JPH11186733A - 高周波複合回路ブロック - Google Patents

高周波複合回路ブロック

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JPH11186733A
JPH11186733A JP35693197A JP35693197A JPH11186733A JP H11186733 A JPH11186733 A JP H11186733A JP 35693197 A JP35693197 A JP 35693197A JP 35693197 A JP35693197 A JP 35693197A JP H11186733 A JPH11186733 A JP H11186733A
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JP
Japan
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shield wall
insulating
insulating layer
circuit block
shield
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JP35693197A
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English (en)
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Yuzuru Matsumoto
譲 松本
Akira Imoto
晃 井本
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
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    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item

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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の回路機能間の干渉を防止できるととも
に、強度を向上できる高周波複合回路ブロックを提供す
る。 【解決手段】絶縁層10a〜10hを複数積層してなる
絶縁基体1と、この絶縁基体1内に形成された複数の回
路機能X、Yとを具備してなる高周波複合回路ブロック
であって、回路機能X、Y間の干渉を防止する為のシー
ルド壁17を絶縁層10a〜10hの積層方向に形成
し、シールド壁17により絶縁基体1を複数に区分する
とともに、シールド壁17の絶縁基体1側面方向の先端
が絶縁基体1の側面よりも内部に形成されているもので
あり、シールド壁17の絶縁基体1側面方向の先端と絶
縁基体1の側面との間隔dを0.1〜1.0mmとした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の回路機能を
有する高周波回路基板等に用いる高周波複合回路ブロッ
クに関わり、例えば、フィルタ、コンデンサ、コイル等
の回路機能が内部に複数形成された高周波複合回路ブロ
ックに関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、電子機器は小型軽量化、携帯化が進
んでおり、それに用いられる回路ブロックもその動向に
呼応する形で、小型軽量薄型化、表面実装化、複合化が
押し進められている。
【0003】特に携帯通信等の高周波を利用した通信機
器においては、セラミックスの優れた誘電特性等と多層
化技術から回路ブロックが従来より多用されており、近
年では、回路ブロックを単一機能のものから複合化する
ことが求められてきている。例えば、電圧制御発振器
(VCO)はセラミック基板内部にストリップラインを
設けて形成しているが、さらにセラミック基板の集積度
をあげる目的で、同一基板内にミキサ部を取り込んで1
ブロック化しようとする動向がある。
【0004】即ち、高周波複合回路基板内に、電圧制御
発振器とミキサ部の2つの回路機能を形成しようとする
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしなから、電圧制
御発振器のような高周波領域において用いられる発信回
路は、他の回路機能であるミキサ部、あるいはその他の
ノイズの影響を受け易いという問題があった。即ち、電
圧制御発振器とミキサ部が同一基板内に形成される場合
には、電圧制御発振器がミキサ部の影響を受け、発振器
としての性能が劣化するという問題があった。
【0006】このような問題を解決するために、電圧制
御発振器からミキサ部を離して形成することが考えられ
るが、この方法では、近年における小型化の要求に対し
て逆行するという問題があった。
【0007】そこで、本出願人は、同一基板内に内蔵し
た電圧制御発振器とミキサ部との間に、シールド壁を基
板の厚み方向に形成した高周波複合回路ブロックについ
て出願した(特願平7−283829号)。
【0008】この高周波複合回路ブロックでは、電圧制
御発振器とミキサ部との干渉を有効に防止することがで
きる。しかしながら、シールド壁を基板の厚み方向に形
成したため、そのシールド壁の存在によりシールド壁両
側のセラミック同士の接合力が弱くなり、高周波複合回
路ブロックの強度が低下するという問題があった。
【0009】即ち、シールド壁の絶縁基板側面方向の先
端が基板の外表面に露出すると、そのシールド壁両側の
セラミック同士の密着性が悪化し、多数個取り基板の場
合は焼成後の基板分割時にシールド壁の露出部で密着不
良による基板割れや口開きのような現象が起こることが
あり、特にシールド効果をあげる為にシールド壁の厚み
を厚くしようとするとこの傾向が顕著に見られるという
問題があった。
【0010】本発明は、複数の回路機能を1ブロック内
に内蔵するにあたって問題となる回路干渉を防止できる
とともに、強度を向上できる高周波複合回路ブロックを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波複合回路
ブロックは、絶縁層を複数積層してなる絶縁基体と、こ
の絶縁基体内に形成された複数の回路機能とを具備して
なる高周波複合回路ブロックであって、前記回路機能間
の干渉を防止する為のシールド壁を前記絶縁層の積層方
向に形成し、該シールド壁により前記絶縁基体を複数に
区分するとともに、前記シールド壁の前記絶縁基体側面
方向の先端が前記絶縁基体の側面よりも内部に形成され
ているものである。ここで、シールド壁の絶縁基体側面
方向の先端と絶縁基体の側面との間隔dが0.1〜1.
0mmであることが望ましい。
【0012】
【作用】本発明によれば、複数の回路機能を同一基体内
に一体化形成するにあたって、回路機能間にシールド壁
を形成することにより、小型化を阻害せずに回路機能間
の干渉を防止することができる。また、シールド壁の形
成により外部からのノイズやブロック表面に搭載された
電子部品からのノイズも阻止することが可能になる。
【0013】そして、本発明の高周波複合回路ブロック
では、シールド壁の絶縁基体側面方向の先端が絶縁基体
の側面よりも内部に形成されているので、シールド壁両
側のセラミック同士がシールド壁の先端と絶縁基体の側
面との間で接合されており、シールド壁両側のセラミッ
ク同士の接合力を向上して、密着性不良による基板割れ
や口開きを防止でき、強度を向上することができる。
【0014】また、シールド壁の先端と絶縁基体の側面
との間隔dを0.1〜1.0mmとすることにより、シ
ールド壁による十分なシールド効果を維持した状態で、
シールド壁両側のセラミック同士の接合強度を向上でき
る。
【0015】従来のセラミック多層回路基板の製造方法
は、セラミックスやガラスセラミックスの粉末を含有す
るグリーンシートを作製し、次に、グリーンーシートに
ビアホール導体となる位置にNCパンチや金型などでビ
アホール用貫通孔を形成し、次に内部配線のパターン及
びビアホール導体に応じてグリーンシート上に導電性ペ
ーストを印刷・充填し、次に、これらのシートを複数積
層して、この積層体を一括同時焼成する、いわゆるグリ
ーンシート積層方式である。
【0016】しかしながら、このグリーンシート積層方
式による製造方法にて積層方向にシールドを形成しよう
とすると、絶縁層となるグリーンシートを作製したのち
に、NCパンチや金型などでシールド用貫通溝を形成し
なくてはならず、グリーンシートの取扱いが次工程以降
非常に困難であった。さらに、理想的にはシールドは面
方向に閉ループ状態にしたいが、それに対応するために
NCパンチや金型などでシールド用貫通溝を形成するこ
とは不可能であった。
【0017】そこで、本発明の高周波複合回路ブロック
は、光硬化可能なモノマーを含有するスリップ材で絶縁
層成形体を作製し、露光・現像処理を施す工程を繰り返
して作製した成形体を焼成することにより、シールド壁
を絶縁層の積層方向に容易に形成でき、しかもシールド
壁の先端と絶縁基体の側面との間に所定の間隔を容易に
形成することができ、回路機能間の干渉や外部からのノ
イズを遮断できるとともに、シールド壁両側のセラミッ
ク同士の接合が強化され、従来のようなセラミック同士
の密着不良による基板割れや口開きのような現象を防止
し、強度を向上できるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の高周波複合回路ブロック
を図面を用いて詳細に説明する。図1および図2は本発
明の高周波複合回路ブロックを示すもので、これらの図
では、回路機能である電圧制御発振器Xと回路機能であ
るミキサ部Yの2つの回路機能を有するブロックが複合
化されている。図において、符号1は絶縁基体を示して
いる。この絶縁基体1は誘電体としての機能を有するも
のである。
【0019】この絶縁基体1には、入出力端子、電源端
子、グランド端子等の端面電極2が形成されている。こ
の端面電極2はリード端子として形成しても良い。この
絶縁基体1の表面には表面電極3が形成されており、こ
の表面電極3には厚膜抵抗体4、抵抗器、コンデンサ等
のチップ部品6が接続されている。さらに、絶縁基体1
にはキャビティ部が形成され、このキャビティ部には半
導体ベアチップ7が配置され、半導体ベアチップ7はワ
イヤを介して表面電極3に接続されている。
【0020】絶縁基体1は、図2に示すように、絶縁層
10a〜10hを複数積層して構成され、また、内部配
線11やビアホール導体13、チップ部品6、半導体ベ
アチップ7等により2つの回路機能が形成されている。
本発明の複数の回路機能とは、一つの回路機能が他方の
回路機能に影響を及ぼす虞があるものであれば、どのよ
うなものであっても良く、回路機能としては、例えば、
フィルター素子、発振子、コイル、コンデンサ等それぞ
れが単独の場合もあるが、これらの複数の組み合わせか
らなる場合もある。図2においては、電圧制御発振器X
とミキサ部Yを図示した。
【0021】絶縁層10a〜10hはガラスセラミック
スまたはセラミックスからなるものである。絶縁層10
a〜10hの厚みは40〜150μmとされている。こ
のような複数の絶縁層10a〜10h間に形成されてい
る内部配線11は、金系、銀系、銅系の金属材料からな
るものである。
【0022】また、絶縁層10a〜10h間の内部配線
11は、絶縁層10a〜10hの厚み方向に形成された
ビアホール導体13によって接続されているものもあれ
ば、容量結合等で分布定数的に接続されるものもある。
このビアホール導体13も内部配線11と同様に金系、
銀系、銅系の金属材料からなるものである。
【0023】そして、絶縁基体1には、電圧制御発振器
Xとミキサ部Yの二つの回路機能の間に、回路機能間の
干渉を防止するシールド壁17が絶縁層10a〜10h
の積層方向に形成さ、絶縁基体1を複数に区分してい
る。このシールド壁17は、ビアホール導体13と同様
に金系、銀系、銅系の金属材料からなるものである。
【0024】このシールド壁は17は、図2に示すよう
に電圧制御発振器Xとミキサ部Yとの間を遮断するよう
に形成され、絶縁基体1を2つに区分している。電圧制
御発振器Xのシールドを、図3に示すように、シールド
壁17と端面電極2aにより行っている。即ち、シール
ド壁17により電圧制御発振器Yとのシールドを、端面
電極2aにより外部とのシールドを行っている。
【0025】このシールド壁17は長方形状とされ、図
4に示すように、その絶縁基体側面方向の先端は、絶縁
基体1の側面よりも内部に形成され、絶縁基体1の側面
には露出していない。つまり、シールド壁17の先端
と、絶縁基体1の側面とが間隔dを置いて形成され、そ
の間隔dは0.1〜1mmとされている。このように設
定したのは、間隔dが0.1mmよりも小さいと十分な
接合強度が得られず、しかも製造上困難となり、1mm
よりも大きいと十分なシールド効果が得られないからで
ある。
【0026】尚、図5〜7に示すように、絶縁層の積層
方向に形成されたシールド壁18、絶縁層間に形成され
た内部導体19により、絶縁基体1を上下左右に複数に
区分しても良い。この例では、シールド壁18の絶縁基
体側面方向の先端と、絶縁基体1の側面との間に間隔d
が形成されているため、シールド壁18両側のセラミッ
ク同士の接合強度が向上する。
【0027】そして、この例では、シールド壁18の上
下端と、絶縁基体1の上下面との間にも間隔dが形成さ
れているため、さらにシールド壁18両側のセラミック
同士の接合強度が向上する。さらに、絶縁層間に形成さ
れた内部導体19の絶縁基体側面方向の先端と、絶縁基
体1の側面との間にも間隔dが形成されているため、さ
らに接合強度を向上できる。また間隔dを0.1〜1m
mとすることにより、十分なシールド効果を維持した状
態で、接合強度を向上できる。尚、図5は本発明の高周
波複合回路ブロックの他の例を示すもので、シールド
壁、内部導体のみを記載した斜視図であり、図6は図5
の平面図、図7は図5の側面図である。
【0028】次に、図2に示した本発明の高周波複合回
路ブロックの製造方法について説明する。先ず、絶縁層
10a〜10hとなるスリップ材を作成する。
【0029】スリップ材は、例えば、セラミック原料粉
末と、光硬化可能なモノマー、例えばポリオキシエチル
化トリメチロールプロパントリアクリレートと、有機バ
インダ、例えばアルキルメタクリレートと、可塑剤と
を、有機溶剤、例えばエチルカルビトールアセテートに
混合し、ボールミルで混練して作製される。
【0030】セラミック原料粉末としては、例えば、金
属元素として少なくともMg、Ti、Caを含有する複
合酸化物であって、その金属元素酸化物による組成式を
(1−x)MgTiO3 −xCaTiO3 (但し、式中
xは重量比を表し、0.01≦x≦0.15)で表され
る主成分100重量部に対して、硼素含有化合物をB2
3 換算で3〜30重量部、アルカリ金属含有化合物を
アルカリ金属炭酸塩換算で1〜25重量部添加含有して
なるものが用いられる。
【0031】尚、上述の実施例では溶剤系スリップ材を
作製しているが、上述のように親水性の官能基を付加し
た光硬化可能なモノマー、例えば多官能基メタクリレー
トモノマー、有機バインダ、例えばカルボキシル変性ア
ルキルメタクリレートを用いて、イオン交換水で混練し
た水系スリップ材であっても良い。
【0032】セラミック原料粉末としては、例えば、ガ
ラス材料であるSiO2 、Al2 3 、ZnO、Mg
O、B2 3 を主成分とする結晶化ガラス粉末70重量
%とセラミック材料であるアルミナ粉末30重量%とか
らなるものも用いられる。セラミック原料粉末は、特に
限定されるものではない。
【0033】また、ビアホール導体13、内部配線11
およびシールド壁17となる導電性ペーストを作成す
る。導電性ペーストは、低融点で且つ低抵抗の金属材料
である例えば銀粉末と、硼珪酸系低融点ガラス、例えば
2 3 −SiO2 −BaOガラス、CaO−B2 3
−SiO2 ガラス、CaO−Al2 3 −B2 3 −S
iO2 ガラスと、有機バインダ、例えばエチルセルロー
スとを、有機溶剤、例えば2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタジオ−ルモノイソブチレ−トに混合し、
3本ローラーにより均質混練して作製される。
【0034】次に、図8(a)に示すように、まず、絶
縁層用スリップ材を、支持基板33上に、上述のスリッ
プをドクターブレード法によって塗布し、乾燥して、絶
縁層10hとなる絶縁層成形体35hを形成する。支持
基板33としてマイラーフイルムを用い、この支持基板
33は焼成工程前に取り外される。塗布後の乾燥条件は
60〜80℃で20分乾燥であり、薄層化・乾燥された
絶縁層成形体35hの厚みは、例えば40μmである。
【0035】この絶縁層成形体35hにはビアホール導
体が形成されないため、直ちに、図2中の内部配線11
aとなる内部配線パターンの印刷・乾燥を行う。具体的
には、図8(b)に示すように上述の導電性ペーストを
所定配線パターンの形成可能なスクリーン(図示せず)
を介して、印刷・乾燥することにより、内部配線パター
ン36aが形成される。
【0036】次に、下から2層目となる絶縁層10gを
形成する。具体的には、図8(c)に示すように、絶縁
層10gとなる絶縁層成形体35gを、絶縁層成形体3
5h上の内部配線パターン36aを全て被覆するよう
に、絶縁層成形体35hと同様に塗布・乾燥により形成
する。
【0037】この後、絶縁層成形体35gにシールド用
貫通溝及びビアホール用貫通孔の形成を行う。シールド
用貫通溝及びビアホール用貫通孔は、露光処理、現像処
理、洗浄・乾燥処理により形成される。尚、シールド壁
及びビアホール導体の形成の不要な絶縁層については、
この貫通溝、孔の形成、そして次に続く導電性ペースト
の充填工程は省略される。
【0038】露光処理は、具体的には、図8(d)に示
すように、絶縁層成形体35g上にシールド用貫通溝及
びビアホール用貫通孔が形成される領域が遮光されるよ
うなフォトターゲット37を載置して、例えば、超高圧
水銀灯(10mW/cm2 )を光源として用いて露光を
行なう。
【0039】露光処理は、例えば、フォトターゲット3
7を絶縁基板上に近接または載置して、貫通溝、孔以外
の領域に、低圧、高圧、超高圧の水銀灯系の露光光を照
射する。これにより、貫通溝、孔以外の領域では、光硬
化可能なモノマーが光重合反応を起こす。従って、貫通
溝、孔部分のみが現像処理によって除去可能な溶化部と
なる。フォトターゲット37を絶縁層成形体に接触させ
るため露光精度が向上する。また、最適露光時間は絶縁
層成形体の厚み、シールド用貫通溝の幅、ビアホール用
貫通孔の直径などで決まる。露光装置は所謂写真製版技
術に用いられる一般的なものでよい。
【0040】これにより、シールド用貫通溝及びビアホ
ール用貫通孔が形成される領域の絶縁層成形体35gに
おいては、光硬化可能なモノマの光重合反応がおこら
ず、貫通溝、孔が形成される領域以外の絶縁層成形体3
5gにおいては、光重合反応が起こる。ここで光重合反
応が起こった部位を不溶化部といい、光重合反応が起こ
らない部位を溶化部という。尚、40μm程度の絶縁層
成形体35gは、超高圧水銀灯(10mW/cm2 )を
5〜10秒程度照射すれば露光を行うことができる。
【0041】現像処理は、フォトターゲット37を除去
した後、絶縁層成形体35gの溶化部をスプレー現像法
やパドル現像法によって、現像液で除去するもので、具
体的には1,1,1−トリクロロエタンを用いてスプレ
ー法で現像を行う。その後、必要に応じて洗浄及び乾燥
を行ない、図8(e)に示すように、シールド用貫通溝
38およびビアホール用貫通孔39を形成する。この
際、シールド用貫通溝38の先端が絶縁層成形体35g
の側面に露出しないように、つまり、シールド用貫通溝
38の先端と絶縁層成形体35gの側面との間に所定の
間隔を置くように形成する必要がある。
【0042】次に、シールド壁及びビアホール導体とな
る導体部材を、絶縁層成形体に形成されたシールド用貫
通溝38およびビアホール用貫通孔39に導電性ペース
トを充填し、乾燥することにより形成する。充填方法
は、例えばスクリーン印刷方法で行なう。具体的には、
上述の工程で形成したシールド用貫通溝38およびビア
ホール用貫通孔39内に上述の導電性ペーストを充填
し、乾燥する。シールド用貫通溝38およびビアホール
用貫通孔39に相当する部位のみに印刷可能なスクリー
ンを用いて、印刷によってビアホール導体13及びシー
ルド壁17となる導体部材を形成し、その後、例えば5
0℃において10分乾燥する。
【0043】次に、絶縁層成形体35gの表面に内部配
線11となるパターンを導電性ペーストを用いて印刷・
乾燥して形成する。印刷方法は、例えばスクリーン印刷
方法で行なう。具体的には、図8(f)に示すように、
絶縁層10gと絶縁層10fとの間に配置される内部配
線11を、絶縁層成形体35h上に形成した内部配線パ
ターン36aと同様のスクリーン印刷法にて形成し、乾
燥し、内部配線パターン36を形成する。
【0044】そして、図9に示すように、絶縁層用スリ
ップ材の塗布・乾燥工程を繰り返し、下から3層目の絶
縁層成形体を形成する。即ち、絶縁層10fとなる絶縁
層成形体35fを塗布・印刷して形成し、さらに露光・
現像処理によりシールド用貫通溝38を形成し、シール
ド壁17となる導電性ペーストを印刷充填し、内部配線
11となる内部配線パターン36の形成を繰り返す。こ
のような工程を繰り返して最上層の絶縁層成形体35a
を形成し、露光・現像処理により貫通溝、孔を形成し、
導電性ペーストを印刷充填して、図9に示すような8層
の絶縁層を有する積層成形体41を形成する。尚、キャ
ビティ用の貫通孔には、樹脂ペーストが充填され、この
樹脂は脱バインダ工程で飛散し、キャビティが形成され
る。
【0045】この後、表面電極3となる導体膜を最上層
の絶縁層成形体35aの表面に印刷・乾燥により形成す
る。これは、各絶縁層成形体35a〜35h、内部配線
11となる配線パターン36、36a、ビアホール導体
13およびシールド壁17となる導体部材の一括焼成時
に、表面電極3となる導体膜をも一括的に焼成しようと
するものである。
【0046】次に、必要に応じて、積層成形体41の形
状をプレスで整えたり、分割溝を形成したり、また、支
持基板33を取り外す。
【0047】次に、焼成を行う。焼成は、脱バインダー
工程と、本焼成工程からなる。脱バインダー工程は、概
ね600℃以下の温度領域であり、絶縁層成形体35a
〜35h及び内部配線パターン36、36a、導体部材
に含まれている有機バインダ、光硬化可能なモノマを消
失する過程であり、本焼成工程は、ピーク温度850〜
1050℃、例えば、ピーク温度900℃で30分焼成
する。
【0048】これにより、図2に示したように、8層の
絶縁層10a〜10hからなる絶縁基体1内に、シール
ド壁17、内部配線11、11a、ビアホール導体13
が形成され、さらに表面電極3が形成された高周波複合
回路ブロックが得られる。
【0049】その後、表面処理として、さらに、厚膜抵
抗体4や厚膜保護膜の印刷・焼きつけ、メッキ処理、さ
らに半導体ベアチップ7やチップ部品6の接合を行う。
【0050】尚、図1においては、絶縁基体1の上面側
のみに表面電極3、厚膜抵抗体4、チップ部品6が形成
されているが、絶縁基体1の下面側にも形成してもよ
い。この時に、高周波複合回路ブロックの製造方法とし
ては、絶縁体成形体35hを塗布・乾燥後、下面側に延
びるビアホール導体を形成するために、露光・現像処理
を行う必要がある。
【0051】また、表面電極3は、絶縁層10a〜10
hの焼成された積層体の表面に、印刷・乾燥し、所定雰
囲気で焼きつけを行っても構わない。例えば、内部配線
11、11aにAg系導体を用い、表面電極3としてC
u系導体を用いる場合、絶縁層成形体35a〜35hか
らなる積層成形体を、酸化性雰囲気又は中性雰囲気で焼
成し、焼成された積層体の表面に、Cu系導体の印刷・
乾燥を行い、中性雰囲気又は還元性雰囲気において78
0℃(AgとCuの共晶点)以下の温度で焼成する。
【0052】また、支持基板33としてセラミック基板
を用いた場合には、焼成前に取り外すことなく、多層セ
ラミック回路基板の下部層としてそのまま残存させても
構わない。この場合、支持基板33であるセラミック基
板にビアホール導体や内部配線パターンを予め形成して
も良い。
【0053】このような製造方法によれば、ビアホール
導体13となる貫通孔が、フォトターゲット37を用い
て、露光・現像処理によって作成されるために、フォト
ターゲット37のパターンによっては、複数種類の径の
貫通穴を任意に形成することができる。これは、例え
ば、多層セラミック回路基板中にアース導体の内部配線
を用いる場合、導電率を考慮して、孔径を任意に設定で
きるため極めて有益である。
【0054】また、従来の製造方法、即ち、金型やNC
パンチの打ち抜きや、スリップ材の印刷パターンによる
接続では得ることができない径、例えば80μmで、さ
らに相対位置精度の高い貫通穴の形成が可能であるた
め、高密度の内部配線パターンを有する多層セラミック
回路基板を容易に製造できる。
【0055】また、絶縁層となるスリップ材の塗布によ
り絶縁層成形体が形成されるため、絶縁層成形体の表面
が、内部配線の配線パターンの積層状態にかかわらず、
常に平面状態を維持でき、絶縁層成形体上に配線パター
ンを形成するにあたって、非常に精度が高くなる。
【0056】上述の実施例では、内部配線11として、
Au系、Ag系、Cu系の低融点金属材料を用いた低温
焼成複合回路ブロックで説明したが、内部配線11とし
て、タングステン、モリブデンなどの高融点金属材料を
用いた、1300℃前後で焼成される複合回路ブロック
であっても構わない。この場合、スリップ材のガラス材
料の組成を所定成分とし、さらにセラミック材料との混
合比率を所定に設定する必要がある。
【0057】
【実施例】本発明の高周波複合回路ブロックのシールド
効果を電磁場解析を用いて確認した。先ず、図10に示
すように、厚み1mm縦10mm横10mmの絶縁基体
1の上下面にグランド層50を形成し、基体1内に幅a
が0.1mmのストリップライン51を2本設け、それ
らの間に厚みbが0.2mmのシールド壁53を設け、
ストリップライン51とシールド壁53との間の距離c
を0.2mmに設定した。この基体1の比誘電率を1
9、Qfを16000とした。
【0058】そして、基体1側面とシールド壁の先端ま
での距離dを、0.1、0.5、1.0、2.0mmに
設定した場合、及びシールド壁を形成しない場合におい
て、高周波信号の周波数が各々2GHz及び3GHzの
時のストリップライン51間のアイソレーションを求
め、表1に示した。
【0059】
【表1】
【0060】この表1より、距離dが0.1〜1.0m
mの場合には、3GHzまでの周波数でシールド効果と
して充分である30dB以上を示しており、距離dがこ
の範囲内では基板の層間密着性が充分保たれた状態で優
れたシールド効果を有することがわかる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シール
ド壁の絶縁基体側面方向の先端が絶縁基体の側面よりも
内部に形成されているので、複数の回路機能間の干渉を
防止できるとともに、シールド壁両側のセラミック同士
がシールド壁の先端と絶縁基体の側面との間で接合され
ており、シールド壁両側のセラミック同士の接合力を向
上して、密着性不良による基板割れや口開きを防止で
き、強度を向上することができる。特にブロックの平面
方向及び厚み方向に閉ループ状のシールドが形成できる
ことは、干渉回避に最適である。
【0062】また、シールド壁の先端と絶縁基体の側面
との間隔dを0.1〜1.0mmとすることにより、シ
ールド壁による十分なシールド効果を維持した状態で、
シールド壁両側のセラミック同士の接合強度を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波複合回路ブロックの斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図2におけるシールド構造を示す説明図であ
る。
【図4】図2のシールド壁を説明するための平面図であ
る。
【図5】本発明の他の高周波複合回路ブロックのシール
ド壁および内部導体を示す斜視図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図5の側面図である。
【図8】本発明の高周波複合回路ブロックの製造方法を
説明する工程図である。
【図9】本発明の高周波複合回路ブロックの積層成形体
を示す断面図である。
【図10】解析のために用いた高周波複合回路ブロック
を示すもので、(a)は斜視図、(b)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・絶縁基体 2・・・端面電極 3・・・表面電極 4・・・厚膜抵抗体 6・・・チップ部品 7・・・半導体ベアチップ 10a〜10h・・・絶縁層 11、11a・・・内部配線 13・・・ビアホール導体 17、18、53・・・シールド壁 19・・・内部導体 35a〜35h・・・絶縁層成形体 36、36a・・・内部配線パターン 37・・・フォトターゲット 41・・・積層成形体 X・・・電圧制御発振器 Y・・・ミキサ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層を複数積層してなる絶縁基体と、こ
    の絶縁基体内に形成された複数の回路機能とを具備して
    なる高周波複合回路ブロックであって、前記回路機能間
    の干渉を防止するためのシールド壁を前記絶縁層の積層
    方向に形成し、該シールド壁により前記絶縁基体を複数
    に区分するとともに、前記シールド壁の前記絶縁基体側
    面方向の先端が前記絶縁基体の側面よりも内部に形成さ
    れていることを特徴とする高周波複合回路ブロック。
  2. 【請求項2】シールド壁の絶縁基体側面方向の先端と絶
    縁基体の側面との間隔dが0.1〜1.0mmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高周波複合回路ブロッ
    ク。
JP35693197A 1997-12-25 1997-12-25 高周波複合回路ブロック Pending JPH11186733A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004236330A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Samsung Electronics Co Ltd Dcオフセットを減らすための単一チップ化されたダイレクトコンバージョン送受信機およびその製造方法
JP2011174762A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線センサモジュール

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