JPH11174592A - 直線駆動装置 - Google Patents

直線駆動装置

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JPH11174592A
JPH11174592A JP33974697A JP33974697A JPH11174592A JP H11174592 A JPH11174592 A JP H11174592A JP 33974697 A JP33974697 A JP 33974697A JP 33974697 A JP33974697 A JP 33974697A JP H11174592 A JPH11174592 A JP H11174592A
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JP
Japan
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moving body
slider
pole
magnetic
screw rod
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JP33974697A
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Noriyuki Jinbo
典幸 神保
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査光学系装置に設けられるスライダーなど
の移動体を片側駆動する際の当該移動体の首振り現象を
抑制し得る直線駆動装置を提供する。 【解決手段】 この直線駆動装置は、プラテンガラス2
05に載置された原稿を走査するための第1スライダー
21などの移動体を直線的に移動させるものであり、移
動体の一方の側端部に配置され当該移動体を片側駆動す
る駆動手段40を有する。直線駆動装置はさらに、移動
体の他方の側端部に取り付けられると共にN極およびS
極が同軸で交互に所定ピッチで螺旋状に着磁された中空
の磁気スリーブ41と、磁気スリーブ41に回転自在に
挿通されると共にN極およびS極が同軸で交互に前記所
定ピッチで螺旋状に着磁された磁気ネジロッド42と、
を有する。直線動作側の磁気スリーブおよび回転動作側
の磁気ネジロッドにより、ダンパー効果を発揮するいわ
ゆる磁気ネジ手段43を構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿台に載置され
た原稿を走査する走査光学系装置に設けられるスライダ
ーなどの移動体を直線的に移動させる直線駆動装置に係
り、さらに詳しくは、移動体を片側駆動する際の当該移
動体の揺れないし首振り現象を永久磁石の吸引力を利用
して抑制した直線駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真式の複写機、イメージ
リーダなどの走査光学系装置は、直線的に移動自在な移
動体として、原稿台に載置された原稿を走査するスライ
ダーを有している。スライダーは、ミラーや原稿を照射
するランプなどが取り付けられ、駆動手段により直線的
に往復移動される。
【0003】スライダーを移動させる前記駆動手段とし
ては、モータにより回転駆動されるプーリやワイヤロー
プなどから構成されるワイヤーロープ駆動方式の駆動手
段が従来より広く用いられている。前記ワイヤロープな
どは、スライダーの移動方向に対して直交する方向に沿
う当該スライダーの一方の側端部に配置されており、ス
ライダーは前記駆動手段により片側駆動されるようにな
っている。スライダーの他方の側端部すなわち自由端側
は、コロまたはスライドブッシュなどが取り付けられ、
スライドレールの上を滑るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した片
側駆動方式の駆動手段を備えた従来の直線駆動装置にあ
っては、スライダーの駆動側端部に設けられた軸受けに
存在する遊びやガタなどにより、当該スライダーの自由
端側にいわゆる首振り現象が発生する虞がある。この首
振り現象は、スライダーが移動方向に対して直交せず、
傾いたり、ガタついたりする現象であり、同期ズレを起
こし易く画質性能の低下を招くという欠点がある。
【0005】また、スライダーの首振りに伴い、スライ
ダーを走査加速する時に余分な加速トルクが必要とな
る。このため、トルクの大きなモータが必要となり、直
線駆動装置ひいては走査光学系装置のコストアップにつ
ながっていた。
【0006】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、移動体を片側駆動する
際の当該移動体の首振り現象を確実に抑制し得る直線駆
動装置を提供することを目的とする。
【0007】さらに本発明は、原稿台に載置された原稿
を走査する移動体すなわちスライダーの首振り現象を抑
制して同期ズレをなくし得る直線駆動装置を提供し、も
って、画質性能が高く、トルクの大きなモータを必要と
しない効率のよい走査光学系装置を実現することをも目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、移動体を直線的に移動させ
る直線駆動装置であって、前記移動体の移動方向に対し
て直交する方向に沿う前記移動体の一方の側端部に配置
され前記移動体を片側駆動する駆動手段と、前記移動体
の他方の側端部に取り付けられると共にN極およびS極
が同軸で交互に所定ピッチで螺旋状に着磁された中空の
磁気スリーブと、前記磁気スリーブに回転自在に挿通さ
れると共にN極およびS極が同軸で交互に前記所定ピッ
チで螺旋状に着磁された磁気ネジロッドと、を有する直
線駆動装置である。
【0009】かかる直線駆動装置では、直線動作側の磁
気スリーブおよび回転動作側の磁気ネジロッドにおける
永久磁石相互間の反発作用と吸引作用を利用して、いわ
ゆる磁気ネジ手段が構成されている。磁気ネジロッドが
磁気スリーブに貫通している状態において、磁気ネジロ
ッドは、着磁されたN極およびS極が磁気スリーブのS
極およびN極のそれぞれに対面し、磁力による吸引力が
釣合ったところで安定している。この状態から駆動手段
により移動体を片側駆動すると、磁気スリーブも移動
し、これに伴って磁気ネジロッドが回転する。直線往復
動作を回転動作に変換する機構として、永久磁石の吸引
力を利用した磁気ネジ手段を移動体の前記他方の側端部
に設けてあるので、移動体を前記一方の側端部側で片側
駆動しても、磁気ネジ手段がダンパー効果を発揮し、移
動体の揺れないし首振り現象が抑制される。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、前記移動
体は、原稿台に載置された原稿を走査するためのスライ
ダーであることを特徴とする。
【0011】移動体としてのスライダーの首振り現象が
抑制される結果、スライダーが安定した状態で直線往復
運動することになり、もって、画質性能が高く、トルク
の大きなモータを必要としない効率のよい走査光学系装
置が実現される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る直線駆動
装置により直線的に往復移動される移動体としてのスラ
イダを備えた複写機を示す概略構成図、図2は、スライ
ダおよび直線駆動装置を概略的に示す斜視図、図3は、
図2の要部を示す斜視図である。また、図4(A)
(B)は、磁気ネジロッドの着磁状態の説明に供する模
式図であり、同図(A)は磁気ネジロッドの外観図、同
図(B)は磁気ネジロッド表面の展開図である。図5
(A)(B)は、磁気スリーブの着磁状態の説明に供す
る模式図であり、同図(A)は回転軸方向に沿う断面
図、同図(B)は磁気スリーブ内面の展開図である。
【0013】図1に示すように、複写機200は、走査
光学系装置10により原稿を読み取るスキャナ部201
と、走査光学系装置10で読み取られた原稿画像に対応
した画像を記録媒体としてのシート210にプリント出
力するプリンタ部203と、これら各部を配置ないし収
納するケーシング204とを有する。
【0014】スキャナ部201に配置される走査光学系
装置10の上面には、原稿を載置するプラテンガラス2
05(原稿台に相当する)が固定されている。このプラ
テンガラス205上に載置された原稿は、プラテンカバ
ー206で押さえられるが、図示しない自動原稿送り装
置を装着するときには、プラテンカバー206に代えて
自動原稿送り装置が取り付けられる。プラテンガラス2
05上の原稿は露光ランプ17で照射され、原稿で反射
した光は、第1ミラー11、第2ミラー12および第3
ミラー13によって反射されて変倍用レンズ18を通
り、さらに、第4ミラー14、第5ミラー15および第
6ミラー16によって反射され、プリンタ部203に導
かれる。
【0015】プリンタ部203は、像担持体としての感
光体ドラム216を備え、回転する感光体ドラム216
の周辺には、帯電装置としての帯電ローラ217と、現
像装置218と、転写装置としての転写ローラ219
と、シート210の除電および分離装置である除電針2
20と、感光体ドラム216上の残留トナーを除去する
クリーニング装置221と、が配置されている。第6ミ
ラー16によって反射された光は、帯電ローラ217と
現像装置218との間の位置で、感光体ドラム216の
表面に照射される。感光体ドラム216上に形成された
静電潜像は、現像装置218においてトナーで現像され
る。なお、イメージリーダーの場合には、感光体ドラム
216に代えてラインセンサ(CCD)が配置され、第
6ミラー16によって反射された光は前記ラインセンサ
上に像を結び、イメージ情報に変換されるようになって
いる。
【0016】一方、ケーシング204に着脱自在に取り
付けられる給紙カセット222には、複数枚のシート2
10が積層した状態で収納されている。給紙カセット2
22内のシート210は、給紙ローラ223により1枚
ずつ捌かれて給紙され、タイミングローラ224により
所定のタイミングで、感光体ドラム216と転写ローラ
219との間の転写位置に向けて送り込まれる。感光体
ドラム216上に現像された像は、転写ローラ219に
よってシート210に転写される。転写後のシート21
0は、感光体ドラム216から分離され、定着装置22
5に向けて搬送ベルト226により搬送される。シート
210上に転写された未定着のトナーが定着装置225
において固定され、トナーが定着されたシート210
は、排紙トレー227に排紙される。
【0017】転写ローラ219によってシート210へ
の転写が終了すると、感光体ドラム216上は、図示し
ないクリーナ前チャージャでマイナス極性に帯電され、
クリーニング装置221にて残留トナーが除去され、イ
レーサによって残留電荷が除電される。その後、帯電ロ
ーラ217によって再度帯電され、潜像形成を受け、現
像器218によって現像され、図示しない転写前イレー
サによって非現像領域の電荷が除電される。
【0018】走査光学系装置10は、プラテンガラス2
05に載置された原稿を走査するために同じ方向に移動
自在な第1と第2のスライダー21、22を備えてい
る。前記第1スライダー21が移動体に相当している。
さらに、原稿画像の拡大もしくは縮小を行う際に移動さ
れる第3スライダー23を備えている。各スライダー2
1、22、23は、光路と干渉しない略箱形状をなすケ
ーシングを有している。第1スライダー21に前記露光
ランプ17および前記第1ミラー11が取り付けられ、
全体として第1スライダーユニット31が構成されてい
る。第2スライダー22に前記第2ミラー12および前
記第3ミラー13が取り付けられ、全体として第2スラ
イダーユニット32が構成されている。また、第3スラ
イダー23に前記第4ミラー14および前記第5ミラー
15が取り付けられ、全体として第3スライダーユニッ
ト33が構成されている。
【0019】第1と第2のスライダーユニット31、3
2がプラテンガラス205の下面に沿って往復動作する
ことにより、原稿全面が走査される。このとき、光路長
ないし露光長を一定に保持する必要があるため、第1ス
ライダーユニット31は速度Vで移動する一方、第2ス
ライダーユニット32は速度V/2で移動する。
【0020】また、原稿の露光走査により構成される画
像の拡大もしくは縮小を行う際には、変倍用レンズ18
および第3スライダーユニット33は、図示しない変倍
カムを介して図示しないレンズモータにより移動され
る。変倍用レンズが移動するのに伴い、第3スライダー
ユニット33が光路長を保持するようにスライド移動す
る。
【0021】次に、図2および図3を参照して、移動体
としての第1スライダー21と、第2スライダー22と
を直線的に移動させる直線駆動装置を説明する。図2に
は、簡略化のために第1と第2のスライダーユニット3
1、32のみを示し、第3スライダーユニット33は図
示省略してある。また、走査光学系装置10を構成する
その他の部材、例えば、変倍用レンズ18や変倍カムな
どについても図示省略してある。
【0022】本実施形態の直線駆動装置は、第1、第2
スライダー22の移動方向(図2に矢印Aで示される方
向)に対して直交する方向に沿う第1、第2スライダー
21、22の一方の側端部に配置され第1、第2スライ
ダー21、22を片側駆動する駆動手段40と、第1ス
ライダー21の他方の側端部に取り付けられると共にN
極およびS極が同軸で交互に所定ピッチで螺旋状に着磁
された中空の磁気スリーブ41と、前記磁気スリーブ4
1に回転自在に挿通されると共にN極およびS極が同軸
で交互に前記所定ピッチで螺旋状に着磁された磁気ネジ
ロッド42と、を有している。直線動作側の磁気スリー
ブ41および回転動作側の磁気ネジロッド42における
永久磁石相互間の反発作用と吸引作用を利用して、いわ
ゆる磁気ネジ手段43を構成してある。
【0023】なお、以下の説明においては、説明の便宜
上、駆動手段40が配置される、スライダーユニット3
1、32ないしスライダー21、22の前記一方の側端
部を「駆動側端部」といい、他方の側端部を「自由側端
部」ともいう。
【0024】さらに詳述すると、図2に示すように、第
1、第2スライダー21、22の駆動側端部には移動方
向に沿う通孔が一直線上に形成され、これら通孔にスラ
イドシャフト45が挿通されている。さらに、第2スラ
イダーユニット32の自由端側は、図示しないコロまた
はスライドブッシュなどを介してスライドレール46上
に滑動可能に載置されている。このスライドレール46
と平行をなすように、円柱棒形状を有する磁気ネジロッ
ド42が配置されている。また、第1スライダー21の
自由側端部には、図3にも示すように、移動方向に沿う
通孔が形成され、この通孔に磁気スリーブ41が嵌め込
まれている。磁気スリーブ41内に前記磁気ネジロッド
42が挿通されている。これにより、第1と第2のスラ
イダーユニット31、32は、図2に示される矢印A方
向に沿って平行移動自在となっている。磁気ネジロッド
42は、その両端部に配置した軸受47を介して回転自
在に保持されている。
【0025】前記駆動手段40は、公知のワイヤーロー
プ駆動方式によるものであり、ステッピングモータ50
と、当該ステッピングモータ50の出力軸に取り付けら
れた駆動ギヤ51と、当該駆動ギヤ51に噛み合う従動
ギヤ52と、当該従動ギヤ52と同軸に固定されたワイ
ヤープーリ53と、を有する。第2スライダー22に
は、一対のプーリ54a、54bを同軸に固定した二重
構造を有すると共に動滑車として機能する二重プーリ5
4が回転自在に取り付けられている。また、走査光学系
装置10の図示しないフレームには、一対のアイドルプ
ーリ55a、55bが回転自在に取り付けられている。
ワイヤープーリ53には所定長さのワイヤー56が巻き
付けられ、当該ワイヤー56はワイヤープーリ53から
両側に伸びている。
【0026】ワイヤープーリ53から延伸する一方のワ
イヤー56aは、一方のアイドルプーリ55aおよび二
重プーリ54のうちの一方のプーリ54aに掛け渡され
ている。このワイヤー56aが第1スライダー21の駆
動側端部に突設した連結部57に連結され、第1スライ
ダーユニット31がワイヤー56aの途上に固定されて
いる。当該ワイヤー56aの端部は、前記フレームに設
けた固定部58に接続されている。
【0027】ワイヤープーリ53から延伸する他方のワ
イヤー56bは、他方のアイドルプーリ55bおよび二
重プーリ54のうちの他方のプーリ54bに掛け渡され
ている。このワイヤー56bの端部は、前記フレームに
一端が固定されたねじりコイルバネ59の他端に接続さ
れている。ねじりコイルバネ59により両ワイヤー56
a、56bに張力が付勢され、両ワイヤー56a、56
bに弛みが生じないようにしてある。
【0028】なお、図2中符号「60」は、第2スライ
ダーユニット32のホームポジションを検出するセンサ
を示している。
【0029】かかる構成の駆動手段40では、ステッピ
ングモータ50が回転すると、駆動ギヤ51および従動
ギヤ52が回転し、従動ギヤ52と同軸上のワイヤープ
ーリ53が回転駆動される。ワイヤープーリ53の回転
により、ワイヤー56a、56bが前記ワイヤープーリ
53に巻き取られたり、ワイヤープーリ53から繰り出
されたりして、第1スライダーユニット31および第2
スライダーユニット32が移動する。このとき第2スラ
イダー22に取り付けられた二重プーリ54が動滑車の
役目をするため、第1スライダーユニット31に対し第
2スライダーユニット32が1/2の速度にて同一方向
に連動して移動する。なお、第1第2スライダーユニッ
ト32と、第2スライダーユニット32の移動方向は、
ステッピングモータ50の回転方向を切り換えることに
より制御される。
【0030】磁気ネジ手段43の磁気ネジロッド42
は、図4(A)(B)に示すように、N極の永久磁石6
1およびS極の永久磁石62が同軸で交互に所定ピッチ
で螺旋状に着磁された着磁帯63が形成されている。こ
の図4および後述する図5において、斜線にて示される
のはN極の着磁領域であり、その他の部分はS極の着磁
領域である。着磁帯63は、例えば、リードがピッチに
等しい一条ネジのように構成されている。
【0031】磁気ネジ手段43の磁気スリーブ41は、
図5(A)(B)に示すように、N極の永久磁石64お
よびS極の永久磁石65が同軸で交互に前記所定ピッチ
で螺旋状に着磁された着磁帯66が形成されている。つ
まり、磁気スリーブ41は、その内周面に、磁気ネジロ
ッド42の着磁帯63のピッチに対応した着磁帯66が
形成されている。
【0032】磁気ネジロッド42は、磁気スリーブ41
の内径寸法よりも小さい外径寸法に形成され、磁気スリ
ーブ41内で回転自在に保持されている。但し、磁気ス
リーブ41と磁気ネジロッド42との間には、それぞれ
に着磁されたN極、S極による吸引力および反発力が作
用し合い、釣り合っている。このため、磁気スリーブ4
1の内周面と磁気ネジロッド42の外周面とが相互に接
触することはなく、磁気ネジロッド42は、磁気スリー
ブ41の内周面に対してある一定の隙間を保って浮き上
がった状態に保持されている。
【0033】図6は、直線駆動装置における駆動手段4
0が備えるステッピングモータ50の制御系を示す概略
ブロック図である。
【0034】ステッピングモータ50の固定側コイルは
4極有り、それぞれA相、B相、C相、D相と称する。
各極には、CPU70を備えるマイクロコンピュータ7
1の出カポートからドライバ回路72(ドライバ回路7
2a、72bの総称)を介して信号が出力される。マイ
クロコンピュータ71のROM73などの記憶手段に
は、ステッピングモータ50を駆動するためのプログラ
ムやデータが記憶されている。マイクロコンピュータ7
1は、記憶されたプログラムにしたがい、記憶されたデ
ータを用いてステッピングモータ50の駆動を制御す
る。
【0035】図3を参照して、磁気ネジロッド42が磁
気スリーブ41に貫通している状態において、磁気ネジ
ロッド42は、着磁されたN極およびS極が磁気スリー
ブ41のS極およびN極のそれぞれに対面し、磁力によ
る吸引力が釣合ったところで安定している。第1、第2
スライダーユニット32が停止しているときには、磁気
ネジロッド42は非回転の状態に保持されている。
【0036】この状態から前記駆動手段40により第
1、第2スライダーユニット31、32を片側駆動する
と、第1スライダーユニット31の移動に伴って磁気ス
リーブ41も移動する。ここで、磁気スリーブ41のN
極およびS極は螺旋状に着磁されているので、磁気ネジ
ロッド42から磁気スリーブ41を観察した場合には、
磁気スリーブ41のN極およびS極がスライド移動する
ことになる。これにより磁気スリーブ41のN極および
S極のそれぞれに対面していた磁気ネジロッド42のS
極およびN極に吸引力が働き、しかも、磁気ネジロッド
42のこれら磁極も螺旋状に着磁されていることから、
結果的に磁気ネジロッド42が回転することになる。
【0037】本実施形態では、上記のように、直線往復
動作を回転動作に変換する機構として、永久磁石の吸引
力を利用した磁気ネジ手段43を第1スライダーユニッ
ト31の自由側端部に設けてあるので、第1スライダー
ユニット31を片側駆動しても、自由側端部に配置した
磁気ネジ手段43がダンパー効果を発揮し、第1スライ
ダーユニット31の揺れないし首振り現象が抑制され
る。首振り現象が抑制される結果、第1スライダーユニ
ット31が安定した状態で直線往復運動することにな
り、画像性能が向上する。また、トルクの大きなモータ
を必要としない効率のよい走査光学系装置10が実現さ
れる。
【0038】さらに、磁気ネジロッド42および磁気ス
リーブ41の着磁のリードやピッチを変化させたり、着
磁力そのものを変化させたりすることにより、ダンパー
効果の強さを適宜の所望の値に変化させることができ、
さまざまな負荷に対して最適なチューニングを行うこと
ができる。
【0039】なお、ステッピングモータ50を走査光学
系装置10の駆動に使用した実施形態について説明した
が、他のモータを適用できることは言うまでもない。ま
た、直線駆動装置を走査光学系装置10の第1スライダ
ー21に適用した実施形態について説明したが、本発明
はこの場合に限定されるものではなく、直線往復動作す
る移動体ないし負荷であれば種々適用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、移動体を片側駆動する際の当該移動体の首
振り現象を確実に抑制し得る直線駆動装置を提供でき
る。
【0041】また、請求項2に記載の発明によれば、原
稿台に載置された原稿を走査する移動体すなわちスライ
ダーの首振り現象を抑制して同期ズレをなくし得る直線
駆動装置を提供し、もって、画質性能が高く、トルクの
大きなモータを必要としない効率のよい走査光学系装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る直線駆動装置により直線的に往
復移動される移動体としてのスライダを備えた複写機を
示す概略構成図
【図2】 スライダおよび直線駆動装置を概略的に示す
斜視図
【図3】 図2の要部を示す斜視図である。
【図4】 図4(A)(B)は、磁気ネジロッドの着磁
状態の説明に供する模式図であり、同図(A)は磁気ネ
ジロッドの外観図、同図(B)は磁気ネジロッド表面の
展開図である。
【図5】 図5(A)(B)は、磁気スリーブの着磁状
態の説明に供する模式図であり、同図(A)は回転軸方
向に沿う断面図、同図(B)は磁気スリーブ内面の展開
図である。
【図6】 直線駆動装置における駆動手段が備えるステ
ッピングモータの制御系を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
10…走査光学系装置 21…第1スライダー(スライダー、移動体) 22…第2スライダー 31…第1スライダーユニット 32…第2スライダーユニット 40…駆動手段 41…磁気スリーブ 42…磁気ネジロッド 43…磁気ネジ手段 50…ステッピングモータ 56…ワイヤー 205…プラテンガラス(原稿台)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体を直線的に移動させる直線駆動装
    置であって、 前記移動体の移動方向に対して直交する方向に沿う前記
    移動体の一方の側端部に配置され前記移動体を片側駆動
    する駆動手段と、 前記移動体の他方の側端部に取り付けられると共にN極
    およびS極が同軸で交互に所定ピッチで螺旋状に着磁さ
    れた中空の磁気スリーブと、 前記磁気スリーブに回転自在に挿通されると共にN極お
    よびS極が同軸で交互に前記所定ピッチで螺旋状に着磁
    された磁気ネジロッドと、を有する直線駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体は、原稿台に載置された原稿
    を走査するためのスライダーであることを特徴とする請
    求項1に記載の直線駆動装置。
JP33974697A 1997-12-10 1997-12-10 直線駆動装置 Withdrawn JPH11174592A (ja)

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