JPH09500184A - スタッド壁枠構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 スタッド壁枠構造が、下部トラック（２）と、下部トラックから垂直方向に離間して並べられた上部トラック（６）と、下部トラックと上部トラックとの間に位置して垂直方向に並べられた複数のスタッドとを有する。スタッドの下部末端部及び上部末端部は、それぞれ下部トラック及び上部トラック内に設置される。下部トラック及び上部トラックの各々は、対向する一対のトラック側壁部（１２）とトラック・ベース壁部（１４）を具備するチャネル部（１５）を含む。トラック側壁部は、このトラック側壁部から形成された複数の内側へ突出したトラック突起（２２）を有する。１つのトラック側壁部上のトラック突起の各々は、対向するトラック側壁部上に配置された別のトラック突起と対をなす。スタッドの下部末端部及び上部末端部は、対向する一対のスタッド側壁部と、このスタッド側壁部から形成された複数の内側へ突出したスタッド突起（２４）とを有する。１つのスタッド側壁部上のスタッド突起の各々は、対向するスタッド側壁部上に配置された別のトラック突起と対をなす。

Description

【発明の詳細な説明】 スタッド壁枠構造 発明の分野 本発明は、一般的にはスタッド壁枠構造に関し、特に、ねじを用いない金属製 スタッド壁枠部材に関する。 発明の背景 現代の商業上の住宅構造においては、荷重ベアリング及び無荷重ベアリングに おける標準的な木製スタッドが、幾つかの理由から金属製スタッド(stud)及び金 属製トラック(track)に置き換わられつつある。例えば、耐火性の配慮、取扱い の容易さ、保管空間の低減、木製スタッドの入手可能性等の理由である。 金属製トラックへの金属製スタッドの導入は、通常、金属製トラック内に受容 されるスタッドの末端部分を固定するタッピンねじを用いて実現される。この導 入には比較的時間がかかる。なぜなら、ねじをねじ込むために必要な時間に加え て、ねじで固定するに先立ってどの場所にスタッドが配置されるのかを示すため にトラックに対して規則的な間隔で印付けしなければならないからである。さら に、床上に枠組みが組まれつつある場合、最初の側がねじで固定された後もう一 方の側をねじで固定するべく露出するために、その組部材を傾ける際に時間がか かる。従って、金属製スタッド枠構造において、スタッドをトラックに固定する ためにねじを用いることを排除しかつトラックに沿ってスタッドを配置するため に予めトラックに対して規則的間隔で印付けしておくことにより、実質的な時間 量を相対的に節約することが必要である。 本発明の目的と概要 本発明の目的は、ねじを用いることなく組み上げられるスタッド壁枠構造を提 供することである。 本発明の更なる目的は、スタッドを固定するべき場所に規則的間隔でトラック に対して予め印付けするような金属製スタッド壁枠構造を提供することである。 本発明の更なる目的は、スタッドがトラック内の適所にスナップ的に填りかつ スタッドを水平方向にも垂直方向にも固定する金属製スタッド壁枠構造を提供す ることである。 本発明の更なる目的は、製造することが比較的安価である組み上げ手段を用い る金属製スタッド壁枠構造を提供することである。 総じて本発明は、スタッド及びトラックが所定の間隔で互いにスナップ的に填 り合う組み込み固定手段を具備することにより、組上げ中にねじを使用すること を避けると共に導入時間を節約するような金属製スタッド壁枠構造を提供する。 本発明のこれらの及び他の目的は、以下の詳細な説明から明らかとなるであろ う。 図面の簡単な説明 図１は、本発明を用いたスタッド壁枠構造の断片的斜視図である。 図２は、本発明を用いたトラックへ固定されたスタッドの拡大された断片的斜 視図である。 図３は、図２のトラックの側壁の拡大された断片的斜視図である。 図４は、図３の４−４ラインに沿った断面図である。 図５は、図２の５−５ラインに沿った断片的断面図である。 図６は、トラックへ押し込まれたスタッドの拡大された概略的かつ断片的断面 図である。 図７は、本発明の別の実施例を用いたトラックへ固定されたスタッドの拡大さ れた断片的斜視図である。 図８は、図７のトラックの側壁の拡大された断片的斜視図である。 図９は、図８のライン９−９に沿った断面図である。 発明の詳細な説明 本発明を利用して互いに組まれたスタッド壁枠部分Ｒが、図１に示されている 。枠部分Ｒは、床構造部材４へ水平に固定された下部トラック２と、上部床構造 部材８等へ水平に固定された上部トラック６と、本発明を用いてトラック２及び ６へ固定された複数の垂直スタッド１０とを具備する。枠部分Ｒは、通常、石膏 板 パネル（図示せず）等で両側を覆われることにより、２つの部屋の間の仕切り壁 を形成する。枠部分Ｒは、外壁の枠組みとして用いることもできる。 トラック２及び６は、断面が同一であって実質的に長方形の「Ｃ」形状又は「 Ｕ」形状であり、図２に最も適切に示される。トラック２及び６の各々は、対向 する一対の側壁部１２と接続ベース壁部１４とを有することにより、チャネル部 １５を形成する。スタッド１０の各々は、実質的に長方形の「Ｃ」形状又は「Ｕ 」形状であって、対向する一対の側壁部１６と接続ベース壁部８とを有し、図２ に最も適切に示されている。各スタッドの末端部２０は、それぞれトラック２及 び６の側壁１２の間に受容される。トラック２及び６並びにスタッド１０は、通 常、１４、１６、１８、２０及び２４ゲージメタル等の種々の規格ゲージにより 溶融亜鉛めっき圧延鋼から形成される。スタッド１０は、ベース壁部１８が側壁 部１２に対して実質的に垂直になるようにトラック２及び６に有効に固定される 。 トラック２及び６の各々には、側壁部１２に沿って規定の間隔で配置された内 側へ突出する弧状突起すなわち凸部２２が形成されており、図２及び図３に最も 適切に示される。各スタッド１０の末端部分２０には、対応する内側へ突出する 弧状突起２４が設けられる。弧状突起２４が弧状突起２２と類似の形状を有する ことにより、スタッド１０がトラック２及び６へ固定されるときこれらは互いに 填り合いし、これは図２、４及び５に最も適切に示される。突起２２の各々は、 肩部すなわちベース部２６を有し、これはそれぞれの側壁部１２から形成され、 スタッド１０のそれそれの側壁部１６を超えて延びており、これは図３に最も適 切に示される。肩部２６が形成されるとき棚部２７が形成される。同様に、突起 ２４の各々が、肩部すなわちベース部２８及び棚部３０と共にそれぞれの側壁部 １６から形成され、これは図３に最も適切に示される。 突起２２及び２４は、スタッド１０の末端部がスナップ的にトラック２及び６ へ設置されるとき、スタッド１０がトラック２及び６と直角になるように形成さ れる。 スタッド１０の各々は、突起２４を突起２２の上に縦に並べてスタッド１０を 下方へトラック２及び６へと押し込むことにより、トラック２及び６へ固定され る。これは図６に最もよく示される。スタッド１０は、ねじりながら設置するこ とによってもトラック２及び６へ固定することができる。トラック２及び６の側 壁部１２とスタッド１０の側壁部１６とは有効な弾性を有しているので、スタッ ド１０を定位置に押し込むことが可能である。側壁部１２は、弾性的に内側へ負 荷をかけられることによりスタッド１０の末端部２０に対して圧縮力を与える。 突起２２が有効に傾けられることにより、スタッド１０が押し込まれる。スタッ ド１０が定位置に押し込まれると、それぞれの突起２２及び２４が互いに填り合 い、それぞれの側壁部１６上の棚部３０がそれぞれの突起２２の肩部２６と係合 し、これによりスタッド１０の垂直方向への引き抜きが抑止される。これは図３ 及び図５に最もよく示される。それぞれの突起２２及び２４の填り合いは、スタ ッド１０とトラック２及び６との間の水平方向の移動も有効に抑止する。 突起２２及び２４の各々は、それぞれの側壁部１２又は１６上に水平のスロッ トを切り欠き、そのスロットの上部の側壁部の一部をトラック又はスタッドの内 側へと押し込むことにより、スロットが開口２９又は３１となることで形成され る。これは図６に最もよく示される。側壁１２及び１６の変形により、棚部２７ 及び３０並びに肩部２６及び２８が成形される。 各突起２４は、各突起２２を受容するべく適応された室３３を有しており、こ れは図４及び図５に最もよく示される。各突起２２の外面と各突起２４の内面と の間が密接に適合しているため、スタッドのトラックに対する水平方向及び垂直 方向の移動を効果的に最小限とする。 本発明の別の実施例は、図７に示される。トラック２の側壁部１２の突起３２ は、スタッド１０の側壁部１６上の突起３４と協同的に作用する。突起３２及び ３４は、突起３２及び３４が三角形の面３６及び３８を有することを除いて突起 ２２及び２４と同様に働く。これは図７、８、及び９に最もよく示される。突起 ３２及び３４の三角形の形状は、四面体の一部を形成するが、スタッド１０のト ラック２及び６に対する相対的にさらに限定された位置決めと整列を有効に実現 する。 本発明は、金属製スタッドを用いて開示されたが、プラスチック等の他の弾性 材料から作製された他のスタッドに対しても適用可能である。 本発明は、好適な設計を有するものについて説明されたが、本発明の原理にほ ぼ従いながら更なる変形、利用、及び／又は適応も可能であり、本発明の関連す る技術分野における通常の知識の範囲内にあって上記の本質的特徴に当てはまる このような本発明の開示からの逸脱もまた本発明に含まれるものであり、そして 本発明の趣旨すなわち添付のクレームの限定の範囲内にあることを理解されたい 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ， ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ａ）下部トラックと、 ｂ）前記下部トラックから垂直方向に離間して該下部トラックと並べられる 上部トラックと、 ｃ）前記下部トラックと前記上部トラックとの間に位置する複数の垂直方向 に並べられるスタッドとを具備し ｄ）前記スタッドの各々が、前記下部トラック及び前記上部トラック内にそ れぞれ設置される上部末端部及び下部末端部を有し、 ｅ）前記下部トラックと前記上部トラックの各々が、対向する一対のトラッ ク側壁部とトラック・ベース壁部とをもつチャネル部を含み、 ｆ）前記トラック側壁部の各々が、該側壁部から形成される複数の内側へ突 出する予め作製されたトラック突起を有し、１つの該側壁部上の該トラック突起 の各々が対向する該側壁上に配置される別のトラック突起と一対になっており、 ｇ）前記スタッドの前記下部末端部及び前記上部末端部の各々が、対向する 一対のスタッド側壁部とスタッド・ベース壁部とを有し、 ｈ）前記スタッド側壁部の各々が、該側壁部から形成される複数の内側へ突 出する予め作製されたスタッド突起を有し、１つの該側壁部上の該スタッド突起 の各々が対向する該側壁上に配置される別のスタッド突起と一対になっており、 ｉ）前記トラック突起及び前記スタッド突起が、前記一対のトラック突起の 各々と前記一対のスタッド突起の各々とが填り合うように適応されることにより 、前記スタッドを前記下部トラック及び前記上部トラックに固定する スタッド壁枠構造。 ２．ａ）前記スタッド突起及び前記トラック突起の各々が傾斜部分を含む 請求項１に記載の枠構造。 ３．ａ）前記スタッド突起及び前記トラック突起の各々が肩部を含み、かつ該肩 部に隣接する前記トラック側壁部及び前記スタッド側壁部が棚部を含み、 ｂ）前記トラック肩部の各々が、それぞれのスタッド側壁部の内側へそれぞ れの前記スタッド棚部を超えて延びている 請求項１に記載の枠構造。 ４．ａ）前記トラック突起の各々の前記肩部が、前記スタッド突起の各々の前記 棚部と係合することにより該スタッドの各々の垂直方向への移動が抑止される 請求項３に記載の枠構造。 ５．ａ）前記突起の各々が、弧状部分を含む請求項１に記載の枠構造。 ６．ａ）前記突起の各々が、三角形の面を含む請求項１に記載の枠構造。 ７．ａ）前記突起の各々が、共通する辺に沿って互いに接続された一対の三角形 の面を含む請求項１に記載の枠構造。 ８．ａ）前記突起の各々が、前記トラック側壁部及び前記スタッド側壁部上にス ロットを切り欠くことにより形成され、 ｂ）前記スロットの上部の前記側壁部の各々の部分を、それぞれトラック及 びスタッドの内側へと変形させる 請求項１に記載の枠構造。 ９．ａ）前記突起の各々が、前記トラック側壁部及び前記スタッド側壁部の各々 から離れるように延長されたベース部分を含む 請求項１に記載の枠構造。 １０．ａ）前記トラック突起が、前記トラックの長さに沿って均等の間隔で設け られている請求項１に記載の枠構造。 １１．ａ）前記トラック側壁部が、弾性的に内側へ負荷を掛けられる請求項に記 載の枠構造。 １２．ａ）下部トラックと、 ｂ）前記下部トラックから垂直方向に離間して該下部トラックと並べられる上 部トラックと、 ｃ）前記下部トラックと前記上部トラックとの間に位置する複数の垂直方向に 並べられるスタッドとを具備し ｄ）前記スタッドの各々が、前記下部トラック及び前記上部トラック内にそれ ぞれ設置される末端部を有し、 ｅ）前記下部トラックと前記上部トラックの各々が、対向する一対のトラック 側壁部とトラック・ベース壁部とをもつチャネル部を含み、 ｆ）前記トラック側壁部の各々が、該側壁部から形成される複数の内側へ突出 する予め作製されたトラック突起を有し、１つの該トラック側壁部上の該トラッ ク突起の各々が対向する該トラック側壁上に配置される別のトラック突起と一対 になり、該突起の各々が傾斜部分を有し、 ｇ）前記スタッドの前記末端部の各々が、対向する一対のスタッド側壁部とス タッド・ベース壁部とを有し、 ｈ）前記スタッド側壁部の各々が、複数の予め作製された室を有し、１つの該 スタッド側壁部上の該室の各々が対向する該スタッド側壁上に配置される別の室 と一対になっており、 ｉ）前記突起及び前記室が、前記一対の突起の各々と前記一対の室の各々とが 填り合うように適応されることにより、前記スタッドが前記下部トラック及び前 記上部トラックに固定される スタッド壁枠構造。 １３．ａ）前記下部トラック及び前記上部トラックの各々が、断面において実質 的にＵ形状である 請求項１２に記載の枠構造。 １４．ａ）前記スタッドの各々が、断面において実質的にＵ形状である 請求項１２に記載の枠構造。 １５．ａ）前記突起の各々が、それぞれの前記トラック側壁部から形成される 請求項１２に記載の枠構造。 １６．ａ）前記突起の各々が、弧状部分を含む請求項１２に記載の枠構造。 １７．ａ）前記突起の各々が、三角形の面を含む請求項１２に記載の枠構造。 １８．ａ）対向する一対の側壁部とベース壁部とを有する実質的にＵ形状の下部 トラックを設けるステップと、 ｂ）前記下部トラックと並べられかつ対向する一対の側壁部とベース壁部とを 有する実質的にＵ形状の上部トラックを設けるステップと、 ｃ）前記下部トラック及び前記上部トラックの前記側壁部上に複数の内側へ延 びる予め作製された突起を形成し、１つの該側壁部上の１つの該突起が対向する 該側壁上の別の該突起と一対になり、該突起の形成が該トラックのそれぞれの該 側壁部へスロットを切り欠きかつ該スロットの上部の該側壁部を該トラックの内 側へと変形させることにより行われるステップと、 ｄ）対向する一対の側壁部とベース壁部とを有する実質的にＵ形状の複数のス タッドを設けるステップと、 ｅ）前記スタッドの末端部の前記側壁部に予め作製された室を形成し、該スタ ッドの１つの該側壁部上の該室が対向する該側壁部上の別の該室と一対になり、 該一対の室が前記トラック上に形成された対応する該一対の突起を受容するべく 適応されるステップと、 ｆ）前記スタッドの前記末端部をそれぞれの前記トラックへ押し入れることに より、それぞれの該トラック上の前記一対の突起がそれぞれのスタッド上の前記 一対の室と填り合い、これにより該スタッドが該下部トラック及び該上部トラッ クに固定されるステップとを含む スタッド壁枠の構築方法。 １９．ａ）前記室の形成が、前記スタッドのそれぞれの前記側壁部へスロットを 切り欠きかつ該スロットの上部の該側壁部を該スタッドの内側へと変形させるこ とにより行われる 請求項１８に記載の方法。