JPH11189071A - 自動車用状態表示装置 - Google Patents

自動車用状態表示装置

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JPH11189071A
JPH11189071A JP9358479A JP35847997A JPH11189071A JP H11189071 A JPH11189071 A JP H11189071A JP 9358479 A JP9358479 A JP 9358479A JP 35847997 A JP35847997 A JP 35847997A JP H11189071 A JPH11189071 A JP H11189071A
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善紀 見市
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吉英 中根
Kazuya Hayafune
一弥 早舩
Takashi Ota
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用状態表示装置において、車線逸脱防
止装置の制御状態と車間距離制御装置の制御状態とをス
ペース効率よく表示できるようにして、ドライバが車両
の制御状態について容易に把握できるようにする。 【解決手段】 表示内容設定手段31により、自車両の
車線逸脱の防止を案内する車線逸脱防止装置10の制御
状態と、自車両と自車両前方の先行車両との車間距離を
制御する車間距離制御装置20の制御状態とに基づい
て、表示手段32に表示する表示内容を設定する。この
表示内容には、車線逸脱防止に関する情報のみ表示する
場合と、車間距離制御に関する情報のみ表示する場合
と、これらの車線逸脱防止に関する情報及び車間距離制
御に関する情報との組合せを表示する場合とがあり、こ
れらは、車線逸脱防止装置10の制御状態及び車間距離
制御装置20の制御状態に応じて選択される。表示手段
32では、このように表示内容設定手段31で設定され
た表示内容を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の制御状態を
ドライバに対して表示する、自動車用状態表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車において、車両の運転状態
を積極的に制御する装置が種々開発されており、これに
伴って、こうした制御装置の制御に関する情報をドライ
バに知らせるための状態表示装置も開発されている。例
えば、特開平8−192663号公報に開示された自動
車用状態表示装置は、自車両と前方の先行車両との車間
距離を検出してこの車間距離が所定の距離となるように
車両の車速を制御する車間距離制御装置に対応した表示
装置である。
【0003】つまり、この自動車用状態表示装置では、
自車両と前方の先行車両との車間距離を表示するととも
に自車両の車速も併せて表示し、車間距離制御装置が車
間距離に合わせて車速を制御している様子をドライバが
容易に把握できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の運転
状態を積極的に制御する装置としては、上述の車間距離
制御装置だけではなく、自車両が走行車線から逸脱しな
いように操舵支援を行なう車線逸脱防止装置も開発され
ている。この車線逸脱防止装置は、上述の車間距離制御
装置が自車両と先行車両との前後方向に関する制御を行
なう装置であるのに対し、自車両と走行車線との横方向
に関する制御を行なう装置である。
【0005】したがって、この車線逸脱防止装置の制御
に関する情報についてもドライバに対して表示し、ドラ
イバが容易に横方向の制御状態についても把握できるよ
うにしたい。特に、車線逸脱防止制御と上述の車間距離
制御とを併せ持った自動車においては、車線逸脱防止に
関する情報と車間距離制御に関する情報とが併せて表示
されれば、前後方向と横方向とを同時に把握することが
でき、より容易にかつ明確に車両の制御状態について把
握することができる。この場合、車室内の限られたスペ
ースに視認性よく表示できるようにすることが望まれ
る。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、車線逸脱防止装置の制御状態と車間距離制御装置
の制御状態とをスペース効率よく表示できるようにし
て、ドライバが車両の制御状態について容易に把握でき
るようにした、自動車用状態表示装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の自動車用状態表示装置で
は、表示内容設定手段により、自車両の車線逸脱の防止
を案内する車線逸脱防止装置の制御状態と、自車両と自
車両前方の先行車両との車間距離を制御する車間距離制
御装置の制御状態とに基づいて、表示手段に表示する表
示内容を設定する。この表示内容には、車線逸脱防止に
関する情報のみ表示する場合と、車間距離制御に関する
情報のみ表示する場合と、これらの車線逸脱防止に関す
る情報及び車間距離制御に関する情報との組合せを表示
する場合とがあり、これらは、車線逸脱防止装置の制御
状態及び車間距離制御装置の制御状態に応じて選択され
る。表示手段では、このように表示内容設定手段で設定
された表示内容を表示する。
【0008】これにより、ドライバは表示手段に表示さ
れた表示内容を通じて、車線逸脱防止装置の制御状態と
車線逸脱防止装置の制御状態とをそれぞれ別々に若しく
は同時に把握可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜図3は本発明の一実
施形態としての自動車用状態表示装置を示すものであ
る。まず、図1を用いて本自動車用状態表示装置がそな
えられる自動車(以下、車両という)について説明する
と、本自動車用状態表示装置に係る車両1には車線逸脱
防止装置10と車間距離制御装置(PDC:Preview Di
stance Controler)20とがそなえられている。
【0010】車線逸脱防止装置10は、自車両が走行車
線から逸脱しそうになるとこれを防止するためのもので
あり、走行車線に対する自車両の位置を認識して、車線
逸脱のおそれが生じると、車両1にそなえられた操舵ア
クチュエータ16によりドライバの加える操舵トルクと
は別の操舵トルク(この操舵トルクは、ドライバの加え
る操舵トルクと区別するために操舵用補助トルクと呼
ぶ)を与えて、操舵中のドライバにハンドルを通じて車
線逸脱を警告するものである。なお、この車線逸脱防止
装置10はスイッチ10Aをオンにした場合に作動し、
スイッチ10Aをオフにしたら作動しないようになって
いる。もちろん、スイッチ10Aのオンによる車線逸脱
防止装置10の作動中にも車線逸脱のおそれがなければ
トルク制御は行なわない。
【0011】一方、車間距離制御装置20は、自車両が
前方の先行車両に接近しすぎるのを防止するためのもの
であり、自車両と先行車両との車間距離を検出して、自
車両が先行車両に対して一定の距離(限度距離)よりも
接近しそうになると、車両1にそなえられたスロットル
アクチュエータやブレーキアクチュエータ等の車速調整
用アクチュエータ26によりスロットルバルブ(図示
略)のスロットル開度を調節したり、ブレーキ(図示
略)を作動させたりして自車両の車速を調整し、自車両
と先行車両との車間距離を一定以上の距離に保つように
するものである。なお、この車間距離制御装置20もス
イッチ20Aをオンにした場合に作動し、スイッチ20
Aをオフにしたら作動しないようになっている。もちろ
ん、スイッチ20Aのオンによる車間距離制御装置20
の作動中にも限度距離以上の車間距離が保たれていれば
車速調整制御は行なわない。
【0012】まず、車線逸脱防止装置10について説明
すると、車両1には、車両1の前方の道路状態を撮像す
る撮像手段としてのカメラ11がそなえられており、こ
のカメラ11で得られた画像情報は画像情報処理手段1
2において適宜処理され、前方道路上の左右の白線位置
が認識されるようになっている。そして、この画像情報
処理手段12による白線位置画像情報に基づいて、横ず
れ量算出手段13Aにより車両の走行レーン(走行車
線)の基準位置(道路中心線)に対する横ずれ量ΔYが
算出され、制御トルク算出手段14は横ずれ量ΔY、即
ち、車線を逸脱しそうな度合いに基づいて操舵用補助ト
ルク(以下、操舵用制御トルクという)Tcを算出す
る。そして、この制御トルク算出手段5で算出された操
舵用制御トルクが横ずれ量ΔYを減らす方向に発生する
ように車線逸脱防止用コントローラ15を通じて操舵ア
クチュエータ16を制御するようになっている。
【0013】なお、横ずれ量算出手段13Aは、自車両
に対する走行車線(走行レーン)の相対位置を推定する
走行レーン推定手段13の機能要素としてそなえられて
おり、基本的には、車線中心線と自車両の中心線との距
離を横ずれ量ΔYとすることができる。また、自車両が
車線から逸脱しそうな度合は、単に横ずれ量ΔYだけで
はなく、走行している車線幅Wや自車両の幅Wvにも関
連する。高速道路のような高規格道路の場合、車線幅W
は規定されており、自車両の幅Wvはもちろん一定値で
あるから、この場合には、自車両の横ずれ量ΔY自体を
自車両が車線から逸脱しそうな度合として考えることが
できる。
【0014】このような前提のものでは、例えば図4に
示すようなマップに基づいて操舵用制御トルクTcを設
定することができる。なお、図4では、横軸が横ずれ量
ΔY、縦軸が制御トルクTcになっており、横軸右方は
車線右側への横ずれを横軸左方は車線左側への横ずれを
それぞれ示し、縦軸上方は車両を左側へ操舵する制御ト
ルクを縦軸下方は車両を右側へ操舵する制御トルクをそ
れぞれ示す。
【0015】図4に示すように、横ずれ量ΔYの大きさ
が第1基準値ΔY1以内(即ち、−ΔY1≦ΔY≦ΔY
1)の場合には、操舵用制御トルクTcは0として特に
補助トルクを加えない(即ち、この領域を不感帯とす
る)が、横ずれ量ΔYの大きさが第1基準値ΔY1より
も大きくなったら(即ち、ΔY≦−ΔY1又はΔY1≦
ΔYの場合)、横ずれ量ΔYを低減する方向へ操舵用制
御トルクTcを付与する。
【0016】特に、横ずれ量ΔYの大きさが第2基準値
ΔY2(>ΔY1)に達するまでは、横ずれ量ΔYの大
きさに応じて制御トルクTcの大きさを増大させ(この
例では線形に増大している)、横ずれ量ΔYの大きさが
第2基準値ΔY2以上(即ち、ΔY≦−ΔY2又はΔY
2≦ΔY)では、制御トルクTcを一定値(Tcm又は
−Tcm)としている。
【0017】次に、車間距離制御装置20について説明
すると、車両1には、車両1の前方を走行する先行車両
を検出する車間距離検出手段としてのレーザレーダ21
がそなえられており、このレーザレーダ21の検出情報
をもとに検出情報処理手段22の機能要素である車間距
離算出手段22Aにより自車両と先行車両との車間距離
Lを算出し、相対速度算出手段22Bにより先行車両に
対する自車両の相対速度Va を算出するようになってい
る。
【0018】そして、検出情報処理手段22は、これら
の車間距離L,相対速度Va をもとに自車両と先行車両
との車間距離が予め設定した限度距離Lsに達するまで
の余裕時間ta 〔=(L−Ls)/Va 〕を算出して制
御量算出手段23へ入力するようになっている。制御量
算出手段23では、この余裕時間ta と車速センサ24
で検出された車両1の車速Vとに基づいて車速調整用ア
クチュエータ26の制御量を算出するようになってい
る。そして、この制御量演算手段23で算出された制御
量は、車間距離制御用コントローラ25を通じて車速調
整用アクチュエータ26に入力され、車間距離Lが所定
距離Lsよりも短くならないように車速Vの調整を行う
ようになっている。
【0019】例えば図5に示すように、余裕時間ta
第1設定時間ta1以上であれば、制御量(減速量又は制
動量)は0、即ち、車速調整用アクチュエータ26を作
動させないが、余裕時間ta が第1設定時間ta1よりも
小さくなったら(ta <ta1)、余裕時間ta に応じて
制御量(エンジン出力低減量又は制動量)を設定するよ
うになっている。
【0020】特に、余裕時間ta が第1設定時間ta1
りも小さいが第2設定時間ta2(<ta1)よりも大きい
場合(ta2<ta <ta1)には、余裕時間ta の減少に
対して制御量を増加させ、余裕時間ta が第2設定時間
a2(<ta1)以下の場合(ta <ta2)には、制御量
を最大にして、この時には、ドライバの操作よりもこの
車間距離制御を優先させるようにしている。なお、図5
では余裕時間ta の減少に対して制御量を線形に増加さ
せているが、制御量の増加特性はこのようなものに限ら
ない。
【0021】このように、車線逸脱防止装置10と車間
距離制御装置20とにより、走行車線に対する車両1の
位置の案内及び制御、即ち、横方向への案内制御と、先
行車両に対する距離制御、即ち、前後方向制御とが行な
われているが、本自動車用状態表示装置30は、これら
の車線逸脱防止装置10における制御状態(即ち、車線
逸脱防止に関する情報),車間距離制御装置20におけ
る制御状態(即ち、車間距離制御に関する情報)をドラ
イバに対して表示するようになっている。
【0022】つまり、自動車用状態表示装置30は、表
示内容設定手段31と表示内容設定手段31で設定され
た表示内容を表示する表示手段32と警報音を発するブ
ザー33とからなり、表示手段32はドライバが確認し
やすい位置、例えば、インストルメントパネル(図示
略)の中央上部に取り付けられている。また、表示手段
32は、制御状態の具体的内容を示すセンタディスプレ
イ32Aと、警報表示を行なうセンタウォーニングディ
スプレイ32Bとから構成されている。
【0023】まず、車線逸脱防止装置10の制御状態
は、制御トルク算出手段14で算出される制御トルク値
又は自車両の走行車線の道路中心線に対する横ずれ量Δ
Y(走行車線の車線幅Wを含む場合もある)により認識
することができる。つまり、制御トルク算出手段14が
算出する制御トルク値が0か否かによって車線逸脱防止
装置10の車線逸脱防止制御が作動しているか否かが分
かり、また、横ずれ量ΔY或いは横ずれ量ΔYと車線幅
Wとの関係から車線逸脱の程度が分かるからである。
【0024】そこで、表示内容設定手段31の機能要素
である表示内容演算手段31Aには、走行レーン算出手
段13より車線幅W,横ずれ量ΔYの情報が入力され、
制御トルク算出手段14より制御トルク値が入力される
ようになっている。また、車間距離制御装置20の制御
状態は、制御量算出手段23で算出される制御量又は自
車両と先行車両との車間距離Lと自車両の車速Vと限度
距離Lsに達するまでの余裕時間ta とにより認識する
ことができる。つまり、制御量算出手段23が算出する
制御量が0か否かによって車間距離制御装置20の車間
距離制御が作動しているか否かが分かり、余裕時間ta
によって車間距離に注意する程度が分かり、また、車間
距離Lと車速Vとから自車両と先行車両との車間距離状
態が分かるからである。
【0025】このため、表示内容演算手段31Aには、
検出情報処理手段22より車間距離L,余裕時間ta
入力され、車速センサ24より車速Vが入力され、制御
量算出手段23より制御量が入力されるようになってい
る。表示内容演算手段31Aでは、これらの入力情報を
もとに表示手段32の表示内容を演算するようになって
おり、演算された表示内容は、表示内容設定手段31の
表示設定に応じて表示手段32に表示されるようになっ
ている。
【0026】そして、表示内容設定手段31では、車線
逸脱防止装置10の制御状態のみを表示するモードと、
車間距離制御装置20の制御状態のみを表示するモード
と、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装
置20の制御状態とを組合せて表示するモードとの3つ
の表示モードをそなえ、車線逸脱防止装置10,車間距
離制御装置20の作動状態(制御状態)に応じて、これ
らのモードの一つを選択し、対応する作動状態に応じた
表示内容を表示するようになっており、こうして設定さ
れた表示内容が表示手段32に表示されるようになって
いる。
【0027】ここで、図2は、表示手段32に表示され
る表示内容を示す図であり、特に、(A)〜(H)はセ
ンタディスプレイ32Aの表示内容を示す図、(I)は
センタウォーニングディスプレイ32Bの表示内容を示
す図であり、その内容は制御レベル(情報提供レベル,
注意レベル,警報レベル)に応じて変化するようになっ
ている。例えば、表示内容設定手段31の設定が車間距
離制御装置20の制御状態の表示になっている場合は、
図2(A)又は(B)に示すような表示内容となる。
【0028】まず、前方に先行車両が存在しない場合や
十分な車間距離がある場合(即ち、余裕時間ta がta
≧ta1となった場合)は、車間距離制御装置20による
制御は行なわれず、制御量算出手段23から表示内容演
算手段31Aに入力される制御量は0となっている。こ
のような場合は、センタディスプレイ32Aの画面上に
は、車間距離制御に関する情報は何も表示されないよう
になっている。
【0029】そして、自車両の前方に先行車両が存在
し、その車間距離Lが車速に応じた所定の距離Lr
(v)(例えば100m)以内になった場合(即ち、余
裕時間taがta <ta1となった場合)には、車間距離
制御装置20による制御が開始され、制御量算出手段2
3では余裕時間ta に応じた制御量が出力される。これ
により、表示内容演算手段31Aは、センタディスプレ
イ32Aの画面上に、例えば図2(A)に示すように自
車両と先行車両とを側面から見た絵柄41,42を表示
し、さらに、自車両の絵柄41中に車速Vを表示し(こ
こでは、一例として97km/hと表示)、自車両の絵
柄41と先行車両との絵柄42の間に車間距離Lを表示
する(ここでは、一例として98mと表示)。また、車
速Vと車間距離Lとは、車間距離制御装置20による制
御が行なわれている間一定の周期で更新され、ドライバ
に自車両の走行状態を常に認識させ先行車両との車間距
離Lに注意を払わせるようになっている。
【0030】車間距離制御装置20は、自車両と先行車
両との車間距離Lが限度距離Lsよりも狭くならないよ
うに制御するものであるが、余裕時間ta が第2設定時
間t a2よりも小さくなって、ドライバの操作よりも車間
距離制御を優先させる場合は、ドライバに対して強い車
間距離制御が行なわれていることを警告する必要があ
る。そこで、表示内容演算手段31Aは、自車両と先行
車両との車間距離Lが限度距離Lsに達するまでの余裕
時間ta 〔=(L−Ls)/Va 〕が第2設定時間ta2
以下になったら、車間距離が狭くなりすぎている、即
ち、警報レベルに達したと判断して、表示手段32のセ
ンタディスプレイ32Aの表示内容を図2(A)に示す
ような表示内容から図2(B)に示すような表示内容へ
切り替える。
【0031】つまり、例えば、図2(B)に示すよう
に、自車両の絵柄41を先行車両の絵柄42に対して接
近させ、かつ、絵柄41,42全体を点滅させるように
なっている。また、図2(A)において自車両の絵柄4
1が表示されていた部分には、「車間注意!」と大きく
表示し、さらに、図2(I)に示すようなセンタウォー
ニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それ
に併せてブザー33から警告音を発するようになってい
る。このように、表示手段32の表示内容とブザー33
の警告音とにより、ドライバに車間距離が詰まりすぎて
おり、車間距離制御装置20による強制的な車速制限制
御が行なわれていることを認識させるようになってい
る。
【0032】一方、表示内容設定手段31の設定が車線
逸脱防止装置10の制御状態の表示になっている場合
は、図2(C)〜(E)に示すような表示内容となる。
まず、自車両が走行車線の基準位置に沿って走行してい
る時、即ち、横ずれ量ΔYが0又はそれに近い場合は、
車線逸脱防止装置10は作動せず、制御トルク算出手段
14より表示内容演算手段31Aに入力される制御トル
ク値は0となっている。この時、表示内容演算手段31
Aは、センタディスプレイ32Aの画面上には何も表示
しないようになっている。
【0033】そして、横ずれ量ΔYがある程度の量にな
ると、車線逸脱防止装置10が作動して制御トルク算出
手段14より表示内容演算手段31Aに入力される制御
トルク値が0から変化する。これを受けて表示内容演算
手段31Aは、センタディスプレイ32Aの画面上に、
例えば、図2(C)に示すように自車両を上方から見た
絵柄43と走行車線を示す左右の2本の縦線44,45
を表示し、その横に「逸脱防止作動中」の文字を表示す
る。また、自車両の絵柄43は、車線に対する自車両の
横ずれ方向に対応して、車線を示す縦線44,45内の
左右いずれかに偏在させて表示する。なお、自車両の絵
柄43は、横ずれ量ΔYの大きさ(横ずれ度合い)に応
じて走行車線を示す縦線44,45に対する左右への偏
りの度合いを変更するようにしてもよい。
【0034】また、ここでは、走行車線を示す2本の縦
線44,45は車速Vに応じて下方に流れるようになっ
ている。これにより、車線逸脱防止装置10の作動をハ
ンドルの操舵感のみならず視覚によってもドライバに認
識させるようになっている。しかしながら、車線逸脱防
止装置10は、あくまでもドライバに対して走行車線に
沿って走行するように促すだけのものであり、それ自体
が車両の横ずれを修正するように操舵操作するものでは
ない。従って、車線逸脱防止装置10による制御トルク
付与やセンタディスプレイ32Aの表示にも関わらず、
ドライバが車線逸脱回避のための操舵操作を行なわない
場合は、車両の横ずれはますます拡大していくことにな
る。
【0035】そこで、表示内容演算手段31Aは、横ず
れ量ΔYがまず第1所定量ΔYs1よりも大きくなった
時、注意レベルに達したと判断して、図2(D)に示す
ように、自車両の絵柄を点滅させてドライバに注意を促
すようになっている。そして、この注意によってもドラ
イバが車線逸脱回避のための操舵操作を行なわず、横ず
れ量ΔYがさらに拡大して第2所定量ΔYs2に達した時
は、警報レベルに達したと判断して、図2(E)に示す
ように、センタディスプレイ32Aの画面上の「逸脱防
止作動中」の文字を「逸脱注意!」に切り替えるととも
に、センタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示
を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発す
るようになっている。
【0036】このように、表示手段32の表示内容とブ
ザー33の警告音とにより、ドライバに車両が走行車線
から逸脱しようとしていることを認識させ、車線逸脱回
避のための操舵操作を行うよう促すようになっている。
また、この時の自車両の絵柄43は左右何れかの走行車
線を示す線44,45と接触した状態とし、ドライバが
車線逸脱についてより視覚的に認識しやすいようにして
いる。なお、第1所定量ΔYs1,第2所定量ΔYs2は予
め設定された固定値でもよく、走行車線の車線幅Wに応
じて変化させてもよく、また、図4に示すように第1基
準値ΔY1,第2基準値ΔY2と対応(一致)させても
よい。
【0037】ところで、上述のような表示〔図2(A)
〜図2(E)〕は、車線逸脱防止に関する情報と車間距
離に関する情報とを別々に表示するモードであるが、さ
らに、表示内容設定手段31による表示設定モードに
は、車線逸脱情報(車線逸脱防止装置10の制御状態の
情報)と車間距離制御情報(車間距離制御装置20の制
御状態の情報)との組合せ表示を行なうモードがある
が、このモードの場合は、例えば、図2(F)〜(H)
に示すような表示内容となる。
【0038】つまり、車間距離制御装置20のみが作動
している場合は、表示手段32の表示画面は図2
(A),(B)に示すような画面となり、逆に車線逸脱
防止装置10のみが作動している場合は、図2(C)〜
(E)に示すような画面となるのに対して、車線逸脱防
止装置10と車間距離制御装置20との両方が作動した
とき、図2(F)〜(H)に示すような画面となる。
【0039】まず、車線逸脱防止装置10と車間距離制
御装置20とが共に作動し、かつ共に注意レベルに達し
ていないときには、センタディスプレイ32Aには、図
2(F)に示すような画面が表示されるようになってい
る。つまり、車線逸脱防止装置10の制御状態を示す自
車両と走行車線とを上方から見た絵柄43,44,45
と、車間距離制御装置20の制御状態を示す自車両と先
行車両とを側面から見た絵柄41,42に車間距離Lと
車速Vとを併せて表示したものを、同時に並列して表示
するようになっている。
【0040】また、横ずれ量ΔYが第1所定量ΔYs1
りも大きくなった時、即ち、車間距離制御装置20の制
御状態が注意レベルに達したときは、図2(G)に示す
ように、車線逸脱防止装置10の制御状態を示す部分の
自車両の絵柄43を点滅させ、ドライバに車線逸脱を注
意するようになっている。逆に、車間距離制御装置20
の制御状態については、情報提供レベルと注意レベルと
が同一表示のため警報レベルに達するまでは画面の変化
はない。
【0041】このように、車線逸脱防止装置10の制御
状態と車間距離制御装置20の制御状態とが何れも情報
提供レベル又は注意レベルにある場合は、センタディス
プレイ32Aの画面上に車線逸脱防止装置10の制御状
態と車間距離制御装置20の制御状態とが複合表示さ
れ、ドライバは2つの制御状態を一瞥して同時に把握す
ることができるようになっている。
【0042】一方、何れかの制御状態がが警報レベルに
達した時には、その警告表示を優先するようになってい
る。つまり、車線逸脱防止装置10の制御状態が警報レ
ベルに達した時は、図2(E)に示すような画面表示に
切り替え、車間距離制御装置20の制御状態が警報レベ
ルに達した時は、図2(B)に示すような画面表示に切
り替えて、併せてセンタウォーニングディスプレイ32
Bの警告表示を点滅させ〔図2(I)参照〕、ブザー3
3から警告音を発するようになっている。これにより、
ドライバに車間距離と車線逸脱の何れを優先して対処す
べきかを明確に認識させるようになっている。
【0043】また、車線逸脱防止装置10の制御状態と
車間距離制御装置20の制御状態とが共に警報レベルに
達した時は、図2(H)に示すような画面表示とする。
つまり、センタディスプレイ32Aの画面上に車線逸脱
防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御
状態とを絵柄41,42,43,44,45により複合
表示するとともに、「逸脱」の文字と「車間」の文字と
を併せて表示し、センタウォーニングディスプレイ32
Bの警告表示を点滅させ〔図2(I)参照〕、それに併
せてブザー33から警告音を発するようになっている。
【0044】本発明の一実施形態としての自動車用状態
表示装置は、上述のように構成されているので、表示手
段32に車線逸脱防止装置10,車間距離制御装置(P
DC)20の制御状態を表示する場合は、表示内容設定
手段31により任意の表示内容を設定するが、その表示
内容は、車線逸脱防止装置10,車間距離制御装置20
からの入力情報に基づいて表示内容演算手段31Aによ
り演算される。
【0045】まず、車線逸脱防止装置10は、車両1の
前方の道路状態をカメラ11により撮像し、カメラ11
で得た画像情報を画像情報処理手段12において適宜処
理して前方道路上の左右の白線位置を認識する。そし
て、画像情報処理手段12による白線位置画像情報に基
づいて、走行レーン推定手段13は横ずれ量算出手段1
3Aにより車両の走行車線の基準位置に対する横ずれ量
ΔYを算出する(走行車線の車線幅Wの算出を併せて行
なってもよい)。制御トルク算出手段14は、この横ず
れ量ΔYに基づいて操舵用制御トルクを算出する。そし
て、この制御トルク算出手段5で算出された操舵用制御
トルクが横ずれ量ΔYを減らす方向に発生するようにコ
ントローラ15を通じて操舵アクチュエータ16を制御
する。
【0046】そして、車線逸脱防止装置10から表示内
容演算手段31Aには、走行レーン推定手段13より車
線幅W,横ずれ量ΔYの情報が入力され、制御トルク算
出手段14より制御トルク値が入力される。一方、車間
距離制御装置20では、レーザレーダ21により車両1
の前方を走行する先行車両を検出して、このレーザレー
ダ21の検出情報をもとに検出情報処理手段22の機能
要素である車間距離算出手段22Aにより自車両と先行
車両との車間距離Lを算出し、相対距離算出手段22B
により先行車両に対する自車両の相対速度Va を算出す
る。検出情報処理手段22は、これらの車間距離L,相
対速度Va をもとに自車両と先行車両との車間距離が予
め設定した限度距離Lsに達するまでの余裕時間t
a 〔=(L−Ls)/Va 〕を算出して制御量算出手段
23へ入力する。制御量算出手段23は、この余裕時間
a と車速センサ24で検出された車両1の車速Vとに
基づいて車速調整用アクチュエータ26の制御量を算出
する。そして、コントローラ25を通じて車速調整用ア
クチュエータ26を制御して、車間距離Lが所定距離L
sよりも狭くならないように車速Vを調整する。
【0047】そして、車間距離制御装置20から表示内
容演算手段31Aには、検出情報処理手段22より車間
距離L,余裕時間ta が入力され、車速センサ24より
車速Vが入力され、制御量算出手段23より制御量が入
力される。表示内容演算手段31Aはこれらの入力情報
に基づいて表示内容を演算し、表示内容設定手段31の
設定に応じて表示手段32へ表示する。例えば、表示内
容設定手段31において車線逸脱防止装置10の制御状
態と車間距離制御装置20の制御状態との組合せ表示が
選択されている場合は、表示手段32の表示内容は図3
に示すような状態推移図に従い変化する。
【0048】つまり、車線逸脱防止装置10と車間距離
制御装置20とが共に作動していない場合(スイッチ1
0A,20Aが共にオフ)は、センタディスプレイ32
A上には何も表示しないが(表示状態S10)、車間距
離制御装置(PDC)20が作動する(スイッチ20A
のみがオン)とセンタディスプレイ32Aの画面上に図
2(A)に示すように自車両と先行車両とを側面から見
た絵柄41,42を表示し、さらに、自車両の絵柄41
中に車速Vを表示し、自車両の絵柄41と先行車両の絵
柄42との間に車間距離Lを表示する(PDC作動表
示,表示状態S20)。逆に車線逸脱防止装置10が作
動する(スイッチ10Aのみがオン)と、図2(C)に
示すように自車両を上方から見た絵柄43と走行車線を
示す左右の2本の縦線44,45を表示し、その横に
「逸脱防止作動中」の文字を表示する(逸脱作動表示,
表示状態S30)。また、車線逸脱防止装置10と車間
距離制御装置20とが共に作動している場合(スイッチ
10A,20Aが共にオン)は、図2(F)に示すよう
に車線逸脱防止装置10の制御状態を示す自車両と走行
車線とを上方から見た絵柄43,44,45と、車間距
離制御装置20の制御状態を示す自車両と先行車両とを
側面から見た絵柄41,42に車間距離Lと車速Vとを
併せて表示したものを、同時に並列して表示する(PD
C作動&逸脱作動表示,表示状態S40)。
【0049】そして、表示状態S30において車線逸脱
防止装置10の制御状態が注意レベルに達した時は、図
2(D)に示すように自車両の絵柄43を点滅させてド
ライバに車線逸脱の回避を促す(逸脱注意表示,表示状
態S60)。また、表示状態S20において車間距離制
御装置20の制御状態が注意レベルに達した時は、車間
距離制御装置20の制御状態の注意レベルの画面は図2
(A)に示すように情報提示レベルの画面と同一のため
表示内容は変わらない(PDC注意表示,表示状態S5
0)。同様に、表示状態S50において車線逸脱防止装
置10が作動した(スイッチ10Aがオフからオンにな
った)時、又は表示状態S40において車間距離制御装
置20の制御状態が注意レベルに達した時も、車線逸脱
防止装置10の制御状態の注意レベルの画面と情報提示
レベルの画面とは同一のため、表示状態S40における
画面と同一の画面表示となる(PDC注意&逸脱作動表
示,表示状態S70)。
【0050】一方、表示状態S60において車間距離制
御装置20が作動した(スイッチ20Aがオフからオン
になった)時、又は表示状態S40において車線逸脱防
止装置10の制御状態が注意レベルに達した時は、図2
(G)に示すように車線逸脱防止装置10の制御状態を
示す自車両と走行車線とを上方から見た絵柄43,4
4,45と、車間距離制御装置20の制御状態を示す自
車両と先行車両とを側面から見た絵柄41,42に車間
距離Lと車速Vとを併せて表示したものを並列して表示
するとともに、車線逸脱防止装置10の制御状態を示す
部分の自車両の絵柄43を点滅させ、ドライバに車線逸
脱を注意する(PDC作動&逸脱注意表示,表示状態S
80)。また、表示状態S70において車線逸脱防止装
置10の制御状態が注意レベルに達した時、又は表示状
態S80において車間距離制御装置20の制御状態が注
意レベルに達した時は、車線逸脱防止装置10の制御状
態の注意レベルの画面と情報提示レベルの画面とは同一
のため、表示状態S80における画面と同一の画面表示
となる(PDC注意&逸脱注意表示,表示状態S9
0)。
【0051】また、表示状態S50において車間距離制
御装置20の制御状態が警報レベルに達した時は、図2
(B)に示すように自車両の絵柄41を先行車両の絵柄
42に対して接近させるとともに絵柄41,42全体を
点滅させ、かつ、その横に「車間注意!」と大きく表示
する。さらに、図2(I)に示すようにセンタウォーニ
ングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに
併せてブザー33から警告音を発してドライバに車間距
離が詰まりすぎていることを認識させる(PDC警報表
示,表示状態S100)。
【0052】そして、表示状態S100において車線逸
脱防止装置10が作動した時もこの図2(B)に示す画
面表示を維持し、また、表示状態S70において車間距
離制御装置20の制御状態が警報レベルに達した時は、
図2(B)に示す画面表示に切り替えるとともにセンタ
ウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅さ
せ、それに併せてブザー33から警告音を発し、ドライ
バに車間距離を十分に確保するように警告することを最
優先する(PDC警報&逸脱作動表示,表示状態S12
0)。同様に、表示状態S120において車線逸脱防止
装置10の制御状態が注意レベルに達した時も、図2
(B)に示す画面表示を維持して、ドライバに車間距離
を十分に確保するように警告することを最優先する(P
DC警報&逸脱注意表示,表示状態S140)。
【0053】逆に、表示状態S60において車線逸脱防
止装置10の制御状態が警報レベルに達した時は、図2
(E)に示すようにセンタディスプレイ32Aの画面上
の「逸脱防止作動中」の文字を「逸脱注意!」に切り替
えるとともに、センタウォーニングディスプレイ32B
の警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警
告音を発する(逸脱警報表示,表示状態S110)。
【0054】そして、表示状態S110において車間距
離制御装置20が作動した時もこの図2(E)に示す画
面表示を維持し、また、表示状態S80において車間距
離制御装置20の制御状態が警報レベルに達した時は、
図2(E)に示す画面表示に切り替えるとともにセンタ
ウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅さ
せ、それに併せてブザー33から警告音を発し、ドライ
バに車線逸脱を回避するように警告することを最優先す
る(PDC作動&逸脱警報表示,表示状態S130)。
同様に、表示状態S130において車間距離制御装置2
0の制御状態が注意レベルに達した時も、図2(E)に
示す画面表示を維持して、ドライバに車線逸脱を回避す
るように警告することを最優先する(PDC注意&逸脱
警報表示,表示状態S150)。
【0055】そして、表示状態S140において車線逸
脱防止装置10の制御状態が警報レベルに達した時、又
は表示状態S150において車間距離制御装置20の制
御状態が警報レベルに達した時は、図2(H)に示すよ
うに車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装
置20の制御状態とを絵柄41,42,43,44,4
5により複合表示するとともに、「逸脱」の文字と「車
間」の文字とを併せて表示する。そして、センタウォー
ニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それ
に併せてブザー33から警告音を発し、ドライバに車線
逸脱の回避と車間距離の確保とを同時に警告する(PD
C警報&逸脱警報表示,表示状態S160)。
【0056】また、スイッチ20Aがオンからオフにな
ると、表示内容設定手段31において表示内容を車線逸
脱防止装置10の制御状態の表示のみに設定するが、こ
の場合には、図3に示す表示状態の内、表示状態S1
0,S30,S60,S110のみ選択され、逆に、ス
イッチ10Aがオンからオフになると、車間距離制御装
置20の制御状態の表示のみに設定するが、この場合に
は、表示状態S10,S20,S50,S100のみが
選択される。
【0057】このように、本自動車用状態表示装置によ
れば、表示内容設定手段31の設定により表示部32に
車線逸脱防止装置10の制御状態を表示したり、又は車
間距離制御装置20の制御状態を表示したりすることが
できるので、ドライバは必要に応じて所望の制御状態に
関する情報を得ることができ、その情報をもとに車線逸
脱の回避のための操舵操作や車間距離確保のためのアク
セル又はブレーキ操作を自ら適切に行なうことができ
る。
【0058】さらに、表示内容設定手段31は、車線逸
脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制
御状態とを組み合わせて表示するように設定可能であ
り、これによりドライバは一瞥して同時に車線逸脱防止
装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態
とを把握することができ、より早急な車線逸脱の回避の
ための操舵操作や車間距離確保のためのアクセル又はブ
レーキ操作を行なうことができる。
【0059】また、表示手段32のセンタディスプレイ
32Aに表示される制御状態情報は、車線逸脱防止装置
10,車間距離制御装置20の制御状態に応じて、情報
提示レベル,注意レベル,警報レベルと階層的に表示さ
れるので、ドライバは制御状態を視覚的に容易に把握す
ることができ、さらに、警報レベルにおいては、センタ
ウォーニングディスプレイ32Bの警報表示とブザー3
3による警報音とにより、他のレベルとは明確に差別化
しているので、ドライバに明確に車線逸脱の回避のため
の操舵操作や車間距離確保のためのアクセル又はブレー
キ操作を促すことができる。
【0060】そして、車線逸脱防止装置10の制御状態
を表すときは車両及び走行車線を上方から見た絵柄4
3,44,45とし、車間距離制御装置20の制御状況
を表すときは車両を側面から見た絵柄41,42として
いるので、ドライバは視覚的に容易にどの制御状態が表
示されているかを把握することができる。また、このよ
うに制御状態に応じて明確に絵柄を変えているので、車
線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20
の制御状態とを組み合わせて表示する場合でも容易に区
別することができる。
【0061】さらに、車線逸脱防止装置10の制御状態
と車間距離制御装置20の制御状態とを組み合わせて表
示するように設定している場合でも、何方か一方が警報
レベルに達したときは、その警報レベルに達した方を優
先して表示するようになっているので、ドライバは何れ
の操作を優先すべきか明確に把握することができる。な
お、センタディスプレイ32Aに表示する絵柄は図2
(A)〜(H)に示すようなものに限定されず、車線逸
脱防止装置10の制御状態を示すものか車間距離制御装
置20の制御状態を示すものかを明確に区別することが
できれば、例えば、車線逸脱防止装置10の制御状態を
示す絵柄を、後方向から見た絵柄や、斜方向から見た絵
柄にしてもよい。
【0062】同様に、センタディスプレイ32Aに表示
する注意又は警告用の文字は、ドライバが容易に内容を
把握できるものでさえあれば、その文言や表示態様は図
2に示すようなものに限定されない。さらに、センタウ
ォーニングディスプレイ32Bの警報表示についても図
2(I)に示すような表示に限定されず、ドライバに有
効に警告できるような表示であればよい。そして、セン
タディスプレイ32Aに対するセンタウォーニングディ
スプレイ32Bの位置関係は、良好な視認性が確保され
る限りはその上下左右を問わない。
【0063】また、本実施形態においては、車線逸脱防
止装置10の制御状態の表示において、車間距離Lが限
度距離Lsに達するまでの余裕時間ta をもとに警報レ
ベルに達したか否かを判定しているが、単に車間距離L
が限度距離Lsから所定の距離内に接近したか否かある
いは限度距離Lsに達したか否かで判定することも可能
である。
【0064】さらに、車線逸脱防止装置10の制御状態
の表示では、情報提示レベルの表示態様と注意レベルの
表示態様とを同一にしているが、注意レベルでは、例え
ば、車間距離の表示と車速の表示とを点滅させる等の差
別化を図ってもよい。なお、この場合の情報提示レベル
から注意レベルへの移行は、第1設定時間ta1を情報提
示レベルと注意レベルとの閾値として、限度距離Lsに
達するまでの余裕時間ta 〔=(L−Ls)/Va 〕が
第1設定時間ta1に達したか否かで判断する他、新た
に、注意距離La(La>Ls)を設定して車間距離L
が注意距離Laから所定の距離内に接近したか否かある
いは注意距離Laに達したか否かで判定してもよい。
【0065】また、本実施形態においては、車線逸脱防
止装置10,車間距離制御装置20が作動していない
時、即ち、スイッチ10A,20Aが共にオフの時には
センタディスプレイ32Aの画面には何も表示しないこ
とになっているが、もちろんこれに限定されることはな
い。例えば、表示内容設定手段31の設定が車線逸脱防
止装置10の制御状態の表示になっている場合は、自車
両の絵柄と車速Vとのみを表示してもよく、車間距離制
御装置20の制御状態の表示になっている場合は、自車
両の絵柄と走行車線を示す線のみを表示してもよい。ま
た、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装
置20の制御状態との組合せ表示になっている場合は、
前述の表示を組み合わせて表示してもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の自動車用状態表示装置によれば、表示内容設定手
段の車線逸脱防止及び車間距離制御の各制御状態に応じ
た設定により、表示部に車線逸脱防止に関する情報や車
間距離制御に関する情報について、いずれか一方のみを
又は両方を組み合わせた状態で表示するので、ドライバ
は表示部を通じて適宜、各情報を得ることができ、その
情報をもとに車線逸脱の回避のための操舵操作や車間距
離確保のための操作を自ら的確に行なうことができる。
【0067】特に、表示内容設定手段は、車線逸脱防止
に関する情報と車間距離制御に関する情報とを組み合わ
せて表示するように設定可能であるので、スペース効率
よく表示することができるとともに、これによりドライ
バは一瞥して同時に車線逸脱防止装置の制御状態と車間
距離制御装置の制御状態とを把握することができ、より
早急に車線逸脱の回避のための操舵操作や車間距離確保
のための操作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示
装置の構成を模式的に示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示
装置の表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示
装置の表示部の表示画面の表示状態推移を示すフロー図
である。
【図4】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示
装置にかかる車線逸脱防止装置の制御トルクの設定マッ
プの一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示
装置にかかる車間距離制御装置の制御量の設定マップの
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 車両 10 車線逸脱防止装置 11 カメラ 12 画像情報処理手段 13 走行レーン推定手段 14 制御トルク算出手段 15 車線逸脱防止用コントローラ 16 操舵アクチュエータ 20 車間距離制御装置 21 レーザレーダ 22 検出情報処理手段 23 制御量算出手段 24 車速センサ 25 車間距離制御用コントローラ 26 車速調整用アクチュエータ 30 自動車用状態表示装置 31 表示内容設定手段 31A 表示内容演算手段 32 表示手段 32A センタディスプレイ 32B センタウォーニングディスプレイ 33 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 貴志 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の車線逸脱の防止を案内する車線
    逸脱防止装置と、該自車両と該自車両前方の先行車両と
    の車間距離を制御する車間距離制御装置とをそなえた車
    両にそなえられた自動車用状態表示装置であって、 表示内容を設定する表示内容設定手段と、 該表示内容設定手段で設定された該表示内容を表示する
    表示手段とをそなえ、 該表示内容設定手段は、該車線逸脱防止装置の制御状態
    及び該車間距離制御装置の制御状態に応じて、該車線逸
    脱防止に関する情報と該車間距離制御に関する情報との
    組合せ又は両情報の何れか一方のみを選択して該表示内
    容として設定することを特徴とする、自動車用状態表示
    装置。
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