JPH11186605A - 窒化ガリウム系化合物半導体の電極形成方法及び素子の製造方法 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体の電極形成方法及び素子の製造方法

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JPH11186605A
JPH11186605A JP9365123A JP36512397A JPH11186605A JP H11186605 A JPH11186605 A JP H11186605A JP 9365123 A JP9365123 A JP 9365123A JP 36512397 A JP36512397 A JP 36512397A JP H11186605 A JPH11186605 A JP H11186605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】p型窒化ガリウム系化合物半導体に対する電極
の接合強度及び表面平滑性の改善 【解決手段】GaN のn+ 層13、n型GaN のクラッド層
14、発光層15、Mgの添加されたAlGaN のクラッド層
16、Mgの添加されたGaN のコンタクト層17、Ptの透
光性電極18A、電極18Bを有する発光素子の製法で
ある。n+ 層13の上側にある層の一部をエッチングし
て、n+ 層13の表面を露出させ、コンタクト層17上
にPtの透光性電極18Aを形成し、n+ 層13の露出面
に電極18Bを形成し、少なくとも酸素を含むガス中に
おいて、500〜600℃の範囲で熱処理し、p型低抵
抗化と電極の合金化処理を同時に行う。接合強度と表面
の平滑性の良好な電極が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はp型窒化ガリウム系化合
物半導体に対する接合強度と表面の平滑度を改善した電
極を形成する方法及びその電極を有した素子を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9−64337号公報に開
示されているように、p型窒化ガリウムの電極として、
第1層にNi、第2層にAuを用いて、加熱処理により窒化
ガリウムへの侵入分布においてNiとAuとで反転させたも
のが知られている。この構成により、金属電極のオーミ
ック性が改善されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構造の
電極は、Auが接合金属となっているため接合強度が弱
く、電極がはがれ易いという問題がある。又、表面の平
滑性が悪く、その電極を発光ダイオードの光取り出しの
ための透光性電極とする場合に発光パターンが均一でな
いという問題がある。さらに、電極が2層構造であるた
め製造工程が複雑になる。薄い層の2層構造であること
から厚さの制御が困難であり、製品素子の電極の厚さを
均一とすることが困難である等の問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、p型窒化ガリウ
ム系化合物半導体に対する接合強度が強く、且つ、表面
が平滑で単純なプロセスで形成出来る電極を得ることで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、p型窒化
ガリウム系化合物半導体の電極を形成する方法におい
て、p型不純物の添加された窒化ガリウム系化合物半導
体の上に白金(Pt)を形成し、少なくとも酸素を含むガス
中において、熱処理することを特徴とする。又、第2の
発明は、p型窒化ガリウム系化合物半導体層と電極とを
有する素子の製造方法において、p型不純物の添加され
た窒化ガリウム系化合物半導体層を形成し、この窒化ガ
リウム系化合物半導体層上に白金(Pt)から成る電極を形
成し、電極の形成された窒化ガリウム系化合物半導体層
を少なくとも酸素を含むガス中において、熱処理するこ
とを特徴とする。さらに、第3の発明は、p型窒化ガリ
ウム系化合物半導体層と、n型窒化ガリウム系化合物半
導体層とそれぞれの層に対する電極を有する素子の製造
方法において、p型不純物の添加された窒化ガリウム系
化合物半導体層に白金(Pt)から成る第1電極を形成し、
前記n型窒化ガリウム系化合物半導体層に第2電極を形
成した後、少なくとも酸素を含むガス中において、熱処
理することを特徴とする。尚、窒化ガリウム系化合物半
導体とは、GaN を基礎として、Gaの一部をIn、Al等の3
族元素と置換した化合物である。一例として、一般式、
(AlxGa1-x)yIn1-yN(0 ≦x ≦1,0 ≦y ≦1)の4元系の窒
化ガリウム系化合物半導体で表すことができる。
【0006】又、上記の全発明において、酸素を含むガ
スとしては、O2、O3、CO、CO2 、NO、N2O 、NO2 、又
は、H2O の少なくとも1種又はこれらの混合ガスを用い
ることができる。又は、O2、O3、CO、CO2 、NO、N2O 、
NO2 、又は、H2O の少なくとも1種と不活性ガスとの混
合ガス、又は、O2、O3、CO、CO2 、NO、N2O 、NO2 、又
は、H2O の混合ガスと不活性ガスとの混合ガスを用いる
ことができる。要するに酸素を含むガスは、酸素原子、
酸素原子を有する分子のガスの意味である。
【0007】熱処理時の雰囲気の圧力は、熱処理温度に
おいて、窒化ガリウム系化合物半導体が熱分解しない圧
力以上であれば良い。酸素を含むガスは、O2ガスだけを
用いた場合には、窒化ガリウム系化合物半導体の分解圧
以上の圧力で導入すれば良く、他の不活性ガスと混合し
た状態で用いた場合には、全ガスを窒化ガリウム系化合
物半導体の分解圧以上の圧力とし、O2ガスは全ガスに対
して10-6程度以上の割合を有しておれば十分である。
要するに、酸素を含むガスは、極微量存在すれば十分で
ある。尚、酸素を含むガスの導入量の上限値は、p型低
抵抗化、電極合金化、接合強度の特性からは、特に、制
限されるものではない。しかし、極微量存在すること
が、強接合強度化、平面の平滑化の特性の上で不可欠で
ある。要は、酸素がp型不純物と結合した水素原子を触
媒として解離させることでできれば、製造が可能である
微量範囲まで使用できる。
【0008】又、熱処理に関しては、最も望ましくは、
500〜600℃である。後述するように、500℃以
上の温度で、抵抗率が完全に飽和した低抵抗のp型窒化
ガリウム系化合物半導体を得ることができる。又、60
0℃以下の温度において、電極の合金化処理を良好に行
うことができる。又、望ましい温度範囲は、450〜6
50℃、400〜600℃、400〜700℃である。
温度が低い程、p型抵抗率が大きくなり、温度が高い程
電極の特性が悪くなると共に結晶の熱劣化および操作時
の劣化を生ずる可能性がある。
【0009】Pt電極の厚さは、任意の範囲で形成でき、
薄く透光性があるように形成すれば、発光ダイオードの
光取り出し電極に用いることができる。又、厚く形成し
てフリップチップ型の電極とすることもできる。Pt電極
の厚さは、5nm〜10μmが望ましく、その範囲で十
分な接合強度が得られている。
【0010】又、n型窒化ガリウム系化合物半導体層に
対する第2電極は、アルミニウム(Al)、又は、アルミニ
ウム合金から成ることが望ましい。これは、n型窒化ガ
リウム系化合物半導体に対する接触抵抗、オーミック性
の点から選択された。
【0011】
【発明の作用及び効果】上記の発明においては、p型不
純物の添加された窒化ガリウム系化合物半導体の電極材
料を白金(Pt)とし、熱処理の雰囲気ガスに、酸素を含む
ガスを用いた結果、電極の接合強度が改善され、且つ、
表面の平滑度を向上させることができた。又、特性の良
好な電極の厚さの範囲が広いことから、透光性電極から
フリップチップ型のバンプ電極まで用いることができ
る。又、層は1層で良く、厚さの制御が容易になるた
め、素子間で均一な厚さの電極を形成することができ
る。又、白金は酸化され難く、製造後に電極の透光性が
劣化することがなく、発光パターンの経年変化を防止す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。なお本発明は下記実施例に限定され
るものではない。図1は、本発明の白金電極を用いた発
光素子の構造を示している。図1において、サファイア
基板1の上にGaN 系化合物半導体で形成された発光素子
100が形成されている。サファイア基板10の上に A
lNから成るバッファ層12が設けられ、その上にシリコ
ン(Si)ドープGaN から成る高キャリア濃度n+ 層13が
形成されている。この高キャリア濃度n+ 層13の上に
厚さシリコン(Si)ドープn型GaN から成るクラッド層1
4が形成されている。
【0013】そして、クラッド層14の上に厚さ35Å
のGaN から成るバリア層151と厚さ35ÅのGa0.80In
0.20N から成る井戸層152で構成された多重量子井戸
構造(MQW)の発光層5が形成されている。バリア層
151は6層、井戸層152は5層である。発光層15
の上にはp型Al0.15Ga0.95N から成るクラッド層16が
形成されている。さらに、クラッド層16の上にはp型
GaN から成るコンタクト層17が形成されている。
【0014】又、コンタクト層17の上には金属による
透光性の電極18Aが、n+ 層3の上に電極18Bが形
成されている。透光性の電極18Aは、厚さ500Åの
白金(Pt)で構成されている。電極18Bは厚さ200Å
のバナジウム(V) と厚さ1.8μmのアルミニウム(Al)
又はアルミニウム合金で構成されている。又、電極18
Aの一部にはワイヤボンディングのための電極パッド2
0が形成されている。
【0015】次に、この発光素子100の製造方法につ
いて説明する。上記発光素子100は、有機金属気相成
長法(以下MOVPE)による気相成長により製造され
た。用いられたガスは、アンモニア(NH3) 、キャリアガ
ス(H2,N2) 、トリメチルガリウム(Ga(CH3)3)(以下「TM
G 」と記す)、トリメチルアルミニウム(Al(CH3)3)(以
下「TMA 」と記す)、トリメチルインジウム(In(CH3)3)
(以下「TMI 」と記す)、シラン(SiH4)と、シクロペン
タジエニルマグネシウム(Mg(C5H5)2) (以下「CP2Mg 」
と記す)である。
【0016】まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄した
a面を主面とした単結晶のサファイア基板10をMOV
PE装置の反応室に載置されたサセプタに装着する。次
に、常圧でH2を流速2liter/分で約30分間反応室に流
しながら温度1100℃でサファイア基板10をベーキ
ングした。
【0017】次に、温度を400℃まで低下させて、H2
を20liter/分、NH3 を10liter/分、TMA を1.8×
10-5モル/分で約1分間供給してAlN のバッファ層1
2を約25nmの厚さに形成した。次に、サファイア基
板10の温度を1150℃に保持し、H2を20liter/
分、NH3 を10liter/分、TMG を1.7×10-4モル/
分、H2ガスにより0.86ppmに希釈されたシランを
20×10-8モル/分で40分間供給し、膜厚約4.0
μm、電子濃度2×1018/cm3、シリコン濃度4×10
18/cm3のGaN から成る高キャリア濃度n+ 層13を形成
した。
【0018】次に、サファイア基板10の温度を115
0℃に保持し、N2又はH2を10liter/分、NH3 を10li
ter/分、TMG を1.12×10-4モル/分、TMA を0.
47×10-4モル/分、H2ガスにより0.86ppmに
希釈されたシランを5×10-9モル/分で60分間供給
して、膜厚約0.5μm、電子濃度1×1018/cm3、シ
リコン濃度2×1018/cm3のGaN から成るクラッド層1
4を形成した。
【0019】上記のクラッド層14を形成した後、続い
て、N2又はH2を20liter/分、NH3を10liter/分、TMG
を2.0×10-4モル/分で1分間供給して、膜厚約
35ÅのGaN から成るバリア層151を形成した。次
に、N2又はH2、NH3 の供給量を一定として、TMG を7.
2×10-5モル/分、TMI を0.19×10-4モル/分
で1分間供給して、膜厚約35ÅのGa0.80In0.20N から
成る井戸層152を形成した。さらに、バリア層151
と井戸層152を同一条件で5周期形成し、その上にGa
N から成るバリア層151を形成した。このようにして
5周期のMQW構造の発光層15を形成した。
【0020】次に、サファイア基板10の温度を110
0℃に保持し、N2又はH2を10liter/分、NH3 を10li
ter/分、TMG を1.0×10-4モル/分、TMA を1.0
×10-4モル/分、CP2Mg を2×10-5モル/分で3分
間供給して、膜厚約50nm、マグネシウム(Mg)濃度5
×1019/cm3のマグネシウム(Mg)をドープしたp型Al
0.15Ga0.85N から成るクラッド層16を形成した。
【0021】次に、サファイア基板10の温度を110
0℃に保持し、N2又はH2を20liter/分、NH3 を10li
ter/分、TMG を1.12×10-4モル/分、CP2Mg を2
×10-5モル/分で30秒間供給して、膜厚約100n
m、マグネシウム(Mg)濃度5×1019/cm3のマグネシウ
ム(Mg)をドープしたp型GaN から成るコンタクト層17
を形成した。
【0022】次に、コンタクト層17の上にSiO2から成
るエッチングマスクを形成し、所定領域のマスクを除去
して、マスクで覆われていない部分のコンタクト層1
7、クラッド層16、発光層15、クラッド層14、n
+ 層13の一部を塩素を含むガスによる反応性イオンエ
ッチングによりエッチングして、n+ 層13の表面を露
出させた。次に、以下の手順で、n+ 層13に対する電
極(第2電極)18Bとコンタクト層17に対する透光
性の電極(第1電極)18Aを形成した。
【0023】(1)SiO2 マスクを残した状態で、フォトレ
ジストの塗布、フォトリソグラフにより所定領域に窓を
形成して、10-6Torrオーダ以下の高真空にて厚さ20
0Åのバナジウム(V) と厚さ1.8μmのアルミニウム
(Al)を蒸着した。次に、フォトレジスト及びSiO2マスク
を除去する。 (2) 次に、表面上にフォトレジスト19を一様に塗布し
て、フォトリソグラフィにより、コンタクト層17の上
の電極形成部分のフォトレジスト19を除去して、図2
に示すように窓部19Aを形成する。 (3) 蒸着装置にて、露出させたコンタクト層17の上
に、10-6Torrオーダ以下の高真空に排気した後白金(P
t)から成る金属層81を500Å成膜した。 (4) 次に、試料を蒸着装置から取り出し、リフトオフ法
によりフォトレジスト19上に堆積したPtを除去し、コ
ンタクト層17に対する透光性の電極18Aを形成す
る。 (5) 次に、透光性の電極18A上の一部にボンディング
用の電極パッド20を形成するために、フォトレジスト
を一様に塗布して、その電極パッドの形成部分のフォト
レジストに窓を開ける。次に、白金(pt)もしくはコバル
ト(Co)もしくはニッケル(Ni)と金(Au)、アルミニウム(A
l)、又は、それらの合金を膜厚1.5 μm程度に、蒸着に
より成膜させ、(4) の工程と同様に、リフトオフ法によ
り、フォトレジスト上に蒸着により堆積したCoもしくは
NiとAu、Al、又はそれらの合金から成る膜を除去して、
電極パッド20を形成する。 (7) その後、試料雰囲気を真空ポンプで排気し、O2ガス
を供給して圧力100Paとし、その状態で雰囲気温度を
約500℃にして、3分程度、加熱し、コンタクト層1
7、クラッド層16を低抵抗化すると共にコンタクト層
17と電極18Aとの合金化処理と電極18Bとn+
13との合金化処理を行った。
【0024】この加熱処理は500〜600℃の範囲が
最も望ましい。その温度範囲であれば、p型層は、抵抗
値の十分低い飽和域にあり、且つ、上記の電極18A,
18Bにおける合金化が最も良質に行われ、接合強度が
極めて強くなり、表面が極めて平滑となる。又、透光性
の電極18Aの酸化が防止され、発光パターンのむらが
なく、発光パターンに関する経年変化をなくすることが
できる。尚、加熱処理は、400 ℃未満で熱処理されると
p型層の抵抗が低くならず、かつ電極はオーミック特性
を示さず、700 ℃より高い温度で熱処理されるとp型層
は十分低い抵抗値を示しているが、電極の接触抵抗が増
加し、表面モフォロジーが悪化してしまい、後工程であ
るワイヤーボンディング不良の原因にもなる。このた
め、 400℃〜 700℃の範囲内で熱処理するのが望まし
い。
【0025】N2ガスに対して1%のO2ガスを含ませ、そ
のO2ガスの分圧を100Paとした雰囲気中での熱処理を
行ったが同様な効果が得られた。純粋な酸素ガスの他、
O2にN2,He,Ne,Ar,Krのうちの1種以上を加えたガスが利
用可能である。O2の割合は、極微量で良く、例えば、1
-4%程度以上あれば良い。特に、0.01〜100%
の範囲で接合性が極めて強く、表面の平滑な電極が得ら
れている。
【0026】このようにして形成された発光素子100
に対して20mAの電流を流したとき、3.5Vの駆動電圧が得
られ、接触抵抗が十分に小さいことが確認された。又、
透光性電極18Aはコンタクト層17上の全面に均一に
形成され、接合強度が強く非常に平滑な表面が得られ
た。このため、製品の歩留りを向上させることができる
共に発光パターンを一様且つ均質にすることができた。
又、接触抵抗は十分に低く、良好なオーミック特性が得
られた。
【0027】尚、上記のコンタクト層17、クラッド層
16に添加されているp型不純物のマグネシウム(Mg)
は、これに代えて、ベリリウム(Be)、カルシウム(Ca)、
ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、亜鉛(Zn)、カドミ
ウム(Cd)などの2族元素を用いてもよい。又、発光素子
100の発光層15はMQW構造としたが、SQWやGa
0.80In0.20N 等から成る単層、その他、任意の混晶の4
元、3元系のAlInGaN としても良い。
【0028】上記実施例は透光性電極を有する発光ダイ
オードについて説明したが、本発明はレーザダイオード
(LD)、受光素子、その他の窒化ガリウム系化合物半
導体素子の展開が予想される高温デバイスやパワーデバ
イス等の電子デバイスにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に係る発光素子の構成を示し
た断面図。
【図2】発光素子の電極形成方法を示した断面図。
【符号の説明】
11…サファイア基板 12…バッファ層 13…n+ 層 14…クラッド層 15…発光層 16…クラッド層 17…コンタクト層 18A、18B…電極 19A…窓部 81…金属層 100…発光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 康夫 京都府京都市伏見区深草西伊達町官有地深 草合同宿舎423号室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】p型窒化ガリウム系化合物半導体の電極を
    形成する方法において、 p型不純物の添加された窒化ガリウム系化合物半導体の
    上に白金(Pt)を形成し、少なくとも酸素を含むガス中に
    おいて、熱処理することを特徴とする窒化ガリウム系化
    合物半導体の電極形成方法。
  2. 【請求項2】p型窒化ガリウム系化合物半導体層と電極
    とを有する素子の製造方法において、 p型不純物の添加された窒化ガリウム系化合物半導体層
    を形成し、 この窒化ガリウム系化合物半導体層上に白金(Pt)から成
    る電極を形成し、 前記電極の形成された窒化ガリウム系化合物半導体層を
    少なくとも酸素を含むガス中において、熱処理すること
    を特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】p型窒化ガリウム系化合物半導体層と、n
    型窒化ガリウム系化合物半導体層とそれぞれの層に対す
    る電極を有する素子の製造方法において、 前記p型不純物の添加された窒化ガリウム系化合物半導
    体層に白金(Pt)から成る第1電極を形成し、前記n型窒
    化ガリウム系化合物半導体層に第2電極を形成した後、 少なくとも酸素を含むガス中において、熱処理すること
    を特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記酸素を含むガスは、O2、O3、CO、C
    O2 、NO、N2O 、 NO2、又は、H2O の少なくとも1種又は
    これらの混合ガス、又は、これらのガスと不活性ガスと
    の混合ガスであることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】前記熱処理は400℃以上の温度で行われ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載の製造方法。
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