JPH11212423A - 回転体駆動装置およびこれを使用した画像形成装置 - Google Patents

回転体駆動装置およびこれを使用した画像形成装置

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JPH11212423A
JPH11212423A JP10013652A JP1365298A JPH11212423A JP H11212423 A JPH11212423 A JP H11212423A JP 10013652 A JP10013652 A JP 10013652A JP 1365298 A JP1365298 A JP 1365298A JP H11212423 A JPH11212423 A JP H11212423A
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JP
Japan
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rotating body
driving
rotor ring
stator
photosensitive drum
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Application number
JP10013652A
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English (en)
Inventor
Masanori Yamamoto
雅典 山本
Takeshi Hamada
健史 浜田
Tetsuya Kagawa
哲哉 加川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で簡単な構成により、回転ムラが少ない
回転体駆動装置を提供する。 【解決手段】 駆動モータ80によりギヤ装置90を介
して感光体ドラム41を所定の回転速度で駆動する。感
光体ドラム41のフランジ416にはヒステリシス材で
形成された円盤状の回転子リング101が同軸上に取着
され、支持フレーム413の上記回転子リング101に
対向する部分には、固定コイル1022を有する固定子
102が回動軸411を中心にして複数個配設される。
この固定子102を励磁し、上記駆動モータ80とギヤ
装置90により得ようとする回転速度と同じ速度の回転
磁界を生ずるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体ドラムなど
の回転体を駆動する回転体駆動装置およびこの回転体駆
動装置を使用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、感光体ドラムの周面に静電潜像
を形成してトナーで顕像化し、このトナー像を複写紙上
に転写して画像を形成する電子写真式の画像形成装置に
おいては、感光体ドラムに静電潜像を正しく形成し、か
つ、当該静電潜像を現像して得られたトナー像を忠実に
複写紙上に転写するため、当該感光体ドラムを高精度に
回転駆動する必要がある。
【0003】このため、従来の感光体駆動装置において
は、DCモータを駆動源としてPLL制御したり、ステ
ッピングモータを駆動源としてパルス制御したりするこ
とにより感光体ドラムの回転精度を向上させるように努
めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いくら
モータの回転精度を向上させても、駆動系の機械的振動
等に起因する微小な回転ムラを避けることができないと
いう問題があった。すなわち、DCモータを駆動源とし
て感光体ドラムを駆動する場合、DCモータは低速回転
での回転速度が不安定で駆動トルクも弱いため、当該モ
ータを一定の回転数以上で高速回転させ、これを複数の
歯車からなる減速装置を介して低速化して駆動しなけれ
ばならない。そのため、当該減速装置の歯車の噛合部に
おいて生じる噛み合い振動が生じ、この振動が感光体ド
ラムに伝播されて回転ムラが生ずる。
【0005】また、ステッピングモータを駆動源として
使用する場合、ステッピングモータは、低速回転時でも
回転制動性が高く駆動トルクも大きく取れるので、上述
のような減速装置を排して感光体ドラムを直接駆動する
ことが可能であり、これにより上記噛み合い振動の発生
を排除することができるが、しかし、ステッピングモー
タは、入力パルスが入力されるたびにステータコイルの
励磁相を切り換えて起動・停止の動作を繰り返しながら
1ステップずつ回転するという構成をとるため、微視的
に見れば、その1ステップごとに速度変動やトルクリッ
プルが生じており、これがモータ自身の振動(ステップ
振動)を引き起こす。このステップ振動が感光体ドラム
に伝播されるとやはり回転ムラが生ずる。
【0006】このように感光体ドラムに回転ムラが生じ
ると、レーザ光により、感光体ドラムを露光走査する際
に走査ラインごとにピットむらが生じるばかりでなく、
これを現像したトナー像を複写紙に忠実に転写できなく
なり、再現画像が劣化してしまう。特に、複数の感光体
ドラムに形成された各色のトナー像を重ね合わせてカラ
ー画像を形成するタンデム型の複写機にあっては、各感
光体ドラムで上述の回転ムラが生じると、重ね合わせた
再現画像に色ずれが発生し、画質の劣化が顕著となる。
【0007】本発明は、以上のような問題に鑑みてなさ
れたものであって、安価で簡単な構成で、感光体ドラム
などの回転体を回転ムラなく駆動することができる回転
体駆動装置およびこの駆動装置を利用した画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る回転体駆動装置は、回転体を所定の回転
速度で駆動する駆動手段と、当該駆動時に前記回転体に
生ずる速度変動を緩和する速度変動緩和手段とを備え、
前記速度変動緩和手段は、ヒステリシス材で形成され、
その回転軸が前記回転体の回転軸と同軸上に設けられた
回転子リングと、装置本体側の前記回転子リングに対応
する位置に設けられた固定子群と、前記固定子群を励磁
して、前記回転子リングに対して前記所定の回転速度と
同じ速度で回転する回転磁界を生成させる励磁手段とを
備えることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記回転子リングが、回
転体のフランジ部に設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記回転子リングが、その着磁面が
前記固定子群の各固定子に対して少なくとも2方向から
臨むように軸方向の断面形状が形成されていることを特
徴とする。
【0010】また、本発明は、前記固定子群が、前記回
転子リングの異なる面を着磁する第1と第2の固定子群
からなることを特徴とする。また、さらに前記駆動手段
は、駆動ベルトをモータで回転駆動し、当該駆動ベルト
の表面を回転体の周面に当接させて摩擦駆動する構成で
あることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、回転駆動される感光体ド
ラムの周面に静電潜像を形成して画像を形成する画像形
成装置であって、感光体ドラムを上記各回転体駆動装置
により駆動するようにしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回転体駆動装
置の実施の形態を、デジタル複写機(以下、単に「複写
機」という。)における感光体ドラムの駆動装置に適用
した例について説明する。図1は、当該複写機1の全体
の構成を示す図である。この複写機1は、原稿画像を読
み取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を複写
紙上にプリントして再現するプリンタ部20とから構成
される。
【0013】イメージリーダ部10は、プラテンガラス
(不図示)に載置された原稿画像をスキャンし、これを
電気信号に変換して画像データを得る周知のものであ
る。イメージリーダ部10で得られた画像データは、制
御部70においてA/D変換されてデジタル信号とな
り、さらにシェーディング補正や濃度変換、エッジ強調
など必要な処理を加えられた後、レーザダイオードの駆
動信号として出力される。
【0014】プリンタ部20は、電子写真方式により複
写紙上に画像を形成するものであって、露光走査部30
と画像形成部40と給紙部50などからなる。露光走査
部30は、レーザダイオード31、ポリゴンミラー3
2、走査レンズ33などを備え、上記制御部70からの
駆動信号を受けて光変調されたレーザ光を発光し、感光
体ドラム41表面を露光走査する。
【0015】画像形成部40は、当該感光体ドラム41
の周囲にクリーナ42やイレーサランプ43、帯電チャ
ージャ44および現像器45などを配して構成される。
感光体ドラム41は、上記露光を受ける前にクリーナ4
2で感光体表面の残留トナーを除去され、さらにイレー
サランプ43に照射されて除電された後、帯電チャージ
ャ44により一様に帯電されており、このように一様に
帯電した状態でレーザ光により露光されると、感光体ド
ラム41の表面に静電潜像が形成される。
【0016】当該静電潜像は、現像器45により現像さ
れてトナー像が形成される。このトナー像は、当該作像
動作と同期して給紙部50の給紙カセット51から給紙
されてきた複写紙上に転写チャージャ46の静電力によ
り転写され、定着装置60において熱定着された後、排
紙トレイ61上に排出され、これにより原稿の画像デー
タに基づく画像形成が終了する。
【0017】図2は、上記感光体ドラム41の駆動装置
の構成を示すための断面図である。同図において、感光
体ドラム41の回動軸411は、対向して配置された支
持フレーム412、413に軸受部材414,415を
介して回転可能に保持されており、ピニオン911、ピ
ニオンと平歯車が一体となった減速歯車912、および
平歯車913からなるギヤ装置90を介して駆動モータ
80により回転駆動される。
【0018】当該駆動モータ80は、例えばエンコーダ
装置を内蔵したDCモータが使用され、制御部70内の
駆動制御部における公知のPLL制御によって、画像形
成時において感光体ドラム41が一定の回転速度となる
ように制御される。上述したように駆動モータ80の回
転精度をどれだけ向上させても、中間の動力伝達部であ
るギヤ装置90において生じた歯車同士の噛み合い振動
や、感光体ドラム41周面に接触しているクリーナ4
2、現像器45の現像ローラから受ける振動もしくは負
荷変動により感光体ドラム41の回転ムラはどうしても
生ずる。
【0019】そのため、感光体ドラム41の右側フラン
ジ416と支持フレーム413との間には、感光体ドラ
ム41の速度変動を緩和するための速度変動緩和装置1
00が設けられている。この速度変動緩和装置100
は、感光体ドラム41のフランジ416に、ヒステリシ
ス材で形成された回転子リング101を取着すると共
に、支持フレーム413の回転子リング101に対向す
る位置に、複数の固定子102(本実施の形態では4
個)が回動軸411の軸心を中心にして等間隔に放射線
状に配設して構成される。各固定子102は、固定子ヨ
ーク1021に固定子コイル1022を巻回してなり、
台座13を介して支持フレーム413に取り付けられて
いる。
【0020】したがって、この速度変動緩和装置100
は、いわゆるヒステリシスモータと同じ構成を有してお
り、固定子102により一定速度の回転磁界を生成する
と、回転子リング101が当該回転磁界により着磁され
ながらこれに追随して同期回転するようになっている。
このような構成の速度変動緩和装置100を感光体ドラ
ム41と同軸上に設けることにより、ギヤ装置90など
における噛み合い振動に起因する回転ムラを緩和して円
滑に駆動することを可能になる。
【0021】図3は、ギヤ装置90の噛み合い振動によ
って周期的に発生する回転速度の変化(回転ムラ)を模
式的に示す図である。同図では理解しやすいように変動
幅をやや誇張して示しているが、実際は微小な値であ
る。しかし、感光体ドラム41表面に例えば400dp
iの画素密度で画像を形成する場合には、隣接する画素
間の距離は約64μmとなるので、回転ムラにより感光
体ドラム41の周速が変動してレーザ光による画像の書
込位置が100μmも異なれば、画像劣化は顕著とな
る。したがって、微小な速度変動もできるだけ排除する
必要がある。
【0022】一方、速度変動緩和装置100は、ヒステ
リシス材により形成された回転子リングが固定子により
生ずる回転磁界により着磁されつつ一定の遅れ角を有し
て回転するという構成を有する。したがって、回転子リ
ングが回転磁界と同期をなして回転しているとき(同期
回転時)は、回転子リングの着磁部分の磁束は、ヒステ
リシスループを描かずに永久磁石化して通常の同期モー
タとして動作するが、負荷変動などにより回転子リング
が外部の回転磁界から少しでも外れると、回転子リング
の着磁部分の磁束が外部磁界の変化に対応してヒステリ
シスループに沿って変化し、その際ヒステリシスループ
の面積に比例した大きなトルクが発生する(図4のトル
ク特性図参照。回転子リングの回転数が同期回転数Ns
から少しでもずれるとモータトルクが急激に大きくなっ
ている。)。そのため、回転子リングはすぐに外部回転
磁界に追いついて同期状態に復帰する。このことは、回
転子の回転が外部回転磁界より速くなって非同期状態が
生じた場合でも同様である。このような同期状態への復
帰は、非常に微小な時間で行われるので、ほとんど非同
期状態が発生したようには見えず、これにより回転子リ
ングは、固定子によって発生される回転磁界に忠実に回
転しようとする。
【0023】したがって、駆動モータ80で駆動すべき
感光体ドラム41の回転速度と同じ回転速度で固定子1
02により回転磁界を生成すれば、速度変動緩和装置1
00は、ギヤ装置90などで生じる微小な速度変動に対
して、それを阻止もしくは緩和するような制動トルクを
発生し、回転ムラのない優れた感光体ドラム41の回転
駆動を可能となる。
【0024】なお、制御部70内には、速度変動緩和装
置100を制御する励磁制御部(不図示)が含まれてお
り、感光体ドラム41の定速回転時において、各固定子
102を励磁して当該回転速度と同じ速度の回転磁界を
生成させるようになっている。この励磁制御部は、内部
にインバータ回路を備え、制御部70のCPUから起動
信号を受けると、当該インバータ回路で上記基準回転速
度Nsと同じ回転磁界を生じるような周波数の交流を生
成し、これを3相交流として各固定子ヨーク1021の
固定子コイル1022に通電して速度変動緩和装置10
0を動作させる。
【0025】図5から図8に上記速度変動緩和装置10
0の変形例を示す。まず、図5では、速度変動緩和装置
100の回転子リング104がカップ状に形成されてお
り固定子102を軸方向と外周方向の2方から囲むよう
にしている。これにより、固定子102から発生される
磁界による回転子リングの着磁領域を増加させることが
できるので、制動トルクが増し、速度変動緩和の効果を
向上させることが可能となる。
【0026】これをさらに発展させたのが図6に示すも
のであって、回転子リング105は固定子102の内周
側軸方向にも延びて内周リング部1051を形成し、各
固定子102を3方向から囲むようにして着磁領域の増
加を図り、制動トルクを増している。図7に示す速度変
動緩和装置100は、円筒形状の回転子リング106の
外側と内側にそれぞれ複数の固定子107,108を配
設している。すなわち台座103は、軸方向と平行な固
定子保持部1031、1032を対向して備えており、
固定子保持部1031には外周側の固定子107が固定
され、固定子保持部1032には内周側の固定子108
が固定される。
【0027】各固定子107、108は、それぞれ固定
子ヨーク1071,1081(図8参照)に固定子コイ
ル1072、1082が巻回されて構成されており、そ
れぞれ同じ回転速度の回転磁界を生じるように制御部7
0により励磁される。図8は、上記固定子107,10
8の位置関係を示すための斜視図であり、上記固定子保
持部1031,1032などは図示を省略している。同
図に示すように円筒形状の回転子リング106の外周側
には、固定子107が等間隔に4個配されると共に、回
転子リング106の内周側の上記固定子107と対向す
る位置に同じく4個の固定子108が配設されている。
これにより回転子リング106に作用する磁力線が増加
して制動トルクが増し、速度変動緩和の効果を向上させ
ることができる。
【0028】なお、図5、図6に示す速度変動緩和装置
100では、回転子リング104、105が感光体ドラ
ム41のフランジを兼ねているため、部品点数を下げて
組み立て工程の工数を減らすことができ、フランジと別
に設ける構成に比べてコスト面で有利である。また、軸
方向の取り付けスペースを若干少なくすることもでき
る。
【0029】図7では、回転子リング106を介して対
向する位置に固定子107,108を配設したが、内周
側と外周側の位置関係が周方向にずれても、それぞれの
固定子群で同じ速度の回転磁界を生じるようにさえすれ
ば問題はない。また、回転子リングを円盤状として、フ
ランジ417と少し距離をおいて回動軸411に取着す
ると共に、この円盤状の回転子リングを軸方向の前後か
ら挟むようにして固定子を配設し、当該回転子リングの
第1面と第2面から回転磁界を作用させるようにしても
よい。
【0030】なお、以上の実施の形態において設けられ
る固定子の数は、設計上必要な制動トルクやコストを勘
案して適当な個数が設定されるが、固定子の数が多いほ
ど円滑な回転磁界を形成でき、その速度変動緩和効果も
高くなる。次に、図9により感光体ドラム41の駆動装
置の別の例を説明する。なお、同図では、簡略化のた
め、各軸の軸受部や支持フレームなどは図示を省略して
いる。
【0031】本図に示すように感光体駆動装置120
は、駆動ベルト121を駆動ローラ122および従動ロ
ーラ123に張架し、当該駆動ローラ122をモータ9
1で回転駆動させるように構成される。駆動ベルト12
1の走行方向は、感光体ドラム41の軸と直交する方向
に設定され、その周面を押圧ローラ124により当該感
光体ドラム41の周面に圧接することにより、感光体ド
ラム41が摩擦駆動されるようになっている。押圧ロー
ラ124の軸受けはバネなどの付勢部材により(いずれ
も不図示)感光体ドラム41方向に付勢されている。
【0032】一方、感光体ドラム41の回動軸411に
は、市販のヒステリシスモータ110が軸結され、感光
体駆動装置120で感光体ドラム41を回転すべき回転
速度と同じ回転速度で同方向に駆動される。上述のよう
に速度変動緩和装置100はほぼヒステリシスモータと
同じ構成をしているので、このようにヒステリシスモー
タを直結しても同様な速度変動緩和の効果を得ることが
できる。
【0033】本変形例の場合、感光体駆動装置120は
ベルトによる摩擦駆動なので、ギヤ装置を使用する場合
のように噛み合い振動などが生ぜず、駆動系に生じる振
動が少ないという利点がある上、駆動ローラ122によ
る駆動性をよくするためベルトには多かれ少なかれ、そ
の走行方向に伸縮性のあるものが使用されることになる
ので、ヒステリシスモータ110による制動トルクの作
用を受け入れ易く、それだけ速度変動緩和効果が向上す
るという効果もある。
【0034】なお、スリップを避けるため駆動ベルト1
21の周面もしくは当該駆動ベルト121と接触する当
該感光体ドラム41の周面には、摩擦係数が増すように
表面加工しておくことが望ましい。本発明は、上記実施
の形態に限定されないのは言うまでもない。例えば、上
記各実施の形態においては、感光体駆動装置としてDC
モータをギヤ装置で減速し、あるいはベルトによる摩擦
駆動を用いたが、これらのものに限定されず、ステッピ
ングモータにより感光体ドラムを直接駆動する構成とし
てもよい。
【0035】また、上記実施の形態では、本発明に係る
駆動装置を複写機の感光体ドラムの駆動について利用し
ているが、その他転写ドラムなどの回転体や、ビデオデ
ッキにおけるシリンダヘッドなど高い回転精度が要求さ
れる回転体の駆動にも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明に係る回
転体駆動は、回転体を所定の回転速度で駆動する通常の
駆動手段に加えて、当該駆動時に前記回転体に生ずる速
度変動を緩和する速度変動緩和手段を有しており、当該
速度変動緩和手段は、ヒステリシス材で形成された回転
子リングを回転体の回転軸と同軸上に設けると共にこの
前記回転子リングに対応する位置に固定子群を配設し
て、前記回転子リングに対して前記所定の回転速度と同
じ速度で回転する回転磁界を生成させるように構成され
ているので、回転子リングは着磁されつつ当該回転磁界
に追随して回転し、駆動手段に起因する回転ムラにより
当該回転磁界と回転子リングの着磁部分の位相がずれよ
うとすると、大きな制動トルクが生じてこれを阻止す
る。これにより駆動系の振動などに起因する回転ムラの
発生を効果的に排除もしくは緩和することができ、回転
ムラの少ない円滑な回転駆動を可能とする。
【0037】また、本発明は、前記回転子リングが、回
転体のフランジ部に設けられており、速度変動緩和手段
をコンパクトかつ簡易に構成することができる。さら
に、本発明は、前記回転子リングが、その着磁面が前記
固定子群の各固定子に対して少なくとも2方向から臨む
ように軸方向の断面形状が形成されているので、固定子
の生成する磁力を有効利用し、回転子リングの着磁領域
を増加してその制動トルクを増してさらに優れた速度変
動緩和効果を得ることができる。
【0038】また、本発明は、前記固定子群が、前記回
転子リングの異なる面を着磁する第1と第2の固定子群
からなり、それぞれの固定子群によって付与される磁界
により回転子リングの着磁部分が増加し、上記同様優れ
た速度変動緩和効果を得ることができる。また、本発明
は、前記駆動手段を、駆動ベルトをモータで回転駆動
し、当該駆動ベルトの表面を回転体の周面に当接させて
摩擦駆動する構成とすることもでき、これにより駆動系
に生じる振動を低減できるとともに、当該ベルトの伸縮
性により速度変動緩和手段による制動作用を効果的に受
け入れて、さらに円滑な回転駆動を可能とする。
【0039】また、本発明は、回転駆動される感光体ド
ラムの周面に静電潜像を形成して画像を形成する画像形
成装置であって、当該感光体ドラムを上記各回転体駆動
装置により駆動するようにしているので、回転ムラがな
く円滑に感光体ドラムを回転駆動することが可能とな
り、優れた再現画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体駆動装置を用いた複写機の構成
を示す図である。
【図2】上記複写機内の感光体ドラムの駆動装置の構成
を示す断面図である。
【図3】上記駆動装置のギヤ装置における噛み合い振動
による周期的な速度変動(回転ムラ)の発生の様子を模
式的に示す図である。
【図4】速度変動緩和装置におけるトルク特性を示す図
である。
【図5】速度変動緩和装置の変形例の構成を示す図であ
る。
【図6】速度変動緩和装置の別の変形例の構成を示す図
である。
【図7】速度変動緩和装置のさらに別の変形例の構成を
示す図である。
【図8】図7の速度変動緩和装置における固定子と回転
子リングの位置関係を示す斜視図である。
【図9】感光体ドラムの駆動装置の別の例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 複写機 10 イメージリーダ部 20 プリンタ部 30 露光走査部 40 画像形成部 41 感光体ドラム 70 制御部 80 駆動モータ 90 ギヤ装置 100 速度変動緩和装置 101,104,105,106 回転子リング 102,107,108 固定子 1021,1071,1081 固定子ヨーク 1022,1072,1082 固定子コイル 110 ヒステリシスモータ 120 感光体駆動装置 121 駆動ベルト 411 回動軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体を所定の回転速度で駆動する駆動
    手段と、当該駆動時に前記回転体に生ずる速度変動を緩
    和する速度変動緩和手段とを備え、 前記速度変動緩和手段は、 ヒステリシス材で形成され、その回転軸が前記回転体の
    回転軸と同軸上に設けられた回転子リングと、 装置本体側の前記回転子リングに対応する位置に設けら
    れた固定子群と、 前記固定子群を励磁して、前記回転子リングに対して前
    記所定の回転速度と同じ速度で回転する回転磁界を生成
    させる励磁手段とを備えることを特徴とする回転体駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記回転子リングは、回転体のフランジ
    部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の回
    転体駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転子リングは、その着磁面が前記
    固定子群の各固定子に対して少なくとも2方向から臨む
    ように軸方向の断面形状が形成されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の回転体駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記固定子群は、前記回転子リングの異
    なる面を着磁する第1と第2の固定子群からなることを
    特徴とする請求項1または2に記載の回転体駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、駆動ベルトをモータで
    回転駆動し、当該駆動ベルトの表面を回転体の周面に当
    接させて摩擦駆動する構成であることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の回転体駆動装置。
  6. 【請求項6】 回転駆動される感光体ドラムの周面に静
    電潜像を形成して画像を形成する画像形成装置であっ
    て、 感光体ドラムを、請求項1ないし5のいずれかに記載さ
    れる回転体駆動装置により駆動するようにしたことを特
    徴とする画像形成装置。
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