JP3153626B2 - シートスライド装置 - Google Patents
シートスライド装置Info
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- JP3153626B2 JP3153626B2 JP13918892A JP13918892A JP3153626B2 JP 3153626 B2 JP3153626 B2 JP 3153626B2 JP 13918892 A JP13918892 A JP 13918892A JP 13918892 A JP13918892 A JP 13918892A JP 3153626 B2 JP3153626 B2 JP 3153626B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用シートのシ
ートスライド装置に関する。
ートスライド装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のシートスライド装置は、図１３
に示すように車体の前後方向に配置された左右一対のロ
アーレール１（一方のみ図示）と、この各ロアーレール
１に転動部材の一例である回転ローラ３を介して摺動可
能に取付けられると共に、シート側に固定されたアッパ
ーレール２を備えている。
に示すように車体の前後方向に配置された左右一対のロ
アーレール１（一方のみ図示）と、この各ロアーレール
１に転動部材の一例である回転ローラ３を介して摺動可
能に取付けられると共に、シート側に固定されたアッパ
ーレール２を備えている。
【０００３】ロアーレール１は車体側に固定されてお
り、断面略Ｕ字状のロアー本体１ａと、このロアー本体
１ａの両上縁部から外方に延びる一対のロアーフランジ
１ｂ，１ｂとからなっている。また、アッパーレール２
は、シート側下面に直接又は支持部材等を介して間接的
に固定されており、ロアーレール１の開口部を被覆する
アッパー本体２ａ及びこのアッパー本体２ａの側縁部か
ら下方に延びると共に、ロアーフランジ１ｂ，１ｂに係
合するアッパーフランジ２ｂ，２ｂによって形成されて
いる。そして、ロアーレール１内に組込んだ回転ローラ
３によってアッパーレール２を支持すると共に、ロアー
フランジ１ｂ，１ｂとこれに対向するアッパーフランジ
２ｂ，２ｂとの間に介在せしめたボール４でアッパーレ
ール２に作用する引張力を受けるようにし、これによっ
てアッパーレール２が円滑に摺動できるように構成され
ている。また、回転ローラ３及びボール４はリテーナ５
により支持されている。
り、断面略Ｕ字状のロアー本体１ａと、このロアー本体
１ａの両上縁部から外方に延びる一対のロアーフランジ
１ｂ，１ｂとからなっている。また、アッパーレール２
は、シート側下面に直接又は支持部材等を介して間接的
に固定されており、ロアーレール１の開口部を被覆する
アッパー本体２ａ及びこのアッパー本体２ａの側縁部か
ら下方に延びると共に、ロアーフランジ１ｂ，１ｂに係
合するアッパーフランジ２ｂ，２ｂによって形成されて
いる。そして、ロアーレール１内に組込んだ回転ローラ
３によってアッパーレール２を支持すると共に、ロアー
フランジ１ｂ，１ｂとこれに対向するアッパーフランジ
２ｂ，２ｂとの間に介在せしめたボール４でアッパーレ
ール２に作用する引張力を受けるようにし、これによっ
てアッパーレール２が円滑に摺動できるように構成され
ている。また、回転ローラ３及びボール４はリテーナ５
により支持されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシートスライド装置にあっては、アッパーレール２
を、その幅方向略中央部で回転ローラ３によって支持し
ているだけなので、シート側からアッパーレール２に偏
荷重が加わった場合には、アッパーレール２が撓み易
く、その摺動性を低下させるおそれがあった。この摺動
性を向上させるために回転ローラ３の幅を可及的に広く
すると、回転ローラ３は鋳造成形品となるためコスト高
になるという問題があった。
来のシートスライド装置にあっては、アッパーレール２
を、その幅方向略中央部で回転ローラ３によって支持し
ているだけなので、シート側からアッパーレール２に偏
荷重が加わった場合には、アッパーレール２が撓み易
く、その摺動性を低下させるおそれがあった。この摺動
性を向上させるために回転ローラ３の幅を可及的に広く
すると、回転ローラ３は鋳造成形品となるためコスト高
になるという問題があった。
【０００５】この発明は、上記従来技術の問題点を解決
すべくなされたもので、その目的とするところは、アッ
パーレールを両持ちで支持できるようにしたシートスラ
イド装置を提供することにある。
すべくなされたもので、その目的とするところは、アッ
パーレールを両持ちで支持できるようにしたシートスラ
イド装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項１のシートスライド装置では、車
体側に固定されたロアーレール（１０）と、このロアー
レール（１０）に車体の前後方向に間隔をおいて配置し
た転動部材（３０）を介して摺動可能に取付けられると
共に、シート側に固定されたアッパーレール（２０）を
備えたシートスライド装置であって、前記ロアーレール
（１０）及びアッパーレール（２０）が、基部（１
１）、（２１）と、この基部（１１）、（２１）の両側
縁をそれぞれ同一方向に略直角に折曲した側壁部（１
２）、（１３）及び（２２）、（２３）と、この両側壁
部（１２）、（１３）及び（２２）、（２３）の端縁を
それぞれ同一方向に折曲したロアーレール（１０）に形
成されたロアーフランジ（１４）、（１５）及びアッパ
ーレール（２０）に形成されたアッパーフランジ（２
４）、（２５）とから構成されると共に、前記各フラン
ジ（１４）、（１５）及び（２４）、（２５）を相互に
係合させて左右一対の摺動部（３３）、（３４）を形成
し、この左右一対の摺動部（３３）、（３４）の背面
（３３ａ）、（３４ａ）とロアーレール（１０）及びア
ッパーレール（２０）の基部（１１）、（２１）との間
に転動部材（３０Ｂ）、（３０Ａ）をそれぞれ介在せし
め、この一対の転動部材（３０Ｂ）、（３０Ａ）をリテ
ーナ（３５）を介して連継したことを特徴としている。
め、この発明の請求項１のシートスライド装置では、車
体側に固定されたロアーレール（１０）と、このロアー
レール（１０）に車体の前後方向に間隔をおいて配置し
た転動部材（３０）を介して摺動可能に取付けられると
共に、シート側に固定されたアッパーレール（２０）を
備えたシートスライド装置であって、前記ロアーレール
（１０）及びアッパーレール（２０）が、基部（１
１）、（２１）と、この基部（１１）、（２１）の両側
縁をそれぞれ同一方向に略直角に折曲した側壁部（１
２）、（１３）及び（２２）、（２３）と、この両側壁
部（１２）、（１３）及び（２２）、（２３）の端縁を
それぞれ同一方向に折曲したロアーレール（１０）に形
成されたロアーフランジ（１４）、（１５）及びアッパ
ーレール（２０）に形成されたアッパーフランジ（２
４）、（２５）とから構成されると共に、前記各フラン
ジ（１４）、（１５）及び（２４）、（２５）を相互に
係合させて左右一対の摺動部（３３）、（３４）を形成
し、この左右一対の摺動部（３３）、（３４）の背面
（３３ａ）、（３４ａ）とロアーレール（１０）及びア
ッパーレール（２０）の基部（１１）、（２１）との間
に転動部材（３０Ｂ）、（３０Ａ）をそれぞれ介在せし
め、この一対の転動部材（３０Ｂ）、（３０Ａ）をリテ
ーナ（３５）を介して連継したことを特徴としている。
【０００７】
【０００８】また、請求項２のシートスライド装置で
は、一対の転動部材（３０Ａ）、（３０Ｂ）を構成する
上方側の転動部材（３０Ｂ）と下方側の転動部材（３０
Ａ）の各中心をアッパーレール（２０）の摺動方向と直
交する線上に配置したことを特徴としている。
は、一対の転動部材（３０Ａ）、（３０Ｂ）を構成する
上方側の転動部材（３０Ｂ）と下方側の転動部材（３０
Ａ）の各中心をアッパーレール（２０）の摺動方向と直
交する線上に配置したことを特徴としている。
【０００９】また、請求項３のシートスライド装置で
は、一対の転動部材（３０Ａ）、（３０Ｂ）を構成する
上方側の転動部材（３０Ｂ）の中心を下方側の転動部材
（３０Ａ）の中心に対してアッパーレール（２０）の摺
動方向に沿って相互に外方に配置したことを特徴として
いる。
は、一対の転動部材（３０Ａ）、（３０Ｂ）を構成する
上方側の転動部材（３０Ｂ）の中心を下方側の転動部材
（３０Ａ）の中心に対してアッパーレール（２０）の摺
動方向に沿って相互に外方に配置したことを特徴として
いる。
【００１０】
【作用】請求項１乃至２のシートスライド装置によれ
ば、アッパーレール（２０）は一対の転動部材（３０）
により両持ちで支持されているから、アッパーレール
（２０）にシート側から偏荷重が加わった場合でもアッ
パーレール（２０）の撓みを防ぐことができる。これに
よって、アッパーレール（２０）の摺動性を向上させる
ことができる。また、転動部材（３０）の幅を可及的に
狭くすることができるので、転動部材（３０）のプレス
成形が可能となり、従来の鋳造成形品と比較して大幅に
コストを低減させることができる。
ば、アッパーレール（２０）は一対の転動部材（３０）
により両持ちで支持されているから、アッパーレール
（２０）にシート側から偏荷重が加わった場合でもアッ
パーレール（２０）の撓みを防ぐことができる。これに
よって、アッパーレール（２０）の摺動性を向上させる
ことができる。また、転動部材（３０）の幅を可及的に
狭くすることができるので、転動部材（３０）のプレス
成形が可能となり、従来の鋳造成形品と比較して大幅に
コストを低減させることができる。
【００１１】また、請求項３のシートスライド装置によ
れば、ロアーレール（１０）に対するアッパーレール
（２０）のガタを大幅に減少させることができると共
に、組付け性の向上を大幅に図ることができる。
れば、ロアーレール（１０）に対するアッパーレール
（２０）のガタを大幅に減少させることができると共
に、組付け性の向上を大幅に図ることができる。
【００１２】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
て説明する。
【００１３】図１乃至図４はこの発明の第１実施例に係
り、図１は車両用シートに装着したシートスライド装置
の正面説明図、図２は図１のII−II矢視断面説明図、図
３は図２のＡ部拡大説明図、図４は転動部材を介装した
リテーナの斜視説明図である。
り、図１は車両用シートに装着したシートスライド装置
の正面説明図、図２は図１のII−II矢視断面説明図、図
３は図２のＡ部拡大説明図、図４は転動部材を介装した
リテーナの斜視説明図である。
【００１４】図において、Ｅはシートスライド装置で、
車体側に固定されたロアーレール１０と、このロアーレ
ール１０に転動部材３０を介して摺動可能に取付けられ
ると共に、シート側に固定されたアッパーレール２０を
備えている。
車体側に固定されたロアーレール１０と、このロアーレ
ール１０に転動部材３０を介して摺動可能に取付けられ
ると共に、シート側に固定されたアッパーレール２０を
備えている。
【００１５】そしてこの発明は、特に、前記ロアーレー
ル１０及びアッパーレール２０が、基部１１及び２１
と、この基部１１及び２１の両側縁をそれぞれ同一方向
に略直角に折曲した側壁部１２，１３及び２２，２３
と、この両側壁部１２，１３及び２２，２３の端縁をそ
れぞれ同一方向に折曲したロアーフランジ１４，１５及
びアッパーフランジ２４，２５とから構成されると共
に、前記各フランジ１４，１５及び２４，２５を相互に
係合させて左右一対の摺動部３３，３４を形成し、この
左右一対の摺動部３３，３４の背面３３ａ，３４ａとロ
アーレール１０及びアッパーレール２０の基部１１及び
２１との間に転動部材３０、この実施例では一対の３０
Ａ，３０Ｂをそれぞれ介在せしめ、この一対の回転ロー
ラ３０Ａ，３０Ｂをリテーナ３５を介して連継したこと
を特徴としている。
ル１０及びアッパーレール２０が、基部１１及び２１
と、この基部１１及び２１の両側縁をそれぞれ同一方向
に略直角に折曲した側壁部１２，１３及び２２，２３
と、この両側壁部１２，１３及び２２，２３の端縁をそ
れぞれ同一方向に折曲したロアーフランジ１４，１５及
びアッパーフランジ２４，２５とから構成されると共
に、前記各フランジ１４，１５及び２４，２５を相互に
係合させて左右一対の摺動部３３，３４を形成し、この
左右一対の摺動部３３，３４の背面３３ａ，３４ａとロ
アーレール１０及びアッパーレール２０の基部１１及び
２１との間に転動部材３０、この実施例では一対の３０
Ａ，３０Ｂをそれぞれ介在せしめ、この一対の回転ロー
ラ３０Ａ，３０Ｂをリテーナ３５を介して連継したこと
を特徴としている。
【００１６】また、一対の回転ローラ３０Ａ，３０Ｂは
車体の前後方向に所定の間隔をおいてそれぞれ配置され
ている。さらに、上方側の回転ローラ３０Ｂと下方側の
回転ローラ３０Ａの各中心をアッパーレール２０の摺動
方向と直交する線上に配置している。
車体の前後方向に所定の間隔をおいてそれぞれ配置され
ている。さらに、上方側の回転ローラ３０Ｂと下方側の
回転ローラ３０Ａの各中心をアッパーレール２０の摺動
方向と直交する線上に配置している。
【００１７】さらに、この発明の第１実施例の構造を詳
細に説明する。
細に説明する。
【００１８】車両用シートは、シートクッションＳ・Ｃ
及びシートバックＳ・Ｂを有し、シートクッションＳ・
Ｃの左右両側部にベースプレート４０（一方のみ図示）
が配設されている。
及びシートバックＳ・Ｂを有し、シートクッションＳ・
Ｃの左右両側部にベースプレート４０（一方のみ図示）
が配設されている。
【００１９】ロアーレール１０は、車体のフロア５０に
前後方向（図１において矢印Ｆ−Ｒの方向）に所定の間
隔をおいて左右一対で固定されており、フロア５０に対
向する基部１１と、この基部１１の両側縁を反フロア側
に略直角に折曲した長さの異なる側壁部１２，１３と、
この両側壁部１２，１３の端縁を同一方向に逆Ｕ字状に
折曲したロアーフランジ１４，１５とから構成されてい
る。そして、左右一対のロアーレール１０は、互いに左
右を反対にしてフロア５０に固定されている。アッパー
レール２０は、その断面形状がロアーレール１０と同一
に構成されており、基部２１と、この基部２１の両側縁
をフロア側に略直角に折曲した長さの異なる側壁部２
２，２３と、この両側壁部２２，２３の端縁を同一方向
にＵ字状に形成したアッパーフランジ２４，２５とから
構成されている。そして、左右一対のアッパーレール２
０は、互いに左右を反対にして、その基部２１をベース
プレート４０に固定している。
前後方向（図１において矢印Ｆ−Ｒの方向）に所定の間
隔をおいて左右一対で固定されており、フロア５０に対
向する基部１１と、この基部１１の両側縁を反フロア側
に略直角に折曲した長さの異なる側壁部１２，１３と、
この両側壁部１２，１３の端縁を同一方向に逆Ｕ字状に
折曲したロアーフランジ１４，１５とから構成されてい
る。そして、左右一対のロアーレール１０は、互いに左
右を反対にしてフロア５０に固定されている。アッパー
レール２０は、その断面形状がロアーレール１０と同一
に構成されており、基部２１と、この基部２１の両側縁
をフロア側に略直角に折曲した長さの異なる側壁部２
２，２３と、この両側壁部２２，２３の端縁を同一方向
にＵ字状に形成したアッパーフランジ２４，２５とから
構成されている。そして、左右一対のアッパーレール２
０は、互いに左右を反対にして、その基部２１をベース
プレート４０に固定している。
【００２０】また、ロアーフランジ１４，１５及びアッ
パーフランジ２４，２５は、合成樹脂材からなるスライ
ダ３２を介して相互に係合され左右一対の摺動部３３，
３４を形成している。さらに、この左右一対の摺動部３
３，３４の背面３３ａ，及び３４ａとロアーレール１０
及びアッパーレール２０の基部１１及び２１との間に、
転動部材の一例である一対の回転ローラ３０Ａ及び３０
Ｂがそれぞれ介在されており、この一対の回転ローラ３
０Ａ，３０Ｂはリテーナ３５を介して連継支持され、車
体の前後方向に所定の間隔をおいて一対ずつ配設されて
いる。
パーフランジ２４，２５は、合成樹脂材からなるスライ
ダ３２を介して相互に係合され左右一対の摺動部３３，
３４を形成している。さらに、この左右一対の摺動部３
３，３４の背面３３ａ，及び３４ａとロアーレール１０
及びアッパーレール２０の基部１１及び２１との間に、
転動部材の一例である一対の回転ローラ３０Ａ及び３０
Ｂがそれぞれ介在されており、この一対の回転ローラ３
０Ａ，３０Ｂはリテーナ３５を介して連継支持され、車
体の前後方向に所定の間隔をおいて一対ずつ配設されて
いる。
【００２１】リテーナ３５は板状部材を折曲して回転ロ
ーラ３０Ａ，３０Ｂを支持する支持孔３５ａ，３５ｂ
と、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの左右方向の移動を規制
する左右一対の舌片３５ｃ，３５ｄとから構成されてお
り、その前後方向の移動は、ロアーレール１０及びアッ
パーレール２０に設けた図示しないストッパによって規
制されている。
ーラ３０Ａ，３０Ｂを支持する支持孔３５ａ，３５ｂ
と、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの左右方向の移動を規制
する左右一対の舌片３５ｃ，３５ｄとから構成されてお
り、その前後方向の移動は、ロアーレール１０及びアッ
パーレール２０に設けた図示しないストッパによって規
制されている。
【００２２】なお、図２において、符号６０はロック装
置で、いずれか一方のレール側に設けられた操作レバー
６１を操作することによりロック装置６０のロック及び
ロック解除ができるように構成されており、その詳細な
説明は省略する。
置で、いずれか一方のレール側に設けられた操作レバー
６１を操作することによりロック装置６０のロック及び
ロック解除ができるように構成されており、その詳細な
説明は省略する。
【００２３】つぎに、この発明の第１実施例の作用を説
明する。
明する。
【００２４】シートクッションＳ・Ｃからアッパーレー
ル２０に作用する荷重は一対の回転ローラ３０Ａ，３０
Ｂによって受けており、また、アッパーレール２０に作
用する引張力は、各ロアーフランジ１４，１５と、これ
に対向するアッパーフランジ２４，２５との間に挟装し
たスライダ３２によって受けている。
ル２０に作用する荷重は一対の回転ローラ３０Ａ，３０
Ｂによって受けており、また、アッパーレール２０に作
用する引張力は、各ロアーフランジ１４，１５と、これ
に対向するアッパーフランジ２４，２５との間に挟装し
たスライダ３２によって受けている。
【００２５】ここで、この第１実施例によれば、アッパ
ーレール２０は一対の回転ローラ３０Ａ，３０Ｂにより
両持ちで支持されているから、アッパーレール２０にシ
ート側から偏荷重が加わった場合でもアッパーレール２
０の撓みを防ぐことができる。これによって、アッパー
レール２０の摺動性を向上させることができる。また、
回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの幅を可及的に狭くすること
ができるので、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂのプレス成形
が可能となり、従来の鋳造成形品と比較して大幅にコス
トを低減させることができる。
ーレール２０は一対の回転ローラ３０Ａ，３０Ｂにより
両持ちで支持されているから、アッパーレール２０にシ
ート側から偏荷重が加わった場合でもアッパーレール２
０の撓みを防ぐことができる。これによって、アッパー
レール２０の摺動性を向上させることができる。また、
回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの幅を可及的に狭くすること
ができるので、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂのプレス成形
が可能となり、従来の鋳造成形品と比較して大幅にコス
トを低減させることができる。
【００２６】図５乃至図８は、この発明の第２実施例に
係り、図５は車両用シートに装着したシートスライド装
置の正面説明図、図６はフロント側のリテーナの斜視説
明図、図７はフロント側のリテーナの正面説明図、図８
はリヤ側のリテーナの正面説明図である。
係り、図５は車両用シートに装着したシートスライド装
置の正面説明図、図６はフロント側のリテーナの斜視説
明図、図７はフロント側のリテーナの正面説明図、図８
はリヤ側のリテーナの正面説明図である。
【００２７】図５に示すように、一対の回転ローラ３０
Ａ，３０Ｂを構成する上方側の回転ローラ３０Ｂの中心
が下方側の回転ローラ３０Ａの中心に対してアッパーレ
ール２０の摺動方向に沿って相互に外方に配置されてい
る。これに伴って図６及び図７に示すように、フロント
Ｆ側のリテーナ３５Ａは、上方側の回転ローラ３０Ｂを
支持する支持孔３５ｂが下方側の回転ローラ３０Ａを支
持する支持孔３５ａに対してアッパーレール２０の摺動
方向に沿って外方に形成されている。また、リヤＲ側の
リテーナ３５Ｂは、図８に示すようにフロントＦ側のリ
テーナ３５Ａと互いに左右を反対にして形成されてい
る。
Ａ，３０Ｂを構成する上方側の回転ローラ３０Ｂの中心
が下方側の回転ローラ３０Ａの中心に対してアッパーレ
ール２０の摺動方向に沿って相互に外方に配置されてい
る。これに伴って図６及び図７に示すように、フロント
Ｆ側のリテーナ３５Ａは、上方側の回転ローラ３０Ｂを
支持する支持孔３５ｂが下方側の回転ローラ３０Ａを支
持する支持孔３５ａに対してアッパーレール２０の摺動
方向に沿って外方に形成されている。また、リヤＲ側の
リテーナ３５Ｂは、図８に示すようにフロントＦ側のリ
テーナ３５Ａと互いに左右を反対にして形成されてい
る。
【００２８】この第２実施例によれば、車体の前後方向
に所定の間隔をおいてそれぞれ配置された一対の回転ロ
ーラ３０Ｂ間の距離Ｌ2 を第１実施例の一対の回転ロー
ラ３０Ｂ間の距離Ｌ1 より長くすることができる。これ
によって、アッパーレール２０をより長い距離で支持す
ることができるので、ロアーレール１０に対するアッパ
ーレール２０のガタを大幅に減少させることができる。
また、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂをロアーレール１０と
アッパーレール２０との間に挿入する作業が、第１実施
例の場合より容易に行うことができるので、組付け性の
向上を図ることができる。
に所定の間隔をおいてそれぞれ配置された一対の回転ロ
ーラ３０Ｂ間の距離Ｌ2 を第１実施例の一対の回転ロー
ラ３０Ｂ間の距離Ｌ1 より長くすることができる。これ
によって、アッパーレール２０をより長い距離で支持す
ることができるので、ロアーレール１０に対するアッパ
ーレール２０のガタを大幅に減少させることができる。
また、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂをロアーレール１０と
アッパーレール２０との間に挿入する作業が、第１実施
例の場合より容易に行うことができるので、組付け性の
向上を図ることができる。
【００２９】その他の構成及び作用は第１実施例に示す
ものと同様であり、その説明は省略する。
ものと同様であり、その説明は省略する。
【００３０】図９乃至図１２はこの発明の第３実施例に
係り、図９は図３に相当する断面説明図、図１０はフロ
ント側のリテーナの斜視説明図、図１１はフロント側の
リテーナの正面説明図、図１２はリヤ側のリテーナの正
面説明図である。
係り、図９は図３に相当する断面説明図、図１０はフロ
ント側のリテーナの斜視説明図、図１１はフロント側の
リテーナの正面説明図、図１２はリヤ側のリテーナの正
面説明図である。
【００３１】この第３実施例においては、第２実施例と
同様、一対の回転ローラ３０Ａ，３０Ｂを構成する上方
側の回転ローラ３０Ｂの中心が下方側の回転ローラ３０
Ａの中心に対してアッパーレール２０の摺動方向に沿っ
て相互に外方に配置されている。また、図９に示すよう
に回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの中心部に、左右両側面か
ら突出した突出軸３６Ａ，３６Ｂがそれぞれ植設されて
おり、この各突出軸３６Ａ，３６Ｂの左右両端面を対向
する各側壁部１２，１３及び２２，２３に当接させるこ
とによって、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの左右方向の移
動を規制している。また、フロントＦ側のリテーナ３５
Ｃは平板部３５ｅと、この平板部３５ｅの上部及び下部
の両側縁を互いに反対方向に折曲して形成した突部３５
ｆ，３５ｇとからなり、平板部３５ｅに、突出軸３６
Ａ，３６Ｂが嵌挿する貫通孔３５ｍ，３５ｎが形成され
ている。そして、上方の貫通孔３５ｎは、下方の貫通孔
３５ｍに対してアッパーレール２０の摺動方向に沿って
外方に配置されている。また、リヤ側のリテーナ３５Ｄ
は、図１２に示すようにフロントＦ側のリテーナ３５Ｃ
と互いに左右を反対にして形成されている。
同様、一対の回転ローラ３０Ａ，３０Ｂを構成する上方
側の回転ローラ３０Ｂの中心が下方側の回転ローラ３０
Ａの中心に対してアッパーレール２０の摺動方向に沿っ
て相互に外方に配置されている。また、図９に示すよう
に回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの中心部に、左右両側面か
ら突出した突出軸３６Ａ，３６Ｂがそれぞれ植設されて
おり、この各突出軸３６Ａ，３６Ｂの左右両端面を対向
する各側壁部１２，１３及び２２，２３に当接させるこ
とによって、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの左右方向の移
動を規制している。また、フロントＦ側のリテーナ３５
Ｃは平板部３５ｅと、この平板部３５ｅの上部及び下部
の両側縁を互いに反対方向に折曲して形成した突部３５
ｆ，３５ｇとからなり、平板部３５ｅに、突出軸３６
Ａ，３６Ｂが嵌挿する貫通孔３５ｍ，３５ｎが形成され
ている。そして、上方の貫通孔３５ｎは、下方の貫通孔
３５ｍに対してアッパーレール２０の摺動方向に沿って
外方に配置されている。また、リヤ側のリテーナ３５Ｄ
は、図１２に示すようにフロントＦ側のリテーナ３５Ｃ
と互いに左右を反対にして形成されている。
【００３２】前述した第１実施例又は第２実施例では、
ロアーレール１０とアッパーレール２０との間に回転ロ
ーラ３０Ａ，３０Ｂを挿入した後、リテーナ３５又は３
５Ａを被せるように取付けていたが、この第３実施例で
は、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの各突出軸３６Ａ，３６
Ｂをリテーナ３５Ｃ，３５Ｄの貫通孔３５ｍ，３５ｎに
嵌挿することにより、リテーナ３５Ｃ，３５Ｄを回転ロ
ーラ３０Ａ，３０Ｂに組付けることができるので、組付
け性をさらに向上させることができる。
ロアーレール１０とアッパーレール２０との間に回転ロ
ーラ３０Ａ，３０Ｂを挿入した後、リテーナ３５又は３
５Ａを被せるように取付けていたが、この第３実施例で
は、回転ローラ３０Ａ，３０Ｂの各突出軸３６Ａ，３６
Ｂをリテーナ３５Ｃ，３５Ｄの貫通孔３５ｍ，３５ｎに
嵌挿することにより、リテーナ３５Ｃ，３５Ｄを回転ロ
ーラ３０Ａ，３０Ｂに組付けることができるので、組付
け性をさらに向上させることができる。
【００３３】その他の構成及び作用は第２実施例に示す
ものと同様であり、その説明は省略する。
ものと同様であり、その説明は省略する。
【００３４】
【発明の効果】上述した通り、この発明の請求項１乃至
２のシートスライド装置によれば、アッパーレール（２
０）は一対の転動部材（３０）により両持ちで支持され
ているから、アッパーレール（２０）にシート側から偏
荷重が加わった場合でもアッパーレール（２０）の撓み
を防ぐことができる。これによって、アッパーレール
（２０）の摺動性を向上させることができる。また、転
動部材（３０）の幅を可及的に狭くすることができるの
で、転動部材（３０）のプレス成形が可能となり、従来
の鋳造成形品と比較して大幅にコストを低減させること
ができる。
２のシートスライド装置によれば、アッパーレール（２
０）は一対の転動部材（３０）により両持ちで支持され
ているから、アッパーレール（２０）にシート側から偏
荷重が加わった場合でもアッパーレール（２０）の撓み
を防ぐことができる。これによって、アッパーレール
（２０）の摺動性を向上させることができる。また、転
動部材（３０）の幅を可及的に狭くすることができるの
で、転動部材（３０）のプレス成形が可能となり、従来
の鋳造成形品と比較して大幅にコストを低減させること
ができる。
【００３５】また、請求項３のシートスライド装置によ
れば、ロアーレール（１０）に対するアッパーレール
（２０）のガタを大幅に減少させることができると共
に、組付け性の向上を大幅に図ることができる。
れば、ロアーレール（１０）に対するアッパーレール
（２０）のガタを大幅に減少させることができると共
に、組付け性の向上を大幅に図ることができる。
【図１】この発明の第１実施例に係る車両用シートに装
着したシートスライド装置の正面説明図である。
着したシートスライド装置の正面説明図である。
【図２】図１のII−II矢視断面説明図である。
【図３】図２のＡ部拡大説明図である。
【図４】図３に示すリテーナの斜視説明図である。
【図５】この発明の第２実施例に係る車両用シートに装
着したシートスライド装置の正面説明図である。
着したシートスライド装置の正面説明図である。
【図６】同じくフロント側のリテーナの斜視説明図であ
る。
る。
【図７】同じくフロント側のリテーナの正面説明図であ
る。
る。
【図８】同じくリヤ側のリテーナの正面説明図である。
【図９】この発明の第３実施例に係る図３に相当する断
面説明図である。
面説明図である。
【図１０】同じくフロント側のリテーナの斜視説明図で
ある。
ある。
【図１１】同じくフロント側のリテーナの正面説明図で
ある。
ある。
【図１２】同じくリヤ側のリテーナの正面説明図であ
る。
る。
【図１３】従来のシートスライド装置の断面説明図であ
る。
る。
Ｅ シートスライド装置 Ｓ・Ｂ シートバック Ｓ・Ｃ シートクッション １０ ロアーレール １１ 基部 １２ 側壁部 １３ 側壁部 １４ ロアーフランジ １５ ロアーフランジ ２０ アッパーレール ２１ 基部 ２２ 側壁部 ２３ 側壁部 ２４ アッパーフランジ ２５ アッパーフランジ ３０ 転動部材（回転ローラ） ３０Ａ 回転ローラ ３０Ｂ 回転ローラ ３２ スライダ ３３ 摺動部 ３４ 摺動部 ３５ リテーナ ３５Ａ リテーナ ３５Ｂ リテーナ ３５Ｃ リテーナ ３５Ｄ リテーナ ３５ｍ 貫通孔 ３５ｎ 貫通孔 ３６Ａ 突出軸 ３６Ｂ 突出軸
Claims (3)
- 【請求項１】 車体側に固定されたロアーレール（１
０）と、このロアーレール（１０）に車体の前後方向に
間隔をおいて配置した転動部材（３０）を介して摺動可
能に取付けられると共に、シート側に固定されたアッパ
ーレール（２０）を備えたシートスライド装置であっ
て、 前記ロアーレール（１０）及びアッパーレール（２０）
が、基部（１１）、（２１）と、この基部（１１）、
（２１）の両側縁をそれぞれ同一方向に略直角に折曲し
た側壁部（１２）、（１３）及び（２２）、（２３）
と、この両側壁部（１２）、（１３）及び（２２）、
（２３）の端縁をそれぞれ同一方向に折曲したロアーレ
ール（１０）に形成されたロアーフランジ（１４）、
（１５）及びアッパーレール（２０）に形成されたアッ
パーフランジ（２４）、（２５）とから構成されると共
に、前記各フランジ（１４）、（１５）及び（２４）、
（２５）を相互に係合させて左右一対の摺動部（３
３）、（３４）を形成し、この左右一対の摺動部（３
３）、（３４）の背面（３３ａ）、（３４ａ）とロアー
レール（１０）及びアッパーレール（２０）の基部（１
１）、（２１）との間に転動部材（３０Ｂ）、（３０
Ａ）をそれぞれ介在せしめ、この一対の転動部材（３０
Ｂ）、（３０Ａ）をリテーナ（３５）を介して連継した
ことを特徴とするシートスライド装置。 - 【請求項２】 一対の転動部材（３０Ａ）、（３０Ｂ）
を構成する上方側の転動部材（３０Ｂ）と下方側の転動
部材（３０Ａ）の各中心をアッパーレール（２０）の摺
動方向と直交する線上に配置したことを特徴とする請求
項１記載のシートスライド装置。 - 【請求項３】 一対の転動部材（３０Ａ）、（３０Ｂ）
を構成する上方側の転動部材（３０Ｂ）の中心を下方側
の転動部材（３０Ａ）の中心に対してアッパーレール
（２０）の摺動方向に沿って相互に外方に配置したこと
を特徴とする請求項１又は２記載のシートスライド装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13918892A JP3153626B2 (ja) | 1991-05-31 | 1992-05-29 | シートスライド装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-129883 | 1991-05-31 | ||
| JP12988391 | 1991-05-31 | ||
| JP13918892A JP3153626B2 (ja) | 1991-05-31 | 1992-05-29 | シートスライド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05229374A JPH05229374A (ja) | 1993-09-07 |
| JP3153626B2 true JP3153626B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=26465148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13918892A Expired - Fee Related JP3153626B2 (ja) | 1991-05-31 | 1992-05-29 | シートスライド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3153626B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB0023119D0 (en) * | 2000-09-21 | 2000-11-01 | Lear Corp | An automotive seat mounting arrangement and seat track assembly |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13918892A patent/JP3153626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05229374A (ja) | 1993-09-07 |
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| JPH0423703Y2 (ja) |
Legal Events
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