JP2000347535A - 回転体の駆動装置およびこれを用いた画像形成装置ならびに回転体の駆動方法 - Google Patents

回転体の駆動装置およびこれを用いた画像形成装置ならびに回転体の駆動方法

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JP2000347535A
JP2000347535A JP2000086783A JP2000086783A JP2000347535A JP 2000347535 A JP2000347535 A JP 2000347535A JP 2000086783 A JP2000086783 A JP 2000086783A JP 2000086783 A JP2000086783 A JP 2000086783A JP 2000347535 A JP2000347535 A JP 2000347535A
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drive
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Takahiro Tsujimoto
隆浩 辻本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置スペースを小さくできるうえ、複数の回
転体の一つに、他の回転体の回転むらや機械的振動等の
影響を及ぼすおそれを回避できる回転体の駆動装置を提
供する。 【解決手段】 複数の回転体31、37と、一つの回転
体31に駆動伝達手段72を介して回転力を伝達する回
転駆動源331と、この回転駆動源の回転力を他の回転
体駆動用として分岐する駆動分岐手段74と、を備え
る。上記駆動分岐手段74は、主動回転部71と、該主
動回転部との磁気的作用に基づき、主動回転部71の回
転に伴って回転する従動回転部751とを有するものに
構成されている。機械的結合による分岐に比べて、回転
体の回転むら等を吸収でき、他の回転体に悪影響を及ぼ
すのを確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばデジタル
モノクロ複写機、デジタルカラー複写機、デジタルタン
デムカラー複写機、デジタルカラープリンタおよびファ
クシミリ等において、感光体ドラム等の複数の回転体を
回転駆動するのに適用される回転体の駆動装置、および
これを用いた画像形成装置ならびに回転体の駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような電子写真式の画像形成装置
においては、感光体ドラムに形成されたトナー像を忠実
に転写紙上に転写するため、感光体ドラムや現像ローラ
等の回転むらを極力抑制できる高精度な回転駆動装置の
装備が不可欠とされている。
【0003】そのため、従来、上記感光体ドラムを遊星
ローラ減速機付きモータで回転駆動する構成の駆動装置
が提案されている(例えば特開平5−53381号、特
開平5−180290号)。
【0004】ところが、上記従来のものは、感光体ドラ
ムや現像ローラ等が個別の回転駆動装置で駆動される構
成のため、回転駆動装置の実装のための占有スペースが
大となってコンパクト化を進めるうえでの障害となって
いた。
【0005】そこで、コンパクト化を図った回転体の駆
動装置として、たとえば特開平4ー245261号公報
に示すように、一つの回転駆動源で複数の回転体を回転
駆動する技術が提案されている。具体的には、一つの回
転体を遊星ローラ減速機付サーボモータで直接駆動する
とともに、モータによる回転力を、順次アイドラーロー
ラを介して他の感光体ドラムに伝達させるようにしたも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合、一
つの回転体と他の回転体との間がアイドラーローラを介
して機械的に圧接状態で連結されているので、一つの回
転体に回転むらや振動等の低周波成分が発生すると、こ
れがそのままアイドラーローラを介して他の回転体に伝
達され、さらにアイドラーローラでも回転むら等の低周
波成分が発生すると、これが増幅されて後段の回転体に
伝達されることになり、駆動装置の高精度化に逆行する
ことにもなりかねないという欠点があった。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、小形化に容易に対応可能となり、しかも複数
の回転体の一つに、他の回転体の回転むらや機械的振動
等の影響を及ぼすのを防止することができる回転体の駆
動装置およびこれを用いた画像形成装置ならびに回転体
の駆動方法の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数の回転
体と、一つの回転体に駆動伝達手段を介して回転力を伝
達する回転駆動源と、この回転駆動源の回転力を他の回
転体駆動用として分岐する駆動分岐手段と、を備え、上
記駆動分岐手段は、主動回転部と、該主動回転部との磁
気的作用に基づいて、主動回転部の回転に伴って回転す
る従動回転部とを有するものに構成されていることを特
徴とする回転体の駆動装置によって解決される。
【0009】この回転体の駆動装置によれば、回転駆動
源の回転力が駆動伝達手段を介して一つの回転体に伝達
される一方、駆動源の回転力が駆動分岐手段で分岐され
て他の回転体に伝達される。つまり、複数の回転体に対
する回転力を、一つの回転駆動源から付与できるので、
回転駆動源の設置スペースの確保に苦慮することもな
く、小形に製作することができる。
【0010】しかも、上記駆動分岐手段が、主動回転部
と、該主動回転部との磁気的作用に基づき、主動回転部
の回転に伴って回転する従動回転部とを有するものに構
成されている。つまり、主動回転部から従動回転部への
回転駆動力の分岐を、磁気吸引力、磁気反発力等の磁気
的作用を利用して行うから、機械的結合による分岐に比
べて、回転むら等が上記駆動分岐手段で吸収されて高精
度な回転伝達状態を得ることができる。
【0011】上記において、主動回転部と従動回転部と
の間の磁気的結合は、永久磁石によってもたらされてい
ても良いし、電磁石によってもたらされていても良い。
永久磁石を使用した場合には、配線の引回し等もなく、
構造が簡素になり、また、電磁石を使用した場合には、
磁気的作用力を随時可変調整することができる。
【0012】また、前記一つの回転体と回転駆動源との
間に介在された減速手段と、前記一つの回転体の回転速
度を検出する速度検出手段と、速度検出手段の検出量に
応じて前記回転駆動源を制御する制御手段と、を備えた
構成としても良い。この場合には、回転駆動源の回転力
を減速手段を介して一つの回転体に伝達すると、上記一
つの回転体に大きなトルクが付与される。さらに、この
回転体の速度を検出し、その検出結果に応じて回転駆動
源をフィードバック制御することで、回転駆動源を介し
て上記回転体の回転速度を負荷変動に関係なく所定値に
保持することができる。
【0013】この場合、回転体、減速手段、速度検知手
段の具体的構成は、特に限定されないが、例えば、前記
一つの回転体が像担持体であり、減速手段が遊星ローラ
装置であり、速度検知手段がエンコーダで構成すること
ができる。この場合には、周知の構成部品の組み合わせ
により、画像形成用に適した駆動装置を容易に製作する
ことができる。
【0014】また、前記回転体の駆動装置を、画像を形
成する作像手段を備えた画像形成装置に適用しても良
い。この場合には、回転体の回転むらや振動が画像形成
に悪影響を与えるおそれを確実に解消することができ
る。
【0015】さらに、この発明に係る方法は、回転駆動
源の駆動伝達手段を介して複数の回転体のうちの一つに
伝達し、回転駆動源の回転力を駆動分岐手段により分岐
して他の回転体に伝達する回転体の駆動方法であって、
前記駆動分岐手段は、主動回転部と、該主動回転部との
磁気的作用に基づき、主動回転部の回転に伴って回転す
る従動回転部とを有するものに構成しても良い。
【0016】この方法によれば、回転駆動源の実装占有
スペースを増すことなく、高精度な回転力の伝達が達成
される。この場合、前記一つの回転体の回転速度を検出
し、その検出値に応じて前記回転駆動源を制御してなる
駆動方法とすることにより、他の回転体の負荷変動に関
係なく、回転駆動源の回転力を一定に維持させて一つの
回転体の適正回転を確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る回転体の駆
動装置を組み込んだ画像形成装置の実施形態を、デジタ
ルタンデムカラー複写機への適用例で説明する。
【0018】図1は、このデジタルタンデムカラー複写
機(以下、単に「複写機」という。)Aの側面図を示し
ている。
【0019】この複写機は、いわゆるタンデム型複写機
と称されるものであり、筐体10の最下部に挿抜可能に
セットされた給紙カセット11から、筐体左側壁12に
外方へ突出姿勢で装着された排紙トレー13に至るまで
の筐体下部空間に水平に搬送ベルト14が架設され、こ
の搬送ベルト14上にベルト長手方向に沿って複数(図
示例では4個)の作像ユニット30C,30M,30
Y,3OKが列設され、搬送ベルト14にて転写紙Sを
搬送しながら各作像ユニットによって該転写紙S上に各
色成分のトナー画像を転写し、各色の重ね合わせにより
カラー画像を形成するものである。
【0020】筐体10の上部には、イメージリーダ部1
5が配設されており、ここで光学的に読み取った原稿画
像は画像処理部16により所要の画像処理が施され、Y
(イエロ一),M(マゼンダ),C(シアン),K(ブ
ラック)の各色成分に分解される。前記作像ユニット3
0C〜30Kの上部には、レーザダイオード41C〜4
1Kを備えた光ユニット40C〜40Kが配設されてい
る。
【0021】上記レーザダイオード41C〜41Kを各
色成分信号に基づいて駆動することにより光変調された
レーザ光は、ポリゴンミラー42C〜42Kにより主走
査方向へスキャンされながら対応する色成分の作像ユニ
ット30C〜30Kに導入される。
【0022】作像ユニット30C〜30Kは、感光体ド
ラム31C〜31Kを中心として、その周囲に配設され
た帯電チャージャ(符号は省略)および現像器38C〜
38K等を有し、前記レーザ光により矢印aの方向に回
動する感光体ドラム31C〜31Kの表面を露光しなが
ら、露光によって形成される静電潜像を、現像器38C
〜38Kでトナ一として顕像化する。つまり、この作像
ユニット30C〜30Kは、いわゆる静電複写方式で画
像を形成するユニット構造体となっている。
【0023】なお、各作像ユニット30C〜30Kの現
像器38C〜38Kは、光ユニット40C〜40Kの光
変調色成分に対応して、C,M,Y,Kの各トナーを現
像剤として感光体ドラム31C〜31Kにそれぞれ供給
する。また、各現像器38C〜38Kには、回転体とし
ての現像ローラーが設けられている。
【0024】各作像ユニット30C〜30Kにおける感
光体ドラム31C〜31Kの直下位置には、搬送ベルト
14を介して転写チャージャ17C〜17Kが配設され
ており、感光体ドラム31C〜31Kの表面のトナー画
像を搬送ベルト14上の転写紙Sに転写するようにして
ある。
【0025】筐体10の左部空間には、搬送ベルト14
の下流端の近傍に、転写後の転写紙Sに対する定着器2
6が配置されている。
【0026】搬送ベルト14は、駆動ローラ18、従動
ローラ19およびテンションローラ20で張架されてお
り、駆動ローラ18が、図示しないモータによって矢印
bの向きに回転駆動されると、搬送ベルト14は矢印c
の方向に走行する。このとき、搬送ベルト14の走行速
度と画像形成時の感光体ドラム31C〜31Kの周速
(以下、プロセス速度という)とが一致するように、前
記モータの回転速度が制御される。また、テンションロ
ーラ20は、図示しない引っ張りばねで矢印dの方向に
引っ張られており、これによって、搬送ベルト14の張
力が一定に保持される。
【0027】また、各感光体ドラム31C〜31Kの上
流側には、それぞれに対応してレジストセンサ32C〜
32Kが設けられており、このレジストセンサ32C〜
32Kによって、搬送ベルト14上を搬送される転写紙
Sの先端が検出される。
【0028】各レジストセンサ32C〜32Kは、対応
する感光体ドラム31C〜31Kの露光位置から転写位
置までの感光体ドラム31C〜31Kの周方向で感光体
ドラム31C〜31Kが回転する向きに測った距離より
も長くなるように設置されている。
【0029】各感光体ドラム31C〜31Kは、図2、
図4に示すように個々に設けられた遊星ローラ減速機付
駆動モータ部33(33C〜33K)で回転駆動され
る。
【0030】すなわち、上記構成において、各感光体ド
ラム31C〜31Kは、それぞれ遊星ローラ減速機付駆
動モータ部33C〜33Kで回転駆動されながら、その
表面に荷電粒子が一様に分布するように帯電チャ−ジャ
で帯電された後、レーザ光で露光されて静電潜像が形成
される。この後、現像器38C〜38Kでトナー粒子が
付着されて顕像化される。
【0031】一方、搬送ベルト14により転写紙Sが搬
送されてくると、転写チャージャ17C〜17Kにより
各感光体ドラム31C〜31Kのトナー像が転写紙Sに
転写された後、定着器26でトナー像に対する定着処理
が施された後、排紙トレイ13に排出される。
【0032】図2は、回転体である感光体ドラム31C
〜K、および現像器38C〜38Kの現像ローラーを回
転駆動すたるめの駆動装置Bを示す構成図である。な
お、前記駆動装置Bは、各感光ドラム及び現像器につい
て同一の構成であり、図2では、感光体ドラムを31、
現像器を38、現像ローラーを37として説明する。
【0033】遊星ローラ減速機付駆動モータ部33は、
回転駆動源である駆動モータ(以下、単にモータと記す
場合もある)331と遊星ローラ減速機332とからな
り、両者331,332間に回路構成部品が実装された
制御基板335が固定されている。
【0034】駆動モータ331としては、ステッピング
モータ、ACモータ、DCブラシレスモータ、さらに
は、サーボモータ等から任意のものを選択すればよい。
【0035】この駆動モータ331の出力軸333が太
陽ローラとなり、それを旋回中心軸として遊星ローラ3
34が転接して遊星運動を行う。この遊星ローラ334
を回転自在に支持する出力軸71の先端部が駆動モータ
部33としての最終段出力軸となっている。
【0036】前記減速機は、遊星ローラ減速機332に
限らず、減速ギア機構、ベルト伝動機構等が使用可能で
ある。また、その配置も任意であり、後述する駆動分岐
手段74の前後どちらでも構わない。
【0037】上記出力軸71の先端部は、感光体ドラム
31に対して、駆動モータ331からの回転力を伝達す
るためにカップリング70を介して連結されている。こ
のカップリング70は、上記遊星ローラ減速機332や
出力軸71等と共に第1の駆動伝達手段72を構成して
いる。
【0038】また、この出力軸71には、その回転速度
を検出するための速度検出器73が装備されている。速
度検出器73は、感光体ドラム31に回転むらが生じな
いように、つまり、感光体ドラム31の回転が一定速度
になるように、検出された速度信号を駆動モータ331
にフィードバックしている。
【0039】なお、速度検出器73としては、パルスエ
ンコーダ、タコジェネレータ等の各種のものを使用する
ことができる。この実施形態では、パルスエンコーダを
用いている。また、速度検出位置も任意に設定すればよ
い。
【0040】速度検出信号は、たとえば速度検出器73
がパルスエンコーダである場合、図2に示す矩形状パル
ス信号fnである。駆動モータ331が元々有してお
り、基準信号発生部52から送出される基準信号(パル
ス)frと上記検出パルス信号fnとを位相比較部54
で比較し、さらに基準電圧Vrが入力されるFーV変換
器57でパルス信号fnの周波数を電圧に変換し、上記
比較出力と変換出力とを混合部81に入力することによ
り感光体ドラム31の速度が所定値であるか否かを判別
することができる。その信号の差分をAMP82で増幅
し、スイッチング素子83をON/OFFさせて前記駆
動モータ331をスイッチング制御することにより、該
駆動モータ331の回転数が所定値に保持される。
【0041】前記遊星ローラ減速機付駆動モータ部33
の出力軸71の回転力は、駆動分岐手段74により分岐
され、この分岐回転力が第2の駆動伝達手段75を介し
て前記現像器38(現像ローラ37)に伝達されるよう
になっている。
【0042】駆動分岐手段74は、図3に示すように前
記出力軸71の周方向でN極,S極が交互に着磁され
て、主動回転部である該出力軸71に固定されたインナ
ー磁気環状体741を有し、さらにその外周側に非接触
状態で対向配置され、従動回転部である原動プーリ75
1の内周に固定されたアウター磁気環状体742を有す
るものに構成されている。また、前記アウター磁気環状
体742は、インナー磁気環状体741と同様に周方向
でN極,S極が交互に着磁されており、従って、インナ
ー磁気環状体741とアウター磁気環状体742との間
には、磁気吸着力に基づく磁気的連結力が作用する。そ
の結果、出力軸71が回転することで、これに固定され
たインナー磁気環状体741が回転し、このインナー磁
気環状体741の回転に伴ってアウター磁気環状体74
2が回転し、さらにはこのアウター磁気環状体742が
固定された原動プーリ751が回転するものとなされて
いる。
【0043】第2の駆動伝達手段75は、たとえばベル
ト伝動機構で構成され、このベルト伝動機構は、前記ア
ウター磁気環状体742の外周に固定された原動プーリ
751、現像ローラ軸47に固定された従動プーリ75
2、両プーリ751,752間に掛設されたタイミング
ベルト753からなる。
【0044】なお、駆動伝達手段75は、ベルト伝動機
構に限らず、ギア伝動機構等で構成してもよい。
【0045】上記駆動系の構成において、駆動モータ3
31の回転力は、第1の駆動伝達手段72、つまり遊星
ローラ減速器332で減速されて高トルクで出力軸71
を介して感光体ドラム31に伝達される。
【0046】一方、出力軸71の回転で駆動分岐手段7
4におけるインナー磁気環状体741が回転し、その回
転に伴ってアウター磁気環状体742が磁気的結合力に
より回転する。このアウター磁気環状体742の回転で
原動プーリ751が回転するため、タイミングベルト7
53を介して従動プーリ752が回転し、現像ローラ3
7に回転力が伝達される。
【0047】このように、一つの駆動モータ33aによ
り感光体ドラム31や現像ローラ37を駆動するので、
回転駆動源用の設置スペースを容易に確保することがで
きる。とくに、前記現像器38で負荷変動(振動)が生
じたり、第1の駆動伝達手段72の出力軸71等で軸振
れ等が生じたとしても、これら低周波成分は、駆動分岐
手段74におけるインナー磁気環状体741とアウター
磁気環状体742との間での滑り成分あるいは非接触効
果により減衰されるため、感光体ドラム36に伝達され
るのが未然に防止される。
【0048】ところで、上記インナー磁気環状体741
とアウター磁気環状体742とは、非接触状態で磁気的
に結合したものであるが、両者741,742が相対的
に滑動すれば、接触状態に設定してもよい。
【0049】図4は、駆動モータ部33C〜33Kの駆
動制御部501を示すブロック図である。
【0050】同図に示すように、駆動制御部501は、
CPU基板500上のCPU51を中心にして、複写機
全体を総括的に制御するメイン制御部61、基準信号発
生部52C〜52K、ドライバーユニット53C〜53
K、レジストセンサ32C〜32K、SOSセンサ43
C〜43K、RAM58およびROM59が接続されて
構成されており、CPU51は、ROM59に格納され
たプログラムにしたがって制御を行う。また、メイン制
御部61には、前記光ユニット40C〜40Kを制御す
る光ユニット制御部400やイメージリーダ部15、画
像処理部16(不図示)が接続されている。なお、SO
Sセンサ43C〜43Kは光ユニット制御部400にも
接続されている。
【0051】基準信号発生部52Cは、CPU51が指
示する周波数あるいは駆動制御部501内にある水晶に
よる周波数に対応する周期のクロックパルスを発生す
る。このクロックパルスの周期を変更することで、駆動
モータ331の回転速度を可変に制御できる(回転速度
を示す基準信号となる。)ドライバーユニット53C〜
53Kは、CPU51から入力される駆動開始信号によ
り前記クロックパルスに応じた回転速度で駆動モータ3
31を回転制御するものである。
【0052】ここで、速度検出器73C〜73Kで検出
された速度検出信号fnは、CPU51にフィードバッ
クされ、基準信号frと比較される。これにより駆動モ
ータ331の現在の回転速度が基準値より速いのかある
いは遅いのかを瞬時判断し、速い場合には、基準信号発
生部52C〜52Kの周波数frを低くし、遅い場合に
は、周波数frを高くして駆動モータ331の回転数が
所定値となるように制御する。
【0053】図5は、前記遊星ローラ減速機付駆動モー
タ部33のフィードバック制御を示すフローチャート図
である。なお、同図および以下の説明では、ステップを
Sで示す。
【0054】機械の電源をONすると、S101では、
コピー開始と同時に駆動モータ331の駆動がスタート
したか否かを判断し、さらに基準信号発生部52で基準
パルスfrが発振されたか否かを判断する。駆動モータ
331の駆動がスタートし、かつ基準パルスfrが発振
されると(S101の判定がYES)、S102では、
駆動モータ331に対して、検出パルス周波数のON/
OFFデューティ比に応じたスイッチング制御を行い、
所定回転数になるように励磁電流を印加する。
【0055】駆動モータ331の駆動が開始されず、か
つ基準信号発生部61で基準パルスfrが発振されない
と(S101の判定がNO)、コピー終了に戻る。
【0056】この後、S103で速度検出手段であるエ
ンコーダ73から前記出力軸41の回転数(状態)に応
じたパルス信号fnが出力される。
【0057】S104では、エンコーダ73による検出
パルスfnの周波数をf−V変換により電圧値VAに変
換し、S105では、前記基準パルスfrとエンコーダ
40による検出パルスfnの位相が同じであるか否かを
判別し、誤差パルスを抽出する。
【0058】そして、S106では、誤差パルスの周波
数をf−V変換により電圧値VBに変換する。S107
では、前記電圧値VAとVBを加算し、VCという電圧に
し、基準電圧Vr(基準パルスの周波数に値する)と比
較を行い、VCが小さい場合即ち回転速度が基準速度よ
り遅い場合は(S107の判定がYES)、S108に
おいてモータの励磁電流を増加して加速させる。VCが
同じあるいは大きい場合即ち基準速度と同じあるいは速
い場合は(S107の判定がNO)、前記励磁電流を増
加させず、モータを加速させない。そして、S107、
S108のステップ終了後、S101に戻り、常に基準
速度と比較を行うことで、回転数を一定に制御可能とな
る。
【0059】以上の実施形態では、駆動分岐手段74と
して、インナー磁気環状体741とアウター磁気環状体
742を、永久磁石による磁気力を利用して結合させた
ものを示したが、電磁石による磁気力を利用するもので
あっても良い。
【0060】また、複数の回転体として、複写機の感光
体ドラム31(31C〜31K)と現像ローラ37を例
示したが、感光体ドラム31以外の像担持体、つまり中
間転写体等に係る他の回転体を対象としてもよく、さら
に現像ローラ37以外の各種の回転体、例えば帯電、転
写、清掃、定着、給紙等のためのローラ、ブラシ、ベル
ト等に係る回転体を対象としてもよい。勿論、回転体数
も3個以上であってもよい。
【0061】また、電子写真方式の複写機に限らず、た
とえば直接記録方式の複写機等の各種画像形成装置に適
用することができる。
【0062】さらに、回転体の駆動装置および駆動方法
は、画像形成装置に組み込まれるものに限らず、種々の
回転体を有する機器に適用可能である。
【0063】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、複数の回
転体に対する回転力を、一つの回転駆動源から供与で
き、回転駆動源の設置スペースが確保しやすく、コンパ
クト化に有利となる。しかも、上記駆動分岐手段が、主
動回転部と、該主動回転部との磁気的作用に基づいて、
主動回転部の回転に伴って回転する従動回転部とを有す
るもので構成されているから、機械的結合による分岐に
比べて、回転体の回転むら等を吸収でき、他の回転体に
悪影響を及ぼすのを確実に防止できる。
【0064】請求項2に係る発明によれば、上記駆動分
岐手段の構成に永久磁石を使用すすことで、配線の引き
回し等もなく、構造が簡素になり、また電磁石を使用し
た場合には、磁気的作用力を随時可変調整することがで
きる。
【0065】請求項3に係る発明によれば、回転駆動源
の回転力を減速手段を介して一つの回転体に伝達する
と、上記一つの回転体に大きなトルクを付与することが
できる。さらに、この回転体の速度を検出し、その検出
結果に応じて回転駆動源をフィードバック制御する場合
には、上記回転体の回転速度を負荷変動に関係なく所定
値に保持することができる。
【0066】請求項4に記載の発明によれば、前記一つ
の回転体が像担持体であり、減速手段が遊星ローラ装置
であり、速度検知手段がエンコーダであるから、周知の
構成部品の組み合わせにより、画像形成用に適した回転
駆動装置を容易に製作することができる。
【0067】請求項5に記載の発明によれば、回転体の
回転むらや振動が画像形成に悪影響を及ぼすおそれもな
く、品質の良い画像を得ることができる。
【0068】請求項6に記載の発明によれば、該方法の
実施により、回転駆動源用の配置スペースを増すことな
く、高精度な回転力の伝達が可能となる。
【0069】請求項7に記載の発明によれば、他の回転
体の負荷変動に関係なく、回転駆動源の回転数が一定に
なり、もって一つの回転体を高精度に回転させるこがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る回転体の駆動装置を組み込んだ
画像形成装置の一例を示す側面図である。
【図2】同じく画像形成装置における回転体の駆動装置
を示す構成図である。
【図3】図2の回転体の駆動装置における駆動分岐手段
を示す断面図である。
【図4】回転駆動源の制御手段を示すブロック図であ
る。
【図5】同じく回転駆動源のフィードバック制御を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
30C〜30K・・・・・・・・作像手段 31・・・・・・・・・・・・・一つの回転体(像担持
体) 331・・・・・・・・・・・・回転駆動源(駆動モー
タ) 332・・・・・・・・・・・・減速機(遊星ローラ減
速機) 37・・・・・・・・・・・・・他の回転体(現像ロー
ラ) 71・・・・・・・・・・・・・主動回転部(出力軸) 72・・・・・・・・・・・・・駆動伝達手段 73・・・・・・・・・・・・・速度検出器(エンコー
ダ) 74・・・・・・・・・・・・・駆動分岐手段 501・・・・・・・・・・・・制御手段 741・・・・・・・・・・・・インナー磁気環状体 742・・・・・・・・・・・・アウター磁気環状体 751・・・・・・・・・・・・従動回転体(原動プー
リ) A・・・・・・・・・・・・・・画像形成装置 B・・・・・・・・・・・・・・回転体の駆動装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 55/14 F16H 55/14 G03G 15/01 G03G 15/01 Y 21/14 H02K 49/06 Z H02K 49/06 49/10 A 49/10 H02P 5/50 A H02P 5/50 G03G 21/00 372

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回転体と、 一つの回転体に駆動伝達手段を介して回転力を伝達する
    回転駆動源と、 この回転駆動源の回転力を他の回転体駆動用として分岐
    する駆動分岐手段と、を備え、 上記駆動分岐手段は、主動回転部と、該主動回転部との
    磁気的作用に基づき、主動回転部の回転に伴って回転す
    る従動回転部とを有するものに構成されていることを特
    徴とする回転体の駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記主動回転部と従動回転部との間の磁
    気的作用は、永久磁石又は電磁石によってもたらされて
    いる請求項1に記載の回転体の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記一つの回転体と回転駆動源との間に
    介在された減速手段と、 前記一つの回転体の回転速度を検出する速度検出手段
    と、 速度検出手段の検出量に応じて前記回転駆動源を制御す
    る制御手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回転体の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記一つの回転体は像担持体であり、減
    速手段は遊星ローラ減速機であり、速度検出手段はエン
    コーダである請求項3に記載の回転体の駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のうちのいずれか
    に記載の回転体の駆動装置と、 この駆動装置で駆動される回転体を有し、画像を形成す
    る作像手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 回転駆動源の回転力を駆動伝達手段を介
    して複数の回転体のうちの一つに伝達し、回転駆動源の
    回転力を駆動分岐手段で分岐して他の回転体に伝達する
    回転体の駆動方法であって、 前記駆動分岐手段は、主動回転部と、該主動回転部との
    磁気的作用に基づき、 主動回転部の回転に伴って回転する従動回転部とを有す
    るものに構成されていることを特徴とする回転体の駆動
    方法。
  7. 【請求項7】 前記一つの回転体の回転速度を検出し、
    その検出値に応じて前記回転駆動源を制御してなる請求
    項6に記載の回転体の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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