JPH11180112A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH11180112A
JPH11180112A JP9348017A JP34801797A JPH11180112A JP H11180112 A JPH11180112 A JP H11180112A JP 9348017 A JP9348017 A JP 9348017A JP 34801797 A JP34801797 A JP 34801797A JP H11180112 A JPH11180112 A JP H11180112A
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groove
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tread
main groove
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Yoshiyuki Takada
宜幸 高田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/04Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag
    • B60C11/042Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag further characterised by the groove cross-section
    • B60C11/047Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag further characterised by the groove cross-section the groove bottom comprising stone trapping protection elements, e.g. ribs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主溝の石噛みをトレッドの全域に亘って均等
に抑制でき、耐久性を向上しかつタイヤの更生比率を高
める。 【解決手段】 主溝3によって囲まれる内のブロック
4、及び主溝3とトレッド縁Teとで囲まれる外のブロ
ック5を具える。主溝の溝底面に、各内のブロックを環
状に囲む石噛み防止用の突起体9を設ける。この突起体
9は、主突起部10とこれを継ぐ巾狭の副突起部11と
からなり、しかも主突起部10は、配設位置によりその
高さを違えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石噛みによる溝底
内方に位置するトレッドゴム及びコード補強層の破損を
防止することにより、トレッド部の耐久性を高めかつタ
イヤの更生率を高めうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】舗装路以外に、小石の混在が多い砂利道
及び整地現場を移動する機会の多いトラック、建設用車
両にあっては、非舗装路を走行する際、図9(A) 、(B)
に示すように、トレッド面に形成される溝部a、bに石
が挟み込まれることが多い。
【0003】このような石噛みが生じた状態でタイヤが
転動した場合、石噛み部分に反復して溝部を押し拡げよ
うとする力が作用することになり、溝底に亀裂が生じか
つその溝底内方に配されるベルト層などのコード補強層
fを破損させる。なお石噛みは、接地圧が高いタイヤ赤
道C近傍のトレッド中央域Y1、しかも周方向にのびる
縦溝aにおいて多く発生する。
【0004】このような石噛みを防止するため、例えば
特開昭60−189608号公報、及び特開昭61−2
91203号公報には、図9(A) 、(B) に一点鎖線で略
示するように、縦溝aの溝底に、溝方向にのびる突起e
を断続的に形成し、縦溝aへの石の挟み込みを抑制する
とともに、一旦挟み込まれた石をこの突起eの弾性力に
よって排出する提案がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしトレッド面に
は、前記縦溝aに加えてこの縦溝aと交差する横溝bが
多数に存在する。特に非舗装路を走行する機会の多いト
ラック、建設用車両用のタイヤにあっては、トレッド面
をブロックパターンとして形成されているため、横溝b
の条数が多くなり、石噛みの機会が増加する。
【0006】このような問題点の一端の解決を図るべ
く、特開平3−67706号公報では、縦溝aと横溝b
との交わり部dに、それぞれの溝方向にのびる突起eを
設けることを提案している。しかしこの提案のもので
は、交わり部dの突起eが縦溝a及び横溝bの双方に沿
って放射状にのびるため、突起e自体の剛性が高まり弾
性が失われる。その結果、交わり部dで噛込んだ石を排
出し得ないばかりか、横溝bに突起がないため、横溝b
に進入した石も排出し得ないという問題がある。
【0007】そこで発明者は、石噛みの実態を詳細に亘
って調査した結果、(1) 該ブロックを囲んで環状に突
起eを連ねることにより、石噛みを効率よく防止しうる
こと、(2) 石噛みは、ブロックの動きが少ない交わり
部d、d間の中間位置において特に生じやすく、従っ
て、この中間位置において、突起eをより高くして石噛
み防止効果を高める必要があること、(3) 前述の如
く、石噛みはトレッド中央域Y1において多く発生する
が、タイヤ赤道Cとトレッド縁Teとの間のトレッド中
間域Y2においても突発的に発生する場合があり、従っ
て、トレッド縁に沿って並ぶ外のブロックよりも内方の
全てのブロックに対して、環状の突起で取り囲む必要が
あること、を究明し得た。
【0008】すなわち本発明は、溝底に内のブロックの
夫々を環状に囲む突起体を設け、かつ交わり部間の中間
位置において突起高さを高めることを基本として、タイ
ヤ全体に亘って石噛みによる損傷を飛躍的に低下させる
ことができ、前記問題点を解決しうる空気入りタイヤの
提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、トレッド面に主溝を配することにより、
該主溝によって周囲が囲まれる複数の内のブロック、及
び該主溝とトレッド縁とによって周囲が囲まれる複数の
外のブロックを設けたブロックパターンの空気入りタイ
ヤであって、前記主溝は、前記各内のブロックに沿って
のびる主部と、該主部が互いに交わる交わり部とを有す
るとともに、この主溝に、該主溝の溝底面からブロック
の溝壁面と間隙を有して立上がりかつ前記各内のブロッ
クを環状に囲む石噛み防止用の突起体を設け、しかも各
突起体は互いに連続するとともに、前記突起体は、主突
起部と、この主突起部の間を継ぎかつ主突起部よりも小
巾の副突起部とからなり、前記主突起部は、溝底面から
の高さH1が前記主溝の溝深さGHの10%以上かつ2
5%以下、主溝に沿う長さL1が3mm以上かつ10mm以
下であるとともに、前記副突起部は、溝底面からの高さ
H2が前記主溝の溝深さGHの5%以上かつ10%未
満、主溝に沿う長さL2が2mm以上かつ8mm以下、主溝
方向と直角をなす巾W2が0.5mm以上かつ2mm以下で
あり、しかも、前記主突起部は第1の主突起部と、この
第1の主突起部とは別体かつそれよりも低い第2の主突
起部とを含み、第1の主突起部は、主溝の前記主部の略
中間位置に配設したことを特徴としている。
【0010】このように、本願の空気入りタイヤは、主
溝の溝底面に、ブロックを環状に囲む石噛み防止用の突
起体を設けている。この突起体は、内のブロックの全て
に対して設けられるため、石噛みが多発するタイヤ赤道
近傍のトレッド中央域だけでなく、突発的にではあるが
石噛みが生するトレッド中間域においても効果的に石噛
みを防止できる。その結果、この石噛みに起因するコー
ド補強層の破損を飛躍的に低減でき、耐久性及びタイヤ
寿命を高めるだけでなく、タイヤ更生比率向上にも貢献
できる。
【0011】又突起体は、一つのブロックを囲んで環状
に連なるとともに、各突起体も相互に連続する。これに
より、石噛み時における突起体の弾性変形が、半径方向
のみではなくタイヤ周面に沿う種々な方向へも変動で
き、噛込ませた石を揺動しながら効率よく排出すること
が出来る。しかも、突起体が溝壁面と間隙を隔てて形成
されるため、突起体は弾性力を保持し、主溝に進入した
石をその弾性力によって揆き出すことができる。
【0012】さらに突起体は、広巾かつ高い主突起部と
小巾かつ低い副突起部とを交互に連結した構造をなすた
め、この主突起部と副突起部との間に剛性差が生じる。
これにより、主突起部の弾性変形が一様な断面形状で連
続した場合に比べて大となり、その反発力を高め効率よ
く石を揆き出すことができる。
【0013】さらに主突起部において、突起の高さが第
2の主突起部よりも高い第1の主溝突起部を、各主溝が
交わる交わり部間の略中間位置に配設している。この交
わり部は、ブロックの動きが少なく石が排出されにくい
場所であり、従って、この中間位置において、突起高さ
の高い第1の主突起部を配設することによって、石噛み
の発生を主溝の略全域に亘り一様に抑制することが可能
となる。
【0014】なお請求項2に記載するように、主溝の前
記溝壁面を、主溝方向と直角をなす溝断面において、溝
底面から該主溝の溝深さGHの15〜30%の高さKH
までの溝壁が略半径方向に向く下垂直壁部と、この下垂
直壁部の上端とトレッド面との間のトレッド面に向かっ
てハ字状に開脚する上傾斜壁部とによって形成すること
が好ましい。これにより、進入した石による溝壁による
楔作用は、上傾斜壁部にとどまり、溝底に対して拡巾し
ようとする拡巾力が緩和されるため、溝底部及びその下
方のコード補強層が損傷するのをより効果的に防止しう
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例
を、空気入りタイヤがトラック、バス用の重荷重用タイ
ヤである場合を例にとり図面に基づき説明する。
【0016】図1〜7において、空気入りタイヤ1は、
本例では、タイヤサイズが11R24.5の重荷重用タ
イヤであって、図2に示すように、トレッド部12から
サイドウォール部13をへてビード部14のビードコア
15の廻りを折返して係止されるカーカス16と、この
カーカス16の半径方向外側かつトレッド部12に配さ
れるベルト層17とを具える。
【0017】前記カーカス16は、ナイロン、レーヨ
ン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維コード又はスチー
ルコードをタイヤ赤道Cに対して70〜90°の角度で
配列したラジアル又はセミラジアル構成のカーカスプラ
イを1枚又は複数枚重ね合わせて形成している。
【0018】前記ベルト層17は2〜4枚、本例では2
枚のベルトプライ17A、17Bからなり、これらのベ
ルトプライ17A、17Bは、ナイロン、ポリエステ
ル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、
又はスチールコードをプライ間で互いに交差する向きに
配列している。
【0019】又トレッド面2には、主溝3を配すること
により、該主溝3によって周囲が囲まれる複数の内のブ
ロック4、及び該主溝3とトレッド縁Teとによって周
囲が囲まれる複数の外のブロック5を具えたブロックパ
ターンが形成される。
【0020】なお主溝3は、図3にその一部を拡大して
示すように、内のブロック4に沿ってのびる主部Mと、
各主部Mが互いに交わる交わり部Dとを有し、この交わ
り部Dにおいては、主部Mに比して溝容積を増加してい
る。
【0021】詳しく説明すると、図1に示すように、前
記主溝3は、本例では、タイヤ周方向にのびる縦溝3A
と、この縦溝3Aと交わる横溝3Bとから形成され、該
縦溝3Aと横溝3Bとの各交差部が前記交わり部Dを形
成している。
【0022】該縦溝3Aは、本例では、タイヤ赤道Cを
挟んだ両側に配される1対の中央の縦溝21、21、及
びこの中央の縦溝21とトレッド縁Teとの間に配され
る側の縦溝22、22を具える。又前記横溝3Bは、前
記中央の縦溝21、21間を結ぶ中央の横溝24…、前
記中央の縦溝21と側の縦溝21との間を結ぶ中間の横
溝25…、及び前記側の縦溝21からトレッド縁Teに
のびる側の横溝26…を具える。
【0023】従って、これら各縦溝21、22と、各横
溝24、25、26とによって前記主溝3を構成してい
る。又側の縦溝22と、側の横溝26とトレッド縁Te
とによって前記外のブロック5を形成する。又中央の縦
溝21、21と中央の横溝24とによって囲まれるブロ
ック4A、及び中央の縦溝21と側の縦溝22と中間の
横溝25とによって囲まれるブロック4Bが前記内のブ
ロック4を構成している。
【0024】なお本例では、主溝3の溝深さGHは、ト
レッド縁Te、Te間のタイヤ軸方向距離であるトレッ
ド巾TWの0.08〜0.18倍、又この主溝3の開口
端での溝巾GWはトレッド巾TWの0.06〜0.15
倍の範囲に設定される。
【0025】又前記主溝3には、この主溝3の溝底面6
から立上がりかつ各内のブロック4を環状に囲む突起体
9が設けられるとともに、又各突起体9は互いに連続す
る。言い換えると、前記主溝3のうち、外のブロック5
を周方向に区分する本例では側の横溝26以外の主溝3
の溝底面6に、突起体9が連なって形成される。
【0026】この突起体9は、内のブロック4の溝壁面
7から間隙Gを隔てて配されることにより、該溝壁面7
とは独立して設立する。
【0027】前記突起体9は、主突起部10と、この主
突起部10よりも小巾の副突起部11とからなり、本例
では主突起部10と副突起部11とを主溝方向に交互に
並べて形成される。
【0028】このように主突起部10と、それよりも小
巾の副突起部11とを交互に配列させることにより、1
ケ当りの主突起部10の体積が減少し、これによって弾
性力を高めその反発力を利用して主溝3に進入した石を
排出する。しかも副突起部11が、主突起部10、10
の間に介在することにより、突起体9は途切れることな
く連なって、各内のブロック4を環状に取り囲み、従っ
て、石噛みが多発するトレッド中央域Y1だけでなく、
突発的に石噛みが生するトレッド中間域Y2においても
効果的に石噛みを防止できる。
【0029】又図4に示すように、前記主突起部10
は、溝底面6から頂面までの高さH1を、主溝3の溝深
さGHの10%以上かつ25%以下とし、かつ主溝3に
沿う長さL1を、3mm以上かつ10mm以下としている。
【0030】他方、副突起部11は、溝底面6からの高
さH2が、主溝3の溝深さGHの5%以上かつ10%未
満とするとともに、主溝3に沿う長さL2が、2mm以上
かつ8mm以下、しかも主溝方向と直角をなす巾W2が、
0.5mm以上かつ2mm以下としている。
【0031】なお主突起部10においては、主溝3の主
部Mおよび交わり部Dにおいて、前記間隙Gを略均等と
するのが好ましい。従って、前記交わり部Dにおいて
は、主突起部10の体積が主部Mに配されるものに比べ
て大きくなるが、各主突起部10…の剛性の均一化を図
るために、この交わり部Dに配される主突起部10にあ
っては、その中央部分に凹みを設けるなどの体積の均等
化を図るのが好ましい。
【0032】前記主突起部10においては、その高さH
1が溝深さGHの10%未満では、石噛みが発生しやす
く、又25%をこえると主突起部10の圧縮力に対して
剛性が小さくなり、石の進入に対して石を排出する排出
機能を発揮し得ない。更に主突起部10の前記長さL1
が3mm未満では、主突起部10の内部に貯える弾性エネ
ルギーが不足するため、噛込んだ石の押出力が不十分と
なる。又10mmをこえると剛性が過大となり排出機能を
発揮することが出来ない。
【0033】他方、副突起部11においては、その前記
高さH2が主溝3の溝深さGHの5%未満、又は主溝3
に沿う長さL2が8mmをこえて大、又は巾W2が0.5
mm未満となれば剛性が不足し副突起部11が主突起部1
0、10間を連結する機能を果たせず、主突起部10に
おける石の押出し力の不足を招く。又前記高さH2が主
溝3の溝深さGHの10%以上大、又は主溝3に沿う長
さL2が2mm未満、又は巾W2が2mmよりも大となれ
ば、主突起部10との剛性差が少なくなり、突起体9全
体の剛性が過大となることによって排出機能を発揮し得
ない。
【0034】前記主突起部10は、図4に示す如く、第
1の主突起部10A(図1に斜線で示す)と、この第1
の主突起部10Aの溝底面6からの高さH1Hに比して
高さH1Lが低い第2の主突起部10Bとを含んでい
る。
【0035】前記第1の突起部10Aは、主溝3の前記
交わり部D、D間の略中間位置Jに配設され、残余の位
置には第2の突起部10B…が配設される。なお第1の
突起部10Aと第2の突起部10Bとは、ともにその高
さH1L、H1Hを主溝3の溝深さGHの10〜25%
である規制値を充足することを前提とし、本例では第2
の突起部10Bは、第1の突起部10Aに比してその高
さH1Lを1.0〜2.5mm低くしている。
【0036】ここで「略中間位置J」とは、前記図3に
示すように、主溝3の中心線Nが互いに交差する交点N
d、Nd間の中心線長さを3等分したときの、中央の分
割部分に相当する溝領域を意味する。
【0037】この略中間位置Jは、主溝3に向く内のブ
ロック4の角部E、Eの中間に位置する。
【0038】ブロック自体の剛性は、その形状により角
部Eにおいて低く、角部E、Eの中間においては剛性が
高くなる。従って、ブロック4の角部E近傍に石噛みが
生じた場合にはブロック自体の弾性力によって揆き出さ
れるのであるが、角部E、Eの中間にあっては、石噛み
時におけるブロック4の動きが少なく石を排出し得ない
場合が多々ある。
【0039】このため前記略中間位置Jに、突起高さH
1の高い第1の主突起部10Aを配設しているのであ
る。なお突起高さH1が高い第1の主突起部10Aのみ
で主突起部10を形成した場合には、主溝3の外観が低
下するため、第1の主突起部10Aの配設は最小限にと
どめている。
【0040】さらに本例では、主溝3において、前記溝
壁面7を、溝底面6からその主溝3の溝深さGHの15
〜30%の高さKH位置までの溝壁面が略タイヤ半径方
向に向く下垂直壁部7Aと、この下垂直壁部7Aの上端
とトレッド面2との間をトレッド面2に向ってハ字状に
開脚する上傾斜壁部7Bとによって形成している。
【0041】前記下垂直壁部7Aにおいては、対向する
溝壁面の距離が略等寸法であるため、進入した石により
溝壁面間を楔作用によって大きな作用力で拡巾し、溝底
面6の端部に応力集中が生じるのを防止する一方、上傾
斜壁部7Bによって、排水機能を保持している。
【0042】前記下垂直壁部7Aと、上傾斜壁部7Bと
の境界が溝深さGHの15%未満では、石噛み時に、溝
底面6の端部が破損する危険があり、30%をこえると
排水性に劣ることとなる。
【0043】本例では、側の横溝26は、前記突起体9
を設けることなく平坦な溝底面としている。これは、側
の横溝26が、トレッド面縁で開口ししかも外のブロッ
ク5の動きが大であるため、石噛みの問題がないからで
ある。なお側の横溝26に、突起体9を設けても良い。
【0044】然して、タイヤ走行時において、主溝3に
進入した石は、突起体9の主突起部10の頂面と衝合す
るため、溝底面6への着床が阻止される。主突起部10
は、前述の如く主溝方向両側に主突起部10よりも小巾
の副突起部11が連設されているため、頂面をタイヤ半
径方向に押圧した場合であっても主突起部10は均等に
圧縮変形するのではなく、副突起部11からの拘束を受
けつつ、しかも各内のブロック4を囲んで環状に連なる
ため、複雑に変形する。即ち主突起部10は、タイヤ半
径方向に圧縮されるだけでなく、トレッド面2(タイヤ
周面)に沿う種々な方向へも変動する。このように主溝
3に進入した石は、タイヤ半径方向と、トレッド面方向
との3次元的な揺動を繰返し受けることによって、主溝
3から容易に排出される。
【0045】さらに、主突起部10は、突起高さH1が
高い第1の主突起部10Aを、ブロックの動きが少ない
略中間位置Jに配しており、従って石噛みの発生を主溝
3の略全域に亘り一様に抑制することが可能となる。
【0046】
【実施例】タイヤサイズが11R24.5でありかつ図
2に示す基本パターンを有するタイヤについて、表1に
示す仕様で試作するとともに、各試供タイヤを実車に装
着し、走行させた後、石噛みの状況及びタイヤの損傷に
ついて調査を行った。なお本願構成外のタイヤ(比較
例)及び従来の構成によるタイヤ(従来例)についても
同一条件で走行させ比較を行った。
【0047】テスト条件は次の通り。各テストタイヤを
オンロード/オフロードでの走行比率が50%/50%の
木材運搬車の駆動輪に装着し、略同一条件で50000
km走行させた後、タイヤを取外し、損傷状況を調査し
た。調査結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】テストの結果、実施例のものは、従来例及
び比較例のものに比べて石噛み数が激減し、又用済後の
タイヤの更生比率が向上することが確認出来た。
【0050】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤは叙上の如く構
成しているため、石噛みを防ぎかつ主溝に進入した石を
ブロックの位置に関係することなく排出しうるため、石
噛みによるタイヤの損傷を防ぎかつ耐久性を高めるとと
もに、タイヤ更生比率を向上しうることによって、非舗
装路を走行する機会の多いトラックなどに用いる重荷重
用タイヤ、及び建設機械用のタイヤとして好適に採用し
うる。
【0051】なお、請求項2に記載のように主溝の溝壁
面を下垂直壁部と上傾斜壁部との2段構成とすることに
よって石噛みによるトレッド部の損傷を更に抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤのトレッド面を示す
展開平面図である。
【図2】そのタイヤのA−A断面を示す断面図である。
【図3】主溝及びその交わり部を説明する部分平面図で
ある。
【図4】突起体を示す斜視図である。
【図5】図1における主溝のX−X端面を示す端面図で
ある。
【図6】図1における主溝のZ−Z端面を示す端面図で
ある。
【図7】図1における主溝のY−Y端面を示す端面図で
ある。
【図8】表1の比較例のトレッドパターンを示す展開平
面図である。
【図9】(A) は従来のトレッドパターンを示す展開平面
図、(B) はその縦溝を示す断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド面 3 主溝 4、4A、4B 内の主溝 5 外のブロック 6 溝底面 7 溝壁面 7A 下垂直壁面 7B 下傾斜壁部 9 突起体 10 主突起部 11 副突起部 D 主溝の交わり部 G 間隙 GH 主溝の溝深さ GW 主溝の溝巾 H1 主突起部の高さ H2 副突起部の高さ J 略中間位置 L1 主突起部の長さ L2 副突起部の長さ M 主溝の主部 TW トレッド巾 W2 副突起部の巾

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド面に主溝を配することにより、該
    主溝によって周囲が囲まれる複数の内のブロック、及び
    該主溝とトレッド縁とによって周囲が囲まれる複数の外
    のブロックを設けたブロックパターンの空気入りタイヤ
    であって、 前記主溝は、前記各内のブロックに沿ってのびる主部
    と、該主部が互いに交わる交わり部とを有するととも
    に、この主溝に、該主溝の溝底面からブロックの溝壁面
    と間隙を有して立上がりかつ前記各内のブロックを環状
    に囲む石噛み防止用の突起体を設け、しかも各突起体は
    互いに連続するとともに、 前記突起体は、主突起部と、この主突起部の間を継ぎか
    つ主突起部よりも小巾の副突起部とからなり、 前記主突起部は、溝底面からの高さH1が前記主溝の溝
    深さGHの10%以上かつ25%以下、主溝に沿う長さ
    L1が3mm以上かつ10mm以下であるとともに、 前記副突起部は、溝底面からの高さH2が前記主溝の溝
    深さGHの5%以上かつ10%未満、主溝に沿う長さL
    2が2mm以上かつ8mm以下、主溝方向と直角をなす巾W
    2が0.5mm以上かつ2mm以下であり、 しかも、前記主突起部は第1の主突起部と、この第1の
    主突起部とは別体かつそれよりも低い第2の主突起部と
    を含み、 第1の主突起部は、主溝の前記主部の略中間位置に配設
    したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記主溝の前記溝壁面は、主溝方向と直角
    をなす断面において、溝底面から該主溝の溝深さGHの
    15〜30%の高さKHまでの溝壁が略半径方向に向く
    下垂直壁部と、この下垂直壁部の上端とトレッド面との
    間のトレッド面に向かってハ字状に開脚する上傾斜壁部
    とからなることを特徴とする請求項1記載の空気入りタ
    イヤ。
  3. 【請求項3】前記タイヤは重荷重用タイヤであって、前
    記主溝の溝深さGHはトレッド巾TWの0.08〜0.
    18倍、かつその開口端での溝巾GWは前記トレッド巾
    TWの0.06〜0.15倍であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
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