JPH11184970A - 筆記データ入力装置、及び記憶媒体 - Google Patents

筆記データ入力装置、及び記憶媒体

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JPH11184970A
JPH11184970A JP9351576A JP35157697A JPH11184970A JP H11184970 A JPH11184970 A JP H11184970A JP 9351576 A JP9351576 A JP 9351576A JP 35157697 A JP35157697 A JP 35157697A JP H11184970 A JPH11184970 A JP H11184970A
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JP9351576A
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Yutaka Haruna
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、1文字分の文字記入枠を複
数の領域に分割し、この複数の領域を目安に、文字記入
枠内での文字の入力位置によって文字種を判別すること
によって手書き文字認識率を向上させる筆記データ入力
装置、及び記憶媒体を提供することである。 【解決手段】 CPU2は、手書き文字入力がなされる
と座標入力タブレット装置4が検出した入力盤上の座標
を解析して、文字ストロークとしてRAM6内に保持
し、更に、前記検出された入力盤上の座標に基づいて、
ユーザーによって入力された文字の入力場所がいずれの
領域であるかを判別して文字入力された領域を特定し、
該特定された領域に対応する文字種を特定する。次い
で、CPU2は、手書き文字認識エンジンを読み出して
起動し、前記特定された文字種に関する手書き文字認識
辞書を参照して前記RAM6内に保持された文字ストロ
ークを解析して手書き文字認識処理を行い、認識結果を
表示装置3の所定の表示位置に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された手書き
文字を認識してデータ処理を行う筆記データ入力装置、
及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、PDA(Personal Digital Assis
tant)等の小型携帯用端末装置が急速に普及している。
PDAの中には、小型化のために入力部としてのキーボ
ードを有しないものもあり、このようなタイプの装置に
おいては、タッチパネル等の入力部に対して手書きの文
字を入力することによりデータ入力を行っている。その
他、手書き文字入力認識システムを利用した入力部を有
する電子機器が増加してきており、その実用性が注目さ
れている。
【0003】手書き文字入力認識システムでは、文字入
力のために、複数の文字記入枠を液晶表示部等に表示
し、この液晶表示部と一体となっているタッチパネルに
対して様々な文字種(漢字、カタカナ、ひらがな、英数
字等)の文字入力を手書きで行う。
【0004】ところが、異文字種間で形状の似た文字を
認識する際には、誤認識をしてしまうことが多かった。
例えば、漢字の「夕(ゆう)」とカタカナの「タ
(た)」、または、数字の「1(いち)」とカタカナの
「ノ(の)」と記号の「/(スラッシュ)」等は、入力
者の書き方の癖(数字の「1」を斜めに書くなど)まで
を判別することができず、誤認識しやすい文字である。
【0005】そして、従来は、このような誤認識しやす
い文字に対しても認識率を向上させるために以下のよう
な手法がとられていた。大文字と小文字の区別は、文
字記入枠内での文字の大きさで判断する。あらかじ
め、アプリケーション側で該当文字記入枠の入力文字種
が特定されている場合は、手書き文字認識エンジンに対
して認識文字種を指定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の手法には、それぞれ以下のような課題が
あった。
【0007】前述のの場合は、文字記入枠内に記入さ
れた文字の大きさの判別を誤ってしまった場合には、手
書き文字認識エンジン側へは、大文字/小文字の誤った
指定を行ってしまい、認識率を低下させてしまう。前述
のの場合は、アプリケーション作成時にプログラムに
おいて入力文字種を指定する必要があり、プログラミン
グが煩雑であり、また、プログラムの融通性がなくなっ
てしまっていた。
【0008】そこで、本発明の課題は、1文字分の文字
記入枠を複数の領域に分割し、この複数の領域を目安
に、文字記入枠内での文字の入力位置によって文字種を
判別することによって手書き文字認識率を向上させる筆
記データ入力装置、及び記憶媒体を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力盤上に設定された入力領域に入力された筆記データ
を解析して文字認識を行うことによって、各種データ入
力を行う筆記データ入力装置であって、前記入力領域内
の1文字分の文字入力枠を複数の領域に分割する分割領
域を設定し、この各分割領域に個別の文字種を対応づけ
る文字種情報を記憶する記憶手段と、前記1文字分の文
字入力枠内に筆記データが入力された際に、当該筆記デ
ータの前記入力盤上の座標を検出することによって、当
該筆記データが入力された前記分割領域を判別する判別
手段と、前記記憶手段に記憶された文字種情報を参照し
て前記判別手段によって判別された分割領域に対応する
文字種を特定し、該特定された文字種の範囲内で前記入
力された筆記データの文字認識を行う文字認識手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項1記載の発明の筆記データ入力装置
によれば、入力盤上に設定された入力領域に入力された
筆記データを解析して文字認識を行うことによって、各
種データ入力を行う筆記データ入力装置であって、記憶
手段は、前記入力領域内の1文字分の文字入力枠を複数
の領域に分割する分割領域を設定し、この各分割領域に
個別の文字種を対応づける文字種情報を記憶し、判別手
段は、前記1文字分の文字入力枠内に筆記データが入力
された際に、当該筆記データの前記入力盤上の座標を検
出することによって、当該筆記データが入力された前記
分割領域を判別し、文字認識手段は、前記記憶手段に記
憶された文字種情報を参照して前記判別手段によって判
別された分割領域に対応する文字種を特定し、該特定さ
れた文字種の範囲内で前記入力された筆記データの文字
認識を行う。
【0011】したがって、1文字分の文字入力枠を複数
の分割領域に分割し、それぞれの分割領域毎に文字種
(ひらがな、カタカナ、数字、記号、アルファベット大
文字、アルファベット小文字、漢字等)を割り当てられ
るため、ユーザーが手書き文字を入力すると、当該入力
のあった分割領域に割り当てられた文字種が特定され、
該特定された文字種の範囲内で文字認識手段による手書
き文字認識がなされるため、異文字種間の類似文字の誤
認識を回避することができ、手書き文字認識率を向上さ
せることができる。
【0012】また、手書き文字認識処理において、特定
の文字種の範囲に限定して文字認識手段による手書き文
字認識が行われるため、入力された筆記データの解析に
要する時間を短縮することができ、手書き文字認識処理
速度を向上させることができる。更に、筆記データ入力
装置に用いられるアプリケーション毎に手書き文字入力
領域の文字種を指定するプログラムを作成する必要がな
いため、アプリケーション作成時のプログラミングが容
易になる。
【0013】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の筆記データ入力装置において、前記文字種情
報には、前記1文字分の文字入力枠内に入力された筆記
データが、隣接する複数の前記分割領域に跨る場合に、
当該跨る複数の分割領域の組み合わせによって特定の文
字種を対応づける情報を更に記憶することとしてもよ
い。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の効果に加えて、複数の分割領域に跨る場
合にも文字種を対応づけられるため、記入領域を小さな
分割領域に分割することなく、例えば、4分割程度に分
割した際にも4つ以上の文字種を設定できることとな
り、多様な文字種に対応することができるため、手書き
文字認識率を更に向上させることができる。
【0015】更に、請求項3記載の発明のように、請求
項1記載の筆記データ入力装置において、前記分割領域
内に、手書き入力、及び前記文字認識手段による文字認
識処理を補助するためのガイドを表示するガイド表示手
段を更に備える構成としてもよい。
【0016】この請求項3記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の効果に加えて、ガイド表示手段によっ
て、手書き入力、及び前記文字認識手段による文字認識
処理を補助するためのガイドを表示することができるた
め、手書き文字を入力するユーザーにとって、手書き文
字記入時の位置の目安となるとともに、記入された手書
き文字のガイドに対する相対位置を参照することによっ
て、文字認識手段による手書き文字認識率を向上させる
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の実施の形態における筆記データ入力装置1について
詳細に説明する。まず構成を説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態の筆記デー
タ入力装置1の内部構成を示すブロック図である。この
図1において、筆記データ入力装置1は、CPU2、表
示装置3、座標入力タブレット装置4、入力装置5、R
AM6、通信装置7、記憶装置8、及び記憶媒体9によ
って構成されており、記憶媒体9を除く各部はバス10
によって接続されている。
【0019】CPU(Central Processing Unit )2
は、記憶装置8内の記憶媒体9に記憶されている当該筆
記データ入力装置1に対応する各種アプリケーションプ
ログラムの中から指定されたアプリケーションプログラ
ム、入力装置5から入力される各種指示、あるいは、座
標入力タブレット装置4から入力される座標信号に応じ
た各種データをRAM6内のワークメモリエリアに格納
し、この入力指示及び入力データに応じてRAM6内に
格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理
を実行し、その処理結果をRAM6内のワークメモリエ
リアに格納するとともに、表示装置3に表示する。そし
て、ワークメモリエリアに格納した処理結果を入力装置
5から入力指示される記憶装置8内の記憶媒体9の保存
先に保存する。
【0020】また、CPU2は、後述する手書き文字認
識処理(図4参照)において、ユーザーから入力用ペン
11による手書き文字入力がなされると座標入力タブレ
ット装置4が検出した入力盤上の座標を解析して、文字
ストロークとしてRAM6内に保持し、更に、前記座標
入力タブレット装置4が検出した入力盤上の座標に基づ
いて、ユーザーから入力用ペン11によって入力された
文字の入力場所が、ひらがな記入領域41a、カタカナ
記入領域41b、数字記入領域41c、記号記入領域4
1d、アルファベット大文字記入領域41e、アルファ
ベット小文字記入領域41f、及び漢字記入領域41g
の内のいずれの領域であるかを判別して文字入力された
領域を特定し、該特定された領域に対応する文字種を特
定する。
【0021】次いで、CPU2は、記憶装置8内の記憶
媒体9から手書き文字認識エンジンを読み出して起動
し、前記特定された文字種、及び前記RAM6内に保持
された文字ストロークを、環境変数として文字認識エン
ジンプログラムに渡し、環境変数として指定された文字
種に関する手書き文字認識辞書を記憶装置8内の記憶媒
体9から読み出し、該読み出した手書き文字認識辞書を
参照して前記RAM6内に保持された文字ストロークを
解析して手書き文字認識処理を行い、認識結果を表示装
置3の所定の表示位置に表示する。
【0022】表示装置3は、液晶表示パネル等により構
成され、CPU2から入力される表示データを表示す
る。また、この表示装置3の表示部は、後述する図2に
示すように、座標入力タブレット装置4と一体となって
おり、筆記データを入力する領域を示す文字記入枠4
1、領域分割破線42、領域分割破線43等を表示す
る。
【0023】座標入力タブレット装置4は、後述する図
2に示すような一定の面積を持った平面状の入力盤を備
えた筆記データ入力装置1における入力部であり、この
座標入力タブレット装置4の入力盤は透明感圧式で、後
述する図2に示すように、表示装置3の表示部と一体に
なっている。そして、表示装置3によって透明の入力盤
を透して表示される文字記入枠41内に、後述する図2
に示すような入力用ペン11でデータを記入されると、
入力盤上の座標を検出してCPU2に座標信号を出力す
る。
【0024】この座標入力タブレット装置4と前記表示
装置3とが一体となって構成されている様子を図2に示
している。この図2においては、表示装置3、及び座標
入力タブレット装置4のそれぞれの制御回路等は図示せ
ず、表示装置3の平面状の表示部、及び座標入力タブレ
ット装置4の平面状の入力盤が重なり合うことによって
一体化されており、入力用ペン11によって座標入力タ
ブレット装置4の入力盤上にデータ入力がなされる様子
を、模式的に図示している。
【0025】そして、図2に示すように、表示装置3の
平面状の表示部、及び座標入力タブレット装置4の平面
状の入力盤が重なり合っていることにより、座標入力タ
ブレット装置4の入力盤上に設定されたデータ入力領域
を表示装置3の表示部によって表示させることができ
る。
【0026】図3(a)は、座標入力タブレット装置4
に設定された文字記入領域を示す図である。図3(a)
において、文字記入領域は、文字記入枠41によって示
される1文字分の記入領域が、4文字分用意されること
によって構成されている。そして、文字記入枠41によ
って示される1文字分の記入領域は、領域分割破線4
2、及び領域分割破線43によって4分割されており、
この領域分割破線42、及び領域分割破線43を目安と
して文字記入枠41内の記入領域を複数の記入領域に分
割し、分割された各記入領域毎に文字種を割り当てるこ
とによってユーザーの文字入力を補助する。
【0027】すなわち、文字記入枠41には、図3
(b)に示すような複数の領域が設定されており、各領
域にはそれぞれ異なる文字種が対応づけられている。領
域分割破線42、及び領域分割破線43で区切られた文
字記入枠41内の、左上の矩形領域はひらがな記入領域
41aであり、右上の矩形領域はカタカナ記入領域41
bであり、左下の矩形領域は数字記入領域41cであ
り、右下の矩形領域は記号記入領域41dである。ま
た、文字記入枠41内の領域分割破線43より上方の領
域分割破線42上には、アルファベット大文字記入領域
41eが設定され、領域分割破線43より下方の領域分
割破線42上には、アルファベット小文字記入領域41
fが設定されている。更に、領域分割破線42、及び領
域分割破線43の交点を中心とする文字記入枠41全体
の矩形領域は漢字記入領域41gとして設定されてい
る。
【0028】そして、座標入力タブレット装置4の入力
盤上に上記のように設定された各文字種毎の記入領域に
対して、ユーザーから入力用ペン11によってデータを
入力されると、各記入領域に割り当てられた文字種が特
定され、該特定された文字種に対応する手書き文字認識
辞書のみを参照して、手書き文字認識エンジンによる手
書き文字認識がなされ、このことにより、手書き文字認
識率が向上する。
【0029】入力装置5は、カーソルキー、数字入力キ
ー及び各種機能キー等を備えたキーボードを備え、キー
ボードで押下されたキーの押下信号をCPU2に出力す
る。
【0030】RAM(Random Access Memory)6は、指
定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力
データ及び処理結果等を格納するワークメモリエリアを
有する。
【0031】通信装置7は、筆記データ入力装置1と外
部の機器とをデータ回線を介して接続するためのターミ
ナルであり、筆記データ入力装置1内部の記憶装置8に
蓄積されたデータを通信回線等を通して外部のパソコン
等に送信する、あるいは、外部のパソコン内部のハード
ディスク等に蓄積されたデータを筆記データ入力装置1
内部の記憶装置8に受信する。
【0032】記憶装置8は、プログラムやデータ等が予
め記憶されている記憶媒体9を有しており、この記憶媒
体9は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ
で構成されている。この記憶媒体9は記憶装置8に固定
的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであ
り、この記憶媒体9には当該筆記データ入力装置1に対
応する各種アプリケーションプログラム、座標入力タブ
レット装置4に対して入力された筆記データを解析して
文字コードに変換する手書き文字認識エンジン、各文字
種(ひらがな、カタカナ、数字、記号、アルファベット
小文字、アルファベット大文字、及び漢字)毎の手書き
文字認識辞書、及び各処理プログラムで処理されたデー
タ等を記憶する。
【0033】この記憶装置8内の記憶媒体9に格納され
る手書き文字認識エンジンは、座標入力タブレット装置
4に入力された手書き文字を、ストロークに分割し、こ
のストロークを解析することにより、入力された文字を
特定し、文字コードに変換するプログラムである。
【0034】また、記憶装置8内の記憶媒体9に格納さ
れる各文字種毎の手書き文字認識辞書は、入力されたデ
ータに基づくストロークの様々な形状と各文字種毎の文
字コードを対応づけて複数格納している辞書データであ
る。例えば、カタカナに対応する手書き文字認識辞書に
は、「ア、イ、ウ、・・・・、ン」等のカタカナ文字のみの
文字コードとストロークの形状のデータが対応づけられ
て格納されており、その他の文字種(例えば漢字等)の
文字コードは格納されていない。そのため、ユーザーか
ら入力用ペン11によって入力されたデータが「タ(カ
タカナの“た”)」である場合に、すべての文字種の文
字コードを格納した手書き文字認識辞書を用いて手書き
文字認識した場合には、「夕(漢字の“ゆう”)」と誤
認識してしまう可能性が高いが、カタカナ専用の手書き
文字認識辞書を利用して手書き文字認識した場合には、
そのような誤認識をすることが無い。
【0035】なお、この記憶媒体9に記憶するプログラ
ム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機
器から通信装置7により受信して記憶する構成にしても
よく、更に、通信回線等を介して接続された他の機器側
に上記記憶媒体9を備えた記憶装置を設け、この記憶媒
体9に記憶されているプログラム、データ等を通信装置
7によって通信回線を介して使用する構成にしてもよ
い。
【0036】次に動作を説明する。図4は、本実施の形
態における筆記データ入力装置1の手書き文字認識処理
を説明するフローチャートである。
【0037】図4において、まず、CPU2は、ユーザ
ーから入力用ペン11による文字入力があるか否かを判
別し(ステップS1)、文字入力がなければステップS
1における文字入力の監視を継続し、文字入力があれば
座標入力タブレット装置4が検出した入力盤上の座標を
解析して、文字ストロークとしてRAM6内に保持する
(ステップS2)。
【0038】次いで、CPU2は、前記座標入力タブレ
ット装置4が検出した入力盤上の座標に基づいて、ユー
ザーから入力用ペン11によって入力された文字の入力
場所が、ひらがな記入領域41a、カタカナ記入領域4
1b、数字記入領域41c、記号記入領域41d、アル
ファベット大文字記入領域41e、アルファベット小文
字記入領域41f、及び漢字記入領域41gの内のいず
れの領域であるかを判別して文字入力された領域を特定
し(ステップS3)、該特定された領域に対応する文字
種を特定する(ステップS4)。
【0039】更に、CPU2は、記憶装置8内の記憶媒
体9から手書き文字認識エンジンを読み出して起動し、
ステップS4において特定された文字種、及びステップ
S2においてRAM6内に保持された文字ストローク
を、環境変数として文字認識エンジンプログラムに渡す
(ステップS5)。
【0040】そして、CPU2は、ステップS4におい
て特定され、手書き文字認識エンジンの環境変数として
指定された文字種に関する手書き文字認識辞書を記憶装
置8内の記憶媒体9から読み出し、該読み出した手書き
文字認識辞書を参照してステップS2においてRAM6
内に一時保管された文字ストロークを解析して手書き文
字認識処理を行い(ステップS6)、認識結果を表示装
置3の所定の表示位置に表示し(ステップS7)、一連
の手書き文字認識処理を終了する。
【0041】なお、ステップS7において表示装置3の
所定の表示位置に表示された認識結果をユーザーが確認
した結果変更したい場合には、認識結果が消去される
が、ひらがなとカタカナの相互変換、及びアルファベッ
ト大文字とアルファベット小文字の相互変換の場合は、
認識結果を消去することなく変換可能である。そして、
このことにより、英文を手書き文字入力する際に、大文
字/小文字を誤入力してしまった場合にも後の修正が容
易となる。
【0042】図5は、各文字記入領域に入力された手書
き文字に対して、図4に示すフローチャートに基づく手
書き文字認識処理を行った場合の処理結果の例を示す図
である。図5(a)においては、文字記入枠41内のひ
らがな記入領域41aに入力された手書き文字に対し
て、ひらがな専用の手書き文字認識辞書を用いて手書き
文字認識エンジンを実行した認識結果が“あ”となって
いる。図5(b)においては、文字記入枠41内のカタ
カナ記入領域41bに入力された手書き文字に対して、
カタカナ専用の手書き文字認識辞書を用いて手書き文字
認識エンジンを実行した認識結果が“タ(た)”となっ
ている。
【0043】図5(c)においては、文字記入枠41内
の数字記入領域41cに入力された手書き文字に対し
て、数字専用の手書き文字認識辞書を用いて手書き文字
認識エンジンを実行した認識結果が“1”となってい
る。図5(d)においては、文字記入枠41内の記号記
入領域41dに入力された手書き文字に対して、記号専
用の手書き文字認識辞書を用いて手書き文字認識エンジ
ンを実行した認識結果が“/(スラッシュ)”となって
いる。
【0044】図5(e)においては、文字記入枠41内
のアルファベット大文字記入領域41eに入力された手
書き文字に対して、アルファベット大文字専用の手書き
文字認識辞書を用いて手書き文字認識エンジンを実行し
た認識結果が“C”となっている。図5(f)において
は、文字記入枠41内のアルファベット小文字記入領域
41fに入力された手書き文字に対して、アルファベッ
ト小文字専用の手書き文字認識辞書を用いて手書き文字
認識エンジンを実行した認識結果が“c”となってい
る。図5(g)においては、文字記入枠41内の漢字記
入領域41gに入力された手書き文字に対して、数字専
用の手書き文字認識辞書を用いて手書き文字認識エンジ
ンを実行した認識結果が“夕(ゆう)”となっている。
【0045】上記図5(a)〜図5(g)の各図を比較
すると、図5(b)と図5(g)において、従来誤認識
する可能性の高かったカタカナの“タ(た)”と漢字の
“夕(ゆう)”をそれぞれ正確に認識することができる
ことがわかる。また、図5(c)と図5(d)におい
て、数字の“1(いち)”と記号の“/(スラッシ
ュ)”、図5(e)と図5(f)において、アルファベ
ット大文字の“C”とアルファベット小文字の“c”を
それぞれ誤認識することなく正確に認識していることが
わかる。
【0046】また、例えば、数字記入領域41cに対し
て数字の手書き文字を入力する際のガイドとして、図6
に示すような数字記入ガイド44を表示することによっ
て、更に手書き文字認識率を向上させることができる。
すなわち、図6(a)のように、文字記入枠41内の数
字記入領域41cの領域の所定の位置に2つの点を縦に
並べて表示し、これを数字記入ガイド44として図6
(b)のように数字を記入することにより、手書き文字
を入力するユーザーにとって、数字記入時の位置の目安
となるとともに、記入された数字の文字ストロークの数
字記入ガイド44に対する相対位置を参照することによ
って、手書き文字認識エンジンによる手書き文字認識率
を向上させることができる。
【0047】以上説明したように、本実施の形態の筆記
データ入力装置1によれば、CPU2は、手書き文字認
識処理(図4参照)において、ユーザーから入力用ペン
11による手書き文字入力がなされると座標入力タブレ
ット装置4が検出した入力盤上の座標を解析して、文字
ストロークとしてRAM6内に保持し、更に、前記座標
入力タブレット装置4が検出した入力盤上の座標に基づ
いて、ユーザーから入力用ペン11によって入力された
文字の入力場所が、ひらがな記入領域41a、カタカナ
記入領域41b、数字記入領域41c、記号記入領域4
1d、アルファベット大文字記入領域41e、アルファ
ベット小文字記入領域41f、及び漢字記入領域41g
の内のいずれの領域であるかを判別して文字入力された
領域を特定し、該特定された領域に対応する文字種を特
定する。
【0048】次いで、CPU2は、記憶装置8内の記憶
媒体9から手書き文字認識エンジンを読み出して起動
し、前記特定された文字種、及び前記RAM6内に保持
された文字ストロークを、環境変数として文字認識エン
ジンプログラムに渡し、環境変数として指定された文字
種に関する手書き文字認識辞書を記憶装置8内の記憶媒
体9から読み出し、該読み出した手書き文字認識辞書を
参照して前記RAM6内に保持された文字ストロークを
解析して手書き文字認識処理を行い、認識結果を表示装
置3の所定の表示位置に表示する。
【0049】したがって、文字記入枠41を複数の記入
領域に分割し、それぞれの記入領域毎に文字種(ひらが
な、カタカナ、数字、記号、アルファベット大文字、ア
ルファベット小文字、漢字)を割り当てられるため、ユ
ーザーが手書き文字を入力すると、当該入力のあった記
入領域に割り当てられた文字種が特定され、該特定され
た文字種に対応する手書き文字認識辞書のみを参照し
て、手書き文字認識エンジンによる手書き文字認識がな
されるため、異文字種間の類似文字の誤認識を回避する
ことができ、手書き文字認識率が向上する。
【0050】また、手書き文字認識処理において、特定
の文字種の手書き文字認識辞書を用いるため、文字スト
ロークの解析に要する時間を短縮することができ、手書
き文字認識処理速度を向上させることができる。
【0051】更に、筆記データ入力装置1に用いられる
アプリケーション毎に手書き文字入力領域の文字種を指
定するプログラムを作成する必要がないため、アプリケ
ーション作成時のプログラミングが容易になる。
【0052】なお、本発明は、上記実施の形態の内容に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で適宜変更可能であり、例えば、上記実施の形態にお
いては、7種類の文字種(ひらがな、カタカナ、数字、
記号、アルファベット大文字、アルファベット小文字、
漢字)に対応して、ひらがな記入領域41a〜漢字記入
領域41gの7つの記入領域を設定したが、図3におい
て、文字記入枠41内の領域分割破線42より左方の領
域分割破線43上の領域、及び領域分割破線42より右
方の領域分割破線43上の領域に対して、更に、2文字
種の記入領域を設定可能であり、最大9種類の文字種を
設定できるため、文字種を更に追加することもできる
し、記号の文字種を細分化することなども可能である。
【0053】また、上記実施の形態においては、文字記
入枠41を複数の領域に分割するために領域分割破線4
2、領域分割破線43を用いたが、表示装置3がカラー
表示可能である場合には、色分けによって領域分割を行
ってもよいし、モノクロ階調表示可能である場合には、
領域毎に階調をつけて領域を判別できるようにしてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、1文字分
の文字入力枠を複数の分割領域に分割し、それぞれの分
割領域毎に文字種(ひらがな、カタカナ、数字、記号、
アルファベット大文字、アルファベット小文字、漢字
等)を割り当てられるため、ユーザーが手書き文字を入
力すると、当該入力のあった分割領域に割り当てられた
文字種が特定され、該特定された文字種の範囲内で文字
認識手段による手書き文字認識がなされるため、異文字
種間の類似文字の誤認識を回避することができ、手書き
文字認識率を向上させることができる。
【0055】また、手書き文字認識処理において、特定
の文字種の範囲に限定して文字認識手段による手書き文
字認識が行われるため、入力された筆記データの解析に
要する時間を短縮することができ、手書き文字認識処理
速度を向上させることができる。更に、筆記データ入力
装置に用いられるアプリケーション毎に手書き文字入力
領域の文字種を指定するプログラムを作成する必要がな
いため、アプリケーション作成時のプログラミングが容
易になる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、複数の分割領域に跨る場合に
も文字種を対応づけられるため、記入領域を小さな分割
領域に分割することなく、例えば、4分割程度に分割し
た際にも4つ以上の文字種を設定できることとなり、多
様な文字種に対応することができるため、手書き文字認
識率を更に向上させることができる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、ガイド表示手段によって、手
書き入力、及び前記文字認識手段による文字認識処理を
補助するためのガイドを表示することができるため、手
書き文字を入力するユーザーにとって、手書き文字記入
時の位置の目安となるとともに、記入された手書き文字
のガイドに対する相対位置を参照することによって、文
字認識手段による手書き文字認識率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の筆記データ入力装置1
の内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す表示装置3と座標入力タブレット装
置4とが一体となって構成されている様子を示す図であ
る。
【図3】(a)は、座標入力タブレット装置4に設定さ
れた文字記入領域を示す図であり、(b)は、文字記入
枠41内に設定された複数の領域毎にそれぞれ対応づけ
られた文字種を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態における筆記データ入力
装置1の手書き文字認識処理を説明するフローチャート
である。
【図5】各文字記入領域に入力された手書き文字に対し
て、図4に示すフローチャートに基づく手書き文字認識
処理を行った場合の処理結果の例を示す図である。
【図6】数字記入領域41cに対して数字の手書き文字
を入力する際の数字記入ガイド44について説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 筆記データ入力装置 2 CPU 3 表示装置 4 座標入力タブレット装置 41 文字記入枠 41a ひらがな記入領域 41b カタカナ記入領域 41c 数字記入領域 41d 記号記入領域 41e アルファベット大文字記入領域 41f アルファベット小文字記入領域 41g 漢字記入領域 42 領域分割破線 43 領域分割破線 44 数字記入ガイド 5 入力装置 6 RAM 7 通信装置 8 記憶装置 9 記憶媒体 10 バス 11 入力用ペン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力盤上に設定された入力領域に入力され
    た筆記データを解析して文字認識を行うことによって、
    各種データ入力を行う筆記データ入力装置であって、 前記入力領域内の1文字分の文字入力枠を複数の領域に
    分割する分割領域を設定し、この各分割領域に個別の文
    字種を対応づける文字種情報を記憶する記憶手段と、 前記1文字分の文字入力枠内に筆記データが入力された
    際に、当該筆記データの前記入力盤上の座標を検出する
    ことによって、当該筆記データが入力された前記分割領
    域を判別する判別手段と、 前記記憶手段に記憶された文字種情報を参照して前記判
    別手段によって判別された分割領域に対応する文字種を
    特定し、該特定された文字種の範囲内で前記入力された
    筆記データの文字認識を行う文字認識手段と、 を備えたことを特徴とする筆記データ入力装置。
  2. 【請求項2】前記文字種情報には、前記1文字分の文字
    入力枠内に入力された筆記データが、隣接する複数の前
    記分割領域に跨る場合に、当該跨る複数の分割領域の組
    み合わせによって特定の文字種を対応づける情報を更に
    記憶することを特徴とする請求項1記載の筆記データ入
    力装置。
  3. 【請求項3】前記分割領域内に、手書き入力、及び前記
    文字認識手段による文字認識処理を補助するためのガイ
    ドを表示するガイド表示手段を更に備えたことを特徴と
    する請求項1記載の筆記データ入力装置。
  4. 【請求項4】入力盤上に設定された入力領域に入力され
    た筆記データを解析して文字認識を行うことによって、
    各種データ入力を行うプログラムを格納した記憶媒体で
    あって、 前記入力領域内の1文字分の文字入力枠に複数の分割領
    域を設定するためのコンピュータが実行可能なプログラ
    ムコードと、 前記1文字分の文字入力枠内に筆記データが入力された
    際に、当該筆記データの前記入力盤上の座標を検出する
    ことによって、当該筆記データが入力された前記分割領
    域を判別するためのコンピュータが実行可能なプログラ
    ムコードと、 記憶手段に記憶された、前記各分割領域に個別の文字種
    を対応づける文字種情報を参照して前記判別された分割
    領域に対応する文字種を特定し、該特定された文字種の
    範囲内で前記入力された筆記データの文字認識を行うた
    めのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
JP9351576A 1997-12-19 1997-12-19 筆記データ入力装置、及び記憶媒体 Abandoned JPH11184970A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014182595A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Casio Comput Co Ltd 文字入力装置及び入力文字検索方法

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