JPH11186541A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH11186541A JPH11186541A JP35672197A JP35672197A JPH11186541A JP H11186541 A JPH11186541 A JP H11186541A JP 35672197 A JP35672197 A JP 35672197A JP 35672197 A JP35672197 A JP 35672197A JP H11186541 A JPH11186541 A JP H11186541A
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- xas
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートキャリア濃度Nsの向上に見合った特
性向上がされた半導体装置を提供することである。 【解決手段】 n型又はアンドープのIntGa1−t
As層(0.15≦t≦0.3)をInおよびAl組成
が積層方向に傾斜するInx(AlyGa1−y)1−
xAs層(0≦x≦t、0≦y≦0.5)で挟む構造を
有する。
性向上がされた半導体装置を提供することである。 【解決手段】 n型又はアンドープのIntGa1−t
As層(0.15≦t≦0.3)をInおよびAl組成
が積層方向に傾斜するInx(AlyGa1−y)1−
xAs層(0≦x≦t、0≦y≦0.5)で挟む構造を
有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のFETの構造例を示す断面
図である。
図である。
【0003】本従来例は、図7に示すように半絶縁性G
aAs基板41上にGaAsバッファ層42と、InG
aAsチャネル層43と、n+ AlGaAs電子供給層
44と、n- AlGaAsショットキ層45と、GaA
sキャップ層46とを順次積層した構造を有している。
aAs基板41上にGaAsバッファ層42と、InG
aAsチャネル層43と、n+ AlGaAs電子供給層
44と、n- AlGaAsショットキ層45と、GaA
sキャップ層46とを順次積層した構造を有している。
【0004】この構造において、シートキャリア濃度N
sを高めるために、InGaAsチャネル層43にn型
のドーピングを1E18cm-3行った。InGaAsチ
ャネル層43にn型のドーピングを行う目的は、シート
キャリア濃度の向上による最大ドレイン電流Imaxの
向上、ドレインコンダクタンスgmの向上である。
sを高めるために、InGaAsチャネル層43にn型
のドーピングを1E18cm-3行った。InGaAsチ
ャネル層43にn型のドーピングを行う目的は、シート
キャリア濃度の向上による最大ドレイン電流Imaxの
向上、ドレインコンダクタンスgmの向上である。
【0005】FETの製作手順は、GaAsキャップ層
46の一部を除去してショットキ層45を露出させるリ
セスを形成し、そこにゲート電極49となるWSiを設
け、オーミック電極を蒸着してソース電極48およびド
レイン電極47を形成し、従来の半導体装置(FET)
を得る。
46の一部を除去してショットキ層45を露出させるリ
セスを形成し、そこにゲート電極49となるWSiを設
け、オーミック電極を蒸着してソース電極48およびド
レイン電極47を形成し、従来の半導体装置(FET)
を得る。
【0006】InGaAsチャネル層43にドーピング
することにより室温のシートキャリア濃度Nsは、アン
ドープの場合の2E12cm-2から3.3E12cm-2
に向上した。その結果、この従来の半導体装置の特性
は、最大ドレイン電流Imaxが600mA/mm、最
大トランスコンダクタンスgmmaxは380mS/m
m、最大発振周波数fmaxは200GHzが得られ
た。
することにより室温のシートキャリア濃度Nsは、アン
ドープの場合の2E12cm-2から3.3E12cm-2
に向上した。その結果、この従来の半導体装置の特性
は、最大ドレイン電流Imaxが600mA/mm、最
大トランスコンダクタンスgmmaxは380mS/m
m、最大発振周波数fmaxは200GHzが得られ
た。
【0007】しかし、InGaAsチャネル層43がア
ンドープの場合の特性が、最大ドレイン電流Imaxが
580mA/mm、最大トランスコンダクタンスgmm
axが360mS/mm、最大発振周波数fmaxが1
90GHzであったことから、シートキャリア濃度Ns
の向上に見合った特性向上になっていないという問題が
あることがわかった。このFETに関する事項の一部
が、1996年電子情報通信学会エレクトロニクスソサ
イエティ大会C−416に記載されている。
ンドープの場合の特性が、最大ドレイン電流Imaxが
580mA/mm、最大トランスコンダクタンスgmm
axが360mS/mm、最大発振周波数fmaxが1
90GHzであったことから、シートキャリア濃度Ns
の向上に見合った特性向上になっていないという問題が
あることがわかった。このFETに関する事項の一部
が、1996年電子情報通信学会エレクトロニクスソサ
イエティ大会C−416に記載されている。
【0008】このシートキャリア濃度Nsの向上に見合
った素子特性が得られない理由として、InGaAsチ
ャネル層43へのドーピング特性に問題があると考えら
れる。
った素子特性が得られない理由として、InGaAsチ
ャネル層43へのドーピング特性に問題があると考えら
れる。
【0009】図8は、本発明に類似した従来例である、
特開平3−125436号公報に開示されるFETの構
造例を示す断面図である。
特開平3−125436号公報に開示されるFETの構
造例を示す断面図である。
【0010】この従来例は、半絶縁性GaAs基板51
と、ノンドープGaAs層52と,ノンドープInx
(GayAl1−y)1−xAsバッファ層53と、層
厚200nm程度のノンドープInAlAsバリア層5
4と,層厚100nm〜200nm程度のノンドープI
nGaAsチャネル層55と、層厚0〜10nmのノン
ドープInAlAsスペーサ層56と、Siを1E18
〜1E19cm-3程度ドープした層厚10〜30nm程
度のn型InAlAsチャンネル層57と、層厚10〜
30nm程度のノンドープInAlAs層58と、Si
を1E18〜1E19cm-3程度ドープしたn型InG
aAs層59とで構成される。
と、ノンドープGaAs層52と,ノンドープInx
(GayAl1−y)1−xAsバッファ層53と、層
厚200nm程度のノンドープInAlAsバリア層5
4と,層厚100nm〜200nm程度のノンドープI
nGaAsチャネル層55と、層厚0〜10nmのノン
ドープInAlAsスペーサ層56と、Siを1E18
〜1E19cm-3程度ドープした層厚10〜30nm程
度のn型InAlAsチャンネル層57と、層厚10〜
30nm程度のノンドープInAlAs層58と、Si
を1E18〜1E19cm-3程度ドープしたn型InG
aAs層59とで構成される。
【0011】この従来例におけるノンドープInx(G
ayAl1−y)1−xAsバッファ層53の組成は、
GaAs基板51側でy=1、ノンドープInAlAs
バリア層54側でy=1になるようにバッファ層53内
で直線的に変化させ、xについてはGaAs基板51側
でx=0、ノンドープInAlAsバリア層54側でx
=0.53となるようにバッファ層53内で直線的に変
化させた。
ayAl1−y)1−xAsバッファ層53の組成は、
GaAs基板51側でy=1、ノンドープInAlAs
バリア層54側でy=1になるようにバッファ層53内
で直線的に変化させ、xについてはGaAs基板51側
でx=0、ノンドープInAlAsバリア層54側でx
=0.53となるようにバッファ層53内で直線的に変
化させた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した、従来の
構造では、GaAsバッファ層42上に格子定数の広い
InGaAsチャネル層(たとえば、In組成0.2で
1.4%GaAsに対し格子が大きい)を成長しながら
ドーピングを行う結晶成長方法となるが、格子ずれが大
きいため成長初期には格子を大きくするInの結晶への
取り込みが設計値よりも小さくなってしまい、その後膜
厚が増すとIn組成が増え設計値の組成になる。
構造では、GaAsバッファ層42上に格子定数の広い
InGaAsチャネル層(たとえば、In組成0.2で
1.4%GaAsに対し格子が大きい)を成長しながら
ドーピングを行う結晶成長方法となるが、格子ずれが大
きいため成長初期には格子を大きくするInの結晶への
取り込みが設計値よりも小さくなってしまい、その後膜
厚が増すとIn組成が増え設計値の組成になる。
【0013】このことから、成長初期のGaAs基板側
の結晶では不純物であるn型ドーパントの結晶への取り
込みがIn同様に小さくなり、InGaAsチャネル層
43に均一にn型ドーパントがドーピングされていない
という問題が考えられる。InGaAsチャネル層への
n型ドーパントを均一にドーピングする構造を考えたの
が本発明である。
の結晶では不純物であるn型ドーパントの結晶への取り
込みがIn同様に小さくなり、InGaAsチャネル層
43に均一にn型ドーパントがドーピングされていない
という問題が考えられる。InGaAsチャネル層への
n型ドーパントを均一にドーピングする構造を考えたの
が本発明である。
【0014】また、図8に示した従来例では、具体的な
素子特性に関する記述がないが、ショットキを形成する
ノンドープInAlAs層58のAl組成は0.5前後
と高くなることから、n型InGaAs層59除去後に
表面に露出するショットキ形成部が酸化し良好なショッ
トキ特性が得られないという問題が考えられる。
素子特性に関する記述がないが、ショットキを形成する
ノンドープInAlAs層58のAl組成は0.5前後
と高くなることから、n型InGaAs層59除去後に
表面に露出するショットキ形成部が酸化し良好なショッ
トキ特性が得られないという問題が考えられる。
【0015】
【課題を解決するための手段】図7に示す従来の半導体
装置(以下、FET)では、GaAsバッファ層42上
にInGaAsチャネル層43、AlGaAs電子供給
層44を積層した構造になっているのに対し、本発明は
図3に示すようにn型IntGa1−tAsチャネル層
3をInおよびAl組成が積層方向に傾斜するInx
(AlyGa1−y)1−xAs層2bと4とで挟む構
造を有することが特徴である。
装置(以下、FET)では、GaAsバッファ層42上
にInGaAsチャネル層43、AlGaAs電子供給
層44を積層した構造になっているのに対し、本発明は
図3に示すようにn型IntGa1−tAsチャネル層
3をInおよびAl組成が積層方向に傾斜するInx
(AlyGa1−y)1−xAs層2bと4とで挟む構
造を有することが特徴である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0017】図1(a)、図1(b)、図2(a)、図
2(b)および図3は、本発明の一実施の形態のFET
を構成するための半導体結晶の積層構造と製造フローを
示す図である。
2(b)および図3は、本発明の一実施の形態のFET
を構成するための半導体結晶の積層構造と製造フローを
示す図である。
【0018】図1(a)に示すように、本実施の形態の
FETは、GaAs(100)基板1上に、アンドープ
GaAsとアンドープAluGa1−uAsとからなる
バッファ層2aと、このバッファ層2a上にGaAsに
格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−y)
1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げてIn
x(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦t)まで
組成が変化するバッファ層2bと、n型IntGa1−
tAsチャネル層3と、n型でInx(AlyGa1−
y)1−xAs(0≦x≦t)からIn組成を徐々に下
げてGaAsに格子整合するInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0)まで組成が変化する電子供給
層4と、n型AlzGa1−zAsショットキ層5と、
アンドープ又はn型GaAsゲートリセス層6と、n型
AlzGa1−zAsエッチング停止層7と、n型Ga
Asキャップ層8とを積層した構造を有する。
FETは、GaAs(100)基板1上に、アンドープ
GaAsとアンドープAluGa1−uAsとからなる
バッファ層2aと、このバッファ層2a上にGaAsに
格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−y)
1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げてIn
x(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦t)まで
組成が変化するバッファ層2bと、n型IntGa1−
tAsチャネル層3と、n型でInx(AlyGa1−
y)1−xAs(0≦x≦t)からIn組成を徐々に下
げてGaAsに格子整合するInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0)まで組成が変化する電子供給
層4と、n型AlzGa1−zAsショットキ層5と、
アンドープ又はn型GaAsゲートリセス層6と、n型
AlzGa1−zAsエッチング停止層7と、n型Ga
Asキャップ層8とを積層した構造を有する。
【0019】製造プロセスとしては、図1(b)に示す
ように、リセス形成のためにフォトレジスト(PR)9
を塗布しパターンを形成し、結晶選択ドライエッチング
技術を用いることによりGaAsキャップ層6のみをエ
ッチングし、AlzGa1−zAsエッチング停止層7
上でエッチングは停止する。結晶選択ドライエッチング
の後処理によりAlzGa1−zAsエッチング停止層
7は除去される。
ように、リセス形成のためにフォトレジスト(PR)9
を塗布しパターンを形成し、結晶選択ドライエッチング
技術を用いることによりGaAsキャップ層6のみをエ
ッチングし、AlzGa1−zAsエッチング停止層7
上でエッチングは停止する。結晶選択ドライエッチング
の後処理によりAlzGa1−zAsエッチング停止層
7は除去される。
【0020】続いて、図2(a)に示すように、酸化膜
(SiO2)10を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図2(b)に示すよう
に、再度結晶選択ドライエッチング技術によりGaAs
ゲートリセス層6を選択エッチングしてAlzGa1−
zAsショットキ層5を露出させ、ゲートメタルを形成
する。ゲートメタルの不要部分を除去してT型ゲート電
極13を形成し、オーミック電極を蒸着してソース電極
11およびドレイン電極12を形成し、保護膜14を成
膜し、図3に示す本実施の形態のFETが得られる。
(SiO2)10を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図2(b)に示すよう
に、再度結晶選択ドライエッチング技術によりGaAs
ゲートリセス層6を選択エッチングしてAlzGa1−
zAsショットキ層5を露出させ、ゲートメタルを形成
する。ゲートメタルの不要部分を除去してT型ゲート電
極13を形成し、オーミック電極を蒸着してソース電極
11およびドレイン電極12を形成し、保護膜14を成
膜し、図3に示す本実施の形態のFETが得られる。
【0021】ここで、図1(a)、図1(b)、図2
(a)、図2(b)および図3を参照して、本実施の形
態についてさらに詳しく説明する。
(a)、図2(b)および図3を参照して、本実施の形
態についてさらに詳しく説明する。
【0022】まず、たとえば有機金属気相成長法(以
下、MOVPE法)によりGaAs(100)基板1上
に、アンドープGaAs(バックグラウンド濃度p≦2
E−15cm−3)100〜400nmとアンドープA
luGa1−uAs(0.15≦u≦0.25,バック
グラウンド濃度p≦3E−15cm−3)100〜30
0nmとからなるバッファ層2aを積層する。
下、MOVPE法)によりGaAs(100)基板1上
に、アンドープGaAs(バックグラウンド濃度p≦2
E−15cm−3)100〜400nmとアンドープA
luGa1−uAs(0.15≦u≦0.25,バック
グラウンド濃度p≦3E−15cm−3)100〜30
0nmとからなるバッファ層2aを積層する。
【0023】そして、このバッファ層2a上に、GaA
sに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0、0≦y≦0.5)からIn組
成を徐々に上げてInx(AlyGa1−y)1−xA
s(0≦x≦0.3、0≦y≦0.5)まで組成が変化
するバッファ層2b(バックグラウンド濃度p≦3E−
15cm-3)を100〜150nm、Siドープでn=
1〜2E18cm-3のIntGa1−tAs(0.15
≦t≦0.3)チャネル層3を10〜15nm、Siド
ープでn=2〜4E18cm-3のキャリア濃度を有しI
nx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.
3、0≦y≦0.5)からIn組成を徐々に下げてGa
Asに格子整合するInx(AlyGa1−y)1−x
As(x=0、0≦y≦0.5)まで組成が変化する電
子供給層4を10〜25nm、Siドープでn=5〜2
0E16cm-3のキャリア濃度を持つAlzGa1−z
As(0.15≦z≦0.25)ショットキ層5を20
〜40nm、アンドープ又はSiドープでn=5〜20
E16cm-3のキャリア濃度を持つGaAsゲートリセ
ス層6を5〜20nm、Siドープでn=5〜20E1
6cm-3のキャリア濃度を持つAlzGa1−zAs
(0.15≦z≦0.25)エッチング停止層7を5n
m、最後にSiドープでn=2〜4E18cm-3のキャ
リア濃度を持つGaAsキャップ層8を70〜100n
mずつ順次成長する。
sに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0、0≦y≦0.5)からIn組
成を徐々に上げてInx(AlyGa1−y)1−xA
s(0≦x≦0.3、0≦y≦0.5)まで組成が変化
するバッファ層2b(バックグラウンド濃度p≦3E−
15cm-3)を100〜150nm、Siドープでn=
1〜2E18cm-3のIntGa1−tAs(0.15
≦t≦0.3)チャネル層3を10〜15nm、Siド
ープでn=2〜4E18cm-3のキャリア濃度を有しI
nx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.
3、0≦y≦0.5)からIn組成を徐々に下げてGa
Asに格子整合するInx(AlyGa1−y)1−x
As(x=0、0≦y≦0.5)まで組成が変化する電
子供給層4を10〜25nm、Siドープでn=5〜2
0E16cm-3のキャリア濃度を持つAlzGa1−z
As(0.15≦z≦0.25)ショットキ層5を20
〜40nm、アンドープ又はSiドープでn=5〜20
E16cm-3のキャリア濃度を持つGaAsゲートリセ
ス層6を5〜20nm、Siドープでn=5〜20E1
6cm-3のキャリア濃度を持つAlzGa1−zAs
(0.15≦z≦0.25)エッチング停止層7を5n
m、最後にSiドープでn=2〜4E18cm-3のキャ
リア濃度を持つGaAsキャップ層8を70〜100n
mずつ順次成長する。
【0024】MOVPE法によるInx(AlyGa1
−y)1−xAsで構成される電子供給層4の結晶成長
では、積層方向にIn組成を減らすようにIn原料の供
給量を減らしていくが、SiドーパントガスとIII族原
料の供給量比率を一定に保ち成長を行う。
−y)1−xAsで構成される電子供給層4の結晶成長
では、積層方向にIn組成を減らすようにIn原料の供
給量を減らしていくが、SiドーパントガスとIII族原
料の供給量比率を一定に保ち成長を行う。
【0025】続いて、図1(b)に示すように、リセス
形成のためにフォトレジスト(PR)9を塗布し、0.
4〜0.6μmのパターンを形成し、結晶選択ドライエ
ッチング技術を用いることによりGaAsキャップ層8
のみをエッチングし、AlzGa1−zAsエッチング
停止層7上でエッチングは停止する。リセス幅は0.4
〜1μmとする。結晶選択ドライエッチングの後処理に
よりAlzGa1−zAsエッチング停止層7は除去さ
れる。
形成のためにフォトレジスト(PR)9を塗布し、0.
4〜0.6μmのパターンを形成し、結晶選択ドライエ
ッチング技術を用いることによりGaAsキャップ層8
のみをエッチングし、AlzGa1−zAsエッチング
停止層7上でエッチングは停止する。リセス幅は0.4
〜1μmとする。結晶選択ドライエッチングの後処理に
よりAlzGa1−zAsエッチング停止層7は除去さ
れる。
【0026】続いて、図2(a)に示すように、酸化膜
(SiO2)10を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図2(b)に示すよう
に、再度結晶選択ドライエッチング技術によりGaAs
ゲートリセス層6を選択エッチングしてAlzGa1−
zAsショットキ層5を露出させ、ゲートメタルとなる
WSi−TiN−Pt−Auをスパッタ法により形成す
る。ゲート長は0.15〜0.3μmである。ゲートメ
タルの不要部分を除去してT型ゲート電極13を形成
し、保護膜14となる酸化膜(SiO2)を300〜3
50℃で100nm成膜し、オーミック電極Ni−Au
Ge−Auを蒸着により形成し400℃で熱処理を行
い、図3に示す本発明のFETが得られる。
(SiO2)10を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図2(b)に示すよう
に、再度結晶選択ドライエッチング技術によりGaAs
ゲートリセス層6を選択エッチングしてAlzGa1−
zAsショットキ層5を露出させ、ゲートメタルとなる
WSi−TiN−Pt−Auをスパッタ法により形成す
る。ゲート長は0.15〜0.3μmである。ゲートメ
タルの不要部分を除去してT型ゲート電極13を形成
し、保護膜14となる酸化膜(SiO2)を300〜3
50℃で100nm成膜し、オーミック電極Ni−Au
Ge−Auを蒸着により形成し400℃で熱処理を行
い、図3に示す本発明のFETが得られる。
【0027】図3における組成、層厚、キャリア濃度の
最適値は、GaAs(100)基板1直上のアンドープ
GaAsバッファ層は300nm、その上のアンドープ
AluGa1−uAsバッファ層はu=0.2,100
nm、バッファ層2bは100nmの層厚のなかでGa
As基板側においてx=0,y=0.2としチャネル層
3側でx=0.15,y=0.24となるようにInお
よびAl組成を線形に変化させる。
最適値は、GaAs(100)基板1直上のアンドープ
GaAsバッファ層は300nm、その上のアンドープ
AluGa1−uAsバッファ層はu=0.2,100
nm、バッファ層2bは100nmの層厚のなかでGa
As基板側においてx=0,y=0.2としチャネル層
3側でx=0.15,y=0.24となるようにInお
よびAl組成を線形に変化させる。
【0028】さらに、SiドープIntGa1−tAs
チャネル層3はt=0.2,12nm,1E18c
m-3、電子供給層4は15nmの層厚の中でチャネル層
3側においてx=0.10,y=0.22としAlzG
a1−zAsショットキ層5側でx=0,y=0.2と
なるようにInとAl組成を線形に変化させる。
チャネル層3はt=0.2,12nm,1E18c
m-3、電子供給層4は15nmの層厚の中でチャネル層
3側においてx=0.10,y=0.22としAlzG
a1−zAsショットキ層5側でx=0,y=0.2と
なるようにInとAl組成を線形に変化させる。
【0029】また、SiドープAlzGa1−zAsシ
ョットキ層5はz=0.2,30nm,1E17c
m-3、GaAsゲートリセス層6はSiドープで10n
m,1E17cm-3で、SiドープAlzGa1−zA
sエッチング停止層7は、z=0.2,5nm,3E1
8cm-3、SiドープGaAsキャップ層8は、80n
m,3E18cm-3である。
ョットキ層5はz=0.2,30nm,1E17c
m-3、GaAsゲートリセス層6はSiドープで10n
m,1E17cm-3で、SiドープAlzGa1−zA
sエッチング停止層7は、z=0.2,5nm,3E1
8cm-3、SiドープGaAsキャップ層8は、80n
m,3E18cm-3である。
【0030】なお、電子供給層4については、積層方向
にわたってx=0、y=0.2としてもFETの特性に
差はなかった。MOVPE法を採用した場合は、原料ガ
スの供給をプログラミングできるので容易に組成傾斜し
た結晶成長が行える。
にわたってx=0、y=0.2としてもFETの特性に
差はなかった。MOVPE法を採用した場合は、原料ガ
スの供給をプログラミングできるので容易に組成傾斜し
た結晶成長が行える。
【0031】リセス幅は素子の用途に合わせて選択すれ
ば良く、低雑音素子ならばリセス幅は0.4μm、高出
力素子ならば1μmという選択をする。ゲート長は使用
周波数帯域により選択する。保護膜の成膜温度は320
℃が最適である。
ば良く、低雑音素子ならばリセス幅は0.4μm、高出
力素子ならば1μmという選択をする。ゲート長は使用
周波数帯域により選択する。保護膜の成膜温度は320
℃が最適である。
【0032】また、半導体結晶の成長方法として、MO
VPE法としたが、分子線エピタキシャル法(MBE
法)、有機金属分子線エピタキシャル法(MO−MBE
法)を用いても良い。
VPE法としたが、分子線エピタキシャル法(MBE
法)、有機金属分子線エピタキシャル法(MO−MBE
法)を用いても良い。
【0033】図4(a)、図4(b)、図5(a)、図
5(b)および図6は、本発明の別の実施の形態のFE
Tを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フロー
を示す図であって、ゲートリセスをウェットエッチング
により形成、またはゲートリセスを形成しない場合のF
ETの積層構造と製造フローを示す図である。
5(b)および図6は、本発明の別の実施の形態のFE
Tを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フロー
を示す図であって、ゲートリセスをウェットエッチング
により形成、またはゲートリセスを形成しない場合のF
ETの積層構造と製造フローを示す図である。
【0034】図4(a)に示すように、本実施の形態
は、GaAs(100)基板21上に、アンドープGa
AsとアンドープAluGa1−uAsとからなるバッ
ファ層22aと、このバッファ層22a上にGaAsに
格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−y)
1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げてIn
x(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.3)
まで組成が変化するバッファ層22bと、n型IntG
a1−tAsチャネル層23と、n型でInx(Aly
Ga1−y)1−xAs(0≦x≦0.3)からIn組
成を徐々に下げてGaAsに格子整合するInx(Al
yGa1−y)1−xAs(x=0)まで組成が変化す
る電子供給層24と、n型AlzGa1−zAsショッ
トキ層25と、n型GaAsキャップ層28とを積層し
た構造を有する。
は、GaAs(100)基板21上に、アンドープGa
AsとアンドープAluGa1−uAsとからなるバッ
ファ層22aと、このバッファ層22a上にGaAsに
格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−y)
1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げてIn
x(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.3)
まで組成が変化するバッファ層22bと、n型IntG
a1−tAsチャネル層23と、n型でInx(Aly
Ga1−y)1−xAs(0≦x≦0.3)からIn組
成を徐々に下げてGaAsに格子整合するInx(Al
yGa1−y)1−xAs(x=0)まで組成が変化す
る電子供給層24と、n型AlzGa1−zAsショッ
トキ層25と、n型GaAsキャップ層28とを積層し
た構造を有する。
【0035】製造プロセスとしては、図4(b)に示す
ように、リセス形成のためにフォトレジスト(PR)2
7を塗布しパターンを形成し、結晶選択ドライエッチン
グ技術を用いることによりGaAsキャップ層26のみ
をエッチングし、AlzGa1−zAsショットキ層2
5上でエッチングは停止する。
ように、リセス形成のためにフォトレジスト(PR)2
7を塗布しパターンを形成し、結晶選択ドライエッチン
グ技術を用いることによりGaAsキャップ層26のみ
をエッチングし、AlzGa1−zAsショットキ層2
5上でエッチングは停止する。
【0036】続いて、図5(a)に示すように、酸化膜
(SiO2)28を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図5(b)に示すよう
に、ウェットエッチングによりゲートリセスを形成し、
ゲートメタルを形成する。このとき、所望のデバイス特
性を得るためにゲートリセスを形成しなしなくても良
い。ゲートメタルの不要部分を除去してT型ゲート電極
31を形成し、オーミック電極を蒸着してソース電極1
1およびドレイン電極12を形成し、保護膜14を成膜
し、図6に示す本実施の形態のFETが得られる。
(SiO2)28を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図5(b)に示すよう
に、ウェットエッチングによりゲートリセスを形成し、
ゲートメタルを形成する。このとき、所望のデバイス特
性を得るためにゲートリセスを形成しなしなくても良
い。ゲートメタルの不要部分を除去してT型ゲート電極
31を形成し、オーミック電極を蒸着してソース電極1
1およびドレイン電極12を形成し、保護膜14を成膜
し、図6に示す本実施の形態のFETが得られる。
【0037】ここで、図4(a)、図4(b)、図5
(a)、図5(b)および図6を参照して、本実施の形
態についてさらに詳しく説明する。
(a)、図5(b)および図6を参照して、本実施の形
態についてさらに詳しく説明する。
【0038】まず、たとえば有機金属気相成長法(以
下、MOVPE法)によりGaAs(100)基板21
上に、アンドープGaAs(バックグラウンド濃度p≦
2E−15cm-3)100〜400nmとアンドープA
luGa1−uAs(0.15≦u≦0.25,バック
グラウンド濃度p≦3E−15cm-3)100〜300
nmとからなるバッファ層22aを積層する。
下、MOVPE法)によりGaAs(100)基板21
上に、アンドープGaAs(バックグラウンド濃度p≦
2E−15cm-3)100〜400nmとアンドープA
luGa1−uAs(0.15≦u≦0.25,バック
グラウンド濃度p≦3E−15cm-3)100〜300
nmとからなるバッファ層22aを積層する。
【0039】そして、このバッファ層22a上に、Ga
Asに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1
−y)1−xAs(x=0、0≦y≦0.5)からIn
組成を徐々に上げてInx(AlyGa1−y)1−x
As(0≦x≦0.3、0≦y≦0.5)まで組成が変
化するバッファ層22b(バックグラウンド濃度p≦3
E−15cm-3)を100〜150nm、Siドープで
n=1〜2E18cm-3のIntGa1−tAs(0.
15≦t≦0.3)チャネル層23を10〜15nm、
Siドープでn=2〜4E18cm-3のキャリア濃度を
有しInx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦
0.3、0≦y≦0.5)からIn組成を徐々に下げて
GaAsに格子整合するInx(AlyGa1−y)1
−xAs(x=0、0≦y≦0.5)まで組成が変化す
る電子供給層24を10〜25nm、Siドープでn=
5〜20E16cm-3のキャリア濃度を持つAlzGa
1−zAs(0.15≦z≦0.25)ショットキ層2
5を20〜40nm、最後にSiドープでn=2〜4E
18cm-3のキャリア濃度を持つGaAsキャップ層2
6を70〜100nmずつ順次成長する。
Asに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1
−y)1−xAs(x=0、0≦y≦0.5)からIn
組成を徐々に上げてInx(AlyGa1−y)1−x
As(0≦x≦0.3、0≦y≦0.5)まで組成が変
化するバッファ層22b(バックグラウンド濃度p≦3
E−15cm-3)を100〜150nm、Siドープで
n=1〜2E18cm-3のIntGa1−tAs(0.
15≦t≦0.3)チャネル層23を10〜15nm、
Siドープでn=2〜4E18cm-3のキャリア濃度を
有しInx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦
0.3、0≦y≦0.5)からIn組成を徐々に下げて
GaAsに格子整合するInx(AlyGa1−y)1
−xAs(x=0、0≦y≦0.5)まで組成が変化す
る電子供給層24を10〜25nm、Siドープでn=
5〜20E16cm-3のキャリア濃度を持つAlzGa
1−zAs(0.15≦z≦0.25)ショットキ層2
5を20〜40nm、最後にSiドープでn=2〜4E
18cm-3のキャリア濃度を持つGaAsキャップ層2
6を70〜100nmずつ順次成長する。
【0040】MOVPE法によるInx(AlyGa1
−y)1−xAsで構成される電子供給層24の結晶成
長では、積層方向にIn組成を減らすようにIn原料の
供給量を減らしていくが、SiドーパントガスとIII族
原料の供給量比率を一定に保ち成長を行う。
−y)1−xAsで構成される電子供給層24の結晶成
長では、積層方向にIn組成を減らすようにIn原料の
供給量を減らしていくが、SiドーパントガスとIII族
原料の供給量比率を一定に保ち成長を行う。
【0041】続いて、図4(b)に示すように、リセス
形成のためにフォトレジスト(PR)27を塗布し、
0.4〜0.6μmのパターンを形成し、結晶選択ドラ
イエッチング技術を用いることによりGaAsキャップ
層26のみをエッチングし、AlzGa1−zAsショ
ットキ層25の上でエッチングは停止する。リセス幅は
0.4〜1μmとする。
形成のためにフォトレジスト(PR)27を塗布し、
0.4〜0.6μmのパターンを形成し、結晶選択ドラ
イエッチング技術を用いることによりGaAsキャップ
層26のみをエッチングし、AlzGa1−zAsショ
ットキ層25の上でエッチングは停止する。リセス幅は
0.4〜1μmとする。
【0042】続いて、図5(a)に示すように、酸化膜
(SiO2)28を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図5(b)に示すよう
に、ウェットエッチングによりAlzGa1−zAsシ
ョットキ層25にゲートリセスを形成し(必ずしもゲー
トリセスを形成しなくても良い)、ゲートメタルとなる
WSi−TiN−Pt−Auをスパッタ法により形成す
る。ゲート長は0.15〜0.3μmである。ゲートメ
タルの不要部分を除去してT型ゲート電極31を形成
し、保護膜32となる酸化膜(SiO2)を300〜3
50℃で100nm成膜し、オーミック電極Ni−Au
Ge−Auを蒸着により形成し400℃で熱処理を行
い、図6に示す本発明のFETが得られる。
(SiO2)28を成膜しドライエッチング技術により
ゲート形成用の開口を行った後、図5(b)に示すよう
に、ウェットエッチングによりAlzGa1−zAsシ
ョットキ層25にゲートリセスを形成し(必ずしもゲー
トリセスを形成しなくても良い)、ゲートメタルとなる
WSi−TiN−Pt−Auをスパッタ法により形成す
る。ゲート長は0.15〜0.3μmである。ゲートメ
タルの不要部分を除去してT型ゲート電極31を形成
し、保護膜32となる酸化膜(SiO2)を300〜3
50℃で100nm成膜し、オーミック電極Ni−Au
Ge−Auを蒸着により形成し400℃で熱処理を行
い、図6に示す本発明のFETが得られる。
【0043】図6における組成、層厚、キャリア濃度の
最適値は、GaAs(100)基板21直上のアンドー
プGaAsバッファ層は300nm、その上のアンドー
プAluGa1−uAsバッファ層はu=0.2,10
0nm、バッファ層22bは100nmの層厚のなかで
GaAs基板側においてx=0,y=0.2としチャネ
ル層23側でx=0.15,y=0.24となるように
InおよびAl組成を線形に変化させる。
最適値は、GaAs(100)基板21直上のアンドー
プGaAsバッファ層は300nm、その上のアンドー
プAluGa1−uAsバッファ層はu=0.2,10
0nm、バッファ層22bは100nmの層厚のなかで
GaAs基板側においてx=0,y=0.2としチャネ
ル層23側でx=0.15,y=0.24となるように
InおよびAl組成を線形に変化させる。
【0044】SiドープIntGa1−tAsチャネル
層23はt=0.2,12nm,1E18cm-3、電子
供給層24は15nmの層厚の中でチャネル層3側にお
いてx=0.10,y=0.22としAlzGa1−z
Asショットキ層25側でx=0,y=0.2となるよ
うにInとAl組成を線形に変化させる。SiドープA
lzGa1−zAsショットキ層25はz=0.2,3
0nm,1E17cm-3、SiドープGaAsキャップ
層6は、80nm,3E18cm-3である。
層23はt=0.2,12nm,1E18cm-3、電子
供給層24は15nmの層厚の中でチャネル層3側にお
いてx=0.10,y=0.22としAlzGa1−z
Asショットキ層25側でx=0,y=0.2となるよ
うにInとAl組成を線形に変化させる。SiドープA
lzGa1−zAsショットキ層25はz=0.2,3
0nm,1E17cm-3、SiドープGaAsキャップ
層6は、80nm,3E18cm-3である。
【0045】なお、電子供給層24については、積層方
向にわたってx=0、y=0.2としてもFETの特性
に差はなかった。ゲートリセスの堀込み深さは10〜1
5nmが適当である。MOVPE法を採用した場合は、
原料ガスの供給をプログラミングできるので容易に組成
傾斜した結晶成長が行える。
向にわたってx=0、y=0.2としてもFETの特性
に差はなかった。ゲートリセスの堀込み深さは10〜1
5nmが適当である。MOVPE法を採用した場合は、
原料ガスの供給をプログラミングできるので容易に組成
傾斜した結晶成長が行える。
【0046】リセス幅は素子の用途に合わせて選択すれ
ば良く、低雑音素子ならばリセス幅は0.4μm、高出
力素子ならば1μmという選択をする。ゲート長は使用
周波数帯域により選択する。保護膜の成膜温度は320
℃が最適である。
ば良く、低雑音素子ならばリセス幅は0.4μm、高出
力素子ならば1μmという選択をする。ゲート長は使用
周波数帯域により選択する。保護膜の成膜温度は320
℃が最適である。
【0047】また、半導体結晶の成長方法として、MO
VPE法としたが、分子線エピタキシャル法(MBE
法)、有機金属分子線エピタキシャル法(MO−MBE
法)を用いても良い。
VPE法としたが、分子線エピタキシャル法(MBE
法)、有機金属分子線エピタキシャル法(MO−MBE
法)を用いても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明した、n型IntGa1−tA
sチャネル層をInおよびAl組成が積層方向に傾斜す
るInx(AlyGa1−y)1−xAs層で挟む半導
体装置では、InGaAsチャネル層の下に従来構造よ
りも格子ずれの少ないInx(AlyGa1−y)1−
xAsバッファ層があることにより、InGaAsチャ
ネル層の成長初期からドーパントSiの取り込みが高く
なるため積層方向に均一なドーピングプロファイルが得
られる。この構造における室温のシートキャリア濃度N
sは、3.5E12cm-2と従来構造よりも若干高くな
った。この結果、半導体装置の特性としては、最大ドレ
イン電流Imaxが630mA/mm、最大トランスコ
ンダクタンスgmmaxは410mS/mm、最大発振
周波数fmaxは220GHzが得られた。
sチャネル層をInおよびAl組成が積層方向に傾斜す
るInx(AlyGa1−y)1−xAs層で挟む半導
体装置では、InGaAsチャネル層の下に従来構造よ
りも格子ずれの少ないInx(AlyGa1−y)1−
xAsバッファ層があることにより、InGaAsチャ
ネル層の成長初期からドーパントSiの取り込みが高く
なるため積層方向に均一なドーピングプロファイルが得
られる。この構造における室温のシートキャリア濃度N
sは、3.5E12cm-2と従来構造よりも若干高くな
った。この結果、半導体装置の特性としては、最大ドレ
イン電流Imaxが630mA/mm、最大トランスコ
ンダクタンスgmmaxは410mS/mm、最大発振
周波数fmaxは220GHzが得られた。
【0049】また、本構造ではAl組成の低いAlzG
a1−zAs(0.15≦z≦0.25)ショットキ層
にゲート電極を形成するので、表面に露出したショット
キ層の酸化の問題は従来例よりも遙かに少ないので、ゲ
ート電極形成前の前処理により酸化層は除去され良好な
ショットキが形成できる。
a1−zAs(0.15≦z≦0.25)ショットキ層
にゲート電極を形成するので、表面に露出したショット
キ層の酸化の問題は従来例よりも遙かに少ないので、ゲ
ート電極形成前の前処理により酸化層は除去され良好な
ショットキが形成できる。
【0050】Inx(AlyGa1−y)1−xAsで
構成される電子供給層の結晶成長では、Siドーパント
ガスとIII族原料の供給量比率を一定に保ち成長を行う
ことにより、電子供給層内の積層方向のキャリア濃度が
均一になり良好な半導体装置特性が得られる。
構成される電子供給層の結晶成長では、Siドーパント
ガスとIII族原料の供給量比率を一定に保ち成長を行う
ことにより、電子供給層内の積層方向のキャリア濃度が
均一になり良好な半導体装置特性が得られる。
【図1】(a)、(b)は、本発明の一実施の形態のF
ETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フロ
ーを示す図である。
ETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フロ
ーを示す図である。
【図2】(a)、(b)は、本発明の一実施の形態のF
ETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フロ
ーを示す図であり、図1(a)、(b)に続く図であ
る。
ETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フロ
ーを示す図であり、図1(a)、(b)に続く図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態のFETを構成するため
の半導体結晶の積層構造と製造フローを示す図であり、
図2(a)、(b)に続く図である。
の半導体結晶の積層構造と製造フローを示す図であり、
図2(a)、(b)に続く図である。
【図4】(a)、(b)は、本発明の別の実施の形態の
FETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フ
ローを示す図である。
FETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フ
ローを示す図である。
【図5】(a)、(b)は、本発明の別の実施の形態の
FETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フ
ローを示す図であり、図4(a)、(b)に続く図であ
る。
FETを構成するための半導体結晶の積層構造と製造フ
ローを示す図であり、図4(a)、(b)に続く図であ
る。
【図6】本発明の別の実施の形態のFETを構成するた
めの半導体結晶の積層構造と製造フローを示す図であ
り、図5(a)、(b)に続く図である。
めの半導体結晶の積層構造と製造フローを示す図であ
り、図5(a)、(b)に続く図である。
【図7】従来のFETの構造例を示す断面図である。
【図8】本発明に類似した従来例である、特開平3−1
25436号公報に開示されるFETの構造例を示す断
面図である。
25436号公報に開示されるFETの構造例を示す断
面図である。
1、21 GaAs基板 2a、2b、22a、22b バッファ層 3、23 チャネル層 4、24 電子供給層 5、25 ショットキ層 6 ゲートリセス層 7 エッチング停止層 8、26 キャップ層 9、27 フォトレジスト 10、28 酸化膜 11、29 ソース電極 12、30 ドレイン電極 13、31 ゲート電極 14、32 保護膜
Claims (6)
- 【請求項1】 n型又はアンドープのIntGa1−t
As層(0.15≦t≦0.3)をInおよびAl組成
が積層方向に傾斜するInx(AlyGa1−y)1−
xAs層(0≦x≦t、0≦y≦0.5)で挟む構造を
有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 GaAs(100)基板上に、アンドー
プGaAsとアンドープAluGa1−uAsとからな
る第1のバッファ層と、該第1のバッファ層上にGaA
sに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げて
Inx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦t)
まで組成が変化する第2のバッファ層と、n型IntG
a1−tAsチャネル層と、n型でInx(AlyGa
1−y)1−xAs(0≦x≦t)からIn組成を徐々
に下げてGaAsに格子整合するInx(AlyGa1
−y)1−xAs(x=0)まで組成が変化する電子供
給層と、n型AlzGa1−zAsショットキ層と、ア
ンドープ又はn型GaAsゲートリセス層と、n型Al
zGa1−zAsエッチング停止層と、n型GaAsキ
ャップ層8とを積層した構造を有することを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項3】 GaAs(100)基板上に、アンドー
プGaAsとアンドープAluGa1−uAsとからな
る第1のバッファ層と、該第1のバッファ層上にGaA
sに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げて
Inx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.
3)まで組成が変化する第2のバッファ層と、n型In
tGa1−tAsチャネル層23と、n型でInx(A
lyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.3)からI
n組成を徐々に下げてGaAsに格子整合するInx
(AlyGa1−y)1−xAs(x=0)まで組成が
変化する電子供給層と、n型AlzGa1−zAsショ
ットキ層と、n型GaAsキャップ層とを積層した構造
を有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 GaAs(100)基板上に、アンドー
プGaAsとアンドープAluGa1−uAsとからな
る第1のバッファ層と、該第1のバッファ層上にGaA
sに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げて
Inx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦t)
まで組成が変化する第2のバッファ層と、n型IntG
a1−tAsチャネル層と、n型でInx(AlyGa
1−y)1−xAs(0≦x≦t)からIn組成を徐々
に下げてGaAsに格子整合するInx(AlyGa1
−y)1−xAs(x=0)まで組成が変化する電子供
給層と、n型AlzGa1−zAsショットキ層と、ア
ンドープ又はn型GaAsゲートリセス層と、n型Al
zGa1−zAsエッチング停止層と、n型GaAsキ
ャップ層8とを積層する工程と、 リセス形成のためにフォトレジストを塗布しパターンを
形成する工程と、 結晶選択ドライエッチング技術を用いることにより前記
フォトレジストを塗布していない部分の前記キャップ層
をエッチングする工程と、 前記結晶選択ドライエッチングの後処理により前記エッ
チング停止層のうち上部に露出した部分を除去する工程
と、 酸化膜を成膜しドライエッチング技術によりゲート形成
用の開口を行った後、結晶選択ドライエッチング技術に
より前記ゲートリセス層を選択エッチングして前記ショ
ットキ層を露出させ、ゲートメタルを形成する工程と、 前記ゲートメタルの不要部分を除去してT型ゲート電極
を形成する工程と、 オーミック電極を蒸着してソース電極およびドレイン電
極を形成する工程と、 保護膜を成膜する工程とからなることを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項5】 GaAs(100)基板上に、アンドー
プGaAsとアンドープAluGa1−uAsとからな
る第1のバッファ層と、該第1のバッファ層上にGaA
sに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げて
Inx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.
3)まで組成が変化する第2のバッファ層と、n型In
tGa1−tAsチャネル層23と、n型でInx(A
lyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.3)からI
n組成を徐々に下げてGaAsに格子整合するInx
(AlyGa1−y)1−xAs(x=0)まで組成が
変化する電子供給層と、n型AlzGa1−zAsショ
ットキ層と、n型GaAsキャップ層とを積層する工程
と、 リセス形成のためにフォトレジストを塗布しパターンを
形成する工程と、 結晶選択ドライエッチング技術を用いることにより前記
フォトレジストを塗布していない部分の前記キャップ層
をエッチングする工程と、 酸化膜を成膜しドライエッチング技術によりゲート形成
用の開口を行った後、ウェットエッチングによりゲート
リセスを形成し、ゲートメタルを形成する工程と、 前記ゲートメタルの不要部分を除去してT型ゲート電極
を形成する工程と、 オーミック電極を蒸着してソース電極およびドレイン電
極を形成する工程と、 保護膜を成膜する工程とからなることを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項6】 GaAs(100)基板上に、アンドー
プGaAsとアンドープAluGa1−uAsとからな
る第1のバッファ層と、該第1のバッファ層上にGaA
sに格子整合するアンドープでInx(AlyGa1−
y)1−xAs(x=0)からIn組成を徐々に上げて
Inx(AlyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.
3)まで組成が変化する第2のバッファ層と、n型In
tGa1−tAsチャネル層23と、n型でInx(A
lyGa1−y)1−xAs(0≦x≦0.3)からI
n組成を徐々に下げてGaAsに格子整合するInx
(AlyGa1−y)1−xAs(x=0)まで組成が
変化する電子供給層と、n型AlzGa1−zAsショ
ットキ層と、n型GaAsキャップ層とを積層する工程
と、 リセス形成のためにフォトレジストを塗布しパターンを
形成する工程と、 結晶選択ドライエッチング技術を用いることにより前記
フォトレジストを塗布していない部分の前記キャップ層
をエッチングする工程と、 酸化膜を成膜しドライエッチング技術によりゲート形成
用の開口を行った後、ゲートメタルを形成する工程と、 前記ゲートメタルの不要部分を除去してT型ゲート電極
を形成する工程と、 オーミック電極を蒸着してソース電極およびドレイン電
極を形成する工程と、 保護膜を成膜する工程とからなることを特徴とする半導
体装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35672197A JP3214425B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
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JP35672197A JP3214425B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11186541A true JPH11186541A (ja) | 1999-07-09 |
JP3214425B2 JP3214425B2 (ja) | 2001-10-02 |
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JP (1) | JP3214425B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009049038A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Advantest Corp | 高電子移動度トランジスタおよび電子デバイス |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35672197A patent/JP3214425B2/ja not_active Expired - Fee Related
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