JPH11184097A - 刷版の製法 - Google Patents

刷版の製法

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JPH11184097A
JPH11184097A JP9348998A JP34899897A JPH11184097A JP H11184097 A JPH11184097 A JP H11184097A JP 9348998 A JP9348998 A JP 9348998A JP 34899897 A JP34899897 A JP 34899897A JP H11184097 A JPH11184097 A JP H11184097A
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JP
Japan
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material resin
uncured
cured
film
resin
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JP9348998A
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English (en)
Inventor
Zenzo Matsumura
善三 松村
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AI KIKAKU KK
Original Assignee
AI KIKAKU KK
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光硬化性樹脂を用いて刷版を制作するに際
し、未硬化の樹脂を洗い落とす洗浄液の取り替え頻度を
小さくする。 【解決する手段】 ベースフィルム11とカバーフィルム
6との間に挟まれエネルギー線の照射によって硬化する
流動性の材料樹脂2に対して、両フィルム11、6の外側
から必要部分にエネルギー線を照射して、材料樹脂の未
硬化部2aと刷版となる材料樹脂の硬化部2bとを形成する
工程、カバーフィルム6を外して未硬化の材料樹脂2aを
回収する工程、材料樹脂の硬化部2bを洗浄して該硬化部
21bの表面に付着残存している未硬化の材料樹脂2aを洗
い落とす工程を含む印版の製法において、未硬化の材料
樹脂2aの回収工程から、上記洗浄工程までの間に、ベー
スフィルム11に対して材料樹脂の硬化部2bの反対側から
エネルギー線を照射して、ベースフィルム11側に付着し
た未硬化の材料樹脂は硬化させ、印面21aとなる部分に
付着した未硬化の材料樹脂は硬化させない工程を付加し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光等のエネルギー線の照
射により硬化する流動性の材料樹脂を用いて刷版を製作
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボール紙や新聞の印刷に際し、紫外線
照射を受けると硬化する特性を有する材料樹脂にて形成
された刷版が使用されている。斯種刷版は、図7に示す
如く、ベースフィルム(11)上に、上記光硬化性材料樹脂
にて形成された薄手のベース部(23)、印刷パターンに対
応して高く隆起したレリーフ部(21)、及び該レリーフ部
の外周にレリーフ部よりも低くベース部よりも高くなっ
てレリーフ部の補強となるマウント部(22)を有してお
り、樹脂シート(10)に両面テープ(図示せず)にて貼り付
けて使用される。
【0003】上記刷版の製作は、ベースフィルムとカバ
ーフィルムとの間に、紫外線の照射によって硬化する流
動性材料樹脂を充填し、両フィルムの外側から必要部分
に紫外線を照射して、材料樹脂の未硬化部と刷版となる
材料樹脂の硬化部とを形成し、カバーフィルムを外し
て、未硬化の材料樹脂を回収し、材料樹脂の硬化部を洗
浄して行われている。
【0004】一例として図7に示す如く「AB」の標章を
ダンボール紙に印刷するために用いる刷版(1)(標章は
刷版表面で裏返し標章(9)となって表れる)を製造する
従来の方法を説明する。図8は刷版の製作に用いるネガ
フィルム(3)とマスキングフィルム(4)を示しており、
ネガフィルム(3)には前記標章(9)に対応する透光パタ
ーン(31)が形成され、該パターン以外の斜線で示す部分
は完全遮光面となっている。マスキングフィルム(4)
は、ネガフィルム(3)上の上記透光パターン(31)に対応
して該パターンよりもやや大きな輪郭の透光パターン(4
1)を有し、その他の斜線で示す部分は完全遮光面となっ
ている。
【0005】刷版製造工程 第1工程 図1に示す如く透明台板(5)上にネガフィル
ム(3)を載せ、ネガフィルム(3)上にカバーフィルム
(6)を被せる。更にカバーフィルム(6)の外周部に略長
方形のスポンジ製枠体(7)を置き、枠体(7)内に紫外線
硬化性の流動性材料樹脂を流し込む。上記材料樹脂に透
明ベースフィルム(11)を載せ、更にマスキングフィルム
(4)を被せる。透明ベースフィルム(11)の下面に、必要
に応じて予め材料樹脂との接着性の良好な透明接着剤
(図示せず)を塗布しておく。
【0006】第2工程 マスキングフィルム(4)の上方
及び透明台板(5)の外側から光源(51)(52)の紫外線を当
てて材料樹脂を露光する。マスキングフィルム(4)及び
ネガフィルム(3)の夫々の透光パターン(31)(41)に対応
して露光部分は硬化部となり、該硬化部と未露光部分の
未硬化との境界部は、ゲル状の半硬化材料樹脂が残る。
ネガフィルム(3)側の材料樹脂の硬化部は前記標章(9)
に一致するレリーフ部(21)となり、マスキングフィルム
(4)側の材料樹脂の硬化部は該レリーフ部(21)に太く繋
がって補強となる。
【0007】第3工程 マスキングフィルム(4)を外し
て図2の如く、ベースフィルム(11)の外側から再び短時
間露光し、材料樹脂層の上面全体を薄く硬化させベース
フィルム(11)と一体に接合したベース部(23)を形成す
る。
【0008】第4工程 図3に示す如く、マスキングフ
ィルム(4)、枠体(7)、カバーフィルム(6)を取り外
し、未硬化の材料樹脂を回収する。
【0009】第5工程 上記第4工程で回収しきれず
に、レリーフ部(21)、マウント部(22)及びベース部(23)
の表面に付着残存した未硬化の材料樹脂とゲル状の半硬
化材料樹脂を、図5に示す如く、洗浄液で洗い流す。
【0010】第6工程 図6に示す如く、刷版を水槽に
浸けた状態で光を当て、材料樹脂を完全に硬化させる。
【0011】第7工程 水槽から引き上げた刷版を乾燥
させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記第4工程における
未硬化の材料樹脂の回収は、第2工程、第3工程で露光
した材料樹脂(2b)を可撓性スクレーパ(8)によって擦る
様にして掻き落とすのであるが、レリーフ部(21)、マウ
ント部(22)の段差により、スクレーパの死角となる部分
では、ゲル状や未硬化の材料樹脂が残存してしまう。
又、刷版の表面に材料樹脂が薄膜状に残存することは避
けれられない。そのため、次工程の洗浄工程において、
洗浄液にゲル状や未硬化の材料樹脂が混じってしまい、
洗浄液の交換を頻繁にしなければならず、洗浄液のコス
ト及び洗浄廃液の処理コストが高くなる問題があった。
本発明は、上記問題を解決できる刷版の製法を明らかに
するものである。
【0013】
【課題を解決する手段】本発明の刷版の製法は、上記従
来の製造工程中、未硬化の材料樹脂(2a)の回収工程か
ら、上記洗浄工程までの間に、ベースフィルム(11)に対
して材料樹脂の硬化部(2b)の反対側から、ベースフィル
ム(11)側に付着した未硬化の材料樹脂は硬化させ、印面
(21a)となる部分に付着した未硬化の材料樹脂は硬化さ
せない程度にエネルギー線を照射するバック露光工程を
付加した。
【0014】
【作用及び工程】未硬化の樹脂の回収工程の次に行われ
るエネルギー線の照射は、ベースフィルム(11)に対して
材料樹脂の硬化部(2b)の反対側から行われるため、刷版
に付着した未硬化の材料樹脂は、ベースフィルム(11)に
近い部分から硬化が始まる。印面となる部分に付着した
未硬化の材料樹脂までも硬化させると、印面が荒れてし
まい、鮮明な印刷は望めない。
【0015】従って、印面に残存する未硬化の材料樹脂
が硬化する前に、エネルギー線の照射を止め、次の洗浄
工程により、刷版に付着している未硬化の材料樹脂を洗
い流す。この洗い流すべき未硬化の材料樹脂の量は、従
来に比べて遙かに少ないため、洗浄液の汚れが抑えら
れ、洗浄液の取り替え回数を減らすことができ、洗浄廃
液の処理コストも下げることができ、即ち、洗浄コスト
を下げることができる。
【0016】
【実施例】エネルギー線として放射線、X線等も可能で
あるが、実施例では光(紫外線)を使用する場合について
説明する。実施例の材料樹脂は、粘度の高い液状であ
る。流動性があれば粘度は問わない。図1、図2の材料
樹脂を硬化させる工程、図3の未硬化の材料樹脂の回収
工程は、前述の従来例と同じである。
【0017】未硬化の材料樹脂(2a)を回収した後、刷版
に対してバック露光を行う。図4に示す如く、バック露
光は、ベースフィルム(11)に対して材料樹脂(2)の硬化
部(2b)の反対側から光を照射するものである。バック露
光により、ベースフィルム側に付着した未硬化の材料樹
脂は、ベースフィルムに近い部分からレリーフ部(21)の
先端面、即ち、印面(21a)側へ徐々に硬化が進む。印面
(21a)に付着した未硬化樹脂が硬化する前に、バック露
光を停止する。
【0018】上記の如く、未硬化の樹脂の回収工程の次
に行われる光の照射は、ベースフィルム(11)に対して材
料樹脂の硬化部(2b)の反対側から行われるため、刷版に
付着した未硬化の材料樹脂は、ベースフィルム(11)に近
い部分から硬化が始まる。印面(21a)となる部分に付着
した未硬化の材料樹脂までも硬化させると、印面が荒れ
てしまい鮮明な印刷は望めない。従って、印面に残存す
る未硬化の材料樹脂が硬化する前に、光の照射を止め、
次の洗浄工程により、刷版に付着している未硬化の材料
樹脂を洗い流す。この洗い流すべき未硬化の材料樹脂の
量は、従来に比べて遙かに少ないため、洗浄液の汚れが
抑えられ、洗浄液の取り替え回数を減らすことができ、
又、洗浄廃液の処理コストも下げることができる。
【0019】図9に示す如く、ベースフィルム(11)上
で、ベース部(23)が複数箇所に分離した刷版を形成する
方法もあるが、この場合、ベース部(23)とベースフィル
ム(11)の接着不良により、ベース部(23)の輪郭縁とベー
スフィルム(11)との間に隙間が生じて、該隙間から洗浄
時の洗浄液が侵入し、或いは印刷時のインキ替えの際の
版の洗浄の際に、洗浄水が侵入して、ベースフィルム(1
1)からベース部(23)が浮く問題があった。
【0020】しかし、本発明では、ベース部(23)外周縁
とベースフィルム(11)との境界部に、上記未硬化の材料
樹脂が流れ込んで、この未硬化の材料樹脂が硬化するこ
とにより、前記境界部はシール状態となり、ベース部(2
3)とベースフィルム(11)との間に隙間を生じさせること
がなく、ベース部(23)とベースフィルム(11)から硬化し
た材料樹脂が浮くことはない。
【0021】尚、ベースフィルム(11)とカバーフィルム
(6)との間に充填した材料樹脂(2)の必要部に光を照射
して、材料樹脂の未硬化部(2a)と刷版となる材料樹脂の
硬化部(2b)とを形成する方法については、上記に限定さ
れることはなく、例えば図10、図11示す方法等もあ
る。
【0022】図10に示す如く、ネガフィルム(3)には
前記同様にして、標章(9)に対応する透光パターン(31)
が形成され、該パターン以外の部分は完全遮光面となっ
ている。マスキングフィルム(4)は、ネガフィルム(3)
上の上記透光パターン(31)に対応して該パターンよりも
やや大きな輪郭の透光パターン(41)を有し、その他の部
分は露光によって光の一部を透過できる半遮光面となっ
ている。
【0023】透明台板(5)上にネガフィルム(3)、カバ
ーフィルム(6)及び枠体(7)を置き、枠体(7)内に光硬
化性材料樹脂を流し込む。光硬化性材料樹脂に透明ベー
スフィルム(11)を載せ、該フィルムの上にマスキングフ
ィルム(4)を被せる。透明ベースフィルム(11)の下面に
は、必要に応じて予め光硬化性材料樹脂との接着の良好
な透明接着剤(図示せず)を塗布しておく。
【0024】マスキングフィルム(4)の上方から第1光
源(51)の光を当てる。第1光源からの照射を続けた侭、
数分遅れて図11の如く、透明台板(5)の下方から第2
光源(52)の光を数分間当てる。材料樹脂層の上部では、
マスキングフィルム(4)の透光パターン(41)内に対応す
る部分は光透過量が多くなり、厚く硬化して刷版のマウ
ント部(22)を形成し、該パターン(41)から外れた部分は
半遮光面であって、光が少量しか通過しないため、樹脂
が薄く硬化するのみで、この薄く硬化した部分がベース
部(23)となる。他方、材料樹脂層の下部は、台板(5)下
方からの露光によってネガフィルム(3)のパターン(31)
に対応する部分が硬化し、前記マウント部(22)に連続す
るレリーフ部(21)となる。マスキングフィルム(4)の半
遮光面を通過した光で固まらなかった材料樹脂は、次の
回収工程で、スクレーパでの掻き落としにより、平滑な
ベース部(23)の表面に膜状に残り、次のバック露光工程
でこの被膜が固まって刷版の保護膜(23a)を形成でき
る。
【0025】マスキングフィルム(4)、枠体(7)、カバ
ーフィルム(6)を取り外し、未硬化の液体樹脂を回収
し、図4に示すバック露光を含む以後の工程は前記と同
様である。
【0026】本発明は上記実施例の構成に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】刷版のマウント部とレリーフ部を形成する説明
図である。
【図2】ベース部を形成する説明図である。
【図3】未硬化の材料樹脂を回収する説明図である
【図4】余分の材料樹脂をバック露光によって硬化させ
る説明である。
【図5】余分の材料樹脂を洗い落とす説明図である。
【図6】水中露光の説明図である。
【図7】刷版の斜面図である。
【図8】ネガフィルムとマスキングフィルムの斜面図で
ある。
【図9】バック露光によって硬化した樹脂がベース部の
外周輪とベースフィルムとの間をシールしている状態の
説明図である。
【図10】刷版の製法の他の実施例の初期状態の説明図
である。
【図11】同上のマウント部、ベース部、レリーフ部が
形成された状態の説明図である。
【符号の説明】
(2) 材料樹脂 (3) ネガフィルム (4) マスキングフィルム (31) 透光パターン (41) 透光パターン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム(11)とカバーフィルム
    (6)との間に挟まれエネルギー線の照射によって硬化す
    る流動性の材料樹脂(2)に対して、両フィルム(11)(6)
    の外側から必要部分にエネルギー線を照射して、材料樹
    脂の未硬化部(2a)と刷版となる材料樹脂の硬化部(2b)と
    を形成する工程、カバーフィルム(6)を外して未硬化の
    材料樹脂を回収する工程、材料樹脂の硬化部(2b)を洗浄
    して該硬化部(21b)の表面に付着残存している未硬化の
    材料樹脂を洗い落とす工程を含む刷版の製法において、
    未硬化の材料樹脂の回収工程から、上記洗浄工程までの
    間に、ベースフィルム(11)に対して材料樹脂の硬化部(2
    b)の反対側から、ベースフィルム(11)側に付着した未硬
    化の材料樹脂は硬化させ、印面(21a)となる部分に付着
    した未硬化の材料樹脂は硬化させない程度にエネルギー
    線を照射するバック露光工程を付加したことを特徴とす
    る刷版の製法。
JP9348998A 1997-12-18 1997-12-18 刷版の製法 Pending JPH11184097A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011237798A (ja) * 2010-05-05 2011-11-24 E.I.Du Pont De Nemours And Company 印刷フォームを製造する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011237798A (ja) * 2010-05-05 2011-11-24 E.I.Du Pont De Nemours And Company 印刷フォームを製造する方法

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Legal Events

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Effective date: 20000801