JP2000230572A - 低振動駆動機構と同機構を用いた画像読み取り装置及び感光体ドラム駆動装置 - Google Patents

低振動駆動機構と同機構を用いた画像読み取り装置及び感光体ドラム駆動装置

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JP2000230572A
JP2000230572A JP11315969A JP31596999A JP2000230572A JP 2000230572 A JP2000230572 A JP 2000230572A JP 11315969 A JP11315969 A JP 11315969A JP 31596999 A JP31596999 A JP 31596999A JP 2000230572 A JP2000230572 A JP 2000230572A
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magnetic screw
output shaft
load
photosensitive drum
drive
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JP11315969A
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English (en)
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Noriyuki Jinbo
典幸 神保
Akira Takasu
亮 高須
Takahiro Tsujimoto
隆浩 辻本
Tomonobu Tamura
友伸 田村
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低振動駆動機構において、別個の部材を取り
付けることなく大きな振動低減効果が得られ、大きな取
り付けスペースを必要としないようにする。 【解決手段】 ステッピングモータM1内において、ロ
ータ61と一体的にインナー磁気ネジ60を設け、出力
シャフト51と一体的に磁気ネジロッド57を設けるこ
とで、ステッピングモータM1と負荷とを磁気作用によ
り非接触で連結する。これにより、フライホイール等の
別個の部材を取り付けなくてもステッピングモータM1
の振動が負荷に伝達されないようにすることができる。
また、磁気ネジロッド57及びインナー磁気ネジ60か
らなる磁気ネジカップリングは小型であるため、駆動源
内部での配置を容易に構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低振動駆動機構と
同機構を用いた画像読み取り装置及び感光体ドラム駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、負荷を駆動するための駆動機構
では、モータ等の駆動源と負荷とが機械的に連結される
構成とされているが、駆動源と駆動される負荷の間の駆
動伝達機構に振動を緩和する部分を持たないため、駆動
源の固有振動が負荷側に直接伝達されてしまい、負荷に
振動が発生するという問題があった。そのため、動作精
度を必要とするような負荷の場合には、この振動を低減
するために負荷回転軸にフライホイールを取り付ける等
の対策を採用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の駆動機構では、フライホイールは、イナー
シャが大きい程、振動低減効果が大きくなるため、一般
的に大型化しがちである。そのため、フライホイールを
設けるために大きなスペースが必要となり、装置全体が
大型化するという問題を生じていた。また、フライホイ
ールを取り付けた場合であっても、駆動源と負荷とが機
械的に直接連結されていることには変わりないため、負
荷における振動を十分に除去することはできなかった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、装置を大型化させることなく、
大きな振動低減効果を得ることができる低振動駆動機構
と同機構を用いた画像読み取り装置及び感光体ドラム駆
動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、回転力を発生する駆動源
と、この駆動源に連結されて駆動される負荷駆動用の出
力軸とを備え、前記駆動源は、その内部に該回転力を前
記出力軸に伝達するための磁気ネジカップリングを有す
るものである。
【0006】上記構成においては、駆動源と負荷とは機
械的に直接連結されず、磁気ネジカップリングにより機
械的には非接触状態で連結される。これにより、別個の
フライホイールのような部材を取り付けることなく、駆
動源からの固有振動が負荷側に伝達され難くなる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の低振動駆動機構を備えた画像読み取り装置であ
って、出力軸により駆動される負荷を、原稿面を照射し
て原稿の像を撮像手段に結像させるために走査移動され
る走査光学系としたものである。
【0008】上記構成においては、駆動源から走査光学
系への駆動力の伝達が磁気ネジカップリングを介して行
われるので、駆動源の振動が走査光学系へ伝達すること
を軽減することができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、回転力を
発生する駆動源と、この駆動源に連結されて駆動される
負荷駆動用の出力軸とを備え、出力軸と負荷の間に駆動
源の回転力を負荷に伝達するための磁気ネジカップリン
グを有する低振動駆動機構である。
【0010】上記構成においては、出力軸と磁気ネジカ
ップリングとの間にギヤ等が介在されても、それらに振
動が伝達されることを低減することができ、安定した速
度で負荷を駆動することができる。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の低振動駆動機構を備えた感光体ドラム駆動装置
であって、出力軸により駆動される負荷を、画像形成に
用いられる感光体ドラムとしたものである。
【0012】上記構成においては、駆動源から感光体ド
ラムへの駆動力の伝達が磁気ネジカップリングを介して
行われるので、駆動源と磁気ネジカップリングの間にギ
ヤ等が介在されても、それらギヤ等から感光体ドラムに
伝達される振動を低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本発明の低振動駆動機構は、電子写
真式の複写機、及びプリンタ、ファクシミリなどにおい
て、走査光学系や感光体ドラム等の駆動機構として用い
られ、走査光学系の走行速度や感光体ドラムの回転速度
のむら等を抑え、走査光学系や感光体ドラムを一定速度
で駆動させるための機構である。図1は第1実施形態に
よる、低振動駆動機構が適用された画像形成装置100
を示す。画像形成装置100には、感光体ドラム1が矢
印方向aに回転可能に設置されている。感光体ドラム1
の周辺には、電子写真プロセスによる画像形成を行うた
めの帯電器2、レーザ走査光学系3、現像装置4、転写
装置5、用紙分離装置6、感光体ドラム上の残留トナー
を除去するためのクリーニング装置7、残留電荷を除去
するためのイレーサランプ8などが設けられている。
【0014】電子写真の原理については公知技術である
ので、簡単に説明する。画像形成装置100には、走査
光学系装置30(イメージリーダ)が備えられ、これに
より入力された画像情報に基づく電気信号は、レーザ走
査光学系3により光信号に変換され、帯電された感光体
ドラム1を露光する。こうして感光体ドラム1上に静電
潜像が形成され、現像装置4でトナー現像され、感光体
ドラム1上に画像が形成される。また、画像形成装置1
00の下側には、記録用紙を収納すると共に画像形成装
置100に用紙を1枚ずつ供給するための複数の給紙カ
セット9,10及び給紙搬送装置200が備えられてい
る。
【0015】記録用紙は、給紙搬送装置200の給紙カ
セット、又は画像形成装置100の給紙カセット9,1
0から給紙ローラ11,12,13,14,15により
選択的に給紙され、タイミングローラ16で一旦停止し
た後、感光体ドラム1上に形成された画像と同期を取っ
て、感光体ドラム1等からなる転写部に搬送される。記
録用紙は、感光体ドラム1上の画像が転写され、用紙分
離装置6を通過すると、搬送ベルト17にて定着装置1
8に搬送され、定着装置18による加熱でトナーが定着
された後、排出ローラ19により装置外の排出トレイ2
0に排出される。
【0016】次に、本発明の実施形態による走査光学系
装置30について図2を参照して説明する。走査光学系
装置30の上面には、原稿を載置する原稿台(図示な
し)が固定されている。この走査光学系装置30の走査
光学系は、露光ランプ及び第1ミラーからなる第1スラ
イダユニット31と、第2ミラー及び第3ミラーからな
る第2スライダユニット32とから構成される。原稿台
に載置された原稿は、原稿台の下面に沿って第1スライ
ダユニット31及び第2スライダユニット32が矢印A
方向に往復動作されることによって、露光走査される。
このとき、第2スライダユニット32は、露光長を保持
するよう第1スライダユニット31の約2分の1の速度
(移動量)にて移動される。上記走査光学系の走査によ
る原稿からの反射光は、第1ミラー、第2ミラー、第3
ミラーによって反射され、レンズ(図示なし)を通過
し、CCD(撮像手段、図示なし)に導かれることによ
り、原稿の像がCCDの表面に結像される。また、各ス
ライダユニット31,32は、複写倍率によって移動速
度が変更されることで、主走査方向(スライダ移動方
向)の変倍複写を行う。
【0017】次に、上記走査光学系を往復動作させるた
めの駆動機構を説明する。露光ランプ及び第1ミラーが
搭載された第1スライダユニット31と、第2ミラー及
び第3ミラーが搭載された第2スライダユニット32
は、その一端側がスライドシャフト33に取り付けら
れ、他端側がスライドレール34に載置されることで、
矢印A方向に平行移動自在とされている。ステッピング
モータM1は、その出力軸に駆動ギヤ35が取り付けら
れており、従動ギヤ36に連結されている。この従動ギ
ヤ36にはワイヤプーリ37が固定され、ステッピング
モータM1が回転すると、駆動ギヤ35、従動ギヤ36
及びワイヤプーリ37が回転するようになっている。
【0018】また、このワイヤプーリ37にはワイヤ3
8が巻き付けられており、ワイヤ38はアイドルプーリ
39,40に掛け渡されている。ワイヤ38の中途部に
は第1スライダユニット31が固定されている。一方、
第2スライダユニット32には、二重のプーリ41が回
転自在に設けられており、このプーリ41にワイヤ38
が掛け渡されている。このワイヤ38の一端は固定部4
2に、他端はねじりコイルバネ43にそれぞれ固定され
ている。そして、ステッピングモータM1が回転するこ
とにより、ワイヤプーリ37が回転して第1スライダユ
ニット31が移動し、それに伴って第2スライダユニッ
ト32も移動する。この時、プーリー41が動滑車の役
目をし、第1スライダユニット31に対し第2スライダ
ユニット32が2分の1の速度にて同一方向へ移動する
ようになっている。なお、第1スライダユニット31
と、第2スライダユニット32の移動方向は、ステッピ
ングモータM1の回転方向を切り換えることで制御す
る。なお、第1スライダユニット31の初期位置を検出
するためにフォトセンサ44が備えられている。また、
第1及び第2スライダユニット31,32の移動速度
は、設定された複写倍率に応じて低速度から高速度まで
可変とされている。
【0019】次に、ステッピングモータM1の構成につ
いて図3を参照して説明する。図3は低振動駆動機構を
用いたステッピングモータM1を示す。ステッピングモ
ータM1の中心部には、ステッピングモータM1の駆動
力を出力するための出力シャフト51(出力軸)が設け
られている。この出力シャフト51は、ベアリング5
2,53を介してハウジング54,55に回転自在に保
持されている。ハウジング54,55はステータ56と
固定され、モータの外形を形成している。ステータ56
にはコイルが巻かれており、そのコイルへの通電によ
り、ステータ56にはロータ61を回転させる駆動力
(磁束)が発生する。
【0020】また、出力シャフト51の外周には、磁気
ネジの磁気ネジロッド57が一体的に設けられ、この磁
気ネジロッド57の外周には、インナー磁気ネジ60が
軸受け58,59を介して取り付けられている。インナ
ー磁気ネジ60は磁気作用により磁気ネジロッド57と
機械的に非接触で連結し、磁気ネジロッド57に対して
回転自在とされ、両者は磁気ネジカップリングを構成し
ている。インナー磁気ネジ60は、ケイ素鋼板と永久磁
石からなるロータ61の内周に一体的に固定されてい
る。ロータ61がステータ56からの駆動力で回転する
と、インナー磁気ネジ60も一緒に回転し、インナー磁
気ネジ60と磁気的に結合されている磁気ネジロッド5
7も回転する。この磁気ネジロッド57に一体的に設け
られている出力シャフト51も磁気ネジロッド57に連
動して回転する。
【0021】上記磁気ネジロッド57及びインナー磁気
ネジ60からなる磁気ネジカップリングについて図4を
参照して説明する。磁気ネジロッド57には、N極の永
久磁石とS極の永久磁石が周方向に交互に着磁されてい
る。また、インナー磁気ネジ60にも磁気ネジロッド5
7の永久磁石のリードに対応した着磁がなされている。
よって、磁気ネジロッド57に着磁されたN極及びS極
は、インナー磁気ネジ60のS極・N極と磁極が対面し
たところで安定する。インナー磁気ネジ60が回転する
と、インナー磁気ネジ60に着磁されたS極・N極が移
動し、吸引力が働いて、それに対面した磁気ネジロッド
57のN極・S極は、インナー磁気ネジ60のS極・N
極の移動に伴って移動する。このようにして、磁気ネジ
ロッド57は、インナー磁気ネジ60とは非接触でその
回転により回転駆動される。
【0022】上述したように、本発明の低振動駆動機構
によれば、ロータ61の回転は永久磁石の吸引力で出力
シャフト51に伝達されるため、磁気ネジ手段のダンパ
ー効果によって、ステッピングモータM1で発生しがち
な振動が出力シャフト51に伝達されないようにするこ
とができる。また、本発明の走査光学系装置によれば、
ステッピングモータM1の振動が第1スライダユニット
31及び第2スライダユニット32まで伝わることがな
くなるので、これらスライダユニット31,32を低速
から高速まで低振動で安定した速度で直線運動させるこ
とができ、従って、画像性能の向上が実現できる。磁気
ネジカップリングは小型であるため、ステッピングモー
タM1の内部に取付可能であり、フライホイールのよう
な取付スペースも必要でない。さらに、磁気ネジロッド
57及びインナー磁気ネジ60の着磁力を変化させる
か、又は着磁ピッチを変化させることによって、ダンパ
ー効果を可変させることができる。このため、様々な負
荷へのチューニングが可能である。なお、上記実施形態
では、ステッピングモータM1により駆動される負荷が
走査光学系である場合について説明したが、他の負荷に
おいても同様に適用可能である。
【0023】次に、本発明の低振動駆動機構を用いた感
光体ドラム駆動装置に関して図5を参照して説明する。
感光体ドラム駆動装置65に備えられる画像形成のため
の感光体ドラム1の軸51’には従動プーリ22が取り
付けられている。従動プーリ22と駆動プーリ25の間
には、タイミングベルト23が掛けられている。駆動プ
ーリ25は、駆動ギヤ21aと同軸に設けられ、この駆
動ギヤ21aにはモータ21の出力軸21bが噛合して
いる。感光体ドラム1と従動プーリ22の軸上には磁気
ネジカップリング24が取り付けられている。駆動モー
タ21が回転することにより、その出力軸21bと駆動
ギヤ21aのギヤ連結、及び駆動プーリ25、従動プー
リ22を介して感光体1が回転する。
【0024】この磁気カップリング24では、磁気ネジ
ロッドは感光体ドラム1の軸51’に取り付けられてお
り、インナー磁気ネジは従動プーリ22側に取り付けら
れる。すなわち、駆動モータ21(出力軸21b)と、
このモータ21に連結されて駆動される感光体ドラム1
の軸51’の間に磁気ネジカップリング24を介在さ
せ、駆動モータ21及び感光体ドラム1を磁気作用によ
り非接触で連結する。この構成においても、上記の走査
光学系装置と同様に、従動プーリ22の回転を感光体ド
ラム1の軸51’に伝達する機構を、磁気ネジカップリ
ング24による永久磁石の吸引力とすることでダンパー
効果を持たせることができる。従って、駆動モータ21
や駆動ギヤ21a、駆動プーリ25で発生しがちな振動
が感光体ドラム1に伝達されないものとすることができ
る。
【0025】上述した感光体ドラム駆動装置によれば、
駆動モータ21や駆動ギヤ21a、駆動プーリ25の振
動が感光体ドラム1まで伝達されることがなく、安定し
た速度で感光体ドラム1を回転させることができ、画像
性能の向上が実現できる。磁気ネジカップリングは小型
であるため、モータ21と感光体1の間に取り付けて
も、大きなスペースが必要となることがない。また、磁
気ネジカップリング24を構成する磁気ネジロッド及び
インナー磁気ネジの着磁力を変化させるか、又は着磁ピ
ッチを変化させることで、上記ダンパー効果を可変する
ことができ、それにより、様々な負荷へのチューニング
が可能となる。なお、上記実施形態では、本発明の低振
動駆動機構を感光体ドラムの駆動に適用した場合につい
て説明したが、他の駆動負荷にも適用することができ
る。
【0026】次に、図6、図7(a)(b)を参照し
て、上述の磁気ネジによる低振動駆動機構を感光体の駆
動機構に用いた場合の効果を説明する。図6は実験装置
の例を示す。この装置は、三相パルスモータ(回転数1
2rpm、駆動周波数2304pps)、減速ギヤ(減
速比10:1、駆動ギヤ18歯、従動ギヤ180歯、噛
み合い周波数=モータ回転数×駆動ギヤ数=12×18
=216Hz)、負荷軸エンコーダ(5000PPR)
を用い、減速ギヤとエンコーダとの間を、直結した場合
と磁気カップリングを介在した場合とで、エンコーダに
よりP/Cドラム軸上の回転ムラを測定する。エンコー
ダから得られるパルス信号を、F−Vコンバータ、FF
Tアナライザにより各周波数成分に分解したパワースペ
クトルを測定する。図7(a)は磁気ネジを使わずに直
結駆動した場合の測定結果、図7(b)は磁気ネジを使
って駆動した場合の測定結果を示す。横軸に周波数、縦
軸にワウ・フラッター(wow・flutter)を取
っている。直結駆動時には、駆動伝達系の固有振動が大
きいのに対して、磁気ネジを使用した時には、100H
z以上の振動周波数がほとんどカットされ、ギヤの噛み
合い周波数等の影響が排除できる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態による画像形
成装置について図8を参照して説明する。第2実施形態
の画像形成装置100は、デジタルタンデムカラー機
(以下、複写機という)である。この複写機は、筐体の
最下部に挿抜自在にセットされた給紙カセット9から、
筐体左側壁に外方へ突出姿勢で取り付けされた排紙トレ
イ20に至るまでの筐体下側空間に水平に搬送ベルト6
9が架設され、この搬送ベルト69上にベルト長手方向
に沿って複数(図示例では4個)の作像ユニット70
C,70M,70Y,70Kが列設され、搬送ベルト6
9にて記録シートSを搬送しつつ各作像ユニットによっ
て記録シートS上に各色成分のトナー画像を転写し、各
色の重ね合わせによりカラー画像を形成するものであ
る。
【0028】筐体の上部にはイメージリーダ30が配設
されており、ここで光学的に読み取った原稿画像は画像
処理部72にて所要の画像処理がなされ、Y(イエロ
ー),M(マゼンダ),C(シアン),K(ブラック)
の各色成分に分解されて、画像処理部72は、前記作像
ユニット70C〜70Kの上部に配された光ユニット8
0C〜80Kのレーザダイオード81C〜81Kを各色
成分信号に基づき光変調駆動する。光変調されたレーザ
光はポリゴンミラー82C〜82Kにて主走査方向へス
キャンされつつ対応する色成分の作像ユニット70C〜
70Kに導入される。作像ユニット70C〜70Kは、
感光体ドラム71C〜71Kを中心としてその周囲に帯
電チャージャ、現像器等を配し、光変調されたレーザ光
で、矢印aの方向に回動する感光体ドラム71C〜71
Kを露光しつつ、露光によって形成される静電潜像を、
現像器でトナーとして顕像化する、いわゆる静電複写方
式で画像形成するユニット構造体である。なお、各ユニ
ットの現像器は、光ユニット80C〜80Kからの光変
調色成分に対応して、C,M,Y,Kのトナーを現像剤
として感光体ドラム71C〜71Kに供給する。
【0029】各作像ユニット70C〜70Kの感光体ド
ラム直下位置には搬送ベルト69を介して転写チャージ
ャ73C〜73Kが配されており、感光体ドラム表面の
トナー画像を搬送ベルト69上の記録シートSに転写す
るようにしてある。搬送ベルト69は、駆動ローラ8
5、従動ローラ86及びテンションローラ87で張架さ
れており、駆動ローラ85が、図示しないモータによっ
て矢印bの向きに回転駆動されると、搬送ベルト69は
矢印cの方向に走行する。このとき、搬送ベルト69の
走行速度と画像形成時の感光体ドラムの周速(以下、
「プロセス速度」という)とが一致するように、前記モ
ータの回転速度が制御される。また、テンションローラ
87は、図示しない引っ張りばねで矢印dの方向に引っ
張られており、これによって、搬送ベルト69の張力が
一定に保持される。記録シートSは、給紙ローラ88、
搬送ローラ89により、搬送ベルト69上に搬送され
る。搬送ベルト69の後方には、記録シートS上に転写
されたトナー画像を定着する定着装置18が設けられて
いる。
【0030】また、各感光体ドラム71C〜71Kの上
流側には、それぞれに対応してレジストセンサ74C〜
74Kが設けられており、このレジストセンサ74C〜
74Kによって、搬送ベルト69上を搬送される記録シ
ートSの先端が検出される。各レジストセンサ74C〜
74Kは、各レジストセンサから転写位置までの距離が
対応する感光体ドラムの露光位置から転写位置までの感
光体ドラムの周方向で感光体ドラムが回転する向きに測
った距離よりも長くなるように設置されている。各感光
体ドラム71C〜71Kは、個々に設けられた減速機付
駆動モータ90C〜90K(後述の図10)で回転駆動
される。
【0031】図9は、感光体ドラム71C〜71K(以
下、71と記す)、減速機付駆動モータ90、磁気ネジ
手段(磁気ネジカップリング)92及びエンコーダ等の
速度検出手段97の結合状態を示す図である。減速機付
駆動モータ90は、駆動モータ90aと減速機90bと
からなる。駆動モータ90aは、ステッピングモータま
たはDCブラシレスモータ等のモータからなり、その出
力軸が減速機90bに接続されている。減速機90bの
出力軸は感光体ドラム71にモータ部からの駆動を伝達
するために磁気ネジ手段92及びカップリング95を介
して連結されており、感光体ドラム71の軸にその回転
速度を検出するためのパルスエンコーダまたはタコジェ
ネレータなどの速度検出器97が連結されている。磁気
ネジ手段92は、前述の図4と同等の構成を持つ。
【0032】速度検出器97は感光体ドラム71の回転
むらが無いように、つまり、一定速度になるように、検
出された速度信号を駆動モータ90aにフィードバック
している。速度検出信号は、例えば速度検出器97がエ
ンコーダである場合、パルス信号が発せられる。この信
号をモータが元々有している基準信号と比較すること
で、感光体ドラム71の速度が速いのかそれとも遅いの
かを判断することができ、その信号の差分を図10に示
すような回路で制御する。
【0033】図10は、上記減速機付駆動モータ90
(各ユニット毎に90C〜90K)の駆動制御を行う制
御部を示す。駆動制御部101は、CPU基板102上
に搭載されたCPU103を有し、このCPU103
に、複写機全体を総括的に制御するメイン制御部10
4、パルス発生部107C〜107K、ドライバユニッ
ト108C〜108K、レジストセンサ74C〜74
K、レーザの走査開始タイミングを決定するためのSO
S(Start of Scan)センサ83C〜83
K、RAM120及びROM121がそれぞれ接続され
ている。CPU103はROM121に格納されたプロ
グラムに従って制御を行う。また、メイン制御部104
には、前記光ユニット80C〜80Kを制御する光ユニ
ット制御部105やイメージリーダ部30、画像処理部
72(図8)が接続されている。なお、SOSセンサ8
3C〜83Kは光ユニット制御部105にも接続されて
いる。
【0034】パルス発生部107C〜107Kは、CP
U103が指示する、または駆動制御部101内にある
水晶による周波数に対応する周期のクロックパルスを発
生する。このクロックパルスの周期を変更することで、
モータの回転速度を可変に制御できる(クロックパルス
は回転速度を示す基準信号となる)。ドライバユニット
108C〜108Kは、CPU103から入力される駆
動開始信号により前記クロックパルスに応じた回転速度
でモータ90C〜90Kを駆動制御するものである。ド
ライバユニット108Cは、励磁相制御部116C、電
力増幅部117C、電流検出部118C、及び電圧制御
部119Cから成り、他のドライバユニットも同等であ
る。速度検出器97C〜97Kで検出された速度検出信
号はCPU103にフィードバックされ、CPU103
は同検出信号と基準信号とを比較することで、現状の速
度が速いのか、或いは遅いのかを瞬時判断し、速い場合
はクロックパルス発生部107C〜107Kの周波数を
低くし、遅い場合は周波数を高くして規定回転数になる
ように制御を行う。
【0035】上記構成にあって、減速機付駆動モータ9
0とカップリング95の間には、本発明の低振動駆動機
構である磁気ネジ手段92が取り付けられている。前述
した走査光学系の例と同様に、磁気ネジ手段92により
減速機付駆動モータ90の回転を感光体ドラム軸に伝達
する機構中に永久磁石の吸引力を介在することでダンパ
ー効果を持たせ、駆動モータ90aや減速機90bで発
生しがちな振動を感光体ドラム71に伝えない構成とし
ている。このため、安定した速度で感光体ドラム71を
回転させることができ、画像品質の向上が図れる。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、駆動源の回転力を駆動源の内部に設けた磁気ネジ
カップリングを介して非接触状態で出力軸に伝達するよ
うにしたので、フライホイール等の別個の部材を取り付
けなくても、駆動源からの固有振動が負荷側に伝達され
ないようにすることができ、安定した速度で出力軸を動
作させることができる。また、磁気ネジカップリングは
小型であるため、駆動源内部での配置を容易に構成する
ことができる。さらに、磁気ネジロッド、インナー磁気
ネジの着磁力を変化させたり、着磁ピッチを変化させた
りすることでダンパー効果を可変させれば、様々な負荷
にチューニングが可能となる。
【0037】また、請求項2に記載の発明によれば、駆
動源から走査光学系への駆動力の伝達が磁気ネジカップ
リングを介して行われるので、駆動源の振動が走査光学
系に伝達されることを軽減することができ、安定した速
度で走査光学系を回転させることが可能になる。
【0038】また、請求項3に記載の発明によれば、出
力軸と負荷の間を磁気ネジカップリングで連結したの
で、請求項1と同様に、駆動源からの固有振動が負荷側
に伝達されないようにすることができ、安定した速度で
出力軸を動作させることができる。さらに、出力軸と磁
気ネジカップリングの間にギヤ等が介在されても、それ
らに振動が伝達されることを低減することができ、安定
した速度で負荷を駆動することができる。
【0039】また、請求項4に記載の発明によれば、出
力軸から感光体ドラムへの駆動力の伝達が磁気ネジカッ
プリングを介して行われるので、駆動源と磁気ネジカッ
プリングの間にギヤ等が介在されても、それらギヤ等か
ら感光体ドラムに伝達される振動を低減することがで
き、安定した速度で感光体ドラムを回転させることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の低振動駆動機構が適用された第1実
施形態による画像形成装置の中央断面図である。
【図2】 本発明の実施形態による走査光学系装置の概
略構成を示す斜視図である。
【図3】 上記低振動駆動機構を用いたステッピングモ
ータの構成を示す断面図である。
【図4】 上記低振動駆動機構の磁気ネジの構成を示す
断面図である。
【図5】 本発明の実施形態による感光体ドラム駆動装
置の構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明の低振動機構の効果を測定する実験装
置を示す図である。
【図7】 (a)は磁気ネジを使わない場合の測定結果
を示す図、(b)は磁気ネジを使った場合の測定結果を
示す図である。
【図8】 本発明の第2実施形態による画像形成装置の
正面図である。
【図9】 同実施形態における感光体ドラムの駆動構成
を示す図である。
【図10】 同実施形態における駆動制御部のブロック
図である。
【符号の説明】
1,71 感光体ドラム(負荷) 21,M1 駆動モータ(駆動源) 21b,51 出力シャフト(出力軸) 24 磁気ネジカップリング 30 走査光学系装置 31 第1スライダ(負荷、走査光学系) 32 第2スライダユニット(負荷、走査光学系) 57 磁気ネジロッド(磁気ネジカップリング) 60 インナー磁気ネジ(磁気ネジカップリング) 65 感光体ドラム駆動装置 90 減速機付駆動モータ 92 磁気ネジ手段(磁気ネジカップリング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/00 H04N 1/04 105 H04N 1/04 105 G03G 15/00 554 (72)発明者 辻本 隆浩 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 田村 友伸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力を発生する駆動源と、この駆動源
    に連結されて駆動される負荷駆動用の出力軸とを備え、 前記駆動源は、その内部に該回転力を前記出力軸に伝達
    するための磁気ネジカップリングを有することを特徴と
    する低振動駆動機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の低振動駆動機構を備
    え、前記出力軸により駆動される負荷が、原稿面を照射
    して原稿の像を撮像手段に結像させるために走査移動さ
    れる走査光学系であることを特徴とする画像読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】 回転力を発生する駆動源と、この駆動源
    に連結されて駆動される負荷駆動用の出力軸とを備え、 前記出力軸と負荷の間に前記駆動源の回転力を前記負荷
    に伝達するための磁気ネジカップリングを有することを
    特徴とする低振動駆動機構。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の低振動駆動機構を備
    え、前記出力軸により駆動される負荷が、画像形成に用
    いられる感光体ドラムであることを特徴とする感光体ド
    ラム駆動装置。
JP11315969A 1998-12-11 1999-11-05 低振動駆動機構と同機構を用いた画像読み取り装置及び感光体ドラム駆動装置 Pending JP2000230572A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010102247A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Canon Inc 像担持体の駆動力伝達機構、それを備える画像形成装置、及び像担持体の駆動力伝達方法
JP2010191322A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 駆動伝達装置および画像形成装置
JP2014191105A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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