JPH11180591A - 自動原稿送り装置 - Google Patents

自動原稿送り装置

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JPH11180591A
JPH11180591A JP35285297A JP35285297A JPH11180591A JP H11180591 A JPH11180591 A JP H11180591A JP 35285297 A JP35285297 A JP 35285297A JP 35285297 A JP35285297 A JP 35285297A JP H11180591 A JPH11180591 A JP H11180591A
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Kazuhiro Hirota
和浩 廣田
Toshio Shida
寿夫 志田
Satoru Endo
悟 遠藤
Masanobu Kono
政信 河野
Eiichi Kubo
栄一 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の後端検出に基づいて搬送速度を制御す
る場合に、原稿に設けられたパンチ穴を原稿の後端と誤
って検出することなく、原稿の後端を正確に検出して原
稿搬送速度の制御を確実に実行できるようにする。 【解決手段】 給紙トレイ2から搬送経路6に沿って原
稿を搬送する搬送ローラ22と、この搬送ローラ22に
よって搬送される原稿の後端を検出する第1の検出セン
サS2と、この第1の検出センサS2の搬送下流側に配
置されて原稿を検出する第2の検出センサS3とを備
え、前記第1の検出センサS2が原稿の後端を検出した
後、原稿を所定量だけ搬送してから前記第2の検出セン
サS3の検出動作を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリなどの画像読取装置において、原稿を搬送経路に沿
って所定の画像位置に搬送するための自動原稿送り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動原稿送り装置とし
て、例えば給紙トレイ上に積載してある原稿を一枚ずつ
複写機本体の読取位置まで高速で搬送し、読取位置で搬
送速度を切換えて原稿の画像を読み取った後、再び原稿
を高速搬送して排紙トレイ上に排出するものがある。と
ころで、原稿の搬送制御は、原稿の先端又は後端を検出
し、これらの検出信号に基づいて行われているが、原稿
にファイル用のパンチ穴が設けてあると、このパンチ穴
を原稿の端部と誤って検出してしまう場合があり、また
原稿の搬送速度の切換え制御が正確に実行されないとい
った問題があった。
【0003】このような問題を解決する手段として、例
えば特開昭57−180546号に開示のものが知られ
ている。これは原稿の先端を検出した後一定時間は原稿
の後端を検出しないよう時間設定することでパンチ穴の
誤検出を防止したものである。即ち、上記一定時間を、
原稿の先端を検出してからパンチ穴の後端を検出までの
時間よりも長く設定する一方、原稿の後端を検出するま
での時間よりも短く設定するものである。従って、原稿
の先端を検出した後、仮にパンチ穴を検出したとしても
設定時間内であれば、検出信号が出力することはなく、
後端を誤って検出することがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動原稿送り装置にあっては、単一の検出センサに
よって原稿の先端と後端を検出するものであるから、原
稿の先端を検出してから後端を検出するまでの間に、原
稿を停止させたり原稿の搬送スピードを変化させた場合
等には、上記一定時間の設定が煩雑となり、またパンチ
穴を誤検出するなどして正確な搬送制御ができないおそ
れがあった。
【0005】そこで本発明は、原稿の後端検出に基づい
て搬送速度を制御する場合に、原稿に設けられたパンチ
穴を原稿の後端と誤って検出しないようにすることを目
的とする。
【0006】また本発明は、原稿の後端を正確に検出す
ることで、原稿の搬送制御を正確に行なえるようにする
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る自動原稿送り装置は、搬送
経路に沿って原稿を搬送する搬送手段と、この搬送手段
によって搬送される原稿の後端を検出する第1の検出手
段と、この第1の検出手段の搬送下流側に配置されて原
稿を検出する第2の検出手段とを備え、前記第1の検出
手段が原稿の後端を検出した後、原稿を所定量だけ搬送
してから前記第2の検出手段が検出動作を開始すること
を特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に係る自動原稿送
り装置は、前記所定量が前記第1の検出手段と前記第2
の検出手段との間の搬送距離に相当する量であることを
特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項3に係る自動原稿送
り装置は、前記第2の検出手段が原稿後端を検出したの
に基づき、原稿の搬送を制御することを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項4に係る自動原稿送
り装置は、前記第2の検出手段が原稿後端を検出したの
に基づき、原稿の搬送速度を切換え制御することを特徴
とする。
【0011】また、本発明の請求項4に係る自動原稿送
り装置は、前記第2の検出手段が検出動作の開始時に原
稿を検出した場合には、原稿後端を検出したのに基づき
原稿の搬送を制御する一方、前記第2の検出手段が検出
動作の開始時に原稿を検出しない場合には、第2の検出
手段の検出動作の開始と同時に前記原稿の搬送を制御す
ることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る自動原稿送り装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図1は、本発明に係る自動原稿送り装置の原理図を
示したものである。この図において、符号2は原稿を載
置するための給紙トレイ、22は給紙トレイ2から繰り
出された原稿を搬送経路6に沿って搬送する搬送ロー
ラ、S2は搬送される原稿の後端を検出するため搬送経
路6に配置された第1の検出センサ、S3は第1の検出
センサS2の搬送下流側に配置されて原稿の有無を検出
する第2の検出センサ、5bは原稿を読み取るための画
像読取手段、37は画像読取後の原稿を排出するための
排紙トレイである。
【0013】このような構成からなる自動原稿送り装置
にあって、給紙トレイ2には後端側(給紙方向の上流
側)にパンチ穴が開けられた原稿が積載され、一枚ずつ
が搬送経路6に繰り出される。繰り出された原稿は、搬
送ローラ22によって搬送経路を搬送され、その際に第
1の検出センサS2によって原稿後端が検出される。こ
の後端検出に基づいてカウンタが作動し、所定パルス値
に達するまでは第2の検出センサS3が原稿を検出しな
いようにする。所定パルス値は、例えば第1の検出セン
サS2を通過した原稿後端が第2の検出センサS3を通
過するまでの搬送距離、又は第2の検出センサS3が原
稿後端側に開けられたパンチ穴を通過するまでの搬送距
離に相当する値である。また、原稿の後端が第1の検出
センサ2を抜ける時から第2の検出センサ3を抜けるま
で、一定のスピードで原稿を搬送することによってカウ
ント制御を容易かつ正確に行なうことができる。従っ
て、上記カウンタが作動している間は、第2の検出セン
サS3による原稿の検出が行なわれず、原稿後端のパン
チ穴を通過した後に第2の検出センサS3が検出動作を
開始する。第2の検出センサS3が原稿後端を検出する
と、その検出信号に基づいて搬送ローラ22が高速回転
に切換え制御され、画像読取手段5bによって原稿の読
み取りが終了した原稿が高速で排紙される。
【0014】図2及び図3は、上述した自動原稿送り装
置の具体的構成を示したものである。この自動原稿送り
装置1は、原稿を載置するための給紙トレイ2と、給紙
口3の近傍に設けられた原稿給紙手段4と、原稿給紙手
段4によって繰出された原稿の先端をレジストするため
のレジストローラ7と、レジスト後の原稿を画像読取位
置5aに搬送するための原稿搬送手段8と、画像読取位
置5aと対向する複写機本体H側の画像読取手段5bで
読取った後の原稿を排出するための原稿排紙手段9と、
排紙経路32の途中に設けられた原稿反転手段10とを
備える。給紙トレイ2に載置された原稿は画像読取位置
5aに向けて順次搬送され、原稿の表面画像が読み取ら
れたのち原稿排紙手段9によって排出されるか、又は画
像読取り後に原稿反転手段10によって原稿がスイッチ
バックして表裏が逆転し、再び原稿搬送手段8によって
画像読取位置5aに搬送されて、原稿の裏面側の画像読
取りが行われる構成となっている。
【0015】複写機本体Hは、原稿の自動送り時に画像
読取手段5bで画像読取りを行うための透明ガラス11
と、本などの原稿を載せ置いた時に画像読取手段5bを
移動走査させて読み取るためのプラテン12とを備えて
いる。
【0016】給紙トレイ2は、装置本体の給紙口3に向
かって傾斜して配置され、原稿幅方向に移動可能なガイ
ド板13が設けられている。このガイド板13は原稿の
幅を検出するものであり、ラックとピニオンギヤを介し
て可変抵抗に連結されており、幅方向に移動させた時の
抵抗値により検出している。また、給紙トレイ2には給
送方向の原稿長さを検出するサイズ検出センサS1が給
送方向に2個配置されている。このサイズ検出センサS
1は、例えばリミットスイッチや光センサ等で構成さ
れ、前記ガイド板13との組み合わせによって原稿のサ
イズ検出が行われる。
【0017】原稿給紙手段4は給紙口3の近傍に設置さ
れており、給紙トレイ2上に載置された原稿の厚さ方向
に変位可能な給紙手段としての給紙ローラ14と、この
給紙ローラ14を回転可能に支持するアーム15と、ア
ーム15の他端側に位置する分離ローラ16とで構成さ
れる。給紙ローラ14は通常待機位置にあり、給紙クラ
ッチ17aの作動により侍機位置から給紙位置に移動
し、分離ローラ16の回転に従動して回転し、給紙トレ
イ2上の原稿を送り出す。DCモータ18の逆回転と同
時に作動する給紙クラッチ17bによって分離ローラ1
6が回転し、分離パットとの間で原稿を一枚ずつ分離し
て搬送経路6に送り出す。なお、給紙ローラ14と分離
ローラ16との間にはエンプティセンサ(図示せず)が設
けられており、給紙トレイ2上の原稿の有無を検出して
いる。
【0018】上記分離ローラ16の下流側にはレジスト
センサS2が配置され、さらにその近傍にレジストロー
ラ7が配置される。レジストローラ7は、駆動ローラ2
0と従動ローラ21とで構成され、DCモータ18の正
転によって駆動ローラ20が所定のタイミングで回転す
る。原稿の先端部がレジストローラ7に当接して整列さ
れ、一定時間待機後に駆動ローラ20が回転し、従動ロ
ーラ21との間に原稿を挟み込んで搬送経路6に送り込
む。この実施例ではレジストセンサS2が上述した第1
の検出センサを兼ねており、原稿の後端が通過した時に
後端検出信号を出力する。なお、第1の検出センサS2
が原稿の後端側に開けられたパンチ穴を原稿後端と誤検
出しないために、検出信号の出力から所定のパルス数を
設定しておき、その間に原稿の後端を再び検出したとき
には前記検出信号をパンチ穴の検出としてキャンセル
し、後の検出信号に基づいてカウンタを作動させる。
【0019】原稿搬送手段8は、原稿を捲回搬送する搬
送ローラ22と、この搬送ローラ22の周面上に配置さ
れたピンチローラ23,24とで構成され、搬送ローラ
22とピンチローラ23,24との間で原稿をグリップ
して画像読取位置5aに搬送する。
【0020】画像読取位置5aの上流近傍にはリードセ
ンサS3が配置される。このリードセンサS3は、上述
した第2の検出センサを兼ねており、画像読取り前に原
稿の搬送を一旦停止して待機させるための先端検出と共
に、画像読取り後に原稿の搬送を高速搬送に切換えるた
めの後端検出を行なう。画像読取位置5aの直前で待機
している原稿は、複写機本体H側からの読取開始信号に
よって再び搬送を開始し、透明ガラス11の面上を通過
する際に画像読取手段5bにより原稿の画像読み取りが
行われる。
【0021】原稿排紙手段9は、前記給紙トレイ2の下
側に配設された排紙トレイ37と、この排紙トレイ37
上に排出原稿を導くための上下一対のガイド35と、こ
のガイド35の先端側に配置された一対の排紙ローラ3
6とを備える。排紙ローラ36は、前記搬送ローラ22
と共通のパルスモータ25によって同一速度での回転と
なっている。なお、排紙ローラ36の近傍には排紙セン
サS5が配置され原稿の排出完了を検出する。
【0022】原稿反転手段10は、排紙経路32から分
岐して設けられたスイッチバック路29に導き入れるた
めの導入ガイド27と、その近傍に配置された一対の反
転ローラ28とを備える。反転ローラ28は、DCソレ
ノイド33によって開閉する他、DCモータ18によっ
て正転・逆転が可能であり、反転ローラ28の正転と逆
転によって原稿の搬送方向を先端側から後端側にスイッ
チバックさせてから送り出す。なお、反転ローラ28の
近傍には反転センサS4が配置されている。
【0023】また、前記原稿反転手段10の入口近傍
と、原稿排紙手段9の入口近傍にそれぞれ原稿の搬送方
向を切り替えるフラッパ38,39が配設されている。
これらのフラッパ38,39はDCソレノイド40によ
って切り替えが可能であり、第1のフラッパ38は、画
像読取位置5aから搬送される原稿を原稿反転手段10
に切り替えるためのもの、また第2のフラッパ39は原
稿排紙手段9と画像読取位置5a側に続く搬送経路とを
切り替えるためのものである。
【0024】さらに、この実施例ではレジストローラ7
と搬送ローラ22に圧接するピンチローラ23との間に
搬送経路6から下方側に分岐した原稿退避路41が形成
されている。この原稿退避路41は、常時は上方側にバ
ネ付勢されて先端が搬送経路6内に突出するフラッパ4
2と、このフラッパ42の下面との間で湾曲状の退避パ
スを形成するガイド板43とで構成される。フラッパ4
2は、その上を原稿が搬送される時に下方側に押されて
搬送経路6から没する一方、原稿がない時にはフラッパ
42の先端が搬送経路6内に突出して退避パスが開放さ
れている。
【0025】次に、上記自動原稿送り装置の作用を図4
のフローチャートに基づいて説明する。先ず、給紙トレ
イ2上に原稿をセットするとエンプティセンサS6がオ
ンして原稿の有無を検出する。サイズ検出センサS1に
よって検出された搬送方向のサイズと、可変ボリューム
の変動から検出された幅方向のサイズから直ちに原稿サ
イズが検出され、複写機本体H側に原稿サイズを示す信
号が送られる。複写機本体H側のスタートボタンをオン
すると、給紙クラッチ17a、17bが作動してDCモ
ータ18が正転し始める。このDCモータ18の正転に
よって給紙ローラ14のアーム15を回動させると共
に、分離ローラ16及び給紙ローラ14を回転させて、
給紙トレイ2上にセットされた原稿のうち最上位の原稿
を分離して送り出す。
【0026】原稿の送り出しによってレジストセンサS
2が原稿の先端を検出し、レジストセンサS2の検出か
ら所定時間後にDCモータ18が停止して原稿の送り出
しがストップすると同時に、レジストローラ7に原稿の
先端を突き当てて整合する。DCモータ18の停止から
所定時間後に給紙クラッチ17bがオンし、レジストロ
ーラ7による原稿のニップ搬送が開始されると共に、パ
ルスモータ25が回転を開始し、レジストローラ7から
受け渡された原稿を搬送ローラ22とピンチローラ2
3,24とによって給送する。
【0027】原稿の先端がリードセンサS3によって検
出されると所定時間後にパルスモータ25及び給紙クラ
ッチ17bが停止し、原稿の搬送がストップして読取り
待機状態となる。次に複写機本体Hからの読取開始信号
によってパルスモータ25が再び回転を始め、搬送ロー
ラ22を駆動して原稿読取部5bに原稿を読取速度で搬
送し、原稿表面の画像読取りが開始される。
【0028】画像読取りに伴なう原稿の搬送によって原
稿の後側エッジがレジストセンサS2で検出されるとレ
ジストセンサS2がオフし、搬送パルスカウンタがクリ
アされると同時に搬送パルスのカウントが開始される。
このカウント開始と同時に、所定カウント値内にレジス
トセンサS2が再び原稿を検出したか否かが監視され
る。所定カウント値は、原稿に設けられたパンチ穴の直
径に相当するパルス数である。従って、所定カウント値
内にレジストセンサS2が再びオンした場合には、先の
エッジ検出はパンチ穴を検出したものとして判断される
一方、所定カウント値内にレジストセンサS2がオフ状
態を保持する場合には先のエッジ検出は原稿の後端を検
出したものと判断される。
【0029】レジストセンサS2が原稿の後端を検出す
ると、今度は搬送パルスカウント値がリードセンサS3
の検出開始カウント値に達したか否かが判断される。こ
の検出開始カウント値は、前記レジストセンサS2とリ
ードセンサS3間の原稿搬送距離に相当するパルス量あ
るいは原稿に設けられたパンチ穴の後端がリードセンサ
S3を通過するのに要するパルス数である。このよう
に、リードセンサS3の検出を少なくともパンチ穴を通
過した位置から開始することで、リードセンサS3が原
稿のパンチ穴を原稿後端と誤って検出することがなくな
り、搬送速度制御が確実となる。
【0030】上記リードセンサS3の検出開始カウント
値を、レジストセンサS2とリードセンサS3との間の
搬送距離に相当する搬送パルス量に設定した場合、リー
ドセンサS3の検出動作開始時には原稿の後端が既にリ
ードセンサS3を通過していて原稿を検出しない場合が
あるが、この時にはリードセンサS3の検出動作開始と
同時に搬送ローラ22の回転速度を切換えるための制御
を行なう。また、原稿搬送時の僅かなスリップ等によっ
てリードセンサS3の検出動作開始時には原稿が通過し
切らず検出した場合には、リードセンサS3の検出動作
開始後に原稿後端を検出してオフ動作したのに基づき搬
送ローラ22を切換え制御する。
【0031】上記リードセンサS3が原稿の後端を検出
すると、その後原稿読取速度で所定量原稿を搬送した
後、パルスモータ25の回転数が切換えられて搬送ロー
ラ22が高速回転し、画像読取り後の原稿が排紙トレイ
37上に高速搬送される。一方、上記原稿の読取り中に
給紙クラッチ17a,17bがオンし、DCモータ18
が正転を始める。そして、給紙ローラ14のアーム15
が回動し、分離ローラ16及び給紙ローラ14が回転し
て、給紙トレイ2上にセットされた原稿のうち最上位の
原稿(後続原稿)が送り出され、レジストローラ7によ
って整合される。さらに、先行原稿の後端が画像読取位
置5bを抜けた時点で、後続原稿の先端がピンチローラ
23にニップされた状態となる。
【0032】上述した画像読取り後の原稿が高速で排出
されるのと同時に、後続原稿は搬送ローラ22によって
高速搬送され、原稿の先端がリードセンサS3に検出さ
れた後その位置で待機する。なお、排紙トレイ37の入
口で待機している先行原稿は、後続原稿の読取りが開始
されると同時に搬送ローラ22と同一速度で回転する排
紙ローラ36によって排紙トレイ37上に読取速度で排
出される。
【0033】なお、上記実施例ではリードセンサS3が
原稿後端を検出した後の原稿の搬送制御手段として、原
稿の搬送速度を切換え制御する場合について説明した
が、この発明は前記制御手段に限定されるものではな
く、原稿後端検出に基づき実行される各種の原稿搬送制
御に適用可能である。また、上記の実施例では第1の検
出手段としてレジストセンサS2を、第2の検出手段と
してリードセンサS3を用いた場合について説明した
が、検出手段としてこれらのセンサ以外のものを用いる
ことも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
原稿送り装置によれば、搬送経路の上流側と下流側に原
稿の後端を検出する第1及び第2の検出手段をそれぞれ
配置し、第1の検出手段が原稿の後端を検出した後、原
稿を所定量だけ搬送してから前記第2の検出手段が検出
動作を開始するようにしたから、原稿の後端検出を基に
して原稿の搬送スピードを制御する場合に、原稿に設け
られたパンチ穴を原稿の後端であるとして誤って検出す
るといったことがない。
【0035】また、本発明に係る自動原稿送り装置によ
れば、前記第2の検出手段が原稿後端を検出したのに基
づいて原稿の搬送を制御するようにしたから、原稿の搬
送制御を正確に実行することができ、結果的に時間的ロ
スのない効率的な自動原稿搬送ができるといった効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿送り装置の原理図であ
る。
【図2】本発明に係る自動原稿送り装置の全体概略図で
ある。
【図3】本発明に係る自動原稿送り装置の要部拡大図で
ある。
【図4】原稿の搬送制御を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置 2 給紙トレイ 6 搬送経路 22 搬送ローラ 37 排紙トレイ S2 レジストセンサ(第1の検出手段) S3 リードセンサ(第2の検出手段) 5b 画像読取手段
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 悟 東京都八王子市石川町2970 コニカ株式会 社内 (72)発明者 河野 政信 東京都八王子市石川町2970 コニカ株式会 社内 (72)発明者 久保 栄一 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送手
    段と、 この搬送手段によって搬送される原稿の後端を検出する
    第1の検出手段と、 この第1の検出手段の搬送下流側に配置されて原稿を検
    出する第2の検出手段とを備え、 前記第1の検出手段が原稿の後端を検出した後、原稿を
    所定量だけ搬送してから前記第2の検出手段が検出動作
    を開始することを特徴とする自動原稿送り装置。
  2. 【請求項2】 前記所定量は、前記第1の検出手段と前
    記第2の検出手段との間の搬送距離に相当する量である
    ことを特徴とする請求項1記載の自動原稿送り装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の検出手段が原稿後端を検出し
    たのに基づき、原稿の搬送を制御することを特徴とする
    請求項1記載の自動原稿送り装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の検出手段が原稿後端を検出し
    たのに基づき、原稿の搬送速度を切換え制御することを
    特徴とする請求項3記載の自動原稿送り装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の検出手段が検出動作の開始時
    に原稿を検出した場合には、原稿後端を検出したのに基
    づき原稿の搬送を制御する一方、 前記第2の検出手段が検出動作の開始時に原稿を検出し
    ない場合には、第2の検出手段の検出動作の開始と同時
    に前記原稿の搬送を制御することを特徴とする請求項1
    記載の自動原稿送り装置。
JP35285297A 1997-12-22 1997-12-22 自動原稿送り装置 Expired - Fee Related JP3871422B2 (ja)

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JP2017076928A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 読取装置、これを備えた画像形成装置
JP2021005778A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 シャープ株式会社 用紙搬送装置

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