JP3044089B2 - シートスライド装置 - Google Patents
シートスライド装置Info
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- JP3044089B2 JP3044089B2 JP3129885A JP12988591A JP3044089B2 JP 3044089 B2 JP3044089 B2 JP 3044089B2 JP 3129885 A JP3129885 A JP 3129885A JP 12988591 A JP12988591 A JP 12988591A JP 3044089 B2 JP3044089 B2 JP 3044089B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用シートのシ
ートスライド装置に関する。
ートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートスライド装置は、車体の前後方向
に配置された左右一対のロアーレールと、この各ロアー
レールに転動部材を介して摺動可能に取付けられると共
に、シート側に固定されたアッパーレールを備えてい
る。
に配置された左右一対のロアーレールと、この各ロアー
レールに転動部材を介して摺動可能に取付けられると共
に、シート側に固定されたアッパーレールを備えてい
る。
【0003】図7はロアーレール及びアッパーレールを
横置きにした横置き式のシートスライド装置の断面説明
図、図8はロアーレール及びアッパーレールを縦置きに
した縦置き式のシートスライド装置の断面説明図で、図
7に示す横置き式シートスライド装置では、車体に固定
されるロアーレール1が、断面略U字状のロアー本体1
aと、このロアー本体1aの両上縁部から外方に延びる
一対のロアーフランジ1b,1bとからなっている。ま
た、シート側下面に直接又は支持部材等を介して間接的
に固定されるアッパーレール2が、ロアーレール1の開
口部を被覆するアッパー本体2a及びこのアッパー本体
2aの側縁部から下方に延びると共に、ロアーフランジ
1b,1bに係合するアッパーフランジ2b,2bによ
って形成されている。そして、ロアーレール1内に組込
んだ回転ローラ3によってアッパーレール2を支持する
と共に、ロアーフランジ1b,1bとこれに対向するア
ッパーフランジ2b,2bとの間に介在せしめたボール
4でアッパーレール2の引張方向の力を受けるように
し、これによってアッパーレール2が円滑に摺動できる
ように構成されている。
横置きにした横置き式のシートスライド装置の断面説明
図、図8はロアーレール及びアッパーレールを縦置きに
した縦置き式のシートスライド装置の断面説明図で、図
7に示す横置き式シートスライド装置では、車体に固定
されるロアーレール1が、断面略U字状のロアー本体1
aと、このロアー本体1aの両上縁部から外方に延びる
一対のロアーフランジ1b,1bとからなっている。ま
た、シート側下面に直接又は支持部材等を介して間接的
に固定されるアッパーレール2が、ロアーレール1の開
口部を被覆するアッパー本体2a及びこのアッパー本体
2aの側縁部から下方に延びると共に、ロアーフランジ
1b,1bに係合するアッパーフランジ2b,2bによ
って形成されている。そして、ロアーレール1内に組込
んだ回転ローラ3によってアッパーレール2を支持する
と共に、ロアーフランジ1b,1bとこれに対向するア
ッパーフランジ2b,2bとの間に介在せしめたボール
4でアッパーレール2の引張方向の力を受けるように
し、これによってアッパーレール2が円滑に摺動できる
ように構成されている。
【0004】また、図8に示す縦置き式シートスライド
装置では、ロアーレール1及びアッパーレール2が縦方
向に配置されており、ロアーレール1は断面U字状のロ
アー本体1aと、このロアー本体1aの両端縁部から内
方に延びる一対のロアーフランジ1b,1bとからなっ
ている。また、アッパーレール2は断面U字状のアッパ
ー本体2aと、このアッパー本体2aの両端縁部から外
方に延びる一対のアッパーフランジ2b,2bとからな
っている。その他の構成は図7に示すものと同一であ
る。
装置では、ロアーレール1及びアッパーレール2が縦方
向に配置されており、ロアーレール1は断面U字状のロ
アー本体1aと、このロアー本体1aの両端縁部から内
方に延びる一対のロアーフランジ1b,1bとからなっ
ている。また、アッパーレール2は断面U字状のアッパ
ー本体2aと、このアッパー本体2aの両端縁部から外
方に延びる一対のアッパーフランジ2b,2bとからな
っている。その他の構成は図7に示すものと同一であ
る。
【0005】なお、図7及び8において、符号5は回転
ローラ3及びボール4を支持するリテーナである。
ローラ3及びボール4を支持するリテーナである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシートスライド装置にあっては、アッパーレール2
の断面形状が略長方形に形成されているので、図7に示
すように横置きにした場合、アッパーレール2の高さ方
向の幅が狭いため上下方向の曲げ強度が弱い。この曲げ
強度を補強するため、従来はアッパーレール2の板厚を
厚くしており、このため重量がかさむと共に、コスト高
になるという問題があった。
来のシートスライド装置にあっては、アッパーレール2
の断面形状が略長方形に形成されているので、図7に示
すように横置きにした場合、アッパーレール2の高さ方
向の幅が狭いため上下方向の曲げ強度が弱い。この曲げ
強度を補強するため、従来はアッパーレール2の板厚を
厚くしており、このため重量がかさむと共に、コスト高
になるという問題があった。
【0007】また、図8に示すように縦置きにした場
合、アッパーレール2の高さ方向の幅が広くなっている
ので上下方向の曲げ強度は強いが、横方向の幅が狭く横
方向の押えがないため、左右方向のがたが大きくなり、
アッパーレール2の摺動性が低下するおそれがあった。
合、アッパーレール2の高さ方向の幅が広くなっている
ので上下方向の曲げ強度は強いが、横方向の幅が狭く横
方向の押えがないため、左右方向のがたが大きくなり、
アッパーレール2の摺動性が低下するおそれがあった。
【0008】さらに、ロアーレール1とアッパーレール
2の断面形状が異なるため、成形時に生ずる成形誤差に
よりロアーレール1とアッパーレール2との間にがたや
こじれが生じてアッパーレール2の摺動性が低下すると
いう問題があった。
2の断面形状が異なるため、成形時に生ずる成形誤差に
よりロアーレール1とアッパーレール2との間にがたや
こじれが生じてアッパーレール2の摺動性が低下すると
いう問題があった。
【0009】この発明は、上記従来技術の問題点を解決
すべくなされたもので、その目的とするところは、アッ
パーレールの上下方向に対する曲げ強度を十分に確保し
た上で、左右方向のがたを少なくし、アッパーレールの
摺動性を向上させるようにしたシートスライド装置を提
供することにある。
すべくなされたもので、その目的とするところは、アッ
パーレールの上下方向に対する曲げ強度を十分に確保し
た上で、左右方向のがたを少なくし、アッパーレールの
摺動性を向上させるようにしたシートスライド装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のシートスライド装置では、車体側に固定
されたロアーレールと、このロアーレールに摺動可能に
取り付けられると共に、シート側に固定されたアッパー
レールを備えたシートスライド装置であって、ロアーレ
ールを、車体側に固定される基部と、この基部の両側縁
を異なる長さで同一方向に略直角に折曲した長短2つの
側壁部と、この両側壁部の端縁を同一方向に基部に平行
に同じ長さだけ折曲した後に、別の同じ長さだけ両側壁
部に平行に折曲して形成した長壁側ロアーフランジと短
壁側ロアーフランジとから構成して、2つのロアーフラ
ンジと両側壁部の先端部側とで長壁側と短壁側のU字状
部を形成すると共に、アッパーレールを、その断面形状
がロアーレールの断面形状と同一になるように、基部
と、長短の側壁部と、短壁側と長壁側のアッパーフラン
ジとから構成し、アッパーレールの2つのU字状部をロ
アーレールの2つのU字状部にそれぞれ係合させ、更
に、アッパーレールの短壁側のU字状部の底面とロアー
レールの基部との間、及び、ロアーレールの短壁側のU
字状部の底面とアッパーレールの基部との間に、それぞ
れ転動部材を介装し、シートスライド断面形状の横方向
と高さ方向の長さを略同一に設定したことを特徴として
いる。
め、この発明のシートスライド装置では、車体側に固定
されたロアーレールと、このロアーレールに摺動可能に
取り付けられると共に、シート側に固定されたアッパー
レールを備えたシートスライド装置であって、ロアーレ
ールを、車体側に固定される基部と、この基部の両側縁
を異なる長さで同一方向に略直角に折曲した長短2つの
側壁部と、この両側壁部の端縁を同一方向に基部に平行
に同じ長さだけ折曲した後に、別の同じ長さだけ両側壁
部に平行に折曲して形成した長壁側ロアーフランジと短
壁側ロアーフランジとから構成して、2つのロアーフラ
ンジと両側壁部の先端部側とで長壁側と短壁側のU字状
部を形成すると共に、アッパーレールを、その断面形状
がロアーレールの断面形状と同一になるように、基部
と、長短の側壁部と、短壁側と長壁側のアッパーフラン
ジとから構成し、アッパーレールの2つのU字状部をロ
アーレールの2つのU字状部にそれぞれ係合させ、更
に、アッパーレールの短壁側のU字状部の底面とロアー
レールの基部との間、及び、ロアーレールの短壁側のU
字状部の底面とアッパーレールの基部との間に、それぞ
れ転動部材を介装し、シートスライド断面形状の横方向
と高さ方向の長さを略同一に設定したことを特徴として
いる。
【0011】
【作用】上記の構成によると、シートスライド装置の断
面形状の横方向と高さ方向の長さを略同一に設定したか
ら、アッパーレールの高さ方向の幅及び横方向の幅を十
分に広くすることができる。また、アッパーレールのU
字状部をロアーレールのU字状部に係合させているの
で、事故時等に座席を上方にもち上げる力が働いても、
アッパーレールがロアーレールからはく離することがな
い。さらに、アッパーレールは2つの転動部材つまり回
転ローラにより両持ちで支持されているから、アッパー
レールに偏荷重が作用した場合でもアッパーレールが傾
くことがない。したがって、アッパーレールを常に円滑
に摺動させることができる。この結果、アッパーレール
の左右方向のがたを少なくすることができると共に、上
下方向の曲げ強度を向上させることができる。したがっ
て、アッパーレールの摺動性を向上させることができ
る。
面形状の横方向と高さ方向の長さを略同一に設定したか
ら、アッパーレールの高さ方向の幅及び横方向の幅を十
分に広くすることができる。また、アッパーレールのU
字状部をロアーレールのU字状部に係合させているの
で、事故時等に座席を上方にもち上げる力が働いても、
アッパーレールがロアーレールからはく離することがな
い。さらに、アッパーレールは2つの転動部材つまり回
転ローラにより両持ちで支持されているから、アッパー
レールに偏荷重が作用した場合でもアッパーレールが傾
くことがない。したがって、アッパーレールを常に円滑
に摺動させることができる。この結果、アッパーレール
の左右方向のがたを少なくすることができると共に、上
下方向の曲げ強度を向上させることができる。したがっ
て、アッパーレールの摺動性を向上させることができ
る。
【0012】さらに、ロアーレールとアッパーレールの
各断面形状を同一にしたから、各レールの成形時に生じ
る成形誤差の傾向が同一となり、各レール間のがたやこ
じれが減少し、アッパーレールの摺動性をより一層向上
させることができる。
各断面形状を同一にしたから、各レールの成形時に生じ
る成形誤差の傾向が同一となり、各レール間のがたやこ
じれが減少し、アッパーレールの摺動性をより一層向上
させることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
て説明する。
【0014】図1乃至図3はこの発明の第1実施例に係
り、図1は車両用シートに装着したシートスライド装置
の側面説明図、図2は図1のII−II矢視断面説明図、図
3は図2のA部拡大説明図である。
り、図1は車両用シートに装着したシートスライド装置
の側面説明図、図2は図1のII−II矢視断面説明図、図
3は図2のA部拡大説明図である。
【0015】図において、Eはシートスライド装置で、
車体側に固定されたロアーレール10と、このロアーレ
ール10に転動部材30を介して摺動可能に取付けられ
ると共に、シート側に固定されたアッパーレール20を
備えている。
車体側に固定されたロアーレール10と、このロアーレ
ール10に転動部材30を介して摺動可能に取付けられ
ると共に、シート側に固定されたアッパーレール20を
備えている。
【0016】そしてこの発明は、特に、アッパーレール
20が、基部21と、この基部21の両側縁を同一方向
に略直角に折曲した側壁部22,23と、この両側壁部
22,23の端縁を同一方向に折曲したアッパーフラン
ジ24,25とから構成されると共に、ロアーレール1
0の断面形状がアッパーレール20の断面形状と同一に
構成され、シートスライド断面形状の横方向Laと高さ
方向Lbの長さを略同一に設定したこととを特徴として
いる。
20が、基部21と、この基部21の両側縁を同一方向
に略直角に折曲した側壁部22,23と、この両側壁部
22,23の端縁を同一方向に折曲したアッパーフラン
ジ24,25とから構成されると共に、ロアーレール1
0の断面形状がアッパーレール20の断面形状と同一に
構成され、シートスライド断面形状の横方向Laと高さ
方向Lbの長さを略同一に設定したこととを特徴として
いる。
【0017】つぎに、この発明の第1実施例の構造をさ
らに詳細に説明する。
らに詳細に説明する。
【0018】車両用シートは、シートクッションS・C
及びシートバックS・Bを有し、シートクッションS・
Cの左右両側部にベースプレート40(一方のみ図示)
が配設されている。
及びシートバックS・Bを有し、シートクッションS・
Cの左右両側部にベースプレート40(一方のみ図示)
が配設されている。
【0019】ロアーレール10は、車体のフロア50に
前後方向(図1において矢印F−Rの方向)に所定の間
隔をおいて左右一対で固定されており、フロア50に対
向する基部11と、この基部11の両側縁を反フロア側
に略直角に折曲した長さの異なる側壁部12,13と、
この両側壁部12,13の端縁を同一方向に略直角に折
曲したロアーフランジ14,15とから構成されてい
る。そして、左右一対のロアーレール10は、互いに左
右を反対にしてフロア50に固定されている。
前後方向(図1において矢印F−Rの方向)に所定の間
隔をおいて左右一対で固定されており、フロア50に対
向する基部11と、この基部11の両側縁を反フロア側
に略直角に折曲した長さの異なる側壁部12,13と、
この両側壁部12,13の端縁を同一方向に略直角に折
曲したロアーフランジ14,15とから構成されてい
る。そして、左右一対のロアーレール10は、互いに左
右を反対にしてフロア50に固定されている。
【0020】アッパーレール20の断面形状は、前述の
如くロアーレール10の断面形状と同一に構成されてお
り、左右一対のアッパーレール20は、互いに左右を反
対にして、その基部21をベースプレート40に固定し
ている。そしてアッパーレール20は、ロアーレール1
0内に組込んだ転動部材の一例である回転ローラ30に
よって支持されており、またロアーフランジ14,15
とこれと対向する両側壁22,23に形成されたアッパ
ーフランジ24,25との間にそれぞれボール31が挟
装されている。また、この第1実施例では、シートスラ
イド断面形状の横方向Laと高さ方向Lbの長さが略同
一に設定されている。
如くロアーレール10の断面形状と同一に構成されてお
り、左右一対のアッパーレール20は、互いに左右を反
対にして、その基部21をベースプレート40に固定し
ている。そしてアッパーレール20は、ロアーレール1
0内に組込んだ転動部材の一例である回転ローラ30に
よって支持されており、またロアーフランジ14,15
とこれと対向する両側壁22,23に形成されたアッパ
ーフランジ24,25との間にそれぞれボール31が挟
装されている。また、この第1実施例では、シートスラ
イド断面形状の横方向Laと高さ方向Lbの長さが略同
一に設定されている。
【0021】なお、図2において、符号60はロック装
置で、いずれか一方のレール側に設けられた操作レバー
61を操作することによりロック装置60のロック及び
ロック解除ができるように構成されており、その詳細な
説明は省略する。また、符号35は回転ローラ30及び
ボール31を支持するリテーナである。
置で、いずれか一方のレール側に設けられた操作レバー
61を操作することによりロック装置60のロック及び
ロック解除ができるように構成されており、その詳細な
説明は省略する。また、符号35は回転ローラ30及び
ボール31を支持するリテーナである。
【0022】つぎに、この発明の第1実施例の作用を説
明する。
明する。
【0023】シートクッションS・Cからアッパーレー
ル20に作用する荷重は従来と同様回転ローラ30によ
って受けており、またアッパーレール20に引張方向に
作用する力は、各ロアーフランジ14,15とこれに対
向するアッパーフランジ24,25との間に挟装したボ
ール31によって受けている。
ル20に作用する荷重は従来と同様回転ローラ30によ
って受けており、またアッパーレール20に引張方向に
作用する力は、各ロアーフランジ14,15とこれに対
向するアッパーフランジ24,25との間に挟装したボ
ール31によって受けている。
【0024】ここで、この第1実施例では、ロアーレー
ル10及びアッパーレール20の横方向の幅である長さ
Laと、高さ方向の幅であるの長さLbとが略同一に設
定されているから、従来の縦置き式のシートスライド装
置に比べてアッパーレール20の横方向の幅が、また横
置き式のシートスライド装置に比べてアッパーレール2
0の縦方向の幅をそれぞれ広く設定することができる。
この結果、アッパーレール20の左右方向のがたを少な
くすることができると共に、上下方向の曲げ強度を向上
させることができる。したがって、アッパーレール20
の摺動性を向上させることができる。
ル10及びアッパーレール20の横方向の幅である長さ
Laと、高さ方向の幅であるの長さLbとが略同一に設
定されているから、従来の縦置き式のシートスライド装
置に比べてアッパーレール20の横方向の幅が、また横
置き式のシートスライド装置に比べてアッパーレール2
0の縦方向の幅をそれぞれ広く設定することができる。
この結果、アッパーレール20の左右方向のがたを少な
くすることができると共に、上下方向の曲げ強度を向上
させることができる。したがって、アッパーレール20
の摺動性を向上させることができる。
【0025】また、ロアーレール10とアッパーレール
20の断面形状を同一に形状にしたから、各レールの成
形時に生じる成形誤差の傾向が同一になるため、ロアー
レール10とアッパーレール20との間のがたやこじれ
が減少し、アッパーレール20の摺動性を一層向上させ
ることができる。
20の断面形状を同一に形状にしたから、各レールの成
形時に生じる成形誤差の傾向が同一になるため、ロアー
レール10とアッパーレール20との間のがたやこじれ
が減少し、アッパーレール20の摺動性を一層向上させ
ることができる。
【0026】図4乃至図6はこの発明の第2実施例に係
り、図4は図2に相当する断面説明図、図5は図4のB
部拡大説明図、図6は転動部材を介装したリテーナの斜
視説明図である。
り、図4は図2に相当する断面説明図、図5は図4のB
部拡大説明図、図6は転動部材を介装したリテーナの斜
視説明図である。
【0027】ロアーレール10及びアッパーレール20
は、基部11及び21と、この基部11及び21の両側
縁を同一方向に略直角に折曲した長さの異なる側壁部1
2,13及び22,23と、この両側壁部12,13及
び22,23の端縁を同一方向に折曲したそれぞれ一対
のロアーフランジ14,15及びアッパーフランジ2
4,25とから構成されている。また、ロアーフランジ
14,15及びアッパーフランジ24,25は、合成樹
脂材からなるスライダ32を介して相互に係合され一対
の摺動部33,34を形成している。さらに、この一対
の摺動部33,34の背面33a及び34aとロアーレ
ール10及びアッパーレール20の基部11及び21と
の間に、転動部材の一例である回転ローラ30A及び3
0Bが介在されており、この回転ローラ30A及び30
Bはリテーナ35を介して連継支持され所定の間隔をお
いて例えば二対配設されている。
は、基部11及び21と、この基部11及び21の両側
縁を同一方向に略直角に折曲した長さの異なる側壁部1
2,13及び22,23と、この両側壁部12,13及
び22,23の端縁を同一方向に折曲したそれぞれ一対
のロアーフランジ14,15及びアッパーフランジ2
4,25とから構成されている。また、ロアーフランジ
14,15及びアッパーフランジ24,25は、合成樹
脂材からなるスライダ32を介して相互に係合され一対
の摺動部33,34を形成している。さらに、この一対
の摺動部33,34の背面33a及び34aとロアーレ
ール10及びアッパーレール20の基部11及び21と
の間に、転動部材の一例である回転ローラ30A及び3
0Bが介在されており、この回転ローラ30A及び30
Bはリテーナ35を介して連継支持され所定の間隔をお
いて例えば二対配設されている。
【0028】リテーナ35は板状部材を折曲して回転ロ
ーラ30A及び30Bを支持する支持孔35a,35b
と、回転ローラ30A,30Bの左右方向の移動方向を
規制する左右一対の舌片35c,35dとから構成され
ており、その前後方向は、ロアーレール10又はアッパ
ーレール20に設けた図示しないストッパによって規制
されている。
ーラ30A及び30Bを支持する支持孔35a,35b
と、回転ローラ30A,30Bの左右方向の移動方向を
規制する左右一対の舌片35c,35dとから構成され
ており、その前後方向は、ロアーレール10又はアッパ
ーレール20に設けた図示しないストッパによって規制
されている。
【0029】この第2実施例によれば、アッパーレール
20は回転ローラ30A,30Bにより両持ちで支持さ
れているから、アッパーレール20に偏荷重が作用した
場合でもアッパーレール20が傾くことがない。したが
って、アッパーレール20を常に円滑に摺動させること
ができる。その他の構成及び作用は第1実施例に示すも
のと同一である。
20は回転ローラ30A,30Bにより両持ちで支持さ
れているから、アッパーレール20に偏荷重が作用した
場合でもアッパーレール20が傾くことがない。したが
って、アッパーレール20を常に円滑に摺動させること
ができる。その他の構成及び作用は第1実施例に示すも
のと同一である。
【0030】
【発明の効果】上記の構成によると、シートスライド装
置の断面形状の横方向と高さ方向の長さを略同一に設定
したから、アッパーレールの高さ方向の幅及び横方向の
幅を十分に広くすることができる。また、アッパーレー
ルのU字状部をロアーレールのU字状部に係合させてい
るので、事故時等に座席を上方にもち上げる力が働いて
も、アッパーレールがロアーレールからはく離すること
がない。さらに、アッパーレールは2つの転動部材つま
り回転ローラにより両持ちで支持されているから、アッ
パーレールに偏荷重が作用した場合でもアッパーレール
が傾くことがない。したがって、アッパーレールを常に
円滑に摺動させることができる。この結果、アッパーレ
ールの左右方向のがたを少なくすることができると共
に、上下方向の曲げ強度を向上させることができる。し
たがって、アッパーレールの摺動性を向上させることが
できる。さらに、ロアーレールとアッパーレールの各断
面形状を同一にしたから、各レールの成形時に生じる成
形誤差の傾向が同一となり、各レール間のがたやこじれ
が減少し、アッパーレールの摺動性をより一層向上させ
ることができる。
置の断面形状の横方向と高さ方向の長さを略同一に設定
したから、アッパーレールの高さ方向の幅及び横方向の
幅を十分に広くすることができる。また、アッパーレー
ルのU字状部をロアーレールのU字状部に係合させてい
るので、事故時等に座席を上方にもち上げる力が働いて
も、アッパーレールがロアーレールからはく離すること
がない。さらに、アッパーレールは2つの転動部材つま
り回転ローラにより両持ちで支持されているから、アッ
パーレールに偏荷重が作用した場合でもアッパーレール
が傾くことがない。したがって、アッパーレールを常に
円滑に摺動させることができる。この結果、アッパーレ
ールの左右方向のがたを少なくすることができると共
に、上下方向の曲げ強度を向上させることができる。し
たがって、アッパーレールの摺動性を向上させることが
できる。さらに、ロアーレールとアッパーレールの各断
面形状を同一にしたから、各レールの成形時に生じる成
形誤差の傾向が同一となり、各レール間のがたやこじれ
が減少し、アッパーレールの摺動性をより一層向上させ
ることができる。
【図1】この発明の第1実施例に係る車両用シートに装
着したシートスライド装置の側面説明図である。
着したシートスライド装置の側面説明図である。
【図2】図1のII−II矢視断面説明図である。
【図3】図2のA部拡大説明図である。
【図4】この発明の第2実施例に係る図2に相当する断
面説明図である。
面説明図である。
【図5】図5のB部拡大説明図である。
【図6】図6に示す転動部材を介装したリテーナの斜視
説明図である。
説明図である。
【図7】ロアーレール及びアッパーレールを縦置きにし
た従来のシートスライド装置の断面説明図である。
た従来のシートスライド装置の断面説明図である。
【図8】ロアーレール及びアッパーレールを横置きにし
た従来のシートスライド装置の断面説明図である。
た従来のシートスライド装置の断面説明図である。
E シートスライド装置 S・B シートバック S・C シートクッション 10 ロアーレール 11 基部 12 側壁部 13 側壁部 14 ロアーフランジ 15 ロアーフランジ 20 アッパーレール 21 基部 22 側壁部 23 側壁部 24 アッパーフランジ 25 アッパーフランジ 30 転動部材(回転ローラ) 30A 転動部材(回転ローラ) 30B 転動部材(回転ローラ) 31 ボール 32 スライダ 33 摺動部 34 摺動部 35 リテーナ
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側に固定されたロアーレール(1
0)と、このロアーレール(10)に摺動可能に取り付
けられると共に、シート側に固定されたアッパーレール
(20)を備えたシートスライド装置であって、前記ロアーレール(10)を、車体側に固定される基部
(11)と、この基部(11)の両側縁を異なる長さで
同一方向に略直角に折曲した長短2つの側壁部(12,
13)と、この両側壁部(12,13)の端縁を同一方
向に前記基部(11)に平行に同じ長さだけ折曲した後
に、別の同じ長さだけ前記両側壁部(12,13)に平
行に折曲して形成した長壁側ロアーフランジ(14)と
短壁側ロアーフランジ(15)とから構成して、前記2
つのロアーフランジ(14,15)と前記両側壁部(1
2,13)の先端部側とで長壁側と短壁側のU字状部を
形成すると共に、 前記アッパーレール(20)を、その断面形状が前記ロ
アーレール(10)の断面形状と同一になるように、基
部(21)と、長短の側壁部(23,22)と、短壁側
と長壁側のアッパーフランジ(24,25)とから構成
し、 前記アッパーレール(20)の2つのU字状部を前記ロ
アーレール(10)の2つのU字状部にそれぞれ係合さ
せ、 更に、前記アッパーレール(20)の短壁側のU字状部
の底面と前記ロアーレール(10)の基部(11)との
間、及び、前記ロアーレール(10)の短壁側のU字状
部の底面と前記アッパーレール(20)の基部(21)
との間に、それぞれ転動部材(30A,30B)を介装
し、 前記シートスライド断面形状の横方向と高さ方向の長さ
を略同一に設定したことを特徴とするシートスライド装
置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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EP92401463A EP0516546B1 (en) | 1991-05-31 | 1992-05-27 | Seat sliding device |
DE69205625T DE69205625T2 (de) | 1991-05-31 | 1992-05-27 | Sitzgleitvorrichtung. |
US07/890,514 US5350148A (en) | 1991-05-31 | 1992-05-28 | Seat sliding device |
KR1019920009391A KR950001212B1 (ko) | 1991-05-31 | 1992-05-30 | 좌석미끄럼 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3129885A JP3044089B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | シートスライド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04356237A JPH04356237A (ja) | 1992-12-09 |
JP3044089B2 true JP3044089B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15020750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3129885A Expired - Fee Related JP3044089B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | シートスライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044089B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5219034B2 (ja) * | 2008-04-07 | 2013-06-26 | 本田技研工業株式会社 | 曲線案内機構及び歩行補助装置 |
JP7366824B2 (ja) * | 2020-03-30 | 2023-10-23 | 株式会社クボタ | 作業機 |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP3129885A patent/JP3044089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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