JPH11186006A - 非直線抵抗体 - Google Patents

非直線抵抗体

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JPH11186006A
JPH11186006A JP9353225A JP35322597A JPH11186006A JP H11186006 A JPH11186006 A JP H11186006A JP 9353225 A JP9353225 A JP 9353225A JP 35322597 A JP35322597 A JP 35322597A JP H11186006 A JPH11186006 A JP H11186006A
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Japan
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electrode
discharge energy
linear resistor
sintered body
linear
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JP9353225A
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Hideyasu Ando
秀泰 安藤
Yoshiyasu Ito
義康 伊藤
Hironori Suzuki
洋典 鈴木
Susumu Nishiwaki
進 西脇
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01C10/04Adjustable resistors with specified mathematical relationship between movement of resistor actuating means and value of resistance, other than direct proportional relationship
    • HELECTRICITY
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    • H01C7/00Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
    • H01C7/10Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material voltage responsive, i.e. varistors
    • H01C7/105Varistor cores
    • H01C7/108Metal oxide
    • H01C7/112ZnO type
    • HELECTRICITY
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    • H01CRESISTORS
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    • H01C1/14Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors
    • H01C1/142Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors the terminals or tapping points being coated on the resistive element
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた放電エネルギー耐量を持つ非直線抵抗
体を提供する。 【解決手段】 酸化亜鉛を主成分とした焼結体1に側面
絶縁層2が形成され、焼結体1上下面に一対の電極3が
設けられて非直線抵抗体が構成される。電極3は酸素濃
度22体積%以下の雰囲気で10kW以下のプラズマ溶
射により形成される。電極3は、平均粒径が5μm〜5
0μmであるアルミ、銅、亜鉛、ニッケル、銀、または
それらの合金であり、気孔率が15%以下、金属酸化物
の重量割合が25%以下、平均厚さが5μmから500
μm、平均表面粗さが8μm以下、抵抗率が15μΩ・
cm以下であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、避雷器やサージア
ブソーバなどに用いられる非直線抵抗体、すなわち酸化
亜鉛を主成分とした非直線抵抗特性を有する非直線抵抗
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電力系統においては、避雷器やサ
ージアブソーバなどの過電圧保護装置が用いられてお
り、この過電圧保護装置には非直線抵抗体が多用されて
いる。非直線抵抗体とは正常な電圧ではほぼ絶縁特性を
示し、過電圧が印加されると低抵抗値となる非直線抵抗
特性を有しており、正常な電圧に重畳される過電圧を除
去することができる。そのため、電力系統や電気機器の
保護に極めて有効である。このような非直線抵抗体は酸
化亜鉛を主成分とし、非直線抵抗特性を得るために添加
物として少なくとも一種類以上の金属酸化物を加えて、
混合、造粒、成形し、焼結した焼結体を備えている。ま
た、個々の焼結体の側面には絶縁層が形成され、焼結体
の上下面にはアーク溶射などによりアルミニウムなどの
電極が形成されている。
【0003】以上のような非直線抵抗体には放電エネル
ギー耐量が設定されており、非直線抵抗体に印加される
放電エネルギーがこの放電エネルギー耐量を越えると、
非直線抵抗体が機械的または電気的に破壊に至る。この
ような非直線抵抗体の放電エネルギー吸収時における破
壊形態の一つとして、非直線抵抗体の電極層が原因とな
る破壊がある。より具体的には次のような場合に非直線
抵抗体が破壊に至る。すなわち、 (1)非直線抵抗体を積み重ねた場合、電極層の表面が
平坦でないために、積み重ねた電極層の空隙で放電が起
こり、非直線抵抗体が破壊に至る. (2)電極層中に空隙があるとその空隙内で放電が起こ
り、非直線抵抗体が破壊に至る. (3)電極の端部の形状や電極層内部の空隙が原因とな
り、非直線抵抗体に部分的な電流集中が起こって破壊に
至る. などの場合がある。
【0004】このような状況の中で、非直線抵抗体の放
電エネルギー耐量特性を向上させるための各種の技術が
開発され、提案されている。例えば、電極材料としてM
g、Ca、Tiのいずれかを含むアルミニウムを用いる
技術が、本出願人による特公平7−44087号公報に
開示されている。さらに、電極の端部と焼結体の外周縁
との距離の最大値と最小値の差、つまり円盤形状電極の
絶縁層を含む焼結体に対する偏心を1mm以下とする技
術が、特開平3−125401号公報に開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、電力需要の上昇
は著しく、これに伴って送電系統電圧は増加の一途をた
どっている。送電系統電圧が増加すれば、上記非直線抵
抗体に印加される放電エネルギーも増大せざるを得な
い。そのため、非直線抵抗体に対しては非常に高い放電
エネルギー耐量を持つことが要求されている。
【0006】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、非
直線抵抗体の電極形成条件や電極の材料あるいは形状を
限定することにより、放電エネルギー印加時の電極に起
因する破壊を防止できる、極めて優れた放電エネルギー
耐量特性を持つ非直線抵抗体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の非直線抵
抗体は、酸化亜鉛を主成分とした焼結体が備えられ、前
記焼結体の側面に絶縁層が形成されると共に、前記焼結
体の上下面に一対の電極が形成された非直線抵抗体にお
いて、前記電極が酸素濃度22体積%以下の雰囲気にお
けるプラズマ溶射により形成されたことを特徴とする。
このような請求項1記載の非直線抵抗体では、電極を形
成する際のプラズマ溶射における酸素濃度条件を酸素濃
度22体積%以下に限定しているため、溶射電極中の酸
化物量を少なく抑えることができ、電極表面の平滑化を
進め、且つ電極内の空隙も少なくすることができる。こ
のため、放電エネルギー吸収時の焼結体内での電流分布
の不均一化を防止でき、高い放電エネルギー耐量を得る
ことが可能となる。
【0008】請求項2記載の非直線抵抗体は、請求項1
記載の非直線抵抗体において、電極が10kW以下のプ
ラズマ溶射により形成されたことを特徴とする。このよ
うな請求項2記載の非直線抵抗体では、10kW以下と
いった低出力のプラズマ溶射により電極を形成している
ので、所定形状の電極を容易に得ることができる。しか
も、電極膜中の残留応力を抑制するため、電極と焼結体
との密着力を高めて両者の剥離を防ぐことができ、高い
放電エネルギー耐量を得ることができる。
【0009】請求項3記載の非直線抵抗体は、請求項1
または2記載の非直線抵抗体において、電極材料がアル
ミ、銅、亜鉛、ニッケル、銀、または、それらの合金で
あることを特徴とする。以上のような構成を有する請求
項3記載の非直線抵抗体では、電極材料として、アル
ミ、銅、亜鉛、ニッケル、銀、または、それらの合金を
用いることにより、電極の導電率および電極と焼結体と
の密着力を高めることができるため、優れた放電エネル
ギー耐量を得ることができる。
【0010】請求項4記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2または3記載の非直線抵抗体において、前記電極
を形成する際に用いる金属粉末の平均粒径が5μmから
50μmの範囲内であることを特徴とする。以上のよう
な構成を有する請求項4記載の非直線抵抗体では、電極
の金属粉末の平均粒径を5μm以上の大きさとすること
により、プラズマ溶射時の粉末蒸発を防止できる。その
ため、蒸発による膜厚不足に起因する焼結体中の電流分
布の不均一化を防ぐことができる。また、電極の金属粉
末の平均粒径を50μm以下の大きさとすることで、プ
ラズマ溶射時の未溶融粒子量を減らすことができる。し
たがって、焼結体への未溶融粒子付着量を抑えて電極中
の空隙を少なくでき、高い放電エネルギー耐量を得るこ
とができる。
【0011】請求項5記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3または4記載の非直線抵抗体において、前記
電極が形成される焼結体上下面の平均表面粗さが3μm
から8μmの範囲内であることを特徴とする。以上のよ
うな構成を有する請求項5記載の非直線抵抗体では、電
極形成時に焼結体表面の平均表面粗さを3μm以上とし
ているので、焼結体と電極との密着力を十分に確保可能
な焼結体表面積が持つことができる。また、電極形成時
に焼結体表面の平均表面粗さを8μm以下に抑えている
ので、焼結体表面の凹部先端における電流分布の不均一
化を防止できる。したがって、非直線抵抗体の放電エネ
ルギー耐量を高めることができる。
【0012】請求項6記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3、4または5記載の非直線抵抗体において、
前記電極中に含まれる気孔率が15%以下であることを
特徴とする。以上のような構成を有する請求項6記載の
非直線抵抗体では、電極中の気孔率を15%以下とする
ことにより、電極中の空隙を少なくして該空隙における
放電の発生を防止すると同時に、焼結体と電極との界面
の空隙に起因する電流分布の不均一化を防ぐ。したがっ
て、非直線抵抗体における放電エネルギー耐量を高める
ことができる。
【0013】請求項7記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3、4、5または6記載の非直線抵抗体におい
て、前記電極中に含まれる金属酸化物が金属に対して占
める重量割合が25%以下であることを特徴とする。以
上のような構成を有する請求項7記載の非直線抵抗体で
は、電極中の金属酸化物を25%wt以下とすること
で、電極中の空隙を少なくできる。したがって、電極中
の空隙に起因する放電を防止でき、高い放電エネルギー
耐量を得ることができる。
【0014】請求項8記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3、4、5、6または7記載の非直線抵抗体に
おいて、前記電極の平均厚さが5μmから500μmの
範囲内であることを特徴とする。以上のような構成を有
する請求項8記載の非直線抵抗体では、電極の平均厚さ
を5μmから500μmとしたことにより、電極中の膜
厚不足や付着不良を防止すると共に、電極内の残留応力
の増大による焼結体と電極との剥離を防止できる。その
ため、これらの膜厚不足や付着不良、剥離等に起因する
焼結体中の電流分布の不均一化を防止でき、高い放電エ
ネルギー耐量を得ることができる。
【0015】請求項9記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3、4、5、6、7または8記載の非直線抵抗
体において、前記電極の平均表面粗さが8μm以下であ
ることを特徴とする。以上のような構成を有する請求項
9記載の非直線抵抗体では、電極の平均表面粗さを8μ
m以下にすることにより、積層した非直線抵抗体間の空
隙を少なくすることができる。そのため、放電エネルギ
ー印加時の電極間放電の発生を防止でき、高い放電エネ
ルギー耐量を得ることができる。
【0016】請求項10記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の非直線
抵抗体において、前記電極の抵抗率が15μΩ・cm以
下であることを特徴とする。以上のような構成を有する
請求項10記載の非直線抵抗体では、電極の抵抗率が1
5μΩ・cm以下であるため、焼結体と電極の電界にお
ける高抵抗な部分がない。そのため、非直線抵抗体内の
電流分布の不均一化を防止でき、高い放電エネルギー耐
量を得ることができる。
【0017】請求項11記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載の
非直線抵抗体において、前記電極の端部と前記焼結体の
端部との距離が0.01mmから1.0mmの範囲内で
あることを特徴とする。以上のような構成を有する請求
項11記載の非直線抵抗体では、電極端部と焼結体端部
との距離を0.01mmから1.0mmに制約する、つ
まり電極の形成範囲を限定することにより、放電エネル
ギー吸収時の電極間放電の発生や焼結体内での電流分布
の不均一化を防止できる。これにより放電エネルギー吸
収時の焼結体内での電流分布の局所的な不均一化を防止
でき、高い放電エネルギー耐量を得ることができる。
【0018】請求項12記載の非直線抵抗体は、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11
記載の非直線抵抗体において、前記電極の端部における
主表面方向の凹凸が±0.5mm以下であることを特徴
とする。以上のような構成を有する請求項12記載の非
直線抵抗体では、電極の主表面方向の凹凸を±0.5m
m以下に限定することにより、放電エネルギー吸収時の
焼結体内での電流分布の局所的な不均一化を防止できる
ため、高い放電エネルギー耐量を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明による非直線抵抗体を適用した
具体的な複数の実施例について、図面を参照して説明す
る。
【0020】(1)第1の実施例 [構成]本発明による第1の実施例として、請求項1記
載の発明を適用した実施例を図1〜図3を参照して説明
する。
【0021】まず、非直線抵抗体の主成分である酸化亜
鉛(ZnO)に対して、金属酸化物として二酸化マンガ
ン(MnO2 )、酸化コバルト(Co2 O3 )、酸化ビ
スマス(Bi2 O3 )、酸化アンチモン(Sb2 O3
)、酸化ニッケル(NiO)を添加して原料とした。
金属酸化物の添加量は二酸化マンガン(MnO2 )およ
び酸化コバルト(Co2 O3 )はそれぞれ0.5mol
%とし、酸化ビスマス(Bi2 O3 )、酸化アンチモン
(Sb2 O3 )、酸化ニッケル(NiO)はそれぞれ1
mol%とする。
【0022】次いで、これらの原料を水と有機分散剤、
バインダー類と共に混合装置に入れて混合し、この混合
物をスプレードライヤーなどで噴霧造粒する。そして、
これら造粒粉を金型に入れ加圧し、直径100mm、厚
さ30mmの円板に成形し、成形体を1200℃で焼成
して、焼結体1を得た(図1参照)。
【0023】続いて、焼結体1の左右の側面にアルミナ
系の無機絶縁物を塗布し、400℃で焼き付けて側面絶
縁層2を形成した。さらに、側面絶縁層2を設けた焼結
体1の上下の主表面をそれぞれ研磨した後、焼結体1に
ガードマスクを被せ、その研磨面に電極3を溶射により
形成する。以上のようにして非直線抵抗体を作製した。
本実施例では、以上のような非直線抵抗体の製造工程の
うち、電極3の形成工程において、(1−1)溶射方
法、(1−2)溶射時雰囲気の酸素濃度を変化させるこ
とにより、複数種類の非直線抵抗体を作製した。
【0024】[放電エネルギー耐量試験]同条件下で作
製した同種類の非直線抵抗体を3枚積層して一つの試料
を用意する。そして、各試料に対して2msの矩形波放
電エネルギーを200J/ccから20J/ccに放電
エネルギー量を増加させながら、5分間隔で印加してゆ
き、3枚の非直線抵抗体のうち1枚でも電気的に破壊す
るまでの破壊試験を実施した。このとき、破壊するまで
に吸収した最大値の放電エネルギー量を放電エネルギー
耐量(J/cc)とした。なお、各電極形成条件あるい
は電極形状の非直線抵抗体については各10セットの非
直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験を実施した。
【0025】(1−1)溶射方法 図2は非直線抵抗体の電極を形成する溶射方法を変化さ
せた非直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験の結果を示
すグラフである。図2において、4は大気中アーク溶射
による電極を備えた非直線抵抗体、5は大気中高速ガス
炎溶射による電極を備えた非直線抵抗体、6は大気中プ
ラズマ溶射による電極を備えた非直線抵抗体をそれぞれ
示している。
【0026】すなわち、アーク溶射により電極を形成し
た場合、電極は溶融、噴霧する溶射粒子が大きいので、
電極の表面の平滑でなく、また、電極に気孔や酸化物を
多く含むことになる。そのため、優れた放電エネルギー
耐量の非直線抵抗体が得られていない。また、高速ガス
炎溶射により電極を形成した場合、電極は溶射時の噴霧
圧力が高いため、溶射にガードマスクが変形しやすいた
め、所定の形状の電極が形成できない。したがって、優
れた放電エネルギー耐量の非直線抵抗体が得られていな
い。
【0027】これに対して、プラズマ溶射により電極を
形成した非直線抵抗体においては、顕著に優れた放電エ
ネルギー耐量特性を示している。これはプラズマ溶射に
より形成した電極はその表面が平滑であり、電極中の気
孔や酸化物が少なく、また、所定の形状の電極が得られ
るためである。このような電極を持つ非直線抵抗体は優
れた放電エネルギー耐量を持つことができる。
【0028】(1−2)溶射時雰囲気の酸素濃度 図3は非直線抵抗体の電極を形成する際、プラズマ溶射
を用いて、溶射時の雰囲気の酸素濃度を変化させて、電
極を形成した非直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験の
結果を示すグラフである。この図3から明らかなよう
に、酸素濃度を22体積%以下の雰囲気において電極を
形成する場合、溶射電極中の酸化物の量が少ないため、
非直線抵抗体は顕著に優れた放電エネルギー耐量を示し
ている。
【0029】以上説明したように、非直線抵抗体の電極
を、酸素濃度22体積%以下の雰囲気におけるプラズマ
溶射により形成した第1の実施例によれば、溶射電極中
の酸化物量を少なく抑えて電極表面の平滑化を進め、電
極内の空隙も少なくすることができるため、放電エネル
ギー吸収時の焼結体内での電流分布の不均一化を防い
で、優れた放電エネルギー耐量を持つことができる。
【0030】(2)第2の実施例 次に、請求項2から4記載の発明を含む第2の実施例に
ついて、図4〜図6に基づいて説明する。まず、前記第
1の実施例で記載した非直線抵抗体の製造工程におい
て、少なくとも第1の実施例における電極:「酸素濃度
22体積%以下の雰囲気におけるプラズマ溶射により形
成した電極」を満たし、かつ、異なる電極形成条件で形
成された電極を持つ複数種類の非直線抵抗体を作製し
た。
【0031】この場合、具体的には(2−1)溶射出
力、(2−2)電極材料、(2−3)電極を形成する際
に用いる金属粉末の平均粒径、(2−4)電極が形成さ
れる焼結体の平均表面粗さ、という複数の条件対象の各
々について、複数の電極形成条件によって複数種類の非
直線抵抗体を作製した。そして、これらの各条件対象毎
に、複数種類の非直線抵抗体に対して、前記第1の実施
例と同様の放電耐量試験条件により、放電エネルギー耐
量試験を行った。以下には、各条件耐量に関して具体的
に設定した複数種類の電極形成条件と、その複数種類の
電極形成条件によって形成された電極を持つ複数種類の
非直線抵抗体の耐量試験結果について、個別に説明す
る。
【0032】(2−1)溶射出力 図4は溶射出力(kW)と放電エネルギー耐量(J/c
c)との関係を示すグラフである。この図4に示す試験
結果から明らかなように、溶射出力を10kW以下とし
て、電極を形成した非直線抵抗体においては平均して5
00J/cc以上の高い放電エネルギー耐量を示してい
るのに対して、10kWを超える溶射出力で電極を形成
した非直線抵抗体においては放電エネルギー耐量が低く
なっている。
【0033】すなわち、10kWを超える溶射出力で電
極を形成する非直線抵抗体においては、溶射出力が大き
く、所定形状の電極が得られ難い。また、10kWとい
う大出力では溶射速度が早いので、溶射電極膜中の残留
応力が高くなる。この結果、溶射される電極の端部にて
剥離が起こり易くなり、放電エネルギー耐量の低下を招
くことになる。これに対し、10kW以下という低い溶
射出力で電極を形成した非直線抵抗体においては、所定
形状の電極が得られ易く、また、溶射電極膜中の残留応
力が低い。そのため、密着性の高い溶射電極を得ること
ができ、優れた放電エネルギー耐量を持つことができ
る。
【0034】(2−2)電極材料 図5は非直線抵抗体の電極材料と放電エネルギー耐量
(J/cc)との関係を示すグラフであり、具体的には
プラズマ溶射により電極を形成する際の粉末原料を変え
た非直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験の結果を示し
ている。図5中において7はアルミニウム、8は銅、9
は亜鉛、10はニッケル、11は銀、12は銅と亜鉛の
合金、13はニッケルとアルミニウムの合金、14は銀
と銅の合金、15は炭素鋼、16は13Cr系ステンレ
ス鋼、といった材料をそれぞれ、電極材料とした非直線
抵抗体である。
【0035】図5から明らかなように、電極材料がアル
ミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、銀、銅と亜鉛の合金、
ニッケルとアルミニウムの合金の非直線抵抗体は、平均
して500J/cc以上の優れた放電エネルギー耐量を
示しているが、電極材料が炭素鋼、13Crステンレス
鋼の非直線抵抗体の場合には放電エネルギー耐量が低
い。すなわち、電極材料に炭素鋼や13Crステンレス
鋼を用いて電極を形成した非直線抵抗体は、電極の導電
率が低く、また、焼結体と電極との密着力が低いため、
非直線抵抗体の放電エネルギー耐量が低い。これに対し
て、溶射により電極を形成する際に、電極材料としてア
ルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、銀またはそれらの合
金を用いた電極では導電率および焼結体との密着力が高
くなり、このような電極を有する非直線抵抗体は、優れ
た放電エネルギー耐量を得ることができる。
【0036】(2−3)電極を形成する際に用いる金属
粉末の平均粒径 図6は、非直線抵抗体の電極形成時における金属粉末の
平均粒径(μm)と放電エネルギー耐量(J/cc)と
の関係を示すグラフであり、具体的にはプラズマ溶射の
アルミニウム原料の粒径を変化させて電極を形成した非
直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験の結果である。こ
こで、平均粒径は粉末をレーザー回析法により、求めた
50%粒径である。
【0037】この図6に示す試験結果から明らかなよう
に、溶射電極の金属粉末の平均粒径が5μmから50μ
mの金属粉末を用いて電極を形成した非直線抵抗体にお
いては、平均して500J/cc以上の高い放電エネル
ギー耐量を示しているのに対し、平均粒径が5μmより
小さい金属粉末を用いて電極を形成した非直線抵抗体、
または平均粒径が50μmを超える金属粉末を用いて電
極を形成した非直線抵抗体においては、放電エネルギー
耐量が低くなっている。
【0038】すなわち、電極形成時に金属粉末の平均粒
径が5μmより小さいと、この金属粉末を用いて作製し
た非直線抵抗体は粉末粒径が細かすぎるため、プラズマ
溶射時に蒸発する粉末が多くなり、溶射電極層に電極が
形成されていない領域が部分的に生じる。したがって、
この電極が形成される領域と電極が未形成の領域とが存
在することになり、非直線抵抗体の焼結体中の電流分布
が不均一となる。この結果、放電エネルギー耐量が低く
なる。
【0039】また、電極形成時に金属粉末の平均粒径が
50μmを超えると、この金属粉末を用いて作製した非
直線抵抗体では粉末粒径が大きすぎ、プラズマ溶射時に
未溶融粒子のまま非直線抵抗体の焼結体に付着する量が
多くなる。このため、溶射電極層中に空隙が多くなり、
放電エネルギー耐量が低くなる。なお、図6においては
アルミニウムを電極材料としたときの結果を示したが、
銅、亜鉛、ニッケル、銀またはそれらの合金を用いた場
合にも、同様な金属粉末の粒径の放電エネルギー耐量に
対する効果が見られた。
【0040】これに対して、金属粉末の平均粒径を5μ
m〜50μmに限定した電極を有する非直線抵抗体によ
れば、プラズマ溶射時の粉末蒸発を防止して蒸発による
膜厚不足に起因する焼結体中の電流分布の不均一化を防
ぐことができると同時に、プラズマ溶射時の未溶融粒子
量を減らし、焼結体への未溶融粒子付着量を抑えて電極
中の空隙を少なくできるので、高い放電エネルギー耐量
を得ることが可能である。
【0041】(2−4)電極が形成される焼結体の表面
粗さ 図7は、非直線抵抗体の電極形成時における焼結体表面
の平均表面粗さ(μm)と放電エネルギー耐量(J/c
c)との関係を示すグラフであり、具体的には、非直線
抵抗体を作製する場合、焼結体の両端面を研磨後、電極
を形成するが、研磨砥石の粒度を変化させたり、研磨後
に砥粒の粒度を変化させてブラスト処理を施すなどをし
て、非直線抵抗体の電極を形成する焼結体の表面粗さを
変化させて電極を形成した非直線抵抗体の放電エネルギ
ー耐量試験の結果である。
【0042】この図7に示す試験結果から明らかなよう
に、非直線抵抗体の電極を形成する焼結体の表面粗さを
3μmから8μmとして作製した非直線抵抗体において
は、平均して500J/cc以上の高い放電エネルギー
耐量を示しているのに対し、焼結体の平均表面粗さが3
μmより小さい、または、8μmを超える場合の非直線
抵抗体においては、放電エネルギー耐量が低くなってい
る。
【0043】すなわち、電極形成時に焼結体の平均表面
粗さを3μmより小さくして、作製した非直線抵抗体
は、焼結体の表面積が小さいので、焼結体と電極の密着
強度が低く、電極端部において電極の剥離が起こり易
い。そのため、放電エネルギー耐量が低くなる。また、
電極形成時に焼結体の平均表面粗さを8μmより大きく
して作製した非直線抵抗体では、放電エネルギーを非直
線抵抗体が吸収した場合、焼結体表面の凹部先端におい
て電流分布が不均一になる。そのため、放電エネルギー
耐量が低くなる。
【0044】これに対して、焼結体の平均表面粗さを3
μmから8μmとした非直線抵抗体によれば、焼結体お
よび電極間の強い密着力を確保できる。と同時に、焼結
体表面の凹部先端における電流分布の不均一化を防止で
き、優れた放電エネルギー耐量を持つことができる。
【0045】(3)第3の実施例 続いて、請求項6から10記載の発明を適用した第3の
実施例を、図8〜図12を参照して説明する。まず、前
記第1の実施例で記載した非直線抵抗体の製造工程にお
いて、少なくとも第1の実施例における電極:「酸素濃
度22体積%以下の雰囲気におけるプラズマ溶射により
形成した電極」を満たし、かつ、電極形成条件を種々変
えることにより、種々異なる特性の電極を持つ複数種類
の非直線抵抗体を作製した。
【0046】具体的には、電極における、(3−1)気
孔率、(3−2)金属酸化物の重量割合、(3−3)平
均厚さ、(3−4)平均表面粗さ、(3−5)抵抗率と
いう複数の条件対象の各々について、複数の電極形成条
件によって複数種類の非直線抵抗体を作製した。そし
て、これらの各条件対象毎に、複数種類の非直線抵抗体
に対して、前記第1の実施例と同様の放電耐量試験条件
により、放電エネルギー耐量試験を行った。以下には、
各条件耐量に関して具体的に設定した複数種類の電極形
成条件と、その複数種類の電極形成条件によって形成さ
れた電極を持つ複数種類の非直線抵抗体の耐量試験結果
について、個別に説明する。
【0047】(3−1)気孔率 図8は電極の気孔率(%)と放電エネルギー(J/c
c)との関係を示すグラフであり、具体的には、溶射に
より電極を形成する場合の条件を変化させることによっ
て溶射電極中の気孔率を変化させた複数種類の非直線抵
抗体の放電エネルギー耐量試験結果を示している。ここ
で、気孔率は非直線抵抗体から溶射電極のみの試験片を
取り出し、その試験片の水銀圧入法試験を行い、求めた
ものである。
【0048】この図8に示す試験結果から明らかなよう
に、電極の気孔率が15%以下の非直線抵抗体において
は、平均して500J/cc以上の高い放電エネルギー
耐量を示しているのに対し、電極中の気孔率が15%を
超える非直線抵抗体においては、放電エネルギー耐量が
低くなっている。すなわち、電極中の気孔率が15%を
超えると、非直線抵抗体が放電エネルギーを吸収した時
に、非直線抵抗体の焼結体と電極の界面における気孔に
より、非直線抵抗体の電流分布が不均一になり、放電エ
ネルギー耐量が低くなる。
【0049】これに対して、電極中に気孔率が15%以
下の場合には、非直線抵抗体の焼結体と電極の界面にお
ける気孔に起因する非直線抵抗体内の電流分布の不均一
化を防止できる。そのため、優れた放電エネルギー耐量
が得られる。以上のように、非直線抵抗体の電極の気孔
率を15%以下にすることにより、優れた放電エネルギ
ー耐量を持つ非直線抵抗体を提供することができる。
【0050】(3−2)金属酸化物の重量割合 図9は電極中の金属酸化物の重量割合(%)と放電エネ
ルギー耐量(J/cc)との関係を示すグラフであり、
具体的には、溶射により電極を形成する場合の条件を変
化させることによって溶射電極中の金属酸化物の重量割
合を変化させた複数種類の非直線抵抗体の放電エネルギ
ー耐量試験結果を示している。ここで、金属酸化物の重
量割合は非直線抵抗体から溶射電極のみの試験片を取り
出し、その試験片中の酸素量を燃焼法により求め、金属
酸化物としての重量割合を算出したものである。
【0051】この図9に示す試験結果から明らかなよう
に、電極中の金属酸化物が25wt%以下の非直線抵抗
体においては、平均して500J/cc以上の高い放電
エネルギー耐量を示しているのに対し、電極中の金属酸
化物が25wt%を超える非直線抵抗体においては、放
電エネルギー耐量が低くなっている。すなわち、電極中
の金属酸化物が25wt%を超えると、非直線抵抗体が
放電エネルギーを吸収した時に、非直線抵抗体の焼結体
と電極の界面において金属酸化物が存在すると非直線抵
抗体の電流分布が不均一になり、放電エネルギー耐量が
低くなる。
【0052】これに対し、電極中に金属酸化物が25w
t%以下の場合には、非直線抵抗体の焼結体と電極の界
面における金属酸化物に起因する非直線抵抗体内の電流
分布の不均一化を防止できるため、優れた放電エネルギ
ー耐量が得られる。このように非直線抵抗体の電極中の
金属酸化物を25wt%以下に抑えることにより、優れ
た放電エネルギー耐量を持つ非直線抵抗体を提供するこ
とができる。
【0053】(3−3)平均厚さ 図10は電極の平均厚さ(μm)と放電エネルギー耐量
(J/cc)との関係を示すグラフであり、具体的に
は、溶射により電極を形成する場合の条件を変化させる
ことによって溶射電極の平均厚さを変化させた複数種類
の非直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験結果を示して
いる。ここで、電極の平均厚さは電極断面部の顕微鏡観
察写真中の膜厚から求めた平均厚さである。
【0054】この図10に示す試験結果から明らかなよ
うに、電極の平均厚さが5μm〜500μmの範囲内の
非直線抵抗体においては、平均して500J/cc以上
の高い放電エネルギー耐量を示しているのに対し、電極
の平均厚さが5μmより薄い非直線抵抗体及び500μ
mを超える非直線抵抗体においては、放電エネルギー耐
量が低くなっている。
【0055】すなわち、電極の平均厚さが10μmより
薄い非直線抵抗体においては、電極中膜厚不足領域や付
着不良領域ができ易くなる。その結果、非直線抵抗体が
放電エネルギー吸収した場合、そのような領域における
焼結体内での電流分布が不均一になり、放電エネルギー
耐量が低くなる。また、電極の平均厚さが100μmよ
り厚い非直線抵抗体においては、電極内の残留応力が大
きくなるため、非直線抵抗体の焼結体と電極と間の剥離
が起こり易くなる。焼結体と電極間の剥離が起こると、
非直線抵抗体が放電エネルギーを吸収した場合、その部
分において非直線抵抗体の焼結体内での電流分布が不均
一になるので、やはり放電エネルギー耐量が低くなる。
【0056】これに対して、電極の平均厚さが5μm〜
500μmの範囲内である場合には、電極の膜厚不足や
付着不良を防止すると共に、電極内の残留応力の増大に
よる焼結体と電極との間の剥離を防止できる。そのた
め、これらに起因する非直線抵抗体内の電流分布の不均
一化を防止でき、優れた放電エネルギー耐量が得られ
る。以上のように、非直線抵抗体の電極の平均厚さを5
μm〜500μmにした非直線抵抗体によれば、優れた
放電エネルギー耐量を持つことができる。
【0057】(3−4)平均表面粗さ 図11は電極の平均表面粗さ(μm)と放電エネルギー
耐量(J/cc)との関係を示すグラフであり、具体的
には、溶射により電極を形成する場合の条件を変化させ
ることによって溶射電極の平均表面粗さを変化させた複
数種類の非直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験結果を
示している。
【0058】この図11に示す試験結果から明らかなよ
うに、電極の平均表面粗さが8μm以下の非直線抵抗体
においては、平均して500J/cc以上の高い放電エ
ネルギー耐量を示しているのに対し、電極の平均表面粗
さが8μmを超える非直線抵抗体においては、放電エネ
ルギー耐量が低くなっている。すなわち、電極の平均表
面粗さが8μmを超えると、非直線抵抗体が放電エネル
ギー吸収した時に、積層した非直線抵抗体間の空隙にお
いて放電が起こり易くなり、放電エネルギー耐量が低く
なる。
【0059】これに対し、電極の平均表面粗さが8μm
以下の場合には、積層した非直線抵抗体の空隙に起因す
る放電を防止できるため、優れた放電エネルギー耐量が
得られる。すなわち、非直線抵抗体の電極の平均表面粗
さを8μm以下にすることにより、優れた放電エネルギ
ー耐量を持つ非直線抵抗体を提供することができる。
【0060】(3−5)抵抗率 図12は電極の抵抗率(μΩ・cm)と放電エネルギー
耐量(J/cc)との関係を示すグラフであり、具体的
には、溶射により電極を形成する場合の条件を変化させ
ることによって溶射電極の抵抗率を変化させた複数種類
の非直線抵抗体の放電エネルギー耐量試験結果を示して
いる。ここで、電極の抵抗率は、非直線抵抗体から溶射
電極のみの試験片を取り出し、その試験片の抵抗値を直
流4端子法により求め、その抵抗値と試験片の形状によ
り算出したものである。
【0061】この図12に示す試験結果から明らかなよ
うに、電極の抵抗率が15μΩ・cm以下の非直線抵抗
体においては、平均して500J/cc以上の高い放電
エネルギー耐量を示しているのに対し、電極中の抵抗率
が15μΩ・cmを超える非直線抵抗体においては、放
電エネルギー耐量が低くなっている。これは、電極中の
抵抗率が15μΩ・cmを超える、つまり非直線抵抗体
の焼結体と電極の界面に高抵抗な部分が存在すると、非
直線抵抗体が放電エネルギー吸収した時に、非直線抵抗
体の焼結体と電極の高抵抗な部分により、非直線抵抗体
の電流分布が不均一になるからである。
【0062】これに対し、電極中の抵抗率が15μΩ・
cm以下の場合には、非直線抵抗体の焼結体と電極の界
面における高抵抗な部分に起因する非直線抵抗体内の電
流分布の不均一化を防止できるため、優れた放電エネル
ギー耐量が得られる。以上のように、電極の抵抗率を1
5μΩ・cm以下にすることで、優れた放電エネルギー
耐量を持つ非直線抵抗体を提供することができる。
【0063】(4)第4の実施例 請求項11および12記載の発明を適用した第4の実施
例について、図13から図15までを参照して説明す
る。まず、前記第1の実施例で記載した非直線抵抗体の
製造工程において、少なくとも第1の実施例における電
極:「酸素濃度22体積%以下の雰囲気におけるプラズ
マ溶射により形成する電極」を満たし、かつ、電極形成
条件を種々変えることにより、種々異なる形状の電極を
持つ複数種類の非直線抵抗体を作製した。
【0064】この場合、本実施例では、前記のような非
直線抵抗体の製造工程のうち、電極3を形成する方法や
その条件を多様に変化させることにより、電極3の寸法
やその端部の凹凸寸法を種々変化させ、異なる寸法、形
状の電極を有する複数種類の非直線抵抗体を作製した。
【0065】図13はこのように作製した非直線抵抗体
の電極端部を拡大して示す模式図であり、図13中の1
7は焼結体端部、18は電極、19は電極端部を示して
いる。また、図13中の21は電極18の径方向におけ
る端部の平均位置を示す平行線20と焼結体端部17と
の距離、すなわち電極端部19と焼結体端部17の平均
距離を示している。更に、図13中、22は電極端部1
9の凹凸の最大値を示す。
【0066】具体的には(4−1)電極端部と焼結体端
部の距離、(4−2)電極の端部における主表面方向の
凹凸の最大値という複数の条件対象の各々について、複
数の電極形状条件によって複数種類の非直線抵抗体を作
製した。そして、これらの各条件対象毎に、複数種類の
非直線抵抗体に対して、前記第1の実施例と同様の放電
耐量試験条件により、放電エネルギー耐量試験を行っ
た。以下には、各条件に関して具体的に設定した複数種
類の電極形成条件と、その複数種類の電極形成条件によ
って形成された電極を持つ複数種類の非直線抵抗体の耐
量試験結果について、個別に説明する。
【0067】(4−1)電極端部と焼結体端部の距離 図14は、非直線抵抗体の焼結体端部と電極端部との距
離(mm)と非直線抵抗体の放電エネルギー耐量(J/
cc)との関係を示すグラフである。具体的には、溶射
により電極を形成する場合の条件を変化させることによ
って、電極の形状を変化させた複数種類の非直線抵抗体
の放電エネルギー耐量試験結果を示している。
【0068】この図14に示す試験結果から明らかなよ
うに、焼結体端部17と電極端部19の距離が0.01
〜1.0mmの範囲内の非直線抵抗体においては、平均
して500J/cc以上の高い放電エネルギー耐量を示
しているのに対し、焼結体端部17と電極端部19の距
離が0.01mmよりも短い非直線抵抗体、または、焼
結体端部17と電極端部19の距離が1.0mmを超え
る非直線抵抗体においては、放電エネルギー耐量が低く
なっている。
【0069】すなわち、非直線抵抗体の焼結体端部17
と電極端部19との距離が0.01よりも短い場合に
は、非直線抵抗体が放電エネルギーを吸収したときに、
非直線抵抗体の焼結体と側面絶縁層の界面、または、側
面絶縁層内部や側表面において絶縁破壊が起こり易い。
そのため、非直線抵抗体の放電エネルギー耐量が低くな
る。また、焼結体端部17と電極端部19との距離が
1.0mmよりも長くなると、非直線抵抗体が放電エネ
ルギーを吸収したときに、非直線抵抗体の焼結体内部で
の電流分布が不均一になるため、非直線抵抗体の放電エ
ネルギー耐量が低くなる。
【0070】これに対して、焼結体端部17と電極端部
19の距離が0.01mm〜1.0mmの範囲内である
場合には、放電エネルギー吸収時の焼結体と側面絶縁層
の界面、側面絶縁層内部、および側面絶縁層の側表面に
おける絶縁破壊、または、非直線抵抗体内の電流分布の
不均一化を防止できる。そのため、優れた放電エネルギ
ー耐量が得られる。以上のように、非直線抵抗体の焼結
体端部17と電極端部19の距離を0.01mm〜1.
0mmの範囲内にすることにより、優れた放電エネルギ
ー耐量を持つ非直線抵抗体を提供することができる。
【0071】(4−2)電極端部の凹凸の最大値 図15は、非直線抵抗体における電極端部の凹凸の最大
値(±mm)と非直線抵抗体の放電エネルギー耐量(J
/cc)との関係を示すグラフである。具体的には、溶
射により電極を形成する場合の条件を変化させることに
よって電極の形状を変化させた複数種類の非直線抵抗体
の放電エネルギー耐量試験結果を示している。
【0072】この図15に示す試験結果から明らかなよ
うに、電極端部19の凹凸の最大値21が±0.5mm
以下の非直線抵抗体においては、平均して500J/c
c以上の高い放電エネルギー耐量を示しているのに対
し、電極端部19の凹凸の最大値21が±0.5mmよ
り大きい非直線抵抗体においては、放電エネルギーが低
くなっている。
【0073】すなわち、非直線抵抗体における電極端部
19の凹凸の最大値21が±0.5mmより大きい場合
には、非直線抵抗体が放電エネルギーを吸収した時に、
非直線抵抗体の電極端部19の凸部先端において非直線
抵抗体の焼結体内部での電流分布が不均一になり、非直
線抵抗体の放電エネルギー耐量が低くなる。
【0074】これに対して、非直線抵抗体における電極
端部19の凹凸の最大値21が±0.5mm以下だと、
電極端部の凸部先端に起因する非直線抵抗体内の電流分
布の不均一化を防止できるため、優れた放電エネルギー
耐量が得られる。このように、非直線抵抗体における電
極端部19の凹凸の最大値21を±0.5mm以下にす
ることにより、優れた放電エネルギー耐量を持つ非直線
抵抗体を提供することができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電極を
形成する際の条件や電極の材料あるいは形状を限定する
ことによって、放電エネルギー吸収時の焼結体内での電
流分布の不均一化を防止でき、優れた放電エネルギー耐
量を持つ非直線抵抗体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる非直線抵抗体の断面図
【図2】本発明に係わる非直線抵抗体の電極を形成する
時の溶射方法と放電エネルギー耐量との関係を示すグラ
【図3】本発明に係わる非直線抵抗体の電極を形成する
時の雰囲気中の酸素濃度と放電エネルギー耐量との関係
を示すグラフ
【図4】本発明に係わる非直線抵抗体の電極を形成する
時の溶射出力と放電エネルギー耐量との関係を示すグラ
【図5】本発明に係わる非直線抵抗体の電極の材料と放
電エネルギー耐量との関係を示すグラフ
【図6】本発明に係わる非直線抵抗体の電極を形成する
時の溶射粉末の平均粒径と放電エネルギー耐量との関係
を示すグラフ
【図7】本発明に係わる非直線抵抗体の電極を形成する
時の焼結体の平均表面粗さと放電エネルギー耐量との関
係を示すグラフ
【図8】本発明に係わる非直線抵抗体の電極の気孔率と
放電エネルギー耐量との関係を示すグラフ
【図9】本発明に係わる非直線抵抗体の電極中の酸化物
量と放電エネルギー耐量との関係を示すグラフ
【図10】本発明に係わる非直線抵抗体の電極の膜厚と
放電エネルギー耐量との関係を示すグラフ
【図11】本発明に係わる非直線抵抗体の電極の平均表
面粗さと放電エネルギー耐量との関係を示すグラフ
【図12】本発明に係わる非直線抵抗体の電極の抵抗率
と放電エネルギー耐量との関係を示すグラフ
【図13】本発明に係わる非直線抵抗体の電極端部の拡
大して示す模式図
【図14】本発明に係わる非直線抵抗体の電極端部と焼
結体端部の距離と放電エネルギー耐量との関係を示すグ
ラフ
【図15】本発明に係わる非直線抵抗体の電極端部の凹
凸と放電エネルギー耐量との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1…焼結体 2…側面絶縁層 3,18…電極 4…アーク溶射による電極を備えた非直線抵抗体 5…高速ガス炎溶射による電極を備えた非直線抵抗体 6…プラズマ溶射による電極を備えた非直線抵抗体 7…アルミニウムを電極材料とした非直線抵抗体 8…銅を電極材料とした非直線抵抗体 9…亜鉛を電極材料とした非直線抵抗体 10…ニッケルを電極材料とした非直線抵抗体 11…銀を電極材料とした非直線抵抗体 12…銅と亜鉛の合金を電極材料とした非直線抵抗体 13…ニッケルとアルミニウムの合金を電極材料とした
非直線抵抗体 14…銀と銅の合金を電極材料とした非直線抵抗体 15…炭素鋼を電極材料とした非直線抵抗体 16…13Cr系ステンレス鋼を電極材料とした非直線
抵抗体 17…焼結体端部 19…電極端部 20…電極18の径方向における端部の平均位置を示す
平行線 21…平行線20と焼結体端部17の距離 22…電極端部19の凹凸の最大値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 進 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とした焼結体が備えら
    れ、前記焼結体の側面に絶縁層が形成されると共に、前
    記焼結体の上下面に一対の電極が形成された非直線抵抗
    体において、 前記電極が酸素濃度22体積%以下の雰囲気におけるプ
    ラズマ溶射により形成されたことを特徴とする非直線抵
    抗体。
  2. 【請求項2】 前記電極が10kW以下のプラズマ溶射
    により形成されたことを特徴とする請求項1記載の非直
    線抵抗体。
  3. 【請求項3】 前記電極の材料がアルミ、銅、亜鉛、ニ
    ッケル、銀、または、それらの合金であることを特徴と
    する請求項1または2記載の非直線抵抗体。
  4. 【請求項4】 前記電極を形成する際に用いる金属粉末
    の平均粒径が5μmから50μmの範囲内であることを
    特徴とする請求項1、2または3記載の非直線抵抗体。
  5. 【請求項5】 前記電極が形成される焼結体上下面の平
    均表面粗さが3μmから8μmの範囲内であることを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載の非直線抵抗
    体。
  6. 【請求項6】 前記電極中に含まれる気孔率が15%以
    下であることを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5記載の非直線抵抗体。
  7. 【請求項7】 前記電極中に含まれる金属酸化物が金属
    に対して占める重量割合が25%以下であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5または6記載の非直線
    抵抗体。
  8. 【請求項8】 前記電極の平均厚さが5μmから500
    μmの範囲内であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の非直線抵抗体。
  9. 【請求項9】 前記電極の平均表面粗さが8μm以下で
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7または8記載の非直線抵抗体。
  10. 【請求項10】 前記電極の抵抗率が15μΩ・cm以
    下であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8または9記載の非直線抵抗体。
  11. 【請求項11】 前記電極の端部と前記焼結体の端部と
    の距離が0.01mmから1.0mmの範囲内であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9または10記載の非直線抵抗体。
  12. 【請求項12】 前記電極の端部における主表面方向の
    凹凸が±0.5mm以下であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11
    記載の非直線抵抗体。
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