JP3814398B2 - 自動車用状態表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制御状態をドライバに対して表示する、自動車用状態表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車において、車両の運転状態を積極的に制御する装置が種々開発されており、これに伴って、こうした制御装置の制御に関する情報をドライバに知らせるための状態表示装置も開発されている。
例えば、特開平8−192663号公報に開示された自動車用状態表示装置は、自車両と前方の先行車両との車間距離を検出してこの車間距離が所定の距離となるように車両の車速を制御する車間距離制御装置に対応した表示装置である。
【0003】
つまり、この自動車用状態表示装置では、自車両と前方の先行車両との車間距離を表示するとともに自車両の車速も併せて表示し、車間距離制御装置が車間距離に合わせて車速を制御している様子をドライバが容易に把握できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両の運転状態を積極的に制御する装置としては、上述の車間距離制御装置だけではなく、自車両が走行車線から逸脱しないように操舵支援を行なう車線逸脱防止装置も開発されている。この車線逸脱防止装置は、上述の車間距離制御装置が自車両と先行車両との前後方向に関する制御を行なう装置であるのに対し、自車両と走行車線との横方向に関する制御を行なう装置である。
【0005】
したがって、この車線逸脱防止装置の制御に関する情報についてもドライバに対して表示し、ドライバが容易に横方向の制御状態についても把握できるようにしたい。特に、車線逸脱防止制御と上述の車間距離制御とを併せ持った自動車においては、車線逸脱防止に関する情報と車間距離制御に関する情報とが併せて表示されれば、前後方向と横方向とを同時に把握することができ、より容易にかつ明確に車両の制御状態について把握することができる。この場合、車室内の限られたスペースに視認性よく表示できるようにすることが望まれる。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、車線逸脱防止装置の作動状態と車間距離制御装置の作動状態とをスペース効率よく表示できるようにして、ドライバが車両の制御状態について容易に把握できるようにした、自動車用状態表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の自動車用状態表示装置では、表示内容設定手段により、自車両の車線逸脱の防止を案内する車線逸脱防止装置の作動状態(制御状態)と、自車両と自車両前方の先行車両との車間距離を制御する車間距離制御装置の作動状態(制御状態)とに基づいて、表示手段に表示する表示内容を設定する。この表示内容には、車線逸脱防止に関する情報のみ表示する場合と、車間距離制御に関する情報のみ表示する場合と、これらの車線逸脱防止に関する情報及び車間距離制御に関する情報の組合せを表示する場合とがあり、これらは、車線逸脱防止装置の作動状態及び車間距離制御装置の作動状態に応じて選択される。特に、該車線逸脱防止に関する情報と該車間距離制御に関する情報とを組合わせて表示するときに、該車線逸脱防止装置及び該車間距離制御装置の何れか一方の作動状態が警報レベルに達したら、該警報レベルに達した方の情報を優先して表示するように設定する。表示手段では、このように表示内容設定手段で設定された表示内容を表示する。
【0008】
これにより、ドライバは表示手段に表示された表示内容を通じて、車線逸脱防止装置の作動状態と車線逸脱防止装置の作動状態とをそれぞれ別々に若しくは同時に把握可能になる。
また、請求項2記載の本発明の自動車用状態表示装置では、請求項1記載の装置において、表示手段により、表示内容を絵柄及び文字を用いて表示する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明すると、図1〜図3は本発明の一実施形態としての自動車用状態表示装置を示すものである。
まず、図1を用いて本自動車用状態表示装置がそなえられる自動車(以下、車両という)について説明すると、本自動車用状態表示装置に係る車両1には車線逸脱防止装置10と車間距離制御装置(PDC:Preview Distance Controler)20とがそなえられている。
【0010】
車線逸脱防止装置10は、自車両が走行車線から逸脱しそうになるとこれを防止するためのものであり、走行車線に対する自車両の位置を認識して、車線逸脱のおそれが生じると、車両1にそなえられた操舵アクチュエータ16によりドライバの加える操舵トルクとは別の操舵トルク(この操舵トルクは、ドライバの加える操舵トルクと区別するために操舵用補助トルクと呼ぶ)を与えて、操舵中のドライバにハンドルを通じて車線逸脱を警告するものである。なお、この車線逸脱防止装置10はスイッチ10Aをオンにした場合に作動し、スイッチ10Aをオフにしたら作動しないようになっている。もちろん、スイッチ10Aのオンによる車線逸脱防止装置10の作動中にも車線逸脱のおそれがなければトルク制御は行なわない。
【0011】
一方、車間距離制御装置20は、自車両が前方の先行車両に接近しすぎるのを防止するためのものであり、自車両と先行車両との車間距離を検出して、自車両が先行車両に対して一定の距離(限度距離)よりも接近しそうになると、車両1にそなえられたスロットルアクチュエータやブレーキアクチュエータ等の車速調整用アクチュエータ26によりスロットルバルブ(図示略)のスロットル開度を調節したり、ブレーキ(図示略)を作動させたりして自車両の車速を調整し、自車両と先行車両との車間距離を一定以上の距離に保つようにするものである。なお、この車間距離制御装置20もスイッチ20Aをオンにした場合に作動し、スイッチ20Aをオフにしたら作動しないようになっている。もちろん、スイッチ20Aのオンによる車間距離制御装置20の作動中にも限度距離以上の車間距離が保たれていれば車速調整制御は行なわない。
【0012】
まず、車線逸脱防止装置10について説明すると、車両1には、車両1の前方の道路状態を撮像する撮像手段としてのカメラ11がそなえられており、このカメラ11で得られた画像情報は画像情報処理手段12において適宜処理され、前方道路上の左右の白線位置が認識されるようになっている。そして、この画像情報処理手段12による白線位置画像情報に基づいて、横ずれ量算出手段13Aにより車両の走行レーン(走行車線)の基準位置(道路中心線)に対する横ずれ量ΔYが算出され、制御トルク算出手段14は横ずれ量ΔY、即ち、車線を逸脱しそうな度合いに基づいて操舵用補助トルク(以下、操舵用制御トルクという)Tcを算出する。そして、この制御トルク算出手段5で算出された操舵用制御トルクが横ずれ量ΔYを減らす方向に発生するように車線逸脱防止用コントローラ15を通じて操舵アクチュエータ16を制御するようになっている。
【0013】
なお、横ずれ量算出手段13Aは、自車両に対する走行車線(走行レーン)の相対位置を推定する走行レーン推定手段13の機能要素としてそなえられており、基本的には、車線中心線と自車両の中心線との距離を横ずれ量ΔYとすることができる。
また、自車両が車線から逸脱しそうな度合は、単に横ずれ量ΔYだけではなく、走行している車線幅Wや自車両の幅Wvにも関連する。高速道路のような高規格道路の場合、車線幅Wは規定されており、自車両の幅Wvはもちろん一定値であるから、この場合には、自車両の横ずれ量ΔY自体を自車両が車線から逸脱しそうな度合として考えることができる。
【0014】
このような前提のものでは、例えば図4に示すようなマップに基づいて操舵用制御トルクTcを設定することができる。なお、図4では、横軸が横ずれ量ΔY、縦軸が制御トルクTcになっており、横軸右方は車線右側への横ずれを横軸左方は車線左側への横ずれをそれぞれ示し、縦軸上方は車両を左側へ操舵する制御トルクを縦軸下方は車両を右側へ操舵する制御トルクをそれぞれ示す。
【0015】
図4に示すように、横ずれ量ΔYの大きさが第1基準値ΔY1以内(即ち、−ΔY1≦ΔY≦ΔY1)の場合には、操舵用制御トルクTcは0として特に補助トルクを加えない(即ち、この領域を不感帯とする)が、横ずれ量ΔYの大きさが第1基準値ΔY1よりも大きくなったら(即ち、ΔY≦−ΔY1又はΔY1≦ΔYの場合)、横ずれ量ΔYを低減する方向へ操舵用制御トルクTcを付与する。
【0016】
特に、横ずれ量ΔYの大きさが第2基準値ΔY2(>ΔY1)に達するまでは、横ずれ量ΔYの大きさに応じて制御トルクTcの大きさを増大させ(この例では線形に増大している)、横ずれ量ΔYの大きさが第2基準値ΔY2以上(即ち、ΔY≦−ΔY2又はΔY2≦ΔY)では、制御トルクTcを一定値(Tcm又は−Tcm)としている。
【0017】
次に、車間距離制御装置20について説明すると、車両1には、車両1の前方を走行する先行車両を検出する車間距離検出手段としてのレーザレーダ21がそなえられており、このレーザレーダ21の検出情報をもとに検出情報処理手段22の機能要素である車間距離算出手段22Aにより自車両と先行車両との車間距離Lを算出し、相対速度算出手段22Bにより先行車両に対する自車両の相対速度Va を算出するようになっている。
【0018】
そして、検出情報処理手段22は、これらの車間距離L,相対速度Va をもとに自車両と先行車両との車間距離が予め設定した限度距離Lsに達するまでの余裕時間ta 〔=(L−Ls)/Va 〕を算出して制御量算出手段23へ入力するようになっている。制御量算出手段23では、この余裕時間ta と車速センサ24で検出された車両1の車速Vとに基づいて車速調整用アクチュエータ26の制御量を算出するようになっている。そして、この制御量演算手段23で算出された制御量は、車間距離制御用コントローラ25を通じて車速調整用アクチュエータ26に入力され、車間距離Lが所定距離Lsよりも短くならないように車速Vの調整を行うようになっている。
【0019】
例えば図5に示すように、余裕時間ta が第1設定時間ta1以上であれば、制御量(減速量又は制動量)は0、即ち、車速調整用アクチュエータ26を作動させないが、余裕時間ta が第1設定時間ta1よりも小さくなったら(ta <ta1)、余裕時間ta に応じて制御量(エンジン出力低減量又は制動量)を設定するようになっている。
【0020】
特に、余裕時間ta が第1設定時間ta1よりも小さいが第2設定時間ta2(<ta1)よりも大きい場合(ta2<ta <ta1)には、余裕時間ta の減少に対して制御量を増加させ、余裕時間ta が第2設定時間ta2(<ta1)以下の場合(ta <ta2)には、制御量を最大にして、この時には、ドライバの操作よりもこの車間距離制御を優先させるようにしている。なお、図5では余裕時間ta の減少に対して制御量を線形に増加させているが、制御量の増加特性はこのようなものに限らない。
【0021】
このように、車線逸脱防止装置10と車間距離制御装置20とにより、走行車線に対する車両1の位置の案内及び制御、即ち、横方向への案内制御と、先行車両に対する距離制御、即ち、前後方向制御とが行なわれているが、本自動車用状態表示装置30は、これらの車線逸脱防止装置10における制御状態(即ち、車線逸脱防止に関する情報),車間距離制御装置20における制御状態(即ち、車間距離制御に関する情報)をドライバに対して表示するようになっている。
【0022】
つまり、自動車用状態表示装置30は、表示内容設定手段31と表示内容設定手段31で設定された表示内容を表示する表示手段32と警報音を発するブザー33とからなり、表示手段32はドライバが確認しやすい位置、例えば、インストルメントパネル(図示略)の中央上部に取り付けられている。また、表示手段32は、制御状態の具体的内容を示すセンタディスプレイ32Aと、警報表示を行なうセンタウォーニングディスプレイ32Bとから構成されている。
【0023】
まず、車線逸脱防止装置10の制御状態は、制御トルク算出手段14で算出される制御トルク値又は自車両の走行車線の道路中心線に対する横ずれ量ΔY(走行車線の車線幅Wを含む場合もある)により認識することができる。つまり、制御トルク算出手段14が算出する制御トルク値が0か否かによって車線逸脱防止装置10の車線逸脱防止制御が作動しているか否かが分かり、また、横ずれ量ΔY或いは横ずれ量ΔYと車線幅Wとの関係から車線逸脱の程度が分かるからである。
【0024】
そこで、表示内容設定手段31の機能要素である表示内容演算手段31Aには、走行レーン算出手段13より車線幅W,横ずれ量ΔYの情報が入力され、制御トルク算出手段14より制御トルク値が入力されるようになっている。
また、車間距離制御装置20の制御状態は、制御量算出手段23で算出される制御量又は自車両と先行車両との車間距離Lと自車両の車速Vと限度距離Lsに達するまでの余裕時間ta とにより認識することができる。つまり、制御量算出手段23が算出する制御量が0か否かによって車間距離制御装置20の車間距離制御が作動しているか否かが分かり、余裕時間ta によって車間距離に注意する程度が分かり、また、車間距離Lと車速Vとから自車両と先行車両との車間距離状態が分かるからである。
【0025】
このため、表示内容演算手段31Aには、検出情報処理手段22より車間距離L,余裕時間ta が入力され、車速センサ24より車速Vが入力され、制御量算出手段23より制御量が入力されるようになっている。
表示内容演算手段31Aでは、これらの入力情報をもとに表示手段32の表示内容を演算するようになっており、演算された表示内容は、表示内容設定手段31の表示設定に応じて表示手段32に表示されるようになっている。
【0026】
そして、表示内容設定手段31では、車線逸脱防止装置10の制御状態のみを表示するモードと、車間距離制御装置20の制御状態のみを表示するモードと、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とを組合せて表示するモードとの3つの表示モードをそなえ、車線逸脱防止装置10,車間距離制御装置20の作動状態(制御状態)に応じて、これらのモードの一つを選択し、対応する作動状態に応じた表示内容を表示するようになっており、こうして設定された表示内容が表示手段32に表示されるようになっている。
【0027】
ここで、図2は、表示手段32に表示される表示内容を示す図であり、特に、(A)〜(H)はセンタディスプレイ32Aの表示内容を示す図、(I)はセンタウォーニングディスプレイ32Bの表示内容を示す図であり、その内容は制御レベル(情報提供レベル,注意レベル,警報レベル)に応じて変化するようになっている。例えば、表示内容設定手段31の設定が車間距離制御装置20の制御状態の表示になっている場合は、図2(A)又は(B)に示すような表示内容となる。
【0028】
まず、前方に先行車両が存在しない場合や十分な車間距離がある場合(即ち、余裕時間ta がta ≧ta1となった場合)は、車間距離制御装置20による制御は行なわれず、制御量算出手段23から表示内容演算手段31Aに入力される制御量は0となっている。このような場合は、センタディスプレイ32Aの画面上には、車間距離制御に関する情報は何も表示されないようになっている。
【0029】
そして、自車両の前方に先行車両が存在し、その車間距離Lが車速に応じた所定の距離Lr(v)(例えば100m)以内になった場合(即ち、余裕時間ta がta <ta1となった場合)には、車間距離制御装置20による制御が開始され、制御量算出手段23では余裕時間ta に応じた制御量が出力される。これにより、表示内容演算手段31Aは、センタディスプレイ32Aの画面上に、例えば図2(A)に示すように自車両と先行車両とを側面から見た絵柄41,42を表示し、さらに、自車両の絵柄41中に車速Vを表示し(ここでは、一例として97km/hと表示)、自車両の絵柄41と先行車両との絵柄42の間に車間距離Lを表示する(ここでは、一例として98mと表示)。また、車速Vと車間距離Lとは、車間距離制御装置20による制御が行なわれている間一定の周期で更新され、ドライバに自車両の走行状態を常に認識させ先行車両との車間距離Lに注意を払わせるようになっている。
【0030】
車間距離制御装置20は、自車両と先行車両との車間距離Lが限度距離Lsよりも狭くならないように制御するものであるが、余裕時間ta が第2設定時間ta2よりも小さくなって、ドライバの操作よりも車間距離制御を優先させる場合は、ドライバに対して強い車間距離制御が行なわれていることを警告する必要がある。そこで、表示内容演算手段31Aは、自車両と先行車両との車間距離Lが限度距離Lsに達するまでの余裕時間ta 〔=(L−Ls)/Va 〕が第2設定時間ta2以下になったら、車間距離が狭くなりすぎている、即ち、警報レベルに達したと判断して、表示手段32のセンタディスプレイ32Aの表示内容を図2(A)に示すような表示内容から図2(B)に示すような表示内容へ切り替える。
【0031】
つまり、例えば、図2(B)に示すように、自車両の絵柄41を先行車両の絵柄42に対して接近させ、かつ、絵柄41,42全体を点滅させるようになっている。また、図2(A)において自車両の絵柄41が表示されていた部分には、「車間注意!」と大きく表示し、さらに、図2(I)に示すようなセンタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発するようになっている。このように、表示手段32の表示内容とブザー33の警告音とにより、ドライバに車間距離が詰まりすぎており、車間距離制御装置20による強制的な車速制限制御が行なわれていることを認識させるようになっている。
【0032】
一方、表示内容設定手段31の設定が車線逸脱防止装置10の制御状態の表示になっている場合は、図2(C)〜(E)に示すような表示内容となる。
まず、自車両が走行車線の基準位置に沿って走行している時、即ち、横ずれ量ΔYが0又はそれに近い場合は、車線逸脱防止装置10は作動せず、制御トルク算出手段14より表示内容演算手段31Aに入力される制御トルク値は0となっている。この時、表示内容演算手段31Aは、センタディスプレイ32Aの画面上には何も表示しないようになっている。
【0033】
そして、横ずれ量ΔYがある程度の量になると、車線逸脱防止装置10が作動して制御トルク算出手段14より表示内容演算手段31Aに入力される制御トルク値が0から変化する。これを受けて表示内容演算手段31Aは、センタディスプレイ32Aの画面上に、例えば、図2(C)に示すように自車両を上方から見た絵柄43と走行車線を示す左右の2本の縦線44,45を表示し、その横に「逸脱防止作動中」の文字を表示する。また、自車両の絵柄43は、車線に対する自車両の横ずれ方向に対応して、車線を示す縦線44,45内の左右いずれかに偏在させて表示する。なお、自車両の絵柄43は、横ずれ量ΔYの大きさ(横ずれ度合い)に応じて走行車線を示す縦線44,45に対する左右への偏りの度合いを変更するようにしてもよい。
【0034】
また、ここでは、走行車線を示す2本の縦線44,45は車速Vに応じて下方に流れるようになっている。これにより、車線逸脱防止装置10の作動をハンドルの操舵感のみならず視覚によってもドライバに認識させるようになっている。しかしながら、車線逸脱防止装置10は、あくまでもドライバに対して走行車線に沿って走行するように促すだけのものであり、それ自体が車両の横ずれを修正するように操舵操作するものではない。従って、車線逸脱防止装置10による制御トルク付与やセンタディスプレイ32Aの表示にも関わらず、ドライバが車線逸脱回避のための操舵操作を行なわない場合は、車両の横ずれはますます拡大していくことになる。
【0035】
そこで、表示内容演算手段31Aは、横ずれ量ΔYがまず第1所定量ΔYs1よりも大きくなった時、注意レベルに達したと判断して、図2(D)に示すように、自車両の絵柄を点滅させてドライバに注意を促すようになっている。そして、この注意によってもドライバが車線逸脱回避のための操舵操作を行なわず、横ずれ量ΔYがさらに拡大して第2所定量ΔYs2に達した時は、警報レベルに達したと判断して、図2(E)に示すように、センタディスプレイ32Aの画面上の「逸脱防止作動中」の文字を「逸脱注意!」に切り替えるとともに、センタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発するようになっている。
【0036】
このように、表示手段32の表示内容とブザー33の警告音とにより、ドライバに車両が走行車線から逸脱しようとしていることを認識させ、車線逸脱回避のための操舵操作を行うよう促すようになっている。また、この時の自車両の絵柄43は左右何れかの走行車線を示す線44,45と接触した状態とし、ドライバが車線逸脱についてより視覚的に認識しやすいようにしている。なお、第1所定量ΔYs1,第2所定量ΔYs2は予め設定された固定値でもよく、走行車線の車線幅Wに応じて変化させてもよく、また、図4に示すように第1基準値ΔY1,第2基準値ΔY2と対応(一致)させてもよい。
【0037】
ところで、上述のような表示〔図2(A)〜図2(E)〕は、車線逸脱防止に関する情報と車間距離に関する情報とを別々に表示するモードであるが、さらに、表示内容設定手段31による表示設定モードには、車線逸脱情報(車線逸脱防止装置10の制御状態の情報)と車間距離制御情報(車間距離制御装置20の制御状態の情報)との組合せ表示を行なうモードがあるが、このモードの場合は、例えば、図2(F)〜(H)に示すような表示内容となる。
【0038】
つまり、車間距離制御装置20のみが作動している場合は、表示手段32の表示画面は図2(A),(B)に示すような画面となり、逆に車線逸脱防止装置10のみが作動している場合は、図2(C)〜(E)に示すような画面となるのに対して、車線逸脱防止装置10と車間距離制御装置20との両方が作動したとき、図2(F)〜(H)に示すような画面となる。
【0039】
まず、車線逸脱防止装置10と車間距離制御装置20とが共に作動し、かつ共に注意レベルに達していないときには、センタディスプレイ32Aには、図2(F)に示すような画面が表示されるようになっている。つまり、車線逸脱防止装置10の制御状態を示す自車両と走行車線とを上方から見た絵柄43,44,45と、車間距離制御装置20の制御状態を示す自車両と先行車両とを側面から見た絵柄41,42に車間距離Lと車速Vとを併せて表示したものを、同時に並列して表示するようになっている。
【0040】
また、横ずれ量ΔYが第1所定量ΔYs1よりも大きくなった時、即ち、車線逸脱防止装置10の制御状態が注意レベルに達したときは、図2(G)に示すように、車線逸脱防止装置10の制御状態を示す部分の自車両の絵柄43を点滅させ、ドライバに車線逸脱を注意するようになっている。逆に、車間距離制御装置20の制御状態については、情報提供レベルと注意レベルとが同一表示のため警報レベルに達するまでは画面の変化はない。
【0041】
このように、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とが何れも情報提供レベル又は注意レベルにある場合は、センタディスプレイ32Aの画面上に車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とが複合表示され、ドライバは2つの制御状態を一瞥して同時に把握することができるようになっている。
【0042】
一方、何れかの制御状態が警報レベルに達した時には、その警告表示を優先するようになっている。つまり、車線逸脱防止装置10の制御状態が警報レベルに達した時は、図2(E)に示すような画面表示に切り替え、車間距離制御装置20の制御状態が警報レベルに達した時は、図2(B)に示すような画面表示に切り替えて、併せてセンタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ〔図2(I)参照〕、ブザー33から警告音を発するようになっている。これにより、ドライバに車間距離と車線逸脱の何れを優先して対処すべきかを明確に認識させるようになっている。
【0043】
また、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とが共に警報レベルに達した時は、図2(H)に示すような画面表示とする。つまり、センタディスプレイ32Aの画面上に車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とを絵柄41,42,43,44,45により複合表示するとともに、「逸脱」の文字と「車間」の文字とを併せて表示し、センタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ〔図2(I)参照〕、それに併せてブザー33から警告音を発するようになっている。
【0044】
本発明の一実施形態としての自動車用状態表示装置は、上述のように構成されているので、表示手段32に車線逸脱防止装置10,車間距離制御装置(PDC)20の制御状態を表示する場合は、表示内容設定手段31により任意の表示内容を設定するが、その表示内容は、車線逸脱防止装置10,車間距離制御装置20からの入力情報に基づいて表示内容演算手段31Aにより演算される。
【0045】
まず、車線逸脱防止装置10は、車両1の前方の道路状態をカメラ11により撮像し、カメラ11で得た画像情報を画像情報処理手段12において適宜処理して前方道路上の左右の白線位置を認識する。そして、画像情報処理手段12による白線位置画像情報に基づいて、走行レーン推定手段13は横ずれ量算出手段13Aにより車両の走行車線の基準位置に対する横ずれ量ΔYを算出する(走行車線の車線幅Wの算出を併せて行なってもよい)。制御トルク算出手段14は、この横ずれ量ΔYに基づいて操舵用制御トルクを算出する。そして、この制御トルク算出手段5で算出された操舵用制御トルクが横ずれ量ΔYを減らす方向に発生するようにコントローラ15を通じて操舵アクチュエータ16を制御する。
【0046】
そして、車線逸脱防止装置10から表示内容演算手段31Aには、走行レーン推定手段13より車線幅W,横ずれ量ΔYの情報が入力され、制御トルク算出手段14より制御トルク値が入力される。
一方、車間距離制御装置20では、レーザレーダ21により車両1の前方を走行する先行車両を検出して、このレーザレーダ21の検出情報をもとに検出情報処理手段22の機能要素である車間距離算出手段22Aにより自車両と先行車両との車間距離Lを算出し、相対距離算出手段22Bにより先行車両に対する自車両の相対速度Va を算出する。検出情報処理手段22は、これらの車間距離L,相対速度Va をもとに自車両と先行車両との車間距離が予め設定した限度距離Lsに達するまでの余裕時間ta 〔=(L−Ls)/Va 〕を算出して制御量算出手段23へ入力する。制御量算出手段23は、この余裕時間ta と車速センサ24で検出された車両1の車速Vとに基づいて車速調整用アクチュエータ26の制御量を算出する。そして、コントローラ25を通じて車速調整用アクチュエータ26を制御して、車間距離Lが所定距離Lsよりも狭くならないように車速Vを調整する。
【0047】
そして、車間距離制御装置20から表示内容演算手段31Aには、検出情報処理手段22より車間距離L,余裕時間ta が入力され、車速センサ24より車速Vが入力され、制御量算出手段23より制御量が入力される。
表示内容演算手段31Aはこれらの入力情報に基づいて表示内容を演算し、表示内容設定手段31の設定に応じて表示手段32へ表示する。例えば、表示内容設定手段31において車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態との組合せ表示が選択されている場合は、表示手段32の表示内容は図3に示すような状態推移図に従い変化する。
【0048】
つまり、車線逸脱防止装置10と車間距離制御装置20とが共に作動していない場合(スイッチ10A,20Aが共にオフ)は、センタディスプレイ32A上には何も表示しないが(表示状態S10)、車間距離制御装置(PDC)20が作動する(スイッチ20Aのみがオン)とセンタディスプレイ32Aの画面上に図2(A)に示すように自車両と先行車両とを側面から見た絵柄41,42を表示し、さらに、自車両の絵柄41中に車速Vを表示し、自車両の絵柄41と先行車両の絵柄42との間に車間距離Lを表示する(PDC作動表示,表示状態S20)。逆に車線逸脱防止装置10が作動する(スイッチ10Aのみがオン)と、図2(C)に示すように自車両を上方から見た絵柄43と走行車線を示す左右の2本の縦線44,45を表示し、その横に「逸脱防止作動中」の文字を表示する(逸脱作動表示,表示状態S30)。また、車線逸脱防止装置10と車間距離制御装置20とが共に作動している場合(スイッチ10A,20Aが共にオン)は、図2(F)に示すように車線逸脱防止装置10の制御状態を示す自車両と走行車線とを上方から見た絵柄43,44,45と、車間距離制御装置20の制御状態を示す自車両と先行車両とを側面から見た絵柄41,42に車間距離Lと車速Vとを併せて表示したものを、同時に並列して表示する(PDC作動&逸脱作動表示,表示状態S40)。
【0049】
そして、表示状態S30において車線逸脱防止装置10の制御状態が注意レベルに達した時は、図2(D)に示すように自車両の絵柄43を点滅させてドライバに車線逸脱の回避を促す(逸脱注意表示,表示状態S60)。また、表示状態S20において車間距離制御装置20の制御状態が注意レベルに達した時は、車間距離制御装置20の制御状態の注意レベルの画面は図2(A)に示すように情報提示レベルの画面と同一のため表示内容は変わらない(PDC注意表示,表示状態S50)。同様に、表示状態S50において車線逸脱防止装置10が作動した(スイッチ10Aがオフからオンになった)時、又は表示状態S40において車間距離制御装置20の制御状態が注意レベルに達した時も、車間距離制御装置20の制御状態の注意レベルの画面と情報提示レベルの画面とは同一のため、表示状態S40における画面と同一の画面表示となる(PDC注意&逸脱作動表示,表示状態S70)。
【0050】
一方、表示状態S60において車間距離制御装置20が作動した(スイッチ20Aがオフからオンになった)時、又は表示状態S40において車線逸脱防止装置10の制御状態が注意レベルに達した時は、図2(G)に示すように車線逸脱防止装置10の制御状態を示す自車両と走行車線とを上方から見た絵柄43,44,45と、車間距離制御装置20の制御状態を示す自車両と先行車両とを側面から見た絵柄41,42に車間距離Lと車速Vとを併せて表示したものを並列して表示するとともに、車線逸脱防止装置10の制御状態を示す部分の自車両の絵柄43を点滅させ、ドライバに車線逸脱を注意する(PDC作動&逸脱注意表示,表示状態S80)。また、表示状態S70において車線逸脱防止装置10の制御状態が注意レベルに達した時、又は表示状態S80において車間距離制御装置20の制御状態が注意レベルに達した時は、車間距離制御装置20の制御状態の注意レベルの画面と情報提示レベルの画面とは同一のため、表示状態S80における画面と同一の画面表示となる(PDC注意&逸脱注意表示,表示状態S90)。
【0051】
また、表示状態S50において車間距離制御装置20の制御状態が警報レベルに達した時は、図2(B)に示すように自車両の絵柄41を先行車両の絵柄42に対して接近させるとともに絵柄41,42全体を点滅させ、かつ、その横に「車間注意!」と大きく表示する。さらに、図2(I)に示すようにセンタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発してドライバに車間距離が詰まりすぎていることを認識させる(PDC警報表示,表示状態S100)。
【0052】
そして、表示状態S100において車線逸脱防止装置10が作動した時もこの図2(B)に示す画面表示を維持し、また、表示状態S70において車間距離制御装置20の制御状態が警報レベルに達した時は、図2(B)に示す画面表示に切り替えるとともにセンタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発し、ドライバに車間距離を十分に確保するように警告することを最優先する(PDC警報&逸脱作動表示,表示状態S120)。同様に、表示状態S120において車線逸脱防止装置10の制御状態が注意レベルに達した時も、図2(B)に示す画面表示を維持して、ドライバに車間距離を十分に確保するように警告することを最優先する(PDC警報&逸脱注意表示,表示状態S140)。
【0053】
逆に、表示状態S60において車線逸脱防止装置10の制御状態が警報レベルに達した時は、図2(E)に示すようにセンタディスプレイ32Aの画面上の「逸脱防止作動中」の文字を「逸脱注意!」に切り替えるとともに、センタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発する(逸脱警報表示,表示状態S110)。
【0054】
そして、表示状態S110において車間距離制御装置20が作動した時もこの図2(E)に示す画面表示を維持し、また、表示状態S80において車線逸脱防止装置10の制御状態が警報レベルに達した時は、図2(E)に示す画面表示に切り替えるとともにセンタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発し、ドライバに車線逸脱を回避するように警告することを最優先する(PDC作動&逸脱警報表示,表示状態S130)。同様に、表示状態S130において車間距離制御装置20の制御状態が注意レベルに達した時も、図2(E)に示す画面表示を維持して、ドライバに車線逸脱を回避するように警告することを最優先する(PDC注意&逸脱警報表示,表示状態S150)。
【0055】
そして、表示状態S140において車線逸脱防止装置10の制御状態が警報レベルに達した時、又は表示状態S150において車間距離制御装置20の制御状態が警報レベルに達した時は、図2(H)に示すように車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とを絵柄41,42,43,44,45により複合表示するとともに、「逸脱」の文字と「車間」の文字とを併せて表示する。そして、センタウォーニングディスプレイ32Bの警告表示を点滅させ、それに併せてブザー33から警告音を発し、ドライバに車線逸脱の回避と車間距離の確保とを同時に警告する(PDC警報&逸脱警報表示,表示状態S160)。
【0056】
また、スイッチ20Aがオンからオフになると、表示内容設定手段31において表示内容を車線逸脱防止装置10の制御状態の表示のみに設定するが、この場合には、図3に示す表示状態の内、表示状態S10,S30,S60,S110のみ選択され、逆に、スイッチ10Aがオンからオフになると、車間距離制御装置20の制御状態の表示のみに設定するが、この場合には、表示状態S10,S20,S50,S100のみが選択される。
【0057】
このように、本自動車用状態表示装置によれば、表示内容設定手段31の設定により表示部32に車線逸脱防止装置10の制御状態を表示したり、又は車間距離制御装置20の制御状態を表示したりすることができるので、ドライバは必要に応じて所望の制御状態に関する情報を得ることができ、その情報をもとに車線逸脱の回避のための操舵操作や車間距離確保のためのアクセル又はブレーキ操作を自ら適切に行なうことができる。
【0058】
さらに、表示内容設定手段31は、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とを組み合わせて表示するように設定可能であり、これによりドライバは一瞥して同時に車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とを把握することができ、より早急な車線逸脱の回避のための操舵操作や車間距離確保のためのアクセル又はブレーキ操作を行なうことができる。
【0059】
また、表示手段32のセンタディスプレイ32Aに表示される制御状態情報は、車線逸脱防止装置10,車間距離制御装置20の制御状態に応じて、情報提示レベル,注意レベル,警報レベルと階層的に表示されるので、ドライバは制御状態を視覚的に容易に把握することができ、さらに、警報レベルにおいては、センタウォーニングディスプレイ32Bの警報表示とブザー33による警報音とにより、他のレベルとは明確に差別化しているので、ドライバに明確に車線逸脱の回避のための操舵操作や車間距離確保のためのアクセル又はブレーキ操作を促すことができる。
【0060】
そして、車線逸脱防止装置10の制御状態を表すときは車両及び走行車線を上方から見た絵柄43,44,45とし、車間距離制御装置20の制御状況を表すときは車両を側面から見た絵柄41,42としているので、ドライバは視覚的に容易にどの制御状態が表示されているかを把握することができる。また、このように制御状態に応じて明確に絵柄を変えているので、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とを組み合わせて表示する場合でも容易に区別することができる。
【0061】
さらに、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態とを組み合わせて表示するように設定している場合でも、何方か一方が警報レベルに達したときは、その警報レベルに達した方を優先して表示するようになっているので、ドライバは何れの操作を優先すべきか明確に把握することができる。なお、センタディスプレイ32Aに表示する絵柄は図2(A)〜(H)に示すようなものに限定されず、車線逸脱防止装置10の制御状態を示すものか車間距離制御装置20の制御状態を示すものかを明確に区別することができれば、例えば、車線逸脱防止装置10の制御状態を示す絵柄を、後方向から見た絵柄や、斜方向から見た絵柄にしてもよい。
【0062】
同様に、センタディスプレイ32Aに表示する注意又は警告用の文字は、ドライバが容易に内容を把握できるものでさえあれば、その文言や表示態様は図2に示すようなものに限定されない。
さらに、センタウォーニングディスプレイ32Bの警報表示についても図2(I)に示すような表示に限定されず、ドライバに有効に警告できるような表示であればよい。そして、センタディスプレイ32Aに対するセンタウォーニングディスプレイ32Bの位置関係は、良好な視認性が確保される限りはその上下左右を問わない。
【0063】
また、本実施形態においては、車線逸脱防止装置10の制御状態の表示において、車間距離Lが限度距離Lsに達するまでの余裕時間ta をもとに警報レベルに達したか否かを判定しているが、単に車間距離Lが限度距離Lsから所定の距離内に接近したか否かあるいは限度距離Lsに達したか否かで判定することも可能である。
【0064】
さらに、車間距離制御装置20の制御状態の表示では、情報提示レベルの表示態様と注意レベルの表示態様とを同一にしているが、注意レベルでは、例えば、車間距離の表示と車速の表示とを点滅させる等の差別化を図ってもよい。なお、この場合の情報提示レベルから注意レベルへの移行は、第1設定時間ta1を情報提示レベルと注意レベルとの閾値として、限度距離Lsに達するまでの余裕時間ta 〔=(L−Ls)/Va 〕が第1設定時間ta1に達したか否かで判断する他、新たに、注意距離La(La>Ls)を設定して車間距離Lが注意距離Laから所定の距離内に接近したか否かあるいは注意距離Laに達したか否かで判定してもよい。
【0065】
また、本実施形態においては、車線逸脱防止装置10,車間距離制御装置20が作動していない時、即ち、スイッチ10A,20Aが共にオフの時にはセンタディスプレイ32Aの画面には何も表示しないことになっているが、もちろんこれに限定されることはない。例えば、表示内容設定手段31の設定が車線逸脱防止装置10の制御状態の表示になっている場合は、自車両の絵柄と車速Vとのみを表示してもよく、車間距離制御装置20の制御状態の表示になっている場合は、自車両の絵柄と走行車線を示す線のみを表示してもよい。また、車線逸脱防止装置10の制御状態と車間距離制御装置20の制御状態との組合せ表示になっている場合は、前述の表示を組み合わせて表示してもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の自動車用状態表示装置によれば、表示内容設定手段の車線逸脱防止及び車間距離制御の各作動状態に応じた設定により、表示部に該車線逸脱防止に関する情報や車間距離制御に関する情報について、いずれか一方のみを又は両方を組み合わせた状態で表示するので、ドライバは表示部を通じて適宜、各情報を得ることができ、その情報をもとに車線逸脱の回避のための操舵操作や車間距離確保のための操作を自ら的確に行なうことができる。
【0067】
特に、表示内容設定手段は、自車両の車線からの逸脱度合いに関する情報と自車両の先行車両との接近度合いに関する情報とを組み合わせて表示するように設定可能であるので、スペース効率よく表示することができるとともに、これによりドライバは一瞥して同時に車線逸脱防止装置の作動状態と車間距離制御装置の作動状態とを把握することができ、より早急に車線逸脱の回避のための操舵操作や車間距離確保のための操作を行なうことができる。
また、車線逸脱防止に関する情報と車間距離制御に関する情報とを組合わせて表示するときに、該車線逸脱防止装置及び該車間距離制御装置の何れか一方の作動状態が警報レベルに達したら、該警報レベルに達した方の情報を優先して表示するように設定するので、ドライバは何れの操作を優先すべきか明確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示装置の構成を模式的に示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示装置の表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示装置の表示部の表示画面の表示状態推移を示すフロー図である。
【図4】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示装置にかかる車線逸脱防止装置の制御トルクの設定マップの一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態としての自動車用状態表示装置にかかる車間距離制御装置の制御量の設定マップの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 車両
10 車線逸脱防止装置
11 カメラ
12 画像情報処理手段
13 走行レーン推定手段
14 制御トルク算出手段
15 車線逸脱防止用コントローラ
16 操舵アクチュエータ
20 車間距離制御装置
21 レーザレーダ
22 検出情報処理手段
23 制御量算出手段
24 車速センサ
25 車間距離制御用コントローラ
26 車速調整用アクチュエータ
30 自動車用状態表示装置
31 表示内容設定手段
31A 表示内容演算手段
32 表示手段
32A センタディスプレイ
32B センタウォーニングディスプレイ
33 ブザー

Claims (2)

  1. 自車両の車線逸脱の防止を案内する車線逸脱防止装置と、該自車両と該自車両前方の先行車両との車間距離を制御する車間距離制御装置とをそなえた車両にそなえられた自動車用状態表示装置であって、
    表示内容を設定する表示内容設定手段と、
    該表示内容設定手段で設定された該表示内容を表示する表示手段とをそなえ、
    該表示内容設定手段は、該車線逸脱防止装置の作動状態及び該車間距離制御装置の作動状態に応じて、該車線逸脱防止に関する情報と該車間距離制御に関する情報との組合せ又は両情報の何れか一方のみを選択して該表示内容として設定すると共に、該車線逸脱防止に関する情報と該車間距離制御に関する情報とを組合わせて表示するときに、該車線逸脱防止装置及び該車間距離制御装置の何れか一方の作動状態が警報レベルに達したら、該警報レベルに達した方の情報を優先して表示するように設定する
    ことを特徴とする、自動車用状態表示装置。
  2. 該表示手段は、該表示内容を絵柄及び文字により表示する
    ことを特徴とする、請求項1記載の自動車用状態表示装置。
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