JPH11202576A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11202576A
JPH11202576A JP10006725A JP672598A JPH11202576A JP H11202576 A JPH11202576 A JP H11202576A JP 10006725 A JP10006725 A JP 10006725A JP 672598 A JP672598 A JP 672598A JP H11202576 A JPH11202576 A JP H11202576A
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JP
Japan
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encoder
roller
belt
image
image forming
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Pending
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JP10006725A
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English (en)
Inventor
Takeshi Noguchi
武史 野口
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品や部品位置決めの精度を上げずにベルト
の位置または速度の変動を抑制し、出力画像のレジスト
レーションのズレや色むらを防止することができる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、画像形成ユニット9〜
12と、画像形成ユニット9〜12上のトナー像を転写
する中間転写ベルト1と、中間転写ベルト1を駆動する
ベルト駆動ローラ2と、中間転写ベルト1の位置または
速度の変動を検知するエンコーダローラ29と、エンコ
ーダローラ29の回転軸の回転変動に応じた検出信号を
出力するエンコーダ30と、クロック信号を発生するク
ロック信号発生回路32と、クロック信号を使用して検
出信号からエンコーダローラ29の回転軸の偏心成分を
除去するエンコーダローラ偏心成分除去部33とを備え
る。モータ駆動回路3は、エンコーダローラ偏心成分除
去部33の出力結果に基づいてベルト駆動ローラ2を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー像を記録用
紙上に形成する画像形成装置に関し、特に、中間転写ベ
ルトの位置または速度変動を探知して出力画像のレジス
トレーションのズレや色むらを制御する画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写ベルトを介して画像を記録用紙
上に形成する従来の画像形成装置においては、エンコー
ダローラを設けて中間転写ベルトの位置または速度変動
を検知し、その検知データに基づいて中間転写ベルトの
位置または速度変動を制御している。
【0003】例えば、特開昭63ー300248号公報
や特開平4ー234064号公報には、両端がおのおの
装置本体によって支持され、軸方向が中間転写ベルトの
移動方向に対する横手方向に設置されている支持部材に
回転自在に軸支された速度検出ローラと、速度検出ロー
ラと同軸上に軸支されたロータリエンコーダを備えた移
動速度検知手段を設け、移動速度検知手段から出力され
た検出信号に基づいて中間転写ベルトの駆動を制御する
画像形成装置が記載されている。
【0004】また、特開平4ー172376号公報に
は、中間転写ベルトに速度検知手段のエンコーダローラ
を当接すると共に、各像形成ユニット間の間隔をエンコ
ーダローラの周長の整数倍として、中間転写ベルトの駆
動を制御する画像形成装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63ー300248号公報および特開平4ー23406
4号公報に記載されている従来の画像形成装置によれ
ば、ベルト速度検出手段を用いてベルト速度を検出する
際に、エンコーダローラ回転軸の偏心成分が検出信号に
重畳し、この偏心成分が重畳した検出信号を使って中間
転写ベルトを制御するため、実際にはエンコーダローラ
回転軸の回転変動を小さくするように中間転写ベルトを
制御していることになり、中間転写ベルトの位置または
速度変動を直接制御することができないという問題があ
った。
【0006】図7(a)、(b)は、従来の画像形成装
置における中間転写ベルトの位置の変動をエンコーダロ
ーラによって実測した結果を示す。図7(a)は、時間
0〜2.5秒における中間転写ベルトの位置の変動量d
xを示し、図7(b)は、周波数0〜12Hzにおける
中間転写ベルトの位置の変動量dxを示す。図7(b)
において、中間転写ベルトの位置の変動量dxを示す波
形には、ベルト駆動ロールの偏心による位置変動成分A
とエンコーダローラの偏心Bによる成分が重畳されてい
る。
【0007】図8(a)、(b)は、エンコーダローラ
による位置変動検出結果をそのまま用いて、中間転写ベ
ルトを制御した結果を示す。図8(b)は、時間4〜7
秒におけるエンコーダローラ回転軸の位置変動を示し、
図8(a)は、対応する時間における中間転写ベルトの
位置変動を示す。図8(b)において、エンコーダロー
ラによる位置変動検出結果をそのまま用いて中間転写ベ
ルトを制御した場合、エンコーダローラ回転軸の位置変
動は±30μm程度と非常に小さくなるが、図8(a)
において、ベルトの位置変動は±60μm程度までしか
減少せず、エンコーダローラ軸の位置変動の約2倍の変
動幅を有する。これは、エンコーダローラによって直接
検知している変動量が、ベルトの位置または速度の変動
ではなくエンコーダローラ回転軸の回転変動であるた
め、中間転写ベルトではなくエンコーダローラの回転軸
の回転変動を小さくするように制御するためである。
【0008】また、上述のようなエンコーダローラの偏
心による変動成分に影響されずに中間転写ベルトを制御
して出力画像に画素位置ずれを生じさせないものとし
て、上述の特開平4ー172376号公報に記載された
ものがある。しかしながら、この従来の画像形成装置に
よれば、各像形成ユニット間の間隔をエンコーダローラ
の周長の整数倍としているので、部品精度や部品位置決
め精度を上げることが必要となり、機械部品のサイズや
レイアウトに大きな制限が課せられ、コストがかかると
いう問題があった。
【0009】従って、本発明の目的は、エンコーダロー
ラ回転軸の回転変動を抑制するのではなく、ベルトの位
置または速度の変動を抑制することにより出力画像のレ
ジストレーションのズレや色むらを防止することができ
る画像形成装置を提供することである。
【0010】また、本発明の目的は、コストアップにつ
ながる部品精度や部品位置決め精度を上げずにベルトの
位置または速度の変動を抑制する画像形成装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上に述べた
目的を実現するため、複数の像担持体と、像担持体上に
形成された可視画像を転写するために像担持体近傍に設
置された転写領域を通る移動自在なベルトと、ベルトを
駆動するベルト駆動ローラと、ベルトに当接し、ベルト
の位置または速度変動を検知するエンコーダローラと、
エンコーダローラの回転軸に軸支され、エンコーダロー
ラの回転軸の回転速度に応じたエンコーダ検出信号を出
力するエンコーダと、を有する画像形成装置において、
クロック信号を発生するクロック手段と、クロック信号
を使用してエンコーダ検出信号からエンコーダローラの
回転軸の偏心成分を除去するエンコーダローラ偏心成分
除去手段と、回転軸の偏心成分が除去されたエンコーダ
検出信号に基づいてベルト駆動ローラを制御する制御手
段を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置の
全体の概略を示す。図1において、画像形成装置は、原
稿(図示せず)を搭載するプラテンガラスなどの透明な
原稿設置台13と、原稿設置台13上に搭載された原稿
を光学的に走査して原稿から画像データを読み取る画像
読取部14と、画像読取部14で読み取った画像の色を
ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、お
よびサイアン(C)色の画像データに色分解し、各カラ
ー画像データにマーキングプロセスの特性を考慮した所
定の重み付けを付与する画像処理部27と、画像処理部
27からの各色のデータを受け取って各色毎に色材粒子
(トナー)を転写するB、Y、M、およびCの画像形成
ユニット9、10、11、12と、画像形成ユニット9
〜12からトナー像を転写される中間転写ベルト1と、
中間転写ベルト1に所定の張力を与えるテンションロー
ラ35と、中間転写ベルト1上のトナー像を記録用紙P
に一括して転写する2次転写ローラ17と、記録用紙P
を2次転写ローラ17に搬送する用紙搬送路16と、用
紙搬送路16に記録用紙Pを所定のタイミングで送り出
すレジストローラ15と、記録用紙P上の画像を定着す
る定着器18と、中間転写ベルト1を除電する除電器1
9と、中間転写ベルト1に残留したトナーを除去するク
リーナ20と、中間転写ベルト1の位置または速度の変
動を検知するエンコーダローラ29と、エンコーダロー
ラ29の回転軸に軸支され、エンコーダローラ29の回
転軸の回転変動に応じた信号を出力するエンコーダ30
と、エンコーダ30に接続され、エンコーダ30から出
力された信号から、エンコーダローラ29の回転軸の偏
心成分を除去するエンコーダローラ偏心成分除去部33
と、エンコーダローラ偏心成分除去部33からの信号に
応じてモータ駆動信号を出力するモータ駆動回路3と、
モータ駆動回路3のモータ駆動信号によって駆動制御さ
れ、中間転写ベルト1を駆動するためのベルト駆動モー
タ22と、ベルト駆動モータ22からのトルクによって
中間転写ベルト1を駆動するベルト駆動ローラ2と、各
装置を制御する制御部6と、制御用のクロック信号を出
力するクロック信号発生回路32を備えている。
【0013】ここで、画像形成ユニット9〜12の各々
は、感光ドラム25と、露光前の感光ドラム25に所定
の電荷を付与する露光用帯電器21と、感光ドラム25
を対応するカラー画像データに基づいて変調されたレー
ザビームで露光して静電潜像を形成する露光部23と、
感光ドラム25に形成された静電潜像を対応するカラー
(B、Y、M、C)のトナーで現像する現像器24と、
トナー像の1次転写位置に配置されて所定の電荷を付与
する転写用帯電器26と、感光ドラム25に残留したト
ナーを除去するクリーナ28と、感光ドラム25を除電
する除電器(図示せず)とを備えている。
【0014】以上のような構成の画像形成装置におい
て、制御部6からエンコーダローラ偏心成分除去部33
にベルト駆動開始信号が入力されると、エンコーダロー
ラ偏心成分除去部33は、モータ駆動回路3に所定の制
御信号を送る。モータ駆動回路3は、ベルト駆動モータ
22を駆動して中間転写ベルト1の走行を開始する。こ
の際に、モータ駆動回路3は、制御信号に応じて中間転
写ベルト1が所定の速度で走行するように中間転写ベル
ト1の回転を制御する。同時に、中間転写ベルト1のベ
ルト蛇行位置が目標位置を保つようにベルト蛇行補正制
御が行われる。このモータ駆動回路3による中間転写ベ
ルト1の駆動制御については、エンコーダローラ偏心成
分除去部33の説明と併せて後で詳述する。
【0015】画像読取部14が原稿から画像データを読
み取ると、画像処理部27は、読み取られた画像データ
を色分解し、色分解した各色の画像データに所定の画像
処理を施す。各画像形成ユニット9〜12の露光部23
は、露光用帯電器21によって帯電処理された感光ドラ
ム25を画像処理部27による各色の画像データに応じ
たレーザビームで露光して、感光ドラム25上に静電潜
像を形成する。現像器24は、感光ドラム25に形成さ
れた静電潜像を各色に応じたトナーで現像する。感光ド
ラム25が回転して現像トナーが1次転写位置まで運ば
れると、転写用帯電器26が付与する電荷によって中間
転写ベルト1上に各色のトナー像が順次転写され、フル
カラーのトナー像となる。
【0016】フルカラーのトナー像が転写された中間転
写ベルト1が、2次転写ローラ17に到達する時に、レ
ジストローラ15が所定のタイミングで回転して、レジ
ストローラ15で待機していた記録用紙Pを、用紙搬送
路16に沿って2次転写ローラ17に搬送する。2次転
写ローラ17は、中間転写ベルト1上のトナー像を記録
用紙Pに転写して、定着器18に記録用紙Pを送り出
す。定着器18は、記録用紙P上のトナー像を定着す
る。定着処理を受けた記録紙Pは排出ローラ(図示せ
ず)によって排紙トレー(図示せず)に排出される。こ
のようにして、フルカラーの画像で原稿の複写が行われ
る。
【0017】転写後の中間転写ベルト1は、除電器19
によって除電され、クリーナ20で残留したトナーが除
去される。
【0018】次に、上述したモータ駆動回路3による中
間転写ベルト1の駆動制御を詳しく説明する。
【0019】図2は、図1における本発明の画像形成装
置のベルト駆動制御部分を中心に示したものである。図
2において、画像形成装置は、画像を転写するための中
間転写ベルト1と、中間転写ベルト1にトナー像を転写
する画像形成ユニット9、10、11、12と、中間転
写ベルト1に所定の張力を与えるテンションローラ35
と、中間転写ベルト1から記録用紙に画像を転写する2
次転写ローラ17と、中間転写ベルト1を駆動させるベ
ルト駆動ローラ2と、ベルト駆動ローラ2を回転させる
ベルト駆動モータ22と、中間転写ベルト1に当接し、
中間転写ベルト1の位置または速度の変動を検知するエ
ンコーダローラ29と、エンコーダローラ29の回転軸
に軸支され、エンコーダローラ29の回転軸の回転変動
に応じた信号を出力するエンコーダ30と、外部から指
令、制御データなどを入力する入力部31と、各回路を
制御する制御部6と、クロック信号を発生するクロック
信号発生回路32と、エンコーダ30からの出力信号に
応じてベルト制御信号(ベルト移動状態検知信号)を発
生するエンコーダローラ偏心成分除去部33と、エンコ
ーダローラ偏心成分除去部33からのベルト制御信号に
応じてベルト駆動モータ22を制御するモータ駆動回路
3とを備えている。
【0020】ここで、エンコーダローラ偏心成分除去部
33は、エンコーダ30からの出力信号の周波数を分解
する周波数分解回路7と、エンコーダローラ29の回転
周波数を検知するエンコーダローラ回転周波数検知回路
8と、エンコーダローラ29の偏心成分を抽出するエン
コーダローラ偏心成分抽出回路5と、エンコーダ出力信
号からエンコーダローラ偏心成分を減算する減算回路4
を有する。
【0021】以上の構成によって、ベルト駆動モータ2
2は、ベルト駆動ローラ2を介して中間転写ベルト1を
駆動する。中間転写ベルト1が移動を開始すると、中間
転写ベルト1に当接しているエンコーダローラ29が回
転を開始し、エンコーダローラ29の回転を検知してエ
ンコーダ30がエンコーダ出力信号を発生する。エンコ
ーダ出力信号の発生が開始されると、制御部6によって
クロック信号発生回路32が、数MHz〜数十MHzの
周波数、例えば、30MHzの周波数を持つクロック信
号の発生を開始する。
【0022】以上の動作開始後、周波数分解回路7がエ
ンコーダ出力信号とクロック信号発生回路32のクロッ
ク信号を所定時間または所定数蓄積し、蓄積したエンコ
ーダ出力信号を周波数分解してその結果をエンコーダロ
ーラ偏心成分抽出回路5に送る。この時、エンコーダロ
ーラ回転周波数検知回路8は、エンコーダ出力信号とク
ロック信号発生回路32からのクロック信号を受取って
エンコーダローラ回転周波数を読取り、その結果をエン
コーダローラ偏心成分抽出回路5に送る。
【0023】エンコーダローラ偏心成分抽出回路5は、
周波数分解回路7とエンコーダローラ回転周波数検知回
路8からの回転周波数を受取ると、これらのデータに基
づいてエンコーダ出力信号の中に含まれているエンコー
ダローラ偏心成分の大きさ(レベル)と位相を抽出し、
抽出結果を減算回路4に送る。
【0024】減算回路4は、エンコーダローラ偏心成分
抽出回路5から送られてきたエンコーダローラ偏心成分
の大きさと位相を記憶し、エンコーダ出力信号からエン
コーダローラ偏心成分を除去し、ベルト移動状態検知信
号(ベルト制御信号)を生成し、モータ駆動回路3に送
る。
【0025】ベルト駆動モータ22は、モータ駆動回路
3からの駆動信号によって制御される。ここで、ベルト
駆動モータ22が、ステップモータやDCブラシレスモ
ータの場合には、モータ駆動回路3からの駆動信号の周
波数によって回転速度が制御され、DCモータの場合に
は、モータ駆動回路3からの駆動信号の電圧によって回
転速度が制御される。
【0026】以上のようにして、エンコーダローラ出力
信号からエンコーダローラ偏心成分が除去され、エンコ
ーダローラ偏心成分除去部33の減算回路4からのベル
ト移動状態検知信号に基づいて、モータ駆動回路3がベ
ルト駆動モータ22によってベルト駆動ローラを駆動制
御するので、エンコーダローラ偏心成分を含むエンコー
ダローラ出力信号を用いてベルト駆動ローラ2を駆動制
御していたときに生じていた中間転写ベルト1の位置変
動や速度変動が発生しなくなり、出力画像のレジストレ
ーションのズレや色むらを防止することができるように
なった。
【0027】図3は、周波数分解回路7が蓄積したエン
コーダ出力信号を示したものである。図3において、ク
ロック信号に基づいて計時された時間0〜2.5秒にお
ける中間転写ベルト1の位置の変動量dxを示す波形に
は、ベルト駆動ローラ2の偏心による位置変動成分とエ
ンコーダローラ29の偏心による成分が重畳されてい
る。
【0028】図4(a)、(b)は、周波数分解回路7
が蓄積したエンコーダ出力信号を周波数分析した結果を
示す。図4(a)は、周波数0〜12Hzにおけるベル
ト駆動ローラ2の偏心成分Aとエンコーダローラ29の
偏心成分Bのそれぞれのレベルdxを示し、図4(b)
は、時間0〜12秒におけるベルト駆動ローラ2の偏心
成分Aとエンコーダローラ29の偏心成分Bのそれぞれ
の位相を示す。ここで、エンコーダローラ偏心成分抽出
回路5は、周波数分解回路7から図4(a)、(b)で
示したデータを受け取り、エンコーダローラ回転周波数
検知回路8からエンコーダローラ回転周波数データを通
知されると、エンコーダローラ29の偏心成分の大きさ
と位相を抽出する。図4においては、エンコーダローラ
29の偏心成分の大きさは59.0867μm、位相は
−60.8465度(deg)となった。ここで、ベル
ト駆動ローラ2の外径とエンコーダローラ29の外径を
非整数倍にすると、図4(a)、(b)に示すように、
ベルト駆動ローラ2の偏心成分とエンコーダローラ29
の偏心成分が明確に分離することができる。また、ベル
ト駆動ローラ2の外径とエンコーダローラ29の外径を
非整数倍にすることは、ベルト駆動ローラ2の外径とエ
ンコーダローラ29の外径を厳密に関連させる必要がな
いことになり、エンコーダローラ29の設計や各装置の
位置決めも自由に行うことができる。
【0029】エンコーダローラ偏心成分抽出回路5での
抽出結果は、減算回路4に送られて記憶される。上述の
図2において、エンコーダローラ回転周波数検知回路8
によってエンコーダローラ回転周波数が自動的に検知さ
れるとしたが、このエンコーダローラ回転周波数が既知
の値であるときには、この値を入力部31から入力する
ようにしてもよい。エンコーダローラの回転周波数は、
1回転に要する時間の逆数を演算することによって算出
できる。
【0030】図5(a)、(b)は、エンコーダローラ
偏心成分除去部33における偏心成分の除去前後の波形
を示す。ここで、減算回路4とモータ駆動回路3の間の
信号線を切断し、ベルト駆動モータ22を定速回転させ
る。図5(a)および(b)は、エンコーダ30からの
エンコーダ出力信号の対時間および対周波数の波形を示
し、図5(c)および(d)は、減算回路4からのベル
ト移動状態検知信号の対時間および対周波数の波形を示
す。図5(a)、(b)と図5(c)、(d)の比較か
ら、エンコーダ出力信号に含まれていたエンコーダロー
ラ29の偏心成分が、減算回路4からのベルト移動状態
検知信号から除去されていることが解る。
【0031】ここで、ベルト移動状態検知信号dx
(t)は、以下の数式で求めることができる。 dx(t)=dxe( t)−(大きさ)×sin {ωe×
t+(位相)×π/180} ここで、dxe( t)は、エンコーダ出力信号を示し、
ωeは、エンコーダローラ29の偏心周波数(rad/
s)を示し、tは、クロック信号を示す。
【0032】図6(a)、(b)は、減算回路4とベル
ト駆動モータ駆動回路3の間の信号線を接続したときの
エンコーダローラ29と中間転写ベルト1の位置変動を
示す。図6(a)は、エンコーダローラ29の回転軸の
位置変動を示し、図6(b)は、中間転写ベルト1の位
置変動を示す。図8に示した従来の画像形成装置の場合
と比較すると、本発明の場合、エンコーダローラ29の
偏心成分による位置変動が、±75μm程度とかなり多
く残っている(図8(b)においては、±30μm程
度)が、中間転写ベルト1の位置変動は、±20μm以
下であり、図8(a)で示した±60μmに比較して、
大幅に減少している。従って、本発明の画像形成装置に
よれば、エンコーダローラ29の回転周波数によるレジ
ストレーションのズレや色むらが出力画像に生じない。
【0033】以上、本発明の画像形成装置の実施の形態
を示したが、中間転写ベルト1の制御を感光ドラム2
5、ベルト状連続用紙、または記録用紙搬送用のベルト
等の制御に用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】上述のように、本発明の画像形成装置に
よれば、エンコーダ出力信号からエンコーダローラの偏
心成分を除去してベルト移動状態検知信号を生成するこ
ととしたため、モータ駆動回路がベルト移動状態検知信
号によってベルト駆動モータを制御することができ、コ
ストアップにつながる部品精度や部品位置決め精度を上
げずにベルトの位置または速度の変動を抑制することが
でき、出力画像のレジストレーションのズレや色むらを
防止することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の全体の概略を示す図で
ある。
【図2】図1の画像形成装置の駆動制御部の概略を示す
図である。
【図3】本発明の画像形成装置のエンコーダ出力信号を
示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置のエンコーダローラの偏
心成分を示す図である。
【図5】本発明の画像形成装置のエンコーダ出力信号と
ベルト移動状態検知信号を示す図である。
【図6】本発明の画像形成装置のエンコーダローラの回
転軸と中間転写ベルトの位置変動を示す図である。
【図7】従来の画像形成装置のエンコーダ出力信号を示
す図である。
【図8】従来の画像形成装置のエンコーダローラの回転
軸と中間転写ベルトの位置変動を示す図である。
【符号の説明】
1 中間転写ベルト 2 ベルト駆動ローラ 3 モータ駆動回路 4 減算回路 5 エンコーダローラ偏心成分抽出回路 6 制御部 7 周波数分解回路 8 エンコーダローラ回転周波数検知回路 9、10、11、12 画像形成ユニット 13 原稿設置台 14 画像読取部 15 レジストローラ 16 用紙搬送路 17 2次転写ローラ 18 定着器 19 除電器 20 クリーナ 21 露光用帯電器 22 ベルト駆動モータ 23 露光部 24 現像器 25 感光ドラム 26 転写用帯電器 27 画像処理部 28 クリーナ 29 エンコーダローラ 30 エンコーダ 31 入力部 32 クロック信号発生回路 33 エンコーダローラ偏心成分除去部 34 従動ローラ 35 テンションローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の像担持体と、前記像担持体上に形成
    された可視画像を転写するために前記像担持体近傍に設
    置された転写領域を通る移動自在なベルトと、前記ベル
    トを駆動するベルト駆動ローラと、前記ベルトに当接
    し、前記ベルトの位置または速度変動を検知するエンコ
    ーダローラと、前記エンコーダローラの回転軸に軸支さ
    れ、前記エンコーダローラの前記回転軸の回転速度に応
    じたエンコーダ検出信号を出力するエンコーダと、を有
    する画像形成装置において、 クロック信号を発生するクロック手段と、 前記クロック信号を使用して前記エンコーダ検出信号か
    ら前記エンコーダローラの前記回転軸の偏心成分を除去
    するエンコーダローラ偏心成分除去手段と、 前記回転軸の偏心成分が除去された前記エンコーダ検出
    信号に基づいて前記ベルト駆動ローラを制御する制御手
    段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記エンコーダローラは、前記ベルト駆動
    ローラの外径の非整数倍に設定される外径を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記エンコーダローラ偏心成分除去手段
    は、前記エンコーダ検出信号から前記エンコーダローラ
    の前記回転軸の偏心成分を減算する減算手段を含むこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記エンコーダローラ偏心成分除去手段
    は、前記エンコーダ検出信号に含まれる前記回転軸の偏
    心成分のレベルと位相を検出する周波数分解手段を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記エンコーダローラ偏心成分除去手段
    は、前記エンコーダ検出信号から前記回転軸の偏心成分
    の周波数を検知するエンコーダローラ回転周波数検知手
    段を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】前記ベルトは、複数のカラートナー像を重
    ね転写される中間転写体ベルトであることを特徴とする
    請求項1乃至5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記ベルトは、複数のカラートナー像を重
    ね転写されたカラー画像を記録する用紙を搬送する用紙
    搬送ベルトであることを特徴とする請求項1乃至5に記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記ベルトは、複数のカラートナー像を重
    ね転写されたカラー画像を記録するベルト状連続用紙で
    あることを特徴とする請求項1乃至5に記載の画像形成
    装置。
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