JPH11180348A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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Publication number
JPH11180348A
JPH11180348A JP35433497A JP35433497A JPH11180348A JP H11180348 A JPH11180348 A JP H11180348A JP 35433497 A JP35433497 A JP 35433497A JP 35433497 A JP35433497 A JP 35433497A JP H11180348 A JPH11180348 A JP H11180348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
sound
vehicle body
trunk room
car body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP35433497A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Kimura
計介 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP35433497A priority Critical patent/JPH11180348A/ja
Publication of JPH11180348A publication Critical patent/JPH11180348A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体構造において、車室内に伝達される複数
の異音を抑制して車室空間の快適性の向上を図る。 【解決手段】 車室12とトランクルーム14との間に
取付けられたシートバックパネル15に、周縁部にトラ
ンクルーム14側に突出するフランジ部16,17を有
する孔18,19を車体左右方向に沿って少なくとも2
つ形成し、車体左右側面部から左右の各フランジ部1
6,17までの距離を、車体左右側面部間の距離の約1
/4としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内に伝達され
る異音を抑制可能な車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車室の音場に対してトランクルームをレ
ゾネータとして使用し、車室内のこもり音を低減するも
のとして、例えば、特開平8−80872号公報に開示
された「トランク・レゾネータ」がある。
【0003】この「トランク・レゾネータ」は、車室と
トランクルームとの間に取付けられたシートバックパネ
ルに、周縁にフランジ部を有する穴を形成し、車室を音
場した場合にトランクルームを空洞とし、フランジ部が
形成された穴を首部としてレゾネータを構成し、穴の断
面積と、フランジ部の高さと、トランクルームの容積と
で決定されるレゾネータ最大吸音周波数を、車室内の特
定のこもり音周波数にチューニングすることにより、車
室内のこもり音に対してトランクルームをレゾネータと
して使用し、車室内の特定のこもり音を低減するように
したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来の「トランク・レゾネータ」では、フランジ部の穴の
断面積とフランジ部の高さとトランクルームの容積とで
決定されるレゾネータ最大吸音周波数を、車室内の特定
のこもり音周波数にチューニングすることで、この車室
内のこもり音を低減するようにしている。この場合、レ
ゾネータ最大吸音周波数を29.5Hzに設定すること
で車室側のこもり音を抑制でき、また、レゾネータ最大
吸音周波数を20〜50Hzに設定することでアイドル
こもり音を低減でき、更に、レゾネータ最大吸音周波数
を45〜80Hzに設定することでロックアップこもり
音を低減できるようになっている。
【0005】ところが、レゾネータ最大吸音周波数を、
車室側のこもり音やアイドルこもり音やロックアップこ
もり音に合わせて設定することで、各こもり音を低減す
ることができるものの、実際には、レゾネータ最大吸音
周波数を、穴の断面積とフランジ部の高さとトランクル
ームの容積とで決定するため、この各寸法を、例えば、
アイドルこもり音を低減できるように20〜50Hzに
設定してしまうと、車室側のこもり音やロックアップこ
もり音を低減することはできない。即ち、一つの車体に
対しては、どれか一つのこもり音しか低減することがで
きない。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であって、車室内に伝達される複数の異音を抑制して車
室空間の快適性の向上を図った車体構造を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の車体構造では、車室とトランクルームとの
間に取付けられたパネルに、周縁部にトランクルーム側
に突出するフランジ部を有する孔を車体左右方向に沿っ
て2つ形成し、車体左右側面部からこの左右の各フラン
ジ部までの距離を、車体左右側面部間の距離の約1/4
としてある。従って、フランジ部及び孔を所定の形状、
寸法に設定することで、車室内のこもり音周波数とフラ
ンジ部及び孔の周波数とが打ち消しあって車室内のこも
り音が低減されると共に、車輪から発生する2次共鳴周
波数とトランクルーム内で反射した2次共鳴周波数とが
打ち消しあって2次共鳴が低減される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0009】図1に本発明の一実施形態に係る車体構造
を表す車体側面視の概略、図2に本実施形態のシートバ
ックパネルの概略、図3にシートバックパネルに形成さ
れたフランジ部及び孔の概略及び車輪から発生する2次
共鳴モードのグラフ、図4に各周波数領域での音圧レベ
ルを表すグラフを示す。
【0010】本実施形態の車体構造において、図1及び
図2に示すように、一般的に、車体11のほぼ中央部に
は車室12が形成されており、この車室12前部にエン
ジンルーム13が、後部にトランクルーム14がそれぞ
れ形成されている。そして、この車室12とトランクル
ーム14との間には両空間部を区画するようにシートバ
ックパネル15が取付けられている。
【0011】このシートバックパネル15は板形状をな
し、周縁部にそれぞれフランジ部16,17を有する孔
18,19が車体左右方向に沿って2つ形成されてい
る。この各フランジ部16,17はトランクルーム14
側に突出しており、各孔18,19は車室12とトラン
クルーム14とを連通している。
【0012】このフランジ部16,17を有する孔1
8,19は、トランクルーム14の空洞をレゾネータと
して利用することで、車室12のこもり音を低減するた
めのものである。車室12のこもり音周波数は200H
z以下の低周波であって、孔18,19の面積とフラン
ジ部16,17の長さとトランクルーム14の容積によ
って設定される1次低減周波数は、このこもり音周波数
を共鳴吸音作用によって打ち消す周波数に設定される。
【0013】即ち、図3(a)に示すように、孔18,1
9の面積をS1 ,S2 、フランジ部16,17の長さを
1 ,L2 、トランクルーム14の容積をV、また、空
気密度をρ、音速をc、フランジ部16,17の質量を
1 ,m2 とすると、1次低減周波数fA は下記数式
(1)によって求めることができる。
【0014】
【数1】
【0015】また、フランジ部16,17は、音波の反
射による相殺効果として利用することで、左右の後輪2
0,21から入る気柱共鳴を低減するためのものであ
る。後輪20,21の気柱共鳴周波数は約230Hzの
高周波であって、この気柱共鳴周波数はトランクルーム
14の幅によって設定される。即ち、図3(a)に示すよ
うに、トランクルーム14の幅をλ、音速をcとする
と、気柱共鳴周波数はfBは下記数式(2)によって求
めることができる。
【0016】
【数2】
【0017】そして、この場合、車体11の左右側面部
から各フランジ部16,17までの距離を、トランクル
ーム14の幅(車体左右側面部間の距離)λの約1/4
とすることが望ましい。つまり、図3(b)に示すよう
に、左右の後輪20,21から入る気柱共鳴の音圧分布
はフランジ部16,17の形成位置(λ/4の位置)で
0となっているものの、音を粒子と見なすとこの位置で
の粒子速度は最大、最小となっている。そのため、この
位置にフランジ部16,17を形成することで、図3
(a)に示すように、直接入力される気柱共鳴の音波W1
とフランジ部16,17及びトランクルーム14内で反
射した気柱共鳴の音波W2 とは、逆相となり、相殺効果
によって打ち消されることとなり、音圧を低減できる。
【0018】このように本実施形態の車体構造にあって
は、車室12とトランクルーム14とのシートバックパ
ネル15に、フランジ部16,17を有する孔18,1
9を2つ形成し、車体11の左右側面部から各フランジ
部16,17までの距離を、トランクルーム14の幅の
約1/4としてある。
【0019】従って、トランクルーム14の空洞をレゾ
ネータとして利用し、フランジ部16,17を有する孔
18,19の面積S1 ,S2 やフランジ部16,17の
長さをL1 ,L2 などから設定される1次低減周波数
を、車室12のこもり音周波数(200Hz以下の低周
波)に対して共鳴吸音作用によって打ち消す周波数に設
定することで、車室内のこもり音周波数とフランジ部及
び孔の周波数とが打ち消しあって車室内のこもり音を低
減できる。また、フランジ部16,17を音波の反射に
よる相殺効果として利用し、フランジ部16,17によ
って反射する2次低減周波数の音波が、車輪20,21
から入る気柱共鳴周波数(約230Hzの高周波)の音
波に対して逆相となるようにフランジ部16,17の位
置を設定することで、相殺効果によって2つの音波が打
ち消しあって2次共鳴が低減されることとなる。
【0020】その結果、図4に示すように、こもり音周
波数領域fA (約200Hz)と気柱共鳴周波数領域f
B (約230Hz)で音圧レベルが低減される。
【0021】なお、上述の実施形態において、シートバ
ックパネル15にフランジ部16,17を有する孔1
8,19を一体的に形成したが、シートバックパネル1
5に予め大きな穴を形成し、フランジ部を有する孔が形
成された部材をこの穴を被覆するように固定してもよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように本発明の車体構造によれば、車室とトランクルー
ムとの間に取付けられたパネルに、周縁部にトランクル
ーム側に突出するフランジ部を有する孔を車体左右方向
に沿って2つ形成し、車体左右側面部からこの左右の各
フランジ部までの距離を、車体左右側面部間の距離の約
1/4としたので、フランジ部及び孔を所定の形状、寸
法に設定することで、車室内のこもり音周波数とフラン
ジ部及び孔の周波数とが打ち消しあって車室内のこもり
音が低減されると共に、フランジ部の位置を所定の位置
に設定することで、車輪から発生する2次共鳴周波数と
トランクルーム内で反射した2次共鳴周波数とが打ち消
しあって2次共鳴が低減され、その結果、車室内に伝達
される複数の異音を抑制して車室空間の快適性の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車体構造を表す車体
側面視の概略図である。
【図2】本実施形態のシートバックパネルの概略図であ
る。
【図3】シートバックパネルに形成されたフランジ部及
び孔の概略及び車輪から発生する2次共鳴モードのグラ
フである。
【図4】各周波数領域での音圧レベルを表すグラフであ
る。
【符号の説明】
11 車体 12 車室 13 エンジンルーム 14 トランクルーム 15 シートバックパネル 16,17 フランジ部 18,19 孔 20,21 後輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室とトランクルームとの間に取付けら
    れたパネルに、周縁部に該トランクルーム側に突出する
    フランジ部を有する孔を車体左右方向に沿って少なくと
    も2つ形成し、該車体左右側面部から前記左右の各フラ
    ンジ部までの距離を、該車体左右側面部間の距離の約1
    /4としたことを特徴とする車体構造。
JP35433497A 1997-12-24 1997-12-24 車体構造 Withdrawn JPH11180348A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35433497A JPH11180348A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35433497A JPH11180348A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 車体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11180348A true JPH11180348A (ja) 1999-07-06

Family

ID=18436857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35433497A Withdrawn JPH11180348A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 車体構造

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JP (1) JPH11180348A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136328A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Toyota Motor Corp 車両用ベンチレータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

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Effective date: 20050301