作することでロックプレート７を
回転させ、係合歯７１を係合孔１３と係脱させる。これ
により、アッパレール２のロアレール１に対する摺動を
規制及び許容させられる。
【００１９】尚、アッパレール２の取付面２ａには、シ
ートベルトを支持するロア側ベルトアンカ（図示せず）
が取り付けられており、シートベルトからの荷重は、ア
ッパレール２からロアレール１へと伝わり車両フロアに
伝達されるようになっている。
ートベルトを支持するロア側ベルトアンカ（図示せず）
が取り付けられており、シートベルトからの荷重は、ア
ッパレール２からロアレール１へと伝わり車両フロアに
伝達されるようになっている。
【００２０】図１ないし図４に示されるように、アッパ
レール２の側壁２２間には、第１補強プレート８及び第
２補強プレート９が配設されている。
レール２の側壁２２間には、第１補強プレート８及び第
２補強プレート９が配設されている。
【００２１】第１補強プレート８は、水平壁８１及び対
の垂直壁８２を一体に備えたものである。水平壁８１
は、アッパレール２の基壁２１と略同じ幅で且つアッパ
レール２の長手方向に沿う平板状を呈している。この水
平壁８１には、アッパレール２の長手方向に沿う長穴８
１ａが形成されている。垂直壁８２は、アッパレール２
の側壁２２間を横断し且つアッパレール２の側壁と略同
じ高さの平板状を呈しており、その幅は、水平壁８１と
同様に、アッパレール２の基壁２１と略同じ幅となって
いる。この垂直壁８２は、水平壁８１に対して垂直とな
るように水平壁８１の長手方向両端から夫々一体に形成
されている。このように構成された第１補強プレート８
は、水平壁８１の外平面をアッパレール２の基壁２１の
内面と接触させ且つ垂直壁８２の幅方向端面をアッパレ
ール２の側壁２２の内面と多少のスキをもって対向させ
た状態あるいは接触させた状態でかしめピン６３を長穴
８１ａに挿通させることでアッパレール２の長手方向に
おける所定部位に固定される。これにより、第１補強プ
レート８がアッパレール２の側壁２２間に配設される。
の垂直壁８２を一体に備えたものである。水平壁８１
は、アッパレール２の基壁２１と略同じ幅で且つアッパ
レール２の長手方向に沿う平板状を呈している。この水
平壁８１には、アッパレール２の長手方向に沿う長穴８
１ａが形成されている。垂直壁８２は、アッパレール２
の側壁２２間を横断し且つアッパレール２の側壁と略同
じ高さの平板状を呈しており、その幅は、水平壁８１と
同様に、アッパレール２の基壁２１と略同じ幅となって
いる。この垂直壁８２は、水平壁８１に対して垂直とな
るように水平壁８１の長手方向両端から夫々一体に形成
されている。このように構成された第１補強プレート８
は、水平壁８１の外平面をアッパレール２の基壁２１の
内面と接触させ且つ垂直壁８２の幅方向端面をアッパレ
ール２の側壁２２の内面と多少のスキをもって対向させ
た状態あるいは接触させた状態でかしめピン６３を長穴
８１ａに挿通させることでアッパレール２の長手方向に
おける所定部位に固定される。これにより、第１補強プ
レート８がアッパレール２の側壁２２間に配設される。
【００２２】第２補強プレート９は、対の水平壁９１及
び一対で一組の垂直壁９２を一体に備えたものである。
水平壁９１は、アッパレール２の長手方向において所定
の間隔をもって、同一平面上に配置されており、夫々、
アッパレール２の基壁２１と略同じ幅で且つアッパレー
ル２の長手方向に沿う平板状を呈している。又、この水
平壁９１には、アッパレール２の長手方向に沿う長穴９
１ａが形成されている。垂直壁９２は、夫々、アッパレ
ール２の側壁２２間を横断し且つアッパレール２の側壁
と略同じ高さの平板状を呈しており、その幅は、水平壁
９１と同様に、アッパレール２の基壁２１と略同じ幅と
なっている。この垂直壁９２は、水平壁９１に対して垂
直となるように各水平壁９１の長手方向両端から夫々一
体に形成されている。又、隣合う垂直壁２２の先端は、
水平壁９１と平行な連結壁９３により一体に連結されて
いる。このように構成された第２補強プレート９は、水
平壁９１の外平面をアッパレール２の基壁２１の内面と
接触させ且つ垂直壁９２の幅方向端面をアッパレール２
の側壁２２の内面と多少のスキをもって対向させた状態
あるいは接触させた状態でかしめピン６３を長穴９１ａ
に挿通させることでアッパレール２の長手方向における
所定部位に固定される。これにより、第２補強プレート
９がアッパレール２の側壁２２間に配設される。
び一対で一組の垂直壁９２を一体に備えたものである。
水平壁９１は、アッパレール２の長手方向において所定
の間隔をもって、同一平面上に配置されており、夫々、
アッパレール２の基壁２１と略同じ幅で且つアッパレー
ル２の長手方向に沿う平板状を呈している。又、この水
平壁９１には、アッパレール２の長手方向に沿う長穴９
１ａが形成されている。垂直壁９２は、夫々、アッパレ
ール２の側壁２２間を横断し且つアッパレール２の側壁
と略同じ高さの平板状を呈しており、その幅は、水平壁
９１と同様に、アッパレール２の基壁２１と略同じ幅と
なっている。この垂直壁９２は、水平壁９１に対して垂
直となるように各水平壁９１の長手方向両端から夫々一
体に形成されている。又、隣合う垂直壁２２の先端は、
水平壁９１と平行な連結壁９３により一体に連結されて
いる。このように構成された第２補強プレート９は、水
平壁９１の外平面をアッパレール２の基壁２１の内面と
接触させ且つ垂直壁９２の幅方向端面をアッパレール２
の側壁２２の内面と多少のスキをもって対向させた状態
あるいは接触させた状態でかしめピン６３を長穴９１ａ
に挿通させることでアッパレール２の長手方向における
所定部位に固定される。これにより、第２補強プレート
９がアッパレール２の側壁２２間に配設される。
【００２３】アッパレール２にシートベルトから上方向
の荷重が加わると、アッパレール２が上方に引っ張られ
て、基壁２１が上方に変形しようとする。この際、第１
及び第２補強プレート８、９の水平壁８１、９１で基壁
２１の厚みを増して基壁２１の変形を抑制する。又、第
１及び第２補強プレート８、９の垂直壁８２、９２がそ
の端面とアッパレール２の側壁２２の内面との接触で突
っ張り棒のように側壁２２に対して働き、アッパレール
２の基壁２１の変形に伴うアッパレール２側壁２２及び
係合部２３の内方への倒れ込みを防止する。アッパレー
ル２が上方に引っ張られると、アッパレール２の係合部
２３のフランジ壁２３ｂがボール５２からの反力を受け
てロアレール１の係合部１２のフランジ壁１２ｃとより
強固に係合し合う。よって、アッパレール２に加わった
上方向の荷重は、アッパレール２をロアレール１に対し
て剥離させることなくロアレール１に確実に伝える。
の荷重が加わると、アッパレール２が上方に引っ張られ
て、基壁２１が上方に変形しようとする。この際、第１
及び第２補強プレート８、９の水平壁８１、９１で基壁
２１の厚みを増して基壁２１の変形を抑制する。又、第
１及び第２補強プレート８、９の垂直壁８２、９２がそ
の端面とアッパレール２の側壁２２の内面との接触で突
っ張り棒のように側壁２２に対して働き、アッパレール
２の基壁２１の変形に伴うアッパレール２側壁２２及び
係合部２３の内方への倒れ込みを防止する。アッパレー
ル２が上方に引っ張られると、アッパレール２の係合部
２３のフランジ壁２３ｂがボール５２からの反力を受け
てロアレール１の係合部１２のフランジ壁１２ｃとより
強固に係合し合う。よって、アッパレール２に加わった
上方向の荷重は、アッパレール２をロアレール１に対し
て剥離させることなくロアレール１に確実に伝える。
【００２４】尚、第２補強プレート９は、対の水平壁９
１及び一対一組の垂直壁９２よりなるものばかりでな
く、さらに、複数組をアッパレール２の長手方向に連結
壁９３を介して連続して設けてもよい。又、第１補強プ
レート８及び第２補強プレートの両方を配設する必要は
なく、第１補強プレート８を複数個配設して第２補強プ
レート９を廃止してもよく、逆に、第２補強プレート９
のみとしてもよい。
１及び一対一組の垂直壁９２よりなるものばかりでな
く、さらに、複数組をアッパレール２の長手方向に連結
壁９３を介して連続して設けてもよい。又、第１補強プ
レート８及び第２補強プレートの両方を配設する必要は
なく、第１補強プレート８を複数個配設して第２補強プ
レート９を廃止してもよく、逆に、第２補強プレート９
のみとしてもよい。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、アッパレールの側壁間
に垂直壁及び水平壁を備えた補強プレートを配設したの
で、この補強プレートによりアッパレールの基壁の変形
を抑制して垂直壁により側壁及び係合部の倒れ込みを抑
制することができる。これにより、アッパレールのロア
レールに対する剥離強度を従来に比べて向上させること
ができる。又、アッパレールをロアレールの断面内に収
容したレール構造としたので、車両フロアに対するロア
レールの必要十分な取付代を確保できるとレールの幅方
向寸法を小型化することができる。
に垂直壁及び水平壁を備えた補強プレートを配設したの
で、この補強プレートによりアッパレールの基壁の変形
を抑制して垂直壁により側壁及び係合部の倒れ込みを抑
制することができる。これにより、アッパレールのロア
レールに対する剥離強度を従来に比べて向上させること
ができる。又、アッパレールをロアレールの断面内に収
容したレール構造としたので、車両フロアに対するロア
レールの必要十分な取付代を確保できるとレールの幅方
向寸法を小型化することができる。
【図１】本発明に係る車両用シートスライド装置の分解
斜視図である。
斜視図である。
【図２】本発明に係る車両用シートスライド装置の断面
図である。
図である。
【図３】本発明に係る車両用シートスライド装置の第１
補強プレートの斜視図である。
補強プレートの斜視図である。
【図４】本発明に係る車両用シートスライド装置の第２
補強プレートの斜視図である。
補強プレートの斜視図である。
１ ロアレール ２ アッパレール ８ 第１補強プレート ９ 第２補強プレート １１ ロアレールの基壁 １２ ロアレールの係合部 ２１ アッパレールの基壁 ２２ アッパレールの側壁 ２３ アッパレールの係合部 ５１ ローラ ５２ ボール ８１、９１ 水平壁 ８２、９２ 垂直壁 ９３ 連結壁
Claims (4)
- 【請求項１】 車両フロアに取り付けられるロアレール
と、車両シートに取り付けられ前記ロアレールに摺動自
在に支持されたアッパレールとを有する車両用シートス
ライド装置において、前記アッパレールを、前記車両シ
ートに取り付けられる基壁、該基壁の両端から下方に延
在する対の側壁及び該対の側壁の先端に形成され前記ロ
アレールと係合する係合部を有して構成すると共に、前
記アッパレール内に配設され前記側壁と略直交する対の
垂直壁及び該垂直壁間を前記垂直壁の一端で連結し且つ
前記基壁に固定される水平壁を備えた補強プレートを有
する、車両用シートスライド装置。 - 【請求項２】 前記補強プレートは、前記垂直壁及び水
平壁を複数組で備え、該組間の隣合う前記垂直壁間を前
記垂直壁の他端で連結し且つ前記水平壁と略平行な連結
壁を有する、請求項１記載の車両用シートスライド装
置。 - 【請求項３】 前記ロアレールを、前記車両フロアに固
定される基壁と、該基壁の両端に形成され前記アッパレ
ールの前記係合部を覆うように延在して前記アッパレー
ルと係合すると共に両者間に前記アッパレールの前記側
壁が配置される係合部を有する、請求項１記載の車両用
シートスライド装置。 - 【請求項４】 前記アッパレールの前記係合部と前記ロ
アレールの前記基壁との間に配設された転動自在なロー
ラと、前記アッパレールの前記係合部の外側と前記ロア
レールの前記係合部との間に配設された転動自在なボー
ルとを有する、請求項３記載のシートスライド装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9356982A JPH11189076A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 車両用シートスライド装置 |
| US09/219,880 US6176460B1 (en) | 1997-12-25 | 1998-12-24 | Seat sliding apparatus for a vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9356982A JPH11189076A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 車両用シートスライド装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006255682A Division JP2006335356A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | 車両用シートスライド装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11189076A true JPH11189076A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18451765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9356982A Pending JPH11189076A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 車両用シートスライド装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6176460B1 (ja) |
| JP (1) | JPH11189076A (ja) |
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| JP2008024110A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Fuji Kiko Co Ltd | 自動車用シートスライド装置 |
| JP2008149842A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Nissan Motor Co Ltd | シートスライド装置 |
| JP2009083625A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用シートスライド装置 |
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| JP4939810B2 (ja) * | 2006-01-27 | 2012-05-30 | 富士機工株式会社 | 車両のシートスライド装置 |
| MX2008012140A (es) * | 2006-03-24 | 2009-02-16 | Johnson Controls Tech Co | Guia de deslizamiento para asiento de vehiculo. |
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| JP5277850B2 (ja) * | 2008-10-09 | 2013-08-28 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートスライド装置 |
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| JP5434102B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2014-03-05 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートスライド装置 |
| FR2959710B1 (fr) * | 2010-05-05 | 2013-01-04 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Dispositif et procede de fixation d'un mecanisme d'essuie-vitre |
| JP5621444B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2014-11-12 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートスライド装置 |
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| DE102012009235B4 (de) * | 2012-05-09 | 2021-01-14 | Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg | Sitzschiene für einen Kraftfahrzeugsitz |
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| JP6225656B2 (ja) * | 2013-11-14 | 2017-11-08 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートスライド装置 |
| US9855866B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-01-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Two piece step garnish |
| US9849808B2 (en) | 2016-03-08 | 2017-12-26 | Honda Motor Co., Ltd. | End bracket for lateral slide rail for removable seat |
| US9919620B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-03-20 | Honda Motor Co., Ltd. | Removable seat for a motor vehicle |
| US9855872B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-01-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Garnish cap including living hinge for a vehicle seat |
| US9855862B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-01-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Spacer for lateral slide removable seat |
| US10005376B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-06-26 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle seat |
| US9855861B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-01-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Lateral slide removable seat |
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| US9919623B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-03-20 | Honda Motor Co., Ltd. | Towel bar for motor vehicle seat |
| US9855865B2 (en) | 2016-03-08 | 2018-01-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Grip mechanism for a motor vehicle seat |
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-
1997
- 1997-12-25 JP JP9356982A patent/JPH11189076A/ja active Pending
-
1998
- 1998-12-24 US US09/219,880 patent/US6176460B1/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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|---|---|
| US6176460B1 (en) | 2001-01-23 |
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