JPH1191606A - 車両用操舵制御装置 - Google Patents

車両用操舵制御装置

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JPH1191606A
JPH1191606A JP9257060A JP25706097A JPH1191606A JP H1191606 A JPH1191606 A JP H1191606A JP 9257060 A JP9257060 A JP 9257060A JP 25706097 A JP25706097 A JP 25706097A JP H1191606 A JPH1191606 A JP H1191606A
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lane
control
steering torque
steering
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国仁 佐藤
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    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
    • B60T2201/08Lane monitoring; Lane Keeping Systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60T2201/087Lane monitoring; Lane Keeping Systems using active steering actuation

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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は車両が走行車線から逸脱しないよう
に操舵制御を行う車両用操舵制御装置に関し、運転者が
意識的に車線の側端部を走行する際に良好な操舵特性を
実現することを目的とする。 【解決手段】 ビデオカメラ12の撮像画面から道路上
の白線を抽出して車線領域を検出する。車線領域の側端
部に制御領域を設定する。車両が制御領域を走行する際
に、モータ36により車両を車線領域の中央部に向かわ
せる復帰操舵トルクを発生する。車両が制御領域に維持
される時間に基づいて運転者が意識的に車両を制御領域
に導いているか否かを判別する。運転者が意識的に車両
を制御領域に導いたと判別される場合は、復帰操舵トル
クの発生を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用操舵制御装
置に係り、特に、車両が走行車線から逸脱しないように
操舵制御を行う車両用操舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−10485
0号に開示される如く、車両が走行車線から逸脱しない
ように操舵トルクを発生する装置が知られている。上記
従来の装置は、走行中の車線の範囲を検知する機構と、
その車線上で自車が走行している領域を検知する機構と
を備えている。更に、上記従来の装置は、車両の位置が
車線の側端部に偏った際に、その位置を車線の中央部に
復帰させるための操舵トルクを発生する機構を備えてい
る。
【0003】上記従来の装置によれば、車両の走行中に
何らかの原因で車両が車線の側端部に偏った際に、自動
的に上記の操舵トルクを発生して、車両が側端部に偏っ
ていることを運転者に警報することができる。このた
め、上記従来の装置によれば、車両が車線から逸脱する
のを有効に防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車線上に
は、二輪車等の障害物が存在することがある。車線上に
これらの障害物が存在する場合は、その障害物を回避す
るために車線の側端部を走行する必要が生ずる。上記従
来の装置は、車両が車線の側端部を走行する際には、常
に車両を車線中央部に復帰させようとする操舵トルクを
発生する。従って、上記従来の装置を搭載する車両にお
いては、障害物を避けて車線の側端部を走行する際に、
上記の操舵トルクに抗う操舵操作を行う必要がある。
【0005】車両の走行中に良好な操舵特性を得るうえ
では、ステアリングホイルに、セルフアライニングトル
ク等に起因する反力のみが作用することが望ましい。こ
の点、上記従来の装置は、障害物を避けて車線の側端部
を走行する際に、操舵特性を良好に維持することが難し
いものであった。本発明は、上述の点に鑑みてなされた
ものであり、車両が車線から逸脱するのを防止する操舵
トルクを発生すると共に、運転者が意識的に車線の側端
部を走行する際に良好な操舵特性を実現する車両用操舵
制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車両の車線領域を検出する車線領域検
出機構と、車両が前記車線領域の側端部の制御領域を走
行する場合に、車両を前記車線領域の中央部に向かわせ
る復帰操舵トルクを発生する復帰操舵トルク発生手段
と、を備える車両用操舵制御装置において、運転者が意
識的に車両を前記制御領域に導いたか否かを判別する意
識判別手段と、運転者が意識的に車両を前記制御領域に
導いたと判別される場合に、前記復帰操舵トルクの発生
を制限する復帰操舵トルク制限手段と、を備える車両用
操舵制御装置により達成される。
【0007】本発明において、車線領域の側端部には制
御領域が認識されている。車両が制御領域に進入する
と、車両を車線領域の中央部に向かわせるべく復帰操舵
トルクが発生される。車両が車線領域の側端部に偏った
際に上記の復帰操舵トルクが発生すると、運転者が意図
しない状況下で車両が車線領域から逸脱することがな
い。
【0008】車両の走行中には、例えば車線領域上の障
害物を回避する場合等、運転者が意識的に車両を車線領
域の側端部に導く場合がある。本発明において、車両が
意識的に制御領域に導かれる場合は、復帰操舵トルクの
発生が制限される。上記の処理によれば、車両が車線領
域の側端部を走行する際に良好は操舵特性が得られる。
【0009】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
上記請求項1記載の車両用操舵制御装置において、前記
意識判別手段が、車両が前記制御領域を走行する継続時
間を検出する継続時間計測手段を備え、かつ、前記復帰
操舵トルク制限手段が、前記継続時間が所定のしきい時
間に到達した際に前記復帰操舵トルクの発生を禁止する
第1禁止手段を備える車両用操舵制御装置により達成さ
れる。
【0010】本発明において、運転者が車両を車線領域
の側端部に導くことを意図していない場合は、車両が制
御領域に進入した後、復帰操舵トルクが発生することに
より、短時間の後に車両が制御領域から脱出する。この
ため、車両が制御領域を走行する継続時間が所定のしき
い時間以上である場合は、運転者が意識的に車両を車線
領域の側端部に導いていると判断できる。従って、本発
明によれば、運転の意識を正確に判別できる。
【0011】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
上記請求項1記載の車両用操舵制御装置において、前記
意識判別手段が、前記制御領域の外側に認識される禁止
領域に車両が導かれたか否かを判別する禁止条件判別手
段を備え、前記復帰操舵トルク制限手段が、車両が前記
禁止領域に導かれた場合に前記復帰操舵トルクの発生を
禁止する第2禁止手段を備える車両用操舵制御装置によ
り達成される。
【0012】本発明において、運転者が車両を車線領域
の側端部に導くことを意図していない場合は、車両が制
御領域に進入した後、復帰操舵トルクが発生することに
より、短時間の後に車両が制御領域から脱出する。この
ため、車両が制御領域の外側の禁止領域に到達した場合
は、運転者が意識的に車両を車線領域の側端部に導いて
いると判断できる。従って、本発明によれば、運転者の
意識を正確に判別できる。
【0013】上記の目的は、請求項4に記載する如く、
車両の車線領域を検出する車線領域検出機構と、車両が
前記車線領域の側端部の制御領域を走行する場合に、車
両を前記車線領域の中央部に向かわせる復帰操舵トルク
を発生する復帰操舵トルク発生手段と、を備える車両用
操舵制御装置において、前記復帰操舵トルク発生手段
が、車両が前記車線領域に進入した後、所定時間だけ前
記復帰操舵トルクを発生する車両用操舵制御装置により
達成される。
【0014】本発明において、車両が制御領域に進入す
ると、所定時間だけ復帰操舵トルクが発生する。運転者
は、ステアリングホイルを介してその復帰操舵トルクを
感ずることにより、車両が制御領域に進入したことを認
識する。復帰操舵トルクが消滅した後は、車両において
良好な操舵特性が実現される。車両が制御領域に進入し
たことが運転者の意図しないものであれば、運転者は復
帰操舵トルクを感じた後、車両を車線領域の中央部に復
帰させるべく操舵操作を行う。車両が制御領域に進入し
たことが運転者の意図に沿うものであれば、運転者はそ
の後車両が車線領域の側端部を走行するように操舵操作
を行う。
【0015】また、上記の目的は、請求項5に記載する
如く、上記請求項1乃至4の何れか1項記載の車両用操
舵制御装置において、車両が前記制御領域の外側に認識
される逸脱防止領域を走行する場合に、車両を前記車線
領域の中央部に向かわせる逸脱防止操舵トルクを発生す
る逸脱防止手段を備える車両用操舵制御装置により達成
される。
【0016】本発明において、制御領域の外側には逸脱
防止領域が設定されている。車両が制御領域を超えて逸
脱防止領域に進入すると、車両を車線領域の中央部に向
かって変位させる逸脱防止操舵トルクが発生する。上記
の如く逸脱防止操舵トルクが発生すると、車線領域から
の車両の逸脱が有効に防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
車両用操舵制御装置のシステム構成図を示す。本実施例
の操舵制御装置は、電子制御ユニット10(以下、EC
U10と称す)を備えている。本実施例の操舵制御装置
はECU10によって制御される。本実施例の操舵制御
装置は、ビデオカメラ12を備えている。ビデオカメラ
12は、車両前方の路面を所定長にわたって撮影するた
めのカメラである。ビデオカメラ12には画像処理装置
14が接続されている。ビデオカメラ12が出力する画
像信号には、道路上に描かれた白線、ガードレールおよ
び先行車等に対応する信号が含まれている。
【0018】画像処理装置14は、その画像信号から道
路上に描かれた白線を抽出する。画像処理装置14の出
力信号には、抽出された白線に関する情報が含まれてい
る。上記の如く抽出される白線は、車両前方に延在する
車線の境界線と把握することができる。画像処理装置1
4の出力信号はECU10に供給される。ECU10
は、その出力信号に基づいて走行中の車線の領域を認識
する。
【0019】操舵制御装置は、車両状態量センサ16を
備えている。車両状態量センサ16には、車速SPD、
ヨーレートγ、前後加速度Gxおよび横加速度Gy等を
検出するセンサが含まれている。車両状態量センサ16
の出力信号はECU10に供給されている。ECU10
は、車両状態量センサ16の出力信号に基づいて、車両
の状態を検知する。
【0020】操舵制御装置は、GPS18を備えてい
る。GPS18にはGPSアンテナ20が接続されてい
る。GPS18によれば、車両の緯度および経度を特定
することができる。GPS18の出力信号はナビゲーシ
ョン装置22に供給されている。ナビゲーション装置2
2には地図情報等が記憶されている。ナビゲーション装
置22にはECU10が接続されている。ECU10
は、ナビゲーション装置22から供給されるデータに基
づいて車両の位置、および、走行中の道路の曲率等を検
出する。
【0021】操舵制御装置は、情報インターフェイス2
4を備えている。情報インターフェイス24には、警報
機としての機能、表示装置としての機能、および、操作
装置としての機能が内蔵されている。情報インターフェ
イス24にはECU10が接続されている。本実施例の
操舵制御装置において、必要な操作は情報インターフェ
イス24を介して実行される。また、本実施例の操舵制
御装置において、必要な警報および表示は情報インター
フェイス24を介して実行される。
【0022】操舵制御装置はステアリングホイル26を
備えている。ステアリングホイル26にはステアリング
シャフト28が連結されている。ステアリングシャフト
28には、操舵角センサ30が配設されている。操舵角
センサ30は、ステアリングホイル26の操舵角θに応
じた出力信号を発生する。操舵角センサ30の出力信号
はECU10に供給されている。ECU10は、操舵角
センサ30の出力信号に基づいて操舵角θを検出する。
【0023】ステアリングシャフト28にはトルクセン
サ32が配設されている。トルクセンサ32は、ステア
リングシャフト28に伝達される操舵トルクTに応じた
電気信号を出力する。トルクセンサ32の出力信号はE
CU10に供給されている。ECU10は、トルクセン
サ32の出力信号に基づいて操舵トルクTを検出する。
【0024】ステアリングシャフト28にはギヤ機構3
4を介してモータ36が連結されている。ギヤ機構34
は、モータ36の発するトルク(以下、モータトルクT
Mと称す)をステアリングシャフト28に伝達する。モ
ータ36は、駆動回路38を介してECU10が接続さ
れている。駆動回路38は、モータ36に対して、EC
U10の発する指令信号に応じた駆動電流を供給する。
従って、モータ36は、ECU10の発する指令信号に
応じたモータトルクTMを発生する。
【0025】以下、図2および図3を参照して、操舵制
御装置の基本的動作について説明する。図2は、本実施
例の操舵制御装置を搭載する車両40と、車両40の前
方に延在する道路42の鳥瞰図を示す。道路42には、
車線の境界を表すための白線44,46が描かれてい
る。車両40に搭載されるビデオカメラ12には、車両
40の前方においてこれらの白線44,46が撮影され
る。画像処理装置14は、ビデオカメラ12から供給さ
れる画像信号を処理することによりこれらの白線44,
46を抽出して、その位置等に関するデータをECU1
0に供給する。
【0026】ECU10は、画像処理装置14から供給
される白線44,46のデータに基づいて、車両前方に
おける白線44,46の位置を認識する。そして、白線
44,46に挟まれる領域を車両40の車線48として
認識する。ECU48は、更に、車速SPDやヨーレー
トγ等の車両状態や操舵角θ等に基づいて車両40の走
行ラインを推定する。以下、この走行ラインを「推定走
行ライン」と称す。
【0027】ECU10は、車両40から所定長L0
け前方の地点でその推定走行ラインが車線48上の如何
なる領域に存在するかを検出する。その結果、推定走行
ラインが車線48の側端部に位置すると判別されると、
ECU10は車両40の走行ラインを車線48の中央側
に修正すべく、モータ36に、操舵角θを修正するため
のモータトルクTMを発生させる。以下、このモータト
ルクTMを復帰操舵トルクTMと称す。
【0028】図3は、道路42の仮想断面(以下、仮想
断面(III) と称す)を示す。道路42は、実際には全幅
においてほぼ平坦な断面形状を有している。本実施例の
操舵制御装置は、車両40が道路42を走行する際に、
通常の車両が仮想断面(III)を有する道路を走行する際
に発揮する操舵特性と同様の特性を実現する。すなわ
ち、仮想断面(III) には、車線48の内部において、白
線44,46の内側に左側制御領域49および右側制御
領域50が設定されている。仮想断面(III) は、車線4
8の中央部付近が平坦となるように、かつ、左右の制御
領域の表面が白線44,46に近づくほど高く隆起する
ように設定されている。
【0029】操舵制御装置は、上記の如く車両40が車
線48の側端部に導かれた際に、車両の走行ラインを車
線48の中央側に修正するための復帰操舵トルクTMを
発生させる。本実施例において、操舵制御装置が復帰操
舵トルクTMを発生する領域は、図3に示す左側制御領
域49および右側制御領域50に一致している。また、
本実施例において、操舵制御装置が発生する復帰操舵ト
ルクTMは、車両40が白線44,46に近づくに連れ
て大きな値に変化する。従って、本実施例の操舵制御装
置によれば、通常の車両が仮想断面(III) を有する道路
を走行する場合と同様の操舵特性を実現することができ
る。
【0030】次に、図4および図5を参照して、本実施
例の操舵制御装置の特徴部について説明する。図4は、
道路42上の二輪車51を追い越す際の車両40の走行
ラインを示す。道路42上には二輪車51等の障害物が
存在することがある。車両40は、それらの障害物を追
い越すためには一時的に車線48の側端部を走行する必
要がある。車両40の運転者は、このような状況におい
て、意識的に車両40を車線48の側端部に導くことが
ある。
【0031】本実施例の操舵制御装置が発生する復帰操
舵トルクTMは、車両40を車線の側端部に導くことを
運転者が意図しない場合に、車両40が白線44,46
の外側に逸脱するのを防止するうえで有効である。しか
しながら、運転者が意識的に車両40を車線48の側端
部に導く場合に、良好な操舵特性を得るうえでは、上記
の復帰操舵トルクTMは発生しないことが望ましい。本
実施例の操舵制御装置は、上記の要求を満たすべく、運
転者が車両40を意識的に車線48の側端部に導いた際
に復帰操舵トルクTMの発生を制限する点に特徴を有し
ている。
【0032】図5は、上記の機能を実現すべくECU1
0が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。図5に示すルーチンは、その処理が終了する毎に繰
り返し実行されるルーチンである。図5に示すルーチン
が起動されると先ずステップ52の処理が実行される。
ステップ52では、前回の処理サイクル時から今回の処
理サイクル時にかけて、車両40が左側制御領域49ま
たは右側制御領域50に進入したか否かが判別される。
その結果、車両40が何れの制御領域49,50にも進
入していないと判別される場合は、以後、何ら処理が進
められることなく今回のルーチンが終了される。一方、
車両40が何れかの制御領域49,50に進入したと判
別される場合は、次にステップ54の処理が実行され
る。
【0033】ステップ54では、制御角θが演算され
る。制御角θは、車両40の推定走行ラインを車線48
の中央に一致させるためにステアリングシャフト28に
付与すべき角度である。本ステップ54では、車両が左
側制御範囲に進入したか右側制御範囲に進入したかに応
じて、制御角θの正負を含めた演算が行われる。ステッ
プ56では、制御角θの大きさに応じてモータ36に供
給すべき駆動電流Iが演算されると共に、制御角θの正
負に応じて駆動電流Iの向きが決定される。
【0034】ステップ58では、モータ36を駆動する
処理、具体的には、モータ36に対して駆動電流Iを供
給する処理が実行される。本ステップ58の処理が実行
されると、モータ36は、車両40を車線48の中央に
復帰させるための復帰操舵トルクTMを発生する。ステ
ップ60では、車両40が左側制御領域49、または、
右側制御領域50から脱出したか否かが判別される。そ
の結果、それらの制御領域49,50から脱出している
と判別された場合は、速やかに今回のルーチンが終了さ
れる。上記の処理によれば、車両40が何れかの制御領
域49,50に進入した後に復帰操舵トルクTMを発生
し、車両40がその制御領域から脱出した後に速やかに
復帰操舵トルクTMを消滅させることができる。
【0035】本ルーチン中上記ステップ60で、車両4
0が左側制御領域49から、または、右側制御領域50
から脱出していないと判別される場合は、次にステップ
62の処理が実行される。ステップ62では、車両40
が何れかの制御領域49,50に進入してからの経過時
間が所定時間t0 に達しているか否かが判別される。そ
の結果、車両40が制御領域49,50に進入した後の
継続時間がt0 に達していないと判別される場合は、再
び上記ステップ54以降の処理が実行される。一方、上
記の継続時間が所定時間t0 に達していると判別される
場合は速やかに今回のルーチンが終了される。上記の処
理によれば、車両40が継続的に制御領域49,50内
に維持された場合に、車両40が制御領域49,50に
進入した後、所定時間t0 が経過するまでの間復帰操舵
トルクTMを発生させ、所定時間t0 が経過した後、速
やかにその復帰操舵トルクTMを消滅させることができ
る。
【0036】運転者は、車両40を意識的に車線48の
側端部に導く場合を除き、ステアリングホイル26に復
帰操舵トルクが伝達された後、通常は積極的に車両40
を車線48の中央に復帰させる。従って、上記ステップ
62で、車両40が制御領域49,50に維持される継
続時間が所定時間t0 に達したと判別される場合は、運
転者が意識的に車両40を車線48の側端部に導いてい
ると判断できる。
【0037】従って、本実施例の操舵制御装置によれ
ば、車両40が運転者の意図に反して制御領域49,5
0に進入した場合に、復帰操舵トルクTMを発生するこ
とで車両40が車線48から逸脱するのを確実に防止す
ることができると共に、運転者が意識的に車両40を車
線48の側端部に導いた際に、復帰操舵トルクTMを消
滅判断させて良好は操舵特性を実現することができる。
【0038】尚、上記の実施例においては、ECU10
が、画像処理装置14から供給される白線44,46の
データに基づいて車線48を認識することにより前記請
求項1記載の「車線領域検出機構」が、上記ステップ5
2〜60の処理を実行することにより前記請求項1記載
の「復帰操舵トルク発生手段」が、上記ステップ62の
処理を実行することにより前記請求項1記載の「意識判
別手段」および「復帰操舵トルク制限手段」が、それぞ
れ実現されている。
【0039】また、上記の実施例においては、ECU1
0が、上記ステップ62の処理を実行することにより前
記請求項2記載の「継続時間計測手段」および「復帰操
舵トルク制限手段」が、実現されている。次に、上記図
1と共に図6および図7を参照して、本発明の第2実施
例について説明する。本実施例の操舵制御装置は、上記
図1に示すシステム構成において、ECU10に図7に
示す制御ルーチンを実行させることにより実現される。
【0040】図6は、道路42の仮想断面(以下、仮想
断面(VI)と称す)を示す。尚、図6において上記図3に
示す部分と同一の部分には同一の符号を付してその説明
を省略する。本実施例の操舵制御装置は、車両40が道
路42を走行する際に、通常の車両が仮想断面(VI)を有
する道路を走行する際に発揮する操舵特性と同様の特性
を実現する点に特徴を有している。
【0041】本実施例において、道路42は第1車線6
4および第2車線66を備えている。第1車線64の境
界は、白線44,46によって定められている。また、
第1車線64と第2車線66とは白線44によって区分
されている。第1車線64には、白線44側の側端部の
一部に左側制御領域72が、また、白線46側の側端部
の一部に右側制御領域74が設定されている。更に、第
1車線64には、左側制御領域72と白線44との間、
および、右側制御領域74と白線46との間にそれぞれ
禁止領域76,78が設定されている。第2車線66に
も、第1車線64と同様に、左右の制御領域および禁止
領域が設定されている。
【0042】仮想断面(VI)は、第1車線64の中央部付
近および禁止領域76,78が平坦となるように、か
つ、第1車線64,66の制御領域72,74の表面
が、それらに隣接する白線44,46に近づくほど高く
なるように設定されている。また、仮想断面(VI)は、第
2車線66の断面形状が第1車線64の断面形状と同様
となるように設定されている。
【0043】仮想断面(VI)を有する道路を走行する車両
の操舵輪には、その車両が左側制御領域72または右側
制御領域74に進入した後に、車両を第1車線64の中
央部に向かわせる復帰操舵トルクが入力される。上記の
如く発生する復帰操舵トルクは、車両が左側制御領域7
2から禁止領域76へ、または、右側制御領域74から
禁止領域78へ進入することにより消滅する。従って、
車両の運転者が上記の復帰操舵トルクに抗って意識的に
車両を禁止領域76,78に導くと、その後、車両にお
いて通常の操舵特性が実現される。
【0044】仮想断面(VI)を有する道路を走行する車両
は、左側制御領域72の幅および右側制御領域74の幅
が狭小であるほど容易にそれらの外側に逸脱することが
できる。仮想断面(VI)の制御領域72,74は、第1実
施例における側制御領域49,50に比して狭小に設定
されている。このため、仮想断面(VI)を有する道路を走
行する車両は、比較的容易に制御領域72,74の外側
に逸脱することができる。
【0045】ところで、上記図3に示す仮想断面(III)
では、左右の制御領域49,50が白線44,46に隣
接して設けられている。左右の制御領域49,50がこ
のように白線44,46に隣接して設けられていると、
複数の車線が道路上に設けられた場合に、それぞれの車
線に属する制御領域同士が近接した状態となる。異なる
車線に属する制御領域同士が隣接して配置されている
と、一の車線の制御領域から逸脱した車両が、即座に他
の車線の制御領域に進入する事態が生ずる。車両が一の
車線の制御領域に存在する際に発生する復帰操舵トルク
と、隣接する車線に進入した後に発生する復帰操舵トル
クとは、その向きがことなる。従って、上記の如く車両
が一の車線の制御領域から他の車線の制御領域に進入す
る場合は、車両において急激な復帰操舵トルクの変化が
生ずる。
【0046】仮想断面(VI)には、それぞれの制御領域7
2,74の外側に禁止領域76,78が設定されてい
る。禁止領域76,78は、その内部を走行する車両の
操舵輪に何ら復帰操舵トルクを伝達しない領域である。
従って、仮想断面(VI)を有する道路を走行する車両にお
いては、一の車線から逸脱する前後で、復帰操舵トルク
に急激な変化が生ずることはない。
【0047】図7は、本実施例の操舵制御装置によっ
て、仮想断面(VI)を有する道路を走行する車両と同様の
操舵特性を実現すべくECU10が実行する制御ルーチ
ンの一例のフローチャートを示す。図7に示すルーチン
は、その処理が終了する毎に繰り返し起動されるルーチ
ンである。図7に示すルーチンが起動されると先ずステ
ップ80の処理が実行される。
【0048】ステップ80では、前回の処理サイクル時
から今回の処理サイクル時にかけて車両40が左右の制
御領域72,74の何れかに進入したか否かが判別され
る。本ステップ80では、車両40が各車線64,66
の中央側から制御領域72,74に進入した場合に上記
の条件が成立したと判別される。本ステップ80で、車
両40が何れの制御領域72,74にも進入していない
と判別される場合は、以後、何ら処理が進められること
なく今回のルーチンが終了される。一方、車両40が何
れかの制御領域72,74に進入したと判別される場合
は次にステップ82の処理が実行される。
【0049】ステップ82では、制御禁止フラグがオン
状態であるか否かが判別される。制御禁止フラグは、車
両40が禁止領域76,78に進入することによりオン
状態とされるフラグである。本ステップ82で制御禁止
フラグがオン状態であると判別される場合は、以後、ス
テップ84〜92がジャンプされ、次にステップ94の
処理が実行される。
【0050】ステップ84では、制御角θの大きさおよ
び符号が演算される。制御角θは、左右の制御領域7
2,74に存在する車両40を車線の中央に復帰させる
ためにステアリングシャフト28に付与すべき操舵角で
ある。ステップ86では、制御角θに対応する駆動電流
Iの大きさおよび向きが演算される。
【0051】ステップ88では、その駆動電流Iを用い
てモータ36を駆動する処理が実行される。上記の処理
によれば、車両40が制御領域72,74に進入した
後、制御禁止フラグがオフ状態である場合に、モータ3
6に復帰動作トルクTMを発生させることができる。ス
テップ90では、前回の処理サイクル時から今回の処理
サイクル時にかけて車両40が禁止領域76,78の何
れかに進入したか否かが判別される。その結果、車両4
0が禁止領域76,78に進入したと判別される場合
は、次にステップ92の処理が実行される。一方、上記
の条件が成立しないと判別される場合は、ステップ92
がジャンプされ、次にステップ94の処理が実行され
る。
【0052】ステップ92では、制御禁止フラグがオン
状態にセットされる。本ステップ92の処理が実行され
ると、次回以降本ルーチンが起動される毎に、上記ステ
ップ82で、制御禁止フラグがオン状態であると判別さ
れる。上記の処理によれば、車両40が禁止領域76,
78に進入した後に、復帰操舵トルクTMの発生を禁止
することができる。
【0053】ステップ94では、車両40が禁止領域7
6,78から脱出したか否かが判別される。その結果、
車両40が禁止領域76,78から脱出したと判別され
る場合は次にステップ96の処理が実行される。一方、
上記の条件が成立しないと判別される場合は、ステップ
96がジャンプされ、次にステップ98の処理が実行さ
れる。
【0054】ステップ96では、制御禁止フラグがオフ
状態にリセットされる。本ステップ96の処理が実行さ
れると、次回以降の処理サイクルにおいて、上記ステッ
プ82で、制御禁止フラグがオフ状態であると判別され
る。従って、上記の処理によれば、車両40が禁止領域
76,78から脱出した後、復帰操舵トルクTMを発生
し得る状態を速やかに実現することができる。
【0055】ステップ98では、車両40が制御領域7
2,74から脱出したか否かが判別される。本ステップ
98では、前回の処理サイクル時から今回の処理サイク
ル時にかけて、車両40が左右の制御領域72,74か
ら各車線の中央側へ脱出した場合に、上記の条件が成立
すると判別される。本ステップ98で、未だ車両40が
制御領域72,74から脱出していないと判別される場
合は、再び上記ステップ82以降の処理が実行される。
一方、車両40が制御領域72,74から脱出している
と判別される場合は、その後速やかに今回のルーチンが
終了される。
【0056】上述の如く、本実施例の操舵制御装置によ
れば、車両40が車線の中央部から側端部に偏った際
に適当な復帰操舵トルクTMを発生させること、復帰
操舵トルクTMが発生した後、運転者が更に意識的に車
両40を側端部に導く際に、比較的容易に車両40を制
御領域72,74の外側に逸脱させること、および、
隣接する車線の影響を受けることなく、車両40が制御
領域72,74の外側に導かれた際に、すなわち、車両
40が禁止領域76,78に導かれた際にモータ36が
復帰操舵トルクTMを発生するのを禁止すること、の全
てを実現することができる。
【0057】このため、本実施例の操舵制御装置によれ
ば、車両40を車線の側端部に導くことを運転者が意図
しない場合に、車両40が車線から逸脱するのを有効に
防止することができると共に、運転者が意識的に車両4
0を車線の側端部に導いた場合に良好な操舵特性を実現
することができる。尚、上記の実施例においては、EC
U10が、画像処理装置14から供給される白線44,
46のデータに基づいて車線48を認識することにより
前記請求項1記載の「車線領域検出機構」が、上記ステ
ップ80〜88の処理を実行することにより前記請求項
1記載の「復帰操舵トルク発生手段」が、上記ステップ
90の処理を実行することにより前記請求項1記載の
「意識判別手段」が、上記ステップ82および92の処
理を実行することにより前記請求項1記載の「復帰操舵
トルク制限手段」が、それぞれ実現されている。
【0058】また、上記の実施例においては、ECU1
0が、上記ステップ90の処理を実行することにより前
記請求項3記載の「禁止条件判別手段」が、上記ステッ
プ82および92の処理を実行することにより前記請求
項3記載の「第2禁止手段」が、それぞれ実現されてい
る。次に、上記図1と共に図8および図9を参照して、
本発明の第3実施例について説明する。本実施例の操舵
制御装置は、上記図1に示すシステム構成において、E
CU10に図9に示す制御ルーチンを実行させることに
より実現される。
【0059】図8は、道路42の仮想断面(以下、仮想
断面(VIII)と称す)を示す。尚、図8において上記図3
に示す部分と同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。本実施例の操舵制御装置は、車両40が
道路42を走行する際に、通常の車両が仮想断面(VIII)
を有する道路を走行する際に発揮する操舵特性と同様の
特性を実現する点に特徴を有している。
【0060】仮想断面(VIII)には、白線44,46の内
側に左側制御領域100および右側制御領域102が設
定されている。仮想断面(VIII)は、車両40が左側制御
領域100または右側制御領域102に進入した後、所
定時間t1 だけそれらの制御領域100,102の表面
を隆起させる。仮想断面(VIII)が上記の如くその形状を
変化させる場合、仮想断面(VIII)を有する道路を走行す
る車両の操舵輪には、その車両が左側制御領域100ま
たは右側制御領域102に進入した後、所定時間t1
け車両を車線48の中央部に向かわせる復帰操舵トルク
が発生する。
【0061】図9は、本実施例の操舵制御装置によっ
て、仮想断面(VIII)を有する道路を走行する車両と同様
の操舵特性を実現すべくECU10が実行する制御ルー
チンの一例のフローチャートを示す。図9に示すルーチ
ンは、その処理が終了する毎に起動されるルーチンであ
る。図9に示すルーチンが起動されると、先ずステップ
104の処理が実行される。
【0062】ステップ104では、前回の処理サイクル
時から今回の処理サイクル時にかけて車両40が左右の
制御領域100,102の何れかに進入したか否かが判
別される。その結果、何れの制御領域100,102に
も車両40が進入していないと判別される場合は、以
後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終
了される。一方、左右の制御領域100,102の何れ
かに車両40が進入していると判別される場合は次にス
テップ106の処理が実行される。
【0063】ステップ106では、モータ36に供給す
る駆動電流Iが、所定値I0 に設定される。所定値I0
は、適当な制御角θだけステアリングシャフト28を回
転させる値である。ステップ108では、上記の駆動電
流I0 を用いてモータ36を駆動する処理が実行され
る。本ステップ108の処理が実行されると、駆動電流
0 に応じた復帰操舵トルクTMがステアリングホイル
26を介して運転者に伝達される。
【0064】ステップ110では、モータ36の駆動を
開始した後、所定時間t1 (例えば0.5sec )が経過
したか否かが判別される。その結果、未だ所定時間t1
が経過していないと判別される場合は、再び上記ステッ
プ106以降の処理が実行される。一方、所定時間t1
が経過していると判別される場合は、速やかに今回のル
ーチンが終了される。
【0065】上記の処理によれば、車両40が左右の制
御領域100,102の何れかに進入した後に所定時間
1 だけ復帰操舵トルクTMを発生して、車両40が車
線48の側端部に位置することを運転者に報知すること
ができる。運転者は、意識的に車両40を車線48の側
端部に導いている場合を除き、上記の復帰操舵トルクT
Mを感じた後、自ら車両40を車線48の中央に復帰さ
せる。
【0066】従って、本実施例の操舵制御装置によれ
ば、運転者が車両40を車線48の側端部に導くことを
意図していない状況下で車両40が車線48から逸脱す
るのを有効に防止することができる。また、本実施例の
操舵制御装置によれば、運転者が意識的に車両40を車
線48の側端部に導く場合に、良好な操舵特性を実現す
ることができる。尚、上記の実施例においては、ECU
10が、画像処理装置14から供給される白線44,4
6のデータに基づいて車線48を認識することにより前
記請求項4記載の「車線領域検出機構」が、上記ステッ
プ104〜110の処理を実行することにより前記請求
項4記載の「復帰操舵トルク発生手段」がそれぞれ実現
されている。
【0067】次に、上記図1と共に図10および図11
を参照して、本発明の第4実施例について説明する。本
実施例の操舵制御装置は、上記図1に示すシステム構成
において、ECU10に図11に示す制御ルーチンを実
行させることにより実現される。図10は、道路42の
仮想断面(以下、仮想断面(X) と称す)を示す。尚、図
10において上記図3に示す部分と同一の部分には同一
の符号を付してその説明を省略する。本実施例の操舵制
御装置は、車両40が道路42を走行する際に、通常の
車両が仮想断面(X) を有する道路を走行する際に発揮す
る操舵特性と同様の特性を実現する点に特徴を有してい
る。
【0068】仮想断面(X) には、白線44の近傍の側端
部に、左側制御領域112、禁止領域114および左側
逸脱防止領域116がその順で設定されている。また、
仮想断面(X) には、白線46の近傍の側端部に、右側制
御領域118、禁止領域120および右側逸脱防止領域
122がその順で設定されている。仮想断面(X) は、車
線48の中央部付近および禁止領域114,116が平
坦となるように、かつ、左側制御領域112、左側逸脱
防止領域116、右側制御領域118および右側逸脱防
止領域122が、白線44,46に近づくほどそれらの
表面を高く隆起させるように設定されている。
【0069】仮想断面(X) を有する道路を走行する車両
の操舵輪には、その車両が左側制御領域112または右
側制御領域118に進入した後に、車両を車線48の中
央部に向かわせる復帰操舵トルクが入力される。上記の
如く発生する復帰操舵トルクは、車両が左側制御領域1
12から禁止領域114へ、または、右側制御領域11
8から禁止領域120へ進入することにより消滅する。
従って、車両の運転者が上記の復帰操舵トルクに抗って
意識的に車両を禁止領域114,120に導くと、その
後、車両において通常の操舵特性が実現される。
【0070】左右の制御領域112,118は、仮想断
面(VI)の制御領域72,74と同様に比較的狭小に設け
られている。このため、仮想断面(X) を有する道路を走
行する車両においては、運転者が意識的な操作を行うこ
とで、比較的容易に車線48の側端部で良好な操舵特性
を得ることができる。仮想断面(X) を有する道路を走行
する車両が、禁止領域114,120から更に車線48
の外側へ向かって移動し、左側逸脱防止領域116また
は右側逸脱防止領域122に進入すると、その車両の操
舵輪には、再び車両を車線48の中央へ復帰させようと
する復帰操舵トルクが入力される。左右の逸脱防止領域
116,122は、車線48の境界部に設けられてい
る。このため、仮想断面(X) を走行する車両によれば、
車線48の側端部を走行する際に良好な操舵特性を実現
しつつ、車両が車線48から逸脱するのを有効に防止す
ることができる。
【0071】図11は、本実施例の操舵制御装置によっ
て、仮想断面(X) を有する道路を走行する車両と同様の
操舵特性を実現すべくECU10が実行する制御ルーチ
ンの一例のフローチャートを示す。図11に示すルーチ
ンは、その処理が終了する毎に繰り返し起動されるルー
チンである。図11に示すルーチンが起動されると先ず
ステップ124の処理が実行される。
【0072】ステップ124では、前回の処理サイクル
時から今回の処理サイクル時にかけて車両40が左右の
制御領域112,118の何れかに進入したか否かが判
別される。本ステップ124では、車両40が車線48
の中央側から制御領域112,118に進入した場合に
上記の条件が成立したと判別される。本ステップ124
で、車両40が何れの制御領域112,118にも進入
していないと判別される場合は、次にステップ126の
処理が実行される。一方、車両40が何れかの制御領域
112,118に進入したと判別される場合は、ステッ
プ126がジャンプされ、次にステップ128の処理が
実行される。
【0073】ステップ126では、前回の処理サイクル
時から今回の処理サイクル時にかけて車両40が左右の
逸脱防止領域116,122の何れかに進入したか否か
が判別される。本ステップ126では、車両40が車線
48の中央側から逸脱防止領域116,122に進入し
た場合に上記の条件が成立したと判別される。本ステッ
プ126で、車両40が何れの逸脱防止領域116,1
22にも進入していないと判別される場合は、以後、何
ら処理が進められることなく今回のルーチンが終了され
る。一方、車両40が何れかの逸脱防止領域116,1
22に進入したと判別される場合は、次にステップ12
8の処理が実行される。
【0074】ステップ128では、制御角θの大きさお
よび符号が演算される。制御角θは、左右の制御領域1
12,118または左右の逸脱防止領域116,122
に存在する車両40を車線48の中央に復帰させるため
にステアリングシャフト28に付与すべき操舵角であ
る。ステップ130では、制御角θに対応する駆動電流
Iの大きさおよび向きが演算される。
【0075】ステップ132では、その駆動電流Iを用
いてモータ36を駆動する処理が実行される。上記の処
理によれば、車両40が制御領域72,74または逸脱
防止領域116,122の何れかに進入した後、制御角
θに応じた復帰動作トルクTMを発生させることができ
る。ステップ134では、車両40が制御領域112,
118から脱出したか否かが判別される。本ステップ1
34では、前回の処理サイクル時から今回の処理サイク
ル時にかけて、車両40が左右の制御領域112,11
8から車線48の中央側へ、または、禁止領域114,
116側へ脱出した場合に上記の条件が成立すると判別
される。上記ステップ134で、未だ車両40が制御領
域112,118から脱出していないと判別される場合
は、次にステップ136の処理が実行される。一方、車
両40が制御領域112,118から脱出していると判
別される場合は、その後速やかに今回のルーチンが終了
される。
【0076】ステップ136では、前回の処理サイクル
時から今回の処理サイクル時にかけて車両40が逸脱防
止領域116,122から脱出したか否かが判別され
る。その結果、未だ車両40が逸脱防止領域116,1
22から脱出していないと判別される場合は、再び上記
ステップ128以降の処理が実行される。一方、既に車
両40が逸脱防止領域116,122から脱出している
と判別される場合は、その後速やかに今回のルーチンが
終了される。
【0077】上記の処理によれば、車両40が左右の制
御領域112,118の何れか、または、左右の逸脱防
止領域116,122の何れかに進入した後、車両40
がそれらの領域から脱出するまでの間、制御角θに応じ
た復帰操舵トルクTMを発生させると共に、車両40が
それらの領域から脱出した後、速やかに復帰操舵トルク
TMを消滅させることができる。
【0078】このように、図11に示すルーチンによれ
ば、車両40が車線の中央部から側端部に偏った際に
適当な復帰操舵トルクTMを発生させること、復帰操
舵トルクTMが発生した後、運転者が更に意識的に車両
40を側端部に導く際に、比較的容易に車両40を制御
領域112,118の外側に逸脱させること、および、
車両40が車線48の境界部にまで移動した際には、
再び復帰操舵トルクTMを発生すること、の全てを実現
することができる。
【0079】このため、本実施例の操舵制御装置によれ
ば、車両40を車線の側端部に導くことを運転者が意図
しない場合に、車両40が車線から逸脱するのを有効に
防止し、運転者が意識的に車両40を車線の側端部に導
いた場合に良好な操舵特性を実現し、かつ、運転者が意
識的に車両40を車線の側端部に導いた際に、車両40
が車線48を逸脱するのを有効に防止することができ
る。
【0080】尚、上記の実施例においては、ECU10
が、画像処理装置14から供給される白線44,46の
データに基づいて車線48を認識することにより前記請
求項1記載の「車線領域検出機構」が、上記ステップ1
24および128〜132の処理を実行することにより
前記請求項1記載の「復帰操舵トルク発生手段」が、上
記ステップ134の処理を実行することにより前記請求
項1記載の「意識判別手段」および「復帰操舵トルク制
限手段」が、それぞれ実現されている。
【0081】また、上記の実施例においては、ECU1
0が、上記ステップ134の処理を実行することにより
前記請求項3記載の「禁止条件判別手段」および「第2
禁止手段」が、それぞれ実現されている。更に、上記の
実施例においては、ECU10が上記ステップ126〜
132および136の処理を実行することにより前記請
求項5記載の「逸脱防止手段」が実現されている。
【0082】次に、上記図1と共に図12および図13
を参照して、本発明の第5実施例について説明する。本
実施例の操舵制御装置は、上記図1に示すシステム構成
において、ECU10に図13に示す制御ルーチンを実
行させることにより実現される。図12は、道路42の
仮想断面(以下、仮想断面(XII) と称す)を示す。尚、
図12において上記図3に示す部分と同一の部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。本実施例の操舵
制御装置は、車両40が道路42を走行する際に、通常
の車両が仮想断面(XII) を有する道路を走行する際に発
揮する操舵特性と同様の特性を実現する点に特徴を有し
ている。
【0083】仮想断面(XII) には、白線44の近傍の側
端部に、左側制御領域138、禁止領域140および左
側逸脱防止領域142がその順で設定されている。ま
た、仮想断面(XII) には、白線46の近傍の側端部に、
右側制御領域144、禁止領域146および右側逸脱防
止領域148がその順で設定されている。仮想断面(XI
I) は、車両40が左右の制御領域138,144また
は左右の逸脱防止領域142,148に進入した後、所
定時間t2 だけそれらの領域138,144,142,
148の表面を隆起させる。
【0084】仮想断面(XII) が上記の如くその形状を変
化させる場合、仮想断面(XII) を有する道路を走行する
車両の操舵輪には、その車両が左右の制御領域138,
144または左右の逸脱防止領域142,148に進入
した後、所定時間t2 だけ車両を車線48の中央部に向
かわせる復帰操舵トルクが発生する。図13は、本実施
例の操舵制御装置によって、仮想断面(XII) を有する道
路を走行する車両と同様の操舵特性を実現すべくECU
10が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを
示す。図13に示すルーチンは、その処理が終了する毎
に起動されるルーチンである。図13に示すルーチンが
起動されると、先ずステップ150の処理が実行され
る。
【0085】ステップ150では、前回の処理サイクル
時から今回の処理サイクル時にかけて車両40が左右の
制御領域138,144の何れかに進入したか否かが判
別される。その結果、左右の制御領域138,144の
何れかに車両40が進入していると判別される場合は次
にステップ152の処理が実行される。ステップ152
では、モータ36に供給する駆動電流Iが、所定値I1
に設定される。
【0086】ステップ154では、上記の駆動電流I1
を用いてモータ36を駆動する処理が実行される。本ス
テップ154の処理が実行されると、駆動電流I1 に応
じた復帰操舵トルクTMがステアリングホイル26を介
して運転者に伝達される。ステップ156では、モータ
36の駆動を開始した後、所定時間t2 (例えば0.5
sec )が経過したか否かが判別される。その結果、未だ
所定時間t2 が経過していないと判別される場合は、再
び上記ステップ152以降の処理が実行される。一方、
所定時間t2 が経過していると判別される場合は、速や
かに今回のルーチンが終了される。
【0087】上記の処理によれば、車両40が左右の制
御領域138,144の何れかに進入した際に、所定時
間t2 だけ復帰操舵トルクTMを発生することで、車両
40が車線48の側端部に偏っていることを運転者に報
知することができる。運転者は、意識的に車両40を車
線48の側端部に導いている場合を除き、上記の復帰操
舵トルクTMを感じた後、自ら車両40を車線48の中
央に復帰させる。従って、本実施例の操舵制御装置によ
れば、運転者が車両40を車線48の側端部に導くこと
を意図していない場合に、車両40が車線48の中央か
ら大きく外れるのを防止することができる。
【0088】本ルーチン中上記ステップ150で、車両
40が何れの制御領域138,144にも進入していな
いと判別される場合は、次にステップ158の処理が実
行される。ステップ158では、前回の処理サイクル時
から今回の処理サイクル時にかけて車両40が左右の逸
脱防止領域142,148の何れかに進入したか否かが
判別される。その結果、車両40が何れの逸脱防止領域
142,148にも進入していないと判別される場合
は、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチ
ンが終了される。一方、車両40が何れかの逸脱防止領
域142,148に進入していると判別される場合は次
にステップ160の処理が実行される。
【0089】ステップ160では、モータ36に供給す
る駆動電流Iが、所定値I2 に設定される。ステップ1
62では、上記の駆動電流I2 を用いてモータ36を駆
動する処理が実行される。本ステップ162の処理が実
行されると、駆動電流I2 に応じた復帰操舵トルクTM
がステアリングホイル26を介して運転者に伝達され
る。
【0090】ステップ164では、モータ36の駆動を
開始した後、所定時間t2 が経過したか否かが判別され
る。その結果、未だ所定時間t2 が経過していないと判
別される場合は、再び上記ステップ160以降の処理が
実行される。一方、所定時間t2 が経過していると判別
される場合は、速やかに今回のルーチンが終了される。
【0091】上記の処理によれば、車両40が何れかの
逸脱防止領域142,148に進入した際に、所定時間
2 だけ復帰操舵トルクTMを発生することで、車両4
0が車線48の境界部に位置していることを運転者に報
知することができる。上記の如く復帰操舵トルクTMが
発生すると、車両40が車線48を逸脱しそうであるこ
とに関して運転者の注意を喚起することができる。
【0092】更に、上記の処理によれば、車両40が何
れかの制御領域138,144に進入した際に復帰操舵
トルクTMが発生する時間、および、車両40が何れか
の逸脱防止領域142,148に進入した際に復帰操舵
トルクTMが発生する時間が、所定の短時間t2 に設定
されている。このため、運転者は、車両40を意識的に
車線48の側端部に導く場合において、復帰操舵トルク
TMに大きな影響を受けることなく操舵操作を行うこと
ができる。
【0093】従って、本実施例の操舵制御装置によれ
ば、車両40を車線の側端部に導くことを運転者が意図
しない場合に、車両40が車線から逸脱するのを有効に
防止し、運転者が意識的に車両40を車線の側端部に導
いた場合に良好な操舵特性を実現し、かつ、運転者が意
識的に車両40を車線の境界部に導いた際に、有効に運
転者の注意を喚起することができる。
【0094】尚、上記の実施例においては、ECU10
が、画像処理装置14から供給される白線44,46の
データに基づいて車線48を認識することにより前記請
求項4記載の「車線領域検出機構」が、上記ステップ1
50〜156の処理を実行することにより前記請求項4
記載の「復帰操舵トルク発生手段」がそれぞれ実現され
ている。
【0095】更に、上記の実施例においては、ECU1
0が上記ステップ158〜164の処理を実行すること
により前記請求項5記載の「逸脱防止手段」が実現され
ている。
【0096】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、運転者が意図しない状況下で車両が車線領域から逸
脱するのを防止し、かつ、運転者が意図的に車両を車線
領域の側端部に導いた場合に、良好な操舵特性を実現す
ることができる。請求項2記載の発明および請求項3記
載の発明によれば、運転者の意識を正確に検知して、運
転者の意図に応じた操舵制御を実現することができる。
【0097】請求項4記載の発明によれば、車両が車線
領域の側端部に到達した際に短時間だけ復帰操舵トルク
を発生することで、運転者が意図しない状況下で車両が
車線領域から逸脱するのを防止し、かつ、運転者が意図
的に車両を車線領域の側端部に導いた場合に、良好な操
舵特性を実現することができる。また、請求項5記載の
発明によれば、車両が制御領域の外側に脱出した後に、
車両が逸脱防止領域に進入した時点で逸脱防止トルクを
発生することができる。このため、本発明によれば、車
線領域からの車両の逸脱を有効に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例乃至第5実施例の車両用操
舵制御装置のシステム構成図である。
【図2】図1に示す車両用操舵制御装置を搭載する車両
とその車両の前方に延在する道路の鳥瞰図である。
【図3】本発明の第1実施例の車両用操舵制御装置の基
本動作を説明するための、道路の仮想断面である。
【図4】本発明の第1実施例の車両用操舵制御装置を搭
載する車両が二輪車を追い越す際の走行ラインの一例を
示す図である。
【図5】本発明の第1実施例において実行される制御ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施例の車両用操舵制御装置の特
徴的動作を説明するための、道路の仮想断面である。
【図7】本発明の第2実施例において実行される制御ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例の車両用操舵制御装置の特
徴的動作を説明するための、道路の仮想断面である。
【図9】本発明の第3実施例において実行される制御ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図10】本発明の第4実施例の車両用操舵制御装置の
特徴的動作を説明するための、道路の仮想断面である。
【図11】本発明の第4実施例において実行される制御
ルーチンの一例のフローチャートである。
【図12】本発明の第5実施例の車両用操舵制御装置の
特徴的動作を説明するための、道路の仮想断面である。
【図13】本発明の第5実施例において実行される制御
ルーチンの一例のフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子制御ユニット(ECU) 26 ステアリングシャフト 36 モータ 40 車両 42 道路 44,46 白線 48 車線 49;72;100;112;138 左側制御領域 50;74;102;118;144 右側制御領域 76,78;114,120;140,146 禁止領
域 116;142 左側逸脱防止領域 122;148 右側逸脱防止領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B62D 137:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車線領域を検出する車線領域検出
    機構と、車両が前記車線領域の側端部の制御領域を走行
    する場合に、車両を前記車線領域の中央部に向かわせる
    復帰操舵トルクを発生する復帰操舵トルク発生手段と、
    を備える車両用操舵制御装置において、 運転者が意識的に車両を前記制御領域に導いたか否かを
    判別する意識判別手段と、 運転者が意識的に車両を前記制御領域に導いたと判別さ
    れる場合に、前記復帰操舵トルクの発生を制限する復帰
    操舵トルク制限手段と、 を備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用操舵制御装置にお
    いて、 前記意識判別手段が、車両が前記制御領域を走行する継
    続時間を検出する継続時間計測手段を備え、かつ、 前記復帰操舵トルク制限手段が、前記継続時間が所定の
    しきい時間に到達した際に前記復帰操舵トルクの発生を
    禁止する第1禁止手段を備えることを特徴とする車両用
    操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両用操舵制御装置にお
    いて、 前記意識判別手段が、前記制御領域の外側に認識される
    禁止領域に車両が導かれたか否かを判別する禁止条件判
    別手段を備え、 前記復帰操舵トルク制限手段が、車両が前記禁止領域に
    導かれた場合に前記復帰操舵トルクの発生を禁止する第
    2禁止手段を備えることを特徴とする車両用操舵制御装
    置。
  4. 【請求項4】 車両の車線領域を検出する車線領域検出
    機構と、車両が前記車線領域の側端部の制御領域を走行
    する場合に、車両を前記車線領域の中央部に向かわせる
    復帰操舵トルクを発生する復帰操舵トルク発生手段と、
    を備える車両用操舵制御装置において、 前記復帰操舵トルク発生手段が、車両が前記車線領域に
    進入した後、所定時間だけ前記復帰操舵トルクを発生す
    ることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1項記載の車両
    用操舵制御装置において、 車両が前記制御領域の外側に認識される逸脱防止領域を
    走行する場合に、車両を前記車線領域の中央部に向かわ
    せる逸脱防止操舵トルクを発生する逸脱防止手段を備え
    ることを特徴とする車両用操舵制御装置。
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