JPH11180237A - 自動車のニーボルスター構造 - Google Patents
自動車のニーボルスター構造Info
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- JPH11180237A JPH11180237A JP9356704A JP35670497A JPH11180237A JP H11180237 A JPH11180237 A JP H11180237A JP 9356704 A JP9356704 A JP 9356704A JP 35670497 A JP35670497 A JP 35670497A JP H11180237 A JPH11180237 A JP H11180237A
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- knee
- knee bolster
- load
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、各種の方向からの膝荷重を吸収す
ることができるとともに上部側に加わる荷重と下部側に
加わる荷重の違いに対応することができる自動車のニー
ボルスター構造である。 【解決手段】 本発明は、インストルメントパネルの下
部側に配設され、運転者の膝荷重を緩和する自動車のニ
ーボルスター構造において、ニーボルスター本体11の
上部側を補強することで、上部側の剛性を下部側に対し
て上げて、上部側に加わる大きい膝荷重に適応させたこ
とにある。
ることができるとともに上部側に加わる荷重と下部側に
加わる荷重の違いに対応することができる自動車のニー
ボルスター構造である。 【解決手段】 本発明は、インストルメントパネルの下
部側に配設され、運転者の膝荷重を緩和する自動車のニ
ーボルスター構造において、ニーボルスター本体11の
上部側を補強することで、上部側の剛性を下部側に対し
て上げて、上部側に加わる大きい膝荷重に適応させたこ
とにある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員の膝荷重を緩
和する自動車のニーボルスター構造に関する。
和する自動車のニーボルスター構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インストルメントパネルの下部側
に、自動車の前部座席に着座した乗員の脚部に対応して
ニーボルスターを設けるようにしたものがある。
に、自動車の前部座席に着座した乗員の脚部に対応して
ニーボルスターを設けるようにしたものがある。
【0003】図5はニーボルスターを装着した自動車の
運転席100を示したものである。運転席100の前部
に設けられるインストルメントパネル101の内側に
は、図6に示すように、ステアリングコラム102を支
持するステアリングサポートメンバ103がブラケット
103aを介して車体に支持されて車幅方向に設けられ
ている。インストルメントパネル101の内側下方に
は、自動車の車幅方向にインストルメントパネルホルダ
ー104が配設されており、このインストルメントパネ
ルホルダー104は、パイプ状のフレーム部材105
と、このフレーム部材105に装着されたコ字型のホル
ダー部106とで構成されている。このフレーム部材1
05には、図7に示すように、左右両端にステー10
7,108が装着されており、このステー107,10
8を、ボルト109を介して、インナーピラー部110
とフロアートンネル部111に螺合して、フレーム部材
105がネジ留めされている。
運転席100を示したものである。運転席100の前部
に設けられるインストルメントパネル101の内側に
は、図6に示すように、ステアリングコラム102を支
持するステアリングサポートメンバ103がブラケット
103aを介して車体に支持されて車幅方向に設けられ
ている。インストルメントパネル101の内側下方に
は、自動車の車幅方向にインストルメントパネルホルダ
ー104が配設されており、このインストルメントパネ
ルホルダー104は、パイプ状のフレーム部材105
と、このフレーム部材105に装着されたコ字型のホル
ダー部106とで構成されている。このフレーム部材1
05には、図7に示すように、左右両端にステー10
7,108が装着されており、このステー107,10
8を、ボルト109を介して、インナーピラー部110
とフロアートンネル部111に螺合して、フレーム部材
105がネジ留めされている。
【0004】上記インストルメントパネルホルダー10
4には、ニーボルスター112が螺着されており、この
ニーボルスター112は、図7に示すように、ニーボル
スター本体113と、このニーボルスター本体113の
裏面左右両側に設けられた一対のステイ114とで構成
されている。上記ニーボルスター本体113は板状のプ
レート115で構成されており、板面両側部にステイ1
14をネジ留めするための長穴116を形成している。
上記ステイ114はU字状のプレート117の外側縁に
帯状のフランジを設けて、弧状の上辺側フランジ部11
8と下辺側フランジ部119を形成している。この上辺
側フランジ部118の長さを下辺側フランジ部119の
長さより長く形成して後面120に対して上記ニーボル
スター本体113が斜め下向きに成るように構成したも
のである。上記後面120にはネジ121用のネジ穴1
22が形成されており、このネジ穴122が形成されて
いる部分をニーボルスター本体113側に向くように傾
斜面123に形成している。このネジ穴122に対応す
るホルダー部106の両側にはネジ穴124が形成され
ている。
4には、ニーボルスター112が螺着されており、この
ニーボルスター112は、図7に示すように、ニーボル
スター本体113と、このニーボルスター本体113の
裏面左右両側に設けられた一対のステイ114とで構成
されている。上記ニーボルスター本体113は板状のプ
レート115で構成されており、板面両側部にステイ1
14をネジ留めするための長穴116を形成している。
上記ステイ114はU字状のプレート117の外側縁に
帯状のフランジを設けて、弧状の上辺側フランジ部11
8と下辺側フランジ部119を形成している。この上辺
側フランジ部118の長さを下辺側フランジ部119の
長さより長く形成して後面120に対して上記ニーボル
スター本体113が斜め下向きに成るように構成したも
のである。上記後面120にはネジ121用のネジ穴1
22が形成されており、このネジ穴122が形成されて
いる部分をニーボルスター本体113側に向くように傾
斜面123に形成している。このネジ穴122に対応す
るホルダー部106の両側にはネジ穴124が形成され
ている。
【0005】上記インストルメントパネルホルダー10
4はホルダー部106に形成した穴125にボルト12
6を通してペダルブラケット127に螺着して取り付け
られている。このペダルブラケット127はダッシュパ
ネル128に装着されると共にカウルボックス129に
ボルト130を介して螺着されている。上記ニーボルス
ター112を装着したインストルメントパネル101の
前面開口部には、コラムホールカバー131がボルト1
32により装着されている。
4はホルダー部106に形成した穴125にボルト12
6を通してペダルブラケット127に螺着して取り付け
られている。このペダルブラケット127はダッシュパ
ネル128に装着されると共にカウルボックス129に
ボルト130を介して螺着されている。上記ニーボルス
ター112を装着したインストルメントパネル101の
前面開口部には、コラムホールカバー131がボルト1
32により装着されている。
【0006】次に、上記構成によるニーボルスター構造
の作用を説明する。大きい荷重がニーボルスター本体1
13の上方に加わると、ステイ114の上辺側フランジ
部118を中心として上辺側フランジ部118と下辺側
フランジ部119が大きく変形して膝荷重を吸収する。
次に、小さい荷重がニーボルスター本体113の下方に
加わると、ステイ114の下辺側フランジ部119を中
心として上辺側フランジ部118と下辺側フランジ部1
19が僅かに変形して膝荷重を吸収する。
の作用を説明する。大きい荷重がニーボルスター本体1
13の上方に加わると、ステイ114の上辺側フランジ
部118を中心として上辺側フランジ部118と下辺側
フランジ部119が大きく変形して膝荷重を吸収する。
次に、小さい荷重がニーボルスター本体113の下方に
加わると、ステイ114の下辺側フランジ部119を中
心として上辺側フランジ部118と下辺側フランジ部1
19が僅かに変形して膝荷重を吸収する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ニーボルスター構造によると、ニーボルスター本体11
3の剛性が上下方向で一定に形成されているため、過大
な膝荷重がニーボルスター本体113の上方に加わると
充分な剛性を確保することが難しく、逆に小さい荷重が
下部側に加わった場合には、剛性が大きすぎる傾向があ
った。そして、ニーボルスター本体113の上下幅が狭
いため、大きい荷重が加わった場合には、ニーボルスタ
ー本体113の上端から外れた位置に荷重が加わる恐れ
がある。また、各方向からの衝撃荷重に対して、充分な
性能を発揮するためにその調整が困難で、コストがかか
る課題がある。さらに、ステアリングコラム102に設
けられるステアリングチルト機構がニーボルスター11
2と干渉するため、ステアリングチルト機構を設けるこ
とができない課題がある。
ニーボルスター構造によると、ニーボルスター本体11
3の剛性が上下方向で一定に形成されているため、過大
な膝荷重がニーボルスター本体113の上方に加わると
充分な剛性を確保することが難しく、逆に小さい荷重が
下部側に加わった場合には、剛性が大きすぎる傾向があ
った。そして、ニーボルスター本体113の上下幅が狭
いため、大きい荷重が加わった場合には、ニーボルスタ
ー本体113の上端から外れた位置に荷重が加わる恐れ
がある。また、各方向からの衝撃荷重に対して、充分な
性能を発揮するためにその調整が困難で、コストがかか
る課題がある。さらに、ステアリングコラム102に設
けられるステアリングチルト機構がニーボルスター11
2と干渉するため、ステアリングチルト機構を設けるこ
とができない課題がある。
【0008】本発明は上記課題を解決し、各種の方向か
らの膝荷重を吸収することができるとともに上部側に加
わる荷重と下部側に加わる荷重の違いに対応することが
できる自動車のニーボルスター構造を提供することを目
的とする。
らの膝荷重を吸収することができるとともに上部側に加
わる荷重と下部側に加わる荷重の違いに対応することが
できる自動車のニーボルスター構造を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、インストルメントパネル側に配設され、乗員
の膝荷重を緩和する自動車のニーボルスター構造におい
て、ニーボルスター本体の上部側を補強することで、上
部側の剛性を下部側に対して上げて、上部側に加わる大
きい膝荷重に適応させたことにある。また、本発明は、
上記ニーボルスター本体を、ステアリングコラムの両側
に、ステアリングコラムを挟んで配設された、左右一対
のパネルで形成し、これらパネルの上部側にリーンフォ
ースメントを配設して補強することにより、ニーボルス
ター本体の上部側の剛性を下部側に対して上げたことに
ある。さらに、上記ニーボルスター本体を構成する左右
一対のパネルの上部側をステアリングサポートメンバ等
の車体側支持部材に連結するとともに、これらパネルの
下部側を車体側支持部材よりも剛性の低い支持部材に連
結したことにある。
するため、インストルメントパネル側に配設され、乗員
の膝荷重を緩和する自動車のニーボルスター構造におい
て、ニーボルスター本体の上部側を補強することで、上
部側の剛性を下部側に対して上げて、上部側に加わる大
きい膝荷重に適応させたことにある。また、本発明は、
上記ニーボルスター本体を、ステアリングコラムの両側
に、ステアリングコラムを挟んで配設された、左右一対
のパネルで形成し、これらパネルの上部側にリーンフォ
ースメントを配設して補強することにより、ニーボルス
ター本体の上部側の剛性を下部側に対して上げたことに
ある。さらに、上記ニーボルスター本体を構成する左右
一対のパネルの上部側をステアリングサポートメンバ等
の車体側支持部材に連結するとともに、これらパネルの
下部側を車体側支持部材よりも剛性の低い支持部材に連
結したことにある。
【0010】大きい荷重がニーボルスター本体の上方に
加わると、ニーボルスター本体の上部側を補強してある
ことから、大きい荷重にも適応することができ、ニーボ
ルスター本体の上部側の変形によって膝荷重を吸収す
る。一方、小さい荷重がニーボルスター本体の下方に加
わると、ニーボルスター本体の下部側が僅かに変形して
膝荷重を吸収する。ニーボルスター本体は上下幅を大き
くとっているので、大きい荷重から小さい荷重まで、広
い範囲の膝荷重に適用することができる。
加わると、ニーボルスター本体の上部側を補強してある
ことから、大きい荷重にも適応することができ、ニーボ
ルスター本体の上部側の変形によって膝荷重を吸収す
る。一方、小さい荷重がニーボルスター本体の下方に加
わると、ニーボルスター本体の下部側が僅かに変形して
膝荷重を吸収する。ニーボルスター本体は上下幅を大き
くとっているので、大きい荷重から小さい荷重まで、広
い範囲の膝荷重に適用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら詳細に説明する。
参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1ないし図3において、運転席の前部に
設けられるインストルメントパネル1の内側には、ステ
アリングコラム2を支持するステアリングサポートメン
バ3がブラケット4,4を介して車体内壁面に支持され
て車幅方向に設けられている。このステアリングサポー
トメンバ3には、中央部に一対のブレース5,5が下方
向に垂下されており、これらブレース5,5間をステー
6によって、連結している。ブラケット4,4とブレー
ス5、5間には、メンバ7,8がそれぞれネジ9,10
を介して連結されており、ステアリングサポートメンバ
3とメンバ7間には、運転席側のニーボルスター本体1
1が装着され、ステアリングサポートメンバ3とメンバ
8間には、助手席側のニーボルスター本体12が装着さ
れている。
設けられるインストルメントパネル1の内側には、ステ
アリングコラム2を支持するステアリングサポートメン
バ3がブラケット4,4を介して車体内壁面に支持され
て車幅方向に設けられている。このステアリングサポー
トメンバ3には、中央部に一対のブレース5,5が下方
向に垂下されており、これらブレース5,5間をステー
6によって、連結している。ブラケット4,4とブレー
ス5、5間には、メンバ7,8がそれぞれネジ9,10
を介して連結されており、ステアリングサポートメンバ
3とメンバ7間には、運転席側のニーボルスター本体1
1が装着され、ステアリングサポートメンバ3とメンバ
8間には、助手席側のニーボルスター本体12が装着さ
れている。
【0013】運転席側のニーボルスター本体11は、図
4に示すように、ステアリングコラム2の両側にステア
リングコラム2を挟んで配設された左右一対のパネル1
3,14で形成されており、これらパネル13,14は
側面視、運転席側に突出するように屈曲して形成されて
いる。これらパネル13,14の上端部側裏面には、補
強部材としてのリーンフォースメント15,16が溶接
等によってそれぞれ積層されて補強されている。また、
外側のパネル13は内側のパネル14に比べて車幅方向
に幅広く形成されている。これらパネル13,14の上
端フランジ部13a,14aは、ステアリングサポート
メンバ3に溶接されたブラケット17、18にネジ1
9,20を介して螺着されている。
4に示すように、ステアリングコラム2の両側にステア
リングコラム2を挟んで配設された左右一対のパネル1
3,14で形成されており、これらパネル13,14は
側面視、運転席側に突出するように屈曲して形成されて
いる。これらパネル13,14の上端部側裏面には、補
強部材としてのリーンフォースメント15,16が溶接
等によってそれぞれ積層されて補強されている。また、
外側のパネル13は内側のパネル14に比べて車幅方向
に幅広く形成されている。これらパネル13,14の上
端フランジ部13a,14aは、ステアリングサポート
メンバ3に溶接されたブラケット17、18にネジ1
9,20を介して螺着されている。
【0014】上記パネル13,14の上端フランジ部1
3a,14aには、ネジ用孔21,22が設けられ、か
つ、ブラケット17,18には、ネジ孔23,24が設
けられ、ネジ用孔21,22に挿通したネジ19,20
を、ネジ孔23,24に螺合して取り付けられている。
また、パネル13,14の下端フランジ部13b,14
bは、メンバ7にネジ25,26を介して螺着されてい
る。パネル13,14の下端フランジ部13b,14b
には、ネジ用孔27,28が設けられ、かつ、メンバ7
には、ネジ孔29,30が設けられ、ネジ用孔27,2
8に挿通したネジ25,26をネジ孔29,30に螺合
して取り付けられている。
3a,14aには、ネジ用孔21,22が設けられ、か
つ、ブラケット17,18には、ネジ孔23,24が設
けられ、ネジ用孔21,22に挿通したネジ19,20
を、ネジ孔23,24に螺合して取り付けられている。
また、パネル13,14の下端フランジ部13b,14
bは、メンバ7にネジ25,26を介して螺着されてい
る。パネル13,14の下端フランジ部13b,14b
には、ネジ用孔27,28が設けられ、かつ、メンバ7
には、ネジ孔29,30が設けられ、ネジ用孔27,2
8に挿通したネジ25,26をネジ孔29,30に螺合
して取り付けられている。
【0015】上記メンバ7はブラケット4に設けられた
フランジ部4aとブレース5に設けられたフランジ部5
aにそれぞれ両端フランジ部7aをネジ9を介して螺着
されている。このメンバ7は、例えば、薄い鉄板等の材
料で成形されており、パイプで成形されたステアリング
サポートメンバ3に比べて剛性を低くしている。こうし
て、ニーボルスター本体11としてのパネル13,14
は、屈曲部13c,14cの上部側が強く、屈曲部13
c,14cの下部側を弱く形成されている。そして、屈
曲部13c,14cの下部側は、インストルメントパネ
ル1のステアリングコラム2挿通孔1aの下部を塞ぐス
テアリングコラムカバー31に沿って斜め下向きに配設
されている。
フランジ部4aとブレース5に設けられたフランジ部5
aにそれぞれ両端フランジ部7aをネジ9を介して螺着
されている。このメンバ7は、例えば、薄い鉄板等の材
料で成形されており、パイプで成形されたステアリング
サポートメンバ3に比べて剛性を低くしている。こうし
て、ニーボルスター本体11としてのパネル13,14
は、屈曲部13c,14cの上部側が強く、屈曲部13
c,14cの下部側を弱く形成されている。そして、屈
曲部13c,14cの下部側は、インストルメントパネ
ル1のステアリングコラム2挿通孔1aの下部を塞ぐス
テアリングコラムカバー31に沿って斜め下向きに配設
されている。
【0016】上記構成の自動車のニーボルスター構造に
よると、図2に矢印A,B,Cで示すように、上方から
大,中,小の膝荷重がニーボルスター本体11に加わっ
た場合、ニーボルスター本体11の上部側にはリーンフ
ォースメント15,16が配設されているので、大きな
膝荷重Aに耐えることができる。また、ニーボルスター
本体11の中間位置に中位の膝荷重Bが加わった場合、
リーンフォースメント15,16の位置からは外れてい
るが、すぐ上には屈曲部13c,14cがあり、その上
方にはリーンフォースメント15,16が配設されてい
るので、充分な強度と、適度な変形で膝荷重を吸収する
ことができる。さらに、ニーボルスター本体11の下部
側に小さい膝荷重Cが加わった場合、屈曲部13c,1
4cからは離れており、かつ、メンバ7の強度も弱くし
ているので、小さい膝荷重Cによっても変形して膝荷重
を吸収することができる。
よると、図2に矢印A,B,Cで示すように、上方から
大,中,小の膝荷重がニーボルスター本体11に加わっ
た場合、ニーボルスター本体11の上部側にはリーンフ
ォースメント15,16が配設されているので、大きな
膝荷重Aに耐えることができる。また、ニーボルスター
本体11の中間位置に中位の膝荷重Bが加わった場合、
リーンフォースメント15,16の位置からは外れてい
るが、すぐ上には屈曲部13c,14cがあり、その上
方にはリーンフォースメント15,16が配設されてい
るので、充分な強度と、適度な変形で膝荷重を吸収する
ことができる。さらに、ニーボルスター本体11の下部
側に小さい膝荷重Cが加わった場合、屈曲部13c,1
4cからは離れており、かつ、メンバ7の強度も弱くし
ているので、小さい膝荷重Cによっても変形して膝荷重
を吸収することができる。
【0017】上記実施の形態によれば、ニーボルスター
本体11を構成する左右一対のパネル13,14の車幅
方向の幅を上下方向に沿って一定に形成しているので、
膝荷重が幅方向に変化した場合にも充分に対応すること
ができる。また、大きな膝荷重Aから小さい膝荷重Cま
で、パネル13,14の上下方向の位置の剛性を変化さ
せているので、大きな膝荷重Aから小さい膝荷重Cまで
対応することができる。よって、大きな膝荷重Aから小
さい膝荷重Cまでの衝撃エネルギーを効果的に吸収する
ことができる。さらに、ニーボルスター本体11をステ
アリングコラム2の両側にステアリングコラム2を挟ん
で配設された左右一対のパネル13,14で形成してい
るので、ステアリングコラム2にチルトアップ機構を備
える場合にも調整作業が容易である。パネル13,14
およびリーンフォースメント15,16を鉄板で構成で
きるので、部品点数の削減が図れコスト的にも有利とな
る。
本体11を構成する左右一対のパネル13,14の車幅
方向の幅を上下方向に沿って一定に形成しているので、
膝荷重が幅方向に変化した場合にも充分に対応すること
ができる。また、大きな膝荷重Aから小さい膝荷重Cま
で、パネル13,14の上下方向の位置の剛性を変化さ
せているので、大きな膝荷重Aから小さい膝荷重Cまで
対応することができる。よって、大きな膝荷重Aから小
さい膝荷重Cまでの衝撃エネルギーを効果的に吸収する
ことができる。さらに、ニーボルスター本体11をステ
アリングコラム2の両側にステアリングコラム2を挟ん
で配設された左右一対のパネル13,14で形成してい
るので、ステアリングコラム2にチルトアップ機構を備
える場合にも調整作業が容易である。パネル13,14
およびリーンフォースメント15,16を鉄板で構成で
きるので、部品点数の削減が図れコスト的にも有利とな
る。
【0018】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、パネル13,14の剛性を
上げるためにリーンフォースメント15,16を用いた
が、パネル13,14自体の厚みを上部側を厚くするこ
とで行うこともできる。また、剛性の調整にリーンフォ
ースメント15,16の厚みを変えることで容易に行う
ことができる。
れるものではなく、例えば、パネル13,14の剛性を
上げるためにリーンフォースメント15,16を用いた
が、パネル13,14自体の厚みを上部側を厚くするこ
とで行うこともできる。また、剛性の調整にリーンフォ
ースメント15,16の厚みを変えることで容易に行う
ことができる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による自動車
のニーボルスター構造によれば次のような効果を奏する
ことができる。請求項1において、インストルメントパ
ネルの側に配設され、乗員の膝荷重を緩和する自動車の
ニーボルスター構造において、ニーボルスター本体の上
部側の剛性を下部側に対して上げたので、大きな膝荷重
から小さい膝荷重までの衝撃エネルギーを効果的に吸収
することができる。よって、各種の方向からの膝荷重を
吸収することができるとともに上部側に加わる荷重と下
部側に加わる荷重の違いに対応することができる。請求
項2において、上記ニーボルスター本体を、ステアリン
グコラムを挟んで配設された、左右一対のパネルで形成
し、これらパネルの上部側にリーンフォースメントを配
設してニーボルスター本体の上部側の剛性を下部側に対
して上げたので、ステアリングコラムにチルトアップ機
構を備える場合にも調整作業が容易である。請求項3に
おいて、上記ニーボルスター本体を構成する左右一対の
パネルの上部側を車体側支持部材に連結するとともに、
これらパネルの下部側を車体側支持部材よりも剛性の低
い支持部材に連結したので、大きな膝荷重から小さい膝
荷重までの衝撃エネルギーを効果的に吸収することがで
きる。
のニーボルスター構造によれば次のような効果を奏する
ことができる。請求項1において、インストルメントパ
ネルの側に配設され、乗員の膝荷重を緩和する自動車の
ニーボルスター構造において、ニーボルスター本体の上
部側の剛性を下部側に対して上げたので、大きな膝荷重
から小さい膝荷重までの衝撃エネルギーを効果的に吸収
することができる。よって、各種の方向からの膝荷重を
吸収することができるとともに上部側に加わる荷重と下
部側に加わる荷重の違いに対応することができる。請求
項2において、上記ニーボルスター本体を、ステアリン
グコラムを挟んで配設された、左右一対のパネルで形成
し、これらパネルの上部側にリーンフォースメントを配
設してニーボルスター本体の上部側の剛性を下部側に対
して上げたので、ステアリングコラムにチルトアップ機
構を備える場合にも調整作業が容易である。請求項3に
おいて、上記ニーボルスター本体を構成する左右一対の
パネルの上部側を車体側支持部材に連結するとともに、
これらパネルの下部側を車体側支持部材よりも剛性の低
い支持部材に連結したので、大きな膝荷重から小さい膝
荷重までの衝撃エネルギーを効果的に吸収することがで
きる。
【図1】本発明による自動車のニーボルスター構造の実
施の形態を示す分解斜視図である。
施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明による自動車のニーボルスター構造の実
施の形態を示す概念断面図である。
施の形態を示す概念断面図である。
【図3】図1のステアリングサポートメンバとニーボル
スター本体を拡大して示す分解斜視図である。
スター本体を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】ステアリングサポートメンバにニーボルスター
本体を組み付けた状態を示す概念斜視図である。
本体を組み付けた状態を示す概念斜視図である。
【図5】従来のニーボルスターを示す概念断面図であ
る。
る。
【図6】図5のニーボルスターを示す分解斜視図であ
る。
る。
【図7】図6の部分拡大斜視図である。
1 インストルメントパネル 2 ステアリングコラム 3 ステアリングサポートメンバ 4 ブラケット 7 メンバ 11 ニーボルスター本体 13 パネル 14 パネル 15 リーンフォースメント 16 リーンフォースメント
Claims (3)
- 【請求項1】 インストルメントパネル側に配設され、
乗員の膝荷重を緩和する自動車のニーボルスター構造に
おいて、ニーボルスター本体の上部側の剛性を下部側に
対して上げたことを特徴とする自動車のニーボルスター
構造。 - 【請求項2】 上記ニーボルスター本体を、ステアリン
グコラムを挟んで配設された、左右一対のパネルで形成
し、これらパネルの上部側にリーンフォースメントを配
設してニーボルスター本体の上部側の剛性を下部側に対
して上げたことを特徴とする請求項1に記載の自動車の
ニーボルスター構造。 - 【請求項3】 上記ニーボルスター本体を構成する左右
一対のパネルの上部側を車体側支持部材に連結するとと
もに、これらパネルの下部側を車体側支持部材よりも剛
性の低い支持部材に連結したことを特徴とする請求項2
に記載の自動車のニーボルスター構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9356704A JPH11180237A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 自動車のニーボルスター構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9356704A JPH11180237A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 自動車のニーボルスター構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11180237A true JPH11180237A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18450366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9356704A Pending JPH11180237A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 自動車のニーボルスター構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11180237A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006151106A (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両のパネル構造 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP9356704A patent/JPH11180237A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006151106A (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両のパネル構造 |
JP4664654B2 (ja) * | 2004-11-26 | 2011-04-06 | ダイハツ工業株式会社 | 車両のパネル構造 |
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