JPH1118741A - 栗焼成機 - Google Patents

栗焼成機

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JPH1118741A
JPH1118741A JP17942397A JP17942397A JPH1118741A JP H1118741 A JPH1118741 A JP H1118741A JP 17942397 A JP17942397 A JP 17942397A JP 17942397 A JP17942397 A JP 17942397A JP H1118741 A JPH1118741 A JP H1118741A
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drum
chestnut
chestnuts
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firing machine
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Hideto Seto
秀人 瀬戸
Tamon Suzuki
多聞 鈴木
Mitsuo Kishinami
光雄 岸波
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KYOEI YOKO KK
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C M KOGYO KK
KYOEI YOKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼きむらの発生を防止し、焼成中に人為的な補
助をなくし、使い勝手を良くすることができる栗焼成機
を提供する。 【解決手段】ドラム20がそのドラム軸を水平にした状
態で回転することで、ドラム内に投入された栗が、ドラ
ム内で強制的に攪拌され、熱源がドラム周壁をその周方
向に均一に加熱するようにしたので、ドラム内で攪拌さ
れる栗全体が満遍なく温められ、焼きむらの発生を防止
することができ、また、例えば、焼成前に加熱時間など
を初期設定しておけば、焼成中に温度調節が不要にな
り、人為的な補助をなくし、使い勝手を良くすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム内に投入さ
れた栗を、ドラムの外側の熱源により焼成するようにし
た栗焼成機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の栗焼成機としては、例えば、図8
に示すようなものがある。すなわち、ガス(都市ガス、
プロパンガス)や電気ヒーター5(主に熱線)を熱源と
し、筒形状の開放式釜1(鋳物鍋、鉄鍋又はステンレス
鍋)を立てた状態に支持して、開放式釜1の下部より加
熱し、開放式釜1の中に投入された栗と小石をその絶え
間ない開放式釜1からの伝導熱と、同じく熱せられた小
石から出る遠赤外線とで栗を温め、又栗自身が均一に焼
けるよう、又高温化し過ぎて撥ねないよう、釜の底部に
設置した水平二枚羽根4をモーター2により駆動する垂
直軸3に支持し、その水平二枚羽根4が栗と小石を攪拌
し、更に温度調整と香りだし、艶だしの為の水飴等の投
入によって甘栗を焼成するものである。焼成された栗を
小石の中からすくい揚げるために、揚げ網が用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の栗焼成機では、水平二枚羽根で栗と小石とを
攪拌するものであるが、温度調節が困難な構成であり、
栗に焼きむらが生じないように、栗の焼き加減を見なが
ら、水飴を加えたり、人手で栗と小石とを攪拌したりし
て、人為的な補助が必要になるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、栗の焼きむらの発生を防止する上で、焼成中に
人為的な補助を必要としない、使い勝手を良くすること
ができる栗焼成機を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]ドラム(20)内に投入された栗を、ドラム(2
0)の外側の熱源(30)により焼成するようにした栗
焼成機において、前記ドラム(20)は、水平状態にし
たドラム(20)軸回りに回転可能に支持されているこ
とを特徴とする栗焼成機。
【0005】[2]前記ドラム(20)は、回転するド
ラム(20)内の栗を引き上げ、栗の自重により戻す攪
拌動作を強制するものであり、前記熱源(30)は、前
記攪拌動作の範囲に対応する位置に配されていることを
特徴とする[1]記載の栗焼成機。
【0006】[3]ドラム(20)内に投入された栗
を、ドラム(20)の外側の熱源(30)により焼成す
るようにした栗焼成機において、前記ドラム(20)
は、水平状態にしたドラム(20)軸回りに回転可能に
栗焼成機内に支持されており、前記ドラム(20)は、
回転するドラム(20)内の栗を引き上げ、栗の自重に
より戻す攪拌動作を強制するものであり、前記熱源(3
0)は、前記攪拌動作の範囲に対応する位置に配されて
おり、前記ドラム(20)のドラム周壁(21)は、栗
をドラム(20)内に投入し、かつドラム(20)内か
ら下方へ投下するための出入れ口(26)を有している
ことを特徴とする[1]または[2]記載の栗焼成機。
【0007】[4]ドラム(20)内に投入された栗
を、ドラム(20)の外側の熱源(30)により焼成す
るようにした栗焼成機において、前記ドラム(20)
は、水平状態にしたドラム(20)軸回りに回転可能に
栗焼成機内に支持されており、前記ドラム(20)のド
ラム周壁(21)は、栗をドラム(20)内に投入し、
かつドラム(20)内から下方へ投下するための出入れ
口(26)を有し、前記ドラム(20)は、前記ドラム
周壁(21)に沿った方向にスライドして、前記出入れ
口(26)を開閉する栗入れ蓋(20)を有し、前記ド
ラム(20)の下方には、前記投下される栗を収容する
ための栗受け容器(16)が押し込まれた収容位置と引
き出された引出位置とに移動可能に配されており、前記
熱源(30)は、遠赤外線放射体であって、前記ドラム
(20)が回転するドラム(20)内の栗を引き上げ、
栗の自重により戻す攪拌動作の範囲に対応する位置に配
されており、前記ドラム(20)内には攪拌用羽根(4
0)が設けられており、前記攪拌用羽根(40)は、前
記ドラム軸回りに回転して栗を攪拌することを特徴とす
る栗焼成機。次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。 [1]項記載の栗焼成機では、ドラム(20)内に投入
された栗は、ドラム(20)がその水平な回転軸回りに
回転することで、ドラム(20)内で強制的に攪拌され
る。ドラム(20)が回転することで、熱源(30)が
ドラム周壁(21)をその周方向に均一に加熱し、それ
により、ドラム(20)内で攪拌される栗全体が満遍な
く温められ、焼きむらの発生を防止することができる。
本項の栗焼成機では、例えば、焼成前に加熱時間などを
初期設定しておけば、焼成中に温度調節が不要になり、
人為的な補助の必要がなくなる。
【0008】[2]項記載の栗焼成機では、ドラム(2
0)内に投入された栗は、ドラム周壁(21)が最も低
くなる底部に溜まるようになるが、ドラム周壁(21)
の内壁からの摩擦力などにより、ある程度、ドラム(2
0)が回転する方向へ引き上げられ、栗の自重により再
び底へ落下するような攪拌動作を強制的に繰り返す。そ
の栗の攪拌動作の範囲に対応して、ドラム周壁(21)
の外側に熱源(30)が配されているので、ドラム周壁
(21)を間にして大部分の栗と熱源(30)とが常に
対峙するようになり、効率よく栗を温めることができ、
低い消費電力でも十分に栗を焼成することができる。
【0009】[3]項記載の栗焼成機では、ドラム(2
0)のドラム周壁(21)に開設された出入れ口(2
6)を上向きにした状態でドラム(20)を保持し、そ
の出入れ口(26)を通して、栗をドラム(20)内に
投入することができる。また、出入れ口(26)が下向
きになれば、焼成された栗が出入れ口(26)を通して
強制的に投下され、作業性を向上することができる。
【0010】また、ドラム(20)が栗焼成機内に支持
されているため、焼成中に機内温度をほぼ一定に保つこ
とができ、温度管理し易くすることができる。
【0011】[4]項記載の栗焼成機では、栗入れ蓋
(20)をドラム(20)のドラム周壁(21)に沿っ
てスライドさせれば、出入れ口(26)が開閉するの
で、誤って、出入れ口(26)を開いたまま、ドラム
(20)を回転させても、スライドした栗入れ蓋(2
0)がドラム周壁(21)に沿っているので、ドラム
(20)回りの他の部品に干渉することがなく、相互の
破損を防止することができる。
【0012】栗入れ蓋(20)をスライドさせて、出入
れ口(26)を開き、ドラム(20)の出入れ口(2
6)が下向きになれば、焼成された栗が出入れ口(2
6)を通して下方の栗受け容器(16)へ強制的に投下
される。また、栗受け容器(16)へ強制的に投下され
るものは栗のみであり、小石は含まれない。すなわち、
栗受け容器(16)を引き出せば、焼成された栗を簡単
に手に入れることができ、揚げ網などで小石の中から栗
をすくい上げるなどのを煩わしい作業が不要になり、作
業性を向上することができる。
【0013】また、前記熱源(30)は、遠赤外線放射
体であるので、栗が、ドラム周壁(21)の内壁側から
の伝導熱ばかりでなく、遠赤外線放射熱により温めら
れ、栗が焦げたりしないで、栗の焼き上がりを良くする
ことができる。
【0014】さらに、ドラム(20)内には攪拌用羽根
(40)が設けられていて、ドラム軸回りに回転するの
で、ドラム(20)内の栗が一層攪拌され、栗を満遍な
く焼き上げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の一実施の形
態を示している。図1は、栗焼成機の側面図であり、図
2は、栗焼成機の正面図であり、図3は、ドラムの斜視
図である。図1から図3に示すように、栗焼成機10は
箱形の本体を有し、本体の上面には上部開口が開設さ
れ、蓋体12が、上部開口を閉じた閉じ位置(図1にお
いて実線で示す位置)と開いた開き位置(図1において
想像線で示す位置)とに開閉可能に支持されている。蓋
体12の正面には取っ手12aが設けられている。
【0016】栗焼成機10の本体にはドラム20が内装
されている。ドラム20は、ドラム周壁21の両端縁に
円盤体23が嵌着されて成る。ドラム周壁21はその全
面に多数の小孔が穿たれたステンレス板により成形さ
れ、円盤体23にはドラム軸を同軸とする回転軸22が
両側へそれぞれ凸設されている。ドラム20は、その回
転軸22の軸線が水平に成るように栗焼成機10内で支
持されている。回転軸22は駆動モータである駆動源7
に減速機を介して連結されている。ドラム20のドラム
周壁21の外側にはドラム周壁21に沿って円弧状断面
形の反射板13が一対固設されている。一対の反射板1
3の各下端縁の間には、上下方向に貫通する貫通口13
aが設けられている。栗焼成機10内には、栗受け容器
16がドラム20の下方の押込位置と、栗焼成機10の
正面側へ引き出された引出位置とに出入れ可能に支持さ
れている。栗受け容器16の正面には取っ手16aが固
着されている。
【0017】栗焼成機10の正面には操作パネル14が
設けられ、栗焼成機10はキャスタ15により移動可能
に成っている。操作パネル14には、温度調節計18お
よびタイマー19が設けられている。図4は、ドラム2
0の正面図である。図5は図4のV矢視図である。
【0018】図3〜図5に示すように、ドラム20のド
ラム周壁21には、栗をドラム20内に投入し、かつド
ラム20内から下方へ投下するための出入れ口26が開
設されている。また、出入れ口26を開閉するための栗
入れ蓋27が設けられている。栗入れ蓋27はその両端
部に係止突起28が形成され、その中央に取っ手29が
固設されている。ドラム20の出入れ口26の口縁には
蓋止め金具25が固着されている。蓋止め金具25は上
下二枚のバネ板材から成る。二枚のバネ板材は、両者の
間の隙間に、ドラム周壁21の周方向に沿ってスライド
させた係止突起28を弾撥的に係止するように成ってい
る。
【0019】図1〜図3に示すように、ドラム20のド
ラム周壁21と反射板13との間の隙間には、熱源30
が配設されている。熱源30は、ドラム20のドラム周
壁21の最下位に相当する位置からドラム20が回転す
る方向(図3において反時計方向)へ寄った所定の位置
に配されている。熱源30は、シースヒータ型の遠赤外
線放射体を二本有している。ここで、遠赤外線放射体と
しては、その放射面が石英ガラスのものが使用されてい
る。熱源30としてはシースヒータ型や石英ガラスの放
射面に限らない。前記所定の位置からドラム周壁21を
間にして栗に遠赤外線を放射するもので有れば良く、例
えば、パネルヒータ型のものであってもよく、セラミッ
クスの放射面であってもよい。二本のシースヒータ型の
遠赤外線放射体の各消費電力としては、例えば上側の放
射体が600ワットに、下側の放射体が750ワットに
それぞれ設定されている。栗を攪拌する際に、多くの栗
が溜まり易いドラム周壁21の底位置に対応する下側の
放射体の方の消費電力を大きくしている。
【0020】ドラム20内に攪拌用羽根40が設けられ
ており、回転軸22には、3枚の攪拌用羽根40が回転
軸22の軸方向にほぼ等間隔で支持されている。各攪拌
用羽根40は回転軸22から放射方向に延ばされてい
る。攪拌用羽根40の先端とドラム20の内面との間に
は、栗が通過可能な程度の隙間が形成されている。また
各攪拌用羽根40同志の各間には栗の移動を妨げない程
度の間隔が形成されている。各攪拌用羽根40は、その
基側半分(回転方向に略直交する基準面)に対して先側
半分が捻れたテーパー面に成っている。多くの栗が通過
可能な隙間を形成することで、および、攪拌用羽根40
の先側半分をテーパー面にすることで、攪拌用羽根40
が栗を攪拌する際に回転軸22に大きな負荷がかからな
いようになっている。また、両側の攪拌用羽根40は、
各先側半分のテーパー面が栗をドラム20の中央に寄せ
る方向に傾斜している。
【0021】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。ドラム20内に投入された栗は、ドラ
ム20がその回転軸22回りに回転することで、ドラム
20内で強制的に攪拌される。ドラム20が回転するこ
とで、熱源30がドラム周壁21をその周方向に均一に
加熱し、それにより、ドラム20のドラム周壁21の内
壁からの伝導熱がドラム20内で攪拌される栗全体を満
遍なく温め、栗の焼きむらの発生を防止することができ
る。また、ドラム20内には、3つの攪拌用羽根40が
回転軸22回りに回転しており、ドラム20内の栗が、
攪拌用羽根40にすくい上げられ、やがて攪拌用羽根4
0から滑り落ちるようになり、栗は、ドラム20内で一
層攪拌される。
【0022】ドラム20内に投入された栗は、ドラム2
0内周面の最下位である底に溜まるようになるが、ドラ
ム周壁21の内壁からの摩擦力などにより、ある程度、
ドラム20が回転する方向へ引き上げられ、栗の自重に
より、再び底へ落下する。すなわち、栗は引き上げ動作
と落下動作とを繰り返し、ドラム周壁21の底位置とあ
る程度引き上げられた位置との間が栗の動作範囲とな
る。その栗の動作範囲に相当するドラム周壁21の外側
に熱源30が配されているので、ドラム周壁21を間に
して大部分の栗と熱源30とが常に対峙するようにな
り、熱源30からの遠赤外線放射熱およびドラム周壁2
1の内壁からの伝導熱で効率よく栗を温めることがで
き、低い消費電力でも十分に栗を焼成することができ
る。
【0023】栗のドラム20内への投入は、ドラム20
のドラム周壁21に開設された出入れ口26を上向きに
した状態でドラム20を保持し、栗入れ蓋27を外し
て、あるいはドラム周壁21に沿ってスライドさせて、
その出入れ口26を開き、栗を出入れ口26に通してド
ラム20内に投入し、投入した後に、栗入れ蓋27で出
入れ口26を閉じ、蓋体12で上部開口を閉じて、投入
が完了する。このとき、砂糖を少々投入することで、栗
の艶づけ、香りだしを行うこともできる。投入が完了し
た後に、ドラム20が回転開始する。栗のドラム20内
からの取り出しは、栗を焼成した後に、出入れ口26を
上向きにした状態でドラム20を回転停止して保持し、
栗入れ蓋27を外して、あるいはスライドさせて、その
出入れ口26を開き、再び、ドラム20を反転停止し、
出入れ口26を下向きにした状態でドラム20を保持す
ることにより行う。下向きにされた出入れ口26を通し
て、焼成された栗がその下方のバケット6へ投下され
る。栗のドラム20内からの取り出しは、次のようにし
ても行うことができる。
【0024】すなわち、出入れ口26を下向きにした状
態でドラム20を保持することなく、ドラム20を数度
回転させ、出入れ口26がある程度下向きになると、出
入れ口26を通して栗がドラム20と反射板13との間
の隙間に排出され、該隙間を通り、かつ、反射板13の
上下方向に貫通する貫通口13aを通って、栗受け容器
16へ強制的に投下される。新たな栗をドラム20内に
投下するには、ドラム20内の全部の栗が栗受け容器1
6へ投下された後に、出入れ口26を上向きにした状態
でドラム20を回転停止して保持すれば、出入れ口26
を通して新たな栗をドラム20内に投入することができ
る。ドラム20内には栗のみが強制的に投入され、小石
が投入されずに、ドラム20の回転によりドラム20内
で栗が強制的に攪拌される構造であり、栗受け容器16
に投下された栗は、小石と混在していないので、従来の
揚げ網などで栗を小石の中からすくい上げるなどのを煩
わしい作業が不要になり、作業性を向上することができ
る。
【0025】前記実施の形態に係る栗焼成機は、ドラム
20が栗焼成機10の本体内に取付られ、外気の影響を
受けないで、効率的に焼き上げることができる。また、
熱源30として遠赤外線放射体を用い、同じく栗焼成機
10内に取り付けたドラム20を回転させることで、ド
ラム20全体が満遍なく加熱され、ドラム20内に投入
された栗にドラム20のドラム周壁21からの絶え間な
い伝導熱を与え、かつ、熱源30が発する強力な遠赤外
線をドラム20の孔から栗一粒一粒に浴びせることで、
従来のように小石からの遠赤外線を利用することなく、
栗の持つ甘さを最大限に引き出し焼成することができ
る。さらに、栗の攪拌ついては、従来の栗焼成機は、水
平二枚羽根が栗と小石をかき混ぜると同時に、栗と小石
の上下運動を引き出し、熱線からの伝導熱を均一に受け
られるよう設計されてはいるが、完全とは言いがたく、
栗の粒の大小等によって、どうしても人為的な補助が必
要となる。一方、本発明の栗焼成機10は密封式の為、
容器内温度がほぼ一定であり、又ドラム20を絶えず回
転させることによって栗を強制的に攪拌し、焼きむらの
発生を防止することができる。
【0026】上記で述べたように、遠赤外線放射熱の熱
源30となる小石や、温度調整のための水飴を使用しな
いで、熱源30自身の持つ強力な遠赤外線放射熱で、栗
を均一に焼くことができるので、栗が撥ねたり、焦げた
りすることもなく、温度調節計18およびタイマー19
を備えているので、絶えず火加減、焼き加減を見るとい
った温度管理を必要とせず、しかも釜の汚れがほとんど
無いため、毎日の面倒な掃除の手間もいらず、栗焼きの
経験が一切ない未経験者であっても、即座に操作可能で
ある。熱源30及び動力源17は一般の家庭にある10
0ボルト(低圧)用の電気を使用、しかも1.5キロワ
ット(熱源及び動力源込み)以内という消費電力なの
で、一つのコンセント(15A用)からの敷設で充分ま
かなえ、熱源30そのものが、抵抗のかかる熱線を使用
しないので、コンセントからのリード線が多少長めで
も、電圧がドッロプすることなく、加熱温度を一定に保
つことができる。
【0027】焼く時間はタイマー19で管理され、焼成
開始から約1時間が経過すると、ブザーが鳴って知らせ
るので、その間に、他の作業をしていても、焼き過ぎな
いで栗が焦げたりすることを防止できる。また、蓋体1
2で上部開口を閉じれば栗焼成機10の本体内部が密閉
されるので、煙や蒸気の外部への漏れが殆ど無く、デパ
ートやスーパー等の店内は勿論のこと、駅の構内、ホー
ル等で、実演することができる。さらに、水飴を使用し
ない素焼きで栗を焼き上げることができ、栗の表面に触
れても、従来のように水飴等の艶出しによるベタベタし
た手や指の汚れをなくすことができる。図6および図7
は、本発明の他の実施の形態を示している。図6は、本
発明の他の実施の形態に係る栗焼成機の正面図である。
図7は図6のVII矢視図である。本他の実施の形態で
は、栗入れ蓋27の支持する手段が、前述した一実施の
形態の構成と異なる。
【0028】ドラム20の出入れ口26の下縁には蓋止
め金具25aが固着され、蓋止め金具25aに栗入れ蓋
27の下縁が差し込まれている。出入れ口26の上縁に
はマグネットMが固設され、マグネットMに、栗入れ蓋
27の上縁部が吸着されている。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる栗焼成機によれば、ドラ
ムが水平な回転軸回りに回転することで、ドラム内に投
入された栗が、ドラム内で強制的に攪拌され、熱源がド
ラム周壁をその周方向に均一に加熱するようにしたの
で、ドラム内で攪拌される栗全体が満遍なく温められ、
焼きむらの発生を防止することができ、また、例えば、
焼成前に加熱時間などを初期設定しておけば、焼成中に
温度調節が不要になり、人為的な補助をなくし、使い勝
手を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す栗焼成機の側面図
である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す栗焼成機の正面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す栗焼成機のドラム
の斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す栗焼成機のドラム
の正面図である。
【図5】図4のV矢視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す栗焼成機のドラ
ムの正面図である。
【図7】図6のVII矢視図である。
【図8】従来例を示す栗焼成機の内部斜視図である。
【符号の説明】
10…栗焼成機 12…蓋体 13…反射板 14…操作パネル 15…キャスタ 16…栗受け容器 17…動力源 18…温度調節計 19…タイマー 20…ドラム 21…ドラム周壁 22…回転軸 23…円盤体 25…蓋止め金具 26…出入れ口 27…栗入れ蓋 28…係止突起 29…取っ手 30…熱源 40…攪拌用羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸波 光雄 埼玉県蕨市塚越4丁目8番3号 シーエム 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラム内に投入された栗を、ドラムの外側
    の熱源により焼成するようにした栗焼成機において、 前記ドラムは、水平状態にしたドラム軸回りに回転可能
    に支持されていることを特徴とする栗焼成機。
  2. 【請求項2】前記ドラムは、回転するドラム内の栗を引
    き上げ、栗の自重により戻す攪拌動作を強制するもので
    あり、 前記熱源は、前記攪拌動作の範囲に対応する位置に配さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の栗焼成機。
  3. 【請求項3】ドラム内に投入された栗を、ドラムの外側
    の熱源により焼成するようにした栗焼成機において、 前記ドラムは、水平状態にしたドラム軸回りに回転可能
    に栗焼成機内に支持されており、 前記ドラムは、回転するドラム内の栗を引き上げ、栗の
    自重により戻す攪拌動作を強制するものであり、 前記熱源は、前記攪拌動作の範囲に対応する位置に配さ
    れており、 前記ドラムのドラム周壁は、栗をドラム内に投入し、か
    つドラム内から下方へ投下するための出入れ口を有して
    いることを特徴とする栗焼成機。
  4. 【請求項4】ドラム内に投入された栗を、ドラムの外側
    の熱源により焼成するようにした栗焼成機において、 前記ドラムは、水平状態にしたドラム軸回りに回転可能
    に栗焼成機内に支持されており、 前記ドラムのドラム周壁は、栗をドラム内に投入し、か
    つドラム内から下方へ投下するための出入れ口を有し、
    前記ドラムは、前記ドラム周壁に沿った方向にスライド
    して、前記出入れ口を開閉する栗入れ蓋を有し、 前記ドラムの下方には、前記投下される栗を収容するた
    めの栗受け容器が押し込まれた収容位置と引き出された
    引出位置とに移動可能に配されており、 前記熱源は、遠赤外線放射体であって、前記ドラムが回
    転するドラム内の栗を引き上げ、栗の自重により戻す攪
    拌動作の範囲に対応する位置に配されており、 前記ドラム内には攪拌用羽根が設けられており、 前記攪拌用羽根は、前記ドラム軸回りに回転して栗を攪
    拌することを特徴とする栗焼成機。
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JP2010119342A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Hakko Electric Mach Works Co Ltd 焙煎装置
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