JP2010119342A - 焙煎装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円筒状の円周面に多数の孔を備え、水平状態に配置されるドラム1と、該ドラムの中心軸に設けられる電気ヒーター2と、前記ドラムの円周面全周、あるいは、下方部を除く円周面を覆って設ける反射板、及び、断熱カバー3を備えて構成し、ドラム回転手段5により、該ドラムを回転させながら加熱して被焙煎物9を焙煎する装置において、前記ドラム1の前面部、及び/または、下方部に開閉可能、あるいは、分離接続可能な扉部4を備えて構成し、下方部に扉部7を備えない場合には、前記ドラムの下方部に、該ドラムを分割、あるいは、該ドラムと分離する、前記ドラム前面の扉部(開放部)4より引き出し可能な被焙煎物の取り出し部8を設けて構成する。
【選択図】 図1
Description
また、別の取り出し手段としては、回転ドラムの一方端側の一部に搬出扉を設け、焙煎後に該搬出扉を開口し、ドラムを回転させながら該ドラム全体を傾斜させて、該搬出扉から被焙煎物を取り出すとした特許文献3の手段などがある。
また、従来のいずれの装置もドラム搬出扉などの小さな扉を除き、ドラム内への開放部がないことから、該ドラム内部の掃除等メンテナンスが面倒となるといった問題がある。
また、ドラム前面や下方部を大きく開放可能とすると、ドラム内の掃除などのメンテナンスを容易とすることができる。
図1は、本実施の形態の構成を示す側面の模式図で、図2は、正面の模式図を示している。尚、本図は、発明に必要な構成のみを模式的に示すものであって、ヒーターの配線等の本発明の主要な構成に直接関係しない部位は省略している。
本例の焙煎装置は、被焙煎物(本例においては、コーヒー豆9)を内部に収容し、回転することにより該コーヒー豆9を焙煎するための円筒状のドラム1と、該ドラム1の中心軸に配置する長尺な棒状のカートリッジヒーター2と、前記ドラム1の下方部を除く外周面を被覆して、前記カートリッジヒーター2の熱をドラム1内に反射する反射作用、及び、発生した熱を外部に放出させないための断熱作用を備えた放射板付き断熱カバー3と、ドラム1の一方側全面を開放可能な開閉扉4と、ドラム1を回転するための回転駆動手段5と、焙煎時に生じるチャフや焙煎後のコーヒー豆を回収するための受け皿6と、により基本構成される。
ドラム1は、焙煎時に生じるチャフをドラム外部に排出するための排出孔、また、後記するヒーターの熱を反射板により反射させるための通孔として機能させるため、周面を金網で形成するか、あるいは、パンチング加工により多数の孔を設けて、全体を円筒状に形成してなり、両端の一方側(後面)は、後記する回転駆動手段5に接続され、中心軸を中心に回転可能に構成し、他方側(前面)は、開閉扉4が設けられ開閉可能に構成される。
また、ドラム1の周面の下方部(図2の塗りつぶし部)は、図3に示すように、焙煎物の取り出し口として、外方に開閉可能な取り出し扉7として形成され、取り出し時には蝶番などにより開放され、焙煎時(作動時)は適当なロック手段71により閉じた状態が維持される。
これにより、ドラム1から焙煎済みのコーヒー豆を取り出すさいに、従来のように特別な駆動機構等を設けたり、取り出しに時間を要したりすることのない、ドラムの下部を開放することにより、瞬時に簡単に取り出すことができる装置とすることができる。
尚、取り出し扉7としては、本例の手段に限らず、焙煎済みのコーヒー豆9をドラム下部から一度に取り出せるものであれば、例えば、ドラム円周方向にスライドするようなものであっても、また、ドラムが2つに分離、接続できるものであっても良い。
また、該ドラム1をパンチング加工などある程度の広い面を残して形成するときは、該内表面に遠赤外線コーティングを施すことが好ましい。これにより、より多くの遠赤外線を放射することが可能になり、また、コーヒー豆の表面側(カートリッジヒーターに対向している面)だけではなく、ドラムに接している側からの加熱も一層期待できることから焙煎をより効果的にすることができる。また、遠赤外線コーティングをガラス質等の硬く耐摩耗性のものとすることにより、ドラムの磨耗を抑えることができる。
また、カートリッジヒーター2には、遠赤外線コーティング21を施し、ドラム1の中心軸に沿って配置して構成する。これにより、熱源を電気加熱としたことによる焙煎温度など制御の容易性、加熱の安全性に加え、遠赤外線照射による加熱効果、更には、ヒーターをドラム中心軸に配置したことによる、落下したチャフの焼けによるコーヒー豆への匂いの付着防止(落下する下方に発熱体がないため、焼けることがない)、コーヒー豆表面側が加熱されるため、発生する水分がそのまま蒸発され良好な乾燥状態とすることができるなどの効果が期待できる。
尚、電気加熱装置に一般的に付随する機能として、温度制御や時間制御のための温度制御装置や付随する温度センサー、タイマーなどの装置は、特に図示しないが一般的な手段により当然用いられる。
これにより、前記カートリッジヒーター2より発生した熱や、照射された遠赤外線が、ドラム1の孔を通過して反射板で反射され再びコーヒー豆に照射されるため、また、断熱材により外部に放出される熱を抑えることができることで、一層熱効率の良い焙煎が可能となる。
尚、ドラム1下方部に取り出し扉7を設けない場合(例えば、図4に記載の被焙煎物の取出し手段を採用した場合)には、該反射板付き断熱カバー3は、当然、ドラム全周面に被覆される。
尚、開閉扉は、ドラムから分離、接続できるものであっても良い。また、特に図示しないが開閉のための取手等は必要に応じて適宜取り付けられる。また、装置が小さくコーヒー豆が十分加熱可能なものである場合は、開閉扉を設けず、前面開口部をドラム外径より絞った形状として形成したものであっても良い。
受け皿6は、ドラムの下方に可動可能に置かれるボックス状の容器で、焙煎時に生じ、ドラムの孔を通して落下するチャフを収容ため、また、焙煎後のコーヒー豆を取り出し扉7から受けるために設けられる。
本例では、焙煎後のコーヒー豆の取り出し手段として、ドラムを2分割して、下方側を取り出し容器8として、該取り出し容器8をドラム上方側から分割して、前面の開閉扉から引き出して取り出す形態で、前面の開閉扉を開放した状態で、前面側に引っ張ることにより焙煎済みのコーヒー豆をドラムから一度に取り出すことができる。
尚、本例においては、コーヒー豆の取り出し容器8をドラム1の下方部を分割して引き出す形態としているが、ドラム1と別に分離可能なボックスタイプの取り出し容器をドラム1内部に取り付けておいて、該取り出し容器を引き出して取り出す形態であっても良い。
2. カートリッジヒーター
21. 遠赤外線コーティング
3. 反射板付き断熱カバー
4. 開閉扉
5. ドラム回転機構
51. スプロケット
52. モーター
53. チェーン
6. 受け皿
7. 取り出し扉
8. 取り出し容器
9. コーヒー豆
Claims (4)
- 円筒状の円周面に多数の孔を備え、水平状態に配置されたドラムと、該ドラムの中心軸に設けられる電気ヒーターと、前記ドラムの円周面全周、あるいは、下方部を除く円周面を覆って設ける反射板、及び、断熱カバーを備えて構成し、ドラム回転手段により、該ドラムを回転させながら加熱して被焙煎物を焙煎する装置において、前記ドラムの前面部、及び/または、下方部に開閉可能、あるいは、分離接続可能な扉部を備えることを特徴とした焙煎装置。
- 前記ドラムの下方部に、該ドラムを分割、あるいは、該ドラムと分離する、前記ドラム前面の扉部(開放部)より引き出し可能な被焙煎物の取り出し部を備える請求項1の焙煎装置。
- 前記電気ヒーターは、遠赤外線コーティングを施したカートリッジヒーターにより形成する請求項1乃至2のいずれかの焙煎装置。
- 前記ドラムは、遠赤外線コーティングを施した請求項1乃至3のいずれかの焙煎装置。
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