JPH11186100A - 非線形誘電体素子 - Google Patents

非線形誘電体素子

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JPH11186100A
JPH11186100A JP9357789A JP35778997A JPH11186100A JP H11186100 A JPH11186100 A JP H11186100A JP 9357789 A JP9357789 A JP 9357789A JP 35778997 A JP35778997 A JP 35778997A JP H11186100 A JPH11186100 A JP H11186100A
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dielectric
nonlinear
dielectric element
electrodes
internal electrodes
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JP9357789A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kobayashi
真一 小林
Makoto Murata
誠 村田
Harunobu Sano
晴信 佐野
Kazuhiro Harada
和宏 原田
Toshiya Esumi
俊也 江角
Osamu Yamaoka
修 山岡
Mitsuyoshi Nishide
充良 西出
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑なガラス被覆層の形成を必要とせず、小
型でありかつ大容量であり、電界−電荷特性におけるヒ
ステリシスの劣化が生じ難い非線形誘電体素子を得る。 【解決手段】 電界−電荷特性においてヒステリシスを
示す非線形特性を有する誘電体2内に、複数の内部電極
3a〜3eが誘電体層を介して厚み方向に重なり合うよ
うに配置されており、端面2a,2bを覆うように第
1,第2の外部電極4a,4bが形成されており、外部
電極4a,4bが所定の内部電極3a〜3eに電気的に
接続されている、非線形誘電体素子1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高輝度放電
灯(HIDランプ)の始動時のように高圧パルスを発生
させるのに好適に用いられる非線形誘電体素子に関し、
より詳細には、複数の内部電極を誘電体層を介して積層
してなる積層型の非線形誘電体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高輝度を実現するランプとして上
記HIDランプが用いられている。この種のHIDラン
プには、高圧ナトリウムランプやメタルハライドランプ
のように、始動時に1〜4kV程度の高圧パルスを必要
とするものがある。そこで、この種のHIDランプで
は、高圧パルスを発生させるために、非線形特性を有す
るコンデンサが組み込まれている。
【0003】例えば、特公平5−87940号公報に
は、上記高圧パルスを発生させるための非線形コンデン
サが内蔵された高圧放電ランプが開示されている。この
先行技術に記載の非線形コンデンサの構造を、図13に
示す。
【0004】コンデンサ51は、チタン酸バリウム系セ
ラミックスよりなるセラミック板52の両面にAgペー
ストの塗布・焼き付け等により形成される電極53,5
4を形成した構造を有する。電極53,54の中央に
は、接合材55a,55bを介してリード端子56,5
7が接合されている。また、リード端子56,57が引
き出されている部分を除いて全体が、ガラスペーストを
塗布し、焼き付けることにより形成されたガラス被覆層
58により被覆されている。
【0005】コンデンサ51は高圧用途に用いられるた
め、並びに電極53,54間の沿面距離が比較的小さい
ため、高電圧印加時に電極53,54の全面または一部
から放電しがちとなる。放電が生じると、電極53,5
4が損傷したり、セラミック基板52が破壊されること
がある。従って、このような放電を防止するために、上
記ガラス被覆層58が設けられている。
【0006】他方、上記のような用途に用いられる高圧
コンデンサとしては、図14に示すコンデンサ61も知
られている。コンデンサ61では、放電を防止するため
に、電極53,54の外周部分においてのみ、リング状
にガラス被覆層62,63が形成されている。
【0007】他方、上記のような高圧コンデンサに抵抗
素子を組み合わせた複合型部品も提案されている。この
ような複合型部品の例を、図15に断面図で示す。この
複合型部品であるコンデンサ71では、図14に示した
コンデンサ61において、電極53,54間に抵抗膜7
2を接続した構造を有する。すなわち、抵抗膜72は、
電極53に一端が接続されており、ガラス被覆層62の
外表面、セラミック基板52の側面及びガラス被覆層6
3の外表面を経て、下面側の電極54に他端が電気的に
接続されている。
【0008】従って、電極53,54間においては、セ
ラミック基板52による静電容量が取り出されると共
に、抵抗膜72による抵抗が、前記静電容量に並列に接
続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の非線形高圧コン
デンサ51,61では、放電を抑制するために、ガラス
被覆層58,62,63を形成しなければならず、製造
工程が煩雑であるという問題があった。
【0010】加えて、パルスの高さはセラミック基板5
2の厚み及び電極53,54の面積により調節し得る
が、大きなパルスを得ようとするには、電極53,54
の面積を大きくしたり、セラミック板52の厚みを薄く
したりしなければならない。ところが、セラミック板5
2の厚みを薄くした場合には、高電圧印加時に破損し易
くなる。他方、電極53,54の面積を大きくした場合
には、コンデンサ51,61の寸法が大きくなり、コン
デンサ51,61が内蔵されるHIDランプを大きくし
なければならなかった。
【0011】すなわち、HIDランプでは、上記非線形
コンデンサを内蔵するため、コンデンサの小型化が強く
望まれているが、従来の非線形コンデンサ51,61で
は、このような要求に応えることが困難であった。
【0012】また、抵抗膜72を形成してなる複合型の
非線形コンデンサ71においても、ガラス被覆層62,
63を有するため、コンデンサ51,61と同様の問題
があった。加えて、ガラス被覆層58,62,63中の
ガラスがセラミック基板52中に拡散し、特性が変動す
るという問題もあった。
【0013】本発明の目的は、製造工程が煩雑となるガ
ラス被覆層を設けずともよく、かつ小型化が可能であ
り、大きな静電容量を得ることができ、所望通りの特性
を得ることができる非線形誘電体素子を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電界−電荷特性においてヒステリシスを示す非線形
誘電体素子であって、非線形特性を示す誘電体材料より
なり、対向し合う第1,第2の端面を有する誘電体と、
前記誘電体内において、誘電体層を介して厚み方向に重
なり合うように形成された複数の内部電極と、前記第
1,第2の端面にそれぞれ形成されており、所定の内部
電極に電気的に接続されている第1,第2の外部電極と
を備えることを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明では、第1,第2の
端面上において第1,第2の外部電極にそれぞれ接続さ
れている第1,第2のリード端子がさらに備えられる。
【0016】請求項3に記載の発明では、前記誘電体の
第1,第2の端面間において、互いに直列に接続された
複数の容量取り出し部が構成されるように前記複数の内
部電極が形成されている。
【0017】請求項4に記載の発明では、前記誘電体の
内部または表面に、第1,第2の外部電極に両端が接続
されるように形成されている抵抗膜がさらに備えられ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
非線形誘電体素子の具体的な構造例を説明する。
【0019】(第1の実施例)図1及び図4は、本発明
の第1の実施例に係る非線形誘電体素子を示す縦断面図
及び側面図である。非線形誘電体素子1は、電界−電荷
特性においてヒステリシスを示す、すなわち非線形特性
を有する誘電体材料よりなる誘電体2を用いて構成され
ている。誘電体2は、例えば、チタン酸バリウム系セラ
ミック材料により構成されている。
【0020】誘電体2の内部には、誘電体層を介して厚
み方向に重なり合うように複数の内部電極3a〜3eが
形成されている。内部電極3a,3c,3eは、誘電体
2の第1の端面2aに引き出されている。内部電極3
b,3dは、端面2aと対向する第2の端面2bに引き
出されている。内部電極3a〜3eは、例えばPdペー
ストを塗布・焼き付けることにより形成される。
【0021】端面2a,2bを覆うように第1,第2の
外部電極4a,4bが形成されている。第1の外部電極
4aは、内部電極3a,3c,3eに接続されており、
外部電極4bは、内部電極3b,3dに電気的に接続さ
れている。
【0022】外部電極4a,4bは、例えば、Agペー
ストの塗布・焼き付けにより形成されている。第1,第
2の外部電極4a,4bには、例えば銀粉とガラスフリ
ットからなる接合材5a,5bを介して、第1,第2の
リード端子6a,6bが接合されている。リード端子6
a,6bは、端面2a,2bに直交する方向外側に延ば
されている。
【0023】非線形誘電体素子1では、複数の内部電極
3a〜3eが誘電体層を介して厚み方向に重なり合うよ
うに配置されているため、第1,第2の外部電極4a,
4b間において大きな静電容量を得ることができる。す
なわち、従来の単板型の非線形コンデンサ51,61に
比べ、積層型の構造を有するため大きな容量を得ること
ができる。従って、小型であり、かつ大容量の非線形誘
電体素子1を提供することができる。
【0024】また、第1,第2の外部電極4a,4bは
誘電体2の第1,第2の端面2a,2bにそれぞれ形成
されているので、外部電極4a,4b間の距離を大きく
することができる。すなわち、外部電極4a,4b間の
沿面距離を大きくすることができるため、周囲にガラス
被覆層を形成する必要がない。従って、後述の製造方法
から明らかなように、従来から公知の積層セラミックコ
ンデンサ製造技術を用いて、効率よくかつ安価に製造す
ることができる。
【0025】さらに、ガラス被覆層を有しないので、ガ
ラス焼き付け時のガラスの誘電体への拡散に伴う特性の
変動も生じない。すなわち、従来の非線形コンデンサ5
1,61では、ガラス被覆層の焼き付けに際し、ガラス
がセラミック基板52内に拡散し、粒界に侵入したガラ
スによりヒステリシス特性が劣化し、所望とする特性の
非線形コンデンサを得ることが困難であった。これに対
して、本実施例の非線形誘電体素子1では、ガラス被覆
層を形成する必要がないため、このようなガラスの拡散
に起因するヒステリシス特性の劣化が生じず、所望通り
の特性を有する非線形誘電体素子1を得ることができ
る。
【0026】また、従来の非線形コンデンサ51,61
では、リード端子56,57がセラミック基板52の主
面と直交する方向に延ばされており、主面上において電
極53,54と接合されていた。その結果、電圧印加時
にセラミック基板52の振動がリード端子56,57に
大きく伝搬する。そのため、リード端子56,57を他
の部分に機械的に固定した場合、上記振動が抑制される
ことにより、非線形コンデンサ51,61の特性が変動
するという問題があった。
【0027】これに対して、本実施例の非線形誘電体素
子1では、リード端子6a,6bが、対向2端面2a,
2b上において外部電極4a,4bに接合されている。
他方、電圧印加時には、誘電体2では、中央部分が大き
く振動するが、端面2a,2bはあまり振動しない。従
って、リード端子6a,6bを他の部分に機械的に固定
したとしても、特性の変動が生じ難い。
【0028】(実験例1)次に、非線形誘電体素子1の
製造方法及び具体的な実験例を説明する。チタン酸バリ
ウム系セラミック粉末を主体とするセラミックスラリー
を用い、厚み60μmのセラミックグリーンシート11
を得た(図2参照)。
【0029】セラミックグリーンシート11の上面に、
スクリーン印刷により、Pdペーストを印刷し、複数の
内部電極12を形成した。しかる後、内部電極が印刷さ
れていない無地の上記セラミックグリーンシート11を
10枚積層し、その上に、内部電極12が形成されたセ
ラミックグリーンシート11を積層し、さらに無地のセ
ラミックグリーンシート11を10枚積層し、その上に
内部電極12が印刷されたセラミックグリーンシート1
1を先に積層した内部電極12と内部電極12同士が内
部電極12の長さ方向にずれるように積層する(180
°反転させて)作業を所定回数繰り返し、最後に無地の
セラミックグリーンシート11を10枚積層し、積層体
を得た。
【0030】上記のようにして得た積層体を厚み方向に
加圧し、図3に略図的に示すセラミック生ブロック13
を得た。上記セラミック生ブロック13を、ダイサーを
用いて所定の寸法に切断し、個々の誘電体単位の積層体
生チップを得、1250℃で焼成し、誘電体2を得た。
【0031】上記誘電体2の端面2a,2bに、Agペ
ーストを塗布し、焼き付けることにより、第1,第2の
外部電極4a,4bを形成した。上記のようにして、長
さ5.7mm、幅5.0mm及び厚み3.0mmの非線
形誘電体素子1を作製した。この非線形誘電体素子1の
静電容量は3000pFであった。
【0032】比較のために、直径18mm×厚さ1mm
の円板状のチタン酸バリウム系セラミック板の両面に、
Ag−Pdペーストを印刷し、焼き付け、直径16mm
のAg−Pd電極を形成した後、強誘電性結晶化ガラス
を外径17mm、内径14mmのリング状となるように
両面に印刷し、550℃で焼成しガラス被覆層62,6
3を形成し、図14に示した非線形コンデンサ61を得
た。
【0033】上記実験例で得た実施例の非線形誘電体素
子1と、比較例の非線形コンデンサ61について、図5
に示す回路を用いて発生パルス電圧を測定した。すなわ
ち、図5に示す回路では、電源15に直列に400Wの
高圧水銀ランプ用安定器16が接続されており、該高圧
水銀ランプ用安定器16の後段に、コンデンサ1及びブ
レークオーバー電圧150Vの半導体スイッチ17が接
続されている。また、Vは電圧計を示す。
【0034】非線形誘電体素子1を図5に示したように
接続し、発生パルス電圧を測定したところ、2400V
であった。
【0035】また、図5に示す回路において、非線形誘
電体素子1に代えて、上記比較例の非線形コンデンサ6
1を接続し、発生パルス電圧を測定したところ、200
0Vであった。
【0036】従って、比較例の非線形コンデンサ61に
比べて、寸法をかなり小さくした場合であっても、本実
施例の非線形誘電体素子1によれば、大きなパルス電圧
を得ることができることがわかる。
【0037】さらに、25℃及び1気圧の条件下におい
て、上記実施例及び比較例の素子の外部電極間に直流電
圧を印加し、外部放電電圧を測定した。その結果、実施
例の非線形誘電体素子1では、外部放電電圧が6000
VDCであったのに対し、比較例の非線形コンデンサ6
1では、外部放電電圧は4000VDCに留まった。
【0038】従って、実施例の非線形誘電体素子1で
は、小型であるにも係わらず、外部放電電圧についても
比較例の非線形コンデンサ61に比べて効果的に高め得
ることがわかる。
【0039】(第2の実施例)図6は、本発明の第2の
実施例に係る非線形誘電体素子を示す縦断面図である。
【0040】非線形誘電体素子21は、誘電体2内にお
いて、第1,第2の端面2a,2b間に直列に複数の容
量取り出し部が構成されるように複数の内部電極が形成
されていることを除いては、第1の実施例の非線形誘電
体素子1と同様に構成されている。従って、同一部分に
ついては、同一の参照番号を付することにより、その説
明を省略する。
【0041】非線形誘電体素子21では、誘電体2内に
おいて、端面2aに引き出されるように、内部電極23
a,23bが異なる高さ位置に形成されている。また、
内部電極23a,23bと誘電体層を介して部分的に重
なり合うように、内部電極23a,23bの中間高さ位
置に非接続型内部電極23cが形成されている。さら
に、非接続型内部電極23cと誘電体層を介して部分的
に重なり合うように、内部電極23d,23eが誘電体
層2内の内部電極23a,23bとそれぞれ同じ高さ位
置に配置されている。また、内部電極23d,23eに
部分的に重なり合うように、内部電極23fが内部電極
23cと同じ高さ位置に形成されている。さらに、内部
電極23fに部分的に誘電体層を介して重なり合うよう
に、内部電極23a,23bとそれぞれ同じ高さ位置に
内部電極23g,23hが形成されており、該内部電極
23g,23hが他方端面2bに引き出されている。
【0042】すなわち、複数の内部電極23a〜23h
が、端面2aから端面2bに向かって複数の容量取り出
し部、すなわち、外部電極4a,4b間に4個の直列容
量が2組並列に接続されて形成されている。実際には、
さらに多数個の並列容量が誘電体2の内部に形成される
ことになる。外部電極4a,4b間に直列容量が形成さ
れた場合、その耐圧が高くなるため、その誘電体層の厚
みを薄くできることになり、また、誘電体層の厚みは、
薄くなればなるほど単位厚みあたりの破壊電圧が向上す
るため、誘電体層の厚みをさらに薄くできることにな
り、結果として、得られる静電容量を、第1の実施例の
非線形誘電体素子1に比べて高めることができる。
【0043】加えて、上記のように、内部電極間に挟ま
れている誘電体層の厚みを薄くした場合、抗電界が小さ
くなり、低温下においても抗電界を小さく維持でき、有
効にパルス電圧を発生させることが可能となる。他方、
HIDランプでは、ランプ点灯時の電力を低減するため
に、より低温で点灯させることが求められている。従っ
て、本実施例の非線形誘電体素子21は、このようなH
IDランプ点灯時の低温下にも対応可能なパルス発生用
コンデンサとして用いることができる。
【0044】(第3の実施例)図7は、本発明の第3の
実施例に係る非線形誘電体素子31を示す縦断面図であ
る。非線形誘電体素子31は、誘電体32内に内部電極
33a〜33dを誘電体層を介して厚み方向に重なり合
うように配置した構造を有する。内部電極33a〜33
dは、Pdペーストを塗布し、焼き付けることにより形
成されている。また、内部電極33a,33cは、第2
の端面32bに引き出されており、内部電極33b,3
3dは第1の端面32aに引き出されている。
【0045】他方、内部電極33aの上方には、誘電体
層を介して隔てられた高さ位置に抵抗膜37が形成され
ている。抵抗膜37は、端面32a,32bに至るよう
に形成されている。また、抵抗膜37は、酸化ルテニウ
ムを主成分とする抵抗ペーストを、後述のようにセラミ
ックグリーンシート上に塗布し、焼成することにより形
成されている。
【0046】端面32a,32bを覆うように第1,第
2の外部電極34a,34bが形成されている。また、
外部電極34a,34bに接合材35a,35bを介し
て、それぞれ、第1,第2のリード端子36a,36b
が接合されている。
【0047】本実施例の特徴は、抵抗膜37が設けられ
ていることにあり、その他の構造は、第1の実施例の非
線形誘電体素子1とほぼ同様とされている。すなわち、
抵抗膜37が、第1,第2の外部電極34a,34bに
電気的に接続されているので、非線形誘電体素子31で
は、図8に回路図で示すように、第1,第2の外部電極
34a,34b間において、非線形コンデンサと並列に
抵抗が接続された回路構成を有する。
【0048】非線形誘電体素子31では、抵抗膜37が
形成されていることを除いては、非線形誘電体素子1と
ほぼ同様に構成されているため、非線形誘電体素子1と
同様に、小型であり、大きな静電容量を有し、かつ所望
通りの特性を安定に得ることができる。しかも、抵抗膜
37が形成されているので、耐電圧をより一層高めるこ
とができる。
【0049】なお、第3の実施例では抵抗膜37に代え
て、誘電体32の外表面、例えば上面32cに抵抗膜3
8(想像線で示す)を、第1,第2の外部電極34a,
34bに接続されるように形成してもよい。
【0050】抵抗膜38は、誘電体2の表面に形成すれ
ばよいため、誘電体2をセラミック一体焼成技術により
得た後に、誘電体2の表面に抵抗ペーストの塗布・焼き
付け等により容易に形成することができる。もっとも、
抵抗膜38を形成する場合、セラミックグリーンシート
上面に抵抗膜38を印刷しておき、誘電体2及び内部電
極33a〜33dの焼成に際し同時に焼成することによ
り形成してもよい。
【0051】非線形誘電体素子31の具体的な実験例を
製造方法と共に、以下において説明する。以下の実験例
2は、抵抗膜38を有する構造の非線形誘電体素子31
を、実験例3は、抵抗膜37を有する非線形誘電体素子
31についての実験例である。
【0052】(実験例2)チタン酸バリウム系セラミッ
ク粉末を主体とするセラミックスラリーを用いて、図9
に平面図で示す矩形の厚み60μmのセラミックグリー
ンシート41を得た。セラミックグリーンシート41の
上面に、スクリーン印刷により、Pdペーストを印刷
し、複数の内部電極42を形成した。
【0053】上記内部電極42が形成されたセラミック
グリーンシート41を、内部電極42同士が長さ方向に
所定の距離だけずれるようにして、内部電極42が印刷
された複数枚のセラミックグリーンシート41を交互に
180°反転して積層し、上下に無地のセラミックグリ
ーンシート41を積層し、得られた積層体を厚み方向に
加圧し、成形体を得た。
【0054】上記のようにして得たマザーの成形体を、
ダイサーを用いて所定の寸法に切断し、個々の非線形誘
電体素子31単位の誘電体生チップを得た。この誘電体
生チップを1250℃で焼成した後、誘電体32の上面
32c上に、酸化ルテニウムを主成分とする抵抗ペース
トを塗布し、焼き付けることにより、端面32a,32
b間に至るように抵抗膜38(図7参照)を形成した。
【0055】しかる後、端面32a,32bを覆うよう
にAgペーストを塗布し、焼き付けることにより、外部
電極44a,44bを形成した。上記のようにして、長
さ5.7mm×幅5.0mm×厚さ3.0mmの非線形
誘電体素子31を得た。この非線形誘電体素子31の静
電容量は3000pFであり、並列抵抗値は50kΩで
あった。
【0056】(実験例3)上記実験例2と同様にして、
但し、以下の要領により、抵抗膜37を誘電体内に形成
した。すなわち、内部電極42が印刷されたセラミック
グリーンシート41を所定の枚数積層し、その上部に図
10に平面図で示すように、上面に抵抗膜43,43,
43が形成されたセラミックグリーンシート44を積層
し、さらに上下に無地のセラミックグリーンシート41
を積層し、図11に略図的断面図で示すマザーの積層体
45を得た。このマザーの積層体を厚み方向に加圧し、
成形体を得た後、該成形体を個々の非線形誘電体素子3
1単位に切断し、誘電体生チップを得、該誘電体生チッ
プを上記と同様にして焼成し、図12に示す誘電体32
を得た。
【0057】外部電極の形成は、実験例2と同様とし
た。このようにして、長さ5.7mm、幅5.0mm×
厚さ3.5mmの非線形誘電体素子を得た。この非線形
誘電体素子の静電容量は3000pFであり、並列抵抗
値は50kΩであった。
【0058】(比較例2)比較のために、直径18mm
×厚さ1mmの円板状のチタン酸バリウム系セラミック
基板の両面に、直径16mmのAg電極を印刷・焼成法
により形成し、しかる後、強誘電性結晶化ガラスを外径
17mm×内径14mmのリング状に印刷し、550℃
で焼成し、図15に示したガラス被覆層62,63を形
成し、さらに、酸化ルテニウムを主成分とする抵抗ペー
ストを筆塗りにより塗布し、硬化させることにより、抵
抗膜72を形成し、図15に示した非線形コンデンサ7
1を得た。この非線形コンデンサ71の静電容量は30
00pFであり、並列抵抗値は50kΩである。
【0059】(実験例2,3及び比較例2の評価)上記
のようにして得た実験例2,3及び比較例2の各素子に
ついて、実験例1と同様にして、発生パルス電圧及び外
部放電電圧を測定した。結果を下記の表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1から明らかなように、実験例2,3の
抵抗膜を複合化した非線形誘電体素子では、同じく抵抗
を複合化した非線形コンデンサ71に比べ、全体の寸法
がかなり小さいにも係わらず、発生パルス電圧及び外部
放電電圧を高め得ることがわかる。
【0062】なお、本発明に係る非線形誘電体素子にお
いては、内部電極を構成する材料については、上述した
Pdに限定されず、Ag、Ni、Cuなどの適宜の金
属、あるいはAg−Pdなどの合金を用いて構成しても
よい。
【0063】また、外部電極4a,4bについても、A
gの他、Pd、Ni、Cuなどの他の金属やAg−Pd
などの合金を用いて構成してもよい。さらに、外部電極
4a,4bの形成方法についても、電極ペーストの塗
布、焼き付けに限らず、蒸着、メッキ、スパッタリング
などの任意の方法により行うことができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る非線形誘電
体素子では、複数の内部電極が誘電体内に配置された積
層型の構造を有するため、小型であり、大きな静電容量
を得ることができる。さらに、対向し合っている第1,
第2の端面に外部電極が形成されるので、外部電極間の
沿面距離が大きく、従って周囲にガラス被覆層を形成す
る必要がない。よって、ガラス被覆層の形成に伴う煩雑
な製造工程を得ることなく、効率よく非線形誘電体素子
を製造することができ、非線形誘電体素子のコストの低
減を果たすことができる。
【0065】加えて、ガラス被覆層を形成している従来
の非線形コンデンサでは、ガラスのセラミックスへの拡
散に伴う特性の劣化が生じがちであったのに対し、ガラ
ス被覆層を形成する必要がないため、ガラスの拡散に起
因する特性の劣化も生じない。
【0066】よって、HIDランプに組み込む用途に用
いた場合、小型であり、大容量であり、HIDランプの
小型化を果たすことができ、かつ製造容易であるため安
価な非線形誘電体素子を提供することが可能となる。
【0067】請求項2に記載の発明では、第1,第2の
リード端子が、第1,第2の端面上において第1,第2
の外部電極に接続されているため、電圧印加時に誘電体
が振動したとしても、振動の少ない端面にリード端子が
接続されているので、リード端子の接続による特性の劣
化が生じ難い。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、第1,第
2の端面間において、直列に複数の容量取り出し部が構
成されるように複数の内部電極が形成されているので、
絶縁耐圧をより一層高めることができ、高圧用途に適し
た非線形誘電体素子を提供することができる。
【0069】請求項4に記載の発明によれば、第1,第
2の外部電極に両端が接続された抵抗膜が誘電体の内部
または表面に形成されているので、コンデンサ部分に並
列に抵抗が挿入され、従って、より一層絶縁耐圧が高め
られた非線形誘電体素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る非線形誘電体素子
を説明するための縦断面図。
【図2】第1の実施例に係る非線形誘電体素子の製造に
用いられるセラミックグリーンシート及びセラミックグ
リーンシート上に形成される内部電極を示す平面図。
【図3】第1の実施例に係る非線形誘電体素子の製造に
際して用意されるマザーの積層体を説明するための側面
断面図。
【図4】第1の実施例に係る非線形誘電体素子の側面
図。
【図5】実験例において非線形誘電体素子を評価するた
めの回路構成を示す回路図。
【図6】本発明の第2の実施例に係る非線形誘電体素子
を説明するための縦断面図。
【図7】本発明の第3の実施例に係る非線形誘電体素子
を説明するための縦断面図。
【図8】第3の実施例に係る非線形誘電体素子の回路
図。
【図9】第3の実施例に係る非線形誘電体素子を製造す
るのに用いたマザーのセラミックグリーンシート及び内
部電極を説明するための平面図。
【図10】第3の実施例の変形例を得るのに用いたセラ
ミックグリーンシート及びその上に形成された複数の抵
抗膜を示す平面図。
【図11】第3の実施例に係る非線形誘電体素子を得る
のに用いたマザーの積層体を示す断面図。
【図12】第3の実施例に係る非線形誘電体素子を得る
のに用いた誘電体を示す縦断面図。
【図13】従来の非線形コンデンサの一例を示す断面
図。
【図14】従来の非線形コンデンサの他の例を示す断面
図。
【図15】従来の抵抗が付加された非線形コンデンサを
示す断面図。
【符号の説明】
1…非線形誘電体素子 2…誘電体 2a,2b…第1,第2の端面 3a〜3e…内部電極 4a,4b…第1,第2の外部電極 6a,6b…第1,第2のリード端子 21…非線形誘電体素子 23a〜23h…内部電極 31…非線形誘電体素子 32…誘電体 32a,32b…第1,第2の端面 33a〜33d…内部電極 34a,34b…第1,第2の外部電極 36a,36b…第1,第2のリード端子 37…抵抗膜 38…抵抗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 和宏 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 江角 俊也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 山岡 修 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 西出 充良 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界−電荷特性においてヒステリシスを
    示す非線形誘電体素子であって、 非線形特性を示す誘電体材料よりなり、対向し合う第
    1,第2の端面を有する誘電体と、 前記誘電体内において、誘電体層を介して厚み方向に重
    なり合うように形成された複数の内部電極と、 前記第1,第2の端面にそれぞれ形成されており、所定
    の内部電極に電気的に接続されている第1,第2の外部
    電極とを備えることを特徴とする、非線形誘電体素子。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の端面上において前記第
    1,第2の外部電極にそれぞれ接続されている第1,第
    2のリード端子をさらに備えることを特徴とする、請求
    項1に記載の非線形誘電体素子。
  3. 【請求項3】 前記誘電体の第1,第2の端面間におい
    て、互いに直列に接続された複数の容量取り出し部が構
    成されるように前記複数の内部電極が形成されているこ
    とを特徴とする、請求項1または2に記載の非線形誘電
    体素子。
  4. 【請求項4】 前記誘電体の内部または表面に、第1,
    第2の外部電極に両端が接続されるように形成されてい
    る抵抗膜をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載の非線形誘電体素子。
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